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日薬:読売新聞のPR広告四回分の費用○○○○万円でできること。

日薬ホームページの記者会見資料によると、

PRが足りないから、読売新聞の朝刊に、啓発広告を4回ほど載せるのだそうです

adv.Yomiuriで、費用を計算してみました。

第一回目の図版として資料添付されていた図の左上に

『新聞五段 A案』

と書いてありますから、新聞の五段分のスペースの広告になりそうです。

図版はカラー原稿ですが、

資料中に、「カラー広告はJPA文書管理ネットにて閲覧可能」と書いてありますから、

実際の掲載は白黒だと考えて計算してみます。

(adv.Yomiuriで自動計算)

条件は、「朝刊全国、契約段数五段以上、出稿段数五段、モノクロ、掲載面指定なし、版切り替えなし」。

計算結果:17640000円。

1764万円。

これが一回分ですから、四回掲載で単純計算すると、その四倍。

つまり、7056万円。

ただし、「六か月以内に掲載する段数」があらかじめ決まっている場合は割引になりますから、全体で20段で予約する場合だと想定して、

条件を、「朝刊全国、契約段数二十段以上、出稿段数五段、モノクロ、掲載面指定なし、版切り替えなし」に変更して再計算。

1532万円なり。

これが四回で、6124万円。

(ちなみに、カラー原稿のままで掲載すると、一回あたり2275万円。四回で9100万円)

  ☆

さて。そんなこんなで6124万円の予算がサクサク使える日薬ですが、

同じ日の記者会見資料にある

「東日本大震災に係る地域医療再生のための薬局支援事業」

の支援上限は、総額2000万円です。

申請してきた「臨時薬局」全ての見積もりを合計してみると、53806000円。

5281万円あれば、完全に日薬負担のみでOK、ということです。

もともと2000万円ほどつぎこむわけですから、残りは3281万円。

「広報活動を強化」する方法は、新聞広告以外に求めていただいて、6124万円から3281万円を「地域医療のため」に移してみれば…? という印象。

それでも2843万円ほど余るわけで、どーしても今年度はPRをしたい、どうしても、どうしても、とにかくPRが重要!というのなら、

『300万円低予算薬剤師映画コンテスト』でも開催すればいいのにー(※ここからは筆者の願望全開です)。

7本も、薬剤師映画ができますよ。(優勝賞金は500万円くらい)

日薬の学術大会をはじめとして、あちこちで上映できますよ。

次世代のクリエイターにチャンスをうみだし、より効果的なPR効果を生み出すための素材までついてくる3000万円と、

新聞の片隅に載るけれど誰も読んでない3000万円と。

お金の使い道として、よりワクワクするほうを、なぜ選ばないのか。(←そもそも日薬の選択肢にはありませんが、代議員会で、しばしばドラマや漫画の話がでますよね。)

今なら、ドキュメンタリー映画にチャレンジしてくるクリエイターだっているはず。

震災の傷跡、薬剤師が何を行い、何ができなかったのか、どんな心境で日々の業務をしたのか、etcetc…。

軽いノリから重い路線まで、自由に。

  ☆

コンテンツがあってこその、PRです。

コンテンツがないのに、「お薬手帳で、被災地でのスムーズな診察ができるようになりました」とPRされても、『へえー、具体的には、どうやったの? どこを見れば、それがわかるの?』となります。

青汁のおかげで健康でいられる系の感動秘話ドラマを観た後で、「だが、我々は、青汁は売ってないので、あしからず」という結末になるくらいの消化不良。

広告内で、「お薬手帳はいつも携帯するか、いつも同じ場所に保管しましょう」と書いてあるのに「予めお薬手帳の情報を、携帯電話のカメラに保存していた人もいたといいます」(←この文、振り仮名なしで「予め」が読めるのかとか、実際に保存していた方がいることが分かっているのに伝聞調であるとか、気にかかる点はいろいろあるのですが、それはおいといて、)と、「いつも携帯していなくてもよい」ことを示す「携帯電話のカメラに保存しておく」話をからめてしまうし。カメラへのよりよい保存方法はどこで訊けばわかるのかと気になっても、コンテンツは存在しません。

ただ、『お薬手帳についてのご質問やお問い合わせは、お近くの薬局・薬剤師にどうぞ』と、投げっぱなしのコメントが書いてあるだけ。カメラへの保存方法とか質問されても、全然わかりませんけれど…。

コンテンツが先。それを踏まえて、PR。

有名監督が薬剤師を主役にしてくれたよ。便乗しよう」なんて、まさしく、コンテンツが先にあるパターンなのにね。

人任せばかりじゃ駄目だけれど、自分で作るスキルはない。

どうせ人に任せるのなら、

「薬剤師が主役ならどんな映画を撮ってもいいし、取材協力もするから、想いを表現してくれ! 観ていてグッとくるものを期待している! 低予算だけどね!」

という言葉に、「なんて自由度の高いスポンサーだ!」と、燃えてくれる人に託したいですよ。賞金を元手に、次の映画を撮ろうという野望も込みで。

お役人さんだって、税金を使って「○○コンクール」をやっているわけですから、公益法人的な団体が賞金付きコンテストをやること自体は、総務省etcと相談すれば、できそうなんですけれどねー。

…とはいえ、こういうコンテストにどれほど応募がくるのかは、未知なんですけれどね。薬剤師は、題材として、面白いのか、つまらないのか。リサーチ、リサーチ。

(リサーチしてもダメそうなら、全国の高校の映画研究部に予算50万ずつで『中学生の授業で使う映画』を撮ってもらうコンテストに切り替え。数年後を見据えたら、やっておいたほうがよさそうです)

  ☆

(ほんとに低予算映画コンテストをやってくれたら、紙芝居映画をつくりたいなぁ…。)

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