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第3回チーム医療推進方策検討ワーキンググループ議事録

第3回チーム医療推進方策検討ワーキンググループの議事録を読む遊び。

今回はプレゼンです。こんなに役に立ってますよ、という。

薬剤師委員からは、数字がでてこないプレゼン。

「限られた医療機関で試験的に、事例のような薬剤師のチーム医療参画を行ったら、こんなに様々な面で、安全度が上がり、費用対効果も高まり、患者満足度も上がり、医師の過度な仕事が軽減されている(具体的には資料参照)。これを全国規模で行えるようにすれば、どれだけみんなが助かるか。考えただけでもワクワクしてきませんか♪」

・・・という話は、していないので、プレゼン効果があったのかは疑問。特に質問もなかったようですし。

  ☆

この会合は、事務代表の鈴木委員からの

「おまえら成功例ばかりあげてたけど、それ、全部の医療機関でできるのかよ。そういう、俺のとこでできるからみんなできる、みたいな姿勢が、ものすげー不安」

と言いたげな話に対して、近森委員が

「DPCなんだから、職員の労働生産性をガンガンあげるべし。それがチーム医療のメリットだぜ! イエイ!」

というノリで返す、そういう会合のようです。(違う)

以下、今回の議論の一部を読んでみます。

  ☆

○原口委員 取出委員からグレーゾーンについての話がありましたが、放射線技師の立場から、そのグレーゾーンについて申し述べます。我々は確かに困っているのですが、ただ手をこまねいているだけではなくて、どのような形で対応しようとしているかの1例を報告させていただきます。
 我々の領域で核医学検査というものがあって、ここでは放射線医薬品の調整作業というものがあります。これは本来は薬剤師が行わなければならない業務ですが、20年来現場の放射線技師がそれを行っている実態があります。調査したところによると、8割近いところでそういった状況にあるという報告を受けています。
 現場で働いている技師にとっては、これは法律に違反しているのではないかという不安を持ちながら業務をしているということで、そういった現状があるのであれば、何とかしなければいけないということで、病院薬剤師会とも協力しながら、実際には核医学会、病院薬剤師会、各医学技術学会、日本放射線技師会といった4つの団体で集まって、とにかく安全で安心できる核医学検査を提供しなければいけないということで、この4つの団体が集まってガイドラインを整備してそういったものを厚生労働省に提出して、そういった部分についてできるような形の仕組みを作っていただけないかという形で動いています。現場からそういった意味で、学会でガイドラインを作って、そういったグレーゾーンについては一つひとつ潰していくというのも、1つの方法かと思います。
 特に我々放射線の領域において、グレーゾーンと言われる部分は、どちらかというと自分たちの専門的な技術の延長線上にある業務ではなくて、もしかしたら医療の効率化という立場からこられていることが多いのかもしれません。今後このチーム医療推進協議会のスキームの推進方策ワーキングで、専門的な技術で質の高い医療を提供することはもちろんですが、医療の効率化ということで行われている現状、現場もあると思いますので、それについてどのように考えればいいのかについても議論していただければと思います。

○山口座長 よくわからないのですが、放射線技師のどこがグレーゾーンなのですか。

○原口委員 まず、薬剤師のやる調整作業を放射線技師がやっているということです

○山口座長 やってはいけないという規則があるのですか。

○原口委員 薬剤師法であると聞いています。

○山口座長 それは薬剤師法でそうなのですか。

○土屋委員 放射線そのものは医薬品ですので、医薬品の調剤となりますと。

○山口座長 8割の施設で行われているわけですよね。

○土屋委員 はい。

○原口委員 そういう現状はあります。

○山口座長 こういう問題がいくつかあるのだろうと思うので、グレーゾーンの話というのは、できるだけ具体的な事例を明らかにして、これはどうかという話をしないと、総論だけではなかなか先へ進まないようなので、是非具体例を出してください。例えば放射線の領域では、どのようなことがあって、それはおかしいのではないか。あるいは現実に行われているけれども、実はという話があれば、各職種いろいろあるのだろうと思いますが、その辺のところを是非具体的な事例として挙げていただけると、議論がしやすいのではないかと思います。ほかにはいかがでしょうか。

  ☆

体に入れるもので食品じゃないものは医薬品。体に入れるもので医薬品ではないものは食品。(どっちでしたっけ)

「放射線技師による放射線(医薬品)の調剤」は、法律に違反しそう。

○ 医療法第15条(管理者の監督義務)
医療機関又は診療所の管理者は、その医療機関又は診療所に勤務する医師、歯科医
師、薬剤師その他の従事者を監督し、その義務遂行に欠けるところのないよう必要な注意をしなければならない。
○ 医師法第17条(医師でないものの医業の禁止)
医師でなければ医業をなしてはならない。
○ 薬剤師法第19条(医師、薬剤師以外の調剤の禁止)
薬剤師でないものは、販売又は授与の目的で調剤してはならない。ただし、医師若しくは歯科医師が自己の処方せんにより自ら調剤するときはこの限りではない。

○ 診療放射線技師法第2条2項、第24条(医師、放射線技師以外の照射の禁止)
医師、歯科医師又は診療放射線技師でなければ、放射線を人体に対して照射することを業としてはならない。

で、薬剤師法第19条違反の罰則は、

薬剤師法第29条 第19条の規定に違反した者(医師、歯科医師及び獣医師を除く。)は、3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

ということで。おそらく、第22条の「調剤の場所」にも違反しているはず。こちらの罰則は、

薬剤師法第30条 次の各号のいずれかに該当する者は、1年以下の懲役若しくは50万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

・・・というわけで、なんとかしなきゃならないわけですが。

「8割の病院で実態として行われている」なんていうデータがでているという話。それらの病院の放射線技師さん全員が、少なくとも罰金刑以上、つまり前科者になっちゃうかどうかの瀬戸際です。

法律を変えるとしたら、例外規定が増えます。薬剤師会は医師・歯科医師の例外規定にもハンターイなので、その線はなさそう。で、苦肉の策というか、ガイドラインによる例外規定化運動をやってますよというのですが、それ、法律違反のままだし

「薬剤師の怠慢でした。2割の病院で薬剤師による放射線調剤ができているのですから、今後は、放射線調剤はすべて薬剤師が行うという方向でグレーゾーンの明確化をはかります。法律違反にあたる業務をさせてしまい、放射線技師の方々には御心配をおかけしました。深くお詫びいたします」

・・・と、いうのが、シンプルだと思いますが、違うんですかね。

「本来薬剤師がやらなければならないことを、薬剤師が存在しない場所で、放射線技師さんにやらせている。見知った放射線技師さんが、法律違反で捕まるかもしれない」・・・と知ったら、薬剤師は、自分で調剤すると思うんですけれどね・・・。

それとも、また拡大解釈で、「放射線技師の調剤も医師の監督下において行われているので有効」とか、言うんですかね。調剤場所を薬局にうつさないと、法律違反には変わりないんですが…。

チーム医療と法律。さて、どうなりますやら。

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