« 日薬:ほめおぱしー談話であれこれ考えてみる遊び。 | トップページ | 日薬雑誌9月号まとめ・・・られず。 »

高齢者医療。議論会。

えー、今回は、高齢者医療制度改革の「意見交換会」について。

団体職員の参加が多いのと、なぜか大学生がそれなりに参加しているのとが、どう議論に影響したのか、気になるところではあります。

政務三役が議論に参加した」という表現が「議論の場にいたけど何も話さなかった」という意味なんじゃないかという疑問も、頭から抜けないままです。「各グループを回った」ってことは、議論の中身がわかんないけど、とりあえず少し聞いて去っていったってことでしょうから。

  ☆

高齢者医療制度についての意見交換会

1. 概要
平成22年8月7日(土)に開催された「高齢者医療制度についての意見交換会」では、参加者の方々に6グループ(A~F)に分かれていただき、新たな高齢者医療制度のあり方に関する「中間とりまとめ(案)」について、活発な意見交換が行われた。
長妻大臣はじめ政務三役も各グループを回り議論に参加し、その後、各グループの発表者の方から、グループごとにまとめたご意見を発表していただいた。

2.参加いただいた方々の状況

(1)参加者の年齢構成
・64歳以下 64名(男性49名・女性15名)
・65~74歳 5名(男性 4名・女性 1名)
・75歳以上 9名(男性 4名・女性 5名)
計 78名(男性57名・女性21名)

(2)参加者の職種等の構成
・会社員 17名
団体職員 16名
地方公務員 14名
・医療関係者 9名
・教育関係者 6名
・主婦 1名
大学生 10名(※10~20代?)
・その他 5名
計 78名

  ☆

【グループAの議論のとりまとめ】
保険料負担が大変という高齢者の声に流されて、全体の財源論など、大きな制度の安定化に向けた枠組みを考えていないのが問題。
・ 負担をどう公平化するか。現在9割軽減などが行われており、高齢者の横の公平を色々な問題があるとの説明だったが、やはり公平性を保つべきとの意見もある。負担の違う国保と健保の制度に戻るわけだが、それは保険料の負担の不公平感があるのではないかということ。
・ 世帯単位に戻ることについて、意見が分かれ、良いことだという意見がある一方、被扶養者も保険料を負担すべきだという意見もあった。
・ 負担の公平や、誰が負担するのかということとは別に、低所得者の負担の軽減はしっかりやらなければならない。
・ 国保と健保に分けて、それぞれに高齢者が加入することについては、それで良いという意見であったが、どのように保険料を負担するかは別の話なので、若人と高齢者を分けずに同じ保険料にするなどを含めて考えるべき
・ 被用者保険がどのように費用を負担していくかを考えたときには、若人と高齢者について勘定を別にした方が良いのではないかという意見があった。

  ☆

グループAは、「枠組み」そのものを批判。

枠組みがダメってことは、検討会の委員とは別の意見ですね。

勘定は別だけれど同じ保険料にしてみては?的な意見もあり。

  ☆

【グループBの議論のとりまとめ】
・ 費用負担について、財政調整や公費負担をどのようにするか理念や基準を明確化することで、公平性を確保すべき。
・ 支援金の負担が被用者保険には重荷になっており、現に協会けんぽには、負担金が重過ぎて解散した保険者がたくさん入ってきているとの指摘があった。
・ 65歳以上に公費を投入すべきとの意見があった。
財政安定化基金が尽きたときにどうするのか。その場合の公費の投入ルールについて、今から議論しなくていいのかという意見があった。
・ お年寄りに健康になっていただいて、医者にかからなくて済むようにするというのが保健事業の趣旨であるため、これをしっかり行っていくべき。
・ 保健事業の実行部隊は市町村だが、権限や財布は都道府県が握ることになるが、そのあたりについて、どのように適正に動機付けして管理していくのか。
・ きちんと保健事業を行っている健保組合には、効果が数字上で認められるため、それを評価したり、フィードバックする仕組みにより、保健事業を強化するべき。
・ 保健事業をしないことによるペナルティや、基準で脅迫するような仕組みは改めた方がよい。

  ☆

グループBは、「公費投入基準」と「公費の確保方法」。

検討会でも言われていたことです。

  ☆

【グループCの議論のとりまとめ】
(高齢者の保険料負担について)
高齢者の保険料負担は、応能負担とするべき。個人の生活レベル等を踏まえ、支払能力に応じて負担する。
・ 低所得者については特別の配慮が必要。
・ 応能負担を原則とするため、応益負担は一切やめて、全て応能負担にすべきという意見もあった。一方で、最低限の応益負担は必要ではないか、という意見もあった。
(公費の新たな投入について)
・ 公費負担は増やすべき。一方で、高額な医療を限定して公費を投入することや、必要に応じて公費を増やすべき、という意見もあった。
・ 公費負担を増やすのは、高齢者の医療を支えるだけでなく、若者も含め全ての世代が、将来にわたって安心して医療が受けられるような制度を構築することを、その目的とすべき。
財源については、昨今の消費税の議論も踏まえた意見が多く、消費税の一定割合を追加投入すべきとの意見もあったが、逆進性に配慮し、所得税のような応能負担を高めるべきとの意見もあった
・ 若い世代からは、自分たちが負担するということについて積極的に考えるべきという意見があった。
・ 公費負担を増やす上で、十分な将来推計を示し、5年後10年後の姿を明らかにすべき。
(その他)
・ 給付と保険料の負担はリンクさせずに考えるべきではないか。

  ☆

グループCは、「推計をもとにした応能負担」を出張主張。

「どうやってお金を集めるか」という話。

推計がないから具体的な議論にならず。

  ☆

【グループDの議論のとりまとめ】
(わかりやすい制度を目指すことについて)
・ 保険料負担の基準のわかりやすさが求められている。
・ 今の医療保険は制度が分立している点がわかりにくい。
・ 老人保健制度から後期高齢者医療制度に変わり、また新しい制度に変わる。コロコロ制度が変わるのはわかりづらくてよくないのではないか。
後期高齢者医療制度の実施に当たり批判があったのは、広報・周知の問題。例えば、どのように保険料が変わるのか、説明が足りなかった。制度変更に伴う保険料の変動などについて、事前に具体的な周知が必要。
(費用負担)
・ 保険料については年齢に関係無く同じ基準で負担すべきではないか。
・ 国保、協会けんぽは限界に来ている中で、保険料の伸びを抑える仕組みが必要。そのために公費を増やしていくべき。
(その他)
・ 国保の赤字は大きいので、一元化すべきではないか。
・ 高齢者の医療をどのように確保していくのかということをより重点的に議論すべきではないか。

  ☆

グループDは、「制度をころころ変えちゃいけないけど、わかりやすく変えよう」。

あまり議論がまとまってない印象。

  ☆

【グループEの議論のとりまとめ】
(費用負担)
・ 医療費が増大する中で公費負担を増やしていくべき。
公費負担にも限界があるから公費だけに頼るのはいかがか
・ 過度な引き上げはよくないが、応分の負担は高齢者の方もしていくべき被用者保険の被扶養者の方の保険料が0になるという点について、疑問の声があった。
(保健事業等)
・ 医療費が増大していく中で、適正化をしっかりやっていくべき。
・ 保健事業の実施主体については、保険者としてやっていく事業なのか、自治体としてやっていく事業なのか役割分担をしながら、きちっと連携していくべき。
・ 特定健診の実施に係るインセンティブを設けることについて、ペナルティは止めて欲しいとの意見もあった。
(その他)
・ これらの議論の前提として、全体の規模を見ることで将来に向けて安心のできる制度、持続可能な制度にするにあたっては、将来推計をきちんとしていく必要がある
・ 運営主体について、広域化するという意見として国でするべき、広域連合でするべきというものがあった。

  ☆

グループEは、「将来推計を前提に、高齢者も応分負担するが、公費頼みの運営は回避」。

推計なしではわからん、という正直な議論かも。

推計なしで議論した検討会を、彼らはどうみているんでしょうかね。

  ☆

【グループFの議論のとりまとめ】
・ 運営主体については、市町村と都道府県の役割分担を明確にしていくべき。
・ 市町村と都道府県の役割を考える場合には、どの保険者がどのような機能を持つか(保険者機能)についても併せて考えるべき。
・ その際には、都道府県は、医療計画と医療提供体制で中心的な役割を果たしていることも考慮すべき。
・ 費用負担については、保険料や支援金の伸びを抑制するため公費を拡充すべきであるが、助け合いの制度であることが基本であることにも留意すべき
応能負担を高齢者も引き受ける用意があるとの高齢者の方からの意見もあった
・ 「高齢者に安らぎと安心を頂きたい」との意見があった。
・ 狭い範囲での助け合いの仕組みである「鉢植え」からより広い範囲での助け合いの仕組みである「寄せ植え」の仕組みを模索していかなければならない。
・ 説明、周知といった広報は丁寧にやっていただきたい。制度への信頼は、身近なところで生じてくる。窓口負担の説明がわかりやすい、理解できるといったことが制度の信頼にとっても重要。
・ 今回の改革は未来志向で、将来像を示す必要がある。

  ☆

グループFは「運営の明確化」と「応分支払い」と「広報」。

「まだまだ検討会の議論では不足」という話。

そりゃそうですよ。

中間とりまとめ(案)でも、「これから検討する」ばかりですから。

  ☆

と、まあ、こんなかんじで、議論したようなのですが、

それぞれのグループに「色」があって、面白いですね。

「まとめ」に両論併記するグループもあり、対立した議論はなかったことにするグループもあり。

12名ずつで議論して、それぞれが意見を言って、出てきた結論が、けっこうバラバラ

これらを参考にして、これからの議論を進める・・・という作業が、いかに困難であるか、想像出来ちゃいますね。

困難を打ち破るナイスアイデアは、たったひとつ。

意見交換会の結果を、全部無視することです。

検討会の委員がGOサインを出せば、中間とりまとめは「承認」されます。

間髪いれずに、検討会では全く話題にのぼったことがない「作業部会」を設立してしまえば、厚労省主導の形が整います。

タイムスケジュール通りに物事を進めることだけには命をかける方々ですから、このままいけば暴走特急が終着駅のホームに突っ込んでしまうだろうなぁ・・・。

関西弁の最強オヤジ(スティーブン・セガール)が、なんとかしてくれないかなぁ・・・。

|

« 日薬:ほめおぱしー談話であれこれ考えてみる遊び。 | トップページ | 日薬雑誌9月号まとめ・・・られず。 »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/539089/49199604

この記事へのトラックバック一覧です: 高齢者医療。議論会。:

« 日薬:ほめおぱしー談話であれこれ考えてみる遊び。 | トップページ | 日薬雑誌9月号まとめ・・・られず。 »