« 超重要。チーム医療推進ナースWG。 | トップページ | 高齢者医療制度改革会議第6回議事録。ついてけない。 »

日薬代議員会議事録その4。消費税10%。そのとき薬価が内税のままだったらという話。

えーと。代議員会議事録を読んでいく遊びの続きです。

今回は、広島県の村上代議員の質問。

村上代議員は、京都の乾代議員の提唱するPharm.D呼称についても尋ねましたが、執行部答弁は「検討中」で、おしまいでした。

理事会議事録にPharm.D関係の話が載ったことはないはずなので、なにもしていないことを検討中と言うのは、薬剤師倫理規定第五条・第十条的に、よくないと思いますが。

で、[薬価改定と税制]についての質問が、今回のメイン。

  ☆

村上代議員
「医療用医薬品の消費税について、現状、薬価は内税で表示されているが、薬価改定時の影響を考えれば消費税は外税として、外税ゼロの評価を実現していただきたい。さらに、薬価の引き下げが実施された年の場合、当年3月31日末の在庫をもって、引き下げ分を損益として計上できないか。見解をうかがう」

森常務理事
「薬価の表示については、内税であるためにわかりにくい。しかし、薬価改定時には、消費税の補正は行われている。医療機関、薬局への販売価格の加重平均値、つまり税抜きでの市場実勢価格に1.05をかけて、それに調整幅を載せたものが新薬価になっているので、消費税に関しては計算されていることになる。
二点目の薬価改定時の影響については、私も大変心配している。確かに、薬価改定時の引き下げに伴い、在庫医薬品の資産は減少する。それに対応した何らかの税制優遇処置を要望しているところであるが、今後も続けたい」

  ☆

とまあ、こんなやりとりです。

事実確認みたいな答弁なんで、一見まともに見えますが

村上代議員がある程度具体的な要望(外税にしてくれ)をぶつけたのに対して、日薬側は「今、内税なんだよね」とだけ返答しています。

「内税で、消費税に関して計算されてしまっているがゆえに、困ったことになっているから外税にして、さらに外税0円にしてよ」と言っているのが聞こえていない模様。

いや、ほんとに、実質的には、税金考慮されていないのと一緒ですし。

書籍みたいな「定価1980円 (本体1886円)」といった表示が、薬にはないんですからね。

んで。

「なんらかの税制優遇処置」なんて、何も要望していないのとおなじです。

「相手に方法を丸投げするな。子供じゃないんだから」と、叱られちゃいますよ。

  ☆

「なんらかのオモチャを買ってよー」

と要望して

「じゃあ、このモビルフォース・ガンガルを買ってあげよう」

機動戦士ガンダムじゃなきゃあ、やだあーーーっ」

と泣いて怒る子供。

そういう展開が待ってます。

  ☆

日薬側にビジョンが足りないんだなぁ・・・ということは、よくわかります。

で、

タイトルに挙げた「内税」という表現は、正確ではないのですが・・・まあ、税金っていうか上納金ってかんじですけれど。

加重平均値×1.05で、税金分って言っているので。

たとえば1錠実勢価格が5円の薬は、5×1.05=5.25円で、薬価は5.3円あたり(補正が入ります)になるわけですね。

てことは。

  ☆

 消費税10%になったら、どうなるんでしょうか。

A.いきなり、そのぶん、「薬価が高くなる」

B.薬価は変わらず、「薬局側が5%分の損失を受ける」

さて、どっち???

  ☆

ここ、ポイントです。

Aの場合。

「医療費が高騰している」ことを理由に文句をつけてくるお役人さんたちは、薬価が内税であることなど百も承知です。

でも、おそらく、「消費税率が上がることで薬剤費総額が一気に上がる」ときには、なにかイチャモンをつけてきますよ。だって、薬剤費って、医療費総額のかなりの額を占めていますから。

実質的には、あがったぶんというのは、全て税金ですから、お役人さんの立場でいえば、全く懐が痛まないのに「医療費が高騰したという主張を展開できる」都合のよい話となります。

薬剤師は、なんにも悪いことをしていないのに、医療費高騰の犯人にされちゃうかもしれません。

Bの場合。

泣き寝入りどころの話ではありません。

至急、対策を必要とします。

薬価改正で被る被害額も酷いものなのですが、それはまだ、一瞬の話。

消費税率が5%上がって、問屋さんへの支払いは5%増しなのに、保険の診療報酬が変わらないというのでは、次の薬価改定時まで、ずっと、5%の損益をこうむり続けることになります

薬を買えば買うほど、大赤字。

それが、最悪、二年間続きます。(まあ、前例からすると、薬価改正せずにほっといたりは、しないと思いますが)

※正解は、C.「薬価が下がって、かつ、薬局側が5%分の損失を受ける」でした。

  ☆

さあ、どうしましょう。

消費税反対とか言ってても、かわりません。

しっかりと、お役人の言質をとっていく地道な活動が、ものを言います。たぶん。

がんばれ、森常務理事(イケメン)。

まけるなぼくらの森常務理事!(大平透さまの声で)

|

« 超重要。チーム医療推進ナースWG。 | トップページ | 高齢者医療制度改革会議第6回議事録。ついてけない。 »

趣味」カテゴリの記事

コメント

簡易的にではありますが
薬価を100とすると
消費税 5%時 税部分4.8 薬価本体95.2
   10%では 税部分9  本体91 です。
現在の消費税5%のときに 卸さんから税抜き90(%)で購入していた場合には 税込94.5 薬価差+税部分で儲けが、5.5(R含む)です。通常の取引のように税部分を明らかにするほうが、わかりやすいですね。
その場合はもちろん、薬価に含まれる消費税4.8 から卸に支払った消費税4.5の差額の「0.3」は国庫に納税することになります。国の税収UPの面からも 外税に賛成です。

投稿: | 2014年1月10日 (金) 11:43

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/539089/48637410

この記事へのトラックバック一覧です: 日薬代議員会議事録その4。消費税10%。そのとき薬価が内税のままだったらという話。:

« 超重要。チーム医療推進ナースWG。 | トップページ | 高齢者医療制度改革会議第6回議事録。ついてけない。 »