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「グッドマン・ギルマンにどう書いてあるか言ってみろ」

チーム医療ナースWG第一回議事録より。

  ☆

○有賀座長

 進めなければいけないことはみんなわかっているのですが、委員の方たちの中に、よくわからないうちに進んだという話は決定的にまずいと思います。最初は少しジリジリするかもしれませんが、去年の議論に直にかかわっておられなかったたちもいます。共通認識というか、共通規範というか、その辺がないと最後までダッチロールになるというのはいやなのです。もともとそのようなことで、不純な理由で出発したかもしれないけれども、話し合っている内容は、極めて患者さんのための医療ということで、よいことをやろうとしている。私が申し上げたのはそういうことなのです。だから、井上委員が言われるように、そんな矮小な話をしているわけではないことはわかっていただかないといけないと思うのです。

 先ほどから言っていますように、本日の会議ではモデル事業、並びに実態調査についてということになっていますので具体的にはどのようにしていけばいいのだろうということを究極的には話をしていかなければいけないと思うのです。例えば看護師さんが自分で処方していくのもいいだろうという話は確かにあります。それは包括的にそのチームの中でうまくやっているということでいけば、大昔からやっているわけです。それをルールとして、社会のというか日本国のルールとしてそれをやっていこうということになると、それはそれなりの勉強をしてくれよなという話になります。私たちのカンファレンスで言えば「グッドマン・ギルマンにどう書いてあるか言ってみろ」と言ったときに、薬剤師さんはグッドマン・ギルマンと言えばすぐわかりますけれども、看護師さんは誰もわからないです。そのようなこともあるので、どのような形できちんと勉強プロセスを進めていくのかという話だって、ルールとして決めていくのは重要だろうということだと私は認識しております。実態調査といったときに、事務局はどんな景色で、どのようにやってしまおうというわけですか。

  ☆

というわけで、「チーム医療に関わる薬剤師さん」は、グッドマン・ギルマンにどう書いてあるか暗記しないといけないようです。暗記してないと、チーム医療戦線においては、薬剤師の出番はなさそうです。

とはいえ。

本一冊暗記するって、特殊能力としかいいようがありません。

病院勤務の薬剤師さんは標準装備している特殊能力なので、こういう会議にでてくるドクターのイメージでは、そういうものなのかもしれませんが。

歌の歌詞すら覚えられない(特に「たにし踊り」)、昨日の夕飯に何を食べたか忘れる、新ワイルド7のメンバーのコードネームを全部言えない、そんな、ばか薬剤師の筆者には、くっつけられないオプション装備です。どうしましょう。とりあえず、筆者は、彼らの考えるチーム医療からは、撤退させていただきます。

筆者が撤退して患者さんの身の安全が確保されたところで、チーム医療に「特定」系の話がでてくる理由を考えてみます。

おそらくは・・・、『特殊能力の持ち主だけでチームを組んで戦いたい』という意味なんですね、「特定」系の話って。

えーと、たとえば、「アイアンマン」みたいな超天才科学者にはアベンジャーズ(キャプテンアメリカ、ハルク、ソー、アイアンマン)に入ってほしいんだけれど、スターク・インダストリーズの平社員はお断り、みたいな?

アメコミのスーパーヒーローチームって、たいてい、内ゲバ的なストーリーラインが待っていますから、そのへん、お気をつけて☆ (って、例を出したのはいいのですが、『特定』な方々がアメコミを読むとは思えないのは何故なんでしょう?)

  ☆

そういえば。

有賀座長は、

「看護師が処方する」ことは、包括的には「大昔からやっている」とも述べました。

委員は、誰も反論してませんが。

有賀座長のところでは、大昔から、そうだったということなんでしょうか。

包括的であっても、「看護婦が処方する」ことって、ダメでしょ?

(仮に「処方」と「調剤」を間違えていたとしたら。包括的であっても、「看護師が調剤する」ことも、ダメでしょ?)

それを、大昔から、やってる?

ふーん。

こういう考え方のヒト、座長にして、議論して、いいんですか?

(「処方」と、院内での「投薬」を間違えている可能性が高いのですが、そういうことなら『だったら、『投薬』には薬が関係するのだから、そこの仕事は看護婦ではなく、これからは、全て薬剤師にやってもらえばいい。つまり注射や点滴を含め、投薬業務は特定看護師および看護師が自律的にやってはいけない仕事ということでどうでしょうか』という議論に発展…するとは思えないのはなぜでしょう)

  ☆

議論全体を斜め読みした感じでは、

『特定看護師ありきで進めるのはおかしいだろ』

『11回以上も議論した去年の会議の結果なんだから、おかしくないもん』

『それがおかしいっつってんだろ』

『そんなの議論の後退だもんっ』

『おまえらの議論が目的からズレてるって言ってんのがわかってないだろ』

『やだやだやだぁーっ。特定看護師作るんだもんーっ』

『ってことは、あれか? この『モデル事業』ってのは、その踏み台かよ』

『実態調査もしてないのにモデル事業なんかおかしいだろ』

『じゃあ、名前だけ変えればおっけー?』

『おまえら、いつもそういう態度なのかよ』

『うん。これはきっと、実態調査に限りなく近いモデル事業なんだよ』

『なんだそりゃあ。いい年してどんだけ脳味噌ゆとりか』

『とりあえず、また議論を深めてください。今回はおしまい』

・・・という議論ですね。

5分で終わる話を、二時間かけてやってるだけです。

こういうところに、「前の検討会に参加していて報告書にかかわった人」を、委員で入れちゃ、ダメですよ。

最終的に「親会議」が決めるという前提があったとして、ワーキンググループに「親会議」のメンバーが参加していたら、親会議委員の意見に引きずられるにきまっています。ただでさえ面倒な「学校の先生」=「お役人さんたち」がぞろぞろいる会議なんですから、親会議の委員は全員はずしてほしいですね。どうせ、答申書を読んで、難癖つけるんだから。答申書を作る段階から難癖つけにくるのは、フェアじゃない気がします。

以前のエントリでも書いたように、ワーキンググループの委員の人選は、親会議の座長がやっているので、全ての責任は親会議の座長にあるということで。

  ☆

薬剤師代表らしき、川上委員については、特に述べることはありません。

この議事録を読んで、次回会合の際に、一時間くらい吠えていただければ、とは思いますけれど。

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