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よくわかる「日本薬剤師会代議員選挙」2012。立候補不可能。か(東スポ風)

あけましておめデパス!(便乗)

  ☆

みなさま、お手元の「日本薬剤師会雑誌平成24年1月号」をご覧ください。

いえ、本誌ではありません。

本誌についてきたペラ紙のほう、おそらく、バックナンバーに掲載されない部分のほうです。

はい、よろしいですか。

大きく、「代議員選挙告示」と書いてありますね。

選挙期日は、平成24年3月6日です。

では、説明不足すぎるペラ紙を、てきとーに読んでみます。

  ☆

1.選挙管理委員会が直接受け付けない

代議員選出数は、「別表のとおり」。同じペラ紙の裏側に載っています。

平成23年10月末日時点での正会員数に基づく計算で算出されたそうです。

たとえば、北海道が7、神奈川県が9、兵庫県が10、東京都が11、大阪府が12などとなっています。石川・福井・山梨・和歌山・鳥取・島根・徳島・高知・佐賀が1です。

で、立候補の届け出先は、「都道府県薬剤師会」となっています。

おや?

なにか、おかしな気がしませんか?

日本薬剤師会の代議員さんを決める選挙なのに、受けつけるのは、都道府県薬剤師会です。(選挙規程案がそうなっていて、今回の選挙はそれに即して行うということなので、そうなりますけど)

日薬会員の選挙なのに、いちいち都道府県薬剤師会を経由する理由がわかりません。

受け付けるだけですよね。日薬への直接提出では、なにがいけないのでしょうか。

おやおや。まさか、まさか。

ほら、選挙管理委員会の手に立候補届が届くまでに、立候補届の管理がどうなっていなければならないのかが、規程案には書いてないんですよね。

こういうものは、受付期間後には受け付けていませんよ、という証明が入ると思うんですが、そういった受付規程については、なにも記載がありません。

立候補者が定数に満たなかった場合は、定数に満たないことを知っている組織である都道府県薬剤師会が、あとづけで立候補者を確保したりなんてことが、ありえてしまうのでしょうか。ドキドキ。

  ☆

2.なんかいろいろ短縮している

(都道府県薬剤師会への)届け出期間が平成24年1月6日から平成24年1月26日(木曜日)であるのに、その書類をまとめて日薬に送付するだけの作業である『都道府県薬剤師会から日本薬剤師会代議員選挙管理委員会への届け出』の期間は、平成24年2月3日(金曜日)の必着となっています。

受け付けてから、日薬へ送致するまで、その間、7日。

木曜までに受け取った書類を、そのまま、日薬の選挙管理委員会へ送付するだけですよね。木曜の締め切り時間(不明)後や、金曜日の午前中にできる作業のような。

郵送でも翌週前半には届きそうですし、宅配便等を用いてもいいのですよね。

うーん。まあ、早ければいいというものでもないかも。どんな取り決めになっているのかを見てみましょう。

選挙管理規程案の第8条には、「立候補者は選挙期日の60日前までに都道府県薬剤師会へ提出」「都道府県薬剤師会は選挙期日の50日前までに選挙管理委員会へ送致」とあります。

ああ、なるほど。規程案では、10日間の猶予があるのですね。

でも、なぜか、締切日から「10日間」の猶予を認めていません。

  ☆

3.なんかいろいろ短縮している(2)

くりかえしになりますが、

選挙管理規程案の第8条には、「立候補者は選挙期日の60日前までに都道府県薬剤師会へ提出」「都道府県薬剤師会は選挙期日の50日前までに選挙管理委員会へ送致」とあります。

ちょっと、計算しましょう。

選挙日は、3月6日なんですよね?

選挙日が3月6日なら、逆算して、1月16日が50日前です。1月6日が、60日前です。

「立候補者は立候補締切日に正会員として在籍している者」ということです。

ところが、告示には、「被選挙人:平成24年1月6日現在の正会員であって、立候補締切日(選挙期日の40日前:平成24年1月26日)において在籍する正会員」と書いてあります。

今回の選挙の「立候補締切日」は、選挙規程案の第8条によれば、選挙日の60日前、つまり平成24年1月6日です。特例による締切日の変更に関する記載は、選挙規程案にはありません。そのあたり、なんとも不可解です。

選挙人(投票する側)の資格を「平成24年1月6日現在(選挙期日の60日前)の正会員」としていますが、

選挙規程案の第7条

代議員選挙の選挙人は、正会員とする。ただし、選挙期日の90 日前までに入会の承認を受けた会員でなければならない。

選挙規程案では「90日前までに」入会していればいいはずが、今回の選挙は、選挙規程案に即して(児玉会長・談)行われているはずなのに、「60日前までに」入会した正会員しか、投票権がありません。(1/16追記:「90日前までに入会していなくても、立候補&投票ができちゃいます」のほうが、ストレートな言い回しですね。)

  ☆

4.なんかいろいろ短縮している(3)

代議員選挙の告示の日付は、平成24年1月6日

選挙規程案の第6条。

会長は、理事会の決議によって、正会員に対し、代議員の選挙及び選挙期日を告示する。
2 前項の告示は、代議員選挙の
90日前までに発行する本会の会報又はホームページにより、これを行う。ただし、緊急を要する場合は、理事会の決議によって、別段の方法によることができる

ということで、告示日がずれるのは「緊急を要する場合」に該当すると考えて、問題ないとしても。

選挙規程案の第8条が決めている「60日前」「50日前」という部分に関しては、例外規定がないので、変更できないようです。

当然、選挙人の資格も、「90日前」という部分を変更できないはずです。

  ☆

以上、「なんかいろいろ短縮している」関係の疑問。

要するに、告示日を「90日前」から「60日前」にずれこませたことを受けて、選挙規程に存在しない「告示日に合わせた選挙日程」を組んでしまっているにもかかわらず、「選挙規程案に即して」なんていう言葉を児玉会長が挨拶文内で述べて、会員に対しての解説を省略している点に、大きな問題があるわけですね。

選挙管理規程案の第8条。

代議員選挙の被選挙人は、次の各号に定める者(以下「立候補者」という。)でなければならない。

(1)立候補者は立候補締切日に正会員として在籍している者とする。

(2)立候補者は、選挙期日の60 日前までに、所定の立候補届出書及び経歴書各1部をその属する都道府県薬剤師会に提出しなければならない。

(3)都道府県薬剤師会は、前項の届出書類を受理したときは、選挙期日の50日
前までに当該届出書類を選挙管理委員会に送致しなければならない。郵送の場合は、締切日の消印は有効とする。

2 選挙管理委員会は、立候補の届出を受けたときは、速やかに前項各号に基づく審査を行い、不備がないと認められた場合は、立候補者及びその属する都道府県薬剤師会に対して、立候補の受理を通知しなければならない。

3 選挙管理委員会は、立候補の届出の締切後、速やかに選挙区毎の候補者一覧表を作成し、正会員に通知しなければならない。

告示が、1月6日

「正式な」立候補締切日が、1月6日

「正式な」選挙管理委員会への立候補書類送致日が、1月16日。

さて、これを、どう考えればいいのでしょうか。

「正式」な日程のとおりなら、告示されてから、「都道府県薬から」立候補用紙を取り寄せていたのでは、もう間に合いません。

立候補用紙をダウンロードして、直接都道府県薬まで当日中に届けに行ける人だけが、「正式な」立候補の締め切りに間に合います。

1月6日付けで示された「日薬ホームページの立候補受付関連書類のページ」に置かれた書類をもとに、告示を正面から読むと、『告示日が立候補締め切り日』という事態になっているわけですね。

でも、そうじゃないよ、と。

今回の日程は、選挙規程案どおりではないよ、と。

それなら、

「選挙規程案に即して」いないのですから、それを明記しなければなりませんよね。

でも、そういった文言は、告示内にはありません。

告示内に、「今回の選挙日程に関する詳細は、以下の文書を参照してください」という文言もありません。

なので、ここで書いておきます。

詳細については、以下のページをご覧ください

http://www.nichiyaku.or.jp/press/wp-content/uploads/2012/01/120112_4.pdf

日薬の記者会見資料。平成24年1月12日発表。平成23年12月26日付。

おや? こちらの資料でも、きっちり、選挙規程案に「準拠」すると書いてあります。

「準拠」とは「きっちり守る」ということです。「だいたい合っている」ということではありません。

ということは、日程を短縮するのは「準拠していない」ことになりますから…。

あれれれれ?

「選挙規程案を参考にしつつ、日程等は短縮して」では、ないんですね。

薬剤師の日本語能力、だいぶ怪しくなってきましたよ。

  ☆

5.複数の県薬に入会している会員の扱いは?

大阪府に住居があって、東京都に単身赴任している薬剤師さんがいたとします。

両方の地域の薬剤師会に入ることはできますよね。

さて、その方が、日薬の代議員になりたいとして、立候補の届け出は、どちらにするのでしょうか。あるいは、両方にしてもいいのでしょうか。

また、そういった会員の「日薬会員」としての登録は、ひとつなのでしょうか、それとも、同一人物がふたつの会員権(投票権)をもっていることになるのでしょうか。

選挙規程案には、そのあたりの疑問を解決する項目がありません。

都道府県ごとに受け付けて、都道府県ごとに「不備のある無し」を判定するのですから、同一人物が複数の県から立候補していても、そのまま受理されてしまう可能性があるよーな気がしますけれど、それでもいいのでしょうか?

  ☆

6.「趣意書」は、どう扱われるのかな

立候補届と一緒に出す「経歴書」には、大学名と、220字の「趣意書」を書く欄があります。

まず、代議員になるのに、薬剤師会の正会員資格以外に、大学名が必要な理由がわかりません。東京薬科大学あたりだと、「なんだよ、ノブさんと一緒かよ」といった不可解な理由などで、受理されないのでしょうか。何の判断に使うのかわからないというか、「立候補者名簿に大学名を載せることで学閥的な投票活動を会員がする」ことを想定した情報は、いらないと思いますけれどね。

次に、「趣意書」は、どの程度、会員に公開されるのかな、と。どんな志で代議員になりたいのかって、けっこう大事ですよね。大学名は公開するのに趣意書の内容は公開しない…なんてことは、やめてほしいのですが。

もっとも、会長が決定する前から『児玉会長の補佐に頑張ります』なんて書いてしまうような趣意書も、世の中には存在したわけですが…、ああいうのも込みで、人物を判断するわけですよね。

  ☆

7.県薬が日薬に協力する義理はない

えーとですねー、

日薬は、県薬が全部の事務作業をやってくれるものとして、あれこれと勝手に書いているわけですけれど、これって、別に、県薬が「いいよ、やるよ。じゃあ、手数料として○○円くださいね。はい、契約書♪」といった形で受諾しているとは、とても思えないんですよね。

ということは、

「日薬が何か言っているけれど、別に協力しないのも自由じゃん。選挙規程案では、日薬の代議員選挙管理委員会が受け付けて開票を管理して投票の判定をして結果を記録に残すことになっているのだから、県薬がなにもしなくても、かまわないはずだよね」

という流れでも、何の問題もないわけで。(人間関係が面倒かもしれませんが、もともと自ら履行すべき職務を勝手に他人に委託しているのは日薬側なので、単純に、日薬側が県薬側を逆恨みモードで敵視するかどうかということですね。(1/16追記:もちろん、オトナだから、そうならないはず。と、言い切ってみたい誘惑にかられます))

第5条
選挙管理委員会は、次の業務を行う。
(1)選挙人名簿の管理
(2)立候補の受付及び資格審査
(3)立候補者の公示
(4)投票及び開票の管理
(5)投票の有効又は無効の判定
(6)選挙結果の報告及び選挙録の作成
(7)その他代議員選挙に必要な事項

別組織に事務作業を頼むのに、協力団体だからといってタダでやれというのは無茶苦茶ですし、団体によっては「いや、今、うちの代議員選挙もやっているから、とてもじゃないけれど事務のキャパシティがないよーっ」というときもありそうなのですけれどね。

あいかわらず、「県薬は日薬の下部組織」という考え方が、抜けていないようです。

  ☆

あれこれ細かい話を書いてみましたけれど、いまだに、末端会員に対しては、選挙の詳細が伝わっていないような気がします。

また、勤務薬剤師が参加しにくい選挙になっているのは、あいかわらずです。そんな逆境でも勤務薬剤師が立候補したら、投票する人、結構いそうかも。

今回の代議員選挙は、勤務薬剤師が日薬代議員として動いてもOK!と考えることのできる経営者がどれほどでてくるのかに、期待です。「地域医療に貢献します!」といったスローガンを大きく掲げている会社なら、薬剤師会や審議会への参加を快く受け入れてくれることでしょう♪

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コメント

代議員選挙のことは良くわかりませんが、会長選挙を新定款に基づいて行うとのことです。
新定款は「公益認定を受けた日に発効する」という停止条件付きではないでしょうか。
それなら、公益認定前に新定款に基づく選挙をする必要は無いのではないでしょうか、というより、新定款(現在は無効の)で行った選挙は無効にならないのか心配です。

投稿: | 2012年1月30日 (月) 18:28

>公益認定前に新定款に基づく選挙をする必要は無いのではないでしょうか

 はい。
 公益認定後に、「新定款で定義されている方法で選出されていない代議員なので、もう一度選挙をするべきだ~」となる可能性もありそうです。
 「公認認定日に代議員登録される人たちを公認認定日前に新定款に沿って選び、それまでは旧代議員が継続して任に就く」となるのがスムーズのように思えます。

投稿: おばか柊 | 2012年2月 2日 (木) 13:31

すでに立候補者(とある都道府県薬の副会長)の地区(支部)薬剤師会が無記名の投票用紙を集めています。(支部内の各市薬で集める旨のファックスが流れてきました。)
これって一様選挙だよね?

投稿: | 2012年2月 7日 (火) 14:17

この期に立候補をしてみました。やはり、対応馬は、会長、副会長、理事でした。出来レースに風穴を開けるべく立候補したことが薬剤師会にとって想定外だったようです。彼らは今、必死に票を集めています。投票用紙を集めていないことだけを祈りますが・・・

投稿: 立候補 | 2012年2月 8日 (水) 00:44

みなさんの声と行動とに敬服です。

無記名投票を集めるということは…、【「白紙」投票を薬剤師会が勧める】という意味であっても、【執行部が勝手に会員の投票内容を決める】という意味であっても、選挙管理委員会の中立性が疑われる事例ですね。

立候補者のやりたいことを会員に全く公表しない組織の会員は、何を基準にして投票するのか、疑問です。

投稿: おばか柊 | 2012年2月 8日 (水) 13:31

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