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答え合わせ。

薬害防止中学三年生用教材の厚労省案がでましたので、さっそく、答え合わせ。

  ☆

【厚労省案】

教材の構成について(イメージ)
ページ数等
記載内容(これまでの議論に基づくイメージ)

P1
【表紙】
○タイトル(総論)

P2~3
【医薬品関係】
○医薬品の歴史、役割
○医薬品の市販の仕組み(審査、安全対策)
○医薬品の主作用と副作用(ベネフィットとリスク、適正使用)

P4~7
【薬害関係】
○薬害の概要
・歴史
各薬害の原因、被害状況(概要)

○薬害の具体的事例
・歴史的事実(経過・原因等)
・被害者の声や思い
・薬害から学ぶこと(制度改正の対応等)

【生徒への問いかけ関係】
○自分たちは何ができるか
・様々な関係者の果たすべき役割
・消費者の視点
(理解して使用する(主作用と副作用のバランス)、情報の収集、発信等)
・倫理観(相手の立場に立って考える等)

P8
【背表紙】
【自ら調べ考えながら学ぶ関係】
○教材の内容を補足する情報(ウェブサイト等)の紹介
・教材に盛り込み切れない内容
・救済制度の詳細等関連する内容

  ☆

【おばか柊的中学生向け教材の案】

コラムのナビゲーターとしてキャラクターイラストを使用。
イラストレーターには著名漫画家を起用し、「捨てさせない」教材にする。

1ページめ 【薬害ってなに?】
   衝撃! 「薬害」は定義されていない!
   (※薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための
  医薬品行政のあり方検討委員会第23回議事録参照

   定義されていないものは「認定」が難しい?!
   定義されていないものは根絶できない?!
    コラム:薬の副作用は「薬害」なの?

2ページめ(見開き)
3ページめ 【これまでにおこった「薬害」とされるもの】
   こんなにある! (→みんなで、調べてみよう)
   写真の上に、全薬害認定事例の文字羅列。

4ページめ 【薬害が起こる理由ベスト3】
   1位 (例)科学が追い付いていない
   2位 
   3位 
   次点 
    コラム:よかれと思って、薬害(時代背景の問題)

5ページめ 【薬害を防ぐ。大人がやっていること】
   立法 薬事法の改正
   中医協分科会 PMDA
    コラム:石館さんの決断。
      「キノホルムを一旦中止!」(スモン)

6ページめ 【薬害を防ぐ。みんなにできること】
   お話をよく聞こう。
   対処の仕方を医師・薬剤師に質問しよう。
   報告に協力しよう。
    コラム:家系的なものは侮れない(遺伝子多型の話)

7ページめ 【薬害被害にあった人から、みんなへのメッセージ】
   被害者本人から、みんなへ。
   被害者家族から、みんなへ。
    空欄:「みんなから、被害にあった方・その家族の方へ」
     受講者の名前(ニックネーム)を書く欄を用意。
     メッセージ部分を、冊子から切り離す。
     メッセージをもとに、ディスカッションしてもよい。
     メッセージは学校が回収。
     回収したメッセージは、関連団体に届ける。

8ページめ 【宿題】
   みんなに、友達や家族と一緒に、考えてほしいこと
    薬害関連ホームページの紹介
    奥付、7ページめメッセージ欄の裏側(学校名をハンコで押す)。

  ☆

と、まあ、こんな感じでした。

【厚労省案と、違ってたとこ】

1.「薬害の定義」の問題を考えさせる。

2.全ての薬害を羅列し、詳細は調べさせる。

3.「なぜ起こるのか」を、調べた詳細から比較させる。

4.事実と経過だけではなく「社会背景と技術」も考える。

5.副作用=薬害ではないことを明確に。

6.薬害被害の拡大を防いだ実在の大人の存在を印象付ける。

7.薬の感受性の問題。誰もが同じ効果ではないことを知る。

8.生徒と教師と患者団体との、双方向性

9.医薬品記述は「大人がやっていること」に凝縮。

10.表紙から疑問符で始める。

11.中学三年生にできることは「医療関係者に質問すること」を中心に。

12.バカとテストとコラムとイラストと

・・・といったあたりが、厚労省案と違うようです。

筆者がなんとな~く考えていたのは、

学生に教えるにあたって、質問されたら困る資料は、いやだなー、ということ(ネガティブ)。

先生 「薬害っていう定義されていないのに認定はされるものがたくさんあるんだけど、全部でどれほどあるかは教えません。患者団体さんが強く意見を言ってきたものだけを取り上げて、その特定の薬害についてだけなぜ起こったのかを話します。今の技術や倫理だと許されないことが、どうして当時まかりとおったのかといった背景状況などについては知りません。副作用は薬害でいいんですよね、たぶん。薬害の被害拡大を防いだヒトの名前なんか、先生はひとりも知りません。あと、薬はみんなに同じように効くはずなのに、薬害が出た人とそうでない人とがいる理由もわかりません。一応授業なので議論しますけど、結果はみんなの胸にだけ残りますから、社会への影響はみんなの行動次第になります。みんなはどんな行動をすればいいのかっていうと、そうですねー、大きくなったら厚生労働省の官僚になってPMDAに派遣されて技官さんたちに休日返上徹夜仕事を命じて、自分はゴルフかなんかしてれば、薬害はなくなると、先生思うんだけど、みんなはどう思う~?」

生徒 「先生、真面目にやってください」

先生 「てへっ、おこられちゃった☆ じゃあ、あとは自習ねー」

という会話で済むのなら、まあ、どーでもいいわけですが。

厚労省案、次の会議で、どのように味付けされるのか、楽しみです。

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