« 第四十六回『教祖様は、カリスマギタリスト』 | トップページ | エパデールOTC:議事録と反対理由の稚拙さとネット販売検討と。 »

ネット販売のシンプルなルールを提案する遊び。

ネット販売について。

ルールを提案したいと思います。

過去記事のパブコメ関連なども参照してくださいませ。

  ☆

『過去記事の引用』

筆者は「今は、不便な部分をひとつひとつ改善することを考えようよー。あわてても、ろくなことないよー」という『今は、反対』の立場です。ここ、『今は』が大事ですからね。一方で、経過措置延長については、さっさと「延長する」って決めればいいのにな~、と思っています。(※延長されました)

「今解禁したら、条件を整えないんだろうなー(性悪説)」

  ☆

ある日、ちびっこと母親が、食事のことで言い争いました。

子「高級レストランでフカヒレのすてーきが食べたいー」

母「あんたにははやいからダメ」

子「国民の権利として、食事をする権利があるはずだ」

母「なに言ってんの。あんたどうせマナー違反するでしょ」

祖父「食事する権利はあるぞ。ただし、ちゃんとマナーを守ること」

子「はいはい、マナーを守りますー」

母「仕方ないわねー。じゃあ、ちゃんとマナーが守れるところをみせてくれたら、食べさせてあげる。相談しましょう」

子「ん? もぐもぐ(もう食べている)。マナー? なんのこと? ぼくがどんな食べ方しようが、それはぼくが食事を食べる権利のうちなんだから、関係ないよ。ぼくのマナーはぼくが決めるんだ」

母「マナー守るって約束は?」

子「知ったことか。ばーかばーか」

母「おじいちゃん、あんなことやってますよ」

祖父「ううむ…ワシ、なにも言えん」

  ☆

 案の定、厚労省が「適正な販売方法について決めるまでは売るな」と文書化したのに、「省令なんか守らないもん」と、無視を決め込んで、判決が出た瞬間に売り始めて、株価高騰。

 「売る権利を認めた」けれど、「省令の効力は撤回しない」という判決なんだから、粛々とルールを作った後に、ルールに沿って売り始めるのが商道徳ってものです。

 真っ先に、ルール無用で薬の販売を(厚労省の制止にもかかわらず)解禁しておきながら、ルール作りの場にでてきて「ぼくら悪いこと何にもしてないもん」と言えちゃう。和平会議の席を設けようと言われてOKしたら、和平会議までの数日の間に、都市を占領しまくっちゃうレベルの「信頼感」。

 ルールづくりねぇ。

 どうせ、守らないんでしょ?(と、思われても仕方のないことをしていますよね)

 自分たちは、どんなルールがつくられようが守る気ゼロでも、相手には、既存のルールを守れと言い放つ。で、既存のルールのおかしさを認められない人たちは、追い込まれる一方。

 既存のルール、たとえば「100%、文書で説明」なんて、おかしいルールです。添付文書、入っていますしね。文書を用いた説明がなければ理解できないのは、お役人さんだけでしょうから、「相手の職業をきいて、お役人さんだったら、文書を用いて説明すること」とでもルールを変更すればいいのに。(←これはこれでおかしなルールですけど)

 既存のルールで「最もおかしいこと」を、適正化すれば、最小の労力で、ネット販売の道が拓けます。しかも、ルールを守らない業者も、駆逐できます。

 「対面販売」なんか、テーマにしてちゃ、ダメです。

 大事なのは、「実存店舗と同じ規制をかけ、それを守らせる」ことです。

 実存店舗では、「薬剤師が実店舗に不在の時間帯、薬局は、閉局しなければならない」となっています。

 要は、ある店舗における医薬品の安全管理者が不在ならば、その店舗は営業できないという決まりです。

 これを、徹底しましょう。

1.薬剤師が必要な第一類を販売するネット販売業者においては、まず実店舗が必要で、薬剤師が実店舗に不在の場合は、営業できない。ネット販売業者は、薬剤師が実店舗に営業時間内常に存在していることを証明する。

2.登録販売者が必要な第二類を販売し、第一類を取り扱わないネット販売業者においては、まず実店舗が必要で、登録販売者が実店舗に不在の場合は、営業できない。ネット販売業者は、登録販売者が実店舗に営業時間内常に存在していることを証明する。

3.ネット販売業は、24時間体制であることを前提とする。薬剤師・登録販売者は、労働基準法に基づいた、適切な24時間体制を組まなければならない。

4.実店舗は、複数の名称・看板をもっていてはならない。従って、複数の販売サイトをひとつの実店舗で管理することは、許されない。

 んーと、この四つ。

 実店舗と同じ条件にするだけですから、ルールづくりは簡単です。

 「必ず専門家が介在する」のが、キモです。これは、薬事法の趣旨にも合致します。

 ひとりが週に40時間勤務として、24時間体制なら168時間をカバーしなければなりません。第一類を扱うなら、薬剤師が少なくとも5人必要です。もちろん、これは「存在している」という事項を満たすためだけの話ですから、多くの注文に対応するためには、相応の人員配置が必要でしょう。

 最大手と言ってもいいケンコーコムさんの薬剤師は、日経DIのインタビューによると、7人なのだそうです。

 7人いれば、シフトを組んで、24時間常駐体制にすることで営業するのも、できそうですよね。時間帯あたりの勤務薬剤師数は1~2人です。仮に第一類の注文が殺到しても、順番に対応するのだとは思います。ここをルール無用で「専門家が介在しない」状況にさせないことが大事。

 悪質な業者は、薬剤師5人以上の確保という段階で躓きますから、ルールを守る業者が残ります。ルールを守り、専門家が介在するのですから、ニセ薬の心配も、ほとんどありません。

 実店舗と同じルールを適用するのですから、実店舗でも、ルールを守れば、ネット販売が可能です。電話やメールのやりとりが心配なら、実費をかけて、現地まで行く薬局があってもいいはずです。

 「専門家が介在する」ということは、薬を「売らない」という結末もあるということです

 その結末が担保されていないのなら、ダメ。

 至ってシンプル。

 それなのに、「対面」「対面」だの「医療は営利じゃない」だの、議論にもならないことしか言わないヒトたちばかり。

 日本の成長戦略の目玉だと言うのですから、日本は「世界一安全な売り方を担保しているネット販売のシステム」を目指せばいい。それは「現時点で実店舗に行っている規制をそのまま適用すれば可能」なのです。

 実店舗に厳しいのに、ネットだと甘いなんてこと、誰も望んでいないのでしょう?

 ネット販売業者さんからは「公平」を求められているのですから、本当に公平にすればいいのです。それで文句を言ってくるようなネット販売業者さんは、公平という言葉の定義が狂っている方たちですから、信用に値しない、安全性を見いだせないと、切り捨てれば良いかと。

|

« 第四十六回『教祖様は、カリスマギタリスト』 | トップページ | エパデールOTC:議事録と反対理由の稚拙さとネット販売検討と。 »

医療」カテゴリの記事

コメント

 まことに明快で、既存医薬品小売業者の方々の求めるところとも一致します。
 もし、これが過剰な要求というようなネット販売業者がいるならば、何を想定して合理的と言っているか、底が割れるものと思います。

投稿: まいける | 2013年3月20日 (水) 13:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/539089/56989373

この記事へのトラックバック一覧です: ネット販売のシンプルなルールを提案する遊び。:

« 第四十六回『教祖様は、カリスマギタリスト』 | トップページ | エパデールOTC:議事録と反対理由の稚拙さとネット販売検討と。 »