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高齢者医療制度改革会議。お役人さんを褒める回。

第七回高齢者医療制度改革会議の「資料」が公表されました。

すごい。

お役人さんの事務能力は、すごいです。

優秀という言葉では表現できません。

あの会議内容を、ここまでまともに再構築できるなんて。

テレビシリーズを劇場版にして画質向上させてからブルーレイで販売するくらい、手間暇かかっていますよ。

「有識者ヒアリングにおける主なご発言」の内容が議事録の切り貼り作業だとか、「これまでの議論の整理」に図がなくて文字ばっかりだとか残念な点もありますが、

今回の議題に関する基本資料」の充実っぷりが、ダメな資料を忘れさせてくれます。作成者を尊敬するしかありません。ありがとう作成者さん!

お役人さんは、責任回避答弁や嘘統計資料をなくせば、とてもとてもいい仕事をします。(まあ、「今回の議題に関する基本資料」のデータが正しいとは限りませんから、このくらいまでしか褒めようがないのですけれど)

それにひきかえ。

委員配布資料の、内容ときたら。

  ☆

【岡崎委員(市長会)配布資料の要約】

 運営主体は県だ。市はやりたくない。
 医療保険制度は一本化。
 医師は絶対数を即効政策で確保。
 自治体病院に金を配れ。
 でも制度に金はかけるな。
 住民の負担も増やすな。
 すぐやるな。引退したらやってもよい。

  ☆

・・・全国市長会は、子供か何かですか。

班長会の意見
『幹事は班長じゃなくて学級委員長がいいと思います! 仕事は分担しないで学級委員長が全部やればいいと思います! 班ごとにシェフをつけてください! 班の厨房、全部新築したいです! でも、経費と給食費は絶対に増やさないでください! あとボクが班長辞めてから始めてください!』

学級委員長の回答
『んなことできるか』

いやー、全国市長会っていってますけれど、本当に、全国の市長さんたちが、こんな主張をしているとは、とても思えません。

なにが「国は万全の措置を講じられたい」ですか。

恥ずかしい。なんのプランも示せないで、国にお任せ? 素晴らしい官僚依存。脱官僚とか言ってる政党所属の市長さんは、まさか、いないですよね?

  ☆

【白川委員配布資料の要約】(いわゆる支払い側)

 公費負担を増やせ。消費税とはいわないけど、何か財源で。
 
国保と社保は別にしろ。一本化なんてとんでもない。
 ほら、厚生労働委員会で五月十一日に付帯決議したろ。

  ☆

うわー、市長会の意見と逆ですよー。

これを「これらの要望が十分に活かされることを強く要望する」だって。

とりあえず、岡崎委員と白川委員は、校庭に出て、ボクシングか何かで決着をつけてから戻ってきてください。

  ☆

【藤原委員配布資料の要約】(全国町村会)

 運営主体は県だ。町村はやりたくない。
 国保堅持。現行制度でok。
 国保の負担だけは増やすな。
 すぐやるな。引退したらやってもよい

  ☆

うわー。市長会の劣化コピー、きたー。

国保さえ無事ならそれでいい、とは・・・まあ、ずーっと、そういう話を繰り広げてきているわけですが。

  ☆

【宮武委員配布資料の要約】(今回欠席)

 国民皆保険維持。そのための地域保険再構築が新制度の目的。
 これまでの議論や有識者の意見を取り入れた、修正案を提示しよう。
 収納率によって変動する分賦金制度導入。(収納率の低い地域の保険料は高くなる)
 県と市町村は共同運営。

  ☆

市長会&町村会とも、支払い側とも違うネタ。

折衷案っぽいので、有識者受けしそうですが、実は、市長会&町村会とも、支払い側とも敵対する案です。

こんどは、医療費実績が高くて収納率が低かったら、その地域で「真面目に保険料を支払っている住民」にツケがまわるという、正義とは何なのか教えてほしくなる制度設計です。

たとえば、
「支払える人が多い町」では、「支払えない人」の支払い分も安く済んで、
「支払えない人が多い町」では、「支払える人」の支払いが高い・・・と。

「医療費実績」と「収納率」なんてものが「地域行政の努力を評価できる数値」だと思っているわけですね。

  ☆

【横尾委員提出資料の要約】(後期高齢者医療広域連合)

 とりあえず、工程表をさっさと出せ。
 公費を出せ。とにかく公費を出せ。
 健康診断も義務化し、公費で。
 みんなの意見をまとめろ。公費を出せ。
 国民に理解させろ。公費で。
 運営は県。国は公費を出せ。
 一部負担金負担割合はひとつに。
何割にしろとは言わない。言わないんだってば。
 処理システムは完璧にしろ。公費で。
 お金持ち家庭内でも低所得者には公費を出せ。
 被扶養者情報を扱えるようにしろ。
 審査手数料も公費で。
 長寿・健康増進事業は続けろ。公費を出せ。利権利権。
 いざというときのへそくり公費も用意しろ。
 あんまり調べなくても公費対象にできるようにしろ。
 柔道整復・はり・きゅう・あんま・マッサージの請求は電子データ化しろ。
 今やってる議論の情報を一元的かつ迅速に出せ(どこに?)
 その他もろもろ。

  ☆

公費って、結局は、税金なんですけれど。

これだけ公費公費と言って、「財源は国で確保しろ」とまで言ってるのですから、国の税金である消費税や所得税がものすごく上昇してもいいという考え方だということで、全国後期高齢者医療広域連合協議会のみなさんは、よろしいんですかね。

そんな話をしたら、どーせ、「後期高齢者は除外しろ」という話をされそうです。

うん、それならそれでいいのですが、最初から、「後期高齢者以外に重い税金を!」というキャッチフレーズでお願いします。わかりやすいですから。

自腹はきりたくないけど、公費なら良い・・・ねえ・・・。

「経費」だからと会社のもうけを使って豪遊して、会社の平均給料を下げる営業さんと、似たよーな感覚で、話をされているよーな・・・。

いや、相互扶助ですから、別に、いいんですけど。

保険料にせよ税金にせよ、真面目に支払っている人の存在を忘れた議論ばかりがまかり通るようでは、制度設計の根本が間違ってるんじゃないかな~と、疑いたくなりますねー。

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