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日薬。臨時総会議事録。日薬会館問題。

日薬雑誌8月号。17ページからの議事録です。

臨時総会の議事は、

追加理事承認
日薬会館支払い限度額の3億円引き上げ
医薬分業事業等積立金10億円の取り崩しの許可
13億円借り入れの許可

の四点。ほぼ、日薬会館総会。

「億円」単位の話が、三時間くらいの質疑で決着してしまうようです。

冒頭の児玉会長の話をまとめると、次のような話。

【日薬会館を今建てたい理由】
みんながやれというから。
公益法人改革の研修会スペース確保のため。
土地の価格が安いから。

【議論点】
20億円じゃ建たないよ
会員に負担をかけるか否か
借り入れるか否か
積立金を取り崩すか否か
積立金の目的外使用の良しあし

日薬会館をたてなければならない理由、あらためて読むと、とても弱いですね。

  ☆

注意:今回は、エクストリーム意訳によりお送りします。

日薬雑誌を読めば本文があります。筆者が勝手に受け止めた内容と、表現上だいぶ差がある部分もありますので、真面目な方は、比較しながらお読みください。

  ☆

自由質問開始。持ち時間二分。短いですねー。

質問1:神奈川、相田代議員

Q『医薬分業事業等積立資産は事業目的に使用するとき取り崩せる。会館建設は事業目的外使用である。とりくずせないのではないか』(質問11参照)

A『総会で決議すれば取り崩せるんじゃい(根拠不明)』

 ※総会で決議すればって…そういう論理でいいのかなぁ…

質問2;岩手、齊藤代議員

Q『日薬の会員数が減れば借金返済できないよね』

A『年間200人増えてるもん』

Q『病院薬剤師会は2000人ずつ増えている。なぜ日薬は魅力のない会なのか

A『魅力の有無については大変つらい質問だ』『病院薬剤師会の会員は日薬が増やしたんだい』『10万人の会員がいるから、将来も会員は減らない』『会員は増やす。薬剤師の会にする。入会率高めないと』

 ※病薬会員が増えているのはリーダーの資質によるんじゃないかと。京都府薬剤師会の乾会長と児玉会長を比べればわかること。日薬は危機感がなさすぎ。で、魅力がない理由は答えぬまま。個人的には、「魅力がない上に、入会しにくいシステム」だから、会員が増えないと思うんですが。転勤で隣の県に異動したら『入会金払え』って、どんなシステムですか。会員が減らないという予測の根拠が「今10万人の会員がいて200人ずつ増えているから」って、小学生でも言わない理屈です。

質問3:東京都、前納代議員

Q『善意の寄付による予算獲得を検討しては』

A『寄附はお願いする。税金対策にもなるよ』

 ※まず建設推進派全員、特に児玉会長が、税金対策といえるほど高額の寄附をしてみろという話。

質問4:岐阜、山内代議員

Q『返済金利が3%近いんですけど。あと、会館建てたら支部の能力が上がる?』

A『実際はもっと低い金利で借りれるといいなぁ。公益法人改革をすればなんとかなるんじゃね?』

 ※公益法人改革をしてもなんともならない。てゆーか、準備してないことが、このあとの質問で明らかになっていきます。IT改革が急務。

質問5:岡山、三宅代議員

Q『積立金って、毎年1憶2000万円積み立てて、11億になってるの?』

A『繰越金は内部留保になるから課税されるので積立金にした』

 ※この理屈でいいのなら『日薬会館積立資金』に一億円ずつ積んでも問題ないはず。

質問6:神奈川、高橋代議員

Q『薬剤師の会というなら、会費はどうする予定なのか』

A『これから検討する。勤務薬剤師にも魅力のある会にしなければならない。研修会の開催が望まれる』

Q『研修会実施は県薬がやればいいだろ。基準や制度づくりが日薬の仕事だと考えれば、研修用の施設を中央に作るというのはおかしいだろ』

小野議長『次の質問をどうぞ』

 ※基本的に、疑問点をぶった切る小野議長によって、執行部が救われていきます。質疑じゃないですね、これ。

質問7:広島、松下代議員

Q『会館建設後、毎年一億円返済するというが、それは全額、日薬会費からなのか』

A『現在、日薬連盟の家賃が2千数百万円あるので、それもあわせる

 ※なぜか日薬連盟が日薬会館に間借りすることは、何の承認もないのに、決定済みの模様。公益法人のはずですが、『賃貸事業』を行っても、よろしいのですかね。

質問8:栃木、小野村代議員

Q『研修に使える会館と言ったが、日本薬剤師研修センターの今後はどうするのか検討しろ』

質問9:神奈川、中北代議員

Q『日薬は薬剤師が進む道を提案しろ。(内部留保の税金対策で)毎年1億円積み立てるなら会費を下げろ。医薬分業事業等積立資産の目的外使用はやめろ。全会員から会館建設用の寄附を集めろ

A『研修の在り方は日薬会館建設とは別に議論する。日本薬剤師研修センターのことも別に議論する。全会員から寄附を集めるのは「強制ではなく、特別会費となる」。特別会費は集めない方針だ。企業努力の結果生み出した一億円は会員還元なんかしない。会費を下げるくらいなら資産を残す。だって日薬には資産がないんだもん』

(※要旨をそのまま転記すると、「研修のあり方については日本薬剤師研修センターのこと等も含めて議論していきたい。一方、10万人の会員から寄付を集めることについては、強制するものではなく、取り扱いも特別会費となり性格が異なるものとなる。第71回通常総会において寄付に関する議論も行い、『会館建設に係る寄附は受け付けるものとする(任意)』という部分について了解をいただいているが、特別会費を集めないという方針は変わっていないので、誤解のないようお願いしたい。さらに、毎年一億円積み立てているのであれば会費を下げていただきたいとの意見が出たが、この一億円は様々な節約を行ってやっと捻出しているものである。現在、薬剤師会は資産が全くないことから、将来のために、物であれ、お金であれ資産を残すべきと考えており、会館建設にしても、家賃で消えていくものを会館として残すほうが将来のためになると信じている」となります。以前のエントリで薬局新聞の一面記事をとりあげましたが、そちらでは「毎年それだけのお金が余るのなら、会費を安くするなどやり方があったはずだ。日薬の資産を取り崩すやり方ではなく、まずは募金を募って集まったお金で土地を探すなどの手法もある。これからの世代に負の遺産は残すべきではない」と中北代議員が話し、「余っているなら会費を減らす、というのは考え方が違うのではないか。会館建設に関しては昨年8月に会員の総意として了承された案件だと認識している」と児玉会長が反論して拍手されたことになっています。なに、この大きすぎる違いは…?)

質問10:鹿児島、内野代議員

Q『鹿児島じゃあ大方が会館建設に反対だ。日薬・県薬・地域支部の三層構造維持はできないだろ。年間一億円つくれるなら、地方のためにもIT関係設備に使えよ』

A『三層維持はこれからマニュアルつくるから。事業内容をこれまでの役員が全然把握してなかったので、アンケートとってるとこ。ITは検討中』

 ※遅い。公益法人改革問題は組織の背骨を決める話。地域代表が役員にいるのに地方組織の事業内容を知らないというのですから、困った話です。

質問11:東京、上村代議員

Q『(代議員で理解している人間がどの程度いるのか不安だから念のために敢えて訊いてみるけど、)医薬分業事業等積立資金は、何に使うつもりで積み立ててきたのか』

A『「医薬分業及び医薬品情報活動に関する事業」「医療保険制度の対応に関する事業」「薬剤師の生涯学習及び養成教育に関する事業」「地域保険活動に関する事業」に使える。新聞意見広告で計2憶2千万円を使い、【会務運営の中で、通常の事業には区分できないものは、ほとんどここから支出している】』

Q『医薬分業事業として(生涯学習とか)行いたいものがある。取り崩すのは反対だ』

A『取り崩しても、また積み立てる』

 ※医薬品情報活動に用いていいなら「会員の各種研究活動への補助」事業をおこなってほしいものです。医療保険制度の対応に用いていいなら、中医協をはじめとした各種検討会に提出する資料づくりやシンクタンク組織に使ってほしいですし、生涯学習や養成教育に用いていいのなら「会員の学生実務実習に関する新しい試み」や生涯研修用の連絡システムづくりに使えそう。地域保険活動に用いていいなら「地域薬剤師会による行政とコラボした新しい試み」にも使っていいわけですよね。そういったビジョンがまったくないのに積み立てて、しかも【会務運営の中で、通常の事業には区分できないものは、ほとんどここから支出している】って、それ、どうみてもマズイでしょ! 官房機密費かなにか? 薬剤師会的ウラガネ? 10年かけて積み立てたと言ってますから、中西・児玉体制の間、支出のチェックが、ちゃんとできていないってことなのでは…? チェックする責任者って、誰でしたっけ?

質問12:福島、町野代議員

Q『会館建設賛成。資産の取り崩しは反対』

A『取り崩す。理解しろ』

Q『でも…会館内容だって決まってないのに…』

A『取り崩すんだよっ。地価底値だしよっ。ってゆーか、俺の愛する会長様が取り崩すと言ったんだから、取り崩すんだよっ。会長がご理解いただきたいって言ったんだから、ご理解しろよっ』

 ※七海副会長の回答に関しては「日薬会館建設特別委員会の筆頭担当副会長」なので答弁すること自体は問題ないと思いますが、担当理事をさしおいて、ここで出てくる意味がわからないため、かなり誤解したイメージでのエクストリーム意訳を試みています。そのまんま受け取らないでくださいね。七海副会長の発言は『日薬会員は200人ずつ増えてるもん』と『地価が底値だもん』の二か所だけです。

質問13:香川、中山代議員

Q『10億円取り崩すのってー、前の総会でー、決まってなかったけ?』

A『取り崩す金額については了承されていないよ』

 ※後半で出てくる質問ではないような・・・。まあ、いいけど。

質問14:神奈川、嶋代議員

Q『議案二号の修正点を読むと「諸税・仲介手数料・什器備品が3億円」と読めるが』

A『総合的に判断して23億円だ』

Q『渋谷から四谷に移転する際に会館建設積立を行わなかった理由はなんだ』

A『公益法人の設立許可及び指導監督基準により、内部留保額は30%以内とされている。これより、具体的な計画がないにもかかわらず会館建設積立資産を積み立てれば内部留保と見なされるため、これまでは医薬分業事業等積立資産に積み立ててきた

 ※最初の質問に対する答弁は、答になってないですね。また「会館積立」を行わなかった理由が「具体的な計画がないのに積み立てると内部留保になるから」というのは。日薬雑誌20ページの児玉会長の説明によれば、二年前の通常総会での議論で会館建設の機運が高まったことになっていますから、転居時点では「積み立てる計画」自体が存在しません(その後会館積立を行ったのに、850万円しか積み立てなかったわけですが…)。んで、「具体的な計画がないと積み立てられない」というのがホントだとしたら、『医薬分業事業等積立資金』なんて、全く具体的な計画がない積立なので、これこそ積み立てられないという理屈になります。まるで『医薬分業事業等積立資金は、会館建設積立資金の仮の姿である!』とでも言いたげな答弁をされちゃうと、誠実さを疑いたくなりますね。

質問15:東京、茂木代議員

Q『坪あたり117万円ってどうよ』

A『妥当です』

Q『会館維持のために営利事業やらないのか』

A『公益社団法人だから収益事業は制限されてんだよ』

 ※日薬連盟の家賃は収益事業じゃないんですかね。組織外の人を滞在させてお金をとるビジネスをやって問題がないのなら、旅館を買い取ればいいんじゃないですかねー。

質問16:東京、手塚代議員

Q『休日夜間も自由に使用可能な施設にするっていうけど、守衛さんとか、人件費ものすごくかからない?』

A『残る守衛さんはひとりだし、一定時間で、夜は閉めちゃうから平気』

 ※守衛さん可哀想・・・

  ☆

で、なんだかんだいって、「日薬会館」のイメージ図がでてくるわけでもなく、一般会員にはこれまでの資料が示されるでもなく、ただお金(借金)だけ手配するという話にあけくれた模様。

毎度毎度「挙手多数」で終わってるんですが、ちゃんと誰がどう投票したのかという結果を出してほしいものです。

  ☆

【おまけ】

小野議長『質疑を終わる。討論は無いか』

あのー・・・筆者は総会素人なのでよくわからないのですが・・・

ここで言ってる「討論」って、なんですか?

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