« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »

2012年5月

東京保険医協会のアンケート結果の暫定版分析を読む遊び

日本経済新聞の回答がエレガントではなかったので、どーでもいい感じになっていたのですが、東京保険医協会さんが面白すぎるアンケートをとっていたのが公開されましたので、みてみます。

図表はこちらの本文でご確認ください。http://www.hokeni.org/introduction/activity/activity2012/120525genericquestionnaire.html

  ☆

ジェネリック緊急アンケート
開業医会員1229人が回答――94%が「情報の不足」を指摘

 協会は5月1日、FAXで「ジェネリック医薬品(以下、後発品)に関する緊急アンケート」を実施した。この調査は協会の開業医会員4,296人を対象に16日まで連休を挟んだ期間に実施し、1,229人(28.6%)から回答が寄せられた。

 回答者の病診別や年齢構成の分布は会員全体の構成と概ね一致していることから、回答は全体の傾向を示していると考えられる。

「85%」が後発品を使用

 後発品を一部使用も含め使用している割合は、85%に及ぶ。2003年に保団連が実施したアンケートでは68.1%(東京の会員だけの集計)であった。実に16.9%増加している。

 逆に「ほとんど、または全く使用(処方)していない」は、28.8%から14.1%に半減した。東京でも後発品が浸透している  使用しない理由では、「薬効に信頼が持てない」、「副作用の発現」、「先発品で足りる」、「名前に違和感」が多い

 また、未使用者の76.1%が今後も使用しないとしている。全体に対しての率は10.9%である。

 後発品は専ら経済的な理由で使われている。「患者負担を軽減するため」、「患者から求められる」、「日本の医療費を抑えたい」という回答が上位で、「効能、効果が先発品と同等」は2割を切り、「安全で信頼できる」は2.3%しかない

 記入された意見では、「安全で信頼できる後発品を選んで使用」、「薬剤情報が入ってくる後発品を使用」、「高点数で指導の対象にされたくない」、「一般名処方加算ができた」、「在庫負担を軽くしたい」、などであった。また、「国や保険者等による誘導」をあげる意見も多かった。

45.8%が「薬効が劣るものがある」と回答

 実際に後発品を使用した感触は、「先発品と変わりがない」は19.3%で、「薬効が劣るものがある」45.8%、「副作用の頻度が高いものがある」11.4%、「心理的に不安」42.9%、「薬効や副作用の面以外の不満」31.1%である。何らかの不満を訴える回答が多い

 また、「先発品と比較して薬効が異なる経験をした」は、38.1%、「先発品と異なる副作用や、副作用の頻度の高い経験をした」は、14.8%であった。

1159人(94%)が「情報の不足」を指摘

 薬効や副作用以外の不満では、「情報提供の不足」、「薬の名前」、「MRの訪問が少ない」が多い。情報の不足は、「MRの訪問」、「研究会の開催が不十分」も含めるとのべ1159人(回答者の94.3%)が挙げている。よく知らない薬を処方することへの強い抵抗が示された。 また、「分割するときれいに割れず粉々になってしまう」、「点眼しにくい瓶に入っている点眼薬」、「錠径が大きい」といった細かな工夫を欠いているという指摘も寄せられた。

6割近くが「一般名処方に反対」

 4月から始まった「一般名処方」では、「賛成」が18.9%、「反対」は58.2%である。「薬局から調剤した医薬品の報告が多くてカルテに記載するのが大変」という意見もあった。事実上、処方権を手放すことに対し賛成が少ないことはうなづける

後発品への疑問、やはり払拭できない

 患者の経済的な事情からも後発品を選択せざるを得ず後発品の使用が進んでいるが、今回のアンケートからは、「効きが劣ることがある」「副作用の発現が多い(アレルギーのある患者には処方しない)」「情報が得にくい」「供給が不安定など」、後発品の問題点が明らかになった。これら問題の改善は、後発品が信頼されるためには絶対に必要である。

 また、後発品が登場しても先発品の薬価は高く据え置かれている。薬剤費を下げるには高すぎる先発品の薬価の引き下げが必要だ。

(※アンケート結果の全体は近日中にホームページ上に公開予定)

  ☆

最後に書いてあるように、全体は近日中に公開とのことです。

とりあえずの分析として、「重要な部分」をピックアップしたということでしょうか。

先行して発表する部分が核心ではない…なんて、映画の予告編のようなことをする必要はないでしょうから、今回の部分が重要なのだという前提で読みます。

回答の回収率が28.6%。1000人をこえています。大規模アンケートといわれるレベルです。下地は十分。回収率は、特にツッコミません。この回収率でも十分に意見を反映しているということを認めたうえで、話をすすめます。

アンケートの質問は、表示されている図表から、おおむね、項目選択式のアンケートであることがわかります。

こういう場合、項目の選択肢が大事です。

  ☆

1)【質問】「現在、後発医薬品をお使いですか」

  【回答】

  先発品が主体だが、後発品も使用(処方)している 59.7%
  先発品と後発品をほぼ同等に使用(処方)している 18.1%
  後発品を主体に使用(処方)している         7.2%
  ほとんど、または全く使用していない         14.1%
  無回答                           0.9%

はい、図表から文字にしてみました。

「使用(処方)」って書くくらいなら、質問自体を「現在、処方せんへの先発品以外不可の記載はどの程度の割合で行っていますか」とすればいいのですが、なぜか、そう質問していないのが、この質問のポイント。

このアンケートは、平成24年5月1日~16日に行ったとのことですから、今回の診療報酬改定によって「一般名処方で院外に出しているから、先発なのか後発なのかは意識していない」という項目があってしかるべきなのですが、それもありません。前回改定を踏まえるなら「処方せんには先発品名を書くけれど、別に変更禁止のハンコは押してない」という流れからの「処方せんに先発品名を書いて、変更不可の印はつけていない」という項目がありそうなのですが、それもありません。

1.項目に、現在とりうる主な行動が書いていない

2.質問の意図が不明確。一般名処方の扱いが抜けている。

また、質問自体に、「後発品が存在する先発品について」という範囲設定がありませんから、「後発品が存在しない先発品」については、「先発品を使用している」としかいいようがありません。

3.範囲設定がない

4.カルテ上の「処方」なのか、処方せんの段階の確定「処方」なのかがわからない(医師がカルテに先発品を書いても、事務処理された結果として一般名処方や後発品処方に薬品名が変換されて院外に出される可能性があります)

で、こういった質問&回答について、東京保険医協会さんは、以下のようにコメントしたわけですね。

「85%」が後発品を使用

 後発品を一部使用も含め使用している割合は、85%に及ぶ。2003年に保団連が実施したアンケートでは68.1%(東京の会員だけの集計)であった。実に16.9%増加している。

 逆に「ほとんど、または全く使用(処方)していない」は、28.8%から14.1%に半減した。東京でも後発品が浸透している

 使用しない理由では、「薬効に信頼が持てない」、「副作用の発現」、「先発品で足りる」、「名前に違和感」が多い

 また、未使用者の76.1%が今後も使用しないとしている。全体に対しての率は10.9%である。

だいたい10年前に68.1%、つまり七割近くの医師が後発品を使っていて、残り三割の医師が使っていない状態。その残り三割のうち半分が後発品を使うようになったことを「実に16.9%増加している」と評しているのですが、10年たっていて、これです。ここ10年のこれでもかと繰り広げられた後発品推進政策でも、まだ、15%の医師が、後発品を全く使わない派(人物完全固定ではなく、入れ替わりはあると思いますが…)を形成しています。「実に」と言うほどの結果ではないので、気持ちを込めすぎな分析です。「医師は後発品推進に非協力的なわけではないんです!」ということを強調したかったのかな~、とも考えましたが、むしろ逆効果。「医師が選んだ安心な後発品を」というポスターの主張にも賛同しない医師が15%(14.1%ですが切り上げ表記します)ほどいることが明確化したわけです。この15%の方たち(そのなかでも特に「今後も使わない」とする76.1%、全体の10.9%の方たち)は、「後発品は医師に相談してね☆」というポスターを貼るように言われても、絶対に貼らないわけで、それはそれで、処方せんも変更不可のチェックで埋まっていて、潔いというか、筋が通っている方たちだと思います。(「保険医」としてどうなのかという話は棚上げします)

2)【質問】「後発品を使用しない理由は」(複数回答)
  回答者:163人

 薬効に信頼がもてない   117票  71.8%
 副作用の発現、安全性に対する危惧がある 103票 63.2%
 先発品を使用していて不自由がないから 61票 37.4%
 名前に違和感がある、名前を覚えられないから 45票 27.6%
 使用したことがなく、よく分からない 31票 19%
 院外処方だから 24票 14.7%
 患者に不安を与えるから 20票 12.3%
 なんとなく抵抗がある 12票 7.4%
 面倒だから 12票 7.4%
 その他 25票 15.3%

二つ目の質問は、選択肢を全て見渡したとき、「後発品を使用しない説得力のある回答」が、並んでいないのですけれど…。

自由記入ではないんですよね? これ?

「薬効」、「副作用」、「使用したことがない」までは、まあ、許容範囲(でもありませんが、無理やりにでもそう考えないと進まない気が)。

それ以外の選択肢は、

「そんな理由で後発品を選択しない理由として通ると思えるとは…」と、厳しい生存競争を生き残ってきた新入社員の方々に唖然とされるような理由です。

三割七分の方たちが、「先発品を使用していて不自由がないから」と述べていますので、明日からでも先発品を使用していると不自由になるような政策をとられるかもしれませんね。

今回の改定で、処方せんに後発品のある先発品を書くときに先発品しか認めないのならいちいちチェックが必要になりました。「面倒だから」という方は、チェックをつけるような面倒なことをしないだけで、自動的に後発品を使用できますけど…。

名前の違和感については、もう、なんでこんな選択肢があるのか、さっぱりわかりません。

クラリスは美少女っぽいから好きだけれどクラリスロマイシンは怖い家庭教師っぽいから違和感があるとか、そういう話ですかね?

あれだけ細かいことに目くじら立てて「添加物が違ったらダメなんじゃー!」という主張をしている東京保険医協会のアンケートに協力的な会員さん(の、ごく一部)が、「え、おいらが後発品を使わないのは、フィーリングだよ」と答えているわけですね。選択肢を用意するほうもアレですが、わざわざその選択肢に丸をつけちゃう回答側も、なかなかのつわものです。

3)【質問】「後発品を使用している理由は」(複数回答)
  回答者:981人

 患者の負担が軽減される 744 75.8%
 患者さんから要望があった 617 62.9%
 日本の医療費を抑えたい 281 28.6%
 効能、効果が先発品と同等と思う 190 19.4%
 メーカー品は薬価差がなくなったので 46 4.7%
 
安全で信頼できるから 23 2.3%
 その他 85 8.7%

三つ目の質問は、使用者側に。

 後発品は専ら経済的な理由で使われている。「患者負担を軽減するため」、「患者から求められる」、「日本の医療費を抑えたい」という回答が上位で、「効能、効果が先発品と同等」は2割を切り、「安全で信頼できる」は2.3%しかない

【「日本の医療費を抑えたい」という回答が上位で】なんて書いてありますが、それ、29%です。後発品を使用している医師のうち70%は、日本の医療費の抑制と後発品は無関係だと考えているのか、医療費抑制に興味がないのか、まあ、回答した方々に関しては、そんな様子との結果。

しかも「安全で信頼できる後発品を医師に選んでもらおう」という東京保険医協会の主張とは逆に、「安全で信頼できる(後発品を医師が選択して使用している)」と回答した医師が「2.3%しかない」。ポスターに書かれた「医師に選んでもらう」という行為を実際にやったとして、明確に安全で信頼できる後発品を処方できる医師は、なんと23人しかいないということが分かったのです。仮に、東京保険医協会さんが書いている「回答者の病診別や年齢構成の分布は会員全体の構成と概ね一致していることから、回答は全体の傾向を示していると考えられる。」という話にあわせるとしたら、ほぼ30%の回答で23人ですから、東京保険医協会会員を全部集めても、81人しか、ポスターの主張する行為を行える医師がいないという話になります。4296人のうち81人ですから、確率としては1.9%程です。えーと、つまり、50人の医師に相談して、1人だけが、安全で信頼できる後発品を処方してくれるということです。98%の確率で、安全で信頼できる処方を書いてもらえないらしいと東京保険医協会さんが自ら宣言したことになりますので、この件はここいらでお開きにしたほうがよさそうです。

それとも、あれですかね、以下のような分析をしているということは…

 記入された意見では、「安全で信頼できる後発品を選んで使用」、「薬剤情報が入ってくる後発品を使用」、「高点数で指導の対象にされたくない」、「一般名処方加算ができた」、「在庫負担を軽くしたい」、などであった。また、「国や保険者等による誘導」をあげる意見も多かった。

東京保険医協会さんの中では、

【自分が選んで処方している後発品について、「安全で信頼できる」と述べること】と、

【自分が選んで処方している後発品について、「安全で信頼できる後発品を選んで使用」と述べること】とは、

別の意見なんですかね?

この質問って、

「他の誰でもない、あなたが、後発品を処方しているわけですが、その際に、どうして【その、特定の】後発品を処方しているのか、理由を書いてください」

 OR

「他の誰でもない、あなたが、後発品を処方しているわけですが、その際に、どうして【特定の指定をすることなく】後発品を処方しているのか、理由を書いてください」

の、どちらかの意味ですから、うけとりようによって、「その他」に書いちゃう可能性はあります。

「記入された意見」とは、「その他」のことだとすると、「その他」の85人の全員が、「他の誰でもない、あなたが、後発品を処方しているわけですが、その際に、どうして【特定の指定をすることなく】後発品を処方しているのか、理由を書いてください」のほうの質問だとうけとって、「その他」に、「安全で信頼できる後発品を選んで使用と書いた可能性もあります。もちろん、そうだとしたら、「いえいえ、わたしは、【その、特定の】後発品を処方しています」という回答です。それが約9%ですから、さきほどの2%に加えて考えると、最終的には、ものすごく好意的に考えても、【後発品の相談をした場合、89%の確率で、安全で信頼できる処方を書いてもらえないらしい】という結論が…。あれれれ???

  ☆

続いての質問は・・・

4)【質問】「実際に後発品を使用した感触は」(複数回答)
  回答者:981人

 有効性について先発品に比べて劣っているものがある 449 45.8%
 なんとなく心理的不安がぬぐいきれない 421 42.9%
 製剤としては先発品と同じと思うが、
 その他の面で不満がある 305 31.1%
 先発品と変わりがない 189 19.3%
 先発品に比べて副作用の頻度が高いものがある 112 11.4%

45.8%が「薬効が劣るものがある」と回答

 実際に後発品を使用した感触は、「先発品と変わりがない」は19.3%で、「薬効が劣るものがある」45.8%、「副作用の頻度が高いものがある」11.4%、「心理的に不安」42.9%、「薬効や副作用の面以外の不満」31.1%である。何らかの不満を訴える回答が多い 

 また、「先発品と比較して薬効が異なる経験をした」は、38.1%、「先発品と異なる副作用や、副作用の頻度の高い経験をした」は、14.8%であった。

???

・・・ええと、すみません。

「先発品と比較して薬効が異なる経験をした」は、38.1%

とやらの選択肢は、どこに書いてあるのでしょうか???

図表の中に、ないんですが。

まあ、それは、ケンシロウの指が六本あっても問題ないの法則で済ませるとしても、

何らかの不満を訴える回答が多いという結論は、ひどすぎです。

もともと、何らかの不満を訴える選択肢しか用意されていません。

最大級のプラス評価が「先発品とかわりない」レベル。

「先発品よりも高評価」という選択肢も「その他」の選択肢もない時点で、「なんらかの不満を訴える回答しか受け付けない」という姿勢なのは明らかですから、この分析はダメダメです。

次。

5)【質問】「薬効、副作用の他に不満があるものは」(複数回答)
  回答者:981人

 情報提供 594 60.6%
 薬の名前 428 43.6%
 訪問が不十分 351 35.8%
 供給体制(流通経路) 237 24.2%
 研究会の開催が不十分 214 21.8%
 包装や色、外見等の商品性 116 11/8%
 味 70 7.1%
 小包装がない 48 4.9%
 その他 64 6.5%

1159人(94%)が「情報の不足」を指摘

 薬効や副作用以外の不満では、「情報提供の不足」、「薬の名前」、「MRの訪問が少ない」が多い。情報の不足は、「MRの訪問」、「研究会の開催が不十分」も含めるとのべ1159人(回答者の94.3%)が挙げている。よく知らない薬を処方することへの強い抵抗が示された。 また、「分割するときれいに割れず粉々になってしまう」、「点眼しにくい瓶に入っている点眼薬」、「錠径が大きい」といった細かな工夫を欠いているという指摘も寄せられた。

複数回答の質問に対して、のべ数で話をすすめるというのも、あほらしい話なんですが。

えーと、「四人いて、似たような選択肢abcdがある質問に、たったひとりだけが、abcdの全てに丸をつけました。残りの三人は、別の選択肢を選んだので、誰もabcdには丸をつけませんでした」という状況で、abcdの延べ人数は4です。これを、【4人(100%)が指摘】と書くのは、詐欺です。どんなに多く見積もっても、情報提供の不足が不満だとする意見は最大で60.6%です。

よく知らない薬を処方することへの強い抵抗が示された。」とはご冗談を。全ての後発品にあてはめてしまうのは、ダメですよ。質問2を思い出してみましょうか。使用したことがなく、よく分からない 31票/163人中 19%で、全体の1229人でいうと2.5%ほどの方だけが、「よく知らない薬は使わない」派です。他の方は、なんだかんだで、よく知らなくても、使っています。・・・と言いきっちゃうのもよくないので、「質問3~5の回答を前提にすると、よく知らなくても使っている様子が伺えませんかね~」、くらいの表現にしましょう。

味が不満とか、小包装がないのが不満とか、そういう、とても大事な部分を指摘できる医師がいることが、希望の光です。アレグラODは味が不満。きちっと言える医師&薬剤師が少ないと、いつまでたっても改善されませんよね。薬剤師は味見してなんぼだと、テレビでも言ってましたからね。

分析後半の指摘は全部、先発品の不満点でもあるところで、それらを改善した後発品がいっぱいありますので、「あとから出したくせに改悪になっている」という不満はあってもいいと思いますが、同時期に別のメーカーからいろいろと選択肢がでているのなら、「勝手な分割の防止」「過剰点眼防止」「紛失防止」といった用途に使える製剤があってよかったな~と思えば不満になるはずもないあたりです。

製剤の情報開示はされているはずなんですが、それでもMRの訪問が必要な理由がよくわかりません。先発品が存在するのですから、症例に対する薬品成分選択については後発品側が研究会を行う必要は全くありませんし、東京保険医協会さんの主張は「後発品は製品の情報量がもともと足りないので、各種試験を行え」くらいの勢いですから、そんな貧弱な情報しか用意できないうえに全部開示している状態であるにもかかわらず、それ以上の情報を出してよとMRさんに面と向かって言ったところで、製剤に関する情報は何も出てきません。

名前が不満だなんて話は、なにかのネタかユーモアとして選択肢に入れたのでしょうか。医師だって、息子や娘から「こんな名前つけられて不満!」とかキレられても困るでしょうに。芸名が好きなのだから本名で呼ばれるのは不満!というセレスティア・ルーベンベルクさん(本名:安弘多恵子)的な中二病設定かと思いました。実務上は、芸名を処方せんに書いて後発可能状態にしておけば解決するハナシですから、不満と回答した医師は、そのあたり分かっていてあえてギャグにつきあってあげた心の広い方たちだと考えたほうがよさそうです。

6)【質問】「一般名処方について、どう思いますか?」

  回答者:たぶん1229人-無回答者103人

 反対 58.2% おそらく715人
 賛成 18.9% おそらく232人
 その他 14.6% おそらく179人
 無回答 8.2% おそらく103人

 無回答者を覗いて%を集計すると、

 回答者1126人

 反対  63.4% 
 賛成  20.6% 
 その他 15.9%

理由がわからないので、これを分析するというのは無理だと思いますが…

6割近くが「一般名処方に反対」

 4月から始まった「一般名処方」では、「賛成」が18.9%、「反対」は58.2%である。「薬局から調剤した医薬品の報告が多くてカルテに記載するのが大変」という意見もあった。事実上、処方権を手放すことに対し賛成が少ないことはうなづける

・・・とのこと。

薬局からの報告うんぬんは、制度の話ですから、報告制度をごり押しした方たちと調整していただければ嬉しい限りですけれど。

事実上、処方権を手放すことに対し賛成が少ないことはうなづける

との分析が成り立つためには、東京保険医協会さんの会員医師の6割が、「反対だから、筋を通すために、一般名処方は一切行っていない」という実態であることを裏付けるなにかが必要なんじゃないかと思いますが。「反対だけれど一般名処方は出している」という行動って、東京保険医協会さんの倫理規範的に、ありなんでしょうか、なしなんでしょうか。

  ☆

では、最後に、まとめの部分を読みましょう。

後発品への疑問、やはり払拭できない

 患者の経済的な事情からも後発品を選択せざるを得ず後発品の使用が進んでいるが、今回のアンケートからは、「効きが劣ることがある」「副作用の発現が多い(アレルギーのある患者には処方しない)」「情報が得にくい」「供給が不安定など」、後発品の問題点が明らかになった。これら問題の改善は、後発品が信頼されるためには絶対に必要である。

 また、後発品が登場しても先発品の薬価は高く据え置かれている。薬剤費を下げるには高すぎる先発品の薬価の引き下げが必要だ。

なんか、後発品の信頼ハードルをあげるのに夢中で、先発品の信頼ハードルも、おもいっきりあげているのに気付いてますでしょうか?

「(患者の身体特性等によって)効きが劣ることがある」「(もともと)副作用の発現が多い(アレルギーのある患者には処方しないようにしても出るときは出る)」「(比較検証するための)情報が得にくい」「(原料生産の中止などで)供給が不安定など」は、先発品でも普通にありますから、そういうところまでカンペキにクリアできることが「薬が信頼されるためには絶対に必要」と言い切られちゃうと、信頼される薬って、どこにあるのかなー、てな感じですよ。

高すぎる先発品薬価の引き下げについては、「先発品メーカーが傘下の後発品メーカーに全く同じ薬をつくらせて、先発品として販売し続ける一方で、傘下の後発品メーカーが後発品としても製造販売する」という方式がありますけど。「正式な後継者」を、道を切り拓いた英雄自らが指名して子飼いの者から継承。やや後出しで認可すると、薬価も最安値が見込めます。そのぶん、他のメーカーは、製剤工夫におもいっきり頑張ることになりますから、患者サイドとしても医師サイドとしても、良い選択肢が増えて、めでたしめでたし。

あんまり喧嘩せずに済む方法なんて、いっぱいあるのにね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第四十四回『成り金デコっぱちの多重階層チーム』

ゼロから数えて十六番目の薬剤師倫理規定擬人化キャラクターは、番外6「チーム医療原理主義者」。

原理主義者ならではの、「そもそもチーム医療がなんであったかなんてことは、私が解釈したこととイコールでいいのだ」という形で、薬剤師倫理規定においていくつかの条文(第五条・第八条)に示されているチーム医療を、惑わせる概念です。

これは「医療職間(薬剤師に対する医師、薬剤師に対する看護師etc)」といった関係だけでなく、薬剤師間の関係にも影響します。

ここでは特に、多くの『階層』をつくろうとするタイプの『チーム医療推進』の功罪をあらわしています。

同時に、やはり「チーム」である「企業内のチーム」のあり方について、主に大きめの企業に起こりうることも問題にしています。

  ☆

番外6「チーム医療原理主義」

 奴隷頭的な下位職能の創設により
 上位者が権限を保ったまま、
 その仕事量を大幅に減らすシステムの
 構築運営が、「チーム」である。

  ☆

016kawarime_2

『階級社会』 苗滝 交 (苗滝 交/なえたき かわりめ)

 幼いころは貧乏家庭でいじめられっ子のメガネっ娘。

 転校先で、紫炎ななせ(第七条娘)と出会い、唯一の友人に。

 ななせの超上昇志向・地域統治思考に憧れて、舎弟的に後ろをついて回る。しかし、親の都合でまた転校。いじめられっ子に逆戻り。

 消息不明となっていたが、父親の死後、母の再婚相手がアラブの石油王だったことから、超お金持ちとしての基盤を得、ダイヤモンド鉱山ひとつから、自己資金を拡大。その資金力にものを言わせ、自ら社長となって、総合クロスメディアゲーム会社『KYコーポレーション』をつくる頃には、すっかり成金体質に。

 KYコーポレーションの作品には「Final Dragoon Quest」シリーズや「美少女無双」「美男子無双」シリーズ、「聖域なき各国首脳麻雀大戦」シリーズなどのゲームおよびその派生コミックやドラマなどがある。近年はマンガ雑誌「週刊少年クロス」を発刊し、姉妹誌の「週刊少年ダブルクロス」とともに全世界2000万部を誇る。

 「かわりめメソッド」により、『仕事は分割せよ。権力と資金は上位者に集中させ、責任と労力は下位者にふりわけ、底辺下位者と、下位者の下の階級を作り続けることで会社を大きくせよ』という中間管理職以下は全て薄給低地位にする方針で企業運営。そのため、職員の採用枠が異常に広いが、反面、内部の階級制度は尋常でないほど厳しい。最上位に人事権が掌握されている。職権内の最高結果を出し続けることが求められる。常に合理化を図ることも推奨される。ひとことで言うならブラック企業

 そんな商売に対して「ゆるせーん!!」と対抗意識バリバリなのが、御薬学園の起業商人・黄土やつねさん。チームメイトを大事にしない思考に御立腹なのがスポーツ少女の赤坂いつめさん。大企業・KYコーポレーションとの愉快な戦いは、まだまだ続く。

  ☆

【外見】

カチューシャ。デコっぱち。ぐるぐる目玉。ド近眼なのにメガネなし。

紫炎ななせからのプレゼントである「北極熊のぬいぐるみ」がお気に入り。

デコっぱちは、「頭でっかちの証」ですが、本人いわく、「溢れ出る知性の輝き」。

ぐるぐる目玉は「焦点があっていない」状態を示しています。

  ☆

【名前関係】

「苗色」は、とても薄い緑。薄幸。→貧乏、バブル崩壊

滝は、上から下へ~。上下~。エネルギー関係~。物流~。

交は、「夏秋の変わり目」→かわりめ。変わった目(ぐるぐる目玉)。交わり、チーム、交流、交換、交易。交互→塞翁が馬、はやりすたり、栄枯盛衰。クロス、バッテン。

女優さんのように「コウ」と読むのか→ NO。「かわりめ」と読みます。DQN親父命名。

  ☆

【デザインとか】

サイボーグ009オマージュ。今回はジュリア・マノーダ

とりあえずデコっぱち。

ギルモア博士と相思相愛だったのに、離反計画から外されてブラックゴースト団に取り残された狂的科学者。元00ナンバー開発チームということで、「石油が無ければ○子力を使えばいいのよ」とばかりに004の体内に核融合炉を積み込んだ科学者じゃないかという疑惑あり。(でも誕生編に登場した科学者チームには姿がなかったんですよね。火炎放射の007あたりまで在籍するも、水をエネルギーに変換するバリオンシステムの開発に着手してしまい、008が最強のサイボーグになることを恐れた一部幹部の思惑により配置換えになったのかも…と、勝手に脳内補完したくなるくらい優秀)

石油をゼリーにする作戦や、気象衛星のっとり作戦で世界を混乱させたキャラクターですので、衛星のっとり→007「ゴールデン・アイ」の元00ナンバーつながりで、007のブロスナン系シリーズの敵役「石油王」「ダイヤモンド王」そして「メディア王」から、「石油王の娘でダイヤモンド鉱山の持ち主でメディア王」という設定に。古き良き悪役の要素てんこもり。

マノーダ博士は顔のやけどを整形で隠しているキャラですが、火傷ネタは既に「黒婦人」の教頭でやっちゃったので、スルー。

00ナンバーズを北極に呼び寄せた物語展開から、南極にはいない『白くま』のぬいぐるみが友達。ぬいぐるみの名前【アンナ】は、ジュリア・マノーダ博士の娘の名前。銀熊賞→アンナ。

私怨で世界を大混乱に陥れるマノーダ博士同様に、黄土やつねと戦うのも、たぶん私怨。

紫炎ななせは、デコキャラに信頼される星のもとに生まれている模様。

尋常でない欲望にとらわれている点は、胸のアクセサリの「仮面ライダーオーズ」的なもので表現。

  ☆

 「専門家によるチームとは何か」と考えるときには、「それぞれが自律していること」が大事。でも、そんな【専門家の自律】を全否定して、完全にコントロールしないと気が済まないとなると、そこにあるのはすでに「専門家のチーム」ではない、なにか。

 企業というチームにおいて、現場にいない統括担当がリスペクトされるのは、専門家に対するリスペクトの心があると現場が信じているから。専門家を評価せず、使い捨てることしか考えない統括のもとで働ける専門家は、堕落した専門家。

 専門家に【下位】【上位】を創設し、自らはその上に立つ。

 人事権行使と金銭管理こそが「価値ある仕事」であって、他は仕事とみなさない。

 「かわりめ」は、専門家の自律を否定し、スタッフを信用せず、金銭と地位で有能な人材を使い捨てていくタイプの経営者です。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

一般演題投稿ガイドラインと冊子発表の登録。

今年の日薬学術大会の一般演題投稿ガイドラインを読んでいきながら、「薬剤師倫理規定擬人化プロジェクト」のポスター発表用の抄録提出内容を考えていく遊び~。

(なお、ここに書いた内容そのままで抄録に登録するかどうかは未定です)

  ☆

(3)抄録作成に関しては、以下、日本薬剤師会学術大会一般演題投稿規定に基づき制定した投稿ガイドラインに従ってください。

1. 発表内容について

一般演題は、薬剤師の学術的基盤を支える良質なものであることを原則とし、もって国民の健康な生活に寄与する可能性のある内容を含むものとします。

発表内容には、研究・調査の手法、知見、考え方等において何らかの新規性を包含するよう努めてください。

  ☆

倫理は学術的基盤を支えるもの。「良質」かどうかの判断基準は不明。「反面教師」も含めての倫理。

研究手法:倫理の擬人化、物語化。古今東西の物語を参考にして、自己の開発した新規性のある手法であり、新たな項目を追加したことで知見や考え方においても新規性があるので、問題なさそう。

  ☆

2. 演題名について

研究テーマや内容が推量れるようなタイトルにしてください。また、副題は出来るだけ避けることが好ましく、もし付ける場合には簡潔なものとしてください。副題を含め全体で60 文字以内とします。

  ☆

前回は、「薬剤師倫理規定視覚化の試み」というタイトルでした。

研究テーマは「薬剤師倫理規定」「視覚化」と明確ですが、内容をおしはかることができるかどうかと言われると、「想像力次第」と言いたくなるタイトルです。

副題として「帰ってきた『てんしす!』 こんどは242ページだ!」と書けば、さすがに内容をおしはかることができそうなのですが、今回は【「副題」をつけるな】と静岡県薬の実行委員会査読班は言いたいようです。今後、静岡県薬が主催する講演会で副題がついていないか確認するという変なトラウマがつきそうです。

二時間サスペンスのタイトル並みに、「○○教授の誘拐推理  冬の温泉地に鬼が走る 身代金は出版コード 大量失踪事件と狂言の果てに 由緒ある村に金が湧く」といった、副題が長いものなら簡単なんですが・・・。

「薬剤師倫理規定視覚化の試み2 ~あの伝説のばか発表が帰ってきちゃった! 倫理の擬人化! ギネスに挑戦! 今度は通常の三倍です! ミッション:若さゆえの過ちを認められないアホ薬剤師たち(※発表者のこと)の成果を持ち帰れ!の巻~」…って、60文字制限に簡単に引っ掛かってます。

副題を簡潔にって、意外と難しいです。

「心的自動法を主とするシュール・リアリズムにおける創作心理の精神分析的批判(by筒井康隆)」のような中身の分からないタイトルに、副題で「~夢物語っていいなぁ~」とつけるような簡潔さがいいのかも。それとも、「SPEC ~天~」くらいの簡潔さでしょうか。

前回発表がある以上、一作目のタイトルを引き継がないのは、第二次スーパーロボット大戦Z破界篇のセーブデータを再世篇に引き継がないくらいのデメリットな気がしますので、ここは「副題」を、前回発表タイトルにしてみます。

「タイトル ~薬剤師倫理規定視覚化の試み2012~」ということで。

あとは、主題で内容がおしはかれればいいので、

『てんしす! ver2.0 ~薬剤師倫理規定視覚化の試み2012~』

で、出してみたらいいのかも。

すでに、「主題が、何言ってるのかわからん」という査読者さんの意見が浮かんでますけど、そういうタイトルの冊子をつくっちゃったんだから、何言ってるかわからんとかいう批判をされるのは筋違い~。それって、「ワンピース」というタイトルに対して「何言ってるのかわからん」と茶々いれるようなものですしね。

それとも、

『日本薬剤師会を主とする社会薬学における行動倫理の視覚化分析的批判』がいいですかね…。研究テーマと内容が推し量れるタイトルですし・・・。

  ☆

3. 発表者・共同発表者について

発表者、共同発表者1、共同発表者2の順に記載してください。

4. 抄録本文の記載項目について

項目立ては、原則として【目的】、【方法】、【結果】、【考察】、【キーワード】としてください。
ただし、発表の内容が症例(事例)報告の場合には、【方法】を【症例(事例)の概要】としても結構です。
また、【結果】と【考察】は併せて【結果及び考察】としても結構です。 略語を使う場合には、まず正式名称とそれに続くカッコ内に略語を書き、次から略語で記載してください。

(3) 抄録本文の文字数は1000字以内。
図表の挿入は不可とします。

  ☆

図表の挿入が不可。

挿入可能なら四コマ漫画を挿入して起承転結のかわりに【目的】、【方法】、【結果】、【考察】を四コマに割り振るのに…。

1コマ目:「薬剤師倫理規定が難解だよー」

      「よーし、簡単にしてみるおー」 【目的】

2コマ目:「倫理規定を擬人化したおー」

      「物語がないと難解だよー」

      「文字ばっかりは読まないよー」 【方法】

3コマ目:「マンガ冊子にしたおー」

      「うわー、ぶあつーい」 【結果】

4コマ目:「医薬分業史や向精神薬擬人化本と同じサイズで並べやすいおー」

      「生涯学習に最適だねー♪」 【考察】

…といった内容で。

仕方がないので、文章で書くことにします。

前回の発表の時、抄録にはだいたいどんな内容を送ったのかを思いだすため、一応それらしきものをコピペ。

演題名「『薬剤師倫理規定』視覚化の試み」

【はじめに】
   薬剤師倫理を象徴するものに薬剤師綱領と
   薬剤師倫理規定がある。
   三条から成る薬剤師綱領に対して、薬剤師
   倫理規定は十条であり、その内容の把握に
   戸惑う場合がある。
   学生実務実習カリキュラムにおいても倫理
   規定を学ぶことを踏まえ、学生にとっても
   わかりやすいアプローチの発案が求められる。

【目的】
   薬剤師倫理規定を身近にすること。

【方法】
   倫理規定を学ぶ方法を検討した。
   理念を学ぶ導入方法として
   「視覚化」を検討し、薬剤師倫理規定を
   より広い対象に啓蒙する手段を増やす
   方向で、視覚化の研究を行った。

【結果】
   視覚化に伴うバックグラウンドを構築し、
   物語性のあるアプローチを可能とした。
   アプローチの実際例として、冊子を
   作成した。

【考察】
   物語性の確立により、多様な表現を
   可能とした。
   冊子形態により、携帯性と伝播性を
   高めた。
   視覚化の効果が表れにくい年齢層への
   アプローチ方法として弱い点は、
   解決しなかった。

【キーワード】
  薬剤師倫理規定、視覚化、

・・・ なるほど、こんなことを書いていたのですね。(実際の抄録提出文とは違うかも)

この抄録案の文章は、たしかそれ自体が、何かの抄録のパロディになっていた記憶があります。投稿規程がメンドクサイことになっていたので、「だったら投稿規程の文にあわせて書けば文句ないやろ」くらいの勢いで。

これを下敷きに…、今回は【はじめに】が必要ないので、【目的】から書いていきます。

  ☆

[1] 【目的】
何を明らかにするための発表であるかを明確に記載してください。併せて、必要があれば、今回の発表内容が既知の事実や他の研究とどのような位置関係にあるのか等の背景を簡潔に記載してください。

  ☆

【目的】
   薬剤師倫理規定を身近にする手段の
   
発展性を明らかにすること。

  ☆

[2] 【方法】
【目的】に記載した研究・調査の目的を達するために、用いた方法・手法、また客体数や研究時期・期間など、研究・調査結果の妥当性を示すため、また、再現性を確保するために必要な事項を簡潔に記載してください。当日に情報を収集するなどの手法は認められません。

  ☆

【方法】
   倫理規定と、その関連事象を学ぶ方法を
   社会薬学の視点から更に
検討した。
   薬剤師倫理規定とその関連事象を
   
広い対象に詳しく啓蒙する
手段のひとつで
   ある「視覚化」の研究を深化させた。
   研究期間は約三年、冊子製作作業期間は
   平成23年9月から平成24年4月である。
 

  ☆

[3] 【結果】

今回の研究・調査等から得られた結果のみを客観的に評価が可能な内容で記載してください。また、結果を%表示する場合には、その集計に用いた分子並びに分母についても記載してください。

  ☆

【結果】
   視覚化に伴うバックグラウンドを構築し、
   物語性のあるアプローチを可能とした。
   実践例として、242ページの冊子
   「てんしす!」を作成した。

  ☆

[4] 【考察】

今回の研究・調査等で得られた結果から何が明らかになったのか、それらの結果はどのように解釈できるのか、また、それらからどのような結論が導き出されるのかを記載してください。希望、感想等、抽象的表現を含んだ記載は行わないでください。

  ☆

【考察】
   物語性の確立により、多様な表現を
   可能としたため、薬剤師倫理規定の
   条文、薬剤師綱領、統一化以外に、
   認定、旧薬剤師倫理規定、チーム
   
医療、代替補完医療、ファーマシュー
   ティカル・ケアといったテーマと薬剤師
   倫理規定とのかかわりについても
   容易に表現できるようになった

   冊子形態により、伝播性を高めた。

   冊子内容の大幅増加により、携帯性は
   減少したが、資料性は増した。

  ☆

[5] 【キーワード】
抄録の内容を含むキーワードを5単語以内で入れてください。

  ☆

【キーワード】
  薬剤師倫理規定、マンガ、擬人化、社会薬学、冊子発表

  ☆

5. ストーリーの確認

【目的】、【方法】、【結果】、【考察】の内容が分かりやすく、かつ矛盾なく一つのストーリーを構成するように配慮してください。なお、発表予告のような書き方はしないでください。

  ☆

ストーリーになっているかの検証。

起:「前作の発展性を明らかにするぞー」

承:「もっといろんな要素を詰め込もうかー」

転:「(数カ月後)いっぱい物語ができたよー」

結:「大半の倫理問題が表現できるように発展したーッ」

…うん、大丈夫。物語になっています。

  ☆

残るは、演題分類番号

この演題は、どんなジャンルだと考えればいいのでしょうか。

素直に考えれば、「38.医療倫理」です。

冊子の内容には、「8.服薬指導・薬歴管理」「10.コミュニケーション」「11.薬局機能」「12.薬局経営」「17.薬薬連携」「19.チーム医療」「26.薬学教育」「28.実務実習」「29.生涯教育」「32.専門薬剤師」「39.災害医療・危機管理」「40.行政」「46.その他」といったテーマが詰め込まれています。

どこのジャンルでもよさそうです。

ジャンル選びは、コミケのジャンル選びに似ています

人気のない場所だと埋もれてしまいますし、通行量が多すぎる場所だと素通りされます。

「生涯学習」「実務実習」「薬学教育」のジャンルに興味がある人にこそ読んでほしい冊子ですから、医療倫理のコーナーに至るまでに、「輸液」とか「感染対策」といったジャンルがあるのは、好ましくありません。これ、医療倫理と言われて「ヘルシンキ宣言」がでてくるよーな並び順なのです。治験については全く取り上げていませんので、そういう部分に興味がある人たちにはお気に召さないでしょう。

やはりここは、直接対決ということで、第一希望「生涯学習」、第二希望「医療倫理」という選択でしょう。

正直、どのジャンルを選んだらどのあたりのスペースになりますよ、という指標があれば、そこを基準にして考えるのですが、そういうのは、毎回、存在しないので…(泣)。(コミケなら「壁」サークルが人気ですが、学術大会では「はしっこ」は、誰も通らない不毛地帯)

以上、なんとなく、登録用の原稿ができましたとさ、というお話でした。

(※学術大会発表初心者の方の参考になっちゃったりは、しないと思います)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第9回薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会議事録

2012年3月22日の第9回薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会議事録を読む遊び(簡単版)。

議事録はこちら。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000028y7p.html

内容は、単純に言えば「8ページのパンフレットをつくったけれど、授業での活用例を話してもらって、みんなで褒めあおうね!」というもの。

おそらく、たぶん、なんとなく、教育現場の方々は、ふだん、こういう報告会をしているんだろうなー、という感覚で、テキトーに聞き流せばよさそうな話が続きます(偏見)。

いや、「○○をしました」という報告よりも、「○○をするためにいくらかかって、どこに連絡をどのように取って・・・」という報告のほうが良いと思うのですが、そういった話はでてこないので、聞き流してもいいんじゃないかと。

えーと、で、授業内容で大事なのは、「実際に、薬害の関係者に、話してもらうこと」なのだそうです。

実例報告は二例。

どちらにも地域の薬剤師会が何らかの形で関与していて、

一件目には、勝村さん。(立命館宇治中学校に)

二件目には、花井さん。(甲府市内から公募した中高生に)

といった重鎮さまたちが呼ばれて、講演を行ったのだそうです。

で、文部科学省のお役人さんも呼んでの、この「薬害を~」の会合にて、「素晴らしい素晴らしい、とくに講演があったので理解が進んだ」という話をしているわけです。

重鎮さまが行けば、講演慣れしているし具体的なエピソードはあるしで、それはもう、わかりやすいし理解(?)が進むでしょう。

けれど、実際に全国各地の学校で、重鎮さま本人が講演できるわけではないですよね。

…となると、現実的には、講演という手段は「ゴージャス」であって、「一般的」な現場には馴染まないのだという視点が大事なのでは??

と、考えたのは、筆者だけではないらしく、

結局、

「あちこちに講演者を呼ぼう」なんていう議論には全くならず、「映像媒体をつけたらいいね」、という流れに。

そこに補足として「薬剤師がいるといいね」、という話も出て、ほんわかと(具体的なことは特になく)、会合、終わりです。

まあ、要するに、

実例をあげてきた二人の先生が、海原雄山&山岡士郎レベルの食材の使い方で、「最高級うにの味噌汁です」「旬の特殊なエビの味噌汁です」と例示してきたのに対して、

招待されていたお役人さんたちが、新聞社社主っぽく、「どちらもいいですなぁ」「これは甲乙つけがたい」とかなんとか感動していたところに、

委員の良識派である味吉陽平がやってきて、「近所のスーパーの激安食材でうまいものをつくれなきゃダメじゃん! トマトと南部煎餅を具材にした味噌汁で勝負だ!」と告げる展開。(む、たとえが悪い)

これに対して「いやいや、本物の食材を使わなければダメなんだ」という反論が出るかと思って議事録を読んでいても、そんなものは、特になく。どうも、この会議の原作者は雁屋哲(美味しんぼ)ではなくて寺沢大介(ミスター味っ子)のようです。

教育の専門家に期待して、自由に企画してもらった結果として、同じような方法で同じような授業を行い、同じような結果がでました…ということなので、【教育の専門家にとって、やりやすいカタチ】の把握にはなっているのですが、

自由すぎる企画にしてしまったことで、「誰もができるパターンの構築」というゴールを忘れていた・・・・・・ことに気付けて、よかったね、・・・という、Eテレが教育テレビだった頃の「ありがち」なドラマが展開したようです。めでたしめでたし。

この試行事業に、予算がどれほどついたのかは知りませんが、「とりあえず2000円でやってね」と言われたときにできるものなのかどうか。

高級食材である「話し手」さんたちだって、本職に忙しかったり病状が安定していなかったりといった私的な状況があっても、お願いすると、「お役にたてるのなら!」と言ってくださるわけで、使いすぎがかえって迷惑になることもありえます。

「みんなができるようになるための試行事業」というと、ついつい、必要以上に高度・高級なことをやってしまって、それをスタンダードと称してしまうのが世の常ですけれど、それらを判定して評価する側が、しっかりと、もともとの考え方である「みんなができる」という点を踏まえているかどうかで、会議の質はずいぶんと変わるんですよ・・・と、この会議が改めて教えてくれたような気がします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「4月22日付け社説「医療界は後発薬普及を促せ」への抗議と質問」を読む遊び

【前説】

東京保険医協会さんの意見は、読めば読む程、スルメのようないい味がでてきます。

ホームページに公開されている数々のパブリックコメントの内容は特にいい味です。とても鋭いので、お時間のある方と、お時間がなくても行政・政治関連の方は、読んでみてください。全患者への明細書発行の義務化なんか無意味だとか、説明は保険者がやれとか、メタボリックシンドロームなんか全否定とか、半径4Km内に診療所が存在しない制限なんてアホかとか、当時の中医協委員にいたら素敵だったのになぁ、と思う意見の目白押し、にみえます。(注:そこまで過激なことは書いてないです。すこし盛りました。実際のところは、以下のリンク先でどうぞ)

  ☆

東京保険医協会さんの2008年要望パブコメhttp://www.hokeni.org/top/public/pdf/080125public.pdf

【内容を少し抜粋】

「後発品の使用促進」の大号令は、「医療費削減」のための一つの具体策であって、医療を良くしようという発想から出たアイデアではない。「後発品標準化」が叫ばれている今の日本の光景は異様である。先発品にもいろいろな薬があり、後発品にもいろいろな薬がある

われわれの要求

われわれは、先発品・後発品を区別することなく、広い選択肢の中から、薬効・価格を含めて、冷静に良い薬を選択することが最も理性的な判断であると考える。すなわち、処方せんの様式によって一方を誘導することなく、06 年診療報酬改定以前の様式に戻すことを要求する。

先発品がそもそも高すぎる
医療経済の視点からは、先発品の価格引き下げが先決である

先発薬の価格設定の根拠とされる開発費・研究費の実態には批判がある(Marcia Angell,M.D. ほか)。また、先発品の特許期間終了後(先発品発売後平均20 年)においても、先発品・後発品の価格差(30%)が温存されている仕組み自体が問題である(桜井 前日医副会長)。

先発医薬品の価格引き下げ、および、特許期間終了後の価格差撤廃が先決課題である。

以上、医療の質、医療経済のいずれの視点からも、①医薬品の有効性と安全性の確保にあたっては先発品・後発品の区別なく必要な検査基準等を設定すること、②先発品の価格を引き下げること、③処方せんの様式を06 年診療報酬改定以前の様式(どちらにも誘導しない様式)に戻すこと、を要求する。

以上、私(※東京保険医協会副会長 和田知可志さん)一人で記述したが、本業のかたわら、短時間でコメントを出すことは物理的に甚だ無理がある。
時間切れのため言及できなかった部分が多数あることを申し添えておく。

  ☆

四年前の、このパブコメでは、いいことをいっぱい言ってるんですよね。

『「診療計画」という形式が、高齢者医療の実態になじまない理由』の項目など、鬼気迫るというか、「おおおっ!」と言わせる迫力があります。

「嗚呼、これらのパブコメの意見が、うまく反映されていたらなぁ…。」と考えていくと…、パブコメをとりっぱなしでろくな検討もしない中医協には、いつか、もったいないオバケが出そうな予感。

中医協で先発品の後発品並み価格への引き下げのネタがでたとき、特攻隊長・先駆け先生的に『ちゃんと議論せんかぁぁあああっ!』と、すぐに意見書を提出できる勇者は、きっと、東京保険医協会くらいでしょう。傍聴席からにらみをきかせて、医系委員に足りない勇気を補完。

ちなみに2010年は、だいぶ減りまして、以下のようなパブコメに。

http://www.hokeni.org/top/public/pdf/100109public.pdf

http://www.hokeni.org/top/public/pdf/100121public.pdf

後発品に関しては、「同一成分・同一規格のものの適応は同一に」という、まっとうな主張に絞っているようです。2010年パブコメでは、後発品の品質については述べていません。

2012年については、掲載がありませんでした。(「主なパブコメ」なので、パブコメ自体は出していても掲載していない可能性があります)

で、過去にこういった主張をしていたことを踏まえまして…、

  ☆

【本題】

今回は、日本経済新聞さんへの反論について、読んでみます。

日本経済新聞webサイトの記事からは消えているので、どんな内容について反論しているのかな~とあちこち見て回ったのですが、「ここからは会員専用です」みたいな記事が多くて、よくわかりません。以下のような記事だったという前提で、考えていきます。

  ☆

医療界は後発薬普及を促せ

 厚労、財務両省はジェネリックの普及を医療改革の柱に位置づけている。これまでに診療報酬の調剤基本料を加算したりしてきた。今年4月からは、調剤薬局が「指導料」を得る要件として「ジェネリックの価格や在庫情報を患者へ文書で示す」などを加えた。

 しかし一部の医師の意識改革の遅れもあり、決め手に欠けるのが実態だ。2009年9月の薬価調査によると、ジェネリックの市場占有率は数量ベースで20.2%。米国は70%程度、英国やドイツは60%台で推移している。 日本は12年度に30%に高めるのが目標だが、達成は危うい。財務省の試算によると、30%になれば20.2%のときより医療費を年間4800億円減らせるという。

 最近、一部の診療所がジェネリックへの患者の理解を妨げるようなポスターを院内に張り出した。成分が先発薬と同じではない、効能のばらつきが大きい――などと誤解させる文言をふくんでいる。

 東京の医療団体が6千部つくったという。医師の臨床経験に基づく内容だと説明しているが、ジェネリックの関連学会は正確性を欠くと指摘し、内容の変更や回収を求めている。患者の正しい理解を助け、選択肢を増やすことこそが医療界の役割であろう。

  ☆

ふむー?

これは、東京保険医協会さんじゃなくても、「おいおい」とツッコミをいれたくなる記事ですね。当事者の東京保険医協会さんとしても、黙っていられないでしょう。

事実の引用部分が多いので、そのつながりかたがポイント。

まずは、タイトルと内容の不一致。

「後発品普及を促せ」というタイトルなら、後発品普及の流れの中で「医師に相談してね」というポスターを貼っていることは、むしろ良いことですよね。なんで「悪い例」みたいに言っているのか、さっぱりわかんないですよ。

「患者の(後発品に関する)正しい理解を助け、選択肢を増やす」ことと、後発品普及とは、イコールではないし。薬価が逆転して先発品より高くなった後発品を普及しても、褒めてくれないんでしょ? 最終目的は「保険料と税金を使う医療費(特に薬剤費)の抑制」なのだから、医師が後発のことなら相談してよ!という中で「先発と同じじゃないよ」とか「効能のばらつきが大きい」とか言っても、「ジェネリックの理解の妨げ」になるかどうかはどーでもよくて、(ポスターそのものの内容的には)『後発品普及の妨げ』にはなっていないのだから、それでいいじゃん。一件落着。

「ポスターを院内に張りだした」ことに対して「後発品普及の妨げになっている!」と言うのは、筋違い。六千部ですからねー。ファッション甲子園の募集ポスターくらいの効果ですよねー。それで「妨げとなっている」ほどの効果がでているとは思えませんけど…。

後発品普及(目標30%の達成)困難については、「一部の医師の意識改革の遅れ」のみを原因とするのは間違い。統計の話ですから、「%計算方法」次第でどーにでもなるものだしね。

あとの部分は財務省や厚労省の言い分を載せているだけ。

なので、ツッコミどころは、

1.タイトルが内容とあってない。もしくは、内容がタイトルとあってない。

2.リテラシー意識が高い相手に対して「おれたちみたいに、もっと従順になれよ。ながいものにまかれろよ」という「意識改革」を求めるのは、ダメじゃん。

の二点だと思います。

思いますが…。

日本経済新聞の論説って、もともと、こんな感じの、どっちかというと、「殿様の言うことでカネが動くこと」は黒くても白的な論調が「味」なんじゃないかと…。たまーにしか「ニッケイヨクヨム」しない筆者が思うに。

新聞社の社説って、その偏りっぷりと、著名人の言葉の引用と、とってつけたオチが、読んでいて面白いときもあるので、四コマ漫画や新聞小説と同じエンタテインメント欄のひとつ。そのようにカミングアウトさせて小学校の新聞教育で話しておく時代がやってきていると思います。

社説=エンタメですから、社説に超マジメなツッコミを入れるのは、「コボちゃんがいつまでたっても年をとらないのはけしからん」とか「徳川家康に影武者がいたなどという史実はあるのか」とか、「新聞でエロスな描写や不倫の小説を載せるな」とか、そういう抗議文書をいれるようなもの。

偏ってはいるものの、「東京保険医協会が」と実名を書けずに「東京の医療団体が」と書くようなヘタレ社説で、しかもオチで「医療界」とか書いてしまう指向性のなさですから、エンタメとしてもイマイチ。エンタメって、酷評されるよりも無視されることのほうがダメージが大きいんですよ~。無視してもいいんですよ~。

あえてツッコミをした東京保険医協会さんが、「原理主義者に理屈を説いても無駄だろなー」「エンタメに文句言うのも馬鹿馬鹿しいけどさー」くらいの前提でツッコミをいれて、日経新聞側が小さく「おわび」記事を書いてオシマイ、というのが、一番何の面白味もない落とし所のような気がしますが、では、実際に送られた文書を読んでみましょうか…。(おそるおそる)

  ☆

2012年5月7日

日本経済新聞社 論説委員長殿

東京保険医協会 会長 拝殿 清名

 4月22日付け貴紙朝刊2面の社説「医療界は後発薬普及を促せ」において、当協会が会員向けに配布したジェネリックポスターを例に挙げ「東京の医療団体が6千部つくったという。医師の臨床経験に基づく内容だと説明しているが、ジェネリックの関連学会は正確性を欠くと指摘し、内容の変更や回収を求めている。患者の正しい理解を助け、選択肢を増やすことこそが医療界の役割であろう。」と記載された。

 われわれ臨床医家はジェネリック医薬品を使用して経験した有効性・安全性への疑問を感じる経験もあるが、我々のポスターに対する意見を表明された日本ジェネリック医薬品学会へ4月17日付けで見解を示している。その中で、医薬品の専門家である大学病院などの薬学者、病院薬剤部の薬剤師からのジェネリック医薬品の副作用報告、先発品とジェネリック医薬品の比較試験による報告、PMDA(医薬品医療機器総合機構)への相談事例、ジェネリック医薬品品質情報検討会での検討内容など具体例を挙げており、医師の臨床経験に基づく判断であるとの指摘は当たらない。当協会の日本ジェネリック医薬品学会への返書の内容の把握や当協会への十分な取材もなく、ジェネリック関連学会の見解のみに立脚して社説を掲載したことに強く抗議するものである。

 当協会のポスターは効き目が十分にあってよいものが選択できるように呼びかけているものでジェネリック使用促進に反対するものではない。よい薬剤が安いのであれば、それを保険診療で積極的に使用すべきであると日本ジェネリック医薬品学会への返書で公表している。ポスターの記述について正確性を欠くとのことであるが、専門家の指摘を考慮し、上述の見解に基づき作成したものである。厚労省が時同じくしてジェネリック医薬品に対するQ&Aを発表し、ジェネリック医薬品の有効性と安全性が「生物学的同等性試験」によって担保されているとしているのとは実態が異なる。我々は見解の中では一部の文献を参照したが、現在までにも多くの副作用報告や比較試験でのジェネリック医薬品の有効性と安全性への疑問の論文、報告が継続している。

 米国FDAは日本と同じく生物学的同等性試験と溶出試験によってジェネリック医薬品の審査を行っているのは事実であるが、公認したジェネリック医薬品を先発品と同等であるか、否かのランク付け(Aコード、Bコード分類)をしている。また、ジェネリック医薬品メーカーへの相談と指導も行い、常にジェネリック医薬品の有効性と安全性への配慮を継続している。貴社の社説は当協会が上記のようにポスター作成の根拠を述べているにも関わらず、当協会の見解には触れず、1)厚労省・財務省がジェネリックの普及を医療改革の柱としている、2)欧米に比べ日本のジェネリック普及率が低いことが医師の意識改革の遅れと断じている、3)当会の見解は医師の臨床経験に基づく内容で有り、ジェネリック関連学会は正確性を欠くとの一方の主張のみを取り上げるなど、その内容には疑問を感じている。以下の事項について貴社の見解をお聞きしたい。

   記

1.「新薬(先発医薬品)と後発医薬品が同じ成分、同じ効能」と考えられた根拠を示して頂きたい。すなわち、後発医薬品の試験がどのように、医薬品として同等とされたという試験の手順、実施場所、結果などについてお示し頂きたい。

2.私たちが「日本ジェネリック医薬品学会への見解」で示したジェネリック医薬品が先発品と有効性・安全性が異なっているとした多くの報告に対してどう考えるかをお聞きしたい。また、同見解で要望した「米国FDAのオレンジブックのような後発医薬品の同等性についてのランク付け」、「第三者機関においてより積極的に審査評価をすること」、「在宅長期処方の進展を踏まえて、包装から取り出した苛酷な状況でのより長期安定性試験の実施」、「溶出試験が不要とされている注射剤や外用薬、条件によって溶出が異なる腸溶剤・徐放剤などについては追加で臨床試験を行うこと」、「生物学的同等性試験における個々の後発医薬品のデータの公表」についてどう考えるかをお聞きしたい。

3.ジェネリックの使用が促進されると一定医療費の削減効果があると我々も考える。しかし本来は、先発品と有効性・安全性が同等と確認された後発品が上市された際には、先発医薬品の価格を後発品と同等まで適正化をすることが医療費の削減により有効と考えるがその点の見解をお聞きしたい。

4.第8回日本医薬品情報学会(2005年6月12日開催)で特別講演を行った日本経済新聞社の中村雅美編集委員は“医薬品は、もの+情報+倫理”である、“医療・医薬品には単なる経済原則以上の倫理が求められる”と講演された。そして、“医薬品はもの+情報であると今まではよく言われてきたが、これに倫理をプラスしたい。もの・情報・倫理がそろって初めて医薬品は完璧なものになる”と提言されている。
 2012年4月22日の貴紙社説における論調との整合性はいかがであろうか。見解をお伺いしたい。

以 上

  ☆

わーい、「倫理」が出てきましたよー♪

と、アホっぽく喜んでみましたが、ここは「薬剤師倫理規定擬人化」のブログなので、ご了承くださいませ。

さて、この「抗議」と「質問」ですが、おそらくは、いちいち回答するのが面倒なので謝罪記事を書いてwebから記事を消せばいいや♪くらいの対応になると予想します。

議事録から削除。

なかったことにしよう。

…そういうのが、いちばん、よくないですよと、幼稚園あたりでは叱られるわけですが。

まあ、何十年も生きていて、叱られなかった方々のアタマの中では、【賢い】手段なのでしょうけれど、どうなりますことやら。

どこかの大学の入試で、出題されないかなー。ダメ社説の例としては最高水準かもしれない出来ですし。

こんなヘッポコ社説、ほっとけば、「イミフ」で終了です。

それなのに。

なんでしょう。マジメすぎるのが仇になるって、こういうことなんでしょうか。

東京保険医協会さんからは、やたらといっぱい、抗議と質問が…。

これって、国会で、大臣に、「基礎知識クイズ」を出してしまう質問者のような、「それで、なにをしたいの?」と受け取られかねない、危険な賭けです。

せっかくいっぱい書いてあるので、

「回答するとしたら、こんなところでどうかな~」という、想像による模擬回答(模範ではないですよ)を書いてみます。

えーと、設定的には、『めんどくさいかんじの弁護士風回答者(「リーガル・ハイ」を観ながら笑い転げているようなタイプ)』がつくった感じで。

(真に受けないでくださいね)

  ☆

【抗議部分について】

 まず、「医薬品の専門家」に含まれるものを確認します。

 薬学者・薬剤師は当然「医薬品の専門家」であるという認識が示されています。

 また、PMDAやGE医薬品品質情報検討会も「医薬品の専門家」であると示されています。

 日本経済新聞が「ジェネリックの関連学会」と記載した学会は、「日本ジェネリック医薬品学会」を示しますが、東京保険医協会が抗議文中において「ジェネリック関連学会」と記載したものが同じ学会を示すとするならば、「日本ジェネリック医薬品学会」の構成員もまた、「医薬品の専門家」で構成されています。

 一方の専門家のみの主張に立脚するということを抗議されていますが、つまり、複数存在する「医薬品の専門家」のうち、どの専門家の見解を採用するのかという「選択」の結果得られた情報をもとに持論を展開することへの批判でしょうか。だとすると、「専門家の指摘」において作成されたポスターに、日本ジェネリック医薬品学会という専門家の指摘も考慮されましたことと思いますが、更なる指摘を受けている事実をどう考えればよいのでしょうか。

 東京保険医協会による「日本ジェネリック医薬品学会への「反論」」中にも、指摘を受け入れ、『表現が誤解を招いた』点についてお詫びの言葉が示されていますので、作成の経緯・根拠はどうあれ、少なくとも配布されたポスターに「誤解させる文言を含んでいる」こと自体は、両者の見解が一致しているものと考えます。

 また、事実として「正確性を欠くと指摘し、内容の変更と回収を求めた」学会があったことを論説内で述べましたが、「正確性を欠くと指摘」したのは日本経済新聞ではありません。更に、「成分が先発薬と同じではない、効能のばらつきが大きい」という主張を掲載していることから、一方の主張のみを掲載していないことは明確です。

 米国FDAのランク付けに関しては、【「同等ではない」にもかかわらずジェネリックを名乗る医薬品が日本国内において存在していても良い。それを容認する】という前提が必要です。この前提は、どの程度スタンダードなものなのでしょうか。

 では、ここまでの話を前置きにして、東京保険医協会が指摘された三点の「内容の疑問点」について、疑問への回答を順におこないます。

1)厚労省・財務省がジェネリックの普及を医療改革の柱としている

 この点に関しては診療報酬改定における資料に明記されています。

 また、東京保険医協会による2008年パブコメにおいて、「後発品標準化が叫ばれている今の日本」と、ジェネリック普及が日本国によって推進されているとの認識も示されています。

2)欧米に比べ日本のジェネリック普及率が低いことが医師の意識改革の遅れと断じている

 この点に関しては、誤解を招いたことについてお詫びいたします。

 論説前段における「一部の医師」とは、「ジェネリックについての知識が全くないうえに研究文献も読まず、後発品扱いの医療用医薬品を先発品だと思いこんでいるような医師」や「ジェネリックについての知識が非常に偏っていて、『全てのジェネリックが危険である』と公言してしまうような医師」を示した言葉ですが、そのような医師が多数いるはずもなく、従って、対欧米でのジェネリック普及率の低さを一部医師の意識改革の遅れのせいであると断じるのは不適切です。

 論説後段の東京保険医協会とは無関係な記述ですが、【一部の医師】の例示と取られかねず、大きな誤解を招く文章であったことを、重ねてお詫びいたします。

 なお、制度や定義が異なるにもかかわらず、欧米と日本の「ジェネリックの普及率」の数字自体の比較を行い、それをもって「低い」と述べているのは厚労省です。

3)当会の見解は医師の臨床経験に基づく内容で有り、ジェネリック関連学会は正確性を欠くとの一方の主張のみを取り上げる

 この点に関しては、該当ポスター内にて、医師の臨床経験に基づく内容だと説明している記載はありませんので、前後関係に不備があったことをお詫びします。

 最初に配布されたポスター内には「医師の臨床経験に基づく内容」であるかどうかは示されず、日本ジェネリック医薬品学会の見解への返書内において、医師の臨床経験に基づくと同時に、医薬品の専門家の見解も考慮して作成された経緯が示されたという順序ですので、ポスターのみで「医師の臨床経験に基づく内容」であると説明しているとの表現は不適切です。

 なお、日本語の表記上、「医師の臨床経験のみに基づく内容」と「医師の臨床経験に基づく内容」とは区別して用いられます。東京保険医協会の抗議文にも、専門家の見解を考慮するとともに医師の臨床経験に基づいて作成された内容であると明記されていますので、説明された内容については不備はないと考えます。

 しかし、文中において「理解を妨げる」との表現を用いた点については、厚労省の主張する「理解」を前提としており、不適切ですのでお詫びします。「理解に一石を投じる」「理解の補足となる」等の表現が、より相応しいかと思います。

  ☆

はい、一休み。

企業のクレーム担当者さんとか弁護士さんって、こんな感じで文章をつくっているのかなと妄想すると、なんだか辛いんですが、なんでこんな、屁理屈で反論しやすい抗議内容なんでしょ。もったいない。

普通に抗議すれば、推定100%、東京保険医協会側の勝ちなんですが

抗議文をもっとシンプルにして、「数点、論説内容に誤解があるので、訂正を求めます」として、「また、今後の、より国民にわかりやすい説明の検討のために、以下のご質問にお答えくださいますようお願いします」とつなげたら…。

とりあえず、後半部分への模擬回答も書いてみます。

  ☆

【質問部分について】

質問1.「新薬(先発医薬品)と後発医薬品が同じ成分、同じ効能」と考えられた根拠を示して頂きたい。すなわち、後発医薬品の試験がどのように、医薬品として同等とされたという試験の手順、実施場所、結果などについてお示し頂きたい。 

 試験内容について示すことはできません。各メーカーにお問い合わせください。そもそもそれらの項目は公開されているのでしょうか。たとえば、溶出試験の実施場所においては、各都道府県のジェネリック医薬品使用促進協議会などが、「原則として薬事法施行規則第12条に規定する県内の試験検査機関」のように定めていますが、個々の試験の実施場所については公表されているのでしょうか。

 「新薬(先発医薬品)と後発医薬品が同じ成分、同じ効能」と考えた根拠としては、医薬品の専門家である薬剤師がそう言っていたから、ということでよろしいでしょうか。一般的な例示としては、後発品に関する出版・講演、後発品に関する雑誌記事などのインタビュー・寄稿をされている方々がそのように述べております。講演者の例としては増原慶壮さんを挙げておきます。(なお、ここでは薬剤師としましたが、医師においても同様の講演は医師会主催で行われています)

 医薬品の専門家ではない新聞社論説委員の立場では、「医薬品の専門家の見解」の真偽について明確な判断を下せませんので、見解の異なる専門家同士での議論の結果として「新薬(先発医薬品)と後発医薬品が同じ成分、同じ効能」ではないという結論がでましたら、お知らせください。

 なお、「同じ成分・同じ効能」という言葉ですが、医薬品添付文書における「有効成分」ならびに「効能又は効果」を指していると考えてよろしいでしょうか。その場合、「有効成分」については同じになります。「効能又は効果」については、適用の問題になりますので、同じとはなりません。逆に、適用が全く同じであれば、同じ効能であるといえるでしょう。東京保険医協会が2010年のパブコメで指摘しているように、厚労省の努力不足であると考えます。

【参考】→ 後発品は先発品と同一であるとするのであれば、後発品のある先発品の一部に後発品にない適応を認めることは「先発品と後発品が同等」とする厚労省の説明を根底から覆すことにほかなりません。先発品において認めている適応を全て後発品でも適応とする努力をすべきなのは厚労省です。多忙な診療の中で後発品使用を推進している医療機関に、「先発品と異なる後発品があることを全て認識してその場合は先発品の後発品への変更不可を処方せんに記載させる」までの対応を求めることは現実的ではありません。またこれではますます後発品の使用は抑制されるでしょう。
 厚労省では積極的に後発品の使用促進を図っていますが、これでは安心して後発品を使えません。ましてや、後発品が先発品より適応が少ないものに薬局で変更され適応外になったものまで医療機関から減点するという方法には納得できません。このような事例について、医療機関からの相殺(減点)は速やかに中止してください。

質問2.私たちが「日本ジェネリック医薬品学会への見解」で示したジェネリック医薬品が先発品と有効性・安全性が異なっているとした多くの報告に対してどう考えるかをお聞きしたい。また、同見解で要望した「米国FDAのオレンジブックのような後発医薬品の同等性についてのランク付け」、「第三者機関においてより積極的に審査評価をすること」、「在宅長期処方の進展を踏まえて、包装から取り出した苛酷な状況でのより長期安定性試験の実施」、「溶出試験が不要とされている注射剤や外用薬、条件によって溶出が異なる腸溶剤・徐放剤などについては追加で臨床試験を行うこと」、「生物学的同等性試験における個々の後発医薬品のデータの公表」についてどう考えるかをお聞きしたい。 

 前段に関しては、「そういった報告があるのは当然である」と考えます。

 そういった報告のあった特定の製剤が危険であるということでしたら、即時、それらの排除に動いていただければと希望します。

 東京保険医協会の主張するように「良い後発品」も存在するという前提で考えるならば、「特定のジェネリック医薬品が先発品と有効性・安全性が異なっている」という表記になるかと思います。この質問において「ジェネリック医薬品が」といった形で一般化されている意図がわかりませんので、できれば再質問をお願いします。

 また、「多くの報告」とありますが、これらの報告は、通常の先発品における副作用事例報告などと比較して、どの程度「多い」のでしょうか。さらに、「ジェネリック医薬品が先発品と有効性・安全性が異なっていない」とした報告事例については東京保険医協会の見解では詳しく述べられていませんが、そちらの報告に対して、東京保険医協会がどう考えるのかをお聞きしたいところです。

 後段に関しては、すべて、そのように行われてもよろしいかと思います。

 専門家の納得が得られるまで安全性を追求することは、良いことです。

 特に強く賛成もしませんが、反対もしません。

 これらの要望を総合すると、

 A.国家機関による「同等性のない同一成分医薬品の認可」

 B.同等性がないとされた医薬品も含めた第三者機関による再審査

 C.長期安定性試験・臨床試験の実施と、各種データの公表

 となります。

 正直なところどれほどの金額が必要なのか見当もつきませんが、それらの金額を医療費(健康保険料)に載せてもなお必要なことであると専門家が認識しているのであれば、実施しても良いのではないかと、新聞社論説委員の立場では、そう考えます。

3.ジェネリックの使用が促進されると一定医療費の削減効果があると我々も考える。しかし本来は、先発品と有効性・安全性が同等と確認された後発品が上市された際には、先発医薬品の価格を後発品と同等まで適正化をすることが医療費の削減により有効と考えるがその点の見解をお聞きしたい。

 おおむねその通りであると考えます。

 「発売時薬価の計算方法」や「改定ごとの引き下げ」などに大きな変更が必要ではないかと想像しますが、いわゆる口腔崩壊錠問題も含めて、ご検討願えれば幸いです。

4.第8回日本医薬品情報学会(2005年6月12日開催)で特別講演を行った日本経済新聞社の中村雅美編集委員は“医薬品は、もの+情報+倫理”である、“医療・医薬品には単なる経済原則以上の倫理が求められる”と講演された。そして、“医薬品はもの+情報であると今まではよく言われてきたが、これに倫理をプラスしたい。もの・情報・倫理がそろって初めて医薬品は完璧なものになる”と提言されている。
 2012年4月22日の貴紙社説における論調との整合性はいかがであろうか。見解をお伺いしたい。

 中村編集委員の発言内の「倫理」が何を示すのかは明らかではありませんが、医薬品における「もの・情報・倫理」は「薬剤」「薬剤に関する情報」「薬剤を扱う全ての者の倫理」と解することができます。

 社説においては、後発品という薬剤について、その情報として両論を掲載しましたが、現在の厚労省の主張を基本とした視点であり、不適切であった点については先にお詫びした通りです。

 倫理については、どのような問題がありますでしょうか。

 ご質問に対する回答は以上です。

 東京保険医協会が「当協会のポスターは効き目が十分にあってよいものが選択できるように呼びかけているものでジェネリック使用促進に反対するものではない」とする点については、やや疑問が残りますので、今回の質問状に倣い、以下に疑問点をひとつだけ挙げておきます。

 1)ポスターの「ここが問題4」にあげられた「薬局における変更に対する不信感」について、東京都薬剤師会や保険薬局協会などとの間で、不信感払拭のための協議を行ったことはありますでしょうか。また、後発品の銘柄指定処方を求めている場合は該当医薬品に変更不可の印がつけられ、一般名記載の処方にはならないと聞きましたが、その場合でも、薬局では勝手に粗悪な後発品に変更されてしまうのでしょうか。わざわざ粗悪なことがわかっている医薬品を在庫するようなリスクを冒す理由としては、どのようなことが考えられるでしょうか。

 「医師に相談することもできますよ」、という意見には賛同するところですが、「薬局で相談したら良くないかもしれないよ」、という意見を含めることで、後発品使用促進の機会を奪う内容になっています。これは「ジェネリック使用促進に反対するものではない」との主張とかみあわないのではないか、という疑問です。

  ☆

以上、勝手に想像しながら屁理屈を書いてごめんなさい。

日本経済新聞社がまともに返事したら、きっと、もっとエレガントな回答になりますよね。

ドラマだったら、ここから逆転劇が始まります。

このへたっぴな模擬回答を読んで「論旨が甘いわっ!」「ツッコミが下手じゃわい!」と笑い飛ばせるくらいの余裕があれば、エレガントな回答なんて想定内ですから、いい感じの議論になると思います。先発品薬価の問題など、パブコメにおんなじこと書いて提出している筆者としては、どんどんやってほしいですし。(注:基本的に、日本の薬価は、一部を市場にあわせつつも、理不尽に決められます。以下参考:http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000020dkf-att/2r98520000020dnv.pdf

さて、書いていて、質問1の「なんで同一だと思うの?」という部分については、暗い気持ちになりました。

なにしろ、一部の…とは言えない範囲の薬屋さんが、溶出試験のグラフなんかをみせながら「同じ成分で同じ効果です♪  そして、安いですっ! てへぺろっ♪」という感じで説明しちゃってる姿を想像できてしまったので。(注1:そーゆーことすると、余分にお金がもらえる制度だったんです。歩合制の営業かいな。)(注2:てへぺろっ♪ は余計)

政府の広報やら後発メーカーのCMやらで連呼されていたから…というだけじゃないわけで、専門家の言葉を信用して変更したケースだっていっぱいありますよね。

薬局側の研究不足、広報内容不足、説明表現不足に、医師からの信用不足。あきれるほどに足が足りないです。こーゆーのは、ディスコミュニケーション解消が一番なんですけれど、コミュ障っぽい筆者にはどーしたらいいものかさっぱりですので、ファーマシューティカル・コミュニケーション学会員の方々に頑張っていただくしかないのかな~と思う次第。

反省したうえで、せっかくの機会ですから、「てへぺろ」脱却…じゃない、信頼関係構築のために、東京保険医協会さんが納得のいくような【後発医薬品説明ガイドライン】づくりなどを、同じ地域のよしみで、東京都薬剤師会が一緒になってやるといいのにな…と願います。(でも、都薬の会長はノブさんだから、その意味では、話し合いになるかなぁ…そっちのほうが不安という罠)

  ☆

【まとめ】←まとまってませんが。

 過度の一般化は、よくない。

 一部のダメなものをダメだと言っているならば、それを明確化して区別しよう。

 一部のダメなものを例示しても全体がダメだという結論にはならないよね。

  ☆

【おまけ:ポスター関連の話の落とし所(希望的観測)】

 1.誤解されると認めたので、ポスターの内容を変え、

   趣旨通りの意見が伝わるようにする。

   (薬局側も協力して、新しいポスターを掲示する)

   あるいは、ポスターを回収する。

   あるいは、「質の良い後発品リスト」を公表する。

 2.専門家協議会などを設置して意見交換。

   (特に、「処方の書き方」と、「薬局での説明」について)

   →都道府県のGE使用促進協議会が本来はその役割を

   果たしますが、東京都には設置されていませんので

   そのうえで、質の悪い後発品リストを作成して公開。

   【調剤権】については…まあ、わかってもらえる範囲内で。

 3.「日本の制度をどうするのか」にかかわる部分は

   中医協委員を含めて議論。

 4.日経新聞は、訂正記事を載せるか、

   超エレガントな回答を書くか、無視するか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »