第九条

日薬雑誌二月号:薬剤師の役割と倫理規範の実態に関する研究の考察部分の不思議

このブログは「薬剤師倫理規定を擬人化して遊ぶブログ」なので、薬剤師倫理規定の話には食いつきます。ぱくりっ。

『医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業』、つまり研究に対して補助金出すよ、という国の企画がありまして、その中に、

『薬剤師の役割と倫理規範の実態に関する研究』

がありました。補助金額は200万円。成果はだいぶ前に発表されています。

今回は、その成果について、日薬雑誌に「社団法人日本薬剤師会策定倫理規定条項と薬剤師の行動に対する国民の認識について考察した部分を抜粋して紹介」されたことについて。

とくに、その「考察」内容について、みていきます。

日薬雑誌がこれを載せたということは、この主張に対しての反論がなく、この主張を日薬会員に示したい!ということだと思い込んで。

日薬は厚労省とか総務省とかの役所が補助金を出した研究結果に関してはなんの検証もせずにそのまま「有難い経文」として受け取る傾向が強いので、リテラシーなんていう横文字とは無縁なんだなー、と感じているわけですが…。

  ☆

日薬雑誌の二月号51ページに「倫理規範」関連の記事があります。

ちょっとまとめると、

1.今(平成20年ごろ)は、「薬剤師倫理規定」の課題について、早急に検討する時期である。

2.この研究の目的は、『薬剤師が薬剤師法第一条に掲げられている薬剤師の任務を確実に遂行し、質の高い医療を担うとともに患者・国民から信頼されるための要素、特に倫理面の基本的要素を探り、薬学教育の中での医療専門職倫理に関する教育や行政処分を受けた薬剤師の再教育、さらに時代に即応する薬剤師の在り方等を考える際の参考となる基礎資料の作成』である。(長ッ!)

3.研究協力者は5名。研究者を含めた6名中、日薬雑誌編集担当者が3名。

ということです。

目的がこんがらがっているうえになんかヘンなので、これも整理しないとダメかなぁ…

  ☆

【目的の整理。ステップ1】

薬剤師が

薬剤師法第一条(薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする)に掲げられている

薬剤師の任務(=薬剤師法第一条)を

確実に遂行し、

質の高い医療(薬剤師倫理規定第4,5,7条)を担うとともに

患者・国民から信頼される(薬剤師倫理規定第10条)ための要素(謎)、

特に

「倫理面の基本的要素」(謎)を探り、

「薬学教育の中での医療専門職倫理に関する教育」

「行政処分を受けた薬剤師の再教育」

さらに

「時代に即応する薬剤師の在り方」(謎)

等を

(誰かが)考える際の

参考となる

基礎資料の作成

  ☆

【目的の整理。ステップ2】

薬剤師が

国民の健康な生活を確保し、

患者・国民から信頼されるための

『要素』があるはずだが、何かわからない。

大学と行政の倫理教育を調べて資料化して、

『要素』がわかった気になってみるのが目的。

  ☆

【目的の整理。ステップ3】

薬剤師が

「薬剤師倫理規定」を守るのに必要なことを調べ、

文書にする。

  ☆

うーん、なんか違うー。

整理しようとして、失敗したようです。

たぶん、この整理は正しくない・・・

  ☆

「調査結果」の考察は、『薬剤師倫理規定が望む薬剤師像と国民の認識とのギャップについて』おこなわれています。

「薬剤師倫理規定が望むというフレーズに、「擬人化」ブログとしては感慨深いものがあります。「薬剤師倫理規定が望む薬剤師像」というもの自体、薬剤師間でも認識のギャップが存在するのですが、そちらについては考慮されていないようです。学生実務実習の手引にある「注釈」を引用しているので、この研究グループにおいては、「注釈」の解釈が基本になっているようですね。

「注釈」についての疑問は昨年あれこれ書きました(→”『薬剤師倫理規定の注釈』の考察””10しす”、でググる)ので、ベースが「注釈」だと知った段階で、この記事を真剣に読むモチベーションがあやしくなってきました。いつもどおり、客観性皆無でお送りします。

なんで「薬剤師倫理規定で描かれている薬剤師像」と「国民の認識する薬剤師像」とのギャップではなく、「薬剤師倫理規定が望む薬剤師像」と「国民の認識」とのギャップを調べているのかなー、という疑問が、さっきからクルクルクルクル黄金の回転をしているのですが…まだ答はでてきません。

  ☆

【第三条】

薬剤師の厚労省への副作用報告制度の認知度の低さは、薬害防止への貢献に対する評価の低さとも関連すると思われた」と、この記事は述べています。

どう「関連すると思われる」のか、疑問。

別分野を想定した似たような設問をして、「航空会社の航空局への航空機材不具合報告制度の認知度の低さは、航空機事故防止への貢献に対する評価の低さとも関連すると思われた」という考察?が出てくるとは思えなくて。

いろいろな専門家の「報告制度」の有無を一般の方が知っているかどうかという設問ですからね…。知らないのが普通かと…。

第77条の4の2 医薬品、医薬部外品、化粧品若しくは医療機器の製造販売業者又は外国特例承認取得者は、その製造販売をし、又は承認を受けた医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器について、当該品目の副作用その他の事由によるものと疑われる疾病、障害又は死亡の発生、当該品目の使用によるものと疑われる感染症の発生その他の医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の有効性及び安全性に関する事項で厚生労働省令で定めるものを知つたときは、その旨を厚生労働省令で定めるところにより厚生労働大臣に報告しなければならない。
 薬局開設者、病院、診療所若しくは飼育動物診療施設の開設者又は医師、歯科医師、薬剤師、登録販売者、獣医師その他の医薬関係者は、医薬品又は医療機器について、当該品目の副作用その他の事由によるものと疑われる疾病、障害若しくは死亡の発生又は当該品目の使用によるものと疑われる感染症の発生に関する事項を知つた場合において、保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、その旨を厚生労働大臣に報告しなければならない

・・・で、報告「制度」が一般に知られていなくても、『副作用報告制度だけが、「薬害に貢献した」かどうかを認知する手段である』とはならないわけで・・・。

学校の教科書に、「薬剤師の○○な活動によって、○○による薬害は未然に防がれたのであった」という物語が書いてあったら、「ああ、薬害防止に貢献しているんだなぁ」と認知しますし、テレビドラマや映画で「薬剤師が薬害防止に貢献している」場面があっても認知します。たぶん。そうしたとき、報告制度を知らなくても、「薬剤師はこれまで薬害防止に貢献してきてるよね」と答えることができそうです。

また、「薬害防止に貢献したかどうか」と「副作用防止に貢献しているかどうか」では、だいぶニュアンスが異なります。中学生向け薬害資料の作成についての検討会議事録でも、薬害と副作用とはイコールではないと、はっきり明言されています。

  ☆

【第三条・その二】

「薬剤師は誠実な行動をしているか」というストレートな質問の考察として『「どちらともいえない」という答が五割弱を占めたが、第二条で謳われている「薬剤師は、常に自らを律し、良心と愛情をもって職能の発揮に努める』を肝に銘じて各種法規に精通し、遵守に努めることは最低限の義務である』と、この記事は述べています。(あれ? 「遵守に努める」って、何故か努力目標に変換してますが…薬剤師倫理規定第三条は「遵守する」ですよね…?)

「誠実な行動」って、迷います。「どちらともいえない」じゃ、ダメですか?

 誠実:私利私欲をまじえず、真心をもって人や物に接すること。

薬剤師って誠実だと思っていたのに裏切られた! という経験があれば、「誠実じゃない」と言いきれますが、そういう答は、6%くらい。「だいたい誠実ですよ」という印象の持ち主が50%ほど。残りが「どちらともいえない」。裏切られたこともなければ、信頼できると言えるほどの付き合いもない。ニュートラル。

おおざっぱに言えば、1000人中の94%の人たちは、『薬剤師は【不誠実ではない】、かな』と回答したということ。【不誠実だ】と言い切ったのが、6%。

記事では、「誠実な行動をしているように見えている」ことと「法規遵守」が関連するように書いてあります。

【法規を守っていない】ことは、不誠実に見える原因なのでしょうか。不誠実であれば、法規を守っていないのでしょうか。

「政治家は誠実な行動をとっていますか」という設問があったら、「どちらともいえない」と回答しますが、「どちらともいえない」という回答は「政治家は法規を遵守していないと思う」という意味になるのでしょうか。

法規を守ってさえいれば、誠実に見えるのでしょうか。

「土曜日曜に薬店に行ったら、『薬剤師不在のため第一種医薬品は販売できません』と書いてあった。」 これ、法規は守っていますけど、「誠実」にみえますか? (→答:「どちらともいえない」)

  ☆

【第四条】

近年薬剤師の認定制度は充実しつつあり、これらの制度に積極的に参加してその存在をアピールすることも認知・評価を高める上で重要であると思われた」と、この記事では述べています。

えーと、それって、たとえば、「日本薬剤師研修センターの認定薬剤師」だよ、とアピールしたらいいよね♪という話でしょうか…?

自己PRタイムかと思いました。

「認定制度」って、病院薬剤師会などの「専門」薬剤師制度や、他の研修プロバイダの研修制度のことですよね、きっと。

薬剤師みんなの胸に「○○認定薬剤師」と書いてあるからといって、一般の方から見たときの「専門知識と技能の習得に努めているね! 素晴らしい!」との評価につながるのかは・・・、「どちらともいえない」です。

薬局の看板に『世界チャンピオンの店』と書いてあったら、見てみたいな、とは思います。そこの薬剤師みんなが胸に称号をつけていたら、何かそういう制度があるのだろうな、とは感じます。そんな光景を見た直後に、「薬剤師は、専門知識と技能の習得に努めていると思いますか」という質問をされたら、「そう思う」と書きそうです。でも、なにか違わないですか、それ。

「薬剤師みんなが、専門知識と技能の習得に努めている」という印象を目指すのなら、「薬剤師の中で、認定制度に参加していない薬剤師は、専門知識と技能の習得に努めていない」かのように見える方向へ誘導するのは、まずくないですか?

  ☆

【第五条、第八条】

福祉・介護に関して薬剤師に相談したことのある人が1割だったから、福祉の領域において薬剤師の役割が発揮されていない」とか、「『薬剤師は病気の治療に取り組む時に支援してくれる』『他の医療職と連携している』の回答で「どちらともいえない」が4割前後あるから、【薬剤師が医療の担い手として職能の最善を尽くしていると考えている人が多くない】」とか、「病院薬剤師が他の医療関係者と協力して薬の使用を考えていることを認知している人が3割だから、【薬剤師が医療の担い手として職能の最善を尽くしていると考えている人が多くない】」筆者のアタマではついていけない結論ばかりが並びます。

薬剤師は福祉・介護に特化した「専門家」ではないので、相談するならケアマネさんとかになると思うんですが。王道ルートがあるのに薬剤師に相談するとしたら、1割もの方が相談してくれているなら「だいぶ貢献している」かもしれませんよ。

『支援してくれている』に対しての回答は、「そう思う」5%「まあそう思う」40%「どちらともいえない」45%「あまりそう思わない」8%「全くそう思わない」2%といったところ。

『連携している』に対しての回答は、「そう思う」8%「まあそう思う」45%「どちらともいえない」40%「あまりそう思わない」6%「全くそう思わない」1%といったところ。

支持してくれている人が支持してくれない人の4倍以上いて、支持してくれている人が全体の4割以上なのですが、これで『職能の最善を尽くしていると考えている人が多くない』という結論に至るのは、どうしたことなんでしょうか。内閣支持率(日本的な支持率)で、支持率45%、不支持率10%、わからない45%だったら、『わりと高い支持率』になると思うんですが…。

病院薬剤師の具体的な職務はなぁに?と訊かれても、同じ薬剤師であっても、その病院にいないと詳しくは知らない【機密事項】っぽいもの。その一般認知度が三割だと『職能の最善を尽くしていると考えている人が多くない』という結論に至るのは、どうしたことなんでしょうか。「あなたは、【執事】が他の使用人と協力して家の運営を考えていることを認知しているか」と訊かれたとき、「うーん、そうかもしれないけど、よくわからないなぁ」って、なりませんか?

薬剤師は、「治療の支援、医療連携」を「患者の目に見えないところで行う」場合が多い職能です。「患者の目に見えない」のが普通なのに、患者の目に見えないことが、「職能の最善を尽くしていないと考えている理由」になるというのでは、最初から、かなり不利な戦いです。情報が漏れたら国家の一大事だからとステルスの限りを尽くしているソリッド・スネークさんが完全ステルスで仕事を成し遂げたときに、『スネークさんがどんな仕事をしているか、見たことが無いから、スネークさんは職能の最善を尽くしていないと思いまーす』といった言われ方で「改善しろ」と迫られたら、次回からは、人質の安全など顧みず、ハリウッドスター並みの正面突破を選んじゃいそうです。「患者の目に見えるところで仕事を披露すること」って、薬剤師倫理規定第五条、第八条が薬剤師に求めていることなんでしょうか。

  ☆

【第六条】

記事では、「後発医薬品の選択(の説明)」を「今後貢献すべき事項」としていますが、これは「有効性及び安全性の確保」を求める第六条の趣旨とは異なるものです

また「お薬手帳の常時携帯」にからめて「患者の薬歴を一元的に管理する上で重要なツールであり、安全性確保の点からは(常時携帯の指導が)今後さらに注力すべき事項と考えられた」と、この記事は述べていますが、これ、「薬歴の一元的管理」を行うのは誰だと想定しているのでしょうか。患者さんですか? 薬剤師ですか?

市販薬購入経験者に対する『薬剤師が適切な市販薬を選択してくれた』割合が60%であることについては述べられていないのも、すごく気になります。薬剤師が「適切な」市販薬を選択してくれなかったと、40%の方が感じたとしたら…? あるいは「薬剤師以外が」適切な市販薬を選択してくれたと、40%の方が感じたとしたら…?

  ☆

【第七条】

「学校薬剤師の存在を知らず、薬剤師が災害時の救援にかかわっていることを知らない」という層が多いと、『薬剤師が未だに地域に密着した業務を行っているとは認識されていない』と示唆されるのだそうです。

薬剤師倫理規定第七条って、「地域密着」だけをすすめているわけではなくて、「地域医療の向上」に役に立つことならなんでもいいからやってみよう、ということなので、地域に密着しているかどうかだけを見て評価するのは、ヘンだと思います。(学校薬剤師や災害時活動も裏方的黒子的な仕事ですよね…わざわざ目に見えない貢献ばかりを尋ねる設問って、なにかを誘導していませんか?)

  ☆

【第九条】

薬剤師がプライバシーを保護していると考えている人は半数に達していない』ことが、『刑法134条や個人情報保護法に課せられた基本である』という薬剤師倫理規定第九条(守秘義務)に反しているような論調の短い記事。

守秘義務における「職務上知りえた秘密」と、条件付けのない「プライバシー」とを比較するのは、なんだか変。しかも、設問「薬剤師は、あなたのプライバシーを保護している」の答は、「そう思う」8%「まあそう思う」35%「どちらともいえない」50%「あまりそう思わない」5%「全くそう思わない」2%といったところ。「プライバシーを保護していない」という印象は、10%以下です。これは、なにか問題になるのでしょうか。個人情報保護法に対する薬局のスタンスは、各薬局に掲示してありますよね?

  ☆

【第十条】

今後、コミュニケーション技術をさらに向上させ、国民に「自分はいつでも相談できる薬剤師がいる」と言葉にしてもらえる薬剤師を一人一人が目指して努力することにより、品位ある行動及び誠実な行動を「どちらともいえない」とした層が「そう思う」層に変わるのではないかとの希望が見えた』のだそうです。

それ、たぶん、幻覚です。

記事では、前提として、「コミュニケーション技術の向上」を挙げています。

これは、「コミュニケーション技術」のようなもので「品位・誠実さ」があるように誤魔化そうという、品位が無い発想です。

全体的に、「とにかくアピールしないと、品位があるとか、誠実だとか、言われないよ!」と言いたそうです。黙って誠実にやっていた結果として、五割近い人からは、「だいたい誠実なんじゃないの?」という言葉をもらっているのですが…。何が不満なんでしょうか。(ここでも、記事では、品位・誠実さについて、「約半数がどちらともいえないと答えたが…」といった分析をしています)

  ☆

・・・と、まあ、ここまで一通り読んできて、すでに「この研究ってなんか意味あるのかな?」「設問と薬剤師倫理規定の対応がおかしくないか?」といった言葉が脳内を飛び交っています。

ここからは、「薬剤師専門職倫理とその規範に関する考察」に入ります。

まず、『我々は、現時点では薬剤師の役割として社会から認知されていることはその一部に限られており、倫理規範と薬剤師の社会に向けた行動とが一致していない可能性を感じた』と記事は述べています。

「倫理規範」って、「薬剤師の活動・役割の全てが社会的に認知されること」によって、「薬剤師の社会に向けた行動」と、一致するんですか? この判断基準、おかしくないですか? ものすごく優秀な教頭先生がいたとして、その役割の認知度次第で、「教頭先生の倫理規範と教頭先生の社会に向けた行動とが一致していない可能性を感じられる」…と断言されちゃうんでしょうか。

『平成9年に策定された現在の倫理規定は、当時予測されうる薬剤師の環境の変化を見据えた規定として、画期的なものであった』とのことですが、F.I.Pの倫理規定との関係については一切述べられていません。日薬が独自に「画期的」なものを創造したかのような書き方なのが気になります。平成9年以前の倫理規定についても触れないし。

考察は、こうまとめられます。

『薬剤師倫理規定が現存のままであったとしても、今後改訂されるとしても、各条の内容が確実に薬剤師に理解され、それに沿った行動を薬剤師が行えなければ真の意味での倫理規定にはなりえないことを付け加えたい。そのためには、今後、薬剤師の間で医療専門職としての倫理に関する議論が活発に行われることを期待したい』

・・・・・・・・・・・・・・・。

「関連法規を遵守し(第三条)、先人の業績を顕彰し(第四条)、品位と信用を損なう行為をせず、信義にもとる行為もしない(第十条)」という内容を、この記事の著者(研究者)である久保さんが常務理事をつとめる「日本薬剤師研修センター」が確実に理解し、それに沿った行動を行っていたならば、「Pharm.D(JPEC)」なんていう話は絶対に出ないと思うんですが・・・。少なくとも、久保さんが「確実に理解し、それに沿った行動を行って」いたならば、大反対するはずなんですが・・・。でも、そうしない・・・。

「薬局薬剤師のための薬学生実務実習指導の手引き」に載っている「薬剤師倫理規定の注釈」をベースにしていては、「各条の内容が確実に薬剤師に理解され」ないってことでしょうか。そういう注釈を、これからも実務実習生に読ませようというのですから、久保さんが提唱する『真の意味での倫理規定』への道を、久保さん自ら閉ざしている気が…。

更に。

「今後、薬剤師の間で倫理に関する議論が活発に行われることを期待」・・・っていう言葉が、あまりにも、「研究者」としての認識不足じゃなイカと思うのでゲソ。

この研究が開始された2008年の時点でも、薬剤師の間で、かなり、活発な議論は存在しました。その議論の成果として、例えば、日薬総会における代議員による質問があります。2010年の代議員会ではついに、誰にでもわかるように、「倫理倫理」と連呼されました。これでも、活発じゃないんでしょうか…。理想、高いなぁ…。あ、そうか、理想が高いということは、「認識不足」なのは、筆者ですね。孔明先生にはかないません。

・・・あれ? でも、そんなに高水準な議論をしたいのなら、日本薬剤師研修センター主催で、「倫理の議論をする勉強会」を開催すればいいのにね。

  ☆

【おまけ】

薬剤師倫理規定擬人化プロジェクト」が日薬の学術大会(滋賀)でポスター発表したのが2009年10月。そのときの「倫理」カテゴリーの発表はふたつでしたが、薬剤師倫理規定のド真ん中をとりあげたタイトルをつけてみた薬剤師倫理規定擬人化プロジェクトの「示説」の際に、日本薬剤師研修センターの人間は誰もこなかったし、特に質問もなかった記憶が・・・。「薬剤師倫理規定 議論」でググると出てくる「10しす」に、日本薬剤師研修センターの方からコメントをいただいたこともなさそうですし・・・。いえ、「議論しようぜ!」と、「デュエルしようぜ!」と同じノリでこられても、困っちゃいますけど。

【おまけ2】

「図7」の「コンピテンス(適格性・能力)」という文に、なんとなく違和感。

Competence(Knowledge,Skill,Attitude)って書いてあるのに、なんで「有能性(知識・技術・態度)」って書かないのカナ。

【おまけ3】

日薬雑誌には、「論文等投稿規定」があります。二月号では96ページ。

投稿原稿の種類に「To Editor(編集者への手紙)」というものがあり、『投稿原稿に対する意見などを述べる場合に投稿する。和文のみとし、600字以内(参考文献は3編以内)』となっています。「掲載料」として、「投稿した側」が1ページあたり2100円支払います。

今回の記事「薬剤師の役割と倫理規範の実態に関する研究報告より」は、投稿原稿かどうかは不明(おそらくは編集委員会による依頼)です。

仮に投稿原稿であったとしても、意見を述べるとしたら、「審査結果の詳細については知らせない」という「編集委員会での採否」を経なければなりません。

・・・なんだか、すごく、面倒です。600字以内。大阪教育大学の【池田清彦・養老孟司「ほんとうの環境問題」を読んで、筆者の意見に対し、600字以内で反論する。】という小論文問題並みに難しいです。『読者コーナー』くらいの敷居の低さをプリーズ…。

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日本薬剤師研修センターの財産をみてみる遊び。

『今回は、日本薬剤師研修センターを徹底解剖してみます!』

・・・と、バラエティ番組っぽくはじめてみましたが、

最初に言っておきます。

徹底というほど徹底してません。

いつもどおり、テキトーに進行します。

  ☆

今回のテキストは、日本薬剤師研修センターのホームページで一般公開している、財産目録です。

どのくらいの資産があるの? という話です。

ヒトの資産は、気になりますよね。

事業仕分けで指摘される率が高かったコトって、覚えていますか?

「世界二位でもいい」とかじゃなくて、

『国から補助金(税金)貰っているのに、国債をいっぱい買ってるって、どういうこと?』

だったと思うんですよ。個人的に。

そういう、いやらしい目で財産目録を見ていくと、面白そうですよー。

  ☆

日本薬剤師研修センター 財産目録
(平成21年3月31日現在)

1 一 般 会 計

Ⅰ 資産の部

1.流動資産

1)現金預金 75,959,477円

 現金手許有高 55,684円

 普通預金(みずほ銀行虎ノ門支店) 18,032,885円
 普通預金(みずほ銀行虎の門支店) 67,500円
 普通預金(みずほ銀行新宿西口支店) 7,644,799円
 普通預金(みずほ銀行新宿西口支店) 1,774,000円
 普通預金三菱東京UFJ 虎ノ門支店) 104,944円
 普通預金(みずほ銀行新宿西口支店) 218,000円
 定期預金(みずほ銀行虎ノ門支店) 40,000,000円
 振替口座(00100-0-603268) 1,304,160円
 振替口座(00130-5-119292) 6,757,505円

2)貯蔵品 2,597,784円

3)前払金 3,294,363円

4)未収金 51,338,582円


 流動資産合計 133,190,206円


2.固定資産

①基本財産

1)定期預金
三菱東京UFJ銀行虎ノ門支店 56,650,000円 

2)投資有価証券 449,050,000円

 国債(5年利付) 199,400,000円
 国債(5年利付) 49,650,000円
 国債(10年利付) 200,000,000円


 基本財産合計 505,700,000円

②特定資産

1)退職給付引当預金 31,637,598円

2)薬剤師研修義務化準備預金 53,653,737円

3)事業準備預金 71,204,730円

 特定資産合計 156,496,065円

③その他固定資産

1)ソフトウエア 31,850,000円

2)建物付属設備 2,568,081円

3)什器備品 659,663円

4)電話加入権(7口) 518,336円

5)敷 金 15,939,324円

 
その他の固定資産合計 51,535,404円

   固定資産合計 713,731,469円

     
資産合計 846,921,675円

Ⅱ 負債の部

1.流動負債

1)未払金 19,085,790円

2)前受金 27,266,000円

3)預り金 298,271円

健保年金 274,271円
諸口 24,000円

4)未払法人税等 909,800円

5)未払消費税等 2,677,700円 

 
流動負債合計 50,237,561円

2.固定負債

1)退職給付引当金 31,637,598円


 固定負債合計 31,637,598円

      
負債合計 81,875,159円

正味財産 765,046,516円

  ☆

まずは、ここまで。一般会計です。

資産合計 846,921,675円-負債合計 81,875,159円=正味財産 765,046,516円

というところまでは、大丈夫でしょうか。

一般会計正味財産7億6500万円のうち、4億5000万円ほど、国債購入に使っています

国庫に返還しろとか言われたらどーするんでしょーね。

  ☆

満期保有目的の債券の内訳並びに帳簿価額、時価及び評価損益は、次のとおりである。
国債
帳簿価額 449,050,000
時価    456,999,000
評価損益      7,949,000

  ☆

国債で800万円も儲けたよ! ボク偉いでしょ!

・・・とか、思っていたら、イヤやなぁ。

退職金引当以外に固定負債が一切ないというシンプルさも、なかなか。

未収金がとても多いのは、いったい何?

預かり金の中の「諸口」って、筆者が昔、登録しなかったけどお金だけ振り込んだのが、まだ残っているってことなんでしょうか。それともなにか別のものでしょうか。

ソフトウェア3000万円って、利用者がどれくらいいるのかわからない(注:平成21年3月31日現在の個人登録薬剤師総数 10,473名(5,389名))『薬剤師研修支援システム』のことでしょうか。意外とお金かかってるんですね。

電話加入権、ほったらかしなのはNTTがどうにかするのでしょうか(注:しない)。

・・・など、ツッコミどころは多そうなので、仕分けチームさん、あとはよろしく。

で、これ、一般会計ですから、いくつかの事業とは別なんですよね。

まずは出版。

  ☆

2 出版事業特別会計

Ⅰ 資産の部

1.流動資産

1)現金預金 4,593,107円
 現金手許有高 5,949円
 普通預金(みずほ銀行新宿西口支店) 3,826,752円
 普通預金(みずほ銀行新宿西口支店) 478,642円
 振替預金(00190-0-131276) 281,764円

2)棚卸資産 4,546,647円

3)未収金 1,041,058円

   流動資産合計 10,180,812円

2.固定資産

   固定資産合計 0

     資産合計 10,180,812円

Ⅱ 負債の部

1.流動負債

1)未払金 5,634,165円

  流動負債合計 5,634,165円

2固定負債

  固定負債合計  0

    負債合計 5,634,165円

      正味財産 4,546,647円

  ☆

・・・ん?

A.現金預金 4,593,107円+未収金 1,041,058円=5634165円

B.未払い金 5634165円

A=Bですね。

なんで、現金が、そんなに、ぴったりになるんでしょーか?

未払い金の正体とは?(→決算書参照)

日本薬剤師研修センターの出版物っていうと・・・えーと・・・えーと・・・最近、なにか出していましたっけ?(注:事業報告書によると、新薬承認情報集「アクテムラ点滴静注用80mg、同200mg、同400mg」、研修用教材「薬剤師生涯教育ビデオライブラリーNo51「漢方処方と服薬指導」(DVD)」製作、各誌の監修、研修センターニュース発行など。)

「薬剤師研修手帳」って、出版物扱いでしょうか?

  ☆

3 厚生労働省補助事業特別会計

Ⅰ 資産の部

1.流動資産

1)現金預金
・普通預金
  みずほ銀行虎ノ門支店 14,179,511円

    流動資産合計 14,179,511円

2.固定資産 0円

    固定資産合計 0円

      資 産 合 計 14,179,511円

Ⅱ 負債の部

1.流動負債

1)未払金 14,179,511円

2)預り金
 国庫返還金

    流動負債合計 14,179,511円

2.固定負債 0円

    固定負債合計 0円

       負債合計 14,179,511円

       正味財産 0円

  ☆

続いて、国の税金事業。おもに、認定実務実習指導薬剤師の関係です。

未払い金=資産=負債=国庫返還金。

さっさと国に返せない理由が知りたいですね。

なお、このあたり、正味財産表も見ていると、国から受け取った補助金をピッタリ使い切っていて、ものすごく、お金の流れが不明瞭。

  ☆

4 医薬品医療機器総合機構委託事業特別会計

Ⅰ 資産の部

1.流動資産

1)現金預金

 普通預金(みずほ銀行虎ノ門支店) 48,422,551円

    流動資産合計 48,422,551円

       資産合計 48,422,551円

Ⅱ 負債の部

1.流動負債

1)未払金 48,422,551円

    流動負債合計 48,422,551円

       負債合計 48,422,551円

       正味財産 0円

  ☆

異常です。・・・あ、ちがった。「以上」です。

PMDA。パンダさん。これも、さっさと払えばいいものを、払っていない様子。

どういうことですかね。

『とりあえず預かっておいて。あとで取りに来るから』

ですかね。

マネーロンダリング的な?

過去の資料は、現在公開されていないので、前年までしかわからないのですが・・・。

前年は、48,574,959円預金があって、同額の未払い金がありました。

毎年、こんなことしてるんですね。

  ☆

ちなみに。

財団法人日本薬剤師研修センター
役員給与・退職手当規程第4 条に関する内規

財団法人日本薬剤師研修センター役員給与・退職手当規程第4 条に規定する俸給の額は、月額712,000円の範囲内とし、理事長が定める。
( 附則) この内規は、平成1 6 年4 月1 日から施行する。

・・・という規定からすると、「常勤の役員」さんは、最大で月額712000円、特別手当10%(71200円)がついて、月額783200円(額面?)というところです。年間だと単純に12倍して、9398400円ですね。これに賞与4.6か月分がつきますから、おおざっぱに計算して12673600円。交通費その他ついてきますから、四捨五入して1300万円くらいが、年収かと。(注:かなりテキトー計算です)

ゴーンさんの年俸8億7000万円の1.5%ほどですから、かなりお買い得価格で頑張っていただいているようです。

「財団法人日本薬剤師研修センター役員給与・退職手当規程」では、非常勤役員さんの規程はありません。まあ、理事会を年3回程度しか開いていませんから、なくてもいいのでしょうか。規程があったらあったで、驚いちゃうような金額が書いてあったら嫌ですけれどね。

収支書によると、一般会計の人件費支出は28,345,000円ですから、常勤役員=専務理事&常務理事の二人、と仮定して、1300万円×2=2600万円で、残り2345000プラスアルファ円が、それ以外の方の分。(さすがにそれはないか・・・)

  ☆

はるか、大昔、宇宙の片隅で。

専務理事さんのお仕事は、以前は、薬剤師認定制度認証機構の監事さんも兼ねていたようです。

『2008年1月15日付け開催の社員総会で、平井俊樹氏に代わり平山一男氏(日本薬剤師研修センター専務理事)の監事就任が承認されました。』(認証機構HPより)

2008年後半に、現在の体制に変更になりました。

歴代専務理事さんが厚労省OBなのは…、まあ、優秀だったら、筆者はかまわないんですけれど…、事業仕分けのステージでは、おおむね、そのあたりを突っつかれそうですね。

  ☆

日本薬剤師研修センターホームページの巻頭言、「薬剤師研修センターの思い出 (元厚生省大臣官房審議官 代田久米雄さん)」によると、

『折から薬剤師養成問題懇談会の議論があり、薬剤師の生涯教育の重要性が指摘され、その組織化のための機関の設置が進められることとなった。その一つとして、全国の研修計画、実施の情報を集め、広報する研修センターの設立が計画された。

当時、財団法人の設立には、基金集めが不可欠であった。日本薬剤師会会長の石館守三先生にお話したところ大いにその趣旨に賛同され、笹川記念保健協力財団の理事長もやっておられた石館先生のご尽力により、日本船舶振興会から2億円の補助金を出していただくこととなった。そのほか、薬業界にお願いして日本製薬団体連合会から1億円を超える拠出をいただき、さらに日本薬剤師会、日本病院薬剤師会、私立薬科大学協会、日本医薬品卸業連合会など多くの団体からもご協力をいただくこととなった。

これら多額のご協力を基金とし
、石館先生を会長に、共立薬科大学におられた村田敏郎先生を理事長にそれぞれお迎えして、財団法人日本薬剤師研修センターは、無事スタートすることが出来たのである。平成元年6月のことであった。』

・・・ということで。

日本船舶振興会(日本財団)って、一休さんメタルダーだけじゃなく、薬剤師にも関係していたんですね。

認定薬剤師の方は、日本船舶振興会に足を向けては寝られませんね。恩返しのつもりで、モーターボートへGO☆?

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連盟。「薬剤師連盟を洗濯したく候」。おまけ「リョーマの手紙」

おてもとに「POWER! 日薬連盟だより SPECIAL EDITION」をご用意ください。

え? もう捨てました?

じゃあ・・・

えーと、日本薬剤師連盟のホームページの左側の項目から「薬連だより」を選んで押して、でてきたページを見てもいいです。非会員でも読める情報です。

で。その表紙。

カプセル君・・・じゃなかった、えーと、ファーマ君が、和服&バンドエイドで登場。

このファーマ君、薬剤師を意味するファーマシストはPharmacistでPはじまりなのに、胸にFと書いてある、わけのわからないデザインが特徴なのですが、和服を着せてしまうと、もう、どこからみてもカプセル君のパクリです。(え、違うの?)

まあマスコットキャラクター募集の際、「ファーマ君」という名称を送ったヒトが二人もいたようなので、薬剤師の語学力にマッチしたネーミングだということで勘弁していただいて(誰に?)。

この表紙、キャッチコピーが、なんか、ひどいんですよ。

『いま一度、薬剤師を洗濯したく候・・・薬剤師維新』

・・・だって。

坂本竜馬のおちゃらけ手紙のパクリです。

いや、だって、「日本をいま一度せんたくいたし申し候ニいたすべくとの神願ニて候」って、「(みんなで申し合わせて、無能な役人を退けて)日本をもう一回せんたくしたいと神に願っちゃいますよー、てへっ♪」くらいの、姉ちゃんに向けたジョークですよ。連盟の偉い人と広報は、一回くらいは原文の手紙を読んでみてください。

で、竜馬さんの願望の中で「打ち殺されちゃう」=「洗濯」対象の「日本」は、原文では「ダメな官僚、江戸の幕府中枢」ですから、

「日本」を「薬剤師」に置き換えた、『いま一度、薬剤師を洗濯したく候』という言葉はですね、

『ダメな日薬幹部』を、願望の中で打ち殺す(表現悪いですね・・・)ことをしたい、という宣言になっちゃうんですよね・・・。

いや、これを言ってるのが、県薬の支部会長とかだったら、いいんですけれど。

日本薬剤師連盟が言っちゃあ、おしまいですよ。

だって、日本薬剤師連盟の幹部って、ほぼ、日本薬剤師会の理事なんですから。

超、自己否定。

ようするに、「自分で、自分に、辞めろと言っている」ってことです。

百歩譲って、「薬剤師」が、単純に「全ての薬剤師」を指しているのだとしたら、

『薬剤師の組織である日本薬剤師会の理事ばかりで構成されている日本薬剤師連盟が、自分たちの組織を構成する薬剤師に対して、「おまえらはダメだから鍛えなおす」と言った』っていうことなんでしょうか。

すでに、現場レベルでもプロフェッショナル・スタンダードとかを参考にして、頑張ってるんですけれどね。

それでもダメと?

はいはい、お偉いさんの上から目線はいつものことですけどね。

・・・とか思っていたら、選挙の話のようなんですよね、これ。

国政選挙に関心が薄いから、ダメだと。

そういうことを言いたいようです。

キャッチコピーには、

「届いていますか? 僕らの声が・・・」

「届いていますか? 『日薬連盟だより』」

という吹き出し付き。

連盟だよりは届いてますけど、「僕ら」の声って・・・、会員の(批判的なほうの)声は、「日薬連盟」には届いているんですかね?

選挙があるってわかっていたのに、『薬剤師の将来ビジョン』とか『薬局のグランドデザイン』とかの作成を(栃木の小野村代議員に何度も何度も催促されたにもかかわらず)さぼりまくってなんにもやってこなかった日薬&日薬連盟が、

Pharmacists have a dream.

なんて言葉を贈ってきても、全然心に響きません。

「なんで政治に関心を持たないんだ!」と、日薬連盟の方々は言うのですが、

それは、

あなたたちが、

口で言っていることと、

実際にやっていることとに、

大きなギャップがあると、

全く気付いていないし、

ヒトから指摘されても

否定するから。

・・・なのでは?

※たぶん、支部の担当者は、人格者が多いですから、とても頑張っていて、尊敬されていると思うんですが。

子供の躾と同じです。

『御飯の好き嫌いはいけません!』とか言ってる母親が、嫌いなものを食べなかったら。

たとえ、父親が、好き嫌いしない人であったとしても。

子供は、母親を見て、真似するでしょ?

母親が、自分を棚上げして、それを責めたら、子供は、母親の言うことも、父親の言うことも、もう、無視するんじゃないですか?

  ☆

【おまけ】

『坂本竜馬の手紙をパクって書いてみる遊びーっ!』

以下の手紙はフィクションです。

  ☆

お姉さま。この手紙は、大変大事なことばかり書きます。決して、業界紙のインタビューでぺちゃぺちゃ喋るお喋りな人に見せてはなりません。「ホホウ、ホホウ(と読んだふりをして何も読まないとか)」「嫌やのう(と言うだけで反省しないとか)」、そういうリアクションになりますから。絶対に、決して見せてはならぬ!ぞえ!(ギャグ)。絶対だからね

6月20日。余り幾日か。・・・・・・あー、今日何日か忘れました。
一筆さし上げ申します。

先日、日薬連盟だよりスペシャルエディションを拝見いたしました、ありがたいありがたい。

リョーマも、この頃はずいぶん出世しちゃって、薬剤師会のめっちゃ偉い人によくよく志を見込まれて信頼され、今何事か事変が起こっても200~300人ほども私に預けられ、大人数を意のままに使え、日薬会館の建設費用なども少し入用であれば10億円20億円は簡単に工面出来るようになり・・・・・・と思っていたら、朝がきて目が覚めました。

夢の話はともかく、中医協でいくさがはじまり、先月より十三度以上の交戦で、薬剤師側は甚だ不利な状況で、あきれ果てたことには、その中医協で戦った役員を日薬で修復(再任?)し、チーム医療推進会議に送って戦わせたということです。

これらは皆、日本薬剤師会の執行部が外国(日本の欧米化に奔走する薬剤管理官)と内通したことによるものです。リョーマの妄想の中では。
現執行部はかなりの勢力があり、大勢ではありますが、リョーマは2・3の県薬と約束を固くし同志を募り、『調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする』という大本の思想を掲げ、ひいては執行部内の同志・職員・県薬会長その他各位と心を合わせ、右に申した姦吏らを一撃の闘争のもとに罷免して、薬剤師会を今一度洗濯いたし申すことにすべきとの神願でございます。

この一念をやる気のある県薬に話すと、なんとなく同意を得て、内々に打ち合わせ(飲み会)をすること二度。あ、勘違いしないでくださいね。リョーマは、就職活動をしたわけではないですよ。いや、ほんとに。ほんとだってば。

実に、薬剤師業界に物の道理を分かる人士が少ないこと、これを以って知るべく、ただ嘆くべしでござるよ。トホホ。

姉様が先日下されたお手紙の中に、世を捨てて政治家になり、国会議事堂にでも入りたいとのお気持ちを拝し・・・お待たせいたしました。面白いことをかねてから思いついておりましたので申し上げます。

ご存知の通り、今どきは参議院選挙が近いと四方八方騒々しい世の中ではありますが、政治浪人というタスキを肩にかけ、諸国行脚(キャラバン)にお出かけになれば、西は長崎から東は北海道までも何でもなく、道中の旅費は一文たりもいらないんですよ。

まず普通の政治家がやる演説、業界の利益とか、エコロジー、これはちょっと25%とか言っちゃうと難しいが、今はどこの国もエコが流行っておりますので、嘘でもぜひとも読まねばいかんぜよ。・・・おもしろやおもしろや、おかしやおかしや。

それから、普通にセルフメディケーションで一演説、それで小規模店舗へ行けばOTC一類の増加、ドラッグストアへ行けばインターネット通販の禁止──これで、泊る宿の心配は無用でござる──地域の忘年会・新年会とかで、「亡国のドラッグ」などのありがたいお話などするのですよ。

町々を昼に往来する時は、地元の薬剤師連盟に連絡しておけば、銭は十分貰えるのである。昼飯は4000円の弁当で決まりぞえ!
これを真面目な顔でやれば。面白かろうと思うのでございます。

何の浮世は三文五厘よ、ブンと屁の鳴るほどやってみよ。
死んだら野辺の骸骨は白石、チチリやチリチリ♪

この事は、必ず必ず素人が一人で思い立っては決してなりませぬ。
このリョーマは囃し立てるかも知れんきに、すぐに調子に乗る。
一人で行っては、それはそれは恐ろしい目を見るぜよ。

これをやろうと思えば、よく有権者の心を見定めなくてはいかん。
姉様も、出馬するにはまだ若すぎるかと思うよ。
また、決して器量のよい別嬪さん(ウグイス嬢やイケメン)を連れにしちゃダメだ。そっちが目立つから。
つらの皮が超厚いふうでなければいかん。

実弾(現金)をば、カバンの中に入れ、地域の世話役二三人連れてって、万々が一の危急の時は、グワンと渡して、対立候補の選挙参謀まで引ったくるのでございます。

まあ、それはともかく。

リョーマはすでに死を決しており(カッコイイでしょ?)、長くこの世にあるものと思し召されるのは、無駄なことでございます(って言うとファンが泣くんですよ)。

しかし! 人並のようにそうそうめったな事で死ぬもんか死ぬもんか。

私が死ぬ日は・・・、天下大乱、薬剤師業界のピンチに、役立たずになったときですかねぇ。それまでは中々こすっからい嫌なやつとして、死なない予定。

しかし、何だかわからない居候なんかに生まれたってのに、一人の力で天下を動かす運命、これまた天より命じられたことです。なんちゃって。冗談です。ちょっと中二病。俺の左目に封印された龍が火を吹くぜ

大きなこと言ってますけど、決して決して付け上がりはせず、ますます世の中を流れ歩いて、泥の中の蜆貝のように、いつも土を鼻先へくっ付けて、砂を頭に被っているのでございます。ビビりなもので

ご安心下さい。  バイ、ナラ。

弟 リョーマ

大姉様宛。

〔追伸〕
今日は、6月29日でした。てへっ。


  ☆

竜馬ファンの方、ごめんなさい。(筆者は新撰組・江川太郎左衛門派)

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明細書の発行義務について。

四月。「全員への」レセプト並み明細書発行義務が生じます。(レセコン次第ですけど)

高機能レセコンを持っている病院・診療所・薬局では、やたらと細かい明細書を、全員に、無料で発行するわけです。

希望者だけとかじゃないですよ。全員です。

もともと希望者には(一応開示希望理由を訊いてから)開示していましたから、「全員でなければ駄目」という主張は・・・わけがわかりません。中医協の議論を読んでいても、なんだか謎なんですよね。

嘉山委員は明確に「全員に」という部分に反対していましたし、診療側は現状の「希望者には明細を出す」方式の継続でいくという意見をみなさん出していました。「明細書発行自体は賛成だけれど、無料全員発行を強制するのは反対」というのが、診療側のみなさんの意見で、その二日後に、一転して、賛成した、と。(何があったのか知りませんが)

・・・あ、間違えました。薬剤師代表の三浦委員は、激論していた間は、何も言っていません。

最終決着のときに、こう言っただけです。

○三浦委員
 賛同する。もともと薬からの被害である副作用等がないように人を守るのが薬剤師の役目である。
 そのような意味では勝村委員と同じスタンスである。問題は明細書のわかりにくさであり、今後どのようにしたら患者さんが明細書を理解しやすくなるのかを検討していく必要がある。


・・・って、三浦委員、「もともと」とか、最初から賛成していたかのような口ぶりですよ

しかも、二月の段階で「今後どのようにしたら患者さんが明細書を理解しやすくなるのかを検討していく必要がある」と言っておきながら、三月末までに何の検討もしない、何の提言もしないという、現場を無視した行動をしているわけです。(困ったもんです)

診療側が賛同したため・・・、

支払い側は、「診療側が」「全員」に明細書を出すことに賛成だし

厚生労働省側(公益委員)からの提案なので、当然、会長は賛成派ということは・・・

明細書、あっさり決まりました。

個人情報保護法と折り合いをつけるなら、「明細書には個人情報を記載します」と掲示するとか、個人情報の取り扱いについての掲示に使用用途として「明細書」をくわえるとか、考えないといけませんね。

  ☆

あとから「この施策を強硬に主張したのは誰だ」と疑問に思う人のために書いておくなら、

この施策の提案責任者は、中医協の勝村久司委員(連合。患者代表支払い側委員。高校の先生。市民運動家)です。それを強力に後押ししたのが、支払い側の白川委員と、厚生労働省側の遠藤会長(公益委員。その「公益」っぷりは、以前のエントリでも確認したとおり)。んでもって、薬局の明細書発行については、三浦委員に全責任があると思っといてください

  ☆

病院や診療所の明細書については、あちこちで話題になっていそうなので、薬局の明細書の話をします。

薬局の場合、開示されている「医師の処方せん」に基づいて「薬そのもの」を渡し、「薬の情報も紙で渡す」のですから、明細と言われても、これ以上何が知りたいのか、よくわかりません

もう、十年以上、ずーっと、やってますよね。情報提供。

「お薬手帳」というツールでも、希望者には、処方せんから薬の部分を転記(すると同時に全体のチェックを)していますよね。

薬の薬価はネット検索すれば誰でも調べられます。

薬局は調剤点数表を掲示しています。

あと、なにが必要ですか?

うーん・・・。「技術料を、もっと細かく書いてね」ということなのですかねー。

企業のIR情報でも、そこまではやりませんけれどね・・・。

勝村委員が大好きな「スーパーのレシート」で喩えるなら、

「トマトやキュウリの【本当の】値段である仕入れ値と一緒に、【人件費】部分の割り当てが書いてあるレシート」が欲しいということなのでしょうか。

【例】

 トマト 二個 仕入れ値 12円 売価 30円

 キュウリ 一本 仕入れ値 5円 売価 35円

  合計金額 65円

 うち利益額 計48円
  店舗家賃高熱費充当:20円
  レジ部門人件費充当:8円
  管理部門人件費充当:12円
  その他充当:8円

・・・まあ、勝村委員は、こんなレシートが欲しいと?

で、国民全員に、こんなレシートを出してねー、という話ですよね。

それに、三浦委員は賛同した、と。

他の業種は絶対にやらないことを、医療機関にだけ強制するようです。

すごいですね。

  ☆

そういえば・・・

勝村委員は、「汚い部屋に他人が入ればきれいになる」とか「その値段(点数)に実際の行為が見あっているかどうかをみんなで考えるきっかけにしよう」みたいな話をしています。

うーん。

勝村委員は中医協を盛り上げる活発な発言が多いので、議事録好きとしては頑張ってほしいのですが、こと明細書の件になると、思い入れが強すぎて、とんがったヤンチャが出るんですよね・・・。

汚い部屋に大家が入ってきて、大家から見て不要なものを全て捨てる方向で掃除をするのが正しい」とか、

ステーキハウスの値段がお客さんから見て高かったら、団体で値下げ交渉をしにいくのが正しい」とか?

なるほど・・・

高校の先生は、そういうことを生徒に教えるんでしょうか。(注:反語。普通は教えない)

→ 大家さんと店子さんとの信頼関係を破壊し、店子さんが出て行く結末

→ 営業妨害に疲れ果てた店主が店をたたんで出ていく結末

というあたりまでは、想像してほしいのですけれど。

荒れた学校に教育委員会が派遣した武装警官が入ってきて、彼らから見て反抗的な生徒を排除するのが正しい」という理屈が通るのかどうか。

学校の授業料が父兄から見て高かったら、団体で値下げ交渉をしにいくのが正しい」という理屈が、通るのかどうか。

ほんのちょっとだけ、立場を変えて、議論できるといいのですけれどね。

  ☆

仕事内容と報酬額とを、(支払い側と国の都合で決まる、限られた財源の中で)適正であるように決めるのは、勝村委員が所属する中医協です。最終決定は公益裁定になりますから、どう議論しても、最終的には、支払い側と国の意見が通ります。

「その行為(仕事)がどうしてその点数(報酬)なのか」を知っていて、何かを根拠にしてその「行為に見合っている」報酬額に決めたのは、中医協委員です。現場の人間が金額を決めたのではありません。

自分たちで「これで見あっている」と決めたんですよ。自分たちで決めておいて、その当人が「値段に現場の行為が見あっているかを患者さんに考えてもらおう」みたいなことを言ってます。これ、ものすごく無責任です。あなたが決めたものは、「適正」じゃなかったのかと。あなたたちが考える適正と国民が考える適正が異なるなら、国民の考える適正に従う(つまり「自分たちには適正を決める能力がない」と自ら認める)のかと。

ステーキハウスで「一皿5000円」と決めたオーナーが、団体客と一緒になって「一皿1000円にしろ」と、シェフ(現場)に詰め寄るようなものです。

シェフからしたら、今すぐ辞めて田舎に帰りたくなる話です。

  ☆

保健医療は、全ての値段が国によって決められます。

はじめから、ものすごくクリアな仕組みです。

しかも、報酬の申請を行うと、審査機関(支払い側)が内容を審査する仕組みです

審査が行われ、内容が適切であるから、報酬が支払われます。

【専門家である審査機関が「適切である」として処理した内容を、専門家ではない受益者の目から見たら「不適切である」かもしれないから、受益者自身が、審査機関が審査をする前に、医療機関から無料で明細書をもらい、内容をすべて確認しなければならない】という主張ですよね、勝村委員の言っていることは。

ようするに、審査機関の、専門家の判断が信用できないと。

審査機関は、仕事をしていないと。チェック能力が低すぎると。

審査機関の審査は時間がかかり過ぎると。

審査機関改革をしないとだめだと。

レセプト開示請求ができることを啓蒙しなければならないと。

受益者は、全員、専門家以上の知識と判断力を持たなければならないと。

そういうことを、勝村委員は言っているわけですよね。

・・・それ、全部、支払い側の仕事です。

そういえば、勝村委員が座っている席(支払い側。いわゆる1号側)は、審査機関側の席ですね。

審査機関側にいて議論に出てくるのなら、まず隣に座っている人たちに改革を訴えて、審査機関改革をしてきてほしいですね。

レセプト開示請求の情報が周知されていないというのならば、それは診療側の問題ではないでしょう。支払い側の問題です。

敵の敵は味方だと思い込んで加担してみたら、真の敵?は隣の味方だった」というマンガみたいな展開なんですから、ここは『はっ。俺はなんてバカなことをしていたんだ!』的なシチュエーションからの内部改革パターンがあると、B級映画好きとしては喝采です。

  ☆

あなたのためだから』といって、一方的に、強制的に、ひとりだけ残業させたり、ひとりだけケーキを奪ったりするのは、よくないですよね。

『あなたのためだから』といって、一方的に、強制的に、ひとりだけ居残り練習させたり、ひとりだけ居残り補習を受けさせたりするのは、よくないですよね。

『患者のためだから』『国民のためだから』『あなたのためだから』といって、一方的に、強制的に、医療機関という名の「ひとりだけ」に、無料明細書全員発行を強制するのは、どうでしょうか。

  ☆

  ☆

(おまけ)記事で見る厚生労働省議事録のすごさ。

厚生労働省の議事録引用バージョン(※は筆者ツッコミ)

○勝村委員

 トヨタ記念病院から始まりナショナルセンターで明細書の無料発行を行うようになったが、すべて原則として明細書を発行し不要だと申し出る患者には出していないと思う。また私は、中医協で決める診療の単価を患者や国民に知って欲しいという考えから提案してきた。

 ※トヨタ記念病院の自動会計マシーンは「明細書が必要な方は」ボタンを押して「領収書」とは別に「明細書」をもらう形式。(診療明細書が必要な方は、画面上「診療明細発行」を押してください。診療明細書と領収書が発行されます。)つまり、勝村委員の主張とは正反対の方式のようです。

 ナショナルセンターでの実績について中医協で検証は行っていないが、1回目は多くの人が持ち帰っており、2回目でも少なく見て8割以上が持ち帰っているのではないかと考えられる報道もされている。3~5年前にも今診療側の言われるような懸念は言われていたが、その後実績が積まれて来ており、請求した患者のみに明細書を出すほうがむしろ人手がかかり、原則発行としたほうがコストがかからないという話も聞いている

 ※そんな話は聞いたことがないのですけど。原則発行だと、領収書と明細書の二枚発行ですから、かかりますよ、コスト。

 保険者からレセプト開示を受ける場合には、2から3ヶ月のラグがあり、もらう単位も1ヶ月単位であること、保険者のところに本人がわざわざ行く必要があることなど、医療機関の窓口でもらう場合とは分けて考えるべきであると思う。

 ※タイムラグは保険者(支払い)側のサービスの問題ですし、わざわざ行く必要があるのも保険者の問題です。まずは保険者の対応改善や法律の改正を求めればいいような・・・。

ロハスメディカルの記事引用 バージョン

[勝村久司委員(連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員)]

 ちょっと......、(明細書発行の)イメージなんですけど、僕はまあ......、(明細書を無料で発行する病院として)6~7年前に広くテレビや新聞で報道された「トヨタ記念病院」(愛知県豊田市)というのが初めてこれをやった。

 それを国立の(ナショナル)センターが同じようにやった。それはどういうやり方かというと、「原則、発行します」。「いらない」という人には無理矢理渡さない。

それ(明細書の無料発行)をやって......、まあ、嘉山さん、僕は薬害のこともいろいろ......、薬害も気になっていることは1つなんですが、僕は中医協の委員になったことを受けてですね、患者の皆さんに単価を知ってほしい。中医協が決めている単価を知ってほしい。それが一番。(中略)

  ☆

こーゆーところで比較してみると・・・厚生労働省は、三国志演義的な「議事録」づくりに無駄な時間をかけているのが、よくわかりますよね。言ったことをそのまま書いてもらわないと、議論の流れ(特に会長がどう進行したのか)がわかりません。議事録は中医協の明細書なのですから、お役人が勝手に粉飾しては(面白いけど)ダメでしょう。勝村委員が「患者の皆さんに知ってほしい」と言っている(らしい)のを、「患者や国民に」と書き換えてしまうような議事録ですからねー(しかも傍聴人に録音禁止といってますから、情報公開ってどこにいったんだか・・・)。テープ起こしするだけでいいのにね。

※なお、このブログでは、書き換わっているだろうことは念頭に置きつつ、公開資料がそれしかないので、議事録の表現が実際と異なっていても、わざとそのままにしてツッコミをいれることが多いです。ご了承ください。

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。第九条。

『薬剤師倫理規定の注釈』を読んでいくカテゴリ。今回は、第九条です。

なお、第八条の注釈は、「協調するのは薬剤師同士(+医師)のみ。他は知らない」という考え方でした。

第九条の注釈は、まあ、刑法を引用しているだけなので、あんまりツッコミどころがないのですが・・・。あいかわらず、「公共の利益」を無視した「人権万歳」っぷりを発揮しているようです。

  ☆

第九条(の注釈)

薬剤師は、医療に関わることで患者の個人の秘密を知りうる立場にある。

刑法134条により、薬剤師は「故なくその業務上取り扱いたることに付き、知り得たる人の秘密を漏らしたとき」は秘密漏洩罪に処せられる。

また処方せんや薬歴簿などの取り扱いについても、十分に個人の基本的人権を擁護することに留意しなければならない。

あくまでも、個人の人権の保護、プライバシーの保護は守らなければならない。

  ☆

「注釈」の中の人は、「人権」によほどこだわりがあるんですかね。

「刑法134条により」だけだと「?」かもしれませんから、一応、刑法の第十三章を全部載せておきます。

●第十三章 秘密を侵す罪

(信書開封)
第百三十三条 正当な理由がないのに、封をしてある信書を開けた者は、一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。

(秘密漏示)
第百三十四条 医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師、弁護士、弁護人、公証人又はこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときは、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
2 宗教、祈とう祷若しくは祭し祀の職にある者又はこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときも、前項と同様とする。

(親告罪)
第百三十五条 この章の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。

・・・というわけで、秘密漏洩罪は、信書開封罪よりも軽い罪です。

宛先人の許可なく封筒を開けたら一年以下の懲役。業務で取り扱った秘密を漏らしたら半年以下の懲役。そう、通信の秘密は、とても重要なのです。

「親告罪」ですから、「被害者」が告訴しない限りは、裁判になりません。

患者さんの秘密を同僚に話したとして、その同僚が「それ、守秘義務違反で、秘密漏洩罪だよ」と言っても、そこにはまだ「被害者」が存在しないので、秘密漏洩罪には至っていない、ということでしょうか。(話を聞いた同僚が「被害者」に告げ口すると、告訴される可能性があります)

登録販売者さん=医薬品販売業者さんの場合は、守秘義務がありますね。

法律上は、医療事務さんには、守秘義務はありません。

法律上は、薬学生にも、守秘義務はありません。

つまり、薬学生が実務実習で知りえた秘密を、「被害者」の目の前かつ公共の場でベラベラ話しても、それを罰する法律はありません。「被害者」は泣き寝入りです。

こういうとき、法で裁けないなら、指導薬剤師が実習停止にして裁くしかないと思いますが、大学の先生がすっとんできて「どうか将来のある子ですから、実習停止だけは勘弁してください」とか言いそうなのが嫌ですね。

なお、個人情報保護法の成立は平成15年ごろ(←筆者は調べてないようです)なので、平成13年の文章である「注釈」には出てきません。個人情報保護法を考慮すると、「あらかじめ使用用途を明示しておく」ことで、明示しておいた用途に関しては、個人情報を使用できます。学会発表とか、薬学的管理とか、医師とのディスカッションとか、そういった用途も明示しますので・・・処方せん、薬歴簿については「基本的人権を擁護」と大きく構えなくても問題なし。

【あくまでも、個人の人権の保護、プライバシーの保護は守らなければならない。】

と、何度も「人権」と繰り返されると、困ります。プライバシーが緩やかで世間話をするような薬局は、第二条の「注釈」で書いてあったように、「良心と勇気をもった薬剤師」とかいう人たちに「断固として阻止」されてしまうのでしょうか。前文の「注釈」のように「倫理は法令以前のもので何事にも優先」するというのなら、なにをさしおいてもプライバシー保護の設備を作らなければならないのでしょうか。

「あくまでも」なんていう表現で誤魔化していますが、ようするに、「守秘義務」の根拠となる考え方は、「刑法」による罰則への恐怖だけである、という話なのでしょうか。

倫理が法令以前のものだというならば、法令を前提として、「法令が存在するから守らなければならない」という理屈は、筋が通っていません。法令以前に、どうして守秘義務を守る必要があるのかを示さず、これが第九条の「注釈」であると胸を張られても・・・ねぇ。

薬局内で不正行為・不正請求などを行っていれば、「良心と勇気をもった薬剤師」による、その「秘密」の「内部告発(公共の利益)」があるはずなのですが、「あくまでも」という「注釈」の言葉は、それさえも否定するのでしょうか。

薬剤師倫理規定第九条

薬剤師は、職務上知りえた患者の秘密を、正当な理由なく漏らさない。

・・・ほら、「正当な理由」があれば、いいんですよ、秘密を開示しても。

法律にだって、そう明記されているじゃないですか。

公共の福祉、正当な理由・・・そういった大事なことを無視するのは、酷い話です。

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Re:第九条 茶森ここの

薬剤師倫理規定『第9条』娘

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   御薬学園中等部1年生
    
茶森ここの

   数々の難事件を解決してきた凄腕少女探偵。
   正義と真実を求めて、今日も聞き込みと現場探索。
   昔はヤク中(ヤクルト中毒)だったが克服したらしい。

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スポーツファーマシストの基礎知識。「目的」編

スポーツファーマシストの基本的な部分、特に認定関連については前に述べました。

今回は、

「で、スポーツファーマシストっていうけれど、これまで、薬剤師はドーピング問題についてどのくらい関与して、意見発表して、運動選手を守ってきたわけ?」

という、過去の実績部分について考えます。

実績があるからこそ、胸を張って「ドーピング問題のスペシャリストだもん☆」と言えるわけですよね。

そこで、クエスチェンタイム。

2007年、川崎フロンターレ、ドーピング裁定問題』ときいて、わかる方、いますか?

ヒント。「我那覇選手の例の件」。

わかりますよね? スポーツファーマシスト希望なら。

わからないという薬剤師は、スポーツファーマシストになんてならないほうがいいと断言します。しちゃいます。もっと言うと、この事件を知らずに、スポーツファーマシストの資格、とらないでほしいです。

この事件は、日本だけでなく、世界のドーピング問題史上、最大級の事件です。

ことの顛末はググればいいので、かなり省略して書いてみると、

0.事件の前年、横浜FCでの集団ニンニク注射事件があり、『健康なのに点滴することは、ドーピング』であると、Jリーグ内で決めた。同時に、『風邪や下痢などに対する点滴は認める』と確認した。

1.2007年事件当時、Jリーグは、JADA未加入。

2.Jリーグが、川崎フロンターレに所属していた我那覇選手に対するチームドクターの『風邪による発熱に対する緊急処置としての点滴(生理食塩水とビタミンB1のみ)』処置を、ドーピングであるとして、選手に出場停止処分、チームに罰金一千万円を科した。

3.WADA、JADAは「緊急時点滴はドーピングではない」と明言。

4.日本政府は、国際条約上、国内スポーツにおいてWADAの基準を守らせる義務があり、Jリーグ(と上部組織のJFL)に行政指導をしていた。

5.Jリーグの裁定を不服とした選手個人が、名誉回復のため国内裁定を仰ごうとしたら、『(裁定に大金が必要な)CASじゃなきゃダメ。それがルール』と、Jリーグが酷い難癖をつけた。

6.それでもCASに提訴した結果、Jリーグ側が全面敗訴した。

7.JFAは2009年1月にJADAに加盟した。

8.CAS裁定によりJリーグは裁判費用の一部を支払った。出場停止処分への補償、フロンターレの「罰金」一千万円の返還については、Jリーグは行っていない。

というもの。

ワールドカップに出場しようっていう国のプロ機構が、ふだんはWADA基準を無視して活動していたっていう、とても悪い例です。しかも、選手の健康を守るために「アンチ・ドーピング」を行っているのに、選手の健康を守った行為に対して「ドーピングだ」と認定し、CAS裁定が下ってもなお、潔白の相手から得た「罰金」を返さないという、そんな事件です。

最大の問題は『現場の医師が選手の健康を守るためにWADA基準で行った治療を、JADAに加盟していない競技団体が、「内部規定で」「当初の説明とは異なる基準で」ドーピングであると主張し、処分を行った』点です。

これが許されるのなら、誰も選手の健康を守れません。

適切に治療しても、あとづけのルールで恣意的に「ドーピングだ」といわれる可能性が強いのですから。

適切に治療しても、選手に精神的な苦痛を強いて、そのうえ、チームに「罰金」一千万ですから。

そして、身の潔白を証明しようとしたら、とんでもない金額が選手個人の負担となります。

CAS(Court of Arbitration for Sport)裁定にかかった費用は、ちんすこう募金のブルティーダ沖縄FCさんのサイトによると・・・

CAS費用 合計 34,412,268円
内訳:弁護士費用12,009,375円
    申立及び事務経費4,665,173円
    翻訳・通訳等費用17,737,720円

ということです。

三千五百万円。

これを個人負担させるっていう時点で、当時のJリーグのメチャクチャさ加減がわかりますよね?

我那覇選手がCAS裁定を行ったことで、アンチ・ドーピング活動の根幹を揺るがすような事態は、良い方向へと向かいました。深く感謝。

さて、この事件に対して、薬剤師会はなにかしたかというと

なんにもしていません。

目に見える範囲では、本当に、なんにもしていません。

ドーピングの大問題ですよね?

「ドーピングの問題から、選手を守る」なら、ここで動かないはずがありません。

スポーツファーマシスト以前から、薬剤師って、ドーピングに関わってきたのですから。

なんにもしない、何の発言もないって、どういうこと?

※過去の日薬代議員会でも、全く話題になりませんでした

CAS裁定費用のうちいくらかを出してみたり・・・も、せず。

黙りこくったままで、事件が風化するのをじっと待っているという、ドーピングの専門家を養成しようという組織とは思えないへたれっぷりです。

この実績で、「ドーピングのスペシャリストだもん☆」とか言えるのは、恥知らずだけでしょう。

スポーツファーマシスト制度がウソ臭いと思うのは、この辺です。

「国体の実績」も大事です。ええ、とてもとても大事です。でもね、「現場で起きている事件に対して無視を決め込んだ実績」は、無視できません。「組織が個人をいじめたのをみても無視した」のですから。

では、「これまでは恥知らずだった。ごめんなさい。けれど、これからは違うよ!」という姿勢なのかというと、これも、どうも、違うようなんですよね。

スポーツファーマシストの「定義」を読むと、今後も「事件が起きても無視を決め込む」つもりだということがよくわかります。

【スポーツファーマシストの定義】

☆スポーツファーマシストの活動ドーピング防止活動に関する正確な情報・知識を持ち、競技者を含めた一般の人に対しドーピング防止に関する適切な情報を提供することを主な活動とする

・・・よーするに、「予防」のために「事前に」知識を伝達するのが活動であって、「ドーピング全般」の様々な事件・要請には、関与する予定がない、ということです。

『ちゃんと禁止項目については伝えたんだから、守れなかったら全部アンタの責任なんだからね!』とか言う学級委員長的な身分ですね。

情報提供と啓発だけをする存在です。「ダメ。ゼッタイ」と似ています。うっかり「やっちゃった」り「やったと決めつけられたり」した人間には、全く手を差し伸べないのですから

スポーツファーマシストの「目標及び方策」を読めば、勢力拡大以外のなにをやりたいのか、全く分からなくなります。

【スポーツファーマシストの目標及び方策】

薬剤師会とJADAとの協調により、現在の薬剤師会の活動の更なる充実。

薬剤師会とJADAとの協調により、学校薬剤師による認定資格取得を推進。

総合型地域スポーツクラブへの配置を働きかける。

フィットネスクラブ、スポーツジムへの配置を働きかける。

以上。・・・なんですか、この目標は。

『選手の健康を守ること』を目標に活動するんじゃないんですか?

こんな目標を掲げる「スポーツファーマシスト」で、いいんですかね?

みなさん、スポーツファーマシストに認定されたら、この目標に向かって突き進むんですか?

 ☆   ☆   ☆

追記。

サッカーと違って、国際大会であるWBCの優勝選手を抱えるNPB(日本プロ野球組織)は、まだJADA未加盟です。

こちらは逆に、「十数回も点滴しているが、セーフ」という、組織内判定をしています。

「スポーツファーマシスト」が、NPBに、なにか意見表明をするかどうか。四月以降が、楽しみです。

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薬剤師議員さん。「逮捕を考える会」

『石川代議士の逮捕を考える会』だそうです。

いくらでも「考えて」ください~。

考えるだけなら、単なる勉強会ですから~。

でも、「石川君をどうやったら助けられるか検討したい」とか「釈放要求の発議も検討」とか、発表しちゃいましたから、「考える」だけの会ではない、ということになりました。

薬剤師、関係なさそうですが。

『石川代議士の逮捕を考える会』のメンバーの中に、『日本薬剤師会雑誌』の年頭あいさつで登場する方がいるものですから、さあ、大変。

誰って・・・

「当選確実なう。」で有名な、

元ニセコ町長の、薬剤師議員、逢坂誠二代議士です。

北海道薬科大卒で・・・、wikipediaによると称号「薬学士」になっていたので、あわてて厚生労働省の「薬剤師資格確認検索」をかけました。(ちゃんと名前が出てきたので一安心。)誰か「薬剤師」に修正しておいてくださいませ。

今の役職は、地方分権改革担当の首相補佐官。いわゆる偉い人。内閣の中枢ド真ん中で仕事をする当事者です。

それが、たった一度の勉強会で「不当逮捕だ」という結論を出してしまうような「考える会」に参加してしまうのは、「やっちゃった」感が強いんですよね。

勉強会の内容も、参考意見を述べる人が一人だけだったようですし。

薬剤師が、薬品メーカーのMRさん一人の言い分だけ聞いて「この薬はいい薬だ。他社の○○はヒドイ薬だ!」なんて、納得してしまうような展開。とりあえず、他社の意見も聞いてみればいいのに。

政府中枢の人間が、政府の機関の活動に「不当だ」と述べる「有志の会」に行って、全会一致の「不当逮捕」という結論に賛成してしまうという・・・「自らを、不当な活動をする人間であると述べる」ような、不思議な光景です。

生徒会役員が、生徒会機関(風紀委員会)の活動に「不当だ」と述べる「有志の会」に行って、全会一致の「不当」という結論に賛成してしまう・・・みたいな。普通、生徒会役員を辞めてから参加するか・・・、少なくとも「不当」という結論に対してすぐさま賛成しないですよね、こういうとき。

当選二回、北海道。

同期etcでも、ちょっと、立場的に、どうかなー。

参加経緯が不明なので、『ちょっと同期であつまろうぜと言われて行ってみたら、なんだか深刻な会合で、騙されたー☆』というケースも、ありえなくはないのですが。

せめて、もう少し、「考えて」ほしかったですね。

函館薬剤師会の新年会で挨拶した日の夜のtwitterでは、

石川代議士の件、今後、どのように捜査が進むのか見守るしかありません。最近は検察の動きが全て正義と報道されることに危惧を覚えています。過去、検察が全て正しかった訳ではありません。にも関らず、逮捕されると、即、犯罪者であるかのような印象を与える報道が多いことが心配です。

と、慎重な「見守る」姿勢を呟いていました。冷静な対応をする雰囲気だったのですが、そこから二日で、なにか心境の変化があったのでしょうか。ブログ等での「考える会」関係の話題は今のところないようですから、これから、いろいろ出てくるかもしれません。それこそ、ゆっくりと、「考える」資料を、動向を見守っている薬剤師にも提示してくれるのではないかと、期待しています。

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スポーツファーマシストの基礎知識

スポーツファーマシスト」制度が始まります。

認定は、まだ先(早くても四月)ですが、すでに講習会が始まっていて、盛況とのこと。

学校薬剤師さんや、地元のスポーツクラブに顔を売りたい薬剤師さんや、スポーツ好きの薬剤師さんにとっては、なにかと重宝しそうな、「薬剤師の協力のもと」誕生した、JADA認定資格です。(もっとも、そのJADAのホームページのリンク先として「日本薬剤師会」などの薬剤師団体は入っていないようです。JADAホームページ内のスポーツファーマシストのページでは、日薬の児玉会長がインタビューに応じています)

今後誕生する=まだ誰もいないわけですが、事務所はあります。JADAのある国立スポーツ科学センター内。JADAの組織図上には書いてありませんので、「スポーツファーマシスト」をどこが統括するのかはわかりませんでした。薬剤師がJADAの理事会へ参加しているわけでもなさそうです。

認定事務は、(株)ニッポンインターナショナルエージェンシー(企画代理店さん)が「スポーツファーマシスト認定業務センター」という名前で行っているようです。外注外注☆

基礎講習会で7200円+実務講習会受講料(これは都道府県薬剤師会が経費負担する場合あり)+最終的に認定料20000円。

おおむね、30000円支払って、認定されます

その後、毎年「実務講習会」を受講し、3~4年目(認定期間は4年です)に再び「基礎講習会」を受講するので、そのたびに講習受講費がかかる予定です。

2010年度は2200人ほど増やすようですから、2009年度の500人とあわせて、2700人(のうち、試験合格率がどの程度かわかりませんが、おそらくは、その大半)が「スポーツファーマシスト」認定を受けそうです。

そんな認定において、基礎講習会は、どの程度美味しいかというと。

東京会場では、 (講習会受講料7200円×800人) - 国際会議場使用料等一日80万円 = 486万円 が、一日の売上。二日間開催で、972万円。

大阪会場では、 (講習会受講料7200円×300人) - 大ホール会場使用料等一日30万円 = 186万円 が、一日の売上。二日間開催で、372万円。

講習内容は同一だとすると、案外、認定する側は儲かりそうです。

認定料20000円なんて、毎年1000人を認定する(名簿に登録して、認定証を印刷する)だけで2000万円の売上です。2010年度は、その2.5倍くらい儲かります。

さらに、四年ごとに、基礎講習会受講料が入ります。ある意味、盤石。

JADAだけでなく、各都道府県薬剤師会主催の基礎講習会も行われているようです。100人程度の講習ですが、それでも(72万円-会場費)の売上。千葉県薬などは、お昼御飯を無料で提供しているくらいです

        ※

スポーツファーマシストの主な活動の場は、国体と、地域社会のようです。

国体は、審判謝礼が出ないくらいですから、スポーツファーマシストにも謝礼は出ないと考えてよさそうです。薬剤師会から補助金くらいは出るかもしれませんが、少なくとも「稼ぐ」つもりで資格をとるのは、やめておいたほうがよさそうです。

あれ? そういえば、これまでは、国体のドーピング関連は、どうしていたのでしょうか。

答:国体開催地の薬剤師が、ほぼボランティアで従事していた。

・・・「薬剤師」という国家資格だけでもできることに、ムリヤリ資格をつくってみたわけですね。

かといって、資格がなければ国体でドーピング関連に従事できないというわけでもなく。

つまり、「薬剤師」であれば、特別に認定を受けなくても、「スポーツファーマシスト」が行うような業務は可能なわけで・・・。

なんだか、夢と希望のある資格、というわけでもなさそうですが、実際に認定を受けた薬剤師の活躍によって、この認識が良い方向へと変わることを祈ります。(とか言いつつ、この項目、どっちかというと批判的な方向へと続きます。たぶん)

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第二十一回「探偵は事件を連れてくる」

 今回は、第九条です。

 学園の秘密が、今、明かされる・・・?

 第九条 秘密の保持
  薬剤師は、職務上知り得た患者等の秘密を、
  正当な理由なく漏らさない。


009kokono















「守秘断罪」茶森 ここの


   御薬学園中等部1年生。
   数々の難事件を解決してきた凄腕少女探偵。
   正義と真実を求めて、今日も聞き込みと現場探索。
   昔はヤク中(ヤクルト中毒)だったが克服したらしい。

 第九条は、
「秘密は守れ、不正は暴け」です。

 どんな秘密であろうとも、そこに不正があるならば、「正当な理由」の錦の御旗のもと、暴いてOK☆ ということ。

 会話していたら「実は、今朝泥棒をしてきたんですよ」などという秘密の情報が手に入ることだってあります。

 守秘義務だからと、警察がやってくるまで黙っていてもいいのか? 通報しないでいいの? という問題。

 通報するタイプで、しかも自力で証拠固めまでやってしまうといえば「探偵さん」でしょう。

 抜群の行動力と、突飛過ぎる空想力。

 近寄られたら、犯人に仕立て上げられてしまうか、事件の被害者にされてしまいそう。そんな、奇天烈なヒト。

 奇天烈なのに、なぜか日常生活に溶け込んでいるんですよね、こういう人って。

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