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倫理規定擬人化キャラによる、今年の10大ニュース2011

水野むつき(第六条娘)「こんばんは。2011、今年の10大ニュースのお時間です」

白峰とうあ(第十条娘)「今年もいろいろな事件がありました」

むつき「では、さっそく、発表しましょう」

とうあ「なお、このネタは、くま☆さんの『薬局のオモテとウラ』のネタのパクリです」

むつき「あの…オマージュとか、そのくらいでお願いします…」

  ☆

【10大ニュース】

1.日薬児玉会長が「薬剤師倫理規定」の見直しを指示

2.埼玉県薬剤師会会長の薬局で調剤事故。自動調剤の機械の使用ミスによる誤調剤が発覚したにもかかわらず管理薬剤師が黙殺。患者死亡。事件後も県薬会長を辞任せず、日薬理事(関東ブロック)に就任。

3.日薬児玉会長、七海副会長に、相談役三人から公開質問状。世間的には完全無視。日薬総会一日目に代議員に対してのみ釈明したはずが、総会議事録には「議事録から削除」という発言がないのに掲載されず。

4.日本新薬の女性MRがバカ発見器で社員の薬物乱用を暴露。厳しく処分すべき日本新薬は、「他人に飲ませる目的で、向精神薬を所持し、使用した」社員および薬物乱用行為を見て見ぬふりした社員、遵法意識がない表現で晒した社員についての処分を一切公表せず。

5.薬剤師国家試験問題の倫理例題は示されず。

6.ドラッグストアでの「OTC情報提供不要カード」発行。

7.日薬代議員が新定款を採択。代議員18名が反対。

8.中医協で「調剤ポイント問題」が厚労省主導で議題となり、原則禁止になったところ、チェーンドラッグ協会が「禁止反対署名活動」を開始、法廷闘争も辞さずの構え。

9.三浦委員、中医協委員まさかの続投

10.東日本大震災被災地への薬剤師の支援と、支援のバックアップ。

【番外】

・たぶん薬剤師は誰もやっていないと思うけれど、エンタメ的に「薬剤師体操」。

・薬経連。外部の「職域機関」が出そろったことにより、日薬内の「職域部会」の価値が急落するも、日薬は気付かず。

・クリニカルラダー制度、ようやく、どうにかこうにか、船出予定。あくまで予定。

・神奈川県薬剤師連盟が日薬連盟を脱退。 その日薬連盟は次期参院選候補者を選ぶそぶりなし。

・六年制薬科大学卒業生の人数が一万人を下回りそう。入学時の三千人は、どこへ。

・小学生ばかり相手にしている薬剤師が主人公の漫画「くすりのマジョラム」が二巻以上の刊行になりそう。

・「ちびまる向ちゃんD、冬コミで発表」

  ☆

むつき「以上が、今年の10大ニュースです。偏ってますね」

とうあ「それでは、上位から解説してみますね」

  ☆

1.児玉会長が「薬剤師倫理規定」の見直しを指示

むつき「大変な事態です。日本薬剤師会の会長で、薬剤師倫理規定的には『ちゃんと守っているのか疑わしい』度で日本屈指の実力者である児玉会長が、薬剤師倫理規定を見直すと言い始めました」

とうあ「ポーズだけです。この方は、御自分の発言に責任をもたない率が高めですから。というより、御自分が何を言っているのかすら、正しく認識していない様子ですから。おそらく、見直しの指示を正式に受けた方は誰もいないと思います」

むつき「最初から毒舌すぎてフォローに困ります」

とうあ「見直す理由が見当たりませんが、児玉会長はなんとおっしゃって?」

むつき「総会議事録によれば、『我々の任務は明確であるし、又、それだけの業務を行える体制も整ってきたことから、日薬内部では「薬剤師綱領」や「薬剤師倫理規定」を見直す議論を始めているところである』とのことです」

とうあ「つまり、見直す理由は、『薬剤師の任務が明確である』ことと『任務を達成する体制が整っている』ことなのですか」

むつき「それ以外、何も言っていませんね」

とうあ「失礼ながらお嬢様、お嬢様は、アホでございますか。お嬢様の目は節穴でございますか。やはりしばらくの間ひっこんでいてもらえますか。このまま逮捕され、少々反省していただけませんか。相変わらずアホでいらっしゃいますね、いい意味で。こんな簡単な事がお分かりにならないなんてそれでもお嬢様はプロでございますか。正直ずぶの素人よりもレベルが低くていらっしゃいます。ちゃんちゃらおかしくて笑いが止まりません。おほほほほほほ」

むつき「全て、本屋大賞のドラマのセリフですけれど、児玉会長は、心は乙女な『おとこの娘』かもしれませんが、お嬢様ではないですよ」

とうあ「執事の方がいなくなったら、お嬢様は無能ですわね。事件が解決しないのも道理です」

むつき「専務理事は執事さんではないですよ」

とうあ「百歩譲りまして…、『第一条の任務および第九条の守秘義務については法律条文であって、守って当然であり、敢えて倫理規定内に書きこむのは無粋である故に削除する』…という見直しでしたら、今すぐでも議論なしにおやりになればよろしいかと」

むつき「法と良心・愛情との優先順位付けがありますから、第二条と第三条は削れませんしね」

ここの「御薬学園中等部一年生コンビは要らない子なんだ…」

ひとみ「ふたばおねーちゃーん、たすけてーっ」

  ☆

2.埼玉県薬剤師会会長の薬局で調剤事故。自動調剤の機械の使用ミスによる誤調剤が発覚したにもかかわらず管理薬剤師が黙殺。事件後も県薬会長を辞任せず、日薬理事(関東ブロック)に就任。

むつき「ヒヤリハット事業などを推進している日薬の理事が、自らの経営する薬局における重大な調剤事故については棚上げしていたという、薬剤師倫理的に重要なニュースです」

とうあ「業界誌は、当事者にインタビューを行っているにもかかわらず全文掲載せず、日薬は当事者に事情を聞くことすらせず。信用とは何か、品位とは何か。拱手傍観。走尸行肉。実に嘆かわしい話ですわ」

むつき「薬剤師倫理規定的には、調剤事故を『起こした』ことで倫理規定第一条および第六条に反していて、調剤事故を当初『隠蔽した』ことで倫理規定第二条、第五条、第八条、第九条、第十条に反しています。第一条は薬剤師法第一条類似ですから倫理規定第三条にも反しています。そのうえ地域医療の要である県薬会長を続けたのですから、倫理規定第七条にまで反します。薬剤師倫理規定の全ての条文に反する行為を行った薬剤師に対する日薬からの処分は公表されていません

とうあ「総会において、除名採決をとる予定がなかったのですから、日薬には倫理というものが存在しないのではないかとの印象をうけますし、除名採決前に自ら会を退会することによって問責が発生しないという処理だった場合、なにをもって職能の過ちをただすのかがわかりません。そして、誰ひとり、『すでに重大な事故を起こしていたことが判明しているにもかかわらず、日薬理事に任命した児玉会長の任命責任はどうなっているのか』と問うこともなく…」

むつき「詳細は、対応する記事をご覧ください。あと、難しい四文字熟語はググってください」

  ☆

3.日薬児玉会長、七海副会長に、相談役三人から公開質問状。世間的には完全無視。日薬総会一日目に代議員に対してのみ釈明したはずが、総会議事録には「議事録から削除」という発言がないのに掲載されず。

むつき「はい、議事録に載らない議事が発生してしまいました。密室政治です。日薬が公益法人化で目指すと言っている代議員のありかたからすると、この様子を地域会員に伝えた『代議員』が大半でなければなりませんが、そういった動きはありません。これは、公益法人化後の代議員選挙に影響を与えてもよい事態ですが、おそらく選挙制度がアレですから、代議員による情報公開には今後も期待できないかと…」

とうあ「会員向けのeラーニングの第一回は、総会質疑にしていただければよろしいのですわ。代議員による伝達では、おかしなノイズが入るようですし」

むつき「ニコニコ動画的なツッコミ可能動画がほしいですね。やはり、一次資料は大事です」

とうあ「総会での会長発言の公表は守秘義務違反にあたりませんから、心優しい代議員さんたち以外の会員の目で、その釈明の妥当性を判断してもらいましょう」

むつき「総会といえば、この回の総会では『議事録から削除』の発言もあったようです。どうも『日薬が研修プロバイダ化すればいい』という趣旨であったようなのですが…、『薬剤師の倫理規定を決める唯一の国際関係機関にして、クリニカルラダーによって職位認定する機関である日薬が、研修プロバイダになる』という話の矛盾点に気がついたということであれば、議事録からの削除ではなく、きっちりと、議論によって『日薬が研修プロバイダ化することはありえない』と結論付ける必要があると思います」

とうあ「自らの事業の整合性をとるだけのお話ですのに…」

  ☆

4.日本新薬の女性MRがバカ発見器で社員の薬物乱用を暴露。厳しく処分すべき日本新薬は、「他人に飲ませる目的で、向精神薬を所持し、使用した」社員および薬物乱用行為を見て見ぬふりした社員、遵法意識がない表現で晒した社員についての処分を一切公表せず。

むつき「バカ発見器、すごいですね。このつぶやきを「事件性のあるもの」としてトピック化した方々の直感も。ただ、この事件の幕引きは、気持ちの悪いものでした」

とうあ「事件の犯人を捕まえようとしたら、FBI捜査官と軍がやってきて『我々に引き渡してもらおう。きみたちは何も見なかった。見なかったんだ』という…」

むつき「それどんなMIBですか」

とうあ「企業の体質が問われたわけですが、結局、『薬を扱う企業内における薬物乱用に対して、どう考えるのか』という問いに対して、『社員のやったことは企業とは関係ない』という態度で広報し、かといって該当する社員の行動責任のあり方も示さないままという、気持ち悪い対応で済ませたわけです…」

むつき「こういったことは、『薬科大学内で痩身用と称する違法ドラッグが蔓延していたら、大学はどのように処分するのか』といったテーマにも通じるのですが、この件についてのコメントを、各学会や日薬、製薬協などが出したという話はなさそうです…」

とうあ「知らぬ存ぜぬと、見て見ぬふり、恥を恥だと感じない。薬剤師倫理規定第十条、信用と品位が、崩れていっているようです。とても残念です」

  ☆

5.薬剤師国家試験問題の倫理例題は示されず。

むつき「例題なしに、基準も不確かなまま。倫理の問題を解く側は、勉強のしようがありませんね。行動倫理よりも研究倫理を重点的に述べさせるような『職能資格試験』ができてしまうかも…と、心配になります」

とうあ「これは、倫理の問題を出す気がないのでしょう。定款の目的に『倫理の高揚』を掲げながら、事業に『倫理高揚に関する事業』を入れない日薬のように、名前だけ挙げて、実質は何もない…」

むつき「六年制の国家試験の特徴は、『倫理』の追加。これははっきりしています。にもかかわらず、追加された『倫理』のあり方を示すことができないようです。カリキュラム上、誰かが倫理を教えているはずなのですが、倫理を教えている方々が、誰ひとりとして、倫理の例題を提示できないのだとすると、いったい、何をもって基準とするのでしょうか」

とうあ「これは、試験問題が楽しみですね。どれだけレベルの低い倫理が示されるのかという意味で」

むつき「ジュネーブ宣言を知っていますか? とか 薬剤師倫理規定を知っていますか? といった問題ですか? 知らなくてもいいと思いますけれど。倫理は、知識ではなく、思考と行動ですよね?」

  ☆

6.ドラッグストアでの「OTC情報提供不要カード」発行。

むつき「制度趣旨に対して実際の制度設計がおかしいために運用が困難である…という状況は、よくあることです。こういったとき、制度を整えて修正する方向で運動するのが王道なのですが、特にそういったコメントをだすでもなく、問題提起をするでもなく、とりあえず不満解消を目的としてカードを発行してしまう…というチキンな点が、薬剤師倫理規定第三条、五条、七条、八条的にダメなのだと思います」

とうあ「チキンでないのなら、大手としての誇りが奢りに変化したのかもしれません。誇りは『責任』にかえましょう」

  ☆

7.日薬が新定款を採択。代議員18名が反対。

むつき「不思議な定款が採択されました」

とうあ「はい。別団体の業務義務を定款に書きこむという、信じがたい定款です」

むつき「ここでは、代議員のうち18名が、きちんと反対の意を示したということを重要視しました。逆に言うと、別団体の業務義務について書かれた定款でも良いと考える方が大半だったということで、これはゆゆしき事態です。『うちの団体は、キミの団体に、こういう仕事をさせるからね』と勝手に宣言されても良いという考え方の方が、それだけいた(ように、外部からは見える)ということですから」

とうあ「責任重大な投票なのですが、賛成した人、反対した人の公表はされていません」

むつき「なんと、記名投票ではないのです。起立させて、賛成者数を数えただけのようですからね。つくづく、穴のあることばかりする組織です。みずからの代弁者としての代議員が、一大事において、どのような行動をしたのかすら、会員には公表されないのです」

とうあ「『薬剤師の倫理の高揚』『学術の振興』を目的としているにもかかわらず、『薬剤師の倫理に関する事業』『学術の振興に関する事業』は行わないという点…話になりませんわ」

  ☆

8.中医協で「調剤ポイント問題」が厚労省主導で議題となり、原則禁止になったところ、チェーンドラッグ協会が「禁止反対署名活動」を開始、法廷闘争も辞さずの構え。

むつき「チェーンドラッグ協会は、シーシェパードか、あるいはプロ市民かなにかですか。ポーズだけの署名活動なのがみえみえで、これ、恥の上塗りです」

とうあ「コメントを控えさせていただきます」

  ☆

9.三浦委員、中医協委員まさかの続投

むつき「まさかの、って、どういう意味なんでしょう」

とうあ「辞任するものと思っていましたので」

  ☆

10.東日本大震災、被災地への薬剤師の支援と、支援のバックアップ。

むつき「この話題、もっと上位でないとおかしいというご意見もあるかもしれません」

とうあ「みなさんが専門職として当たり前のことをするのが、なぜ、ニュースになるほど『意外』なのでしょうか?」

むつき「ランキングの上下以前に、そこにツッコミですか」

とうあ「自明ではありますが、一応、解説をお願い致します」

むつき「ああ、そういうことですね。今回は、「当たり前」以上の驚くべき行動をした方々がたくさんいらした事実を踏まえて、ニュースということなのです。底力です」

とうあ「現地支援、支援者の援護、支援者がいない間の地域医療の保持。みなさんがチームとして機能したのは、日頃の鍛錬と、日々の信用が実ったのだと思います」

むつき「全員が、それぞれに頑張ったなかで、日薬の対応はどうでしたか…」

とうあ「理事のみなさんは頑張ったと思いますが、情報発信担当者を(以下略)」

むつき「役員の方たちが『我々は、まさしく薬剤師法第一条の任務を遂行したのであります』と繰り返していたのが印象的でした」

とうあ「情けないかぎりです。『薬剤師倫理規定に従った行動をしていたのです』と、胸を張って宣言してほしいものです。未曾有の事態において『自律』的に動き、『良心』に従い、『法の趣旨』を守って阪神大震災などでの『先人の知恵』を糧とし、『引き継ぎ』を徹底し、『医療関係者と協力』し、『供給にあたって十分な説明』を行い、『地域医療向上』につとめ、『関係職能と協力』し、『秘密を漏らさず』『品位と信用を保った』ことは明らかではありませんか。それらがあってはじめて、薬剤師倫理規定第一条の任務を適切に実践でき、前文の目的を果たすことができたのです」

むつき「実際のところ、それが薬剤師倫理規定の条文に沿った行動であるかどうかを考えながら活動した方は皆無かと思いますが、内容について『薬剤師法第一条』であると言うのもどうせ後付けですから、身についているであろう行動倫理の『薬剤師倫理規定』に従ったのだと考えてもよさそうですね」

とうあ「『我々は、我々が決めた行動倫理にしたがって行動できることが証明された』のです。『職能人として自らが心に決めたものに従った』のと、『国がそうしろという任務に従った』のとを比べれば、専門家の守るべきは、自ら決めた職能倫理です。そして、ほぼすべての薬剤師が、そのように、自律的に行動したのです(以下略)」

  ☆

むつき「さて、総括です。今年は、なぜか児玉会長関係が多くランクインしていますね」

とうあ「そう聞いただけで、なぜか、良い意味でのランクインを想像できないのですが…」

むつき「来年は、日薬会長が改選になりますから、良い意味でのニュースが増えるかもしれません」

とうあ「みえます…2012年の10大ニュース…『児玉会長… また当選…』『日薬… 崩壊…』」

むつき「非科学的ではありますが、神憑りな巫女さんの予言は当たる確率が高そうです。今のは聴かなかったということで…」

とうあ「いえ、あの、いまのは、年に一回しか言わない冗談ですよ」

むつき「純真な天然さんなのか、黒くて計算高い毒舌家なのか、どっちなんですか」

とうあ「コメントを控えさせていただきます」

 (おしまい)

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