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学会用冊子「てんしす!」の大雑把な内容紹介。

このブログの基本は薬剤師倫理規定の擬人化です。

日本薬剤師会学術大会in浜松のポスター発表の査読を通過する前なので、あるいは査読の際に「こんなふざけた発表なんか許すものか」と、査読者の誰かが研究発表成果を読む以前に抄録文章の段階で考えてしまった場合はどうなるかわからないのですが、現地で配布する予定の研究結果について、軽く紹介しておきます。アナログ頭なので画像なしですが。

マジメな実務実習の学生さん向けの記事はこちらから。
http://tensis.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-d150.html

擬人化で萌え系?なのも許容できる方向けは、左側の「もくじ」へどうぞ。

  ☆

今回配布する予定なのは、

『てんしす! TenLittlePharmacyStars! 薬剤師倫理規定擬人化プロジェクト研究報告 2.0』

という、やたら長い名前の冊子です。略して『てんしす!』。あ、略してないですね。

2009年の『10LittlePharmacyStars 薬剤師倫理規定 萌えて覚える薬剤師の倫理』(70ページ)の内容に加筆修正したうえで、ページ数を242ページまで増やした、合本的続編です。

前回の冊子は、えーと、2009年の配布冊子の紹介記事をご覧くださいませ。

http://tensis.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-1ba4.html

http://tensis.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-14d9.html

http://tensis.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-81b4.html

2009年のポスター発表内容はこちら。

http://tensis.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-4f0c.html

  ☆

今回の冊子は、国会図書館にも置いてあります。

「国立国会図書館サーチ」で「倫理規定」と入れると出てきます。

http://iss.ndl.go.jp/

博士論文にまじって、同人誌。

日本は平和です。

手に入らなくても、国会図書館で読めます

お時間のある方は、国会見学のついでに、どうぞ♪

  ☆

表紙は、前回同様、どこかの本のあおりをパクリ・・・もといオマージュして作成。

前回は「元素記号」の擬人化の本をパクりました。パクった本のタイトルに「萌えて覚える」と書いてあったので、そのまんま流用したところ、よく考えてみたら別に萌え要素がそれほどないにもかかわらず、タイトルだけで「萌え系」と認定されてしまう始末。

「萌え」とかタイトルに入れてはダメだと気が付きました。

「どうせ萌え系でしょ」の一言で思考停止されます。

で、今回は「鉄道」の擬人化の本をパクリました。(懲りてない)

帯のあおり「素敵可憐愉快な」を流用してみた際に、つい「アホで」と追加してしまったぶん、「アホ」と書いてあるだけで不愉快になるあたりの薬剤師さんにとっては、「萌え」と書くのと同じくらいに手にとれない冊子になったかもしれません。

  ☆

今回のテーマは、「物語化」という前回のテーマを「発展」させること。

そのため、「薬剤師倫理規定の各条文を擬人化したキャラクターが、薬剤師が直面する様々なテーマに対してどのように動くのか」を、四コマ漫画を中心にして表現してみました。ほぼ、四コマ漫画です。文字数がやたらと多くて絵が残念なバージョンの「まんがタイムきらら」だと思えば、だいたいあってます。

前回の冊子でも、「日薬の提唱する倫理規定の外側にいる薬剤師の問題」「薬剤師綱領の問題」「統一化の問題」の三点をとりあげて、物語化しています。

今回は、更に「認定」「旧倫理規定」「チーム医療」「代替補完医療」「ファーマシューティカル・ケア」「官僚」「薬剤師」をテーマに加えて、物語化しました。

代替補完医療までのキャラクターは、このブログで既に紹介済みです。

  ☆

今回は、擬人化キャラクターが舞台となる学園内で日常生活を送る四コマ漫画以外に、ここ十年ほどで薬剤師がかかわった事件や政策などについてもネタにしています。

倫理規定条文というフィルターを通したときに、それらの案件がどのように見えるのかな~…という、妄想実験です。

それぞれのネタは、「こうでなきゃダメーっ!」という硬い話ではなく、そのネタを読んだ人たちが、考え、議論し、行動するための素材です。ですから、「教科書的な解説」や「いいかげんな解説」といった形で、一冊の本の中で、微妙に主張が違う解説があってもいいという姿勢になっていますし、それらの解説ですら、間違ったことを言っているかもしれないという前提で書かれています。

「これは、こういうことなんですよ」「なるほど、わかった」なんていうやりとりだけで終わってしまうような『わかった気になる、あんまり自分で考えずに済む』ような勉強は、おそらく、倫理分野にとっては「敵」です。倫理の話をする「センセイ」が聖人君子であるわけがなく、倫理なんてものは所属する世界によってかなりブレるものなんですから。

実務実習で、初日に(!)薬剤師倫理規定や薬剤師綱領を読みあげて、「こういうことなんだよ」と教えている指導薬剤師さんと「そういうことなんだ」と納得してしまう実習生さんに、「本当にそうなの?」と横やりを入れる冊子かもしれません。

※実務実習の初日に倫理の話をちゃちゃっと片付けてしまうのって、けっこう、危ないと思います。(実際に指導薬剤師が体現している行動と、初日に話していた倫理とが乖離している場合は、そのギャップを埋めるための「解釈」が必要になりますから、実習中に何度かにわけて、倫理の話をしていく必要があるはずです)

  ☆

冊子には、製作期間の関係で、現在進行形の議論は、あまり載せていません。

特定看護師(仮称)とか、J-PALSとか、国家試験問題とか、コアカリキュラムとか、脱法ドラッグとか、日薬会館とか、薬剤師連盟とか、中学校での薬教育とか。そういったあたりのネタは、ほとんどありません。

製作期間は、学術大会のエントリーから逆算して、登録時に冊子がすでに出来上がっているカタチにしました。ネタ的には、おおよそ今年の二月くらいまでです。

なので、「公益社団法人の日薬の役員改選」のような大ネタは載っていませんし、「J-PALSが運用開始後すぐにシステムダウン」のような小ネタも載っていません。

  ☆

実際に読んでいただいた方の反応はいろいろです。

というか、基本的に、感想がかえってきません。(たぶん、ページ数のせい。薬剤師はインタビューフォームよりも厚い冊子を読むのに時間がかかるのです、たぶん)

社会薬学会に送ったら、会誌で書評を書いてくれたりしないかなぁ…。

あ、工口いという感想がありました。

筆者にはよくわかりませんが、たぶん、どこかがエロいのだと思います。

  ☆

えーと、まあ、そんな本です。

あ、あと、ノートサイズで242ページあるので、重いです。

学術大会で入手される方は、なるべく荷物を減らしておくか、重い荷物を代わりに持ってくれる人を調達することを、お勧めします。拾った猫やワニやトラを捨てるように、会場の隅っこのゴミ箱につっこむのだけはご勘弁を。ちゃんと薬局に持ち帰って活用してくださいませ。

そんなに大量の部数を会場に持ち込むわけではありませんから、せいぜい多くても150冊くらいでしょうか(日薬の代議員数程度)。予想参加者が5000~8000人、主催者目標が10000人あたりだとして、1.5~3%ほどの方への配布です。「重い」とか「表紙が漫画」とかいった理由で内容以前に手にとらない方が多いと予想しています。持ち帰るのが面倒な筆者としては、さっさと配布し終わりたいので、できれば初日の発表がいいなぁ…。二日目の発表って、残った資料を片付けるのが大変なので…。

個人的には、この時期に「冊子発表するよー」と言っておくことで、他の発表者のみなさんが、「よし、うちも、研究成果を、10ページくらいの冊子にして配布するぞー!」という流れになったら、嬉しいです。いえ、もう、みんながそういう流れになったら、冊子ごとに、ちゃんと代金を支払いますよ。日薬が電子書籍化してくれたら、PDFファイルを購入して読みますよ。ランチョンで800円の弁当を200人に配布する予算を、配布資料の印刷代に回してもらえれば、10ページの資料を100部ずつ10の発表にて配布できます。コミケみたいになってもいいと思うんですよ、学術大会は。

  ☆

そういえば、こういった「萌え?擬人化」って、擬人化された対象の関係者、たとえば町とか業界とかが、なにかと後押し♪してくれることが多いと思うんですが。

びんちょうたん、イカ娘、大分萌えMOREプロジェクト etc。

「薬剤師を主人公にしたドラマや漫画が必要だ」「PRが足りない」と総会でときどき話題になる日本薬剤師会で、アニメ化の予算を出してくれませんかねー(笑)

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コメント

とっても興味あります。
自分は薬剤師ではなく看護学の教員なのですが、その冊子を譲っていただくことは可能ですか?
また、そういったものが学術大会で通るのか…といことにも興味があります。私は活字が苦手だし、最近の学生も活字が苦手なので、学生用や患者さん用の視覚教材を作りたいと思っているもののあまり進んでいません。今後の参考のためにもいろいろと教えてほしいのですが、とりあえず作成された冊子を読んでみたいと思いました。
鮠乃薬品さんのように、通販などしていただけるとありがたいのですが…。

投稿: アコギスト | 2012年8月 1日 (水) 13:59

有難いお話です。ユーモアが分かる方には差し上げています。通販的な値段設定等は東京都薬剤師会北多摩支部の理事会がやると思いますので、お問い合わせはこちらにどうぞ~☆

東京薬剤師会北多摩支部事務局
mail@tpa-kitatama.jp

(ホームページは、左のリンクに貼ってあります)

投稿: おばか柊 | 2012年8月 2日 (木) 13:54

お返事ありがとうございました。
早速、表記の連絡先にメールを出してみました。

投稿: アコギスト | 2012年8月 6日 (月) 15:18

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