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第5回チーム医療看護WG資料:日薬は会員に訊くのかな?

第5回チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループの資料が公表されました。いや、これ、もう、終わってる会議ですが。

その中で、「なんでそっちの会議で、こんなアンケートをとるんだよ。わけわかんない」という資料が紛れ込んでいましたので、おおざっぱ、かつ、いいかげんに、確認してみます。

宛先は、

社団法人 日本薬剤師会
社団法人 日本病院薬剤師会
社団法人 日本理学療法士協会
社団法人 日本作業療法士協会
一般社団法人 日本言語聴覚士協会
社団法人 日本栄養士会
社団法人 日本臨床工学技士会
社団法人 日本放射線技師会
社団法人 日本臨床衛生検査技師会

という、いわゆる「関係団体」。

そのあたりからの代表者が、チーム医療推進方策検討ワーキンググループっていう別会議にそろっているのに、こっちの会議だけで話を進めるようです。

案内は、こんなかんじ。

  ☆

(別記)関係団体の長 殿

厚生労働省チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ事務局

看護業務実態調査に関するアンケート調査の実施について(依頼)

現在、厚生労働省では、「チーム医療の推進について」(平成22 年3 月19 日 チーム医療の推進に関する検討会 取りまとめ)を受けて、本年5 月12 日に「チーム医療推進会議」を設置するとともに、同月26 日には同会議の下に「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」を設置し、チーム医療を推進するための看護業務の在り方等、同報告書において提言された具体的方策の実現に向けた検討を進めているところです。

今般、チーム医療推進会議において、チーム医療を推進するための看護業務の在り方について検討を行うに当たり、現在の看護業務の実態等に関する全国的な調査を実施することとされたことを受け、本年7月から9月にかけて、看護業務実態調査が実施されたところです。具体的には、現在、看護師が実施している業務の内容や、今後、看護師が実施することが可能と考えられる業務、特定看護師(仮称)制度が創設された場合に特定看護師(仮称)が実施することが可能と考えられる業務の内容について、臨床に従事する医師及び看護師に対して調査を実施しました。

本ワーキンググループとしては、看護業務実態調査の調査項目の中に看護師と看護師以外の医療関係職種との連携に関する項目が含まれていたことにかんがみ、今後、チーム医療を推進するための看護業務の在り方について検討を進めるに当たり、看護師とともにチーム医療に取り組む医療関係職種の職能団体の皆様から当該項目等に関する御意見等を伺う必要があると判断し、本アンケート調査を実施することとしました。

貴職におかれましては、別添(回答様式)に御記入の上、平成22 年11 月19 日(金)までに、厚生労働省医政局看護課看護サービス推進室あて提出いただきますようお願いします。なお、御回答いただいた内容は、本ワーキンググループ並びにチーム医療推進会議及びチーム医療推進方策検討ワーキンググループにおいて公表することがありますので御承知おきください。また、別紙として看護業務実態調査の結果概要を添付いたしますので、御参照ください。

  ☆

という、いつから「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」が本家の「チーム医療推進会議」よりも偉くなっちゃったの?的な内容。

調査票は、紙切れ一枚。

その狭い狭い回答欄に、どれだけの情報を詰め込めるのか。

まじめに訊く気があるのか、かなり疑わしい内容です。

  ☆

Q1 看護業務実態調査の結果(別紙p.1~4)で、今後、看護師が実施可能と回答があった業務・行為について、どのようにお考えですか。

  ☆

あのー・・・。

この質問考えた方、そうとう疲れているんじゃないですか? 大丈夫ですか?

「今後、看護師が実施可能と回答があった業務・行為」は、「全部」ですよ。

そう、「今後、実施可能」の回答欄に、「0%」という数字は、ひとつも存在していません。

その全体、および、一つ一つの項目について、コメントを求めているんですよね、きっと。

それで、回答枠が、推定4cm×14cmくらい(定規未使用)ですから、

203項目の【業務・行為】の、全体および個々の項目について、どのようにお考えですか。ただし、回答全体の文字数は、ツイッターと同じ文字数でお答えください』

という質問をぶつけられたのと同じです。

どうかしてるぜ!

回答の送り先のメールアドレスが書いてあるので、まさか、この小さな回答枠で答えてねというわけでもなさそうですが…。

日薬って、ほら、いつもの通り、無駄に紙媒体で意見を送るような組織だから、ろくな反論もせずに済ませそうなんですよね。

  ☆

Q2 看護業務実態調査の結果(別紙p.5)で、現在看護師が行っている業務・行為のうち、看護師以外の職種による実施が適当との回答があった業務・行為について、どのようにお考えですか。

  ☆

「看護師以外の職種による実施が適当との回答があった業務・行為」って、ほとんどありません。たった1ページに収まるようですし。

そうですね、看護師さんはやらないでください』とでも答えておけばいいとでも?

それとも、

いえいえ、それも看護師さんがやってください』と答えればいいんですかね?

または、

これしかないってことは、実態調査に回答した人たちって、チーム医療に対する認識がおかしい、極めて偏った考え方の人たちなんじゃないの?

くらい言わないとダメですかねー?

  ☆

Q3 チーム医療の推進の観点から、医師看護師と分担・連携することができる業務(今後実施が可能と考えられる業務を含む。)等について御記入ください。

  ☆

「ごめん、何言ってるのかわからない。」と回答しておけばいいと思いますが…。

要は、

 A.医師と分担できる業務
 B.医師と連携できる業務
 C.看護師と分担できる業務
 D.看護師と連携できる業務

の、四つについて、「何か」書け、と。

で、「何か」にあたることとして、

 『A~Dに該当する業務』を挙げなさい、と。

ところが、「分担」とか「連携」とか書いてあるのに、その定義がわからない。

なので、回答は「ごめん、何言ってるのかわからない。」だと…。違うのかな。

むりやり、無い知恵で解釈すると…えーと、えーと…

考えなきゃいけないのは…

『同じ時間同じ場所で活動している』という前提が、存在するのかどうか。

この前提が存在しているのなら、現場では「専門家の活用」原則が働いて、より専門性の高い側(看護師以外のコメディカル)だけが、業務を行います。つまり、専門性が低い側との間での「分担」はしません。

前提が存在しないとなると、「専門性の低い側しかいなかった場合に、専門性が高い側の業務を、【分担(代理で担当)】する」という意味になります。

「現場に医師or看護師ひとりだけしかいなかったら、どうする?」とか「現場に医師・看護師がいなかったら、どうする?」という出発点。

○『君たちコメディカルの職能のうちで、看護師が単独でやっていいことって何?』

○『医師の職能のうち、君たちが単独でやりたい医行為って何?』

ってことですかね。(自信がない)

×『看護師の職能のうちで、君たちがやりたいことって何?』

×『君たちの職能のうち、医師にやらせてもいい行為って何?(注:医師は例外事項等により、ほぼ全ての行為を単独で行えます)

とは、訊いていませんよね。(とても自信がない)

普通は、医師の医行為の一部を看護師が請け負うにあたって、看護師がおこなってきた補助行為の一部を他業種が請け負う、という、「ところてん方式」で、いいはずなんですが…。なんか、なんでも看護師さんがやればいいじゃん的な空気が漂っている気が…。

お嬢様「パパが注文したメインディッシュの焼き肉(医師の医行為)は当然食べるけどー、私のお皿に載ってる分(現状業務)は、みんなには絶対渡さないんだからっ。てゆーか、あんたのお小遣いで頼んだデザート(コメディカルの業務)も食べたいんだけどー。一口くらいいいよねー。あっ、うっかりして半分食べちゃいそう。てへっ」

執事「もー、お嬢様は欲張りさんですねー。腹八分目にしておかないと、おなか壊しちゃいますよー。」

この質問回答票を受け取った各団体が、一瞬で、看護WGの言う「チーム医療推進」が、チーム医療推進方策検討WGの言う「チーム医療推進」とは違うものなのだと、ようやく気づく…という点では、とても良い質問です。(あ、日薬は気付かないかも)

  ☆

以上、三つの質問をみてきましたが・・・。

こんな質問に答える意味があるのか疑問。でも、答えないことには始まらないので、じゃあ、その答を、どこから出すのかという話になると…

日薬って、こういうとき、会員には何にも言わずに済ませるんですよねー。

締め切りは11月19日。今すぐ担当委員会を招集、その後会員に周知して、「日薬執行部はこう思うけど、みんなはどうよ?」と尋ねれば、少しはいい知恵がでてきて、200ページくらいの報告書になるかもしれない…と楽観的に考えますが、実際は、どう対応するんでしょうねー。

看護WGに出席している委員のうち、看護師以外のコメディカルって、薬剤師だけだという点から考えると…アンケートが出る前に、「このアンケートは方策検討WGで引き取るから、団体に直接訊くのはやめろ」という展開に持ち込むのが、無難なんですが…。数の力で押し切られそうな予感…。

  ☆

この質問案、まさかそのまま会議を通過するとは思えませんが、【人生には三つの坂がある。上り坂、下り坂、まさか。】というジュンイチロウさまの言葉がありますので、嫌な予感しかしません。せっかくなので、スターウォーズの登場人物になりきって、呟いてみましょう。

I have a bad feeling about this.

...indeed.

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