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薬剤師国家試験出題基準:その4「倫理の問題の問題」

ペンギンの倫理の問題の問題。

正確には、薬剤師国家試験における、倫理領域の問題の、「問題数」の問題です。

・・・なにいってるのかわからなくなったので、とりあえず素数を数えて落ち着きます。

今回は、薬剤師国家試験出題基準(案)に対するパブコメのうち、「その3」で書かなかった、筆者提出分の残りを読んでみます。(恥ずかしー)

  ☆

「メール11」

○意見:
〈該当箇所〉39ページ、小項目「医療行為」例示「医療の担い手が守るべき倫理規範」

〈意見内容〉「医療の担い手が守るべき倫理規範」を、具体的に「薬剤師綱領」「薬剤師倫理規定」のように、明記してください。

〈理由〉日本薬剤師会が発行している『薬局薬剤師のための薬学生実務実習指導の手引き』によると、実務実習モデル・コアカリキュラムの学習方略「P201」である「医療の担い手が守るべき倫理規範を順守する」において指導薬剤師が実務実習生に理解させることが4点、明記されています。

1.薬剤師綱領
2.薬剤師倫理規定
3.守秘義務
4.個人情報保護法


このうち「個人情報保護法」は、36ページ小項目の例示「個人情報の保護」として別項目があり、「守秘義務」についても42ページ小項目に明記されていますから、この項目における「倫理規範」にあたるのは「薬剤師綱領」と「薬剤師倫理規定(※第九条として守秘義務を含みます)」となります。(複数の項目で明記されていても問題ないとするならば、4点しかありませんから、全て記載してもよいはずです)

なお、これら4点が「医療の担い手が守るべき倫理規範」ではない場合、【日本薬剤師会が実習生および指導薬剤師に対して主張していることは、誤りである】ということになります。

  ☆

ひとつめの意見は、「医療の担い手(この場合は「薬剤師」)」が守るべき倫理規範というものの、具体化です。

薬剤師倫理規定の擬人化なんていうあほなことをやっている身としては、おさえておくところかな、と思いまして。

ここに「薬剤師綱領」や「薬剤師倫理規定」が明記されれば、「日本薬剤師会の会員でない薬剤師も、日本薬剤師会が制定した倫理規定をもとに動く」ことになります。

日薬の倫理規定はF.I.Pの倫理規定を下敷きにしていますから、国際的な視点でチェックされても大丈夫だし、倫理系の偉い人たちがよく言ってるよーに問題点があるのだとしたら、いざとなれば改定しちゃえばOK♪

・・・ってことで、問題ないと思ったんですけれどね。

で、この意見に対する厚労省の回答なんですが・・・

探しているんですけれど・・・

なんだか・・・

みあたらないんですよね・・・

いや、ほんとに。回答、ないですよ。

回答拒否?

どういうこと?

厚労省的に、「日薬の主張している四点」は、「医療の担い手(薬剤師)が守るべき倫理規範」じゃないって言いたいんですかね。

とすると、職能機関としての「日本薬剤師会」は、もう、お役人さんから見捨てられてるってことですかね。

かといって、他に「薬剤師の倫理規定」ってものを、日本国内で、がっちり制定した!という組織の話は聞かないので…

日本の薬剤師には、薬剤師倫理規定は必要ないってことなのかなー?

  ☆

「メール13」

○意見:
〈該当箇所〉【法規・制度・倫理】領域全般。留意点。

〈意見内容〉『「倫理」に関する問題数が極めて少なかった点を解消するための、倫理の問題数を確保する方策』が見当たりません。どのように検討されたのか、検討経緯を公表してください
また、倫理の問題数確保に関して、どのように考えるかを示してください。

〈理由〉薬剤師国家試験出題制度改善検討会、平成21年12月8日付資料2-2「「薬剤師法施行規則の一部を改正する省令案に対する意見募集について」に対して寄せられたご意見について」の「省令案に対するご意見の概要と考え方」において、『倫理の問題数が極めて少ない点の解消』について【今後行われる薬剤師国家試験の出題基準の検討の中において、ご指摘の点も参考にさせていただきます】と明記されています。これは第一回会合において参考資料として提出され、第一回議事録においても【「倫理」に関する問題数が極めて少ない点を解消するために、例えば必須問題における「法規・制度・倫理」の試験科目を「法規・制度」と「倫理」に分けて、倫理の問題数を確保するなどの指針を示してはどうかといったご意見がありました。この意見に対しまして、先ほどご紹介しました薬剤師の国家試験の制度改善検討部会、それから薬剤師分科会でご検討をいただきましたが、やはり科目としてはこのまま「法規・制度・倫理」としまして、今後行われる薬剤師国家試験の出題基準の検討において、これからこの部会で行っていただきます検討の中において、この「倫理」の問題数の確保といった点も参考にしながら、出題基準を検討していきたいとしているところです。】という説明がありました。しかし、議事録においては専門領域ごとの意見交換議事録も専門領域分科会の委員構成名簿も存在せず、第二回目の議事録においては検討された形跡がなく、第三回目の議事録も存在しないため、検討した内容・議論について知るすべがありません。
「薬剤師国家試験出題基準(案)」には、倫理の問題数に関して明確に記載された箇所がありません。特に【法規・制度・倫理】領域の留意事項を読む限り、法規と制度についての留意点ばかりが並び、倫理に関する留意点として独立した項目はありません。これらの事実は、【法規・制度・倫理】領域の検討における「倫理」領域の軽視を物語っており、実際の出題において、法規・制度の問題数増加につながることはあっても、倫理に関する問題数の確保にはつながらないと考えますが、いかがですか。

  ☆

とりあえず、厚労省の回答。

(ご意見に対する考え方)
倫理に関する問題については、昨年度第1 回薬剤師国家試験出題基準改定部会の参考資料として、ご指摘のパブリックコメントに対する考え方を参考資料として配付・説明し、検討いただいたところです。( 3 )留意事項③ 各領域における留意事項の法規・制度・倫理領域に、「医療の担い手としての任務を遂行するために保持すべき倫理規範的知識や態度について問う問題を出題する。」と明記しております。

あのー・・・

・・・それ、「問題数」に関して明記してないし。

そのまま読むと、「少なくとも1題は、問題を出しますよ」という意味ですよね、それ。

あのー・・・それが、「出題数確保」ですか?

過去の国家試験問題を振り返って、「0」または「1」だった倫理関係問題。

これが、「きわめて少ない」ということ。

それは、仕方がありません。その頃の領域名は、「法と制度」だったのですから。

しかし、今回、「倫理」が明記されました

六年制薬剤師の試験になって初めてでてくる「新しい領域(六年制の売り。六年制の薬剤師は倫理を体得しているという証明)」として明記されたうえに、法規・制度とあわせて30問もあるのですから、三分の一とまでの贅沢は言いませんからせめて5~7問くらいは、出題数を確保してもらえませんかね、という話です。

ほら、他の領域の留意点を見れば、そういうことが、書いてあるんですよ。がっちりと。領域内の科目をバランスよく出題しなさい、とかね。

でも、【法規・制度・倫理】領域には、それがない。

そのくらいのことは、お役人さんも気づいているはずなのですが…。

審議会の委員が気づいているとは限らないという…。

うーん…議事録、公表してくれないのかなぁ…。

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