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政策コンテスト☆ 厚労省のは、大半、いらないかも。

みんなー、元気な日本、パブコメが、はっじまっるよ~♪

http://seisakucontest.kantei.go.jp/

注意事項がありますので、よーく聞いてくださいねー。

まず、締め切りは、10月17日、火曜日。お役所だから、17:00必着です。集計は残業になりまーす。

基本的には、フォームから提出してくださいねー。

よく、日本薬剤師会みたいな団体は、団体名が入ったビジネス文書を作って大臣に手渡ししようとしますが、そういうパフォーマンスは事務の邪魔でーす。郵送の書面提出も可能ですが、コピペするのが大変ですから、フォームを使うのが合理的なんですよー。

それでー、

○頂いたご意見は適宜集計の上、10月下旬を目途に結果を公表する予定です。

○ 今回のパブリックコメントは、国民目線での意見として、今後実施予定の「評価会議(仮称)」における政策の優先順位付けを行う際の参考とすることを主な目的として実施するものです。そのため、通常のパブリックコメントとは異なり、各事業に寄せられたご意見を整理した結果を公表することとし、ご意見に対する政府としての考え方(回答)等の公表は行わない見込みとなっておりますので、ご了承下さい。

○ 頂いたご意見に対する個別の回答はいたしかねますのでご容赦下さい。

という、三つの注意事項は、よーく読んでおいてくださいねー。

あくまでも「参考」ですからねー。

参考。つ・ま・り、「行政側の意図に沿った意見は取り上げるけれど、そうでない意見は無視する」という意味ですからね。教科書の記載はテストに出ますけれど、参考書の記載は、教科書の記載を否定する資料があったとしても、テストには出ませんからねー。

あとですねー、お役人さんたちが「ご意見を整理して」という言葉を使うときはですねー、よーするに、「うちの役所が損しないように書く」とか「資料を読んだ審議者が誤解するように書く」とかいった意味ですからねー。

わかったかなー?

じゃあ、つぎ、いってみよー。

  ☆

厚労省の要求事業ページにやってきましたー。

あれこれと、一見するとみんなの役に立つようで、そうでもなさそうな項目が並んでいますよー。

まず、そのあたり、見てみましょう。

  ☆

1.『新卒者就職実現プロジェクト』 72億円

2.『地域医療確保推進事業』 62億円

3.『障害者の地域移行・地域生活支援のための緊急体制整備事業』 126億円

4.『24時間地域巡回型訪問サービス・家族介護者支援(レスパイトケア)等推進事業』 128億円

5.『認知症高齢者グループホーム等防災補強等支援事業』 80億円

6.『徘徊・見守りSOSネットワーク構築事業』 10億円

7.『最低賃金引上げに向けた中小企業への支援事業』 62億円

8.『貧困・困窮者の「絆」再生事業』 76億円

9.『生活・居住セーフティネット支援事業』 60億円

10.『子宮頸がん予防対策強化事業』 150億円

11.『働く世代への大腸がん検診推進事業』 55億円

12.『国民の安心を守る肝炎対策強化推進事業』 38億円

13.『不妊に悩む方への特定治療支援事業』 120億円

14.『健康長寿社会実現のためのライフ・イノベーションプロジェクト』 233億円

15.『平和を祈念するための硫黄島特別対策事業』 16億円

といったラインナップでーす。

  ☆

詳細をみたいときは、「各省独自の説明資料を見る」ボタンを押してくださいねー。

たとえば、1.『新卒者就職実現プロジェクト』 72億円について、説明資料を読んでみると、

 ☆

新卒者就職実現プロジェクト【平成23年度新規】

1既卒者採用拡大奨励金・・・大学等を卒業後、安定した就労の経験がない既卒者(平成20年度以降に卒業した者に限る。)が対象
①支給対象事業主
少なくとも卒業後3年以内の既卒者も対象とする求人を提出し、ハローワークからの紹介により、卒業後3年以内の既卒者を正規雇用
として雇い入れた事業主
②支給額等
正規雇用での雇入れから6か月経過後に、100万円を支給(1社1回に限る。)

2新卒者育成支援奨励金・・・未内定の大学生、高校生等(平成22年3月卒及び平成23年3月卒)が対象
①支給対象事業主
奨励金の対象となる求人を提出し、ハローワークからの紹介により、原則3か月の有期雇用を経て未就職卒業者を正規雇用として雇い
入れた事業主
②支給額等
(ⅰ)有期雇用期間・・・対象者1人につき月額10万円(有期雇用期間は、原則3か月間。有期雇用期間終了後に支給)
(ⅱ)有期雇用終了後の正規雇用での雇入れ・・・対象者1人につき50万円(雇入れから3か月経過後に支給)

  ☆

という説明が書いてありまーす。

『税金からのカネやるから雇ってくれ。雇ってくれると内定率が上昇するから、政権与党と厚労省の手柄になるんだ。でも、雇ったあとのことは知らん』

という、典型的な金銭誘導政策ですね。

単純にアタマ割りすると、就職者ひとりにつきだいたい100万円必要なので、72億円もあれば7200人が就職できて、めでたしめでたし☆ と・・・・・・なるわけがありませーん。

こういうのは、おおむね、実際に支給される金銭よりも、この政策を行っていることを周知させるために使われる「広報費用」のほうが多くなるという、あほらしい展開が待っていますから、広報関連企業にとっては、なんとしても実現してほしい政策といえます。

一人の人間を40年ほど雇うということは、100万円で覚悟できるものなのかな~、という疑問がわいたら、『この要望について意見を提出する』ボタンを押して、個人情報の塊を政府に登録するような「ユーザー登録」をしてから、「ふざけたこと言ってるんじゃない。そんな要望却下に決まってるだろ」と書いてみてくださいねー。

普通のパブコメを送る時は、「氏名・住所・メールアドレス」が必須項目(毎回記入)なんだけど、

今回の政策コンテストにパブコメを送る時は、

 氏名
 年代
 職業
 住居県

 電話番号
 メールアドレス

と、必須項目が、ちょっこし増えとりますー。だんだんね。(←使い方間違ってる)

住居県なんか、何に使うのか、なんとなく予想がつく気もしちゃうかなー?

毎回記入じゃないから、大量に意見を言う際には、とっても楽ちん、かもねー。

  ☆

つぎー。

2.『地域医療確保推進事業』 62億円

についてー。

これはねー、3つの事業があるんだけどー、

 A.地域医療支援センター

 B.臨床研修指導医確保

 C.チーム医療実証事業

Aは、県の予算でやればよさそうだしー、Bは医師会がプランを出してからやれば十分で、Cは今の流れで言うと必要なさそう。

特にCは、検証を委託することで15億円ほどかかるらしいし。

正直、今、急いでやる必要はなさそう。

チーム医療推進会議のタカ派さんたちを前のめりにさせているのは、「この事業で我が社に72億円ぶんどるためには、予算がなくても実証実験の計画を遂行していって既成事実を積み重ねることが大事なんです。わかってますよね、○○さん」といった、見えないプレッシャーなんじゃないかと妄想中。

  ☆

他の政策も、かるーく見ていきますねー。

3.『障害者の地域移行・地域生活支援のための緊急体制整備事業』 126億円

4.『24時間地域巡回型訪問サービス・家族介護者支援(レスパイトケア)等推進事業』 128億円

3,4は、ちょっとばかり、「やりたいこと」の大きさに対して要求予算が少ない気がするんですが・・・。こういうとき、「壮大な計画を言ってた割に、しょぼいことしかできなくて、二年持たずに立ち消えになる」パターンが脳裏に・・・。

5.『認知症高齢者グループホーム等防災補強等支援事業』 80億円

一見、防災補強支援なんていうと、「ああ、大事だよね」という話につながりそうですが、認知高齢者グループホームの要件(「グループホーム指定基準」)に「防災対策」が入っていないのならともかく、これ、「要件に防災対策が入っているにもかかわらず、防災対策を施していない施設」があるということですよね。それは、行政の指導不足なのか、防災対策をするだけの十分なお金が普通に運営していては入ってこないということなのか、気になるところ。お金を「貸し出す」というなら、なんとなくわかるのですが・・・。

6.『徘徊・見守りSOSネットワーク構築事業』 10億円

これは、大半が会議費用と、事務局職員の人件費で終わりそうです。近隣市町村がやれば済むことです。三年で100万人の「徘徊・見守り協力員」を養成するという目標は、エイプリルフールかなにかのネタですかねー。

7.『最低賃金引上げに向けた中小企業への支援事業』 62億円

新卒者採用とおんなじ考え方。「カネをやるから最低時給を引き上げろ。あとは知らん」

8.『貧困・困窮者の「絆」再生事業』 76億円

「家も職もない」方の支援が基本なので、ネットカフェ難民にも範囲を広げるのは、なんとなく理解できるのですけれど・・・「ニート」にまで広げるそうで。ニートって、「家はある」のでは・・・?
こっちは、あくまでも「融資」というあたりも、なんだかなー。
NPO法人を活用!ということは、そのNPOに天下りしている役人さんの仕事を作りますよという側面もあるので、うさんくさいかもー。あと、なににどの程度予算を配分するのかが全く書いていない資料しかないのですが、どうしろと?

9.『生活・居住セーフティネット支援事業』 60億円

9/29、PM3:00に「各省独自の説明資料を見る」ボタンを押したら、「8.貧困・困窮者の絆再生事業」と同じスライドが出てきました。どうでもいい政策だと言いたいようです。

10.『子宮頸がん予防対策強化事業』 150億円

これも、一瞬、「大事かも」と錯覚させますが、「普及啓発」、つまり広報がメインのようです。市町村への「補助」は、「一部」とのこと
(「子宮頸がん予防ワクチンについて、がん検診とセットで効果的、効率的に実施されるよう、ワクチン接種の対象年齢、教育のあり方などの情報を収集、分析するため」に行うようです)

11.『働く世代への大腸がん検診推進事業』 55億円

一定の年齢になったら、国が、大腸がん検査キット(送料込2000円くらい?)をタダで送ってくれるよ☆という政策。そのうち、子宮がん、肺がん、クラミジア、C型肝炎、胃炎、前立腺がん、糖尿病の検査キットも送られてくるようになるんでしょうか。楽天やケンコーコムが泣く政策ですね。
(「市区町村が大腸がん検査キットを一定の年齢の者に直接送付することにより、がん検診の重要性を理解していただくとともに、自宅に居ながらがん検診を受診可能とする」)

12.『国民の安心を守る肝炎対策強化推進事業』 38億円

こっちは出前健診。肝炎検査キットを送ってくれるんじゃないのかなー?

13.『不妊に悩む方への特定治療支援事業』 120億円

「年二回までだった助成を年三回にするから、予算は1.5倍ね♪」ということが言いたいようです。治療費一回40万円に対して15万円の補助。年額30万円から45万円に補助を拡大。
子供手当が月に28000円だったら年額336000円だから、26000人に年額45万円を補助してもいいよね? 答はきいてない! ということのよーでーす。
もう、面倒だから、少子化対策を言い訳にして、年に何回でもいいから補助します!くらいの予算にしちゃえばいいのにね。

14.『健康長寿社会実現のためのライフ・イノベーションプロジェクト』 233億円

うわー、すごいなー。どれだけ大風呂敷広げたら、こーゆー事業が『あとから』でてくるんだろー。最初からだせよー。(平成22年当初予算額ゼロ、平成23年概算要求額ゼロ)
あと一年、しっかり詳細を詰めてから、出直してきなさいねー、という要求ですね。画期的医薬品開発からロボットまでを、まとめて予算化する時点で、具体策を何も考えてないと言っているようなもの。233億円もあるなら、そのお金は全部、iPS細胞研究につぎ込めばいいのに。

15.『平和を祈念するための硫黄島特別対策事業』 16億円

これだけは、まあ、もっと予算をつけてもいいから、やっといたら? 遺族の年齢を考えたら、のんびりやるわけにもいかないでしょうし。「特別対策」だから、「一気にお金を投資して、何年も続けない」のも大事ですよねー。

  ☆

駆け足でだいたい見てみましたー。みんな、ついてきてますかー?

わかりやすく、完全実施したほうがよさそうなことって、「不妊治療補助」と「硫黄島」くらいかなーって思うけど、みんなは、どーでしたかー?

結局のところ、平成22年度予算で実施していた事業以外は、いらないかなー。

今、無理にやる必要があるのかな~という事業か、具体案に乏しくて本当に受益予定者に利益があるのかが判断しにくい事業に見えまーす。

有識者に「議論、急げー」と言いながら鞭打って、細かい議論は全部後回しという、壮大な事業計画を作ってみたはいいけれど、普通の予算委員会なら却下されるネタばかりがそろいましたとさー。

・・・でも。

今回は、「政策コンテスト」。

普通なら却下されるものも、通っちゃうかもしれません。怖い怖い。

さあ、我らがユッキー(ふじいもとゆき)は、どう動くのでしょうか! お楽しみに~☆(たぶん何もしない)

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