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夏の日薬代議員会その2「著作権法の問題って何?」

山口県の、吉田代議員の質問。

吉田代議員の質問は変なツボをついているものが多いのですが、今回とりあげるのは

『日薬の組織強化』

についての質問です。

  ☆

吉田代議員
『オール薬剤師の組織を目標にすると言ってるが変化が感じられない』

曽布川常務理事
これまでは公益法人改革の定款に全力を尽くしてきた。今後はオール薬剤師を念頭に置いて各公益目的事業について、それぞれの職域部会が果たす役割について検討する』

  ☆

変化が感じられない(ので、何か具体的な変化を示せ)」と言ったら

「職能部会が何するか、これから考えるよ」と言われた…という、お話。

職能部会はそのまま維持し、果たす役割を変える…ということなのかどうかも、不明。

定款案あるいは細則案に、「職能部会を置く」「職能部会の役割は○○である」と書いてあれば、定款案で「日本薬剤師会が行う」と定めた各公益事業との関係が明確になるわけですが、何も書かなかったということでしょうか。

どうも、変なかんじ。

これまで「オール薬剤師を念頭に置いて」公益法人改革の定款を作ってきたのかどうかが、ポイント。

目標(=オール薬剤師の組織)を念頭に置いて、定款を作る」んですよね、キホン。

定款案を見ても、オール薬剤師を念頭に置いた案には見えなかったのですが…。

児玉会長の言動と、出てきた定款案とが、一致しないんですが…。

それ以前に、児玉会長の言う「オール薬剤師」って、どういう意味なんですかね?

「オールライダー」といいつつG3MILDは無視、みたいな意味?

  ☆

吉田代議員
薬剤師会の基本は支部活動にあることを児玉会長から伺っているが、その支部活動においても開局薬剤師と勤務薬剤師、また個人薬局の薬剤師と大手チェーン薬局の薬剤師の価値観が異なり、薬局薬剤師ですら一丸となっていないように感じる。現実の問題として3点あげられるが、1つ目は、勤務薬剤師の会費を雇用主が支払っているため、自分の意思で入会しているわけではない会員が多いことである。このような会員は雇用主の意向に左右されやすく、支部活動への取り組みが希薄なケースが非常に多いが、このような薬剤師が年々増加していることに対する日薬の見解は如何か』

曽布川常務理事
『御指摘の状況については日薬でも把握している。本来、会費は自分で払い薬剤師会へ入会することが基本と考えられるが、このような問題を解決する方法として弁護士からは著作権法の問題を取り上げる助言も受けており、これらを含めて検討したい』

  ☆

「オール薬剤師の組織」イコール、「薬剤師会の基本は日薬」だと思っていたのですが、「オール薬剤師」と言っている児玉会長の中では「基本は支部活動」なのだそうです。それは日薬が「オール支部」の組織であればいいということ。支部に入らない薬剤師はいらない、という宣言です。

価値観が異なるのは、普通なので、何が問題なのかよくわかりませんが…。

他の業種のいろいろな団体をみれば…。

あ、他の業種って、「プロレス」のことです。

  ☆

会費を誰が払おうがいいんじゃない?

雇い主が払ってなくても、別の薬局を経営する薬剤師の親が本人の代わりに払ってるかもしれないんだし。

でも、「自分の意思で退会できない」のだったら、問題です。

誰かの策略でうっかり変な会に入ったことになっていても、離脱の自由があれば、退会できますよね、いい大人なんだし。でも、退会が許されないとなったら…オソロシイ。

支部活動への取り組みの温度差は、雇用主が支払う支払わないとはあんまり関係ないと思います。自分で支払っている人のほうが「会費に関して文句が多い」だけで、取り組み方はいろいろ。自分で会費を払っていても、雇用主から「薬剤師会の仕事をするくらいなら我が社の仕事をしろ」と指示があれば、そっちを優先するにきまってますし、指示が無くても自社の仕事が優先されるのは普通です。それを「取り組みが希薄」と断じられちゃうと、なかなか困っちゃいますよね。

  ☆

で、日薬は、吉田代議員のいう「状況」を「把握している」とのこと。

「状況」って、吉田代議員が言ったうち、どれでしょうか。候補は三つ。

A.会費を雇用主が支払い、自分の意思で入会していない会員が多い

B.雇用主の意向に左右され、支部活動への取り組みが希薄なケースが非常に多い

C.雇用主が会費を支払い、雇用主の意向に左右されやすく、支部活動への取り組みが希薄な薬剤師が、年々増加している

話の流れでは、Aでしょうか。

Aのパターンを問題視するなら、日本調剤さんが社員全員を退会させたときに「薬剤師から入会退会の自由を奪うとはけしからん!」とか言って、ガンガン議論すればよかったのに、と思いますが…。会社から「日薬なんてやめろ!」と言われて「やったー! やめたかったんですぅー! ばんざーい!」と全肯定するくらい、日薬が好かれていなかったという見方もできます(実際どうだったのかという声は聞いたことないので知りませんが)。

で、「A.会費を雇用主が支払い、自分の意思で入会していない会員が多い」という状況を日薬が(いつからなのか、わかりませんが)把握していたとしたら、「対策、何かありますかねー」、という部分を、知りたいわけですが…。

日薬の回答:『著作権の問題で解決する』

…と、とても曖昧なんですが、念のため、そもそも論を書いておくと、

1.日本薬剤師会の定款に、「定款の目的に賛同する者を会員とする」とは、全く書いてない。

2.日本薬剤師会の定款に、「会員本人が会費を支払わなくてはならない」とは、全く書いてない。

…という前提がありますから、曽布川常務理事や吉田代議員が何を根拠にして「会費は自分で払い薬剤師会へ入会することが基本」なんていう話をしているのか、理解に苦しみます。ってゆーか、わけわかんない。

まあ、会費に関して、曽布川さん本人は、「自分で」って言っているので、自分の薬剤師会関連費用を会社の経費に計上するようなことは一切していないと思いますし、それを受けた吉田代議員も同様だとは思いますが…。(経営者的な錯覚で「俺のものは俺のもの。俺の会社のものは俺のもの(ジャイアン風)」という意味だったら、マヌケですし)

定款にないんだから、新定款担当の曽布川常務理事としては、「現定款上の問題はないので、会費支払いの主体については特に対応はしない。支部活動への取り組みが希薄という点は、各支部の定款における活動参加項目の有無等の問題と考える」という回答で、いいんじゃないかなー。

新・定款案には、ちゃっかり、「本会の目的及び事業に賛同し入会したもの」と書いてあるんですけれどね。

つまり、新定款案が通った場合、現在の会員は、一度退会して、「新定款の目的及び事業に賛同するかどうか」を明示したうえで、入会することになりそうなんですが…。

  ☆

吉田代議員
『二つ目の問題は、雇用主の意向で管理薬剤師は会員となるが、
その他の薬剤師はメリットが感じられないために退会するケースが増えていることである。薬局で会員が一人いれば薬剤師会の情報が得られることから、そのような事例が特にチェーン薬局等で多く見られ、会員数の減少が心配されるが、この点に関しては如何か』

曽布川常務理事
『この点が先ほど回答した
「著作権法の問題」にかかわる部分と考えているが、まだ検討中であるため、これ以上の回答はご容赦いただきたい』

吉田代議員
『三つ目の問題は、チェーン薬局等の
勤務薬剤師は転勤等のために支部に定着しないことであるが、この件も同様の回答になると思うので、質問は省略する』

  ☆

「日薬からの情報」がメリットだった時代は30年前。「日薬雑誌が複数あると、けっこう邪魔になる」という事実に、どう対処するのかってことでしょうか。

転勤で支部に定着しないのは、県をまたぐとふたつの県薬に入らなきゃいけなくなるから。

支部を基本にしていたら、日薬会員が減るのは当たり前

日薬が基本で、オール薬剤師。

あとは、「なにがやりたいのか」で、どこに入るのかを決めればいい話。

日薬に入ってさえいれば、あとは自由選択。・・・って、なんで考えられないのかなー。

店舗とセットでなければならないという縛りが無い薬剤師にとっては、今日大阪で働いて、明日は神奈川で働いて…という働き方もあるわけです。県薬や支部に所属しないという選択肢が、何故ないのかなー?

「どうして、三層構造を維持しないといけないのかなー。」という疑問については、別の回で。

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