« 医道審議会。処分薬剤師の罪と罰。 | トップページ | FIP薬剤師倫理規定のコピー。 »

調剤と情報。ノブさん林さん対談vs岩月さん。

たまには「ひとにも読んでほしい記事を紹介」してみる遊びを。

先日、ノブさんこと山本信夫日薬副会長のチーム医療の話題を書きました。

今月の「調剤と情報(6月号)」が届いたので開いてみると・・・、巻頭、ノブさん&林さん(チーム医療検討会で参考人としてがっちりしっかり話してくださった救世主みたいな方。虎の門病院薬剤部長)の対談記事でした。

全体的に、話題選択も含めて、林さんがうまくフォローしていて、いつものノブさん節は控えめ。中学生と大学生の会話みたいで、面白かったです。

日薬の役員にインタビューするときは、記者がやるより、対談形式で詳しい人と組み合わせたほうが良いようです。

  ☆

【林さんのおことば要約】

「薬剤師が薬剤師に、逆紹介も含めて、紹介状を書けるようになってほしい」

「そのために、考え方の情報共有が大切」

「薬のことは、彼彼女に聞けば、なんでもわかるということが大事」

「知識をスキルに基づいて現場に適用していくという経験を積む」

「薬剤師はサイエンスしろ。遺伝子とかも考えろ」

「医師だけでやる薬物治療より効果が出たら、それを科学して公開しろ」

「なんだかんだいって患者さんの人生に長く関わるのは薬局の薬剤師」

  ☆

おっしゃるとおり。

医薬品の添付文書を開いたら、まっさきに構造式と薬物動態を確認するのが薬剤師。

添付文書を開いて、とりあえず効能と用法用量を確認・・・していては、サイエンスなんてできません。

林さんの前向きトークに引きずられたのか、ノブさんも、良い言葉を残します。

  ☆

【ノブさんのお言葉超要約】

「知識と技術が一緒になるとアートになる。『このぐらい』という『ざっくり感』が日本的アート」

「1枚の処方せんに書かれたことは数行かもしれないが、その数行を通して見える患者背景をしっかり捉える姿勢・話術が、トテモスバラシイ薬剤師なのだ」

  ☆

林さんの素敵トークのあとは、今月の特集記事、「ジェネリック調剤 私の工夫」。

東京都薬剤師会北多摩支部の末席にいるので、part3の【薬歴を利用したジェネネック調剤の工夫】は必読!と宣伝しておきます。

おおざっぱにいうと、「薬剤師は薬剤学的側面からの吟味を怠ってはならない」という話で、例として、擬人化するなら不思議ちゃんキャラっぽいリマプロストアルファデクスのPTPシートからの離脱時の製剤比較(「医療薬学」誌から転載)が載っています。

ネタバレなので白文字。

プロレナールとオパルモンが同品質、リマルモンは全く一包化に向いていない

  ☆

特集のpart4は、岩月さんの「磯部さんの言ってることをボクみんなに実践させるよ」原稿です。

以前のエントリで

【横文字カタカナ語をつかいたがる人の思考や、その言葉をそのまま雑誌に掲載して意味を載せない編集者の思考には、ついていけません。なんか気になるので、岩月さんには是非、「ロジスティック」について『調剤と情報』誌上で説明してほしいと願うばかり。】

と書いたのですが、

岩月さん、ジェネリックの特集なのに、持論の「最適な薬剤を、最適なルートで、最適なタイミングで、最適な量を届けるのが、薬剤師の仕事です」をもってきました。

ついに、「ロジスティック」の説明が行われるのかとワクワクしていたら。

「調剤はロジスティックだ」

という言葉は、最後まででてきませんでしたとさ。残念。

岩月さんは「処方せんの監査のみが行われ、患者情報や、お薬手帳による他の医療機関・他の薬局の情報の確認、前回来局後の状況の確認がないまま調剤して『できてしまった』医薬品を目の前にして、服薬指導が始まる」という仕事を「多くの薬局」がしていると述べています。

それ、おかしくないですか?

「患者情報も過去の薬歴も薬手帳もがっつり確認して、処方内容の問題点を把握して、疑問点を抽出し、プランを立てて、聞き取る必要があることをシェイプアップして、説明内容を絞り込んで・・・」っていう流れを、監査時・投薬前に行ってないんですか? 『数や種類があっているかどうかを確認する行為』だけが「監査」だとでも思っているんですかね?

岩月さんの見てきた薬局(岩月さんの経営する薬局含む)には、プランニングとか準備とかメリハリとかいう言葉はないんですかね?

とりあえず『全部』訊かなきゃ、調剤できません!」なんていう白黒はっきりした行為は、医師が「とりあえず全部の検査をしなければ診察できません」とか「家族の病歴や住居の様子、人間関係などが先にわかっていないと診察できません」とか言ってるのと、かわりません。

「1枚の処方せんに書かれたことは数行かもしれないが、その数行を通して見える患者背景をしっかり捉える姿勢・話術が、トテモスバラシイ薬剤師なのだ」

と考えているノブさんだったら、岩月さんや磯部っちの主張する「毎回3回投薬カウンターに呼び出して根掘り葉掘り一から聞く」手順に対して、「そんな手順じゃないとできないなんて、その意味では、トテモスバラシイ薬剤師とは正反対じゃないかと思わなくもないでもないです」とか、言ってくれるのでしょうか?(※たぶん言わない)

|

« 医道審議会。処分薬剤師の罪と罰。 | トップページ | FIP薬剤師倫理規定のコピー。 »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/539089/48503757

この記事へのトラックバック一覧です: 調剤と情報。ノブさん林さん対談vs岩月さん。:

« 医道審議会。処分薬剤師の罪と罰。 | トップページ | FIP薬剤師倫理規定のコピー。 »