第三条

公益法人の日薬の役員の決め方がおかしい件。

今回は、ルールの問題。

「自らが決めたルールを守ることができない、いい年したダメなオトナたち」という、とてもシンプルな話。

  ☆

公益社団法人の日本薬剤師会の、理事選任を行う、総会の開催が近づいてまいりました。

ここでは、一部を除いて会員の選挙で選ばれているわけではない代議員さんたちが、日薬の役員である「理事」さんを選びます。

日薬の定款には、いろいろなルールが書いてあります。

http://www.nichiyaku.or.jp/action/wp-content/uploads/2012/04/1204_teikan.pdf

当然、そのルールに従って、役員は選ばれるはずです。

まずは、総会のルールを、定款で確認しましょう。

(権限)
第15条 総会は、次に掲げる事項について決議する。
(1)正会員の除名及び代議員の除名
(2)理事及び監事の選任又は解任
(3)理事及び監事の報酬等の総額及びその支給の基準
(4)事業計画書、収支予算書、資金調達及び設備投資の見込みを記載した書類の承認
(5)貸借対照表及び損益計算書(正味財産増減計算書)並びにこれらの附属明細書の承認
(6)定款の変更
(7)会員規程及び会費規程の制定及び改廃
(8)解散及び残余財産の処分
(9)その他総会において決議するものとして法令又はこの定款で定められた事項

総会でできることは、以上です。

選任の方法は、非公開です。

理事の立候補のルールは、ありません。

よくわかりませんが、世界の隅っこの穴にでも「ワシは理事に立候補するぞい」と呟けば、不思議パワーで受理されるのでしょうかね。

もう、この一点だけでも、定款不備なわけですが…。

定款で

第4章代議員
(代議員の選出)
第12 条 本会は、代議員をもって法人法上の社員とする。

代議員は正会員の中から選ばれることを要する。正会員は前項の代議員選挙に立候補することができる。ただし、代議員は本会の役員を兼ねることはできない

5 第3項の代議員選挙において、正会員は他の正会員と等しく代議員を選挙する権利を有する。理事又は理事会は、代議員を選出することはできない

と書いてありますから、代議員は、正会員限定です。

でも、理事者の規程には、理事者が正会員でなければならないという項目はありません

理事者は正会員でなくてもいいの?と。

公益社団法人ですから、外部理事を入れるケースも想定できます。

それならそれで、理事は代議員による選挙で決まりますから、正会員以外が理事に立候補する際のルールが必要です。そんなルールは今のところありませんから、正会員ではない外部理事を入れる気はないわけですよね。つまり、、今のところ、少なくとも今回の理事選挙に関しては、「日薬の正会員のみで理事選挙を行う」ということになります。

会長・副会長・専務理事・常務理事・理事。全員が、日薬の正会員。つまり「薬剤師」。

ここが、基本になります。

今回は、薬剤師以外の役員は、ひとりとして認めない。そういうことです。

それ以外の、立候補資格や、立候補の方法については、さっぱりわかりません。

(役員の選任等)
第27 条理事及び監事の選任は、総会の決議によって行う。
2 会長、副会長、専務理事及び常務理事は、理事会の決議によって理事の中から選定する。
3 前項の会長は、総会の決議によって推薦のあった会長候補者の中から選定することができる。

4 理事のうち、理事のいずれか1名と、その配偶者又は三親等内の親族、その他法令で定める特別の関係のある者の理事の合計数は、理事総数の3分の1を超えてはならない。
5 監事には、理事(親族その他特殊の関係がある者を含む。)及び使用人が含まれてはならない。また、各監事は、相互に親族その他特殊な関係があってはならない。
6 他の同一の団体(公益法人又はこれに準ずるものは除く。)の理事又は使用人である者、その他これに準ずる相互に密接な関係にある理事の合計数は、理事総数の3分の1を超えてはならない。監事においても同様とする。

理事の選任は、「総会の決議によって行う」(第27条第一項)としか、書いてありません。

定款をみてのとおり、まず、「理事」でなければ、会長・副会長・専務理事・常務理事にはなれません。代議員による投票(理事選挙)にて、理事として当選することが絶対条件です。総会の決議によって「推薦」があった会長候補者が何名いようとも、彼らが理事に当選しなければ、もっと言えば理事選挙に立候補しなければ、推薦は無効です。それは推薦者が1名であったとしても、同じことです。

「生徒会長を生徒会役員の中から互選で選ぶ」ときには、どんなに強い推薦状を持った学生がいたとしても、生徒会役員に立候補すらしなければ、会長にはなれないのです。絶対的センターとされるアイドルだって、総選挙に出なければ、センターにはなれないのです。これは全国民が知っているレベルの基本です。

なお、現在「会長候補者のひとり」として二月の総会で選ばれた児玉さんですが、あくまでも現在は「会長候補のひとり」でしかありません

ついでに言うと、現在の「会長候補者のひとり」の選定は、公益社団法人としての、『正式な選挙の結果選ばれた代議員』による決議ではありません。公益社団法人移行前の代議員による勇み足です。

もっと言えば、公益社団法人移行前の代議員は、二月の総会において、【公益社団法人移行後の定款によれば】「総会の決議」が必要である「総会が推薦する会長候補者の選定」の際に、「反対者を起立させる」という方式を採用しました。これは定款における「決議」の定義に反します。(後述)

正しい「決議」をせずに、「総会が推薦する会長候補者を決議によって選定しました」などと、よく言えたものだと感じますが・・・・・・・・代議員さんたち、今の話、通じてます? みなさん、ちゃんと、新しい定款を読んだんですよね?

いいですか?

総会でできるのは、「理事を決める」ことと、「会長として推薦する人たちを選定する」ことなんですよ。

二月の総会の議案に、書いてありますよね。

『【議案第10号】 公益社団法人日本薬剤師会会長候補者選挙の件』と。

「会長選挙の件」じゃないんですよ。

「会長候補者選挙の件」ですからね。

この違い、わかってましたか?

議事録を読むと、小野議長も、児玉さんも、全然わかってないようですけど。

  ☆

小野議長 議案第10号会長候補者選挙の件を表決する。本日、岩本研代議員から申し入れのように起立をもって、議決を決める。会長候補者選挙について、候補者である児玉孝代議員を当選者とすることに反対の方の起立を求める。

 (反対者 起立)

小野議長 賛成多数と認める。よって、議案第10号公益社団法人日本薬剤師会会長候補者選挙の件は、児玉孝会長が当選された。

 (拍手)

小野議長 選挙施行細則の規定により、議長から当選状を交付する。

 (拍手)

小野議長 児玉孝会長候補者当選の挨拶をお願いする。

児玉会長 全国を代表する代議員の皆様から当選状をいただいた。非常に重く受け止めている。反対も賛成も大変大事なことはよく承知している。しっかりと受け止めて、オール薬剤師と会員のための軸はぶれることなく、この2年間を努めていきたいと思っている。よろしくお願い申し上げる。

 (拍手)

  ☆

小野議長の間違えっぷりは、些細なことなんだか大事なことなんだか…。

1.児玉孝さんは「代議員」ではありません。

2.児玉孝さんは現会長ですが、公益社団法人における会長には当選していません。

3.従って、当選状は交付できません。(それとも、「会長候補者」の当選状ってあるんですかね? 『貴方が総会推薦会長候補者のひとりに当選したことを認めます』みたいな)

4.「会長候補者」に当選のあいさつをさせるということは、それが複数でるケースにおいても挨拶をさせるということでしょうか。

挨拶をする児玉さんも、まだ理事会決議もなく、理事者すら決まっていないにもかかわらず、「2年間を努めていきたい」と、コメント。

オリンピックの代表「候補」者になった時点で「金メダルとります」と、意気込みを語ってくれたというところでしょうか。

比較のために、平成22年2月の会長選挙の際の議案を探してみると、議事録には、『議案6号 会長選挙の件』と書いてありました。

「候補」って、書いてないですよね。

今年2月の選任は、あくまでも、『総会が推薦する会長候補』を選ぶ場であったことが確認できると思います。

理事が、理事会で、互選によって選ぶのが基本です。理事者の中から、総会推薦候補者とは別の人を選ぶことも、十分に可能です。特に、今回は、正式な決議をせずに選任された候補者ですから、今後100年の正常な議事運営を考慮すれば、「推薦されても、推薦候補者の選定方法に瑕疵があった場合は無効と考え、考慮しない」という正論であたってほしいものです。

  ☆

さて、さきほど「後述」と先送りした「決議」についてです。

理事立候補の方法はわかりませんが、理事立候補者選任の決議の方式は決まっています。

(決議)
第22 条

 総会の決議は、総代議員の議決権の過半数を有する代議員が出席し、出席した当該代議員の議決権の過半数をもって行う。

2 前項の規定にかかわらず、次の決議は、総代議員の半数以上であって、総代議員の議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う。
(1)正会員の除名及び代議員の除名
(2)監事の解任
(3)定款の変更
(4)解散
(5)その他法令で定められた事項

理事又は監事を選任する議案を決議するに際しては、候補者ごとに第1項の決議を行わなければならない。理事又は監事の候補者の合計数が第26 条第1項に定める定数を上回る場合には、過半数の賛成を得た候補者の中から得票数の多い順に定数の枠に達するまでの者を選任することとする。

つまり、ひとりひとりの理事候補に対して、ひとり一回ずつ、選任するかどうかを諮るわけです。

「決議」ですからね。

「過半数の賛成」があるかどうか、きっちり人数を確認していき、理事候補者を、獲得賛成票の多い順に採用していき、最終的には最大30名まで選任可能…ということです。

理事の最少人数は20名ですから、少なくとも20回は、起立or着席。

「得票数」が関係しますから、「挙手」は不可ですし、起立した数をきっちり数える必要があります。「過半数の賛成」を得た候補者の中から、という記載がありますので、「反対者起立」によるカウントは無効です。(反対しない人は賛成である、とはなりません。これ、基礎の基礎)

うわー、時間かかりそー。

150人近い代議員の起立を数えるのですから、日本野鳥の会のみなさんでも呼んできたほうが良さそうです。日薬会館(仮称)の大ホールで総会を行えるようになったら、まっさきに、電子投票システムを導入しないと大変です。

もちろん、そういうシステムであることは、定款をつくって承認した方々は、承知のことと思いますので、30回以上も立ち座りを繰り返した結果として腰痛が悪化したり筋肉痛や軽い貧血状態になったりといった事態も想定しているものと思います。代議員さんは、体力勝負だったんですね。1候補に対して起立から数え終わりまでで1分程度としても、20~30分間続きます。がんばれ、代議員さんたち!

  ☆

あ、そーいえば。

理事の立候補方法が分からないのに、なにやら、「総会推薦の会長候補者のひとり」でしかない児玉さんが、理事候補の推薦をはじめたとのこと。

とりあえず、薬事日報さんによれば、六月からは、「専務理事候補」を勝手に会長付きにしているご様子。

「総会推薦の会長候補者のひとり」が、「現在暫定的に会長職をやっている」からといって、なにやってるんでしょうね。

薬事日報さんによれば、児玉さんが専務理事候補として考えているという方は、北海道大学農学部出身の方で、薬学部出身ではないようですが、外部理事を想定していない今回の理事者選挙の前提となるはずの「日薬正会員」ではないのなら、当然、理事にはなれませんし、専務理事にもなれません。

また、「会長候補者のひとり」が、理事候補者リストを代議員に送りつけるらしいときこえてきますが、そのなかで、『この人は副会長』『この人は常務理事』なんて役職を勝手につけているとの噂もあり。(どーも医薬経済社のニュースはイマイチ信用してない筆者)

まさか噂どおりに「三浦副会長」みたいな「理事候補者に役職を約束して立候補させる」と宣言する内容を代議員会に出したりは、さすがにしないと思いますが…。過去の行状から考えると、絶対にしないとは言い切れないのが怖いです。まわりのアタマいい人たちが、なんとか止めてくれることを祈ります。

まだ理事会で会長に選任されたわけでもなく、ましてや自身が理事に当選したわけでもない段階で、内閣総理大臣か何かのごとくに組閣に御熱心になるなんて、自分たちで決めた定款を、自分で蔑ろにする行為ですからね。

過去の代議員会で、あれほど「この定款でいいんじゃー! 何が問題なんじゃー! わしには全くわからんーっ! このまま通すーっ!」くらいの勢いでギャーギャー言ってた方たちが、それほどまでして通した定款を守らないという、呆れたお話。

そんな定款を通した代議員の方たちが、理事選挙について『会長「候補」者が理事候補を決めるのが当たり前』なんていうバカ丸出しの勘違いを許したままにしているのも不思議。

そして、定款担当役員の曽布川さんは、ここまで自分の仕事を馬鹿にされて、なんとも思わないんですかねー?

  ☆

さて、そんなこんなな状況なのですが、次の代議員会までを、現在代議員として活動している方々が、ぽけーっと見守るなんてことはないと信じたいです。

ものすごく逃げ腰で、児玉さんに足を向けて寝られないとか児玉さんを見ただけでガクガクふるえちゃうとか、そういうある種の病気にでもかかっていない限りは、代議員の基本的な役割である「理事の選出」を、真剣に考えていただきたいわけですよ。(ここで挙げたような病気にかかっているのなら、おからだのためにも、代議員なんかすぐに辞任したほうがよろしいかと。辞任はいつでもできると定款に書いてありますし)

代議員会議事録によれば、一部では、「ブロック理事を廃止するのか!」みたいなことを質問している方もいましたけれど、別に、地方の代表っぽい主張をする理事候補を、その地方がどんどん立候補させればいいだけのことです。各県が二人ずつくらい立候補者を出せば、ほら、かーんたん。自分の県の代表者の投票の際に起立してもらえないことを考えたら、まあ、ほんの少しの打ち合わせだけで、特に言葉を交わしたり書面の談合をしたりしなくても、それなりに票が入るんじゃないですかね。

こーゆーブロック理事当選用シフトって、児玉さんの地元の大阪周辺は参加してくれないかもしれませんが、地方にとってはとっても大事な話ですので、案外、やってみれば、それなりの理事が受かるんじゃないですかね。すでに日薬連盟の理事になっている方には投票しない、というカンタンな手法だけで、余裕で6~8人ほどの理事枠が空きますし

起立の回数はガンガン増えて行くと思いますけれど、それが、この定款の正常な運用です。

総会当日になって慌てるだけの姿勢よりは、とにかく定款に基づいて、代議員らしく、会員の意見をとりいれられるように動いていただくと、楽しくなると思いますよ~。

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ネット&テレビ電話販売のパブコメ結果を読んでみる遊び。

「インターネット販売&テレビ電話」に関するパブコメがひっそりと公開されてだいぶたちました。

内容については、『薬局のオモテとウラ』くま☆さんの平成23年2月17日付記事を参照~☆

いろいろな意見があって面白いです。

読んだ感想を書いてみます。(という出だしで書き始めてから、書きあがるまでに一か月以上かかったうえ、震災以降ほったらかしにしていたので、気が付いたら、仕分けの結果がでてたり、もう忘却の彼方だったりして…。マジメに読むと時間がかかるんですね、パブコメって。審議会の委員の人たちは、ちゃんと読んでいるんだとしたら、時間超人ばりのアクセラレーション能力者だと思う次第…←と書いてから更に一年ほどほったらかしにしてました。というわけで、これ、大半は一年以上前に書いてます)

  ☆

なお、今回は、シリアス系の題材を扱うので、「18禁」「エロ」視点をテーマにして書きます(おい)。エロスです。おふざけです。シリアスに物事をとらえる方は、ここで御退場ください。

今回のネタの大半は平成23年2月に書いたので、いろいろ決着がついているコトもあります。ご了承ください~。

  ☆

さて。

筆者は「今は、不便な部分をひとつひとつ改善することを考えようよー。あわてても、ろくなことないよー」という『今は、反対』の立場です。ここ、『今は』が大事ですからね。一方で、経過措置延長については、さっさと「延長する」って決めればいいのにな~、と思っています。(※延長されました)

このパブコメは、『(今後あれこれ条件が満たされるだろうから、それを信じて、すぐに)賛成』の立場の方たちの、前向きな意見が、参考になります。『反対反対ーっ』と叫ぶだけではもったいないので、強く反対する方は、「条件付き賛成」の意見欄を、一度は読んでみてくださいね。

  ☆

単純な『反対』『賛成』で分けると、なんだか殺伐としてしまいます。

ぽわんぽわん♪とした分け方を考えましょう。

ちょっと、違った見方をしてみて…。

A:「(今は)反対」:今解禁したら、条件を整えないだろうなー(性悪説)

B:「(条件が満たされれば)賛成」:すぐに条件を整えるはず(性善説)

C:「少しでも入手に困っている人がいるなら、賛成」

D:「かなり入手に困っている人がいるから、賛成」

E:「入手で困っている部分は提供側がなんとかする。反対」

F:「入手で困っていても知ったことか。反対」

G:「自己責任じゃん」

H:「その他」

…といったニュアンスに分かれているんじゃないかな、と。

あ、性悪説とか性善説とかいう部分は、別に18禁とは関係ないです。最初からニヤリとされても困ります。反応はやすぎです。

これ、本当は、複合型もたくさんあるのですが、最も強く主張している部分はここなんじゃないかな~と主観的に推測した結果で分類しました。(条件となっている理由が異なるので、パブコメの質問自体を三つくらいに分けたほうが、わかりやすかったのになぁ…。)

では、各項目について。

  ☆

H:「その他」は、いろいろ。賛成反対を越えた部分での主張だと、筆者が勝手にとらえました。面白い意見もあれば、送り先を間違えているんじゃないかと思える意見というか人生相談とかも…。まあ、いろいろ。

Gの自己責任論薬事法は「自己責任」では済まない仕様になっています「薬事法の趣旨を180度曲げて欲しい」という意見でしょうか。そこまで考えている意見なら、国家の薬事行政の根本からの再考という話として、なかなかカッコイイ姿勢です。自己責任論と、薬事法を大きく改正しようという主張がセットなら、わかりやすい主張です。

 薬事法の大改正(目的を変えてしまうこと)を前提にしていないのに自己責任論で話をすすめる場合は、薬事法の趣旨(第1条(目的)この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制を行うとともに、医療上特にその必要性が高い医療品及び医療機器の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする)に則り、自己責任で済む範囲が著しく狭くなります。【自己責任が認められると国が認める範囲の薬(たとえば、資格者がいないコンビニで買える薬)】以外は一般薬として認めない方向に進み、処方せんなしでは大半の薬が手に入らない(ほぼ、OTC薬がなくなる)…という状況もアリエルです。

なんかわかりにくいので、もう一回。

国は、「有効性と安全性の確保のために必要な規制を行う」ので、『なにか不適切に使ったら安全性が損なわれる』ものに関しては「専門家を介することで不適切な流通と使用を防ぎ、かつ、専門家の指示に従ったにもかかわらず安全が損なわれた場合は国が損害賠償に応じる」という行動をとります。「専門家を介させること」が国の責任の前提です。それを「いらない。自己責任でいい」というのなら、今の法律が存在し続ける以上、国としては、一般流通を止めるしか、専門家を介在させる方法がありません。

「薬店の薬の大半が、流通しない」状況にしたいんじゃ~~~と望んで「自己責任」と言う人は滅多にいないと思いますが、どうも、【法律はそのままでも自己責任論が通用して今まで通り一般薬が買える】…と考えている方が、ちらほらと…。

  ☆

CDEFは、「薬の入手で困っている人が可哀想だから」という優しい視点を、どう考えるかの差ですね。ほら、「困っている」といっても、ピンキリですから。

世間ではDの「かなり困っている」から助けよう、との考え方が落とし所じゃないかな~と思うのですが、Eのような考え方の、『積極的に「法律を守りつつ」困っている人を支援してくれるという人たち』が多くなれば、Dの意見にある問題点解消の願いは満たされ、「かなり」困っている人は減りそうです。Dの意見に対する答として、「現在の経過措置を継続することに賛成かどうか」という設問も設けて欲しかったところ(※のちにパブコメ化。→「薬事法施行規則の一部を改正する省令案」に関する意見の募集について。/別々に訊いて、どこまで分析できたのかは不明)

EはAの意見に近いのですが、将来的なインターネット販売も反対というニュアンス。そのぶん、ネット販売以外の方法で、同等の利便性を確保するという、なかなかチャレンジ精神溢れる宣言です。

  ☆

【「通販を禁止されたら入手に困るから、どうにかしたい」という例】

 「月刊薬事」(業界本)は「近所の本屋では扱っていない」ので、オリオン書房ノルテ店のようなマニアックな本が買えるところまで行くか、通販で購入しないとダメなんだよね~、と考えていたところに、通販規制開始!

 「通販が規制された! 絶望した! 通販再開求む!」

 という以前に、出版社と取次さんが「近所の本屋」からの注文を受けたら、しっかり配本すればいいのに。顧客への直送ができるのですから、顧客の近隣の本屋さんへ送ることもできるのでは? なぜできないんでしょう。(謎) エロ本だからですか?(関係ない)

  ☆

CとFは、なんだか、溝がありますよね・・・。

Cが【ネット物販企業の考え方よりも更に「利便性」重視】で、

Fが【日薬の考え方よりも更に「安全性」重視】じゃないかな~という分類です。

ここだけ殺伐としている空気。

「1m以内に全部なくちゃダメ!な利便性」対「安全確実絶対領域は対面だけなの!」という、どちらも、極端な主張

いくら利便性が大事と言ったって、「学校の隣に住んでいるが、俺の家の前に校門が無いから遅刻する。校門を作れ」という要求は、断っていいだろうし。コンドームの自販機を100mに一台設置しろ、特に学校の前には10台設置しろ、といった要求も断っていいだろうし。

いくら安全性が大事と言ったって、「学校の校門が鉄製だから、ぶつかったら怪我するだろう。校門に、校門専門の安全係を24時間常置するか、校門を撤去しろ」という要求は、断っていいだろうし。穴のあいちゃったコンドームの避妊能力を100%にしろという要求も断っていいだろうし。

どこまでやればいいの?という部分を、お互いに納得していかないと解決しないのに、お互いに、相手の領域のことをリスペクトしていないから、泥沼化進行中。

おおむね、この部分だけがとりあげられて、ニュースになっています。

うーん。

「エロ本が通販で買えなくなったら不便じゃん」と真顔で言われても、「そこを99%の勇気で補って秋葉原、八王子、中野、立川、池袋(乙女)、日本橋、寺町などのエロ本屋に堂々と入るのが真の漢(おとこ)! 交通費の痛みは漢の勲章! ケンカ傷と同じだ!」と返してしまいたくなるし、

「エロ本が通販で買えるなんてとんでもない」と真顔で言われても、「諸般の事情(察してください)で、エロ本がどうしても必要なのに、一歩も外出できないひきこもりの人にとっては、食料や洋服の通販と同じくらいエロ本通販が必要!」と返してしまいたくなるしと、

かなり天邪鬼モードでみちゃいます。買いたい、買わせたくない、どっちの主張も、なんか、ピンとこないんですよね。なんだろ。正面からぶつかっていない感覚。

って、たとえるものが大幅に間違っている気がしてはいるのですが、今回のテーマは18禁なので。

  ☆

本屋でエロ本を買う「安全性」「利便性」。

ネット通販でエロ本を買う「安全性」「利便性」。

これらを使い分けられる世の中が素敵だなと思う反面、

『まともなエロ本だと思って買ってみたら、県の条例で単純所持禁止な例のアレをつかまされちまった! やっぱり店頭で立ち見確認しておきべきだったか…』と後悔するような独立系劇薬本の存在が、話をややこしくするので、ちょっと話を切り分けて欲しかったりして。

ほら、エロ本を買ったことが無い人の定義する「エロ本」って、第一種から第三種まで、幅広いし。いまはなきヤングサンデーの表紙にグラビアアイドルが水着でポーズをとっている写真をみつけて『うわっ、エロ本か! 俺に渡そうとするなっ』と真剣に嫌がる人だって、世の中には、いるはずですし。

「少年マンガ雑誌のグラビアやBombみたいなアイドル雑誌が第三類で、ヤングチャンピオン烈や週刊プレイボーイや週刊大衆あたりが第二類、隔離してコンビニ売りされているエロマンガや写真雑誌が指定第二類で、普通の本屋で暖簾の向こうに隔離された部屋に置いてあるあたりが第一類、それより過激だったりマイナーエロだったりするものは専門店のみの販売で一般流通しないモノですよ♪ 隔離されたコーナーに向かうとか、隔離された場所に入るという通過儀礼となんとなく同じようなものが、専門家による販売っていうものなんですよ♪」・・・という不確かでエロスな喩えで、納得して欲しいんですが。

「通過儀礼を通過したくない。けど、通過した先に行きたい」というフリーダムすぎる思考の方には『ドレスコード』とか『会員証』とか『入場料』とか『カバーチャージ』とか『行列に並ぶ』といった概念も通用しないかと思いますので・・・、えーと、困りましたねー。(棚上げ)

  ☆

AとBの意見は、「困っているかどうか」は関係なく、現在のインターネット物販会社の「医薬品販売姿勢」をどう見ているかの差で分けてみました。

ルール無用の放置プレイだった世界に、ルール(条件)を導入するにあたって、その世界の住人代表だと自称する人たちの言葉を、どうとらえているのか、という話。

大相撲の野球賭博問題や八百長問題に対して、

今後しっかりしたルールを作るなら、すぐに本場所再開してもいいよという人と、

先にしっかりしたルールを作ってね。その後なら、本場所開催してもいいよという人とがいたわけですが・・・。

野球賭博問題のときは前者の対応をして、結局「しっかりしたルール」はつくられずじまい。八百長問題では後者の対応になる予定ですが、しっかりしたルールがいつでてくるのかは未定。大相撲はひとつの組織内の問題ですが、たくさんあるインターネット物販会社が「しっかりしたルール」をつくれるのかどうか。いわゆる大手だけが「ボクたち、ルールつくったもん」と言うだけではダメなわけで…。(どーせまとまらないってわかっているから、法律・通知の出番になって、現状に落ち着いた、という見方もできたりして…)

えーと、ほら、「数多く存在するプロレス団体が、ガチンコ統一ルールを作る」って真顔で言われたら、「嘘つけ」と返したくなる気持ちと同じです。そんな宣言をビンス・マクマホンが言ったら実現しかねませんが、IWGPベルトをつくったアントニオ猪木や、IMGPベルトとスローモーションをつくったマッスル坂井が言ったとしたら、『どの口がそれを…』というツッコミの嵐でニコニコ動画の画面が埋まりそうです。

  ☆

で、なんとなく、メールフォームで送られた意見526件を眺めてみて、A~Hの数を出してみたら、こうなりました。

A:37

B:86

C:119

D:71

E:11

F:146

G:29

H:18

今、試しに足してみたら、517しかないんですが、まあ、そのくらいテキトーで主観的な調査ごっこです。コピペ投稿や、間違って三回ほど送信しちゃった意見らしきものも数えていた厚労省の調査結果とどっこいどっこい。「だいたいこんなもん」あるいはもう少し厳しい目で、「検討に値しない」数字だと言いきってもらってもいい感じ。

一応、A~Hがどういう意見なのかを再掲します。

A:37 「(今は)反対」:今解禁したら、条件を整えないだろうなー(性悪説)

B:86 「(条件が満たされれば)賛成」:すぐに条件を整えるはず(性善説)

C:119 「少しでも入手に困っている人がいるなら、賛成」

D:71 「かなり入手に困っている人がいるから、賛成」

E:11 「入手で困っている部分は提供側がなんとかする。反対」

F:146 「入手で困っていても知ったことか。反対」

G:29 「自己責任じゃん」

H:18 「その他」

キーワードは、「条件」と「とてもとても困っているing」。

A+B+D=194ということで、『とりあえず【本当に困っている人に対する追加対策】を早急に行ったうえで、【条件が満たされた段階で、適切なネット販売を許可する】にあたっての条件を、継続して検討する』といった玉虫色的な弱者救済入り判決だったら、支持者が多いうえにCやFの立場の人からも(とてつもなく困っている人を助けるための例外事項すぐ作る、という話以外は今と変わらないので)強硬な文句は出ないだろーなー、と妄想します。

「伝統薬と漢方と離島と高齢者」への対策があれば、それで文句の大半はなくなりそうですし…。

なんだか、「後期高齢者医療制度」の議論における、最初から、『欠陥商品でバグだらけだったが、それなりにパッチをあてて前政権が修正しちゃったあとなので、実は、下手に今いじらないで、じっくり腰を据えて次の方向を議論したほうがいい』という状態だったのを、無理矢理直そうとしていた…とゆー風景が、そのあたりで亡霊のように浮かんで見えます(まずい。妖怪病院に行かなきゃ)。

欠陥商品といえば、「魔法少女アイ3」とか「ひしょ×ひしょ」とか、エロゲーでも欠陥品はあるようです(←このへんが18禁)。「エロゲーなのにエロ絵がでない」という欠陥。「薬事法なのに薬事の専門家が関わらなくても(名義貸しで、ずっと自宅にいたとしても)全て販売できてしまう欠陥」と同じくらいの大きな欠陥です。

「AKB48出演映画!」なのに「AKB48の登場シーンは全部暗転黒バックのみ」だったら?

「超美麗な美少女達の痛快SFアクション劇場用アニメ!」を観に行ったら「すみません、時間が無くて色が塗れませんでした。線画ですがご覧ください! 続きはDVDで!」と言われたら?

地上波では謎の白い光だった部分が、セルDVDでもそのまま謎の白い光だったら?

モザイクを外したら、その下からもっと粗いモザイクが出てきたら?

ものすごい欠陥があった法律(薬事法)に、前回大幅なパッチをあててたわけですが、パッチのせいで新たなバグ(困る人は、とても困る、というバグ。『特定の声優の声が再生できなくなる』とか『男性の声だけOFFにする機能が使えなくなった』とか、エロゲー的にバグとして指摘されにくそうなバグ)がでた部分にも、ささっと小さなパッチをあてたいところ。

法律の趣旨すらも無視するほどの大きなパッチを短期間の納期で無理矢理つけるのは、取り返しのつかない致命的バグの元。うかつに大きなパッチをあてたら、画面暗転は直ったのにテキストが一切表示されないとか、立ち絵の人物が別人になるとか、特定の男優の声以外は再生できなくなるとか、全ての女性キャラに目線が入るとか、ゲームの趣旨から遠く離れた仕様になりかねません。

今こそ、「小さなパッチ」の出番です!

  ☆

ひととおり読んでみても、

「本当に困っている人を助けるんだ! そのために、そんなに困っていない自分は、十年くらいなら、我慢して、待つよ」

という意見は、パブコメにはありませんでした。こういった「譲る心」は、きっと、あると思うんですが。「言うまでもない」ということなんでしょうか。

『とても困っている人がいるから、規制緩和してね』という意見のうち、

とても困っている人を助けてあげてください、もちろん、私も多少困っていますから今すぐ助けてください」という気持ちよりも、

私も多少困ってはいますが、私たちのことは後回しでいいから、とても困っている人を先に助けてあげてください」という気持ちのほうが、圧倒的に多いといいのになぁ…。

  ☆

以下、おまけ:【全体的な感想。超主観的。】

  

「『団体・会社』はFAX回答する傾向がある?」

 日常的にネットを使っている人は、メールで送信しますよね。

 FAX回答をした方たち(個人)は、「自分自身がネット経由で薬を買う」ことは想定していないけれど、「自分の身内や、知り合いや、見知らぬ誰かが、ネット経由で薬を買う」ことを想定して、意見を送っている様子。

 団体・会社は、「パブコメにおいては意見内容だけが大事なのではなく、意見発信者の名前が威力をもつ」とでも言いたいのか、わざわざビジネス文書にしたパブコメを送付する傾向があるような…。インターネット物販の会社がパブコメをFAXで送るというのも、アナログには力があると認めているようで、かなり違和感。

  ☆

「条件無しの賛成意見≒俺にかまうな、的な?」

 自分で調べるから、俺に意見するな、話しかけるな!という展開を求めている方が、条件なしの規制緩和賛成意見や、自己責任論の方に、多い印象。リテラシーがしっかりしている方々だと思いますし、頭も良さそうです。専門家が対峙した時に、面倒くさそうな顔をしたり、目を背けたり、イライラしたり。うん、「わかっている」が故の、アレですね。開発の最先端をやっている方が、大学教授の基礎的な講義を聴いてなきゃだめだって言われたら、けっこう大変だと思いますし。市役所の受付の方が、隣の市の受付で書類をもらう際にも、「あー、わかってるわかってる」って、言いたくなりますよね。

 そういう方って、ちゃんと「俺は困っていない人だから、かまわなくていい」という接触禁止の女王オーラ?がでてますから、専門家は、お互いのために、接触しません。平和平和。

 それで済めばいいのですが、その状態が続いた結果、『俺は60年生きてきたが、専門家に説明を受けたことはない』という年季の入った経験につながるのは、よくあることです。料理人が何を言っても、最初から、ラーメンにマヨネーズをかける人はかけるんです。串カツにソースの二度づけをする人はするんです。60年注意されなければ、それが正義。幼少のみぎりから万単位の小遣い、中高生の頃に52億円、それ以降も億単位のお小遣い…と、親からもらい続けて62年たってから誰かに変だと指摘されても、正義だから、何が変なのかわからない…とか。関わるとめんどくさいから接触したくないタイプの人が、年月をかけて、よりメンドクサクなっていくわけですね。

 そんな熟成された客に対する料理人の態度は二択。「二度と来るな」か「うけいれよう」か。たまたま、「うけいれよう」という選択をする料理人にばかり出会ってきた人が、『なんで二度づけ禁止なんじゃ! 60年生きてきて、二度づけしなかったことはない! なにが悪いんじゃ! 俺の勝手だろ!』と言いたくなる気持ちもわからなくもないですが…二度づけは、100年ものの秘伝のうなぎのたれが入った壺に使い終わった楊枝を捨てるようなものだったり、ショッカーの地獄大使が浄水場に謎の体液を入れるようなもので…って、なんか話が脱線。

 空気を読んで、昔は説明しなかった専門家も、法律で義務化されたから説明しなきゃならない。でも「説明を受ける気が最初からない」空気は健在。それまで空気を読みまくっていた専門家が、急に対応できるはずもなく、そのままスルーし続ける。問題は起きていない。それだけなら平和。

 ところが、ある日、『我々は、きちんと、説明しております!』と、どこかの団体に強気な(体験と乖離した)主張をされれば、説明などされたことのない側にしてみれば、それはもう、「なにそれ?」モード。「構って欲しくなさそうだから構わなかった」という状況が、「構わなければならないのに、義務を怠った」という状況に瞬間変身です。

 冷静な「構って欲しくない人」は、ここで、紅茶でも一杯飲んでから、「ふっ…。気にすることでもないか」くらいの余裕の笑みを浮かべておしまいなんですが、「構って欲しくないけれど、仲間はずれは嫌だ」という「ものすごくめんどうくさい方」の場合は…。

 「構わなくていい」人のはずが、「俺、かまってもらってないんですけどー!」と、『かまって欲しかったのに構ってもらえなかった人』のように振舞うわけで…、とても面倒なことになります。

 だって、「じゃあ、これからは、法律通り、きっちり構ってあげる」という展開、困るでしょ?

 本当は、構って欲しくないんだから。

 「店舗で店員に構ってもらったことが無いが商品を買っている。無人店舗では誰もいないから当然構ってもらえないが、商品を買っている。結果は同じだ。だから、無人店舗で、有人店舗で売れる全ての商品を売る制度にしろ」

 といった展開の主張をすると、「じゃあ、無人店舗という形態は問題なので、今ある無人店舗全てに店員を置いて、全て有人店舗にすれば、シンプルでいいですね」という形で帰ってきます。それが行政というもの。

 これって、みんなが不幸なんじゃ……?

  ☆

【よくあるパターンの御指摘(厚生労働省風の言い方)】

い「ネットの場合はデータが残り、定型の情報提供能力が高い」

 この指摘は、その通り。正しいと思います。
 今後は、実店舗でも「必要なデータをカードなどで入力しないと買えない」仕組みになっていきそうな予感。
 データに関しては、保険証のICカード化で解決するかも。
 定型情報を必要としている場合、事前に情報がなければ購入できるかどうかの決定判断ができないということですが、定型情報入手が「購入直前」でなければならないということもなく。下調べして定型情報が得られた薬を求めて実店舗に行って、定型ではない情報を入手するべく専門家に質問する…という流れでも良いはずなんですが。

ろ「買うほうと売るほうの身元がはっきりしていればよい」

 なりすまし防止策としては、その通り。身元をどうはっきりさせるかは議論。

は「(個人認証で)総量規制すればよい→データベース化」

 他の店舗の記録と照会できれば機能します。国家単位での、個人登録&全ての販売業の登録が、必須となりますね。IC化~。準備期間が、何年かかるか、わかりませんが…。住基ネット的な仕組みに参加しない自治体では買えなくなるということで…また別のパッチが必要になりそう…。

 「い~は」までは、個人認証と購入品目管理が同時にできるカード等が関係します。保険証の完全ICカード化次第。

に「【テレビ電話】で、薬剤師とリアルタイムでの相談をしながらなら、良いのでは」

 将来的に可能かどうかの検証のための事業を数年行ってノウハウを得たうえで、薬剤師に「テレビ電話による販売の研修」を受けさせる方式が考えられます。誰もやったことがない仕事は、急にはできません。テレビ電話の解像度向上や受信画像の保存などがクリアできるかどうか(できると思いますが)。iPad3以降に期待。もちろん、「触診しないとわからん」という相談には今のところ使えませんから、そういう相談の方は近所の店舗へGO。

ほ「近くで売ってない薬が欲しい」

 緊急を要しない販売ですから、「近くで売っていない」問題は、「流通改善」で対処可能ですね。
 【特定の契約をしなければ卸が持ってきてくれない薬】の存在を、法で否定すれば済みます。代理店による車の販売に対して、代理店の扱える品目が限られているから不便だというクレームがつくことはない(顧客は、欲しい車を買える場所へ行く)のですが、「薬は違う。どう考えても、自分から買いに行くのは超絶不便」ということでしたら、御近所の薬局でも取り寄せられるように、いわゆる販売特約店契約的な商売方法は禁止するのも手です。ダーリンにしか売らないもん、と製造業者が言う商品は、ダーリンからしか手に入りません。仙豆はカリン塔のカリン様が譲ってくれないと使えないので、悟空にボコボコにされたナッパさんが「ベジータ、仙豆をくれ!」と叫んでも、流通の問題で不可能、と。
 ただ、この意見は、とても説得力があります。
 この意見に対して、「薬剤師法第一条に基づいて、適切な医薬品が適切に入手できるように努力するのは薬剤師のつとめであるから、なんとかします」と、あちこちの薬剤師会が胸を張って宣言し、努力すれば、それで終わる話だったかもしれませんし。(←このあたりだけ、薬剤師倫理規定擬人化のブログっぽい意見)
 未だに、そちら方面での努力についての回答は、あちこちの薬剤師の会からでていないかと…。「お取り寄せします」と言えない理由の解消のために、なにか動きがありましたっけ???

へ「いままで大丈夫だったのに規制するのはおかしい」

 えーと、企業が新人を採用する際に、不当に性別による採用可否を行うことは、「いままで大丈夫」だったけれど、規制されましたとさ。ヒロポンの売買は、「いままで大丈夫」だったけれど、規制されましたとさ。一部のエロマンガをエロスなレディースコミックやエログラビアアイドル写真集やエロ小説と同じ棚に置くことは、「いままで大丈夫」だったけれど、規制されましたとさ(東京都限定)。側室をおくことは、「いままで大丈夫」だったけれど、規制されましたとさ。無免許で医業を行うことは、「いままで大丈夫」だったけれど、規制されましたとさ。ヘアがないヌード写真集を売ることは、「いままでは大丈夫」だったけれど、規制(?)されましたとさ。etcetc
 トレーディングカードゲームのカードだって、「伝説カード」「禁止カード」といった処理が当たり前に行われるわけで、小学生でも、「今まで大丈夫だったけれど、環境が変わったら大丈夫ではなくなるものもあるんだ」ということに納得しています。(そして、大丈夫ではなくなったものが、更なる環境の変化によって復活することもあるのだとも納得しています)
 別に今回が特別というわけでもなく。むしろ何も規制されていなかったことのほうがビックリ」(諸外国視点)だと思いますが、違うのかなぁ…。

と「(欲しい薬を売っている)薬局が、すぐ閉まる」

 とらのあな新宿店は夜11時までの営業だけど、自分の仕事が終わるのが遅いので困る。新宿書店二号店は夜12時まで開いていて安心。これがネットだったら24時間開いているのでもっと安心。…というエロスな話。違うかな。昔は「家族や友達や同僚や後輩が買いに行く」という選択でよかったわけですが、今はそれができない社会になってしまったということですね。
 「俺の動ける時間帯に、俺の行きたい店が開いてない」と言われても、店舗販売の営業時間ってそういうものなので、昼からしゃぶしゃぶを食べたくても夕方五時から営業の特定の店を指定していたら食べられないのが当たり前。そこで店からの直接通販の出番。ご家庭で店と同じ程度の味が楽しめます。薬もその延長線上で…というなら、「製造会社や実店舗からの直接販売」に関しては似ているのかな。とりあえず、通販をやらない飲食店が多数派である理由も、考えてみましょう~。 

ち:「薬剤師が、すぐ不在になる」

 薬剤師が不在になるのは、その店が、営業時間内をカバーできる適切な人数の薬剤師を雇っていないからです(逆に言うと、適切な人数の薬剤師を確保していないにもかかわらず、第一類医薬品を扱い、現在の営業時間を短縮しないからです)。
 現在勤務している薬剤師に長時間労働を強いるべきだという意見の方はいなかったので、薬局の開局時間と同様に、該当する店舗の経営者の問題となります。
 単純に、該当店舗の薬剤師が怠惰であるという話なら、その店舗に行かないことをお勧めします。「まずいとわかっているラーメン屋に美味しいものを食べに行く」とか「店主がパチンコに行ってしまうので不定休の店に予約をせずに行く」といったマネをしたい人なら、まずいことや、不在であることに、文句は言えないと思いますし。

り:「規制する合理的な理由がない。だから規制緩和に賛成」

 いろいろな意見を読んでいて、
『規制しない合理的な理由がない。だから規制緩和に反対』という意見が皆無なのに、『規制する合理的な理由がない。だから規制緩和に賛成』という意見は、たくさんありました。

 んーと、規制する合理的な理由って、たとえば、「規制すると法律の趣旨に合うから」「規制しないと法律の趣旨に合わないから」とかで、いいんですよね?

薬事法(目的)
第1条 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制を行うとともに、指定薬物の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品及び医療機器の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする

 規制によって「保健衛生の向上を図る」というアバウトな目的なのですから、「保健衛生の向上につながる規制をかけることは合理的である」という結論自体は、問題ないですよね?

 「合理的な理由がない」と言う意見が、「規制する/しない」という点ではなくて、「この規制は、保健衛生の向上につながる規制ではない」という点について論じているなら、なんとなく、「ああ、そういう考え方も、あるかもね」とスルーしたいところです。

 医療って、「目的地にたどり着くかどうかわからない旅行に参加する」のと同じです。とても腕のいい添乗員&パイロットが心底頑張ったとしても、たどり着けないときはたどり着けないという、そんな旅行。そこで、「じゃあ添乗員もパイロットもいらないよね。いてもいなくても現地にたどり着く保障がないという点では同じなのだから、彼ら専門家が介在しなければならない合理的な理由が無いし」と言い始めちゃう。それって、要するに、「自己責任万能論」の典型的な考え方を遙かにこえた『自己無責任論』という次元に飛んでいきそうなアレですね。

 『自己無責任論』は、「自分は、死ぬまでずっと、万能に近い」という錯覚を自己催眠的に根拠なく支持する考え方を立脚点にするので、「自分の、おねしょしていた過去を完全に忘れ、おむつをつける未来を一切想像しない」「現在の自分は、決して合理的判断によって導き出される責任の『当事者』にはならないし、未来の自分も同様である」という前提が必要です。脳内でそういった前提を妄想するのは簡単なのですが、現実的には、そんな前提で語られる『合理的な理由』は、アポロガイストさん以上に、みんなの迷惑、社会の迷惑。スタードライバーさんたちがゼロ時間で自らの安全だけは保持しつつ世界を革命するような、『綺羅星☆』的発想。「ぼくは、未来の自分自身に対して責任を負わない(=無責任)!」と宣言するだけなら「ああ、そうなんだ。ふーん」とか対応しておけば済みます。でも、そんな考え方をするよう他人に強制しちゃう方向って、なんか、「ぼくひとりだけじゃさみしいから、『いっしょに孤立』しよう」とでも言われているような感覚になります。一緒に孤立って、ないんですが。

 医療保険の考え方もセルフメディケーションの考え方も、『相互扶助』に立脚しています。相互扶助って、「自分がガンバレル時代もあれば、ガンバレナイ時代もある」という長いスパンで考えるものなので、今が良ければそれでいいという「刹那を見る」考え方においては、「非合理的」なものだと思いますが、そこまでいくと『文化(ルール)が違う』というレベルです。
 戦略シミュレーションボードゲーム大会で「アドバンスドルール」を採用して『補給がどうの、移動コストがどうの、生産計画がどうの…』と地道な計算をやっている面々の中で、「イージールール」を勝手に採用したプレイヤーが『一瞬で補給・生産・配置・移動が完了だぜっ!』などと言い出して、「俺って合理的だぜっ! なんでみんなわかんないんだよっ!」とまで叫びだしたら、ちょっと大会の参加者としては退場していただこうかなぁ…という雰囲気が想像できるんですが。

  ☆

・・・以上、あれこれみてみました。

合言葉は、小さなパッチ。

  ☆

  ↑

以上、長い長いネタでした。一年以上前のネタですが。iPad3とか…

最初に書いたように、筆者は、「いずれは解禁されるだろうけれど、今はムリだろなぁ。ムリなものはやらんでいいよね。ちょこちょこパッチをあてていけばいいよねー」という視点です。

日本の薬事行政の基本が「薬に関して、自己責任なんてものはない」という方向で、特にここ一年で変わったわけではありませんから、まだまだしばらくは、「ご自由にどうぞ」とはいかない・・・という点をおさえて、みんながうま~く小さなパッチをあてていく展開を希望~。

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実録もの風味の、仁義なき戦い サークル頂上決戦。

えーと、今回は、古いニュースを参考にしてはいますが、完全にフィクションです。

  ☆

♪ちゃららーん、だだだだだだだだだ…

「コント 仁義なき戦い サークル頂上決戦」

(キャスト)

 会長(タカシ)

 副会長(アキラ)

 前会長(トシオ)

 ピエロ三人衆(ヤス、タツ、ヨシ)

 THK6(トーホクシックス)

 端役:数名

 666人を代表する人たち:百人くらい。

  ☆

(開幕)

どこかの街並み。

連れだって歩く、タカシ(会長)とアキラ(副会長)。

タカシ「(櫛で髪を整えながら)いやー、今日もいい天気じゃのう」

アキラ「(落ちてくるメガネを気にしつつ)いやー、タカシさんのいうとおり、ワシら、日頃の行いがいいですからねー」

タカシ「これも人徳っちゅーやつや。わしら、人相的にイケメンボーイズじゃき」

アキラ「まったくでやんす」

機嫌良く会話する二人の前を、三人組がふさぐ。

ヤス「おうおうおう。タカシ。ひさぶりやな。アキラもか。アキラは、あいかわらずタカシの腰ぎんちゃくかいのぅー」

アキラ「ふん、タカシさんはなー、世界腰ぎんちゃくにつきたい男ランキングで、常にナンバーワンの色男なんじゃいっ。タカシさんも、ワシのことを、世界一腰ぎんちゃくにつけたい男として認識しているんじゃいっ」

タカシ「正直言うと、おまえ役立たずの足引っ張りだから、おまえが側にいるだけで優秀な連中が逃げていくし、踏んだり蹴ったりになりがちなんだが、まあ、この際仕方がない」

タツ「おまえらホントに仲が良いのぉー。で、タカシー、おまえ、NMB(なんば)におったころ、NRA(なら)のアキラとふたりでやんちゃしとったって、街の噂で聞いたぞ。これまで聖人君子みたいな顔しといて、なんじゃ、ありゃあ」

ヨシ「わしらOBや、サークルの後輩どもを、騙しとったんかい。サークル会長選挙のときも、清廉潔白純真無垢な顔しておったしのー」

タカシ「なにゆーてんねん、OBのみなさん。誤解ですわ、誤解」

タツ「なんじゃ、シラきるんかい。そこいらで噂になっとるで」

アキラ「そんなもん、ガセじゃ、ガセ。風評被害はこわいのー。噂なんぞ、イケメンのワシらに嫉妬した連中の仕業に違いないわー」

ヨシ「ふっ。証拠はあがっとンのじゃ。このコピーみさらせいっ」

アキラ「な、ななな、なんじゃこりゃーっ。タカシさん、こりゃあ、ワシらがやんちゃやってセンコーに呼び出されたあとに、サークルへ出した反省文のコピーですよーっ」

タカシ「なんじゃとーっ! 反省文っていうたら、ワシとアキラがやんちゃやったことを、サークル内でバラさんでくれっちゅー顔してトシオさんに会ったときの、あれかーっ!」

ヤス「言い逃れできんのか、こらー」

タツ「なんか釈明するなら、さっさとせんかいっ」

ヨシ「このドへたっぴいな字は、アキラ、おまえんじゃないんかいっ」

タカシ「だーっ。NMBにNRA、関西のセンコーは、日本一厳しいんじゃーっ。ワシらだけが悪いんと違うんじゃいーっ」

アキラ「そーじゃそーじゃ、OBさんたちのなわばりでは、センコーが必要以上のガサ入れをせんだけじゃろーっ。ワシらんとこのセンコーは、アリエナイ細かさで指導するように教育された指導サイボーグなんじゃいーっ!」

ヤス「呼び出しくらって『悪質』言われとるんじゃろがーっ! 根本的に細かいことと違うで。おまえのやったやんちゃはなー、最低最悪、絶対にやったらあかんことのひとつなんじゃーっ! 悪党を自覚しとるアウトローが、組織に迷惑かけずに一匹狼でやってすら後ろ指さされることなんじゃーっ!」

ヨシ「そうじゃそうじゃ、このやんちゃがほんまやったら、性根が腐っとるっちゅー話や!」

アキラ「そこまでゆーか! ワシらかて、少しは悪いと思うたから反省文書いたんじゃろがっ」

タカシ「そうじゃ、そうじゃー。ワシらのやんちゃを、前の会長のトシオさんは全部水に流してくれたんじゃー。もうすんだ話じゃー」

タツ「なに自分から白状しとんねん」

アキラ「今のどこが白状やねん」

ヨシ「往生際わるいでー。さっさと腹きめんかい」

タカシ「ふん。サークルのOBが、今更、昔のことで、何ゆーてんねん。ロートルは黙って隠居しとき」

ヤス「あーん? ワシら相談役じゃーっ。相談せいやーっ」

タカシ「ここ10年、相談なんかしたことないっちゅーに、なにをいまさら相談なんかするかーっ」

タツ「どうなんじゃいっ、結局、このコピーの内容は、事実なんか、事実でないんか!」

タカシ「じ、事実ともいえなくもなく、事実でないということであっていいのかどうか検討中ということで、どうぞよろしくお願いしたいと思っております」

ヨシ「あー? きこえんなーっ」

ヤス「トシオ呼んできて洗いざらい白状させてもええんやでー」

タカシ「こーやって真摯に反省しとるのに、くどいのぅ」

タツ「なんじゃとー、もういっぺんゆーてみい」

アキラ「おう、やるかーっ」

ヨシ「上等じゃ、こらー」

THK6「まてーい。まてまてまてーい」

六人組の派手な衣装の人たちがローラースケートで乱入。

ヤス「なんじゃ、おまえら。タカシの取り巻きかい」

THK6「ぼくたち、スーパーアイドルグループ、THK6ですーっ! ぼくらはタカシさんに恩があるんですー。タカシさんにどこまでもついていきますー」

タカシ「ノーコメントや」

アキラ「ワシは? ワシには恩はないんかいっ」

THK6「特にないですー」

ヤス「おまえら、恩も何も、お前らが食うや食わずで困っとったときは、わしらも後輩たちも総出で、仲良う汗かいて頑張ったのを、もう忘れたんかっ」

ヨシ「まだまだ、これからも一緒に頑張ろう言うてたのを、『サークルとしての支援はもう辞める』って総会(サークル会議)の決議もなく決めたのは、タカシやろっ」

タツ「そーじゃそーじゃ」

THK6「いいえっ。なにもかも、ひとえにタカシさんのおかげですっ。これからもついていきますっ。タカシさんが辞めるなら、ぼくたち、サークル活動、サボっちゃうかもっ☆」

タカシ「ノーコメントや。(いらんことすんなや)」

アキラ「ワシは? ワシは?」

THK6「だいたい、仮にやんちゃやってたとしても、反省文を書いてトシオさんが黙認したのなら、もうどうでもいい話じゃないですかーっ。退学になったわけでもないんですしー」

タツ「あほーっ! おまえらもタカシらも、どんだけ世の中甘く見てるんじゃーっ! ワシらのサークルの定款読んだことないんかーっ」

ヨシ「見てみい、『サークルの体面を汚したもんは、除名。ただしサークル会議で弁明可能』って書いてあるじゃろーっ! 体面汚すようなマネしたもんが、会長に反省文一枚出して済ますんやったら、こんな条文はいらんのじゃー。そのうえ、反省文まで出しておいて、そのまんま会長だの副会長だのの要職に就いてええんじゃったら、ワシらは、どんな真似しくさった外道でも除名できんっちゅー、腰ぬけ組織だと指さされるんじゃい!」

ヤス「先代の会長が個人的に許しても、サークルっちゅう組織の問題は、ワシらも含めたサークル会員全体の問題なんじゃ。うちうちで済ませたうえ、そのことをサークル役員会で一切報告せんで三人だけで揉み消したっちゅーのが事実なら、もう信頼できんわっ」

アキラ「そんなんいうなら、サークル会議で議題にすればよかろうもん。なんでこんな往来のど真ん中で拡声器持って話しちょるんよ」

ヤス「ワシらはピエロじゃけん」

タツ「ピエロじゃけん」

ヨシ「じゃけん」

THK6「超ウケルー。ぱちぱちぱちぱちっ」

アキラ「まあ、リアルに笑われちょるよね」

タカシ「いくらでもピエロやっとったらええ。やればやるほど、事情を知らん連中が『内ゲバすんなや』ゆうて、ワシらに有利じゃ」

ヤス「内ゲバ? なに言っとるんじゃい。だいたい、今の、おまえらが運営するサークル会議で話しても、おまえら、まともにとりあわんじゃろーが!」

アキラ「心の底からまともに取り合う思いはありますよ」

タツ「おまえらの『思い』が実行に移されたことなんか、一度もないじゃろが」

アキラ「自分の弁明タイムだけは、十分すぎるくらいにとりますよ。OBさんたちに、話す機会は与えませんけどね。へっへっへっ」

ヨシ「もーええ。こいつら壊れとる。トシオ呼べば済む話じゃ。電話電話」

ただいまおかけになった電話番号は現在使われておりません。

ヨシ「トシオのやつ、逃げおった!」

タツ「トシオの居所は見当ついとる。あとでしばいちゃる」

ヤス「まあ、ええ。タカシ、ワシらは、事の詳細を、じっくりきかせてもらわんことには、引き下がれん。往来ではなんだし、文書で、二週間後までにもってこいや」

アキラ「タカシさん、ワシらも逃げましょう。どうせ、こんなマイナーサークルの話なんか、世間では噂にすらなりませんから。文書なんかで回答しないで、誤魔化しましょうよ」

タカシ「そーじゃのー。では、ほな、さいなら。来月のサークル会議で弁明しますわ。そこで会いましょー。ま、サークル会議の出席者は、ワシらが首根っこ押さえておきますけどねっ」

逃走するタカシとアキラ。

ヤス「なんじゃい、結局、回答拒否かいっ」

タツ「後輩たちに囲まれて、偉そうなこと言ってたくせに」

ヨシ「こいつらみたいな取り巻きをつくりたいだけじゃ」

ピエロの三人から、鋭い眼光で睨まれるTHK6。

THK6「ひっ、ひいいっ。た、タカシさーん、待ってくださーい」

タカシを追いかけるTHK6。

取り残されたピエロたちも、よろよろと舞台袖へ。

舞台に最初から置いてあった、大きなごみ箱が開く。

ゴミ箱から、トシオが顔を出す。

トシオ「あ、こんにちは、ぼく、トシオです。反省文を書かせたのは、ぼくなんですけれどね。まあ、それはそうと、四期目の選挙のとき、タカシが対立候補として立候補したんですよ。おくさん、どう思います? 普通、反省文まで書いたなら、粛々と辞めますよね? なのに、副会長やるわ、対抗馬になるわ。いや、まあ、一瞬だけ、後継者にしよっかなーって、魔がさしこともあるんですけど。対抗馬はないよね。とにかく、ぼく、落選です。そこから二期、タカシが会長やってますけれど、三期目をやる気満々。ぼくと並ぶ三期目ですよ。三期目。あ、ちょっと愚痴になっちゃいましたけど、きいてくれてありがとう。それにしても、反省文のコピーひとつで、こんなにもめるとはねー。反省文は、書いた人と、受け取った人しか、入手できないけど、いったい、どうやってコピーしたんでしょうねー。まあ、ぼくは、よくわからないけど、とりあえず、もう少し雲隠れしておきます。え? サークル会議への出席ですか? しませんよ。なんでぼくが会議に出なくちゃいけないんですか」

ゴミ箱の蓋が閉まる。

暗転。

舞台が、サークル会議の会場に。

議長「というわけで、本日の質問および議事は終了…」

タカシ「ちょっと待ったぁー!」

議長「なんですか、会長(うちあわせどおり、キター)。なにか発言ですか。今すぐ時間を作りますから、どうぞご発言くださいっ。さあ、みなさん静粛に。咳一つ、埃一つ許しません」

タカシ「弁明したいっ。例の件だが、あれは、反省文は、トシオさんに書けって言われて書いたんじゃ。ワシらは、連れションみたいに、一緒に辞表を提出しに行ったんじゃ。そしたら、トシオさんが、反省文でいいっていうから、従ったまでなんじゃ」

サークル会員A「(なんで従うんじゃ、ぼけーっ)」←無音

サークル会員B「(トシオはなんでおらんのじゃーっ)」←無音

タカシ「とにかく、全てはトシオさんの意向に沿っただけなんじゃ。もう細かいことはええやろ。書けゆーから書きました。それだけじゃ。ワシ、なんも悪くないじゃろ」

アキラ「ワシもなー」

サークル会員「ぽかーん」←無音

サークル会員「ぽかーん」←無音

サークル会員「ぽかーん」←無音

議長「なにか質問ありますかー。ありませんねー。どーしましたー? 質問する気力もないですかー?」

THK6「質問なんて、恐れ多くて、できませーん♪ タカシさん、ついていきますよーっ。ひゅーひゅー♪」

サークル会員「ぽかーん(これ以上喋らせて議事録に残ったら…)」←無音

サークル会員「ぽかーん(うちの地区リーダーが執行部にいるし…)」←無音

サークル会員「ぽかーん(今、THK6を敵に回すと、面倒だし…)」←無音

議長「では、本日のサークル会議は、ここまでー。さっさとおうちに、かえりなさいっ」

解散していく会員たち。

アキラ「質問、ありませんでしたねーっ♪」

タカシ「これで、幕引きじゃろ」

アキラ「約束通り、サークル会議で弁明した、と」

タカシ「禊は済んだ!!! ワシら、清廉潔白じゃなー」

アキラ「まったくですよ、うへへへへへ。次の選挙も安泰でげすな」

有頂天のふたりの背後から…。

ヤス「…おまえら、ワシら舐めとんのか?」

タツ「世間様舐めとんのか?」

ヨシ「ピエロ舐めとんのか? そんなもんが弁明になるか、あほー」

タカシ「あほちゃいまんねん、ぱーでんねん♪」

アキラ「よっ、タカシさん、ギャグさえてますねっ。サイコー!」

隅っこに置かれていた大きなゴミ箱が、そそくさと退場。

ナレーション「銀河の歴史が、また一ページ。」

(閉幕)

   ☆

以下、薬剤師倫理規定擬人化娘たちの会話。

黄土やつね(第八条娘)「…ってな舞台劇の脚本を書いてみた! どや?」

白峰とうあ(第十条娘)「品格のある方が一切描かれない、無粋なお話ですね。誰ひとりとして、自らの責任を果たさない姿には、嫌悪感を感じますわ」

青山みつひ(第三条娘)「全員を新聞部の部室に呼び出して、言い分を文書化して並べ、論理研究会や心理学研究会などに分析させて…」

やつね「あ、これ、別に推理小説と違うし…」

みつひ「ん、そうなのか。では、率直に言おう。つまらん」

やつね「あ…あうう…豪速球すぎてガラスのハートがピンチやぁ…」

とうあ「そんなに悲観しなくても、平凡で素晴らしい出来ですよ。主人公が誰なのか全くわかりませんでしたので、なんの共感も覚えずに済みました。登場人物のみなさんが問題視していることの重要性はわかりませんが、『不快な人物ほど支持を得る組織』というものが存在する世界で、そんな組織が10年以上、不快な人物のもとで運営されている姿を描いた、幻想小説なのですね。でも、これでは、設定がわかりにくいので、夏目漱石先生の『坊ちゃん』という古典をお読みになられてはいかがでしょうか」

やつね「平凡っちゅー時点で、もうあかん…」

みつひ「定款の部分は、気になるな。サークル会議で弁明することの前提は、『サークルの体面を汚した』という事実だろう。体面を汚していないと思っているのなら、自ら弁明する必要はない。まずは、先に「体面を汚した」と主張するものが、その事実を証明すべきだ。また、サークル会議自体が『現会長はサークルの体面を汚している』と訴えていないのに、会長が勝手に弁明を始めているが、それを議長が咎めないのは何故だ。サークル会議の運営上、仮に議長がこれを『弁明の権利を行使している』ととらえたのなら、弁明終了後に即刻決議をとり、除名するかどうかを明確にすればいい。だが、何の決議もとらず、ただ弁明だけさせるとは、一体どういうことだ?」

やつね「あー…そんな細かいとこは、なんも考えてなかったんで…」

とうあ「青山さん、これはきっと、論理軸が狂った世界で生きる人々を描いた、高度な演出なのですわ」

みつひ「こいつ(やつね)に、そんな頭があるわけがないだろう。没だ没」

やつね「み…見せる相手、間違うた…」

 (おしまい)

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日経DI9月号:特定看護師制度の議論の基礎知識。

日経DI9月号。

InsideOutsideのコラムに対する編集者のチェック不足については毎度のこと。

今回は、このブログでたびたび読んでいる『チーム医療推進会議』関連のネタ。

薬業界に精通した薬剤師』さんが自由に論じたことではありますが、フリーダムすぎる論について、あれこれ書いておきます。

コラムのタイトルは「特定看護師が処方するのも悪くない」。

あのコラムを読んで信じ込んじゃう人が出たとき、「誰も反論してなかったじゃん」ってなると、薬剤師倫理規定第二条・第六条的に、後悔しそう。日経DIのネタコラムを信じる人はいない…と言い切れないんですよね。読者コーナーあたりを読んでいると。

というわけで、今回の記事は、日経DI9月号を読むことができる人向けです。

内容は、転載・引用関係が面倒だから、あとで読んでおいてください。

日経DIを読めない環境の方にとっては、プチ「基礎知識講座」にしてみますが、いつもどおり、主観はいりこみすぎですから、ほどほどに活用してください。

  ☆

まずは、大前提。

特定看護師(仮称)とNPを混同している人が多すぎるので、最初に書いておきます。

まず、医療法・医師法などを改正しない限り、「処方箋を書くことができる唯一の職能は、医師である」のは、理解できますよね? 看護師さんについては、保助看法の第37 条で、医師の指示がなければ「診療機器を使用し、医薬品を授与し、医薬品について指示をする」ことが禁止されています。つまり、「特定看護師(仮称)が処方箋を書く」ことは、該当する法律を変えない限り、絶対にありません。

更に。

特定看護師(仮称)の議論において、

「患者の状態に応じた薬剤の選択・使用」の「薬剤」は「すでに調剤された薬剤」です。

「選択・使用」は「医師の包括的指示のもとでの、すでに調剤された薬の、選択と使用」です。

これらの、審議会で何度も確認された基本がわかっている人なら、「特定看護師(仮称)が処方箋を書く」「特定看護師(仮称)が調剤をする」ことは絶対にないとわかりますよね?

『特定看護師(仮称)』は、「診察しない」「処方箋を書かない」「調剤をしない」という基本をおさえたうえで、「医師の包括的指示にしたがって動く」ものです。仮に医師が診察しろとか処方箋を書けとか調剤しろとか「指示」をしたとしても、できません。

仮に特定看護師(仮称)制度が実行されたとしても、特定看護師(仮称)制度は、『現状のグレー分類かつ安全度が高い医行為の追認を目的としている』ので、【すでにやっている、安全な医行為(白)】を一般看護師が行い、【すでにやっている、医師が監督指導すれば安全と言える医行為(グレー)】を特定看護師(仮称)だけが行うという話。

問題は、「白やグレーや黒の医行為の内容整理をしていない」こと。(あるいは、「内容整理をしたつもりになっていること」)

医行為の話の原点は、『現在すでに現場で行われている行為のうちで、はっきり白だといえないものについて、安全である行為ならば白と言おう。グレーと言われていても黒なものも黒と言おう。国が、責任を持って、そう言おう』という話です。そういった基準があれば、看護師さん全員が心配せずに動けますし、医師が無茶を言っても断れます。原点は、現場の看護師さんを守るための、とても優しい視点なのです。

真っ先にやるべき内容整理なしに、資格の議論ばかりをして、資格の範囲を当初の想定よりもどんどん広げていき、「行為自体が安全かどうか」ではなく「トライアルをやった一部の人材が行為を安全にできたかどうか」とか「自分でやったことはなくても誰かがやっているのを知っている人たちが【あれならできそう】と言った率が高いなら安全」という視点で試行事業を前のめりに進めていく…とやっていたのですから、医師会じゃなくても断固反対の姿勢を崩さないでしょう。

大事なのは、「今やっていることの、安全性の整理」。

看護師さんたちが、医師の業務範囲に今以上食い込んでいくような話ではありません。

ついでに言うと、

「特定看護師(仮称)」を「日本版NP」と解説するのは「Pharm.D(JPEC)」を「日本版Pharm.D」と解説するようなもの。

【「特定看護師(仮称)」がいる施設の報酬額が増える制度】という、報酬と絡めた理解も、現時点では誤り。

  ☆

前提が済んだので、いちいち指摘しなくてもコラムの内容の誤りは明らかだと思いますが、念のため、細かいことにもツッコミをいれておきます。

  ☆

誤りA.「3年ほど前から検討が進められている(十分議論をしたんだよ、的な)」

 「チーム医療推進会議」は平成22年度から。
 前身の、「チーム医療の推進に関する検討会(全11回)」は平成21年から。
 「チーム医療の推進に関する検討会」で特定看護師の議論がはじまったのはラスト三回前、平成22年1月から。

 → 『特定看護師(仮称)』については、三年も検討していない。一年半程度。それも平成23年6月のワーキンググループでは、委員ですら未だにイメージがバラバラだったことが露呈。
 → NP関連と混同している?

  ☆

誤りB.「特定看護師の原型はNP(だからNPのようなことができるはず)」

 米国のNPと、日本で使われるNPという呼称は、名称が同じでも違う意味。
 特定看護師の原型はNPだけではない。
 看護協会は「専門看護師の高度化」を要望していた。
 「専門看護師の延長線上の資格」「NPのような独立した新規のもの」「医師の小間使いのなんでも屋」など、バラバラなイメージのもとで一年ちかく議論をしていたが、看護ワーキンググループの合意として『NPにしない』『なんでも屋にしない』『業務独占・名称独占はしない』といったことは確定済み
 看護師側の『専門看護師の高度化』の流れと、一部医師側の『NP・PA創設』の流れとが、整理されないままに、『特定看護師(仮称)』という名称だけが独り歩きしている。
 日本外科学会、日本消化器外科学会、日本心臓血管外科学会、日本胸部外科学会の連名の要望書は、『外科医の不足といったことを背景として、外科医とともに周術期管理を協働する、医師と看護師の中間レベルの非医師高度診療師であるnurse practitioner(NP)、およびphysician assistant(PA)の養成』。診療行為を前提としていない、周術期管理に特化した、「協働」の仕事なので、最初の要望段階から、米国のNPとは大きく違う。
 日本NP協議会の要望書ですら、米国のNPと同じ行為ができるような業務拡大(※NP自体が存在しないけれど業務拡大って書いてあるんですよ)までは書かれていない。

 → 診察処方を行う米国型NPを紹介しても特定看護師(仮称)とは異なる。
 → 特定看護師によって書かれた処方箋を妄想するのは自由。
 → 米国のNPを紹介することで特定看護師(仮称)の仕事を想起させるのは不適切

  ☆

誤りC.「特定看護師制度が実現しないのは日本医師会が反対するから」

 議論当初の、日本医師会の羽生田常務理事の発言によれば、「特定看護師(仮称)を一般の看護師と区分して位置づけた上で、「例えば『診療の補助』として行われる行為のうち特定の医行為については、特定看護師(仮称)のみが実施し得るものとする等の方向で法制化すべきである」と。この文言からすると、もう法制化が目の前にあって、それに向かって話を進めていくということになる。ここで報告書を書いていただくためには、こういったものを法制化も含めて検討するとか、いろいろなことを検討した上で、やはり法制化が必要だという結論になれば当然法制化ということも考えなければいけないですが、いちばん最初の括りのところから来た場合には、ここでいきなり「法制化すべきである」という文言は書きすぎではないかと考えております。また、特定看護師というものを一般看護師と区別してと言っている意味はよくわかりますが、資格として動いた場合には、各地域で医療行為ができなくなる場所がいっぱい出てくる。特定看護師不足が起きます。いままではチーム医療の中で医師の包括的指示の下にチーム医療の中で行われた行為が、特定看護師という資格を持っていなければできないことになったら、特定看護師の不足で医療行為が実際にできなくなるという問題がいっぱい起きてくる。これは必然的に起きてくるということで、この辺を考えていただきたいと思っております。以上です。」(第10回 チーム医療の推進に関する検討会議事録より)とある。
 その後の議論でも、『そんな特別なモノをつくらなくても、グレーな部分を(通知等で)ある程度白くしてもらえればいいし、チーム医療であるのだから看護師だとグレーなものを他の専門職に任せれば白くなるならそれでいいし、ダメな部分、濃いグレーや黒の部分は医師がやるし。それとも、法律を変えるつもりなの? 法律を変えるという前提が無いのに、法律に違反することを言わないでよ』という、当たり前のことを言っているだけ。
 『法律は変えないけれど、濃いグレーや黒の部分もなんとかして看護師にやらせたい』と考える医師の考え方と、『法律を変えないなら、責任を重視して、職能の当然の行為として自らやろう』と考える医師の差。

 → 『特定看護師(仮)』が実現しないのを≪議論開始当初から日本医師会が断固反対の姿勢を崩していないから≫と、素晴らしい制度に対して既得権益者が私益だけで反対するような表現をするのは不適切。制度設計そのものに、かなり問題がある。つまり「素晴らしいと言える制度になっていない」。
 → 厚労省や議事運営側の『資格創設ありき』な姿勢にも問題がある。

  ☆

誤りD.「特定看護師が増えることで、特定看護師は医師の業務に食い込む。今後余っていく薬剤師が、現在看護師が肩代わりしている薬剤業務に参画できる」

 薬剤師が余っていくのなら、「専門家の人手不足により現在看護師がやむなく行っている専門家が行ったほうが良い業務」は、特定看護師とは関係なく、各種専門家の手に渡る。
 チーム医療推進会議の議論のひとつは、「専門家の活用により、医師・看護師の過剰な業務範囲を改める」こと。そのために薬剤師も含めた各種専門職が行う業務範囲の拡大も答申されている。
 また、前提でも述べたように、医行為については現状の追認がされるだけなので、特定看護師は医師の業務に今以上食い込むことはない。特定看護師(仮称)が生まれても、「空いたスペースに薬剤師が自動的に入れてもらえる」ようなことはない。

(そもそもコラムの書き手は特定看護師(仮称)の増え方をどの程度だと想定しているのか、不安です。経験年数がある程度ある熟練者が大学院卒業相当のカリキュラムを二年近く受ける設定(六月のワーキンググループ座長案では8か月案もあります。二通りのなり方あるような事態が認められるかどうかは今後の議論次第)なので、専門看護師と同等かそれ以上の少数精鋭にしかなりえないのでは? また、薬剤師が余っていくという話も、六年制薬学生の六年生在籍人数=現役で国家試験受験をする可能性のある最大数を確認してから…ね)

 → 特定看護師が全く生まれなくても、薬剤師業務は拡大する。
 → 看護業務の担い手不足の補完ではなく、本来業務の引き受け。
 → 薬剤師が余るかどうかは不明。

  ☆

誤りF.「看護師の配置カウント数に薬剤師を入れると病院の薬剤師配置基準見直しよりも断然話が早くすすむ」

 この提案は、様々な法律を根本的に変えないと実現しない。
 他の専門職に、この提案を当てはめてみれば、想像できるはず。
 また、他職種の配置基準数に含められることを自ら求めるのは、職能独立の放棄。
 看護師さん側にも、ものすごく失礼な話。

 → この提案を薬剤師がするという時点で驚き。
 → 書き方の問題ではない。これは職能の矜持を捨てる意見。

  ☆

誤りG.「薬剤師は「調剤(調剤だけで)」で医療を支えることを求められている」

 (これは、『調剤だけで』と読める論調なので、あえて挙げてみました)

 薬剤師しか調剤はできませんが、調剤以外のこともできるのが薬剤師。
 「調剤以外のことも含めて、医療を支える」。
 OTC販売では処方箋による調剤行為は存在しない。でも、これも仕事の一つ。
 薬剤師倫理規定第一条、薬剤師法第一条を参照のこと。

 「薬剤師が処方しない」ことは「看護師が処方していい」ことには、つながらない。
 医師しか処方できない。

 → コラムの理屈が通るなら、薬剤師以外なら、誰が処方しても良いことになります。
 → 「調剤をはじめ、医薬品の供給、その他薬事衛生」。

  ☆

どうでもいいツッコミも混ぜちゃいましたけれど、

だいたい、このあたりが、「基礎知識」、議論の前提になるかと思います。

足りない部分は、各自補完してくださいませ~。

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日薬の『見解』と、落ち込む「薬剤師倫理規定」擬人化娘たち。

薬剤師倫理規定擬人化のブログなので、

 様々なところで、いろいろな人が書いている

 「埼玉県薬会長書類送検」について、

 薬剤師倫理規定擬人化的に扱います。

  ☆

【擬人化娘たちのトーク】

みつひ(第三条娘)「日本薬剤師会が、埼玉県薬会長の書類送検について『見解』を発表した。書類送検自体は、薬剤師倫理規定第三条、遵法を忘れた結果だ」

むつき(第六条娘)「今日は、事件そのものではなく、『見解』の内容について、考えてみましょう」

とうあ(第十条娘)「そのまえに、まずは静かに、ご冥福をお祈りいたしましょう」

日薬の『見解』はこちら。
http://www.nichiyaku.or.jp/press/wp-content/uploads/2011/08/pr_110822.pdf

むつき「…では続けます。『見解』の名義は日本薬剤師会。問合せ先の代表者名は七海副会長です」

みつひ「児玉会長ではないのか」

むつき「七海副会長は組織・会員委員会や、生涯学習委員会の担当副会長です。県薬という組織の会員が書類送検されていて、それを教訓として生涯学習的に会員への指導を強化するという結論の『見解』を出すのだとしたら、適任とみなされる可能性はあります」

とうあ「すみません、その、『見解』の内容そのものを、要約していただけませんか」

みつひ「そうだな。分解すると、A:警察が書類送検を発表した。B:新聞報道では、患者死亡日は四月七日。C:患者死亡直前に誤調剤を病院が把握し、事態が明らかになった。D:誤調剤の把握は、薬局では四月一日だったが放置した。E:書類送検された薬剤師は、埼玉県薬の【前】会長で、平成23年1月まで日薬の理事であった人物である。F:医薬分業の理念の根幹を揺るがす問題だ。G:これは会員への周知が十分でない証左だ。H:二度とこうした事態を惹起せぬよう、調剤過誤防止に向けた『会員への指導・周知を強化する』。以上」

とうあ「…ひとつ、謎があります」

むつき「なんですか。惹起は『じゃっき』と読みますが、そこではないようですので続けてください」

とうあ「日薬は、なぜ、【すでに誤調剤による死亡事故を起こしているとわかっている方を、一月以上後、平成二十二年五月二十六日の第74回総会において、追加選任にかけたのでしょうか】」

みつひ「?」

むつき「説明します。今回の『見解』において、日薬は【本年一月まで理事であった】と述べていますが、【いつから理事であったか】については述べていません。当該薬剤師が日薬の理事に【新任】で就任したのは、平成二十二年五月二十六日。事件発覚は、その前の平成二十二年四月七日以降。この間、およそ二か月。事件について、日薬が報告を受けていたのかどうか。少なくとも、埼玉県の保険医療部は知っていたはずですが、連絡はなかったのか…」

 ≪年表≫
 平成22年 3月25日 調剤
         4月1日 過誤発覚(薬局)、放置
         4月7日 過誤発覚(入院先)、患者死亡
        4月23日 埼玉県保険医療部長名で
               注意喚起通知(埼玉県薬会長あて)
        5月26日 日薬総会。理事就任。
 平成23年 1月    理事退任
        8月19日 書類送検。県薬会長辞任。

みつひ「つまり、日薬側が、【知らないで】この人事を行ったのなら、『会員管理能力がない』。【知っていて】この人事を行ったのなら、『会員管理能力がない上に、底抜けのバカ』だと?」

むつき「そこまでは言っていません。ただ、情報収集と安全管理、二つの面で、この人事には、薬剤師倫理規定第六条的に、納得がいきません。この人事に対して、本人が辞退を申し出ていないのが不思議です。あるいは、辞退を申し出ていたとしたら、それを日薬が受理しないのが不思議です」

とうあ「日薬の理事は、会長の選任だけでは理事になれません。代議員さんたちの信任投票を経て理事になります」

みつひ「信任、か。そこには、履歴書のような『賞罰』を含めた人物調書はあるのか」

むつき「賞罰については不明です。自らを律すると同時に、事故被害者の心証を考慮し、更には選任に関わる代議員さんたちに嘘をつかない姿勢があれば、書いたと思います」

とうあ「代議員さんたちの『信用』を裏切ることがわかっている状態で、『関東ブロック代表』という肩書きの職責を得た行為は、薬剤師倫理規定第十条を汚すものです」

みつひ「一ブロックを形成している東京を除く、関東の薬剤師の意見代表理事ということだからな。ただでさえ、埼玉県の代表でい続けて、一部地域での信用を低下させているというのに、関東の代表という形で、信用が低下する範囲を自ら広げるとは…」

むつき「日薬の『見解』には、まだ不可解な点があります。書類送検時も事件の起こった日も、当該薬剤師の肩書きは『埼玉県薬剤師会会長』なのですが、『見解』では【前会長】と書かれています」

みつひ「いつ辞任したんだ」

むつき「辞意を表明したのは十九日、実際に辞任したのも同じ日。そのことを業界紙が知ったのは二十二日とのことです」

とうあ「日薬の『見解』の日付もまた、二十二日。その日には、日薬は、『すでに辞任していることを知っていた』わけですね」

みつひ「つまり、辞表を受理した埼玉県薬と連絡が取れていたということか」

むつき「あるいは、業界紙からの連絡でしょうか。どちらにしても、この書き方は、フェアとは言えません。『今の会長ではないので、影響はありません』『事件当時も会長ではありませんでした』という錯覚をおこす表現です。正確さを考慮した情報とは言えません」

とうあ「あの…。もうひとつ、疑問があります」

みつひ「証左は『しょうさ』と読む。あ、そこではないのか。続けてくれ」

とうあ「『見解』には、【会員への指導並びに周知を一層強化する所存】とあります。なぜ、役員のひとりの問題が、いつのまにか、会員の問題にすり替わっているのでしょうか」

みつひ「む。役員も、会員のひとりには違いないが…。何か釈然としないな。会社の執行部役員のひとりに不祥事があった際に『社員への指導を徹底します』と言われている感覚だ」

とうあ「指導以前に、個々の薬局は、安全管理責任者さんを置いております。安全管理に関する講習を毎年受講する義務も課せられております。つまり、会員であってもなくても、薬局には安全管理責任者さんがいらっしゃって、自律的に安全管理を行うのです」

むつき「そして、全ての薬局は、安全管理マニュアル(手順書)を自ら作成し、備えています。安全管理マニュアルの細かい部分の内容は、薬局ごとに違います。その違いによって、環境が異なる個々の薬局において最も安全な状況をうみだそうとしています」

みつひ「法に基づくシステムは、個別に安全を追求する仕組みになっていて、薬局の自律的安全管理を保証しているわけだな。では、指導とは…。指導など、できるのか?」

むつき「わかりません。以前、日薬は、安全管理マニュアルの雛型を参考資料として作成し、配布しました。指導的な役割を果たしたとはいえます。あとは、個々の薬局の安全管理責任者さん次第で…」

ひとみ(第一条娘)「ねーねー、なんか難しいお話ー?(乱入)」

いつめ(第五条娘)「あー、やたら成績よさそうな連中が集まって、暗い顔して話しているから、気になっちゃってさー」

ひとみ「世界が終っちゃうようなことでもあったの?」

みつひ「法が否定された」

とうあ「品格と信頼が失われました」

むつき「安全管理と情報管理が大ピンチです」

ひとみ「うわー、あいでんてぃてぃ?の、そーしつだねっ」

いつめ「おっ、なんか難しいこと知ってるな」

ひとみふたばおねーちゃん(第二条娘)が、そう言ってたのー。なんかぶつぶつ呟きながら、暗い顔でひたすら青汁つくってたけど、大丈夫かなー」

むつき「良心を否定され、自律もできていない話ですから、無理もありませんね」

ひとみ「あとねー、ここのちゃん(第九条娘)が、河原で番長さん(第四条娘)に人生相談してたー」

みつひ「ああ、守秘義務の、最も悪い形の解釈が行われたうえ、後進の育成に努めるべき指導者が後進に悪影響を与え続けていたわけだからなぁ…」

とうあ「そういえば、ななせ会長(第七条娘)は、どちらに?」

いつめ「ちょっとヤバイくらいの規模で殴り込みの支度をしていたから、縛り上げて監禁中だぜ☆」

むつき「殴り込みですか…。そうですよね。この件は、地域医療をダメにする施策を率先して推進する話ですからね。事件だけでも大きなダメージなのに、『見解』で、追い打ちです…」

いつめ「ま、まあ、でも、ほら、全力でやった結果なら、今日がダメでも、明日があるさ!」

ひとみ「元気出そうよー」

とうあ「そうですわね。貴方たちは、そのままでいてくださいね」

いつめ「おうっ」

ひとみ「うんっ。じゃーねー♪(立ち去る)」

みつひ「…これは…とても言える空気ではないな…」

むつき「生命の尊重や、同僚との協力、職能の最善…全部、無視された結果ですからね…」

つかさ先生(倫理違反、のヒト)「(通りすがり)んー…。おまえら、暗いなー。もう、うじうじするなよー。ルールが守れないなら、義務も権利も捨て去って、さっさと自由を手に入れろ! たったそれだけのことだ!(そのまま去る)」

とうあ「相変わらず、刹那的な方ですね…」

みつひ「まったくだ。ん…いや、そんなことより、私はななせ会長を救出してくる。監禁とはただ事ではないぞ!」

むつき「こんなこともあろうかと、会長には発信機をつけてあります。このレーダーで…」

やつね(第八条娘)「(唐突に、乱入)ここで明るい演説をひとつ! 世の中、お互い倒れるまでの喧嘩はあかん。よわっとるモンを殴り過ぎるのもあかん。協調が大事。社会貢献が大事。よーするに、過去を教訓にして未来をよくするのが大事。現在進行形の社会貢献を忘れたらあかん。誰かがダメなら、うちらがフォローする。今日できることが明日できなくても、明日は誰かができるようになっとる。なんでもかんでも自分のとこでやろうっちゅー考えが、余裕をなくすんや。胸を張って、みんなで、地道に信頼を取り戻す。ウチらは何がしたいん? 初心はなんや? 答は、この胸の中にある! それが商い人で、専門家なモンの、矜持っちゅーやつと違いますか? 矜持を捨てたら、つかさ先生のようになりまっせーっ! って、誰も聞いてないんかいっ」

とうあ「ふふふ…。やつねさんは、たまに、まじめなことをおっしゃりますね」

やつね「け、気配消して、背後に立つなーっ! な、なんかしらんがめっちゃ恥ずかしいこと聴かれた気分や! ほ、ほな、さいならーっ(脱兎モード)」

(おしまい)

  ☆

【おまけ】他の番外編から見た「事件」。

キミ教頭(薬剤師綱領原理主義)
 「薬剤師綱領には、揺るぎがありません」

(多様化の否定)
 「外国の倫理規定を導入しなきゃダメだ」

(薬剤師倫理規定、前文娘)
 「確固たる薬の倫理は、どこだおー!」

※「薬剤師綱領」には、倫理や法の話は書いてありません。

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日薬雑誌二月号:薬剤師の役割と倫理規範の実態に関する研究の考察部分の不思議

このブログは「薬剤師倫理規定を擬人化して遊ぶブログ」なので、薬剤師倫理規定の話には食いつきます。ぱくりっ。

『医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業』、つまり研究に対して補助金出すよ、という国の企画がありまして、その中に、

『薬剤師の役割と倫理規範の実態に関する研究』

がありました。補助金額は200万円。成果はだいぶ前に発表されています。

今回は、その成果について、日薬雑誌に「社団法人日本薬剤師会策定倫理規定条項と薬剤師の行動に対する国民の認識について考察した部分を抜粋して紹介」されたことについて。

とくに、その「考察」内容について、みていきます。

日薬雑誌がこれを載せたということは、この主張に対しての反論がなく、この主張を日薬会員に示したい!ということだと思い込んで。

日薬は厚労省とか総務省とかの役所が補助金を出した研究結果に関してはなんの検証もせずにそのまま「有難い経文」として受け取る傾向が強いので、リテラシーなんていう横文字とは無縁なんだなー、と感じているわけですが…。

  ☆

日薬雑誌の二月号51ページに「倫理規範」関連の記事があります。

ちょっとまとめると、

1.今(平成20年ごろ)は、「薬剤師倫理規定」の課題について、早急に検討する時期である。

2.この研究の目的は、『薬剤師が薬剤師法第一条に掲げられている薬剤師の任務を確実に遂行し、質の高い医療を担うとともに患者・国民から信頼されるための要素、特に倫理面の基本的要素を探り、薬学教育の中での医療専門職倫理に関する教育や行政処分を受けた薬剤師の再教育、さらに時代に即応する薬剤師の在り方等を考える際の参考となる基礎資料の作成』である。(長ッ!)

3.研究協力者は5名。研究者を含めた6名中、日薬雑誌編集担当者が3名。

ということです。

目的がこんがらがっているうえになんかヘンなので、これも整理しないとダメかなぁ…

  ☆

【目的の整理。ステップ1】

薬剤師が

薬剤師法第一条(薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする)に掲げられている

薬剤師の任務(=薬剤師法第一条)を

確実に遂行し、

質の高い医療(薬剤師倫理規定第4,5,7条)を担うとともに

患者・国民から信頼される(薬剤師倫理規定第10条)ための要素(謎)、

特に

「倫理面の基本的要素」(謎)を探り、

「薬学教育の中での医療専門職倫理に関する教育」

「行政処分を受けた薬剤師の再教育」

さらに

「時代に即応する薬剤師の在り方」(謎)

等を

(誰かが)考える際の

参考となる

基礎資料の作成

  ☆

【目的の整理。ステップ2】

薬剤師が

国民の健康な生活を確保し、

患者・国民から信頼されるための

『要素』があるはずだが、何かわからない。

大学と行政の倫理教育を調べて資料化して、

『要素』がわかった気になってみるのが目的。

  ☆

【目的の整理。ステップ3】

薬剤師が

「薬剤師倫理規定」を守るのに必要なことを調べ、

文書にする。

  ☆

うーん、なんか違うー。

整理しようとして、失敗したようです。

たぶん、この整理は正しくない・・・

  ☆

「調査結果」の考察は、『薬剤師倫理規定が望む薬剤師像と国民の認識とのギャップについて』おこなわれています。

「薬剤師倫理規定が望むというフレーズに、「擬人化」ブログとしては感慨深いものがあります。「薬剤師倫理規定が望む薬剤師像」というもの自体、薬剤師間でも認識のギャップが存在するのですが、そちらについては考慮されていないようです。学生実務実習の手引にある「注釈」を引用しているので、この研究グループにおいては、「注釈」の解釈が基本になっているようですね。

「注釈」についての疑問は昨年あれこれ書きました(→”『薬剤師倫理規定の注釈』の考察””10しす”、でググる)ので、ベースが「注釈」だと知った段階で、この記事を真剣に読むモチベーションがあやしくなってきました。いつもどおり、客観性皆無でお送りします。

なんで「薬剤師倫理規定で描かれている薬剤師像」と「国民の認識する薬剤師像」とのギャップではなく、「薬剤師倫理規定が望む薬剤師像」と「国民の認識」とのギャップを調べているのかなー、という疑問が、さっきからクルクルクルクル黄金の回転をしているのですが…まだ答はでてきません。

  ☆

【第三条】

薬剤師の厚労省への副作用報告制度の認知度の低さは、薬害防止への貢献に対する評価の低さとも関連すると思われた」と、この記事は述べています。

どう「関連すると思われる」のか、疑問。

別分野を想定した似たような設問をして、「航空会社の航空局への航空機材不具合報告制度の認知度の低さは、航空機事故防止への貢献に対する評価の低さとも関連すると思われた」という考察?が出てくるとは思えなくて。

いろいろな専門家の「報告制度」の有無を一般の方が知っているかどうかという設問ですからね…。知らないのが普通かと…。

第77条の4の2 医薬品、医薬部外品、化粧品若しくは医療機器の製造販売業者又は外国特例承認取得者は、その製造販売をし、又は承認を受けた医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器について、当該品目の副作用その他の事由によるものと疑われる疾病、障害又は死亡の発生、当該品目の使用によるものと疑われる感染症の発生その他の医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の有効性及び安全性に関する事項で厚生労働省令で定めるものを知つたときは、その旨を厚生労働省令で定めるところにより厚生労働大臣に報告しなければならない。
 薬局開設者、病院、診療所若しくは飼育動物診療施設の開設者又は医師、歯科医師、薬剤師、登録販売者、獣医師その他の医薬関係者は、医薬品又は医療機器について、当該品目の副作用その他の事由によるものと疑われる疾病、障害若しくは死亡の発生又は当該品目の使用によるものと疑われる感染症の発生に関する事項を知つた場合において、保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、その旨を厚生労働大臣に報告しなければならない

・・・で、報告「制度」が一般に知られていなくても、『副作用報告制度だけが、「薬害に貢献した」かどうかを認知する手段である』とはならないわけで・・・。

学校の教科書に、「薬剤師の○○な活動によって、○○による薬害は未然に防がれたのであった」という物語が書いてあったら、「ああ、薬害防止に貢献しているんだなぁ」と認知しますし、テレビドラマや映画で「薬剤師が薬害防止に貢献している」場面があっても認知します。たぶん。そうしたとき、報告制度を知らなくても、「薬剤師はこれまで薬害防止に貢献してきてるよね」と答えることができそうです。

また、「薬害防止に貢献したかどうか」と「副作用防止に貢献しているかどうか」では、だいぶニュアンスが異なります。中学生向け薬害資料の作成についての検討会議事録でも、薬害と副作用とはイコールではないと、はっきり明言されています。

  ☆

【第三条・その二】

「薬剤師は誠実な行動をしているか」というストレートな質問の考察として『「どちらともいえない」という答が五割弱を占めたが、第二条で謳われている「薬剤師は、常に自らを律し、良心と愛情をもって職能の発揮に努める』を肝に銘じて各種法規に精通し、遵守に努めることは最低限の義務である』と、この記事は述べています。(あれ? 「遵守に努める」って、何故か努力目標に変換してますが…薬剤師倫理規定第三条は「遵守する」ですよね…?)

「誠実な行動」って、迷います。「どちらともいえない」じゃ、ダメですか?

 誠実:私利私欲をまじえず、真心をもって人や物に接すること。

薬剤師って誠実だと思っていたのに裏切られた! という経験があれば、「誠実じゃない」と言いきれますが、そういう答は、6%くらい。「だいたい誠実ですよ」という印象の持ち主が50%ほど。残りが「どちらともいえない」。裏切られたこともなければ、信頼できると言えるほどの付き合いもない。ニュートラル。

おおざっぱに言えば、1000人中の94%の人たちは、『薬剤師は【不誠実ではない】、かな』と回答したということ。【不誠実だ】と言い切ったのが、6%。

記事では、「誠実な行動をしているように見えている」ことと「法規遵守」が関連するように書いてあります。

【法規を守っていない】ことは、不誠実に見える原因なのでしょうか。不誠実であれば、法規を守っていないのでしょうか。

「政治家は誠実な行動をとっていますか」という設問があったら、「どちらともいえない」と回答しますが、「どちらともいえない」という回答は「政治家は法規を遵守していないと思う」という意味になるのでしょうか。

法規を守ってさえいれば、誠実に見えるのでしょうか。

「土曜日曜に薬店に行ったら、『薬剤師不在のため第一種医薬品は販売できません』と書いてあった。」 これ、法規は守っていますけど、「誠実」にみえますか? (→答:「どちらともいえない」)

  ☆

【第四条】

近年薬剤師の認定制度は充実しつつあり、これらの制度に積極的に参加してその存在をアピールすることも認知・評価を高める上で重要であると思われた」と、この記事では述べています。

えーと、それって、たとえば、「日本薬剤師研修センターの認定薬剤師」だよ、とアピールしたらいいよね♪という話でしょうか…?

自己PRタイムかと思いました。

「認定制度」って、病院薬剤師会などの「専門」薬剤師制度や、他の研修プロバイダの研修制度のことですよね、きっと。

薬剤師みんなの胸に「○○認定薬剤師」と書いてあるからといって、一般の方から見たときの「専門知識と技能の習得に努めているね! 素晴らしい!」との評価につながるのかは・・・、「どちらともいえない」です。

薬局の看板に『世界チャンピオンの店』と書いてあったら、見てみたいな、とは思います。そこの薬剤師みんなが胸に称号をつけていたら、何かそういう制度があるのだろうな、とは感じます。そんな光景を見た直後に、「薬剤師は、専門知識と技能の習得に努めていると思いますか」という質問をされたら、「そう思う」と書きそうです。でも、なにか違わないですか、それ。

「薬剤師みんなが、専門知識と技能の習得に努めている」という印象を目指すのなら、「薬剤師の中で、認定制度に参加していない薬剤師は、専門知識と技能の習得に努めていない」かのように見える方向へ誘導するのは、まずくないですか?

  ☆

【第五条、第八条】

福祉・介護に関して薬剤師に相談したことのある人が1割だったから、福祉の領域において薬剤師の役割が発揮されていない」とか、「『薬剤師は病気の治療に取り組む時に支援してくれる』『他の医療職と連携している』の回答で「どちらともいえない」が4割前後あるから、【薬剤師が医療の担い手として職能の最善を尽くしていると考えている人が多くない】」とか、「病院薬剤師が他の医療関係者と協力して薬の使用を考えていることを認知している人が3割だから、【薬剤師が医療の担い手として職能の最善を尽くしていると考えている人が多くない】」筆者のアタマではついていけない結論ばかりが並びます。

薬剤師は福祉・介護に特化した「専門家」ではないので、相談するならケアマネさんとかになると思うんですが。王道ルートがあるのに薬剤師に相談するとしたら、1割もの方が相談してくれているなら「だいぶ貢献している」かもしれませんよ。

『支援してくれている』に対しての回答は、「そう思う」5%「まあそう思う」40%「どちらともいえない」45%「あまりそう思わない」8%「全くそう思わない」2%といったところ。

『連携している』に対しての回答は、「そう思う」8%「まあそう思う」45%「どちらともいえない」40%「あまりそう思わない」6%「全くそう思わない」1%といったところ。

支持してくれている人が支持してくれない人の4倍以上いて、支持してくれている人が全体の4割以上なのですが、これで『職能の最善を尽くしていると考えている人が多くない』という結論に至るのは、どうしたことなんでしょうか。内閣支持率(日本的な支持率)で、支持率45%、不支持率10%、わからない45%だったら、『わりと高い支持率』になると思うんですが…。

病院薬剤師の具体的な職務はなぁに?と訊かれても、同じ薬剤師であっても、その病院にいないと詳しくは知らない【機密事項】っぽいもの。その一般認知度が三割だと『職能の最善を尽くしていると考えている人が多くない』という結論に至るのは、どうしたことなんでしょうか。「あなたは、【執事】が他の使用人と協力して家の運営を考えていることを認知しているか」と訊かれたとき、「うーん、そうかもしれないけど、よくわからないなぁ」って、なりませんか?

薬剤師は、「治療の支援、医療連携」を「患者の目に見えないところで行う」場合が多い職能です。「患者の目に見えない」のが普通なのに、患者の目に見えないことが、「職能の最善を尽くしていないと考えている理由」になるというのでは、最初から、かなり不利な戦いです。情報が漏れたら国家の一大事だからとステルスの限りを尽くしているソリッド・スネークさんが完全ステルスで仕事を成し遂げたときに、『スネークさんがどんな仕事をしているか、見たことが無いから、スネークさんは職能の最善を尽くしていないと思いまーす』といった言われ方で「改善しろ」と迫られたら、次回からは、人質の安全など顧みず、ハリウッドスター並みの正面突破を選んじゃいそうです。「患者の目に見えるところで仕事を披露すること」って、薬剤師倫理規定第五条、第八条が薬剤師に求めていることなんでしょうか。

  ☆

【第六条】

記事では、「後発医薬品の選択(の説明)」を「今後貢献すべき事項」としていますが、これは「有効性及び安全性の確保」を求める第六条の趣旨とは異なるものです

また「お薬手帳の常時携帯」にからめて「患者の薬歴を一元的に管理する上で重要なツールであり、安全性確保の点からは(常時携帯の指導が)今後さらに注力すべき事項と考えられた」と、この記事は述べていますが、これ、「薬歴の一元的管理」を行うのは誰だと想定しているのでしょうか。患者さんですか? 薬剤師ですか?

市販薬購入経験者に対する『薬剤師が適切な市販薬を選択してくれた』割合が60%であることについては述べられていないのも、すごく気になります。薬剤師が「適切な」市販薬を選択してくれなかったと、40%の方が感じたとしたら…? あるいは「薬剤師以外が」適切な市販薬を選択してくれたと、40%の方が感じたとしたら…?

  ☆

【第七条】

「学校薬剤師の存在を知らず、薬剤師が災害時の救援にかかわっていることを知らない」という層が多いと、『薬剤師が未だに地域に密着した業務を行っているとは認識されていない』と示唆されるのだそうです。

薬剤師倫理規定第七条って、「地域密着」だけをすすめているわけではなくて、「地域医療の向上」に役に立つことならなんでもいいからやってみよう、ということなので、地域に密着しているかどうかだけを見て評価するのは、ヘンだと思います。(学校薬剤師や災害時活動も裏方的黒子的な仕事ですよね…わざわざ目に見えない貢献ばかりを尋ねる設問って、なにかを誘導していませんか?)

  ☆

【第九条】

薬剤師がプライバシーを保護していると考えている人は半数に達していない』ことが、『刑法134条や個人情報保護法に課せられた基本である』という薬剤師倫理規定第九条(守秘義務)に反しているような論調の短い記事。

守秘義務における「職務上知りえた秘密」と、条件付けのない「プライバシー」とを比較するのは、なんだか変。しかも、設問「薬剤師は、あなたのプライバシーを保護している」の答は、「そう思う」8%「まあそう思う」35%「どちらともいえない」50%「あまりそう思わない」5%「全くそう思わない」2%といったところ。「プライバシーを保護していない」という印象は、10%以下です。これは、なにか問題になるのでしょうか。個人情報保護法に対する薬局のスタンスは、各薬局に掲示してありますよね?

  ☆

【第十条】

今後、コミュニケーション技術をさらに向上させ、国民に「自分はいつでも相談できる薬剤師がいる」と言葉にしてもらえる薬剤師を一人一人が目指して努力することにより、品位ある行動及び誠実な行動を「どちらともいえない」とした層が「そう思う」層に変わるのではないかとの希望が見えた』のだそうです。

それ、たぶん、幻覚です。

記事では、前提として、「コミュニケーション技術の向上」を挙げています。

これは、「コミュニケーション技術」のようなもので「品位・誠実さ」があるように誤魔化そうという、品位が無い発想です。

全体的に、「とにかくアピールしないと、品位があるとか、誠実だとか、言われないよ!」と言いたそうです。黙って誠実にやっていた結果として、五割近い人からは、「だいたい誠実なんじゃないの?」という言葉をもらっているのですが…。何が不満なんでしょうか。(ここでも、記事では、品位・誠実さについて、「約半数がどちらともいえないと答えたが…」といった分析をしています)

  ☆

・・・と、まあ、ここまで一通り読んできて、すでに「この研究ってなんか意味あるのかな?」「設問と薬剤師倫理規定の対応がおかしくないか?」といった言葉が脳内を飛び交っています。

ここからは、「薬剤師専門職倫理とその規範に関する考察」に入ります。

まず、『我々は、現時点では薬剤師の役割として社会から認知されていることはその一部に限られており、倫理規範と薬剤師の社会に向けた行動とが一致していない可能性を感じた』と記事は述べています。

「倫理規範」って、「薬剤師の活動・役割の全てが社会的に認知されること」によって、「薬剤師の社会に向けた行動」と、一致するんですか? この判断基準、おかしくないですか? ものすごく優秀な教頭先生がいたとして、その役割の認知度次第で、「教頭先生の倫理規範と教頭先生の社会に向けた行動とが一致していない可能性を感じられる」…と断言されちゃうんでしょうか。

『平成9年に策定された現在の倫理規定は、当時予測されうる薬剤師の環境の変化を見据えた規定として、画期的なものであった』とのことですが、F.I.Pの倫理規定との関係については一切述べられていません。日薬が独自に「画期的」なものを創造したかのような書き方なのが気になります。平成9年以前の倫理規定についても触れないし。

考察は、こうまとめられます。

『薬剤師倫理規定が現存のままであったとしても、今後改訂されるとしても、各条の内容が確実に薬剤師に理解され、それに沿った行動を薬剤師が行えなければ真の意味での倫理規定にはなりえないことを付け加えたい。そのためには、今後、薬剤師の間で医療専門職としての倫理に関する議論が活発に行われることを期待したい』

・・・・・・・・・・・・・・・。

「関連法規を遵守し(第三条)、先人の業績を顕彰し(第四条)、品位と信用を損なう行為をせず、信義にもとる行為もしない(第十条)」という内容を、この記事の著者(研究者)である久保さんが常務理事をつとめる「日本薬剤師研修センター」が確実に理解し、それに沿った行動を行っていたならば、「Pharm.D(JPEC)」なんていう話は絶対に出ないと思うんですが・・・。少なくとも、久保さんが「確実に理解し、それに沿った行動を行って」いたならば、大反対するはずなんですが・・・。でも、そうしない・・・。

「薬局薬剤師のための薬学生実務実習指導の手引き」に載っている「薬剤師倫理規定の注釈」をベースにしていては、「各条の内容が確実に薬剤師に理解され」ないってことでしょうか。そういう注釈を、これからも実務実習生に読ませようというのですから、久保さんが提唱する『真の意味での倫理規定』への道を、久保さん自ら閉ざしている気が…。

更に。

「今後、薬剤師の間で倫理に関する議論が活発に行われることを期待」・・・っていう言葉が、あまりにも、「研究者」としての認識不足じゃなイカと思うのでゲソ。

この研究が開始された2008年の時点でも、薬剤師の間で、かなり、活発な議論は存在しました。その議論の成果として、例えば、日薬総会における代議員による質問があります。2010年の代議員会ではついに、誰にでもわかるように、「倫理倫理」と連呼されました。これでも、活発じゃないんでしょうか…。理想、高いなぁ…。あ、そうか、理想が高いということは、「認識不足」なのは、筆者ですね。孔明先生にはかないません。

・・・あれ? でも、そんなに高水準な議論をしたいのなら、日本薬剤師研修センター主催で、「倫理の議論をする勉強会」を開催すればいいのにね。

  ☆

【おまけ】

薬剤師倫理規定擬人化プロジェクト」が日薬の学術大会(滋賀)でポスター発表したのが2009年10月。そのときの「倫理」カテゴリーの発表はふたつでしたが、薬剤師倫理規定のド真ん中をとりあげたタイトルをつけてみた薬剤師倫理規定擬人化プロジェクトの「示説」の際に、日本薬剤師研修センターの人間は誰もこなかったし、特に質問もなかった記憶が・・・。「薬剤師倫理規定 議論」でググると出てくる「10しす」に、日本薬剤師研修センターの方からコメントをいただいたこともなさそうですし・・・。いえ、「議論しようぜ!」と、「デュエルしようぜ!」と同じノリでこられても、困っちゃいますけど。

【おまけ2】

「図7」の「コンピテンス(適格性・能力)」という文に、なんとなく違和感。

Competence(Knowledge,Skill,Attitude)って書いてあるのに、なんで「有能性(知識・技術・態度)」って書かないのカナ。

【おまけ3】

日薬雑誌には、「論文等投稿規定」があります。二月号では96ページ。

投稿原稿の種類に「To Editor(編集者への手紙)」というものがあり、『投稿原稿に対する意見などを述べる場合に投稿する。和文のみとし、600字以内(参考文献は3編以内)』となっています。「掲載料」として、「投稿した側」が1ページあたり2100円支払います。

今回の記事「薬剤師の役割と倫理規範の実態に関する研究報告より」は、投稿原稿かどうかは不明(おそらくは編集委員会による依頼)です。

仮に投稿原稿であったとしても、意見を述べるとしたら、「審査結果の詳細については知らせない」という「編集委員会での採否」を経なければなりません。

・・・なんだか、すごく、面倒です。600字以内。大阪教育大学の【池田清彦・養老孟司「ほんとうの環境問題」を読んで、筆者の意見に対し、600字以内で反論する。】という小論文問題並みに難しいです。『読者コーナー』くらいの敷居の低さをプリーズ…。

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夏の日薬代議員会その7『OTC調査に【極めて不愉快】』

日薬代議員会議事録読破の遊び。第七回。

今回は『厚労省の一般用医薬品販売制度定着状況調査』について。

  ☆

中島代議員
『覆面調査は信頼関係を損なう。信頼関係を損なわないやり方を提言しろ』

石井専務理事
『本調査の方法については、
極めて不愉快であり、抵抗感がある旨、重要事項経過報告で申し上げた。しかし、行政調査は、日薬と相談してやるものではない。日薬は以前より規制緩和に反対し、行動計画を実践してきて、対応が十分にできているという前提である。調査対象薬局の選び方が偏っている等、調査方法に不適当な点があれば当局に述べたい』

  ☆

「極めて不愉快」とは、なかなか思い切った表現なのか、とりあえず二カ月後には議員秘書に転職するからと観測気球的に言ってみただけなのか、よくわかりませんが…

いや、そんなに不愉快なら、薬事企画官に説教されたときに、もっと反論しておけばいいのにね。代議員の前では、なんか強気。内弁慶ってやつでしょうか。

「本調査の方法が極めて不愉快」という言葉も、なにを指すのか、よくわからないままです。覆面調査自体が悪い、なんてことはないと思いますが…。覆面調査自体がダメっていう意見の方も、代議員にちらほらいそうですし…うーん…。

  ☆

「対応が十分にできているという前提」が日薬側にあるのだから、そこを調査して、お役所に「うちらの会員は大丈夫だったもん!」と証明すればいいんです。でも、そのためには、覆面調査対象薬局がどこだったのかという情報を、厚労省からもらわないとダメです。検証のしようがありません。

検証のための情報をくれないで、反論できないようにしておいて、冤罪かもしれないのに「お前らやってなかったろ? あーん?」と説教する、厚労省。確かに、信頼関係を損ないます。説教するなら情報と時間をくれ。同情するならカネをくれ。

「日本全土の中学校からピックアップして500校に覆面調査を行った結果、校則を全部守ってない(ようにみえる)学校が多かった! だから、私立高校生徒は全員正座して反省文を書け!」と、文科省がやったら、どうなるのかなー、という…。(想像すると、「男組」とか「男大空」のような世界が生まれるイメージしか湧かない…マイナーどころだと番長系漫画あれこれ…)

で、これはいかん、信頼関係を損なわないやり方を提言しなさい、という前向きな意見が、せっかく代議員から出たわけですが…、

「調査方法に不適当な点があれば当局に述べたい」とのこと。

そこなのかなー。

これ、中島代議員の質問には、答えてないですよね。

「覆面調査をしたら、調査結果発表後に、調査内容を関係機関に公表して、検証する」というのが、信頼感を損ねないカタチのひとつですが…厚労省、来年も、同じ形式で、やる気満々ですからねぇ…。(ルールを「定着させたい」のか、「定着してないと文句を言いたい」のか、どっちなんでしょう。<厚労省)

  ☆

中島代議員
『現場では調査員が医薬品購入時に説明は不要とする旨を示唆する等、
「おとり調査」的なケースもあったと聞く。次に、今回の指摘原因は、会員側にあるのか、都道府県薬にあるのかを問う』

藤原常務理事
『今回の調査では、一般用医薬品を一定量取り扱っている店舗が主な対象とされ、調剤が主体の薬局の多くは除外されたと聞いている。会員の薬局以外も様々な店舗が調査されたはずだが、詳細は全く知らされていない(ので、原因を会員や県薬に求められない)。とりあえず、ちゃんとやろうぜ』

児玉会長
『私の薬局は父の代から一般用医薬品を長く取り扱っているが、そのようなモノの視点で捉えれば、
薬局業務が「一般用医薬品の販売」から「調剤」へ移行しすぎたことも、今回の結果の一要因と考える。薬局は、「一般用医薬品の販売」と「調剤」の両方に取り組むべきであることを再認識する必要がある。
 また、日薬と厚労省の信頼関係は大切と考えるが、同様に、消費者・生活者との信頼関係も極めて大切である。生活者から厳しく見られていることが判明したことは重要であり、我々はきちんと対応していることを示さなければならない。そして、
その際には「医薬品の対面販売」に反対している勢力の存在を認識する必要がある』

  ☆

今回の調査は、「調剤」関係の薬局の多くは除外された、と藤原常務理事が言ってます。

従って、児玉会長がいうような、「薬局業務が調剤へ移行しすぎた」ことが今回の結果の一要因である、という分析は、ものすごく的外れだと思いますが、日薬の会長がそういう認識なので、ふりまわされる周りが大変。

バランスの問題として考えるなら、まず「薬局」と「薬店」があるわけで、薬店が一般用医薬品の販売に力を注げば、薬局にのみ認められた「調剤」に力を入れるところが増えるのは当然の展開。国内全体としては、それでバランスがとれているわけですよ。

「薬局」しか見えてないから、躓くんです。

「薬剤師」を見ないと。

「オール薬剤師の組織」を目指すのなら、そういう視点が大事なんじゃないのかな~。

  ☆

それから~、「医薬品の対面販売に反対している勢力」って、なんですかね~。

「医薬品の対面販売はけしからんから、やめさせろ」っていうのが、「反対」ですよねー。

誰も、そんなこと言ってないし~。

「医薬品の対面販売をしないで医薬品を売りたいという勢力」は、まあ、ケンコーコムさんとか、楽天さんとか、わかりやすい感じでいますけどね。彼らだって、「対面販売はやめろ」なんて、言わないわけで。

児玉会長は、どんな謎の勢力とケンカしてるんでしょうか?(中二病的妄想モード)

コドモたちが、

「将来は日薬の会長みたいな素敵な大人になるんだ!」と憧れるような存在でいてほしいんですけれどねー…。

(会長が謎の勢力とバトルするマンガが日薬雑誌に連載されないかと、ワクワクしている筆者です)

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夏の日薬代議員会その5『公益法人改革とは、倫理の導入だ!』

日薬代議員会の議事録を読むシリーズ、五回目。

今回は、『公益法人改革』特集。

今回の代議員会のキモです。

キモと書きましたが、「悪い意味で」キモです。

準備不足で説明不足、なので、ツッコミがはいりまくった、ということです。

で、準備していないので、ツッコミに対して、まともな回答ができないという。(このツッコミ、事前に質問文として執行部に送られているのですが…)

公益法人改革って何? という方は、内閣府ホームページへ。

日薬の公益法人制度改革への対応の顛末(の、一部)は、日薬雑誌12月号の11ページ、79ページ、103ページを参照してくださいませ。

  ☆

石井専務理事が代議員会の冒頭で、「公益社団を目指す」「三層構造堅持」「薬学生会員創設」「職域部会への会員全員加入」「都道府県薬の定款に日薬との連携を入れる要請」といったことをサラリと流した状態で、さて、どんな質問が飛んだかというと…

質問順に読んでみます。

  ☆

三國代議員
『日薬としてどうしたいのか、早急に提示せよ』

曽布川常務理事
『8月19日に説明した。その後、内閣府から、三層構造でも問題ない旨の感触を得た。秋に実務担当者会議を行う』

三國代議員
『日薬がブロック会議をするようだが』

児玉会長
『定款の「正会員」の分類を、ABCDとか、会費も含めて、変える』

三國代議員
『ブロック会議の
質問回答をあわせた「Q&A」を作成し、周知せよ』

  ☆

「Q&A」は…どこかにあるのかなぁ…。

正会員分類については、日薬雑誌12月号12ページ参照。

「管理者」であるだけで、何故か年間18000円。管理者以外は、年間7000円を予定しているようです。しかも県薬会員でなければ入れないと「明記した」定款なので、まあ、管理者にとっては、日本で一番入りにくい薬剤師の会というわけですね。

  ☆

島田代議員
『8月19日の会議は参加した。日薬は三層構造維持らしいが、会員減少対策、六年制卒業生入会促進策をどうするのか』

曽布川常務理事
『日薬事業の公益性の高さにプライドを持て。新定款案の目的に「
国民の健康な生活の確保・向上に寄与すること」と明記した。薬剤師が入会することが素晴らしいことと思えるような会を目指していきたい』

島田代議員
『異論はない(それってどんな会なのか示せよ)。何か「結束の力」を示さないと会費徴収しにくいが』

児玉会長
『会員のメリットの軸は変化してくる。日本薬剤師連盟では、「薬剤師の政治に対する関心が薄くなってきていることから」会費が集めにくくなっている。
私が全国を回り、連盟が行っていることを説明したら、大体納得してもらえた。薬剤師会も説明が大切』

  ☆

日薬連盟の会費って、児玉会長が全国を回ったら、劇的に集まるようになったんでしたっけ? そういう話、聞いたことが無いのですが…。

また、曽布川常務理事が「国民の健康な生活の確保・向上に寄与する」と新定款案の目的に明記したって胸を張ってますが、それ、薬剤師倫理規定の前文ですが…。

前文
 薬剤師は、国民の信託により、日本国憲法および法令に基づき、医療の担い手の一員として、人権の中でもっとも基本的な個人の生命・健康の保持促進に寄与する責務を担っている
 この責務の根底には生命への畏敬に発する倫理が存在するが、さらに、調剤をはじめ、医薬品の創製から供給、適正な使用に至るまで、確固たる薬(やく)の倫理が求められる。
 薬剤師が人々の信頼に応え、医療の向上及び公共の福祉の増進に貢献し、薬剤師職能を全うするために、ここに薬剤師倫理規定を制定する。

・・・つまり、日薬所属の薬剤師であるならば、全員が、当たり前に守っている「倫理」ですよ。

それをわざわざ定款に明記したというのですから、「薬剤師倫理規定って、ご存知ですか?」という質問をしたくなるところ。

  ☆

浅井代議員
『三層構造維持なら、日薬が真っ先に具体的な指示を県薬や支部に出せ』

曽布川常務理事
『まだ三年ある。じっくりと考えて定款を作ってくれ』

浅井代議員
『要は、
日薬のいうことを聞いて、もう少し待ってほしいと発信しろということか

曽布川代議員
『待っていただきたいと思う』

浅井代議員
『先にそれを言えよ』

曽布川常務理事
『11月までに実務担当者会議をやる。そこまでは待っていただきたい』

児玉会長
『ただ待ってくださいではなく、今の状況と、とってほしい行動についての説明を作成するなどを、担当役員と協議する』

  ☆

日薬が、二年近く、「待っていてください」と言わなかったために、すでに申請をした支部がたくさんあります。

「待っていてください」と支部に言うよう、日薬が県薬に伝えなかったためです。

県薬は独自の判断で切り盛りしてきたわけですが、早い時期から動いていたところほど、これまでの調整を全て台無しにされた形です。

【恋人に「待っていてください」と言わなかったがために、恋人が他の男の嫁になっていた】パターンです。

友人が気を利かせて「待っていてほしいんでしょ? 私から彼女に伝えてあげるよ」と言っても、「まだ考え中なんだ! それどころじゃないんだ! 余計なことするなよ!」とばかりに、秘密のベールの向こうで、謎の特訓(たぶん、「卵をみて雄か雌か見分ける方法」を編み出そうとしている)。

11月まで待った人たち、あまりの進展のなさに肩を落としたりしてないでしょうね?

  ☆

加藤代議員
極めて不明瞭で具体性に欠ける回答ばかりだ。11月まで待てない。日薬と連携する必要性、大義名分もない

曽布川常務理事
『この場で時間をかけて説明したいが「時間が無いので」抽象的な答弁になる。具体的なことは個別に…』

加藤代議員
『資料提示を一切していないのに、説明?』

曽布川常務理事
『今後は資料の提供に努めたい』

  ☆

個別に話したら、50倍の時間がかかるわけですが…。

「日薬と連携する必要性を認めない」と言われたも同然なのに、反論しないのも、どうなんですかね。

  ☆

荻野代議員
『日薬をオール薬剤師の組織にするとなると、「薬剤師の将来ビジョン」がバイブルになるはずだ。会長演説で「薬剤師の将来ビジョンは平成24年3月までに完成させる」と言ったが、遅すぎないか』

児玉会長
『ビジョンの中に「組織を変える」ことが入る。ビジョンが全部できなければ組織改革もできないということはない』

荻野代議員
『職域部会を作ると言っていたが、今の職種部会との違いはなんだ。新定款の主な骨格を11月の全国担当者会議で示せ』

児玉会長
『責任者である私が約束をする。組織改革だから遅れる。中核の「三層構造」そのものを認めてもらうのに1年以上かかった。会費の徴収方法を理解してもらうのに半年かかった。
正会員は薬剤師とし、低い会費を設定して入会しやすくして、あとは職域部会ごとに部会費という形にするのが理想ではないかと思い、そのことを何度も掛け合ったが、結局認められなかった。組織論の根幹にかかわる部分がなかなか了承をもらえなかったこともあり、大変遅れている。「会費構成」「三層構造」「職域部会」「役員構成」は、11月に示す。示せなければ首にしていただいて結構

  ☆

児玉会長の回答における拡大部分が、理想です。

だから、そうすればいいじゃん。

三層構造なんて、理想実現の前には、どーでもいいコトじゃん。

なのに、三層構造にこだわる、こだわる。

「理想通りになるように何度も掛け合ったが認められなかったので三層構造を基本にした」のではなく、

「三層構造を基本にして、理想通りになるように何度も掛け合ったが認められなかった」ということだと感じましたけど…これじゃ、認められるわけないですよー。

「何度も掛け合ったが認められなかった」という経緯、公表されていない部分に、問題がありそうです。

経緯説明なしに「何度も掛け合ったが」と言われても、納得する人はいないのでは?

要するに、これまで指摘され続けてきたように、情報公開の不足。

でも、児玉会長は、こういうとき、やたらと強気です。

「首にしてもらって結構」なのだそうです。

代議員会で「首にしてもらって結構」って、無茶苦茶ですよね。だって、会長を首にするためには、どうしたらいいのか、定款に書いてないのですから。首にできないとわかっていて「首にしていただいて結構」って言うのは、なかなか、すごいですね。どすの利いた声で言われちゃったら恫喝って感じですが、愛嬌のあるムーミンに言われると、「まあ、とりあえず落ち着け」って感じ。

「示せなければ辞任します」

とは、絶対に言わないんでしょうねー。

ビジョンがあって、それを達成するために、組織改革を行う。…という流れでしょ? と聞いても、「ビジョンを作りながら組織改革をやるんじゃーっ」と言われちゃうわけで、なかなか民主党チックなやりとりです。

  ☆

松下代議員
『会費どうするんだい』

曽布川常務理事
『事業を検討中。事業によって会費額が決まる。児玉会長が11月までに示すと言ったので、11月までに示す』

松下代議員
日薬の定款が確定しないと都道府県や支部の定款は決められない。公益社団法人を目指す県薬がどれほどあるか把握しているのか』

曽布川常務理事
『11月の連絡会で詳しく説明する』

松下代議員
『県薬にも時間の猶予があるように、さっさと決めろ』

児玉会長
『来年二月の総会で定款の承認を得なければならない。次の総会前に何度も意見を聞き、11月に本格的に議論をする。それでも納得できなければ12月にやる』

  ☆

意見を聞く…ねえ。

日薬は県薬しか見ていないので、県薬の役員が役員以外の人間に対してどのように情報を流して、どう意見を集約しているのかといった部分には無関心。

一般の日薬会員は、意見を聞かれたこともなく、定款案を見たこともなく、定款案に書かれていないことの説明を受けたこともありません。

そのあたりは、代議員会直前までの各都道府県薬の役員さんたちも同様だったようで…。

  ☆

加藤代議員
『岡山県薬は、代議員会と総会の了承を受けて、今週一般社団法人の認可申請をする。どうしても11月まで待てと言うのなら、総会を開いて了承を得ねばならない』

曽布川常務理事
『その話は聞いている。定款案も見ている。
定款案の中に「日薬との連携」「協力機関」といった言葉が無い。とにかく11月まで待ってくれ』

赤澤代議員
日薬が何の情報も出さずにいたから、こっちはこっちでがっちり細かいところまで健闘して決めたことだ。定款上に規定が無くても問題ない。一般社団化後に改めて定款変更決議をしてもいい。この段階で待てと言われても待てない』

曽布川常務理事
『情報提供が遅れたのは申し訳ないが、関係団体との話し合いで決めなければならないので自身で決められる部分は、限られた部分だ。岡山県薬が9月に申請することを、常務理事の立場では待ってくれと言えない』

七海副会長
『別法人に本会の考えを強制することはできない。が、
日薬との連携の項目を入れてくれ

児玉会長
三層構造を維持するのに必要な文言はいれてくれ

赤澤代議員
『定款変更には再度の代議員会と総会が必要になる。8月19日にはじめて「三層構造維持の文言を入れろ」と聞いた。その時点で、岡山県薬の定款案は、全て了承されていたのだ』

三宅代議員
『二年かけて支部会員を説得した結果に対して、8月19日に「勝手なことをしてもらっては困る」と言われたわけだ。とりあえず一般社団をとっておかないと、薬剤師会が解散に追い込まれる』

曽布川常務理事
『岡山県薬の定款案だと、県薬だけ入って日薬に入らなくても済む。公益法人改革関連三法では、他の法人の会員をもって構成するという形は認められない。三層すべてに所属しなければならないようにするために、折衝してきたのに、岡山県薬の定款案では全てに所属しなくてもよくなってしまうのではないか?』

三宅代議員
『逆に質問されても困る。県薬だけの入会は、
県薬の理事会で入会を決めるので、はねざるを得ないということになるかと思う』

曽布川常務理事
『定款案のどこにそのことが書かれているのか』

児玉会長
『今後の善後策については担当同士で協議願いたい』

  ☆

岡山県薬が、日薬に対して情報提供や照会をしていないのなら、お互いさまともいえますが、どうも話の流れからは、岡山県薬が業を煮やして準備した空気を感じます。

理事会で「はねる」となると、入会退会要件以外の理由で入会を認めないわけですから、公益法人なんて夢のまた夢。

ポイントは、「支部・県薬・日薬の全てに所属しなければならない」という考え方。

この考え方って、日薬の執行部は「あたりまえ」だとしているようですが、一般の薬剤師からみれば、無茶苦茶もいいとこ。

たとえばレンタルビデオ店でワンピースの116話「友に変身! ボンクレ-連発バレエ拳法」を借りようとしたら、「一話だけでは借りられません。4thシーズンのアラバスタ激闘編の三巻ですね」と言われるのみならず、「4thシーズン全巻借りてください」とか、「全てのシーズンの全巻を借りてください」とか言われ…、ああ、もう、面倒だから借りなくていいよ、DMMで観るからっ! という…(かなり違う)

当然、ある程度マトモな代議員は、ツッコミをいれてくるわけですよ。

  ☆

小野村代議員
『今の話、支部だけ、県薬だけはありえないというが、それは、
おかしい。望ましい、のはわかる。【でなければならない】とは、いえない。特別会員、名誉会員等、県薬にだけ入ってもらうことはある』

曽布川常務理事
『正会員の話だ。名誉会員、特別会員の話は別だ』

小野村代議員
『名誉会員だけの話ではない』

児玉会長
『なかなか悩ましい質問である。日薬としては基本的な考えを申し上げている。
三層構造を守れというのは皆さんのお気持ちと思う。皆さん方は、三層構造を崩すことは望んでいないはずである。それで、担当役員は三層構造を維持するためにどうしたらいいかということを非常に苦労して、定款等の規定を考えているわけである』

小野村代議員
『基本方針はそれとして、特例は認めると解釈する』

  ☆

児玉会長をはじめとした執行部が「三層構造」にこだわるのは、「皆さんのお気持ち」に沿っているからだという話なんでしょうか。

「三層構造」という言葉には、二つの解釈が存在しているわけですが…

A.日薬、県薬、支部のように三つの範囲で役割の異なる別組織が連携する

B.支部の組織構成員は、強制的に県薬の構成員となり、日薬の構成員にもなる

という、ABですね。

「皆さん」の考える「三層構造」って、だと思うんですが。

ところが、日薬執行部は、だと思っているようなんですよね。

「皆さん」が「三層構造(A)は維持してね」と執行部に言うと、

執行部は、「わかりました! 三層構造(B)は維持します!」と言うわけです。

で、「法律の専門家を顧問として雇って、三層構造(B)を推進しました」と。

えーと、あれですよ、

国民から「おいしいパンが食べたい」と言われて、どうするのか。

 国民の考える「おいしいパン」:クリームパンなどの菓子パン

 政治家の考える「おいしいパン」:世界一やわらかいパン

「ええ、さんざん苦労をしましたよ。だから褒めてくださいっ。全ては国民のためにしたことですっ! 国民が『パンが食べたい』と言うから、私は、戦争によって日本を征服し、ヤマザキのダブルソフトを手に入れたのですよっ!」

…みたいな?(違う)

  ☆

高橋代議員
『今の話は
職能の自律という問題だと思う。団体に対する強制加入か、参入離脱の自由を認めるかという問題である。薬剤師会が薬剤師自らを律していく団体であるとするならば、参入離脱の自由は認めるべきだと思う。薬剤師会は強制設立の会ではない。あくまで自分の意思で、自分たちを律するために会に入る。国家とか法律ではなくて、自分たちの倫理をもって自分たちを律していくということが、専門職能の団体のあるべき姿だと考える。これが三層構造にするべきではないと考える理由である』

児玉会長
参入離脱の自由は当たり前である。組織論として三層構造を守るべきなのか、それは不要なのかという議論をするのであれば、答を出してほしい。私ども執行部は、強制とかそんな意味ではなくて、三層構造は維持しようというのが皆さんの声であると思って、その動きをしている。もし代議員のみなさんが「三層構造はもういらない」ということであれば、それに沿って対応する

高橋代議員
『8月19日に示された「新しい公益」。これが具体的に何なのかが示されていない。私は、これは倫理だと考える。
定款案の目的には「薬剤師の倫理の高揚及び学術の振興を図り」と書いてあるが、目的達成のための事業の中に倫理に関する事業は一つも挙げられていない。倫理担当役員、倫理委員会もない。総会は「薬局」の質問ばかりだが、あらゆる職域の薬剤師の団体となれば、何を共有するのかが大事なはずだ

曽布川常務理事
『新しい公益っていうのは、民間の活力を利用して公益目的事業を推進すること。公益目的事業や寄付行為をもっともっと気軽にできるようにすることだ。そのなかに、それぞれの職能団体の倫理がある。ぜんぶひとくくりにして倫理で新しい公益を創りだすということは考えていない』

小野議長
『公益法人改革に関する質疑を45分ぐらいしているので、そろそろ別の質問に移りたい』

  ☆

薬剤師倫理規定擬人化のブログなので、ここはプッシュ。

自律。

薬剤師倫理規定第二条です。

第2条(良心と自律)
 薬剤師は、常に自らを律し、良心と愛情をもって職能の発揮に努める。

この条文を掲げているのは、日本薬剤師会ただ一つ。

日薬会員であるならば、当然の「倫理」なわけですよ。

で、児玉会長は「参入離脱の自由は当然」なんて言ってますが、だったら「県薬だけ入って日薬は入りません。だって私、日薬の薬剤師倫理規定に反しているから」という人がいてもいいはず。なのに、県薬に入るなら日薬にも入れろと、言い続けているわけです。ものすごく矛盾しています。

そのうえ、「組織論として三層構造を守るべきなのか」という、立ち位置チェンジ。

先ほどの「三層構造」の解釈で、Aが組織論、Bが参入離脱の自由の否定。Aは守りたいけれど、Bはいらない。でも、児玉会長はBを守れと言い続けてきたはず。

「答を出してほしい」と言われても、その前段で「三層構造にするべきではない」と高橋代議員は結論まで言っているわけで、それが答。なにを聞いていたのかと…。

で、そこまでいうなら、代議員会の席上ですので、全代議員に確認をとればいいわけですよね、「みなさん、ほんとのところ、どうしたいの?」と。答を出してもらえばいいんですよ。でも、しない。答は出さない。それが児玉クオリティ。必殺の芸です。

曽布川常務理事も、「何を共有するのか議論されていない。私は倫理だと思うが、執行部はどうよ?」と問われて、「え、ええと、新しい公益の正しい定義は…」といった答弁でオシマイ。その先が大事な部分なんですが…。「で、何を共有するわけ?」という疑問にはノータッチ。

この議論はとても大事なのですが、小野議長は議事進行を優先して打ち切り。この程度の議論しかできないのに、次の総会で執行部の新定款案が認められたらびっくりです。

  ☆

「公益法人にしたいから、新定款の中に、公益事業をつくろう」みたいな考え方が多いんですよね。「公益法人がおこなう新しい公益の中に、倫理がある」といった話は、まず公益法人ありきな印象。公益法人がやっている事業だから公益性がある、という理屈は、通らなくなって久しいと思いますが…。「倫理を基にした公益事業をしているから、公益法人になる」じゃ、なさそうなんですよね。

そこで、高橋代議員の質問、新しい公益って話。公益法人への組織改革なんだから、倫理を基軸にしようよ、という。四年制の薬剤師と六年制の薬剤師の決定的な違いは、カリキュラムと国家試験の中に「倫理」が加わったことなんですが、薬剤師会はどうするの?という話にも関連しそうな話題ですが…。

曽布川常務理事
『日薬事業の公益性の高さにプライドを持て。新定款案の目的に「
国民の健康な生活の確保・向上に寄与すること」と明記した。薬剤師が入会することが素晴らしいことと思えるような会を目指していきたい』

…という回答がありましたよね。薬剤師倫理規定前文、つまり「倫理」を目的に掲げています。これ、倫理の実践を目的にして公益事業を行うということ。

それがわかってるのに実践しない。

「薬剤師倫理規定を掲げる団体のトップが、薬剤師倫理規定を実践しないから、会員が増えない」という理屈がアタマをよぎりました。

  ☆

児玉会長は、「オール薬剤師」といいつつ、勤務薬剤師のことは、全く考えていない様子です。

児玉会長の言う「オール」って、舟をこぐ棒のことなんじゃないかとか、「オールレーズン」みたいに、実際は全部レーズンじゃなくてビスケット生地にレーズンが入っているものっていう感覚じゃないかとか、いろいろ妄想してしまいます。

言葉の定義が異なることって、日薬の場合、よくあるので。

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日薬連盟:政治資金収支報告書を斜め読みする遊び。

ようやく、平成21年度分の政治資金収支報告書が公表されました。(昨年より二月遅れ)

政治団体といえば、日本薬剤師連盟ですね。

報告書が60枚もあるのですが、つまみ食い的に、収支について、おおざっぱに見てみます。

おおざっぱなので、一円単位の計算はしません。

まずは、全体金額から。

  ☆

【収入】
 繰越金 12億1153万円
 年間収入 5億2161万円
  (うち会費収入5億1364万円。
   会費納入者数10万69人)
 寄附 なし。

【支出】
 7億6883万円

【翌年繰越】
 9億6428万円

  ☆

会員一人あたり、年間5000円ちょっと。ちょっとした同窓会の年会費といったところですね。

ウィキペディアの日薬会員数が97000人くらいということなので、日薬連盟のほうが日薬より3000人ほど会員数は多いようです。

寄附はゼロ。会費収入と年間収入の差分797万円が、気になりますよね。

なんと、今回の日薬連盟には、『事業収入』があるのですよ~。

  ☆

『オリジナルキャラクターぬいぐるみ販売』 4337000円。

  ☆

オリジナルキャラクターっていましたか?という疑問がわくかもしれませんが、

ほら、あれですよ。

○ァーマくん。

ファ○マくん。

ファー○くん。

胸にFって書いてあるのに、Pharma。

前掛けに「金」って書いてあるのに「善太郎」みたいな、あれ。

その、ぬいぐるみ「販売」で、433万円の売り上げ、とのこと。

通販とか、してましたっけ、あれ。

なんか、「もらった」っていう人が多かったよーな気がするんですが…。

ちなみに、筆者のとこにはありません。

ぬいぐるみで比較すると、チョコボールのキョロちゃん(懸賞品)のヤフオク価格が2000円ほど、来年発売予定らしいニュースウォッチ9の春ちゃんが3990円なので、仮に3000円程度としてもですね、

433万円を売り上げるためには、半年間(平成21年7月~12月)で1444個ものフ○ーマくんをお買い上げしてもらわなければなりません。

…1444個って、ビミョーな数字ですけどね。

残りの340万円は預金の利息、それ以外の細かいのをまとめると23万円だそうで。

  ☆

で、政治資金の使いみちといえば、飲食会場費とタクシー代。

ごっそりあります。

それから、パーティー券という名のアレや、寄付金。

どのあたりのパーティーに参加しているかという傾向から、薬剤師はどんな政治家と仲良しなのかがうかがえて微笑ましいのですが、まあ、それはスルーして。

選挙関係費、という項目もあります。

ユッキーのところに、総額1億2500万円。(「中央後援会」「薬剤師後援会」「健康新世紀会」)

会費収入の20%は、ユッキーのものです。

(ちなみに日薬連盟の人件費は約1億円)

  ☆

また、ちょっと変わった支払い先としては、『東京ベイコートクラブ』なんてものがありまして。

http://baycourtclub.jp/facilities/room/royal.html

一般庶民には関わりのないところですが…。

超高級リゾートホテルへの年間支出、1432500円。

ゲスト一泊27000円、サービス料10%をつけて29700円からなので、48回ほど、日薬連盟の支払いで宿泊した方がいるということでしょうか?

「※ゲストとは、メンバー様が利用を承諾する方となります」と書いてあるので、800万円オーバーの会員権を持っている方に承諾してもらったんですね、たぶん。(「資産」の項目に「会員権」がないので)

場所は、国際展示場駅の近く。ビッグサイトの反対側。コミケ前日に開放したら、けっこう集客がありそうなんですが、国会議事堂や繁華街からの距離を考えると、ものすごく不便なところです。デートコースのラストを飾るくらいしか使いみちがないような。いや、妻子ある政治家とデートしてお台場の景色を見ながら同じ部屋に泊るとかだったら、政治活動資金として出してこれるはずもありませんが。

不便ということは、ここまでの移動は、タクシーorハイヤー。

わざわざ「グリーンキャブ」を使っているので、おそらくハイヤー(料金不明)ですね。ハイヤーは3時間27000円といった時間貸し金額設定と考えて、一回に2~3台ずつ借りていれば、55000~97000円といった支払い金額になるわけです。

日薬連盟のある新宿四谷からお台場までの深夜タクシー料金は、タクシーサイトによると¥4,720 ~ ¥5,030 (約30分)ですが・・・豪華な場所に行くときは、豪華な気分で黒塗りのハイヤー?

一回2~3台で、1台に3人くらい? 4~9人ずつ、年間7回輸送して、48人分?

あと、クレディセゾン(カード会社)への支払いになっているタクシー代とグリーンキャブへの直接払いになっている項目とがあるんですが、その差はなにかあるのかなぁ、と、ちょっぴり気になりました。カードを使うと、1000円ごとに永久不滅ポイントがたまるようですから、年間222ポイント(200ポイントで「ブタのおとしぶた」などと交換できます)貯めたようですが…。

まあ、実際のところは、わかりませんが。児玉会長が大阪に帰るために使ったのかもしれませんし。なんとなく、高級ホテルとハイヤーはセットかなぁ、と思っただけで。

  ☆

さて、お次は、「各県薬剤師連盟への活動助成金」。

県によって、だいぶ差があるんですよね、これ。

会員数の差?

とりあえず、平成21年9月30日分の一部を、ざっと転載。

北海道 240万円。
栃木県 135万円。
神奈川県 277万円。
東京都 323万円。
愛知県 226万円。
大阪府 349万円。
兵庫県 306万円。
福井県 115万円。
福岡県 231万円。

その土地に議員さんがいるかどうか、選挙の有無などは、別建ての模様。

  ☆

広報関係では、あいかわらず(株)ドーモさんに月々52500円税込のホームページ管理料を支払っていた模様(ホームページを更新できる人材を育てればいいのに…)。

で、今頃気づいたのですが、日本薬剤師会あてに毎月「広告掲載料」として6万円を支払っているようです。

これは、なんでしょうか? 日薬雑誌上で「広告」って、ファーマくんの名称募集時くらいだったと思うのですが。

まさかとは思いますが、「薬連ハイライト」って、「広告」扱いなんですか?!

日薬雑誌側が取材&原稿を依頼しているものだと思っていましたが…

それは・・・ありなんですかね? おかしいです。

まず「意見広告」とか「広告記事」のような注意書きがありません。

「目次」には、雑誌記事のひとつとして、普通に載っています。

奥付付近にある『広告掲載協賛会社一覧』には、載っていません。

むむむ?

仮に「企業じゃないから掲載していないだけ」ということでしたら、それはそれで、たとえば、『個人や小さな団体が、六万円払えば、日薬雑誌の1ページを『まるで記事の一部であるかのように』使う権利が得られる』という裏ルールがあることになります。

論文ではありませんから、論文規定にもひっかかりませんよね。

筆者が「一年で100万円貯めるテクニック」とかを読んで72万円ほど貯めたとして、一年間、1ページのへたっぴマンガを掲載し続けちゃってもいいってことなんでしょうか。なんかワクワクしてきました。

  ☆

最後に、再び、「オリジナルキャラクターぬいぐるみ」の話。

売り上げは433万円、ということまではOKですか?

忘れていましたが、これ、「制作費」がかかりますよね。

日薬連盟は、「光る選挙用ポスター」でおなじみ(株)イツキプリントさんに発注したようです。ホームページには「ぬいぐるみ制作承ります」とは書いてないので、ちょっと意外(外注の予感)。

総制作費、551万2500円。発送料、20万円。

この企画、100万円ほど、赤字です。

さすがは日薬連盟。筆者が持ち出しで同人誌つくるのとは、赤字の規模が二桁違いますね。

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第5回チーム医療看護WG資料:日薬は会員に訊くのかな?

第5回チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループの資料が公表されました。いや、これ、もう、終わってる会議ですが。

その中で、「なんでそっちの会議で、こんなアンケートをとるんだよ。わけわかんない」という資料が紛れ込んでいましたので、おおざっぱ、かつ、いいかげんに、確認してみます。

宛先は、

社団法人 日本薬剤師会
社団法人 日本病院薬剤師会
社団法人 日本理学療法士協会
社団法人 日本作業療法士協会
一般社団法人 日本言語聴覚士協会
社団法人 日本栄養士会
社団法人 日本臨床工学技士会
社団法人 日本放射線技師会
社団法人 日本臨床衛生検査技師会

という、いわゆる「関係団体」。

そのあたりからの代表者が、チーム医療推進方策検討ワーキンググループっていう別会議にそろっているのに、こっちの会議だけで話を進めるようです。

案内は、こんなかんじ。

  ☆

(別記)関係団体の長 殿

厚生労働省チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ事務局

看護業務実態調査に関するアンケート調査の実施について(依頼)

現在、厚生労働省では、「チーム医療の推進について」(平成22 年3 月19 日 チーム医療の推進に関する検討会 取りまとめ)を受けて、本年5 月12 日に「チーム医療推進会議」を設置するとともに、同月26 日には同会議の下に「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」を設置し、チーム医療を推進するための看護業務の在り方等、同報告書において提言された具体的方策の実現に向けた検討を進めているところです。

今般、チーム医療推進会議において、チーム医療を推進するための看護業務の在り方について検討を行うに当たり、現在の看護業務の実態等に関する全国的な調査を実施することとされたことを受け、本年7月から9月にかけて、看護業務実態調査が実施されたところです。具体的には、現在、看護師が実施している業務の内容や、今後、看護師が実施することが可能と考えられる業務、特定看護師(仮称)制度が創設された場合に特定看護師(仮称)が実施することが可能と考えられる業務の内容について、臨床に従事する医師及び看護師に対して調査を実施しました。

本ワーキンググループとしては、看護業務実態調査の調査項目の中に看護師と看護師以外の医療関係職種との連携に関する項目が含まれていたことにかんがみ、今後、チーム医療を推進するための看護業務の在り方について検討を進めるに当たり、看護師とともにチーム医療に取り組む医療関係職種の職能団体の皆様から当該項目等に関する御意見等を伺う必要があると判断し、本アンケート調査を実施することとしました。

貴職におかれましては、別添(回答様式)に御記入の上、平成22 年11 月19 日(金)までに、厚生労働省医政局看護課看護サービス推進室あて提出いただきますようお願いします。なお、御回答いただいた内容は、本ワーキンググループ並びにチーム医療推進会議及びチーム医療推進方策検討ワーキンググループにおいて公表することがありますので御承知おきください。また、別紙として看護業務実態調査の結果概要を添付いたしますので、御参照ください。

  ☆

という、いつから「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」が本家の「チーム医療推進会議」よりも偉くなっちゃったの?的な内容。

調査票は、紙切れ一枚。

その狭い狭い回答欄に、どれだけの情報を詰め込めるのか。

まじめに訊く気があるのか、かなり疑わしい内容です。

  ☆

Q1 看護業務実態調査の結果(別紙p.1~4)で、今後、看護師が実施可能と回答があった業務・行為について、どのようにお考えですか。

  ☆

あのー・・・。

この質問考えた方、そうとう疲れているんじゃないですか? 大丈夫ですか?

「今後、看護師が実施可能と回答があった業務・行為」は、「全部」ですよ。

そう、「今後、実施可能」の回答欄に、「0%」という数字は、ひとつも存在していません。

その全体、および、一つ一つの項目について、コメントを求めているんですよね、きっと。

それで、回答枠が、推定4cm×14cmくらい(定規未使用)ですから、

203項目の【業務・行為】の、全体および個々の項目について、どのようにお考えですか。ただし、回答全体の文字数は、ツイッターと同じ文字数でお答えください』

という質問をぶつけられたのと同じです。

どうかしてるぜ!

回答の送り先のメールアドレスが書いてあるので、まさか、この小さな回答枠で答えてねというわけでもなさそうですが…。

日薬って、ほら、いつもの通り、無駄に紙媒体で意見を送るような組織だから、ろくな反論もせずに済ませそうなんですよね。

  ☆

Q2 看護業務実態調査の結果(別紙p.5)で、現在看護師が行っている業務・行為のうち、看護師以外の職種による実施が適当との回答があった業務・行為について、どのようにお考えですか。

  ☆

「看護師以外の職種による実施が適当との回答があった業務・行為」って、ほとんどありません。たった1ページに収まるようですし。

そうですね、看護師さんはやらないでください』とでも答えておけばいいとでも?

それとも、

いえいえ、それも看護師さんがやってください』と答えればいいんですかね?

または、

これしかないってことは、実態調査に回答した人たちって、チーム医療に対する認識がおかしい、極めて偏った考え方の人たちなんじゃないの?

くらい言わないとダメですかねー?

  ☆

Q3 チーム医療の推進の観点から、医師看護師と分担・連携することができる業務(今後実施が可能と考えられる業務を含む。)等について御記入ください。

  ☆

「ごめん、何言ってるのかわからない。」と回答しておけばいいと思いますが…。

要は、

 A.医師と分担できる業務
 B.医師と連携できる業務
 C.看護師と分担できる業務
 D.看護師と連携できる業務

の、四つについて、「何か」書け、と。

で、「何か」にあたることとして、

 『A~Dに該当する業務』を挙げなさい、と。

ところが、「分担」とか「連携」とか書いてあるのに、その定義がわからない。

なので、回答は「ごめん、何言ってるのかわからない。」だと…。違うのかな。

むりやり、無い知恵で解釈すると…えーと、えーと…

考えなきゃいけないのは…

『同じ時間同じ場所で活動している』という前提が、存在するのかどうか。

この前提が存在しているのなら、現場では「専門家の活用」原則が働いて、より専門性の高い側(看護師以外のコメディカル)だけが、業務を行います。つまり、専門性が低い側との間での「分担」はしません。

前提が存在しないとなると、「専門性の低い側しかいなかった場合に、専門性が高い側の業務を、【分担(代理で担当)】する」という意味になります。

「現場に医師or看護師ひとりだけしかいなかったら、どうする?」とか「現場に医師・看護師がいなかったら、どうする?」という出発点。

○『君たちコメディカルの職能のうちで、看護師が単独でやっていいことって何?』

○『医師の職能のうち、君たちが単独でやりたい医行為って何?』

ってことですかね。(自信がない)

×『看護師の職能のうちで、君たちがやりたいことって何?』

×『君たちの職能のうち、医師にやらせてもいい行為って何?(注:医師は例外事項等により、ほぼ全ての行為を単独で行えます)

とは、訊いていませんよね。(とても自信がない)

普通は、医師の医行為の一部を看護師が請け負うにあたって、看護師がおこなってきた補助行為の一部を他業種が請け負う、という、「ところてん方式」で、いいはずなんですが…。なんか、なんでも看護師さんがやればいいじゃん的な空気が漂っている気が…。

お嬢様「パパが注文したメインディッシュの焼き肉(医師の医行為)は当然食べるけどー、私のお皿に載ってる分(現状業務)は、みんなには絶対渡さないんだからっ。てゆーか、あんたのお小遣いで頼んだデザート(コメディカルの業務)も食べたいんだけどー。一口くらいいいよねー。あっ、うっかりして半分食べちゃいそう。てへっ」

執事「もー、お嬢様は欲張りさんですねー。腹八分目にしておかないと、おなか壊しちゃいますよー。」

この質問回答票を受け取った各団体が、一瞬で、看護WGの言う「チーム医療推進」が、チーム医療推進方策検討WGの言う「チーム医療推進」とは違うものなのだと、ようやく気づく…という点では、とても良い質問です。(あ、日薬は気付かないかも)

  ☆

以上、三つの質問をみてきましたが・・・。

こんな質問に答える意味があるのか疑問。でも、答えないことには始まらないので、じゃあ、その答を、どこから出すのかという話になると…

日薬って、こういうとき、会員には何にも言わずに済ませるんですよねー。

締め切りは11月19日。今すぐ担当委員会を招集、その後会員に周知して、「日薬執行部はこう思うけど、みんなはどうよ?」と尋ねれば、少しはいい知恵がでてきて、200ページくらいの報告書になるかもしれない…と楽観的に考えますが、実際は、どう対応するんでしょうねー。

看護WGに出席している委員のうち、看護師以外のコメディカルって、薬剤師だけだという点から考えると…アンケートが出る前に、「このアンケートは方策検討WGで引き取るから、団体に直接訊くのはやめろ」という展開に持ち込むのが、無難なんですが…。数の力で押し切られそうな予感…。

  ☆

この質問案、まさかそのまま会議を通過するとは思えませんが、【人生には三つの坂がある。上り坂、下り坂、まさか。】というジュンイチロウさまの言葉がありますので、嫌な予感しかしません。せっかくなので、スターウォーズの登場人物になりきって、呟いてみましょう。

I have a bad feeling about this.

...indeed.

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