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2012年3月

第四十三回『過去から来た海賊!』

このブログは、薬剤師倫理規定擬人化のブログです。

今年は擬人化キャラ充実強化年。

お姫様宇宙人のミカンちゃんの次、15番目は、女海賊です。

  ☆

番外5 『旧薬剤師倫理規定への回帰』

「今の掟が守れない? 大丈夫。倫理は変わらない!」

 薬剤師倫理規定は、ずっと不変。
 昭和43年の倫理規定が全て。

  ☆

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『初心回顧』 桜潟 亜 (桜潟 亜/おうがた つぐ)

 御薬学園がまだ旧制学校だった時代の、伝説の人物。

 当時のボート部キャプテンで、在学中に行方不明になっていた(NiceBoat)。

 現在の職業は宇宙海賊団団長(あるいは無職)。

 キャプテン・ツグ。あるいは『スター・デストロイヤー』。

 基本文化は大正時代。

 血液型:O型。

 きれい好き。掃除大好き。 

 最近、ようやく地球に戻ってこれたらしい。

【行方不明後の、ツグさんの大活躍】

 銀河皇帝が若い頃(皇子時代)、夏休みの宿題で地球に立ち寄った際、うっかりアブダクションしてしまった(実際は、勝手に密航してきた)少女。銀河皇帝を犯罪者呼ばわりした挙句にタコ殴りにし、超ド級宇宙戦闘旗艦「白鯨号」をたったひとりでハイジャックして宇宙海賊に転身。地球をめざしたはいいのだが、『ごく基本的なことすら細かく注意されないと気付かない』性格が災いして、超光速で見当違いの宙域に向かっては現地住民と銀河帝国との間のトラブルに介入し、その賞金額が銀河帝国年間予算に匹敵するほどの賞金首へと、無駄な成長を遂げている。

 ただし、介入の仕方は「現地の責任者の許可が無いことはできないよ」とか「まずは政府に相談するのが筋というものだよ」「みだりに政府を批判するものでないよね」といった形での『現地の政府に味方し、侵略者である銀河帝国と戦う』形ばかりなので、現地政府が救いようのない状態であるときに現地住民から要請されるクーデター計画などには全く絡んでこない。

 現地政府に挨拶に行くことを礼儀としているが、亜空間を通った巨大戦艦単機で母星上空に出現するというテロリストまがいの行動が、しばしば誤解を呼ぶ。

 超光速移動・亜空間移動・重力変化・行動環境変化などによって、体の大部分が「気が付いたらミュータント化」しており、年齢と地球時間とは全然一致していない。三十路のちびっこである前文娘「虹村 零」とともに、学園の七不思議のひとつ(かもしれない)。

 宇宙翻訳機の力で、語学万能。

 第一条娘(桃園ひとみ)、第二条娘(緑ヶ丘ふたば)のふたりの曽祖母の姉にあたる人物で、微妙に血縁関係。

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【名前の話】

色」は、超白っぽい赤のこと(桃色は濃い目)。散る。卒業生(=現役ではない)。

」。潮の満ち引きで、現れたり、消えたり。

いつもどおり、「亜」は分解していくと十と五のパーツになります(笑)。

聖闘士星矢のクロスくらいの複雑さで分解してください。

一画余るとか足りないとか言わないのがお約束。

」は「氏族」の繁栄をあらわし、概念が次世代へと繋がっていく期待を示します。

氏族を象徴するものとして「墓」を意味し、それゆえにツグさんには(生きていますが)墓があります。もう使われていない倫理規定ですから、墓に入っていていいはずなのですが、未だに根強く思想が受け継がれている…というイメージで。

亜=「二番目」とか「追随する」という点では、「処方者(医師)や同僚への疑義をしないのが基本」という追随ぶり。

亜=「同類」「似たようなもの」としては「薬剤師倫理規定」という名前だけは、新旧どちらも一緒。現在を基準にすれば、旧版が「亜」。

ふたつ名の「スター・デストロイヤー」は、10リトル・ファーマシー・スターズであるところの現薬剤師倫理規定たちの世の中を否定あるいは破壊する概念ということで。

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【デザインイメージ】

時をこえてやってきた海賊。サイボーグ009における、サンジェルマン伯爵+αです。

サンジェルマン伯爵は、黒い帽子に黒いマント姿の怪しい人。『白鯨(モビーディック)』という名の超宇宙船でピラミッドと戦い、神と名乗り、いくつもの名前を使い分ける、結構痛い人。

ツグさんは、黒い海賊帽子に黒いミニマント。

体のミュータント化・義手などは、移民編・時空間漂流民編で古代へと移民しようとする「未来人」の特徴。

時をかける人で帽子が黒い時点でオマージュ終了なので、残りのパーツはリボンの騎士(サファイア)に。「旧」薬剤師倫理規定は男の子の規定(今決めました。「なせばなる、ザブングルは男の娘ぉぉぉぉぉ!」くらいの適当さで。)だと思い込んで、男の子の心を持った感じのくせっ毛で胸の大きな…って、かなり第五条娘のいつめさんと被りますね。新旧「体育会」対決。大正時代ベースなので、「とらんじすた・ぐらまぁ」路線。

髪型もサファイアのウィンズブロウンポップで、大正時代風味です(一応、サイボーグ009的には「機械仕掛けの心臓」編の少女など、この髪型のサブキャラが数名登場)。

海賊らしく眼帯ですが視力は通常。とはいえ全身ミュータント化の関係で、やや人間らしからぬ能力がついていそう。眼帯自体は、中二病患者なのではなく、「それっぽくあろうとする」様式美からなのですが、前文娘の零(純粋培養オタク)が絡めば、『お…おぬし…まさか、魔眼の持ち主っっ?!! その眼帯で、溢れ出る力を抑えているのかにょっ!!!』という…。

帽子のドクロは薬剤師会ロゴ風味(天地逆。今の薬剤師会は採用していない規定ですよ、という主張)にしてみました。

銀河帝国旗艦「白鯨号」のメインコンピューターの名称は「RINA」。これは『移民編』の未来人スパイの名前から。

「海賊」という設定はゴーカイジャーとか『海賊王子』とか『空飛ぶゆうれい船』から。ボアジュース。

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十五人目の薬剤師倫理規定擬人化キャラは、番外5『旧薬剤師倫理規定の亡霊』です。

現在の薬剤師倫理規定が、「約三十年ぶりに改定された」ものである、ということは、倫理担当の先生や、実務実習の薬局さんで教えてもらえると思います(改定されたものであることすら知らない人もいるかも?)が、では、「改定する前はどんなだったのか」という疑問に答えてくれる人は、どれだけいるのでしょうか。

念のため、旧版の薬剤師倫理規定を掲載しておきます。

  ☆

「薬剤師倫理規定 (昭和43年8月制定)」

1 薬剤師は調剤,医薬品の製造,保管,鑑定,試験等の医薬品取扱い業務に加えて,薬事衛生をつかさどることにより国民の健康保持に寄与しなければならない。

2 薬剤師は医療担当者にふさわしい人格,学識及び技能をもたなければならない。

3 薬剤師は日進月歩の医薬品知識を吸収し,これを他の医療担当者に提供し,国民医療に資さなければならない。

4 薬剤師はその管理する薬局を常に清潔に保ち,整頓に努め,備蓄薬品の整備点検に意を用い,処方せん調剤の受入れに万全を期さなければならない。

5 薬剤師は常に医師,歯科医師との連絡を緊密にして相互の学問的交流をはかり,国民医療の向上に資さなければならない。

6 薬剤師は,患者に対し,処方せん内容に関し,みだりに批判的な言葉を弄してはならない。

7 薬剤師は処方せん記載事項の不審点の問い合わせにあたって,専門家同士の名誉を尊重するように十分留意しなければならない。

8 薬剤師は処方せんに明記された薬剤使用期間を超えて調剤を求められても,処方医師の許可なしに求めに応じてはならない。

9 薬剤師は医師の診断が必要と考えられる患者には速やかに医師の診断を受けるよう勧告しなければならない。

10 薬剤師は職務上知り得た秘密を注意して守らなければならない。

  ☆

『ごく基本的なことでも細かく注意されないと気付かない』性格や、問題への介入方針、人の判断に頼るところ、口が堅いところ、様式美から入るところなどは、これらの条文を基にしています。

現「薬剤師倫理規定」との違いから、当時この倫理規定で活動していた薬剤師が、未だにスタンスを変えていない事例がそれなりにありそうだな~と、感じるかもしれません。

おおざっぱに分けるなら、国家試験問題が240問になったあたりで現在の薬剤師倫理規定になりました(六年制は345問)から、旧薬剤師倫理規定は、国家試験問題数200問以下の時代に薬剤師としての基本を身につけた時期が長く、かつ、倫理規定の制定された昭和43年以降に受験した世代に、それなりに浸透していることが予想されます。

と、なると、「改定する前はどんなだったの?」という質問に実体験として回答できるのは、だいたい50代後半から70代前半の方々に限られてきそうです。その世代の薬剤師さんが指導薬剤師だったら、学生さんはドンドン質問してみましょう~♪

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第97回薬剤師国家試験問題:問71

薬剤師国家試験が終わり、その試験問題があきらかになりました。

薬剤師国家試験の問題の作成基準をつくる会合についてあれこれ見てきましたが、そのひとつの結論がでたわけです。

  ☆

「法規・制度・倫理」の一般問題(問306~問325)は、

全20問のうち、

問311だけが明確に倫理で、あとは問題基準で「薬剤師業務の基礎」のカテゴリーに入っている「チーム医療」に関する問324と問325あたりが、「倫理問題」といえそうです。

倫理にあたる問題は、実質、3問。

これは、倫理関係問題数を確保しなければ法規と制度の問題だけが倍増するだろうという、従来からの危惧通り。

あ、基準については、こちら厚労省でご確認ください。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000tabj-att/2r9852000000tad0.pdf

  ☆

「法規・制度・倫理」の必須問題(問71~問80)は、

全10問のうち、

問71、問76、問80の、3問。・・・に、ぱっと見、見えます。

必須問題ですから、サクサク解けるカンタンな問題が並ぶとはいえ。

問76は、薬害関係者が見たら怒るんじゃないかなー、と思える扱い。

「薬害の原因物質によって引き起こされた有害事象をひとつ選ぶ」

という問題なのですが、

薬害を学ぶ本質には全く触れていないので、

これが「薬剤師として相応しいかどうかを判断する試験」の倫理の問題として良問かというと、疑問がたっぷり。尋ねているのは「ある薬を不適切に用いた場合の副作用は何?」ということだけですから、むしろ薬理の問題です。これを倫理の問題としてカウントしろといわれても、承服しかねます。

【法規・制度・倫理】の問題出題基準には、「薬害(サリドマイド、スモン、血液製剤、ソリブジンなど)の原因と社会的背景」「薬害を防止するための手段」と記載されています。

つまり、「原因」や「社会的背景」の知識や「防止策」こそが、薬剤師に求められているのであって、起こった事象だけを知識として知っていることは、それらの前提条件でしかない当たり前のこと(事象を知らなければ回答できない)なので、倫理の問題としては出題しない、と「出題基準を決めた人たちが考えた」ということです。

いくら「簡単な問題」が並ぶ必須問題でも、「倫理問題」の項目に「倫理問題ではない問題」があるのは、反則だと思います。

  ☆

問80は、治験領域の問題としての、あるいは、医療の担い手としての使命としての、あるいは、医療行為としての、インフォームドコンセント。

問題基準には「インフォームドコンセントと守秘義務」「インフォームド・コンセントの定義、必要性」と記載されています。(あちこちの小項目に書いてあります)

インフォームドコンセントの目的として適切ではないものを選ぶのですが、

選択肢のひとつ(たぶん、不適切なもの)が、

『医療過誤の責任を回避する』

となっていて、うっかりして「実際には、そういう側面もあるよね。だって、『インフォームドコンセントをどんな人が行うのかは問題文に書いてないし』」と納得してしまいそうでした。

【インフォームド・コンセントの在り方に関する検討会】が言っている目的を考えればよさそうです。少し抜粋してみます。

2 インフォームド・コンセントの基本的な考え方

1)インフォームド・コンセントの基本理念

 インフォームド・コンセントには、(1)医療従事者側からの十分な説明と(2)患者側の理解、納得、同意、選択という2つのフェーズがある。すなわち、インフォームド・コンセントとは、幅広い内容を含むものであって、単に医療従事者が形式的な説明をすることでもなければ、患者のサインを求めるものでもないということである。
 まず、第1のフェーズにおいては、医療従事者側から患者の理解が得られるよう懇切丁寧な説明が、あらゆる医療(検査、診断、治療、予防、ケア等)の提供において必要不可欠であることが強調されるべきである。この際、医療従事者からは医学的な判断に基づく治療方針等の提示を行うことが求められるが、患者の意思や考え方に耳を傾け、それぞれの患者に応じたより適切な説明とメニューの提示がなされることが必要である。
 健康診断における検査や予防接種など保健分野においても十分な説明が必要である。
 第2のフェーズにおいては、患者本人の意思が最大限尊重されるのが狙いであって、患者に医療内容等についての選択を迫ることが本来の意味ではない。また、
文書で患者の意思を確認することは、1つの手段として重要であるが、目的ではないことを理解する必要がある。

1  日本にふさわしいインフォームド・コンセントの目的と理念

 わが国におけるインフォームド・コンセントは、米国で反省されている患者の権利の主張と医療従事者の責任回避という対立的側面でとらえるべきではなく、より良い医療環境を築くという基本的な考え方に基づくものでなければならない。すなわち、自己の権利のみを主張する患者や、形式的に患者の同意を得ようとする医療従事者を想定したものではなく、懇切丁寧な説明を受けたいと望む患者と十分な説明を行うことが医療提供の重要な要素であるとの認識を持つ医療従事者が協力し合う医療環境を築くことが目標なのである。
 言い換えるなら、インフォームド・コンセントを成立させるためには、医療現場における患者と医療従事者の関係を上下関係や対立の構図で考えるのではなく、相互の立場を尊重し、相互の理解を深める努力が必要であり、究極において、患者のクオリティ・オブ・ライフ(生活と人生の質)の確保・向上を目的とした質の高い医療を達成しようという考えが必要である。
 インフォームド・コンセントとは、医療に制約を加えようとするものではなく、医療従事者の知識と技能を最大限に発揮するための環境づくりであり、医療行為の基本的な要素であり、態度であると言える。

1  インフォームド・コンセントを一律に法律上強制することについて

 インフォームド・コンセントの普及・定着をより積極的に図るため、インフォームド・コンセントの実践を法制化すべきであるとの見解もあり得よう。確かに、医療が患者と医療従事者相互の信頼関係に基づいて提供されるべきであって、相互の信頼関係の構築にインフォームド・コンセントが重要な役割を果たすことについては、医療従事者側においてもコンセンサスが得られつつあり、判例においても、法律上の説明義務を認めたものも存在する。
 しかし、個々の患者と医療従事者との関係において成立するインフォームド・コンセントについて、画一性を本質とする法律の中に適切な内容での規定を設けることは困難であり、また、
一律に法律上強制する場合には、責任回避のための形式的、画一的な説明や同意の確認に陥り、かえって信頼関係を損なったり、混乱させたりするおそれもあることから、適切ではない。

なるほど。

「責任回避」は、「法律で強制した場合はインフォームドコンセントの目的になりうる」から、日本では法的に義務化しない、ということですね。

で、アメリカでは、「患者の権利の主張」と、それに対応する形での「責任回避」こそがインフォームドコンセントの目的だった「らしい」ということを前提として、「日本では、そうではない」と言っているようです。

と、なると、単純に「インフォームドコンセントの目的」とだけ書いてしまうと、日本版と米国版で解釈が異なることになりそうです。

米国版をとれば、「知る権利」と「責任回避」がセット。

日本版では、「知る権利」と「責任回避」は、適切ではない。

日本の薬剤師の国家試験問題ですから、日本版を想定すればよいのでしょうか。

だとすると、選択肢には、

『患者の知る権利を尊重する』

という項目がありますので、それも適切ではないことになりそうです。

これは問81の『ファーマシューティカル・ケア』という言葉に対して「WHOは」という特定の定義を示したのとは異なり、なんとなく、ふにゃふにゃした印象が残ります。

「治験」「医療の担い手としての使命」「医療行為」に「医療過誤」は存在しない、という超展開な見方もありますが・・・はてさて。

  ☆

必須問題の問71は日薬の薬剤師倫理規定を基にした画期的な設問。

問:薬剤師が倫理的に配慮すべき事項として、ふさわしくないのはどれか。1つ選べ。

選択肢1:職務上知り得た患者の秘密を守る。

選択肢2:薬剤師職能間の相互協調に努める。

選択肢3:医薬品の安全性の確保に努める。

選択肢4:地域医療の向上のための施策に協力する。

選択肢5:社会全体の医薬品消費量の増加を促す。

・・・という問題。

選択肢1が、第九条。

第9条(秘密の保持)
 薬剤師は、職務上知り得た患者等の秘密を、正当な理由なく漏らさない。

選択肢2が、第八条。

第8条(職能間の協調)
 薬剤師は、広範にわたる薬剤師職能間の相互協調に努めるとともに、他の関係職能をもつ人々と協力して社会に貢献する。

選択肢3が、第六条。

第6条(医薬品の安全性等の確保)
 薬剤師は、常に医薬品の品質、有効性及び安全性の確保に努める。また、医薬品が適正に使用されるよう、調剤及び医薬品の供給に当たり患者等に十分な説明を行う。

選択肢4が、第七条。

第7条(地域医療への貢献)
 薬剤師は、地域医療向上のための施策について、常に率先してその推進に努める。

薬剤師倫理規定の後半部分の、渋いところをもってきたようです。でも、それが、いい。

これまで、薬剤師法第一条(≒薬剤師倫理規定第一条)と、刑法134条(≒薬剤師倫理規定第九条)としてしか出題されなかった(つまり、国家に認められてなかったといってもいい)日薬の薬剤師倫理規定が、ついに、国家試験問題に出るようになったわけです。(まあ、これまでの国家試験の範囲には「倫理」がなかったと言われたらそれまでですが)

問71こそは、記念すべき、日薬の薬剤師倫理規定を、国家が認め、国家資格者に対して必須の事項であると世に問うた瞬間です。ぱちぱちぱちぱちぱち~♪ 拍手。

かくして、かつて、【医療の担い手(薬剤師)が守るべき倫理規範】は、日薬の制定した「薬剤師倫理規定」であると明記してよーっ!と意見を提出しても明記されなかった部分が、試験問題の形で、過去問として明記されました。

国家試験に出るのでは、仕方がありません。薬剤師倫理規定を覚えましょう。擬人化。(←そこかい)

  ☆

注:問71の選択肢5が間違っているとは言い切れません。社会全体の医薬品消費量の増加を促すことが国民の健康な生活のために必要である場合、薬剤師倫理規定第一条の遵守となり、倫理的に間違っているとは言えなくなります。

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日薬雑誌三月号は「日薬情報」に注目。

日薬雑誌を読んでみましょう~。

三月号は、別冊付録のJPALS解説に目が行きがちですが、5ページからの「日薬情報」がおすすめです。

今回のお題は、「学校薬剤師の動向」。

動向、といいつつ、明治7年の医制から始まる大河ドラマが半分以上を占めるという、薬剤師歴史オタク(日本では五位野さんくらいかな)垂涎のコンテンツとなっています。ちゃーんと、新撰組と松本良順先生の話にも触れています。

かたっくるしい報告文章だけではなく、過去の歴史から現状認識を踏まえた問題点の解決策までが書いてありますので、あとは実際に動き出せるかどうか。

【チーム学校薬剤師】という概念も登場し、盛り上がりを見せるところで記事は終わっていますが、日薬の中での取り組みが行われているのかどうか、日薬会長はちゃんとわかっていてこのネタがでてきたのかといった部分が示されていませんので、かなりグレーというか、執筆者が暴走ぎみな印象です。

  ☆

【その他の感想】

16ページの村木自殺対策室長の写真は必要なの?という感じ。「顔の見える官僚」という路線に本格的に移行する気なら、『今回の診療報酬改定は、この面々で行いました♪』とか『この審議会の資料はこの面々が作成しました♪』といった顔写真付きの資料でも発行してほしいものです。

23ページの理事会報告において、理事から「日薬会館は再考したら?」と提案されて、児玉会長は『会館建設は会員の減少等も想定して資金の手当てをして計画しているので、候補地の選定等進めたい』と回答したそうな。「薬害博物館」と併設して、少し田舎の観光地にでも建てたらどうですかね。『安全性』第一の建設だったら、都心はむしろアブナイでしょ。都心には、賃貸の一般住居を連絡所兼役員宿舎として借りる程度で十分かと~。二三十人規模の会議場所は、昼間のカラオケボックスという絶好の場所もありますよ~。

ところで、日薬雑誌に掲載される内容は「議事要旨」となっているのですが、議事録については議事要旨内で『確認された』と必ず書いてあるんですけど、それって『議事要旨』とは別物ですよね? 『要旨』ではない議事録って、会員さんは、どこで読めるんでしょうね。(実は存在しなかったりして)

66ページの「13人の薬剤師を行政処分」は、免許取り消し系が皆無。麻薬関係以外は、何をしても、免許取り消しにならない仕様。12番の罪状の「住居侵入、強制わいせつ行為」って…ひどい…。

90ページの「カナダの薬学事情」も、オススメ。州によって権限が異なる点など、特区で地域差による薬剤師業務の違いが生まれる可能性がある日本にも参考になります。

  ☆

【おまけ】

121ページの日薬学術大会浜松大会ページのポイントは、「会員発表」の応募期間。

四月三日正午から、五月三十一日正午までです。

査読を行うそうなのですが、今回提出予定なのは、またしても同人誌発表なので、査読基準が大事です。

えーと・・・

「査読委員会を設置し、以下の方針の下、査読をさせていただきます。

1)原則として大会の一般演題投稿ガイドラインに準ずることとします。

2)以下の項目に該当すると思われるものは採用を遠慮させていただきます。

 ・結果が未記載のもの、会場にて結果の収集を行い議論するもの

 ・論理の展開のみのもの、抽象的な表現のみのもの

 ・製品/企業のPRや大会、研修、イベント等の広報を含むもの」

・・・むむむ、むう。

薬剤師倫理規定の擬人化をマンガ同人誌で発表する」という発表だと、

論理の展開のみのもの、抽象的な表現のみのもの」に、どの程度抵触するん?

「のみ」じゃないから、別にいいか☆ となれば、良いのですけれど。

論理だけの「倫理規定」を、マンガによって物語化し、抽象的な「倫理規定」を、キャラクターという形で具体化しているから、いいか☆という取り方もありますね。

とりあつかう結果が同人誌ですから、「製品のPR」に抵触する可能性もありますね。会場内に持って行ける部数はたかがしれています。あとで「あれ、欲しいんだけれど」という方がいらっしゃった場合に実費で販売するとなると、それ、「製品」なんでしょうか。製品を欲しいと思ったきっかけがポスター発表だったという展開を排除するなら、『市販の○○をこういう使い方で使ったら便利でした』というお茶の間的工夫の発表は、全部却下になりそうです。「製品」が、自分の作ったものであっても、市販のものであってもダメだというのなら、「薬物乱用防止に、薬剤師会がつくったグッズを使ったら効果があった」「地域の薬剤師会で市民向けのイベントを行ったら好評だった」「子供向け教材を作った」「在庫管理システムを自前で構築してみたら効率化した」「プアメタボライザー検査キットを開発した」といった【よくある】発表は、真っ先にアウトですよね。日薬のホームページにある長野大会の発表検索に「システム」というキーワードを入れただけで69件もでてきましたけれど、これらは全滅でしょうか?

また、「結果」が「同人誌本体」である以上、「同人誌を作って(大会以前にあちこちの人に)読ませたら好評だった」といった見かけ上の結果は書くとしても、実際のところ「(エントリーの要旨に)記載できないもの」が結果であり、さらにその結果を手にとって読むのが大会期間中に会場内である可能性が高い以上は、「結果が未記載のもの、会場にて結果の収集を行い議論するもの」に、抵触するのだとアタマのかたい委員が言い始めたらアウトっぽいですね。

まあ、「結果自体(本)が存在する」ことを記載すれば済みそうですし、「結果の収集」どころか、配布するほうですし、議論の論点は提示しますが議論は宴会でやってくださいってかんじですけれどね。

これまでの学術大会のポスター発表って、結果の記載がない(エントリー時点で発表内容が完成していない)発表がだいぶあったと思うのですが、そういったものを完全排除するという姿勢だとしたら、なかなか面白そうです。

はてさて、どうなりますやら。なんだかものすごく小心者な感じでドキドキしています。

それ以前に、エントリーまでに筆者が発表用の同人誌を完成できるかどうかのほうが微妙です…「はわわわわ」(慌てている記号)。

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