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日薬代議員会議事録その5。薬剤師認定制度認証機構って知ってますか

代議員会議事録を読んでみる遊び。

今回は、石川県、能村代議員の質問です。

能村代議員は、前回代議員会で「研修認定薬剤師の認定率の向上が、薬剤師の資質向上の指標の一つだ」と述べたこと前置きに、

【日薬と日本薬剤師研修センターの関係について】を、訊きました。

能村代議員「そもそも研修認定薬剤師制度というのは、どこが主体的に運営する制度なのか」

これに対して、ノブさんこと山本信夫副会長が・・・長いので要約すると

薬剤師認定制度認証機構の認証を受けて、認定証を発行しています。研修自体は様々な運営母体で行われていて、認定も様々な認定機関があります】

といったことを答弁しました。

認定証を発行するところを認証しているのは【薬剤師認定制度認証機構】なのですが、「研修認定薬剤師」の制度は各認定機関なのではないかと匂わせるところで終わる答弁です。

【薬剤師認定制度認証機構】って、よくわからないので、軽く調べてみました。

  ☆

CPC(薬剤師認定制度認証機構)とは

 薬剤師が、時代に即した職責を果たすには、生涯研修により常に自らの能力・適性の維持向上に努めることが必須です。そのためには、薬剤師なら誰でも受講できる質の高い生涯研修を提供し、研修成果を認定する「生涯研修プロバイダー」が、今後数多く必要となります。
 薬剤師認定制度認証機構は、このような状況に応えるために、関係団体との連携のもと、プロバイダーから申請のあった研修・認定制度について、第三者評価機関として客観的評価を行い、基準に適合する制度を認証し、それを情報として広く薬剤師にお知らせすることを役割としています。

 設立母体

 薬剤師認定制度認証機構は、(社)日本薬剤師会、(社)日本病院薬剤師会、(社)日本薬学会、日本医療薬学会、(社)日本私立薬科大学協会、国公立薬学部長会議,(財)日本薬剤師研修センターの協力により、平成16年6月に設立された法人です。薬学の全セクターが参加した自主的で中立の相互評価機関の性格を有しています。

 一般社団法人 薬剤師認定制度認証機構 役員名簿
   平成21年6月1日現在

理 事

入江 徹美 熊本大学大学院医学薬学研究部教授
内山 充 (社)薬剤師認定制度認証機構代表理事
洪 愛子 (社)日本看護協会常任理事
佐藤登志郎 (財)日本高等教育評価機構理事長
代田久米雄 元日本ベーリンガーインゲルハイム(株)社長
田邉 功 前朝日新聞社科学部編集委員
望月 正隆 東京理科大学薬学部教授
安原 眞人 東京医科歯科大学附属病院薬剤部長
山田 勝士 鹿児島大学医学部・歯学部附属病院薬剤部長
山本 信夫 保生堂薬局

監 事

齊藤 勲 (財)日本食品化学研究振興財団専務理事
三輪 亮寿 三輪法律事務所 弁護士

(以上、機構ホームページより引用)

  ☆

えーと・・・答弁者本人が、認証機構の理事者でした。

ちなみに、日本薬剤師研修センターの「評議員」名簿をみると、

  ☆

三輪 亮寿 弁護士
山本信夫 (社)日本薬剤師会副会長

  (平成22年4月1日現在)

  ☆

ということで、認証する側(機構)の理事が、認証される側(研修センター)の評議員をつとめているという、なんとも、子供に説明しにくーい状況になっているようです。

えーと・・・たしか・・・

第三者評価機関として客観的評価を行い、基準に適合する制度を認証し、それを情報として広く薬剤師にお知らせすることを役割としています』

という、お話だったと思うんですがぁー。

当事者がいても第三者とは、これいかに。

  ☆

まあ、代議員会では、ノブさん本人の立場についてとか、そのへんはスルーされたので、続いての関連質問。

能村代議員「日本薬剤師研修センターの薬学生の実務実習指導薬剤師の認定申請に必要な書類として、指定講習会やワークショップの修了証の提出を求めているが、修了証の原本は研修を受けた当人が生涯所有すべきものであって、普通はコピーで対応すべきものであると思う。この点は、日薬として御存じなのか」

山本副会長「担当ではないが、承知している」

能村代議員「修了証の原本を提出させるという前代未聞の申請手続きは納得できない」

平山理事「日本薬剤師研修センターの専務理事を務めているので、御説明したい。実務実習指導薬剤師の認定申請にあたって、ビデオ講習やワークショップの修了証の原本を提出するようになっていることについてはいろいろな考え方があるかと思う。そもそも、ビデオ講習やワークショップは、実務実習指導者の認定をとるための研修であり、それらの修了証は研修センターが受講者にお預けし、最後には研修センターに返ってきて、認定証を交付するという制度であるとご理解いただきたい。修了証はほかに利用する価値がないので、原本を提出していただくことはそれほどおかしなことではないと思う。原本でなくてもよいという考え方もあるかとは思うが、これは厚生労働省の補助事業で、厚労省の意向もありそれに従って原本を提出いただいているという状況である」

能村代議員「了解した」

  ☆

・・・のっ、能村代議員っ!

そこで了解しちゃえるんですかっ?!

時間がないとはいえ、ねえ。

ほんとは了解なんかしていないですよねっ

こういうときは

「全く了解しかねるが、時間が来たので終わる」

といった流れにしないと、「勝った! 第三部 完!」と言われてしまいます。

とりあえず「ほーお、それで誰がこの能村明文の代わりをつとめるんだ?」というリベンジをお願いしたいです。質問時間がギリギリでも、時を止める勢いでがんばってください。

平山理事は、

そもそも、こういう制度である

と答えたのですが、

能村代議員は

その制度がおかしいよね

と質問しました。

平山理事が「御理解いただきたい」といくら言っても、その「そもそもの制度」が理解できない・納得できないから、能村代議員は質問したのですよね。

けれど、「そういう制度だから」という回答。

「制度改革してほしい」と言われて、「そういう制度だから、そのままでいきます」とだけ返されたら・・・、何の検討もされていないわけですから、日本薬剤師会には、会員が被っている状況を改善する気がないのかな、と、気になるところ。

日本薬剤師会には、

 本会は,国民の厚生福祉の増進に寄与するため,薬剤師の倫理的及び学術的水準を高め,薬学及び薬業の進歩発展を図ることを目的とする。(定款第4条)

という定款がありますから、会員の状況改善は二の次なのかもしれませんが。

検討を行わずに現状維持となると、「じゃあ、なんで、そういう制度のままでいきたいの?」という疑問がわきます。

平山理事も、そこには気がついたのか、「原本の提出は、厚生労働省の意向である」という話を展開しました。

平山理事は「厚生労働省の意向もあり、それに従って」と言っています。

『この制度構築の責任者は、厚生労働省です。日本薬剤師研修センターはそれに従っているだけであるから、文句があるなら、日本薬剤師会の代議員会ではなく、直接、厚生労働省に言ってください』

とゆーことを、述べたように聞こえたんですが・・・。

なるほどー。

厚労省が、そうしろと、いったんですかー。

どこで? いつ? どんな文書で?

それ、厚生労働省に確認しても大丈夫なんですよね?

厚生労働省が、原本を提出しないと認定しないと、決めたんですね?

厚生労働省は、コピー提出ではダメだと、どこかで明記しているんですよね?

能村代議員、次回の代議員会での質問がひとつ、できましたよー。

  ☆

なお、山本副会長(ノブさん)の

「担当者ではないが、承知している」

という答弁は、薬剤師認定制度認証機構の理事、かつ、日本薬剤師研修センターの評議員、かつ、日本薬剤師会副会長、という立場を、都合よく使い分けている発言として、なかなか秀逸です。

「代議員会の主催である日本薬剤師会の中では直接の担当者ではないが、それを監督する副会長という立場にあり、研修センターの評議員であるため制度実施の監督当事者であり、そういった制度を行っている研修実施施設を認証した認証機構の理事であるため認証制度の審査監督者である」という複雑な立場を整理すると、

「全ての段階において、監督責任を負っている」

ので、とてもよく知っているのではないかと。

能村代議員の言う「前代未聞の申請手続き」のできた経緯について、次回あたり、なにか、話してほしいです。教えてプリーズ。

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コメント

私も日本薬剤師認証機構というのは、ガチガチの天下り先だと思っています。評価する側とされる側に同一人物がいて、どうして第三者評価機関といえるのか不思議です。3年に1度、認定団体に更新手数料を1万円も払っていますが、更新手続きに1万円もなぜいるのか納得いきませんが、いろいろなことをする条件に組み込まれているので仕方なく払っています。

投稿: ママカリの酢漬け | 2010年6月24日 (木) 00:31

薬剤師認定制度認証機構と日本薬剤師研修センターには、まだまだ謎がありそうです。

お金の取り方にしても、疑問は多くあります。認定薬剤師、スポーツファーマシストetc…、認定団体に支払う登録料・更新料の不思議。医師が「内科」「眼科」などの専門を標榜するのに、登録料や認定料をとるのかなぁ…と、考えてしまいます。

今後公益法人化した場合、事業仕分けの標的になると…イロイロマズソウナ予感

投稿: おばか柊 | 2010年6月24日 (木) 11:06

あ、わかりにくいので、ちょっと訂正。

医師が「内科」「眼科」などの専門を標榜するのに、どこかの認定団体が、登録料や認定料をとるのかなぁ…と、考えてしまいます。

投稿: おばか柊 | 2010年6月24日 (木) 11:08

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