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岩月さんのインタビューでも遊んでみる。

『調剤と報酬情報』4月号をご覧ください。(追記:※ って、いきなり頭から間違えるくらい調剤報酬のこと考えてました。ごめんなさい)

巻頭に、このブログでも『内服薬処方せんの記載方法の在り方に関する検討会』での活躍をちょびっと報告したかもしれないししなかったかもしれない、岩月さんが出ています。

先日のエントリ、「説明会に行ったら説明不足」では、磯部っちの提唱する非官僚的システムのススメをお伝えしましたが、

岩月さんの考える「理想の薬局」は、どうも、磯部っちと似ているようです。

磯部っちは「アメリカ型の薬局」が好きみたいなので、魅惑のトークにひっかかった薬剤師は、おおむね、「磯部っちスゲー☆ さすがは薬剤管理官であられる」とか言いながら、「アメリカ型の薬局を全員が目指せばハッピー♪」ということを真顔で言い始めるので、ほんとに勘弁してほしいのですが・・・。

まあ、磯部っち信者の話はともかくとして。

岩月さんが目指すのは、『服薬指導をしてから調剤をする』薬局。

さらに進めて、欧州型の「箱ごと薬を渡す」薬局だというのです。

・・・えーと・・・

そ・れ・は・ア・ナ・タ・の・経営・す・る・薬局・だ・け・で・や・っ・て・く・だ・さ・い。

てゆーか・・・

この「思想」は、この検討会に参加するにあたっての、日本薬剤師会執行部の総意だったってことですよね?(副会長の土屋さんも検討会に参加してましたし)

ホンキなんですかね、これ。

「おれは、欧州型の箱出し調剤薬局を目指す!」「おれは、服薬指導をしてからでないと調剤したくない!」という思想の方が、「処方せん内容を制限できる検討会」に行けば・・・、仮に大多数が「日本型の小分け世間話的な仕組みが一番」だと思っていても・・・、そりゃあ、他の人の迷惑なんか顧みずに、変えてきますよね。自分のために。

『処方せんの記載については、現行の規制がありますので、日薬としては、それを守ることを主張しました。そのうえで「分量」の記載については1回量を、1日量で書くのであれば1回量と1日量の両方を書くことを求めました』

と、岩月さんは言うのですが・・・

これ・・・おかしくないですか・・・?

「1日量だけで書く」方式を強く主張したふりをしていますが、実際には

岩月さんがインタビューで「答えなかった」ことは、ようするに・・・

『「分量」の記載については、1日量だけを書くことを求めるのをすぐにやめて、基本、1回量処方に賛成してきました』

ということです。

「現行の規制」は、「1日量で書く」ということではありませんからね。

典型的な、「都合の悪いことを言わずに済ませるテクニック」使いの言動です。

普通は、「どうしても1回量を書きたいというのなら、両方書け。そうでなければ1日量だけで良い。1回量だけなどという寝言は議論に値しない」と啖呵を切るところから始まるんじゃないかと思うのですが、最初から恭順を宣言したんですよ、岩月さんは。

なにしろ、同じ日本薬剤師会の副会長である土屋さんが、かなり強硬な「1回量」推進論者ですからね~。土屋さんは「日本病院薬剤師会常務理事」として参加しているので、形式上「日薬(岩月さん)としては現行の規則を守ると言った」のはウソではありませんが、実質、いわゆる閣内不一致が起こっていたのです。

で、連立を組んでいる相手に合わせます、みたいなことを、日本薬剤師会も行ったわけです。日薬を代表している常務理事が、病院薬剤師会を代表している「日薬の副会長」の意見にあわせたわけですね。

それを、うまーく「言わずに」済ませて、「立派に仕事をしてきました」みたいな顔をして。

演技派じゃのぉ~。

  ☆

  ☆

ここからは、おまけ。「ロジスティックってなんじゃろー」の巻

岩月さんは、

「調剤はロジスティックだ」

「最適な薬剤を、最適なルートで、最適なタイミングで、最適な量を届けるのが、薬剤師の仕事です」

とも、言いきっています。

ちょっと、意味がわかりませんでした。

検討してみます。

  ☆

まずは、誤植を疑います。

ロジスティクス(ロジスティックス) Logistics」(名詞)の誤植じゃないのかな、と。

それって、よーするに、「兵站(へいたん)」ですよね・・・?

「食料と弾薬」だけ届けて、「作戦遂行能力の高い補充員」や「各種の情報」を届けないような「兵站」は、作戦失敗の元ですから・・・

「最適な薬剤を」だけでは不足していて、「最適な人材」と「最適な情報」も入らなければ、意味がないわけです。そのあたりについて、岩月さんは触れていません。

ということは、この意味じゃないのかも・・・

  ☆

兵站じゃなくて、いわゆるビジネス・ロジスティクス?

※【ビジネス・ロジスティクス】
ロジスティクスとは、需要に対して調達、生産、販売、物流等の供給活動を同期化させるためのマネジメントであり、そのねらいは顧客満足の充足、無駄な在庫の削減や移動の極少化、供給コストの低減等を実現することにより、企業の競争力を強化し、企業価値を高めることにあります。
それを達成するためには関連する企業間の連携が不可欠であり、
サプライチェーンを通したロジスティクスの展開が強く求められます。(JILLS資料より)

普及活動をしているところの出している定義が、普及とは正反対の「わかりにくい」言葉で占められているのはどうかと思いますが、まあ、兵站じゃないとしたら、岩月さんは、調剤とは、こういうことだと思っていることになります。ほんとかな?

ビジネス・ロジスティクスを・・・薬局が行う【調剤】だと言い切るということは・・・、

よーするに、患者さんの満足追及という美名のもとに、

A.自社内部の職員が分刻みの細かいスケジュールを与えられ、活動する。

B.薬局だけが得をして、問屋さんとメーカーを泣かせるっていう関係になる。

の、どちらかが、岩月さんの言う「調剤」だということになるんですね。

「調剤」は薬局内部で行いますから、Bってことはないと思います。おそらくは、A。他にあったらゴメンね。

調剤が「供給連鎖管理(サプライチェーン・マネジメント)」で語れると思うのは自由ですけれど、それを日本薬剤師会の代表が、公式な検討会を通じて、他の薬局にも求めるとなると・・・、大迷惑です。思想の押し付けです。

これだと、『お話しする時間を十分に取りたいのです』という岩月さんの頭の中で、『調剤』=『ピッキング作業』という図式になっていそうです。最速正確に薬を集めて持ってくる作業が『調剤』で、それ以外が『服薬指導』というわけですね。

・・・うーん・・・なんか、変な感じです。これも違うような気がしました。

  ☆

ここまでは、誤植だと思い込んで検討してみました。

でも、「ロジスティック」が正しい表記かもしれません。

  ☆

筆者は数学がわからないので、説明はできないのですが、

ほら、「ロジスティック式」とか、「ロジスティック回帰」とか、ありますよね。

でも、それが調剤とどうつながるのか、さっぱりです。

・・・そーゆー意味合いだったら・・・ますますワケワカンナイ・・・これも違いそう。

  ☆

あとは・・・「記号論理学」?

「調剤は、記号論理学だ」・・・?

んーと、調剤は、

『ある薬で副作用が起こったかどうかをインタビューする際に、相手が本当のことを言うか嘘を言うか一貫してどちらかの人であるとき、どちらの場合でも真実を聞き出せるような質問を考える』

・・・みたいな、学問だったんですかね・・・。

これも違うような・・・

  ☆

調剤(名詞) は、 ロジスティック(形容詞) だ?

えーと・・・

「調剤 は、 キュート だ」

みたいな話ですかね・・・

「調剤は、兵站学的だ」

・・・これかなー? なんとなく、言いたいことはわかるけど・・・みたいな。

違うかなー?

  ☆

なんだか知恵熱が出てきたので、このへんでやめておきます。

横文字カタカナ語をつかいたがる人の思考や、その言葉をそのまま雑誌に掲載して意味を載せない編集者の思考には、ついていけません。

なんか気になるので、岩月さんには是非、「ロジスティック」について『調剤と情報』誌上で説明してほしいと願うばかり。

顧客(読者)満足って、どこにあるんでしょうね・・・。

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