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日薬代議員会議事録2011春02「倫理委員会」

議事録を読むシリーズの二回目です。

「01」では、執行部の総会進行における策士ぶりや、議長さん頑張れ的なコトについて書きました。

今回のお題は、薬剤師倫理規定擬人化のブログとしては見逃せない、【倫理】がらみの質問です。

質疑が短いのに内容が濃いので、全文引用します。

  ☆

[倫理委員会の設置]

岩瀬代議員(大阪府) 
 日本薬剤師会の中に
薬剤師自らの倫理性を正すという目的で、倫理委員会の設置をする必要があると考えるが、いかがか。

七海副会長
 日薬は薬剤師綱領と薬剤師倫理規定があるが、それらについてのお答でよろしいか。

岩瀬代議員
 これから六年制の薬剤師が出てきて、日薬も公益社団法人になるという形が進んでいくに当たって、
それらを見直さなくてもいいものかどうか疑問を持ったので質問した。

七海副会長
 薬剤師綱領は昭和48年10月に制定し、昭和43年8月に制定した薬剤師倫理規定は平成9年に全面改定している。平成18年の医療法改正により薬局は「医療提供施設」になり、業務も拡大しており責任も重くなっているので、
薬剤師綱領などはもう一度見直さなければならないと考えている

岩瀬代議員
 よろしくお願いする。薬剤師の仲間が処方箋調剤に対してポイントを付与しているということも含めて倫理的にどうかという話だと思う。もし、
設置をしなくてこのようなことがまかり通るということであれば、薬剤師は医療人ではなくて、大阪でいう商売人に戻ってしまうという形にもなりかねないと思うので、検討をお願いしたい。

  ☆

以上。

薬剤師倫理規定擬人化のブログ的には、

新キャラの予感♪です。

法律とかぶる条文を削っていけばシンプルだと考えると、前文と第1条と第9条はいらない子で、第2条と第5条と第10条は合体して…なんてことを考えてはワクワクするおかしなアタマの筆者のことは捨ておいていただいて。

この提案、

薬剤師自らの倫理性を正すという目的で、

「倫理委員会を設置」し、自らを律するというのですから、素晴らしいことです。

江戸時代の「お上が、行政も司法もひとりで担当」モードから脱却して、三権分立の新世界がやってきそうですからね。

総会:立法

執行部:行政

倫理委員会:司法

という枠組みがあれば、

『薬剤師は、タバコは絶対ダメ!』と執行部が宣言した場合に、倫理委員会が「じゃあヘビースモーカーの会長は、即刻禁煙するか、薬剤師免許を返上してください。でなきゃ除名します。少なくとも役員からは外れてもらいます」とツッコミをいれられる環境が整います。

枠組みが無いと、執行部内にヘビースモーカーがいても『薬剤師は、タバコは絶対ダメ!』と宣言し、「おいおい、言ってる本人がタバコを吸ってるのはどうよ」とツッコミをうけると「執行部は、天下の法よ。俺を裁けるものなら裁いてみやがれ! 桜吹雪、散らせるものなら、あ、散らしてみやがれぃ」と開き直るお白州が待っています。賭博場でボロ勝ちして勝ち分を全部持って帰ったはずの遊び人の金さんが、よりにもよって賭博を取り締まるお奉行様だったなんて。賭博場に出入りしておいて、自分だけは罪にならないってのはどういうこったい。

倫理委員会ができれば、そんな遠山様も、第三者が裁いてくれます。安心安心。

ところが。これ。この答弁。

なにかが、物足りない答弁なのです。

なにかが、ぬけている答弁なのです。

かみ合っているのかな…この答弁。

Q.「倫理委員会を作ってよ。自律できてないから」

A.「綱領と倫理規定のお話ですか」

Q.「それらを見直すなら、(公益法人として)倫理委員会が必要でしょう」

A.「綱領などは見直したい」

Q.「検討してね」

…。

…。

この答弁では、

倫理委員会をつくるともつくらないとも言っていません。

倫理委員会設置を検討するとも言っていません。

綱領をいつ見直すとも言っていません。

はぐらかしです。

あらら。

【明確に回答していなくても、担当副会長が自分で「見直したい」と言ったのだから、普通、対応するよね】…と、安心していたら、火傷します。普通や常識は通用しません。過去の答弁でもはっきりしていますが、「民主党がマニフェストを見直すと言うのと同じくらいの信用度で、見直す可能性がある」のだと考えたほうが無難です。ようするに、見直さないってことですけれど。なにかと理由をつけて、放置するはずです。「震災の対応で手いっぱいだったので議論ができなかった」なんていう理屈をつけてくるかもしれません。

平成23年4月12日の理事会要旨(日薬雑誌56ページ)によると、『公益法人制度改革に関し、2月の臨時総会(臨時総会って書いてあるのでそのまま引用)において代議員より質問、要望された事項への対応が必要な事項として、1)総会における事業計画・収支予算の取り扱い 2)役員選出規定の作成 3)本会代議員選挙を同選挙規程に基づき実施する場合の選挙管理委員会の選任等が挙げられる、と報告された』ということなのですが…。

「倫理委員会の設置」は、公益法人制度改革に関係した事項なので、ここで挙がっていないということは、検討しないということです。倫理委員会の設置という重要案件が「等」に入るはずがありません。検討しない。議論しない。無視する。つくらない。

倫理委員会設置は、見向きもされませんでした。

自ら決めた職能の倫理が守られるかどうかは、どうでもいいようです。

倫理委員会は、つくらないもん☆

会員が、倫理規定から外れたヤンチャをしても、叱らないもん☆

役員が、倫理規定から外れたことをやらかしても、叱らないもん☆

真面目な会員には、耐えられない環境です。

「ずるするな」と言って取り締まっている人が、自分はズルしてもいいんだっていう態度。

「校則」と「学校の理念」に美しいことがいっぱい書いてあるにも関わらず、

トイレの中には煙草の吸殻が散乱し、

花壇は荒れ放題、

窓は全部割れていて、

授業中の校庭でバイクが爆音を響かせ、

全裸の学生がうろつき、

教師は全てを見て見ぬふり、

校長は常に出張中…そんな風景(※イメージです)。

薬剤師会は、いつからか自治の精神を忘れ、荒れた学校になっていたようです。

風紀委員、カモン! 天光寺さん、出番です! ビッグマグナム黒岩先生も参戦してください!

…という代議員の願いは潰え、荒れ果てた薬剤師会はいつしか『ハレンチ学園』と呼ばれ…たら、なんだか恥ずかしいなぁ…。六年連続「子供を入れたくない組織」第一位に輝いちゃうかもしれないなぁ…。

  ☆

せっかくの質問を無視されてしまった岩瀬代議員には、次回総会にて、「見直すと言っておいて、正式な検討議題にすら入れなかった。要は、自律したくないということでいいのですか? 倫理規定の実効性を一切担保しない執行部を持つ組織ということで、世界中の薬剤師会からドルーピーという愛称で呼ばれてもいいんですか?」といったリベンジ質問をして欲しいところです。ルーピーは嫌だけれども、ドルーピーならokです、という答弁になりそうですが。

  ☆

【おまけ】

66ページ、4月26日の常務理事打ち合わせ会議事によると、6月中にも申請予定書類の提出を要請されている。本会代議員にも、本会定款案の内容を十分に理解してもらう必要があることから、定款案の各条文について、公益法人制度改革関連3法案等により定められている必要的記載事項と相対的記載事項等を踏まえたものであることを、逐条的に解説した資料を作成した、と概要が説明され、意見がかわされた。本件については引き続き検討することとされたとのこと。

代議員さんたちにそういった資料が配布されたという話は聞いたことがないのですが、これ、どうなったのでしょうか。(※修正定款案は、六月下旬に紙で配布されたそうですが)

てゆーか、修正定款案やら定款資料やら、代議員さんだけに公開ですか?

代議員さんたちって、もらった資料を地元の会員に公開する人と、全く公開しない人とで、温度差がすごく大きいんですけれど…。少なくとも、全国組織である日薬の定款案解説資料なら、日薬会員向けに日薬自身が公開(紙の資料である必要はありません)しなきゃダメでしょ。

定款は、会員には理解されなくてもいい…という姿勢なんですかね。

利用規約を細かい文字で羅列する貸金業者みたいなやり方がお好み♪というのは、「会員は利用するものである。会員はだますものである。会員は何も知らないのがよろしい」という考え方が透けて見えて、いや~ん。

会員になった瞬間に、日薬が「日薬会館」を建てる際に借りる予定の10億円をこえる借金を背負う可能性もあるわけですが。その借金の金利って、いくらくらいなんでしょう。これまでの議事録にも具体的な資料はなかったような…。「10分で3割の複利」とかじゃないですよね。「カイジ」を観てたら心配になりました。ざわ…。ざわ…。

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