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夏の日薬代議員会その7『OTC調査に【極めて不愉快】』

日薬代議員会議事録読破の遊び。第七回。

今回は『厚労省の一般用医薬品販売制度定着状況調査』について。

  ☆

中島代議員
『覆面調査は信頼関係を損なう。信頼関係を損なわないやり方を提言しろ』

石井専務理事
『本調査の方法については、
極めて不愉快であり、抵抗感がある旨、重要事項経過報告で申し上げた。しかし、行政調査は、日薬と相談してやるものではない。日薬は以前より規制緩和に反対し、行動計画を実践してきて、対応が十分にできているという前提である。調査対象薬局の選び方が偏っている等、調査方法に不適当な点があれば当局に述べたい』

  ☆

「極めて不愉快」とは、なかなか思い切った表現なのか、とりあえず二カ月後には議員秘書に転職するからと観測気球的に言ってみただけなのか、よくわかりませんが…

いや、そんなに不愉快なら、薬事企画官に説教されたときに、もっと反論しておけばいいのにね。代議員の前では、なんか強気。内弁慶ってやつでしょうか。

「本調査の方法が極めて不愉快」という言葉も、なにを指すのか、よくわからないままです。覆面調査自体が悪い、なんてことはないと思いますが…。覆面調査自体がダメっていう意見の方も、代議員にちらほらいそうですし…うーん…。

  ☆

「対応が十分にできているという前提」が日薬側にあるのだから、そこを調査して、お役所に「うちらの会員は大丈夫だったもん!」と証明すればいいんです。でも、そのためには、覆面調査対象薬局がどこだったのかという情報を、厚労省からもらわないとダメです。検証のしようがありません。

検証のための情報をくれないで、反論できないようにしておいて、冤罪かもしれないのに「お前らやってなかったろ? あーん?」と説教する、厚労省。確かに、信頼関係を損ないます。説教するなら情報と時間をくれ。同情するならカネをくれ。

「日本全土の中学校からピックアップして500校に覆面調査を行った結果、校則を全部守ってない(ようにみえる)学校が多かった! だから、私立高校生徒は全員正座して反省文を書け!」と、文科省がやったら、どうなるのかなー、という…。(想像すると、「男組」とか「男大空」のような世界が生まれるイメージしか湧かない…マイナーどころだと番長系漫画あれこれ…)

で、これはいかん、信頼関係を損なわないやり方を提言しなさい、という前向きな意見が、せっかく代議員から出たわけですが…、

「調査方法に不適当な点があれば当局に述べたい」とのこと。

そこなのかなー。

これ、中島代議員の質問には、答えてないですよね。

「覆面調査をしたら、調査結果発表後に、調査内容を関係機関に公表して、検証する」というのが、信頼感を損ねないカタチのひとつですが…厚労省、来年も、同じ形式で、やる気満々ですからねぇ…。(ルールを「定着させたい」のか、「定着してないと文句を言いたい」のか、どっちなんでしょう。<厚労省)

  ☆

中島代議員
『現場では調査員が医薬品購入時に説明は不要とする旨を示唆する等、
「おとり調査」的なケースもあったと聞く。次に、今回の指摘原因は、会員側にあるのか、都道府県薬にあるのかを問う』

藤原常務理事
『今回の調査では、一般用医薬品を一定量取り扱っている店舗が主な対象とされ、調剤が主体の薬局の多くは除外されたと聞いている。会員の薬局以外も様々な店舗が調査されたはずだが、詳細は全く知らされていない(ので、原因を会員や県薬に求められない)。とりあえず、ちゃんとやろうぜ』

児玉会長
『私の薬局は父の代から一般用医薬品を長く取り扱っているが、そのようなモノの視点で捉えれば、
薬局業務が「一般用医薬品の販売」から「調剤」へ移行しすぎたことも、今回の結果の一要因と考える。薬局は、「一般用医薬品の販売」と「調剤」の両方に取り組むべきであることを再認識する必要がある。
 また、日薬と厚労省の信頼関係は大切と考えるが、同様に、消費者・生活者との信頼関係も極めて大切である。生活者から厳しく見られていることが判明したことは重要であり、我々はきちんと対応していることを示さなければならない。そして、
その際には「医薬品の対面販売」に反対している勢力の存在を認識する必要がある』

  ☆

今回の調査は、「調剤」関係の薬局の多くは除外された、と藤原常務理事が言ってます。

従って、児玉会長がいうような、「薬局業務が調剤へ移行しすぎた」ことが今回の結果の一要因である、という分析は、ものすごく的外れだと思いますが、日薬の会長がそういう認識なので、ふりまわされる周りが大変。

バランスの問題として考えるなら、まず「薬局」と「薬店」があるわけで、薬店が一般用医薬品の販売に力を注げば、薬局にのみ認められた「調剤」に力を入れるところが増えるのは当然の展開。国内全体としては、それでバランスがとれているわけですよ。

「薬局」しか見えてないから、躓くんです。

「薬剤師」を見ないと。

「オール薬剤師の組織」を目指すのなら、そういう視点が大事なんじゃないのかな~。

  ☆

それから~、「医薬品の対面販売に反対している勢力」って、なんですかね~。

「医薬品の対面販売はけしからんから、やめさせろ」っていうのが、「反対」ですよねー。

誰も、そんなこと言ってないし~。

「医薬品の対面販売をしないで医薬品を売りたいという勢力」は、まあ、ケンコーコムさんとか、楽天さんとか、わかりやすい感じでいますけどね。彼らだって、「対面販売はやめろ」なんて、言わないわけで。

児玉会長は、どんな謎の勢力とケンカしてるんでしょうか?(中二病的妄想モード)

コドモたちが、

「将来は日薬の会長みたいな素敵な大人になるんだ!」と憧れるような存在でいてほしいんですけれどねー…。

(会長が謎の勢力とバトルするマンガが日薬雑誌に連載されないかと、ワクワクしている筆者です)

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