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2010年4月

日薬。「包括的同意」で、どんな問題も解決しちゃえ☆とか?

【お知らせ】

当薬局では、薬剤師養成教育の一環として薬学生の実務実習を行っています。

ご理解とご協力をお願いいたします。

薬剤師の指導・監督のもと、実習生が業務の一部を行います。

ご意見等ございましたら、ご遠慮なくお申し出ください。

○○薬局

  

という掲示をしてね♪ とのことです。

  ☆

2009.4.23

薬局が実習を行っている旨等を示す掲示物について

 本会では、薬局が実習を行っている旨等を示す掲示物のひな形につきまして、別紙1のとおり作成いたしました。

 薬剤師免許を持たない薬学生が行う実務実習の実施上の条件として、「医療の実践においては薬剤師が行うべき行為である以上、患者の権利の保障と安全確保の観点から、患者の同意をとる必要がある。同意は、患者一人一人との関係でこれを取得するばかりでなくとも、説明内容を掲示する等により示すことで包括的な同意として得ることでも差し支えないと考える。(「薬剤師養成のための薬学教育実務実習の実施方法について」平成19年5月 厚生労働省医薬食品局)」(別紙2)とされております。

 指導薬剤師の皆様におかれましては、患者の包括的同意を得るための本資料等を利用し、薬局での掲示をお願いいたします。

  ☆

んーと、何の話をしているのか、賢明な読者の皆様には、もうわかっているかもしれませんが。

この掲示があるとですねー、

その薬局では、

「薬剤師が調剤していると思ったら、全員薬学生だった」

とか

「特に断りなく、薬学生が全部説明をした」

とか

そーゆーことが、

『包括的同意のもとに』

行われることもある、ということですよー。

この「説明内容」で、「同意を得られるレベルの説明をしているのか」ということが、大事なのですが・・・。

薬剤師が指導・監督する、と言っているだけで。

薬剤師がそこにいるかどうか・・・などの説明はありません。

読んでわかるとおり、「具体的なことは何も書いていない説明書き」です。

ダメな薬剤師が「パチンコ行ってくるから、あと、ヨロシク♪(指導)」と言って、いなくなったときに、薬学生が業務の「一部」を、「体験実習だから」と、行ってしまうかも。で、パチンコに行ってた薬剤師が戻ってきて「大丈夫だった? ならOK(監督)」みたいな。

日薬は、自分たちが例示したこの掲示文で「包括的同意」が得られる要件を満たしているかどうか、お役所に確認済みなんでしょうか。

これでいいのなら、薬局の説明系トラブルって、全部、解決しちゃうんですけれどね。

ほら、「お薬手帳」の同意をはじめとした、いろいろな「同意」ってあるんですけれど、それを、個々の患者さんへの意思確認ではなく、「包括的に」できちゃうのですから・・・。

  ☆

【お知らせ】

当薬局では、○○の一環として○○を行っています。

ご理解とご協力をお願いいたします。

○○が○○を行います。

ご意見等ございましたら、ご遠慮なくお申し出ください。

○○薬局

  ☆

はい、こんな掲示があれば、いいんですよね?

「安全管理の一環としてお薬手帳の記載を行っています」「薬剤師が服用歴チェックを行います」みたいな言葉を入れれば、完成。

手抜きしたい人とか、なにか企んでいるいるヒトにとっては、とても便利なコトバなんでしょうねー、「包括的な同意」って。(ついでに、「違法性の阻却」もね)

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もとゆき。ユッキーはどこに行きたいのかな?

「藤井もとゆき活動報告」22年1月。

AA作成記念、古い記事からも学ぼう的な。

  ☆

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< フレッシュ!もとゆきです.  >
 <                 (
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  【もとゆっきー】
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|   調剤の技術料は医科外来の4倍強の引き上げ。
\________________

  ☆

1.74%,2.09%,0.52%という医科・歯科・調剤の改定率について、

ユッキーが言うには

医科診療全体の薬剤費比率が20.5%、

そのうち入院11.1%、外来30.9%

調剤の薬剤費比率が72.8%

だから、

『技術料のみで』改定率を計算しなおしてみると

入院3.40%、外来0.46%

調剤1.92%

なので、

医科外来にくらべて調剤の技術料は4倍超の引き上げ

で、

「必ずしも厳しいものではないといってもいいでしょう。」

・・・と、いうことです。

ユッキーの計算力には、おそれいりました。

筆者も以前のエントリ(「診療報酬=1:7:0.8。」)にて、数字遊びをしてみましたけど、それとは重みが違います。

当然ながら、「率」と「金額」との相関が大事なので、

「率」で医科外来の4倍だから厳しくないもん♪ とだけ言われても、無意味。

「金額」で4倍だったら凄いですよ。でも、そうじゃないわけで。

たとえば、10000円の小遣いが0.46%上がったら10046円。1000円の小遣いが1.92%上がったら1020円。上がった金額は46円と20円。どっちが多い?とか。「率」だけじゃ、よくわからない話です。

元参議院議員が、こういういいかげんな数字遊びを薬剤師に向けて行うのは、どうなんですかね。

まあ、ユッキーの議員生活中から、ずーっと、マイナス改定しか経験していないのですから、プラス改定なら、どんな状況でも、「必ずしも厳しいものではないといってもいい」という結論でも、間違ってはいないのでしょうけど。

これって、よーするに、ユッキーが国会に行けなくても調剤技術料は上がりますよ、という敗北宣言なんですかね。応援しがいがなくなります。

不安材料、めいっぱい。

「おいらなら、こうするのに」という言葉が、ユッキーからは、全然出てこないんですよ。

夢とか未来展望のない政治家って、どうなんですかね。(※後援会ホームページで、ユッキーの夢が読めます。まとめると、『石館守三先生のようになりたい』。てことは、日薬会長を目指せばよいのでは・・・?)

『おいらなら、こうする。おいら以外に、そう言える奴はいねえ。浪人中に、おいらは計画をたてた。仲間も増やした。おいらは妥協しない。だから、お前さんにもお願いだ。ひとつ、おいらを舌戦場へ送ってくれよ』

と言われれば、投票する気も少しはおきますが、

『決算委員会で、文部科学大臣に下手な質問をして子供扱いされた』という実績がある方が、

自分の「こうする」を発信しないままで、

「このようになりました」という解説だけ行って、

キャラバンという名の唐突に握手を求める活動を中心にして

三年経過していたら、

「いなくてもいいんじゃね?」と、なりませんかね。

「薬学部六年制じゃあーっ!」と、息巻いていたのが、目標を見失ってしまったようなのが、とても残念。

常田享詳さんと藤井基之さんは、薬学部六年制の父、みたいな存在なんですけれどね・・・。

とりあえず、自民党なんだから、『民主党のマニュフェスト案ででている、あまり考えていなさそーな「医薬品ネット販売解禁」の方針に対して、真っ向から立ちはだかってみせるのは、ユッキーだけ!』とか、言ってみたら、いいんじゃないですかね。

  ☆

ユッキーの後援会の入会届(一般向け)の裏面には、こんなことが書いてあります。

【健康・安心・国づくり。藤井もとゆきは、目指します。】

1.国民皆保険、国民皆年金を揺るぎない制度に

2.医療の質の向上と薬害の根絶

3.日本発の優れた新薬を世界の人々に

4.バリアフリーの推進で誰もがハツラツ

5.セルフメディケーションで健康長寿社会づくり

6.食の安全確保

7.薬物乱用の撲滅

8.地球環境保護対策は日本から

以上。

これを引用して「『おいらならこうする』と言っているじゃないか!」と言われちゃうと、「だから、これをどうやってユッキーが実現するのか、その方法がわかんないんだけど」と返したくなります。

3は、仕分けの対象にされてます。

7は、「ダメ、ゼッタイ」が二十年近くやってますし、ユッキーも六年間やったはずですが、まだ「撲滅」できません。

1,2,4,5,6,8は、いろんなヒトが、いろんなデータをもとに、いろんなことをやってます。「ユッキーならでは」のプラン提示が必要です。

「ならでは」といっても、バリアフリーと「ハツラツ」はつながらないし、セルフメディケーションと「健康長寿社会」もつながりません。こういう標語は「何も言っていないより悪い」印象。

「ユッキーには独創的で具体的なプランがない」と思われたら、「じゃあ、別の人に託そう」となりますよね。

※なお、後援会ホームページには「藤井もとゆきの目指すもの」というタイトルで1~7が載っていますが、8の「地球環境保護対策は日本から」は載っていません。薬学って地球環境に優しくはないので、この分野への首ツッコミは避けたほうがいいんじゃないかな~。

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もとゆき。後援会が機能してない理由

今回は、参議院議員選挙の話にみせかけた、

ダメな広報の話です。

とりあえず「藤井もとゆきAA」で開幕。

  ☆

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 )                  >
< こんばんは、もとゆきです.  >
 <                 (
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    rjjvl  /jy
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      「<g>o]

  【もとゆっきー】
     ∧
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|   後援会名簿を提出してください。
\________________

  ☆

選挙前後を問わず、

藤井基之さんの後援会名簿の提出をお願いします」

と、

薬剤師連盟という名の、日薬会長を頂点とした、古き良き選挙屋さんたちから、何度も何度もお誘いがあるのです(選挙中にはありません。当然ながら)。

でね。

いつもいつも思うんですが

「これ、何に使うの?」

はい、答えられる人、手を挙げて。

で、それ、公に向けて、説明してください。(できますか?)

いまどき、使い道のわからない名簿に署名する人間はいませんよ。

・・・と、思っていたら、世の中には、意外と、使い道がわからない名簿に署名するヒトがいたようで・・・

17万人ほどが、後援会名簿に署名したのだそうですよ。

名簿っていうか、正式には、『後援会入会申込書』ですけどね。

『中央後援会規約【抜粋】』が書いてあるのですが、全体がわからないんですよ、これ。

ホームページアドレスが書いてあるので、そっちに書いてあるはず。と思って移動~

・・・あれ?

ホームページに読みに行っても、『中央後援会規約』の全文にはたどり着けません

「入会用紙ダウンロード」のページに飛んで、「後援会のご案内」ボタンを押すと、『工事中』の文字だけが表示されます。それだけ。トップページには、「後援会のご案内」ボタンすらありません。

規約がわからないのに、入会? しますか?

後援会規約の中に『会費は年間50万円』『脱会の場合は薬剤師会から除名する』などの文字があったらどーするんでしょう(そんな文字はないでしょうけど)。怖すぎです。

口酸っぱくして「とにかく後援会に入れ」と言っておきながら・・・、「後援会への入り方」を調べようとしても、ホームページは【工事中】のままで放置しているという・・・これが、後援会の、候補者&一般後援者に対する扱いなんでしょう。(今回は、ここが本題。)

それでも入会した?17万人。ある意味、すごいです。勇気ありすぎか、本当に何にも考えていないか、どっちかにみえます。何にも考えていない薬剤師って怖いので、そうでないことを祈ります。

17万人分集まっていても、目標数に対する達成比率は、全国平均で28~30%くらいということなので・・・、正直、後援会の目標数が高すぎる(61万人)ほうが問題だと思います。でも、後援会の方たちは、それでも足りないとおっしゃります。で、たいした説明もせずに、議員がいないのはまずいんじゃーっ!という脅しだけかけて、催促します。

2007年の、ユッキーの得票数は168185票

61万票っていったら、2007年自民党比例最高得票のマスゾエさんより多いですよ。

目標達成が大事で、その過程は雑でもOK、目標自体が間違っているかどうかは無視、自分たちの活動は棚にあげて名簿を出さない会員が悪い奴であるかのように言って回る、任意加入なのに強制加入であるかのように連盟費を「薬剤師会の事務の一環として」集金し、結局のところ自前の議員数はゼロ・・・てなことじゃ、ねえ・・・。

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がっちり。大洋薬品さんの対応。

「がっちりアカデミー」の提供について、なんか一部で叩かれてるようなので、いちおう、大洋薬品さんのホームページから抜粋しておきます。

  ☆

お詫びとお知らせ

この度、弊社のCMが放映されておりました、4月16日(金)TBSテレビにて放送の「がっちりアカデミースペシャル」番組内における‘病院のソントクコーナー’におきまして、誤解を生む表現が含まれておりました。弊社としましては、早速TBS様へ申し入れを致しましたところ、4月23日(金)に放映の同番組内にて、お詫びと共に先回放送内容の訂正をしていただける運びとなりました。

尚、従来、当社がレギュラー提供しております番組は同局の「ぴったんこカンカン」でございます。
今回はTBS様の番組編成の都合上「がっちりアカデミー」が2時間特番で拡大枠となり、急遽、番組振替が行われ、同「がっちりアカデミー」内で当社のCMが放映されておりました。

関係者の皆様には多大なご心配とご迷惑をお掛け致しました事を重ねてお詫び申し上げます。
今後とも引き続き御厚情賜ります様宜しくお願い申し上げます。

                                              大洋薬品工業株式会社 広報部

 

  ☆

内容をそのまま読めるかどうかは、微妙なところ。

日薬も抗議して協議したということを踏まえると、

弊社としましては、早速TBS様へ申し入れを致しましたところ、4月23日(金)に放映の同番組内にて、お詫びと共に先回放送内容の訂正をしていただける運びとなりました。

という部分、日薬と大洋薬品と、どちらかが、嘘っぽいですね。

自分たちが申し入れたから訂正放送に至った

ということを、どちらも主張していますからねー。

また、

今回はTBS様の番組編成の都合上「がっちりアカデミー」が2時間特番で拡大枠となり、急遽、番組振替が行われ、同「がっちりアカデミー」内で当社のCMが放映されておりました

という部分、特に「急遽」っていうところが、とても嘘っぽいんですよねー。

ふだん『おとぎちっくアイドル リルぷりっ』の提供をしている会社が『番組振替がおこなわれ』た結果、『ふんどし漢祭り2010夏。通販もあるよ三時間スペシャル』みたいな番組の提供になるとしたら、だいぶ前から正式な打診があるはずなんですよ。(出版社とかは、口約束の世界なので、あるいはテレビ局もそーゆーかんじってこと?)

『急遽』っていう表現には、なんか、すごく、言い逃れ感があります。

ボク悪くないもん。

・・・みたいな。

実際のところは、どうなんでしょうね。

今回こそは、隠蔽とか、なしの方向で~。

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日薬。がっちりキンダガーデン

なんか、『情報拒否したら90円安いぜ!』という嘘ネタについては日薬が(珍しく)TBSに抗議するなど、一部で盛り上がっているのに、

『薬局変えたら50円安いぜ!』という、『萌え経済学』の森永さんネタは、日薬がスルーして盛り上がっていないよーなので、いちおうネタにしておきます。(なんだかんだいって中野ブロードウェイで一回何万円も使うおたくの節約術ですから、本人は実践してなさそう・・・)

  ☆

全国に五万以上ある薬局のうち、病院の前の大きいところ、つまり、約600(約1.2%)の薬局は、処方せん受付枚数月に4000枚以上、集中率70%以上の薬局は、50円安いのでしょうか。

試算してみます。

大きいとこは、薬剤師の絶対数が多いので、24時間電話対応なんてものをやってます。

んで、ここ二年で、大きいところの後発品の品ぞろえはそれなりに高まっています。自社ブランドなどもあるようですし。

また、大きな病院の前なのでハイリスクと言われる薬を扱うことが多いです。

・・・と、仮定します。

小さいとこは、薬剤師の人数が絶対的に足りないので、24時間対応は不可。

おおむね処方せん通りにするため、近隣の医師の考え方次第で、後発品比率はバラバラ。特に整形外科・眼科・皮膚科系がメインの薬局は両極端。

ハイリスク薬は意外と少なめ。

・・・と、仮定します。

24時間対応 → 基準調剤1か2

後発品数量 → 後発品調剤体制加算1か2か3

ハイリスク → 薬剤管理指導料に+

・・・です。

「処方せん受付枚数月に4000枚以上、集中率70%以上」のA薬局(病院前の競合店がない大きいとこ)が「基準調剤2(24時間対応など)」と「後発品使用数量30%以上」と「ハイリスク薬」とをクリアしている場合、

「処方せん受付枚数月に4000枚以下か、集中率70%未満」のB薬局(診療所前などの小さいとこ)が「基準調剤なし」で「後発品使用数量20%未満」だった場合と比較すると、

基本料の最大差は

A薬局 24+17+30 = 71点、710円

B薬局 40点、400円

ですから、その差は310円。三割負担で、100円。病院の前の大きいところであるA薬局のほうが、100円高いです。

・・・・・・あれ?

「病院前の大きいところのほうが、高い」って、テレビで言ってた(らしい。観てないからなんて言ったか知らないので。番組ホームページを参照しました)ことと、逆になっちゃいますよ。

あらら。

50円トクするつもりで行ったら、100円損しちゃうこともあるんですね。

いろんなパターンがあるので、処方せん内容が同一でも、いろんな金額になります。

『50円安くなる』という言い切りは間違いで、『50円以上安くなることもあれば、100円以上高くなることもある』というグレーな表現が、まあ、なんとかなるラインかと。

「同じお酒を飲むのに、店によって値段が違う」のは、別に問題視されないですよね。

席料が他より1000円安い店に行くかどうかは個人の趣味。

ただ、日本では、保険医療機関の値段は「国の決めた基準」に従って、「基準以上の仕事を行ったならば、決められた報酬を算定しなければならない」という前提で決まります。いわゆる「値引き」は不正というわけですね。

損得勘定だけだと、まあ、そういうことになります。

大きいところだと、「24時間対応」「後発品数量多い」「ハイリスク扱い多い」という加算コンボは普通にみられますから、約600のいわゆる「病院前の大きい薬局」のうち、かなりのところが、「別に驚くほどは安くない」んじゃないかなー、と想像しますが、いわゆる大きいところに勤めている方たちからの意見・反論がまだ見当たらないので、「よくわかんない」という結論でお茶を濁そうかと思います。

600くらいの数なら、いっそ、対象となる全部の薬局に、基本料の額を提示してもらえばいいんじゃないですかね? ハッキリしますよ。

  ☆

上記の仮定は、最大幅を意識したウソ臭い仮定だったわけですが、

薬剤師会が『番組で実際に使われた情報』を公開してくれたので、そちらを見てみます。

  ☆

処方モデル:PL、ダーゼン、トランサミン、イソジンガーグル。

 風邪などでの4日分処方のようです。

A薬局 調剤基本料50点、調剤料30点、管理料45点、薬剤料54点

 合計179点 3割負担で 540円

B薬局 調剤基本料34点、調剤料30点、管理料45点、薬剤料54点 

 合計163点 3割負担で 490円

  ☆

なんか、こんなモデルだったそーです。

A薬局もB薬局も、後発品数量ベースで20%未満で、「基準調剤加算1(10点)」を届け出ていて、「薬手帳(15点)」を提供しているという薬局のようです。

これって、A薬局で「希望者以外には薬手帳を発行していません」という話なら、最初から「管理料30点」ですよね。新規だったら、他の服用薬などについて訊いて「薬歴」に書くのですから、他に慢性疾患がなければ手帳記載は必要ではないという判断もアリでしょうし。

まあ、A薬局がそんな感じで、B薬局が「経営者の方針で、患者さんに手帳を勧めまくる」薬局だったとしたら、

A薬局 調剤基本料50点、調剤料30点、管理料30点、薬剤料54点

 合計164点 3割負担で 490円

B薬局 調剤基本料34点、調剤料30点、管理料45点、薬剤料54点 

 合計163点 3割負担で 490円

・・・てな感じで、金額変わらないです。

更に、A薬局が「うち24時間対応なんかできないし。マジで。深夜とか電話されても起きれないし、ボーッとしてるアタマで仕事するの怖いから、基準調剤加算なんて届け出しないよ。みんなよくできるよな。寝ぼけないで対応できるなんて、特殊な鍛え方でもしてるのかな。それともずっと起きているのかな。起きてても、お酒飲んだら対応できないし、旅行も無理だろうし、講習会や映画館にいたら対応できないし・・・ああ、やっぱり無理だ」というスタンスだったら、

A薬局 調剤基本料40点、調剤料30点、管理料30点、薬剤料54点

 合計154点 3割負担で 460円

B薬局 調剤基本料34点、調剤料30点、管理料45点、薬剤料54点 

 合計163点 3割負担で 490円

・・・となるわけですね。

その逆に、

A薬局 調剤基本料50点、調剤料30点、管理料45点、薬剤料54点

 合計179点 3割負担で 540円

B薬局 調剤基本料24点、調剤料30点、管理料30点、薬剤料54点 

 合計138点 3割負担で 410円

という開きかたもあります。

ここで

A薬局が後発品提供にそれなりに力をいれていたら、

A薬局 調剤基本料67点、調剤料30点、管理料45点、薬剤料54点

 合計196点 3割負担で 590円

B薬局 調剤基本料24点、調剤料30点、管理料30点、薬剤料54点 

 合計138点 3割負担で 410円

くらいまでは、開きます。

調剤基本料の部分だけで、45点。三割負担で140円くらい違います。

さらに、さらに。

A薬局が、「うちは品ぞろえもいいから700品目以上在庫があるので、当然、基準調剤加算は【2】(30点)だよ」と考えたなら、

A薬局 調剤基本料87点、調剤料30点、管理料45点、薬剤料54点

 合計216点 3割負担で 650円

B薬局 調剤基本料24点、調剤料30点、管理料30点、薬剤料54点 

 合計138点 3割負担で 410円

ということになります。

・・・いやー、お会計が1.5倍までいくと、ある意味「高級薬局」に通っている気がしてきますね。

いっそ、B薬局が「いや、うち、特に薬のチェックとかしてないし、薬歴もつくってないし、なにか訊かれても絶対に答えないし」というくらいに開き直ったところだったら、

A薬局 調剤基本料87点、調剤料30点、管理料45点、薬剤料54点

 合計216点 3割負担で 650円

B薬局 調剤基本料24点、調剤料30点、管理料0点、薬剤料54点 

 合計108点 3割負担で 320円

という、驚異の価格差が実現しますね。

未来の薬局は、こんな風に、二極化していくんでしょうか。

皆保険なのに、手厚い仕事をしてもらえるのは、裕福層だけ、みたいな。

・・・欧米か。

テレビでは勉強できないいくつかのパターンを追加してみましたが、「50円」と言い切るのは、やっぱり、よくないようです。

どっちにしても、この例で出てきたふたつの薬局は「基準調剤1」の算定薬局ですから、24時間365日対応。薬局に常駐しているとは限りませんが、少なくとも電話対応くらいは「クリアなアタマで」してくれるんじゃないでしょうか。

50円未満で、「薬局に24時間いつでも電話できる権利」を買ったと考えれば、ものすごく、安いんじゃないでしょうか。

では最後に、日薬の対応。

  ☆

2010.4.23

 4月16日放映のTBS番組「がっちりアカデミー」について

  標記番組において「お薬手帳」や患者負担金に関して誤った内容もしくは誤解を招く表現等がありましたことから、本会では、4月21日の午後、担当役員がTBSを訪問し、本会会員からの抗議が多数あることを踏まえ、今後、このような事が起こらぬよう、申し入れを行いました。

 これに対してTBS側より、「次回4月23日の同シリーズ番組において、誤った内容を放送した事について説明を行う予定である。ぜひ協力いただきたい」旨要請がありました。

 以上の経緯のもと、同日夕刻、TBS担当者が来会し、TBS側から番組中に誤りがあったことについて謝罪の上、4月23日放送予定の同番組における対応について意見交換が行われ、説明追加の対策が同番組中で行われることになりました。

 なお、そのことにつきまして下記の通知のとおり、都道府県薬剤師会にご連絡いたしております。

  ☆

2.訂正内容
<VTRナレーション>
先週放送しました「薬の説明書を毎回もらっていたら90円のソン」の中で「薬の説明書」と「お薬手帳」を取り違えてご紹介していました。
薬局でお断りできるのは「お薬手帳」で
また金額も90円ではなく、およそ20円から50円です。
なお、「お薬手帳」については、安全なお薬の服用のため担当の薬剤師さんとよくご相談して下さい。
ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。
<テロップ>
注意テロップとして、ナレーションの「およそ20円から50円です。」の部分で、下記を表記します。
“金額はおよそ20円~50円(年齢や負担率によって金額は異なります)”

  ☆

ということです。

『50円安くなる』のほうには、訂正は入らないようです。

日薬の土屋副会長の勤務先(の病院の本体)、東京医科歯科大の川渕教授の発言(「薬の種類を多く備蓄しているから値段が高い」、という医療経済学教授という権威による嘘)については、完全にスルー。

どんな交渉をしてきたのか知りませんが、日薬、やっぱり、抜けてます。

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日薬。マニュフェスト。会員2万人増員計画。

日薬が、会員向けに、いわゆる「マニュフェスト」というものを出してきました。

前にもあったみたいですが。

「中長期的対策」ということで、日薬がやりたがっていることが、九つくらい、書いてあります。

なかなか面白いので、紹介します。

  ☆

1.薬剤師の将来像策定とそのロードマップの提示

2.医薬分業の完成

3.生涯教育制度の確立と学会の設立

4.薬剤師組織の充実強化と会員増強及び人材育成

5.医薬品業界全体の戦略における薬局及び薬剤師の役割の明確化

6.IT戦略への対応

7.広報活動の強化

8.仮称「日薬会館」建設(追加)

9.日本薬剤師連盟との連携強化

  ☆

以上。細かい内容はひとつひとつ眺めていきます。

「中長期的対策」と書いて「次期に先延ばし」と読みそうな項目がちらほら・・・。

これが、日薬のマニュフェストです、と。

民主党がさんざん批判されたように、物事には「財源」というものがついてまわります

また、あいまいな表現は、マニュフェストの価値を下げます。具体化、数値化が必要なわけですね。

日薬のマニュフェストは、どうでしょうか。細かい部分も読んでみますが・・・。

財源に関しては、一切表記なし。

会費の範囲内でできることなのか、そうではないのか、全くわかりません。

数値化されているのは、「日薬会員を10万人から12万人に増やす」という部分だけ。

これは・・・二酸化炭素25%削減並みの無茶を言ってますよ。

  ☆

マニュフェスト4の第二項

【会員数を現在の約10万人から、約24万人と言われる就労薬剤師の50%にあたる12万人を当面の目標として会員増強を図ります】

  ☆

日本調剤さんが抜けて、どのくらい減ったのか・・・から逆算してみるとよいかも。

日薬A会員会費18000円/年で、県薬A会員会費がたとえば45000円/年、市薬会費がたとえば54000円/年なので、

日薬だけに限れば、ひとり18000円。

総額なら、ひとりに概ね117000円くらい。

日本調剤さんでは、年間8000万円かかっていたとのことですから

8000万円 ÷ 18000円 = 4444 人

から

8000万円 ÷ 117000円 = 684 人

までの幅で、退会したわけですね。

連盟費(だいたい2万円)も入れたら、

8000万円 ÷ 137000円 = 583 人

となります。

(137000円って、国民年金9か月分払える額ですよ・・・)

おおざっぱに考えて、600~5000人(幅広すぎ?)が退会したことが「事件」として報じられたわけですから・・・

2万人の増員なんていったら、その何倍ですか。

無理無理無理無理無理無理無理無理無理ーーーーっ。

とはいえ。

一学年に1万人以上存在する薬学生を会費無料の特別会員にすれば、一応会員扱いとなり、数値上は6万人増くらいなら一瞬で可能です。

どういったカタチの会員を2万人増やすのかという定義次第で、いくらでも言い訳できる『公約』ですから、この会員増加宣言、ほとんど意味がありません。

現在の『A会員』を2万人増やすというのなら、ともかく。「会員」を2万人増やすという宣言を見ても、本気さは伝わってきません。

更に言えば。

「いつまでに」という要素が抜けた目標ですからね、これ。

「任期の二年間に」という話じゃないのは、前の二年間を見ていればわかりそうなものです

12万人の根拠となっているらしい『就労薬剤師の50%』のハードルは、六年制の薬剤師がバンバン社会に出てくれば、あっというまに上昇してしまいます。就労薬剤師30万人時代がくれば、15万人ですよ、50%って。

大丈夫かなー。

マニュフェストの他の項目については、また、そのうち。

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日薬。臨時総会で会員の知らぬ間に借金確定・・・か

74kaisoukai

てなわけで。

前にも書いたとーり。

五月二十六日は、日薬が大借金をする記念日になりそうです。

会員への周知? なんにもされていませんよね。

議案一号の「追加される理事」については、東京都が都薬会長他1名を追加できるかどうかという話になっているので、四つの議題を全面否決するという流れはなさそう。

議案二号の「会館建設対応の一部修正」については、何を修正するのかさっぱりわかりません。マニュフェストの見直しみたいなものですかね。

議案三号の「積立資産取崩」は、日薬会館用の資金にするという話ですけど・・・いざというときのための資金をハコモノに使うのって、なんとか給付金とか子供手当ての原資にいざというときのお金を「埋蔵金だ、ひゃっほー☆」と言いながら使ってしまうのと同じ匂いがします。

議案四号の「会館建設に係る借入金最高限度額の件」なんか、ものすごくイヤな予感。

委員会による会館建設の調査と、土地の仮押さえまでは、代議員会で了承されていたよーな気がしますが、「先に予算を組まないと見積もりができない」みたいな話なんでしょーか。具体的な「会館の図面・イメージボード」をいつまでたっても提示しない日薬が、お金の手当てだけ先にして、しかも会員からの募金などを考えていないというのが、とても嫌。

会館を建てたらこうなりますよ、素敵ですよ、と、会員が「おおーっ!」と沸き立つような説明をしないで、借金して会館を建て、その返済に十何年もかけるというのは、今の二十代~四十代半ばくらいまでの世代にとっては一大事です。

「今」お金を握っている偉い人たちの世代が「会員は平等だから♪」みたいな意識で支払いをせず、ローンを組んで新品を使って、中古品を使う予定の次の世代に支払いの大半を押し付ける・・・そういうことなんですけど。

そのへんの二十代の会員をつかまえて、「日薬会館、20億円以上かかるけど、必要だと思う?」と訊いてみればいいんです。「なにそれ意味わかんない」と言われますから。

代議員のみなさんも、よーく、考えてほしいのです。

代議員のみなさんは、子供に「家を買ってあげる」と言いながら、自分では頭金しか支払わず(それすらも先祖の貯めたお金ですよ)、子供自身に大借金をさせるのですか? 「お前の稼ぎなら大丈夫だろ」「お前も使うんだから」みたいなことを言って。

代議員さんがちゃんと考えないと、ろくな情報公開もない問題案件を、『総会の議決による全国会員の総意として、会館を建設します』なんて言われちゃうんですよ。日薬執行部に。

代議員さんに、ひとりでもいいので、『会館建設に反対します』という投票をしてくださる方がいるならば、名乗りをあげてほしいです。

委任状を作って、そのヒトの名前を書きますから。

「全国会員の総意」だなんて、今の執行部に言わせたくありません。

今の流れによる会館建設に大反対している意見が、少なくとも、ここにひとつ、あります。

児玉会長はつねづね「代議員ひとりの後ろには666人の会員がいる」と言ってますけど。

会員666人が「反対だ」と表明したら、1名の代議員が確実に反対票を入れてくれるというシステムは導入しないんですかね。(注:絶対に導入しない)

現在の代議員会の仕組みでは、誰も責任をとらないで終わります。

『代議員の三分の二の賛成で通ると仮定して、賛成した代議員(100人以上)と執行部の全員は、即金で2000万円を、無利子20年返済で日薬に貸す』くらいの責任を負ってほしい(簡単に20億円集まります)と言ったら、全員が大反対するんでしょ、どーせ。

借金をするというのは、会費を値上げするというのと同じことです。「増税しないけど国債の発行額を増やしました」というのと、キホン、いっしょ。なんで、みんな、反対しないかな。家はベツバラですか?

「給料」だって右肩上がりじゃないご時世に、「会費」が右肩上がりになることはないですよー。「ボーナス払い」は、「会費」ではありえませんよー。「見かねた親が払ってくれる」ような奇跡も、会にはおこりませんよー。「油田を掘り当てて一攫千金」みたいな「収益事業」は、公益法人を目指す会にはありえませんよー。

「家賃を払うくらいならローンで持ち家を買おう」というのは・・・。

誰かが書いていた「借金する理由」より:
【上】 より大きな価値・利益を生むための投資
【中】 必要最低限のモノの購入
【下】 嗜好品を買う、皆と同じことをする、見栄を張る

・・・日薬の場合、どれですかね。

「医師会が持っているのに薬剤師会が持ってないのはやだやだやだー」的なものをとても感じますし、利便性がどーのと必要以上のものを求めているし、利益は生まないので、見栄張りの【下】だと思ってますけど。

  ☆

おまけ。

と、まあ、日薬会館(仮称)の図面もでないうちからあれこれ文句だけいうのもなんですので、筆者が「日薬会館」をどうしても建てるっていうのなら望むことを書いておきます。

とりあえず、会員専用の4000円で泊まれる宿泊施設をつけといてください

いや、23区内に建てそうな勢いなので、ビジネスホテル付きにしていただけると、いいなぁ・・・みたいな・・・(笑)

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日薬。orzなOTCアンケート結果報告書。

日薬がアンケート結果を会員向けに公開しました。

ツッコミどころが多いので、今回も長文になりそうな予感。

先にオチを書いておくと、『日薬の主張していることは、全部根拠がない』というだけです。

まずは、日薬6つの主張を読んでみましょう。

  ☆

10.4.14

平成21年度 一般用医薬品販売等に関する実態調査結果について

平成22年4月

  本会一般用医薬品委員会では平成21年8月に、都道府県薬剤師会からご推薦いただいたセルフメディケーション・サポート薬局に対し、郵送により一般用医薬品販売に関する調査を実施しました。
本調査は、平成21年6月の改正薬事法施行の前後で、薬局における一般用医薬品販売にどのような変化があったかを調査するものとして実施したものです。

 本調査については、平成21年10月に実施された第42回日本薬剤師会学術大会(滋賀)、平成22年2月に実施した平成21年度一般用医薬品担当者全国会議で、その結果概要を公表させていただきましたが、このたび、正式なとりまとめを終えました。

調査結果から、
消費者への説明・情報提供を重視した取り組みが進んでいる。
・薬剤師職能を活かせる第1類医薬品への関心が高まり、それが品揃えや販売高にも現れている。
・指定第2類医薬品も消費者の安全を重視し、第1類医薬品と同等に扱おうとしている傾向が見られる。
・第2類医薬品、第3類医薬品の販売高は減少傾向を示した。
・受診勧奨等のトリアージ業務は法改正の有無に関わらず重要な薬剤師の役割であるという認識が強い。
・登録販売者との位置づけをしっかり行っている薬局は、第2類医薬品・第3類医薬品も意欲的な取り扱いを行っている。

等が読み取れると考えております。
本会としては、セルフメディケーションへの関与は、薬局・薬剤師の地域貢献の一つであり、消費者に対し、薬局・薬剤師の重要性を示すためにも必要な行動であると考えております。

そのため、本会の今後の課題として、
・画期的なスイッチOTC薬登場の推進を図る。
・第1類医薬品はもちろん、指定第2類医薬品も薬剤師職能を十分活かせるようにするための情報提供を充実する。
・受診勧奨等のトリアージ業務※の向上を図るため地域の医師との連携や研修会の開催を支援する。
・学術的評価を行うことを前提にトリアージ業務の内容を収集し、それを公表する。
・薬を売るという発想よりも、「消費者の問題解決を支援する」という発想の普及を図る。

等の対応が必要であると考えております。

本会では、今後の経年調査等を含め、得られた調査結果を、薬局での一般用医薬品の販売をより円滑に実施するための基礎資料として活用する予定です。

※トリアージ業務:患者からの情報収集等を実施し、その評価の結果、①一般用医薬品の使用、②医療機関への受診の勧め(受診勧奨)、③生活指導(養生法を含む)のいずれかに振り分けて消費者に提案する業務。

  ☆

転載おしまい。

サポート薬局制度のうち、「セルフメディケーション・サポート薬局」に協力要請したアンケートの結果について述べてます。回収率22.5%で終わった後発医薬品アンケートと違って、こちらは都道府県推薦のモニター薬局です。県薬の面子にかけて回収したのか、回収率84%という驚きの数字がでてきました。

「セルフメディケーション・サポート薬局」なんていうと、患者さんがセルフメディケーションを実施する際に助けてくれるように見えますけれど、「日薬がセルフメディケーション政策を作る際の根拠となるデータを集めるためのモニター薬局」のことですから、間違えないようにしてくださいね。(「セルフメディケーション・サポート薬局」781店のうち15.7%が、一般用医薬品の取扱品目数100品目以下です)

で。

結果についてですが。(日薬のホームページからダウンロードして読んでおいてください)

  ☆

■貴薬局の概況についてお伺いいたします。
 問1 貴薬局の従業員数を教えてください。常勤換算の必要はありません。

という問いから始まります。

縦軸に薬局数、横軸に人数を示す棒グラフが並んでいます。

【薬剤師数分布】【登録販売者数分布】【一般従事者分布】の、三つのグラフ。

有効回答数803。つまり、今回の回答薬局の全てが回答しています。

問題は、横軸。

横軸の最低回答可能数は、「1」なのです。

「薬局」ですから、薬剤師は1名以上いなければなりません。そこは、問題ありません。

でも、登録販売者と一般従事者は、「0」でも、いいはずですよね。

ところが、グラフに「0」という回答が、はじめからありません

「サポート薬局」の選定は薬剤師会が行うわけですから、この「サポート薬局」の中には「薬剤師ひとりのみ」「薬剤師と登録販売者のみ」「薬剤師と一般従事者のみ」という組み合わせの従業員構成をしている薬局が存在しないことになります。かならず、「薬剤師、登録販売者、一般従事者」の三点セットがそろっているわけです。(各グラフの回答数を足すと、全て803)

最初の段階で、モニターの「偏り」みたいなものがうかがえるのは、アンケートとして、どーなんですかね。

  ☆

続いて、「問3 現在の一般用医薬品の取扱品目数の概数を記入してください」。

これには但し書きがつきます。

※ただしイケメンに限る

じゃない

ただし包装単位が異なる同一製品は別品目として数える

です。

30錠入りと60錠入りを在庫してたら、2品目と数えるのですと。この時点で、「品目(成分の種類)の幅を広げることによる薬屋さん的取り組み」は重要ではなく、「同成分で、量と金額を選べることによる販売への取り組み」が重要だと、アンケートの質問者が考えていることがわかります。

で、出てきたグラフが「概数」にするにもほどがあるんじゃと突っ込みたくなる幅でして。

「~100」「~300」「~500」「~1000」「~3000」「3001~」

という区分ですよ。

「~100」 200 「~300」 200 「~500」 500 「~1000」 2000 「~3000」 無限 「3001~」という、変な間隔の問いで、

最高値が「501~1000品目」とか言ってるんですけど。

「301~500」が、170薬局で、「501~1000」が212薬局ですよ。

その差、42薬局。

「501~700」という項目を作ったら、「701~1000」という項目と分散して、最高値は「301~500」になるんじゃないかというのは、小学生でも感じる空気なんですけど。

取扱品目数の「水増し」をはかって、「こんなに多くの薬局が品ぞろえ豊富にお待ちしております」と虚偽の広告をうっているよーにしか見えなくなるのは筆者の心がひねくれているからなんでしょうけれど。

こういう下駄っていうか、シークレットブーツの履かせっぷりは、よくないと思うのです。

問2で「一般用医薬品販売売上÷(一般用医薬品販売売上+調剤売上)」を「概数」で出させているのですが、回答薬局800のうち65%は、「売り上げの三割に満たない」と回答し、39%は「売り上げの一割にも満たない」としています。取り扱い品目数のピークが「501~1000」にしては、「売れていない」ようなのですが・・・。そのあたりの相関については、報告書では全く検討していません。

  ☆

問4 改正薬事法施行の前後で取扱品目数を変化させましたか

・・・という設問もあります。第一類、第二類、第三類のみっつについて訊いた回答としては、第二類、第三類において「変化させていない」が9割以上。で、第一類のみ、「増やした」が32%。(グラフに「医薬品在庫数」とタイトルがついているのですが、「在庫品目数」のことなのか「在庫の数量」のことなのか、よくわかりませんでした。)

「増やした」「減らした」という表現には、「どのくらい」という要素が完全に抜けていますから、全体の品目種類が多い第二類・第三類に比べて、絶対アイテム数の少ない第一類のほうが、感覚的に増えたことを実感しやすいはず。

たとえば

リポビタンDやユンケルの種類が多少増えたとしても、増えた感じがしませんが、

スイッチOTCの新製品が五つ増えたら、増えた感が高いんじゃないかと。

よーするに、この設問、変なんですよ。

この結果をみた日薬は

・薬剤師職能を活かせる第1類医薬品への関心が高まり、それが品揃えや販売高にも現れている

と、会員向けに報告しています。・・・まあ、なにかの冗談ですよね。

「全体の販売高の中での第一類が占める割合が10%も増えた!」といった話ならわかりますけど、「増えた気がする」「減った気がする」程度の話で、日薬が言うような結論を導くというのは、(日薬がこの調査を継続するようなことまで書いてある以上)会費の無駄遣い推進以外のなにものでもないと思いますけど・・・、統計学のセンセイ、どうなんでしょーね。

自由記入欄に書いてもらった意見を「主なもの」だけ抜粋するところとか、厚生労働省とおんなじことをしてるんですよね、日薬は。会員向け情報なのに、全面公開しないっていう時点で、なにか都合の悪いことがあるんじゃないかと疑う癖がついちゃいましたよ。

なお、問5でも、同様の設問を、「販売高」が「伸びた」か「伸びなかった」か「変化なし」かという分け方で尋ねています。どのくらい伸びたのかは、関係ないようです。

・第2類医薬品、第3類医薬品の販売高は減少傾向を示した。

と日薬は言い切ってますが、「どのくらい減ったのか」はわからないのですから、「第二類・第三類医薬品の販売高は、減少しているような気がするという回答が10%程度あったが、実質は【変化なし】(80%以上)であった」というのが、この調査結果から言える範囲での事実かと。なんか、ものすごいバイアスのかかった報告ですね。

  ☆

問6 一般用医薬品が3つに分類されたことを、消費者にどのような方法で説明していますか(2つまで選択可)。

という設問は・・・どうも、選択項目が四つあって、「2つまで選択可」のようなのですが・・・。

選択項目は、「ポスター掲示」「口頭説明」「パンフレット交付」「周知活動はしていないの四つ。

・・・あれ?

どこかでみたよーな、「ダメな複数選択可能アンケート」が、こんなところにもありましたよ。

ほら、「周知活動をしていることを前提として、その周知方法を問う」設問なのに、設問の中に「周知していない」っていう項目があるんですよ

また日薬関係です。

日薬が関わると、こんなアンケートになるんですかね?

『内服薬処方せんの記載方法』アンケートでも使われた、大人が作ったとは思えない設問ですよね、これ。

そのうえ、「複数選択可」じゃなくて、「2つまで選択可」って、どういうこと?

「ポスターを掲示していて、口頭でも説明していて、パンフレットまで交付している」薬局は、これ、どう答えたらいいんですか?

「2つしか回答できない」ために、回答が分散した可能性は、考えなくていいんですかね?

  ☆

問7から問9までは、「質問を受けたかどうか」の設問。

「一般薬が三分類にされたことに関する質問」「一般薬の陳列方法についての質問」「専門家が実施する説明等に関する質問」を、受けたかどうか。

回答項目は「たびたび受けた」「ときどき受けた」「ほとんど受けない」「受けない」の四つ。

三分類に関して(つまり、問7~9の質問事項について)口頭で周知している薬局が66%もあるのですから、質問は無くて当然。「ときどき受けた」「ほとんど受けない」なんていうのは「受けない」と同じだと思いますけど、この設問、なにか意味があるんですかね?

「周知しているにもかかわらず質問される」のなら、周知の内容が悪いのでしょう。「周知していて質問されない」のは普通のことで、斜めに考えても「みんなの興味がないんだなー」という話です。設問の存在理由がわかりません。

  ☆

問10 改正薬事法の施行前と施行後では、(第一類医薬品に限らず)購入の際の専門家による説明や助言の頻度は変化しましたか(1つだけ選択)。

えーと・・・日薬は、「51%の薬局は説明や助言の頻度が増えたと回答している」とそのまんまのコメントをよせていますが・・・。

「頻度」って、内容の濃さとかじゃなくて、回数ってことですよね・・・。

無回答以外、残りの48%は「変化なし」です。

昔からキチンと説明していたのか、昔同様に説明なんかしないのか、どっちなのかはわかりませんが、【変化なし】のグループにほうに、「前からまじめにやっていた」派閥があります。「増えた」っていうことは、「前はヤンチャで、やってなかった。でも法律で縛られたから、仕方なく、やることにした」ことの裏返しにも見えますし、「より一層まじめにやるようになった」という見方もできます。ここから導ける結論はなにかありますか?

日薬は、どういう評価をしたいんでしょうか?

  ☆

問11 情報提供の際に用いている書面は、どのようなものですか?

この問いに対する回答は、「添付文書の内容の抜粋57%」「添付文書そのまま25%」「独自に作成14%」とのこと。

日薬が言う

消費者への説明・情報提供を重視した取り組みが進んでいる

って、「添付文書を渡す」ってことですか?(はじめから箱の中に入ってます)

問12 書面は消費者にどう示していますか

の結果が「文書で渡す26%」「文書を見せている40%」「両方実施している30%」という、「文書を見せないで渡す」という不思議な感覚の何かの存在が気になるものだっただけに、

あわせると、やっぱり、添付文書を渡すか見せるかすることが、「情報提供を重視した取り組み」ということになりそうです。独自に作っている薬局を褒めてあげないんですかね・・・。

  ☆

さて、次の設問は、超アンフェア。

問13 第一類医薬品を購入した消費者のうち、情報提供を不要とした購入者は、どの程度いましたか。主観で構いませんので、大まかな割合をご記入ください。

というもの。

「情報提供を不要とする購入者の割合が10%以下とした薬局が44.7%」という結論を出して、まるで「情報提供をみんなが望んでいる」かのようにもっていっていますが。

この設問、『第一類医薬品を購入した消費者のうち、情報提供を必要とした購入者は、どの程度いましたか。主観で構いませんので、大まかな割合をご記入ください。』という設問とセットのはずです。

回答者の主観ですから、情報提供をしている最中に「この情報提供、不要ですか?」と訊いたわけではありませんよね。情報提供をしていたら「こんな情報提供いらないよ!」と、消費者が言ってきたケース(経験)について述べるわけです。消費者がどう思っているのかは別問題ということなのでしょうか。

この設問では、「ほぼ100%の消費者が不要だとしている」という回答(80~100%)が12%(93薬局)ほどあるってなことも問題でしょう。

  ☆

問14は、「指定第二類のうち、第一類と同様の情報提供を行っている製品はあるか」というもの。

一品目でもあれば、「ある」と言えちゃいます。

結果は、「ある25%」「ない73%」。

圧倒的に、「ない」です。

でも、日薬は、若さゆえの過ちというものを認めてくれません。

・指定第2類医薬品も消費者の安全を重視し、第1類医薬品と同等に扱おうとしている傾向が見られる。

のだそうで。

そんな傾向は、全く見られないわけですが・・・、筆者の目が悪すぎるということなんでしょうか。

  ☆

問15,16は、「重大な副作用について、説明回数は増えた? 質問される回数は増えた?」という話で、答えは「別に変わんない」。以上。

  ☆

問17。「過去一年間に受診勧奨等を行った例」は、「あった」「なかった」二元論。

で、「ここには示していないが、「なかった」とした薬局(70薬局)のうちの7割超(50薬局)は、一般用医薬品の売上割合が10%以下であった」という注釈付き。

これ、フェアじゃないよーな。

一般用医薬品の、(一般用医薬品売上+調剤売上)に対する割合が10%以下の薬局って、回答した薬局全体の39%もあるんですよね? 

じゃあ、逆に、「一般用医薬品の売上割合が50%以上」とか「90%以上」とかあるような薬局の数も示してほしくなるわけですよ。この注釈って、「売上割合が低いと受診勧奨をしない」という相関を示したくて仕方がないんでしょうけれど、反証データが示されたら、「売上割合が高いからといって必ずしも受診勧奨をしているわけではない」という結論だって導けちゃいます。

日薬は

・受診勧奨等のトリアージ業務は法改正の有無に関わらず重要な薬剤師の役割であるという認識が強い。

などと言ってますが、この設問で「法改正前後問わず」「認識が強い」という結論になるのって、無理がありすぎだと思いますが・・・偉いヒトにはワカランのカナ。

  ☆

問18は、「副作用被害救済制度」について。

過去を振り返って、一度でもいいから、説明しても、質問を受けても、「ある」とカウントできるボーナスステージなのですが、

回答は、「たびたびあった0%(4薬局)」。

この制度、個人輸入っぽい通信販売との大きな違いなのですが、現場でこのように扱われています。

この設問こそ、「どんな方法で周知をしていますか」という逃げ設問で「ちゃんと周知しているから質問がないのです」と言い張らないとアカン話だったんとちがいますか?

  ☆

問19、いよいよ最後の質問です。(質問項目多いなー)

消費者に販売した一般用医薬品について、例えば「販売責任シール」といった貴薬局の誰がいつ販売したか等について明らかにするための取り組みを実施していますか

という設問で、「すでに実施している16%」「検討中39%」「予定なし44%」という結果。

んーと・・・【第1類、第2類医薬品においては、お薬の適正使用を確保するための質問と説明をすること】という表記に伴って、「誰に訊けばいいのかわかるようにする」んだよね、という話になって、日薬が「販売責任シール」「販売者責任シール」「販売責任者シール」・・・えーと、正式名称がわからないんですが、そーゆーシールなんかいいんじゃない?と推奨していたけれど、シール以外を含めても、実行率は低かったということなんでしょうね。(問19-1で実施方法を訊いてます。50薬局ほどが『販売者責任シール』を用いているようなのですが、これは全回答薬局803の6%です。)

この結果って、けっこう、ヤバくない?

都道府県薬剤師会が推薦した薬局にして、この状態って・・・。

  ☆

なお・・・

・登録販売者との位置づけをしっかり行っている薬局は、第2類医薬品・第3類医薬品も意欲的な取り扱いを行っている。 

という日薬の主張については、どこをどう読んでも読みとれませんでした。

そんな設問はどこにもありませんよね。

もしかして、日薬幹部しか知らない、特殊な読みとり方があるのでしょうか。

ざっと見てきたかんじでは、日薬が「読みとれた」という項目の全てが、読みとれるはずがない話で埋まっていたのですけれど。(なにも読みとれないアンケートだったというオチだったらイヤですね。単純に、設問設定と分析の仕方と目的設定が悪いのだと思います。でも、これ、学術大会で発表したんですよね? 当日質疑はなかったんですか? 半年もかけて正式にとりまとめたにしては、外部の審査に耐えられないモノのような・・・)

日薬は、

本会では、今後の経年調査等を含め、得られた調査結果を、薬局での一般用医薬品の販売をより円滑に実施するための基礎資料として活用する予定です。

と言ってますから、もう、怖くて怖くて、たまりませんよ。今後めざすことのうちいくつかは、アンケート結果をまともに読みとって、「現場が全然できていないから、できるようにもっていく」ことを宣言しているので、そのあたりの良識のある方には頑張ってほしいです

現状の態勢をみてもなお「画期的スイッチOTC促進」とか言ってる方には、退場、お願いしたいわけですけど

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AA。

アスキーアートで、薬剤師連盟が推している方を作ってみる遊び。

元ネタ じゅんいちろー

     ィ'ミ,彡ミ 、
   .ミf_、 ,_ヾ彡
    ミ L、 t彡
    ヽ一_>'i 
    /<∨>\

選挙が近いので、件の方を仮称「もとゆっきー」としておきます。

 写真で見た特徴

  一見盛った感じのフサフサ黒髪

  分け目のへこみが急角度

  眼の下の熊たん

  ほっぺのブイの字

  下向き矢印っぽいお鼻

  金色のネクタイ

以上の特徴が再現できればOKということで、自分に甘い設定でいきます。

  ☆

フサフサ黒髪は、鬱みたいな細かい字で再現することもトライしてみましたが、なんか縁起が悪いので却下。

     鬱鬱
     ィ'鬱鬱鬱、
   .鬱_、 ,_ヾ鬱
   鬱 L、 t鬱
    ヽ一_>'i 
    /<∨>\

アフロじゃないし。

分け目の急角度は「V」が順当ですが、あえて「U」を使用。盛り感をアップ。

   鬱鬱 鬱
     鬱鬱U鬱、
   .鬱_、 ,_ヾ鬱
   鬱 L、 t鬱
    ヽ一_>'i 
    /<∨>\

眼の下のくまたんは、お仕事しすぎで疲れている→頑張っている証、ということで、なんとか再現したいところですが。

「e」しか思いつかない・・・。

   鬱鬱 鬱
     鬱鬱U鬱、
   .鬱eVeヾ鬱
   鬱   L、 t鬱
     ヽ一_>'i 
    /<∨>\

うわ。なんかこわくなっちゃいましたよ。

とりあえず、ここ、保留。

ほっぺのブイの字に移ります。

ここは簡単。そのまんま「v」っていれるだけ。

ついでに、「鬱」から別の漢字にかえておきます。

   鸞鸞 鸞
     鸞鸞U鸞、
   .鸞eVeヾ鸞
   鸞 vL v t鸞
     ヽ一_>'i 
    /<∨>\

下向き矢印っぽいお鼻も、そのまま。

   鸞鸞 鸞
     鸞鸞U鸞、
   .鸞eVeヾ鸞
   鸞v↓ v t鸞
     ヽ一_>'i 
    /<∨>\

金色のネクタイは、色を変える・・・もなにもネクタイをつくらないと。

金色っぽいネクタイにしてみました。

   鸞鸞 鸞
     鸞鸞U鸞、
   .鸞eVeヾ鸞
   鸞v↓ v t鸞
     ヽ一_>'i 
    /<G>\

太くするとそれっぽいかなー。

   鸞鸞 鸞
     鸞鸞U鸞、
   .鸞eVeヾ鸞
   鸞v↓ v t鸞
     ヽ一_>'i 
    /<G>\
 
 【もとゆっきー】

薬剤師連盟さんがバリバリ使ってくれるといいなー。

というわけで。

なんか一時的に「もとゆき萌え」になったので、遊んでみましたとさ。

  ☆

完成品

    rjjvl  /jy
       fffjijijU彡n
    fjリノ~   リミj
     (θθ  ミリ
     V↓V  iP
      \u V/
      「<g>o]

  【もとゆっきー】

一時間くらい眺めていると、たぶん、似てる気がしてくるんじゃないかと。

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厚労省「独自」の事業仕分け。

第2回(4月15日(木)) 独立行政法人労働者健康福祉機構(17:00~)
独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構(18:00~)
第3回(4月19日(月)) 独立行政法人国立病院機構(15:00~)
独立行政法人福祉医療機構(16:00~)
独立行政法人労働政策研究・研修機構(17:00~)
第4回(4月22日(木)) 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(17:00~)
独立行政法人医薬基盤研究所(17:40~)
独立行政法人健康・栄養研究所(18:20~)
第5回(4月26日(月)) 全国健康保険協会(15:00~)
独立行政法人労働安全衛生総合研究所(16:00~)

厚生労働省内で、事業仕分けなのだそうです。

なんかいろいろとイヤな予感がします。

何の資料も公開されていないのが、とても心配ですよ。

中医協などの議論やパブコメは完全に無視して仕分けされそうな予感

仕分け人を眺めると・・・、法律家と経済学者と公認会計士と・・・二人ずついるのはバランスのためなんでしょうか。とりあえず、「事業仕分け8原則」が面白かったので転載します。

  ☆

厚生労働省省内事業仕分け8原則

行政刷新会議における事業仕分けの対策としてではなく、厚生労働省が自ら改革を実施するために行うものとする

② 今年限りのものではなく、恒常的な事業として位置付ける。

③ 厚生労働省の事務・事業や所管する独立行政法人、公益法人等の事業などの在り方について、公開、かつ、外部の視点を入れて、議論を行う。

④ 最終的な改革案は、政務三役で決定することから、仕分け作業の場では、最終的な判断を下すことはせず、仕分け人からの意見や仕分けの場での議論などを受け止めて、最終的な意思決定に反映させる

※ 仕分け作業は、概算要求までに実施。
⇒ 省内事業仕分けを実施した事務・事業や法人が、行政刷新会議での事業仕分けの対象となった場合には、省内事業仕分けを踏まえた改革案をもって臨む

⑤ 厚生労働省の説明者が、事務・事業や法人について説明し、その改革案を提示した上で、省内事業仕分け事務局が仕分け人をサポートするため、事前調査の結果や論点などを示し、活発な議論を行っていただく。

⑥ 最後に、仕分け人として外部の民間有識者から、それぞれ、仕分け対象の事務・事業や法人について、「廃止」、「移管」、「見直し」を行うべきといった見解を明確に示していただく。

※ 仕分け人として国民(厚生労働行政モニター)からも募る。

⑦ 国民から、傍聴者を募り、公開の場で議論する。

⑧ 情報のアクセスを確保するため、メディアにも、フルオープン(議事内容すべてのカメラ撮りを可とする)とする。

  ☆

以上。

「事業仕分け対策としてではなく」といいつつ、「事業仕分けの対象となった場合には省内事業仕分けを踏まえた改革案をもって臨む」ということのようです。見事に「対策」ですね。

また、説明者が「改革案を提示」するのって、たぶん、当日、口頭説明が入るってことですよね・・・。

いつもどおりなら、説明に、無駄な時間をかけるんだろーなー・・・と予想。議論ができなくなるくらいの時間をかけるんですよねー。

で、「その程度の改革だったら、先にやっておけよ」っていうツッコミをいれられそうな改革案も、その中に入ってたりして。

フルオープンにした内容、誰か議事録にしてくれないですかねー。(筆者は、映像を1.4倍速で観たい人)

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学生実務実習。おばか柊版実習スケジュール例。

日薬版の「実務実習スケジュール表(例)」があるのなら、

このブログから発信するスケジュール表(例)があってもいいよね♪

ということで、添付します。

  ☆

 学生実務実習スケジュール例(Excel)

    ↓

「obakajissyuu.xls」をダウンロード

  ☆

シート1は、日薬版のスケジュールから「同じ薬局で長い時間やらないほうがいいんじゃない?」みたいに筆者が感じた部分を削除したもの。

シート2は、日薬版のスケジュールで「地域でやる」とされているものをそのまま掲載。

シート3は、削除されたものの残骸。具体的に言うと「計数調剤」「カウンター」「服薬指導実践」の三つ。失われるコマ数は、「薬局が休業日のためできません」という名目で、合法的にほぼ全て休講とします。毎週水曜日が休みと仮定して、最低でも90分5コマ分ずつ休講になりますから、11週間で55コマ。更に祝日の休講(二ヵ月半で三回くらい。15コマ)を足せば、70コマ。学生の都合により休みの日も考えると、コマ数的には問題ないはず。

シート4は、私家版実習スケジュール表の例。

全体的に組み換えを行い、空いたコマにあれこれ加えています。

めざすのは、『実習終了前に、学会で発表できる状態にする』こと。

もともとの日薬版では、実習期間後半の大半を「服薬指導」と「カウンター」に充てるという、誰が見ても「教えるネタが尽きた」としか思えない構成なので、ネタの枯渇を防ぐべく、なんとなく、毎週のテーマを決めています。

最初の二週間は、時間的に余裕を持って行います。詰め込まない方向で。雑談的な時事ネタを中心に、アタマの中を「自律モード」に切り替えてもらいます。なにしろ、『学会発表』を目指すのですから、自分でテーマを決めて、自分で面白くして、自分で進行していかなければなりません。

その後、暇な時間は、全て、学会発表のために使ってもらいます。

暇だから雑用、とか、暇だから計数調剤、とか、暇だから課題プリント、暇だから薬の勉強、といったことは禁止。そんなことは、就職してから(あるいは国試の勉強で)いくらでもできます。

一応、もともとのカリキュラムの内容のほとんどを入れてありますが、調剤関係や情報収集・症例検討の部分については【病院でやってね☆】の一言で終わらせてもいいくらいです。

薬局は、学生さんにとっては、たぶん、「アウェイ」です。

その「アウェイ」の中で、ひとつの研究を成し遂げたなら、薬剤師人生(大げさすぎ?)の大半の課題は、自力で乗り越えられます。・・・たぶん。

  ☆

筆者が考える、「薬局実務実習」とは・・・、

 1.学生が「自ら仕事を創造する力」をつける場。

 2.学生が「早期のキャリア」を積む場。

 3.学生が「人脈」を広げる場。

以上三点が満たされていて、

 4.管理薬剤師を養成するつもりで取り組む

・・・というものです。

『六年制』ですしね。目標は高くしないと。

実務実習に行って、学校に戻ったとき、「大学教授に頼らず卒論がサクサク書けて」「武器にできるキャリア(学会発表したとか、有名薬局・優秀な薬剤師に師事したとかも含む)を持ち」「意外な人脈(大学教授がハナタレ小僧に見える立場のヒトたちとかね)を手にしている」人材になっていたら・・・、面白いですよ、きっと。(注:実験大好き!なだけの方には対応していません)

今回添付したスケジュール例は、『人脈』部分に触れていないので「未完成」な感じですが・・・そのあたりは、『地域でやる』部分で補完していただければと思います。

一日ごとのスケジュール例は、気が向いたら。

スケジュール内の「なんじゃこりゃ」なタイトルも、気が向いたらパッケージ化したいですけど・・・まあ、とりあえずアイデアソースとしてお使いください。

このブログでさんざん書いてきた中医協などの会議ネタは、そのまま使えるような気もします。資料を読まずに議論に参加する人がいかに困ったチャンなのかとか、学生に教える実例はたくさんありますからねー。

  ☆

※学生さんへ。

 学生さんから「これをやりたいです!」と持ちかけられた場合、どうも受け入れ側は対応しないといけないような雰囲気です。このスケジュール表を送付して「こういうのやりたいです!」と前もって要望しておくといいかも♪ いますぐ実験実験☆ (送った結果については当方は関知しません)

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日薬。チリ地震に50万円。ハイチ地震にも50万円。

日薬って、お金が必要な時に、『日薬会員有志! 募金、呼びかけます!』みたいなことを、全然やらないな~・・・と、なんとなく思いました。

会員、信用されていないのかなー。

執行部から、ケチだと思われているのかなー。

  ☆

(日薬発表から引用)

【ハイチ地震】

山本副会長より、先般のハイチでの大地震について、本会では2月3日に救援金として、日本赤十字社へ50万円を送金したことが報告された。
また、過去、本会が海外の災害に対して救援金を贈ったのは、中国の四川大地震、ミャンマーのサイクロンによる災害であることが補足説明された。

※四川大地震は2008年5月。ミャンマーのサイクロンは2008年4月。

【チリ地震】

山本副会長より、去る1月のハイチ大地震に続き、先般2月のチリ大地震についても、本会では3月17日に救援金として、日本赤十字社へ50万円を送金したことが報告された。

  ☆

こんな感じで。

粛々と処理してる感が、なんとなく、つきまとっているのは、なんででしょう。すっきりしないんですよねー。

現地に薬剤師会(あるいは医師会)があるのなら、なにも赤十字に送金しなくても、現地の薬剤師会と連絡をとって、適切な対応を一緒に考えればいいのに、とか、思っちゃうんですよ。

F.I.Pって何のためにあるの? と、素朴な疑問もでてきます。

また、日薬だけじゃなく、鹿児島県薬(三月四日付鹿児島県薬ブログ参照)みたいに・・・、県薬が独自に赤十字に救援金を出しているのが、なんか、謎。

寄附しましたよ~、という姿が写真付きで掲載されているのですが・・・。

郵便振り込みで済むものを、渡しに行って、写真をとって・・・って、何のパフォーマンスなんですかね、これ。

一般の人が『赤十字に寄付しました。支部長に直接お金を渡しました。感謝されました』という記事を写真入りで書いたら、どう思われるんでしょうね。というか、直接支部に行っても、受付窓口で済む話なんですけど・・・。

『団体を代表する偉い人だから』とか『金額が多いから』という理由で『支部長が直接受け取る』のがあたりまえ!みたいな考え方が、見え隠れ・・・するのは、筆者だけですかね?

  ☆

薬剤師倫理規定第八条
 薬剤師は、広範にわたる薬剤師職能間の相互協調に努めるとともに、他の関係職能をもつ人々と協力して社会に貢献する。

薬剤師倫理規定第十条
 薬剤師は、その職務遂行にあたって、品位と信用を損なう行為、信義にもとる行為及び医薬品の誤用を招き濫用を助長する行為をしない。

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岩月さんのインタビューでも遊んでみる。

『調剤と報酬情報』4月号をご覧ください。(追記:※ って、いきなり頭から間違えるくらい調剤報酬のこと考えてました。ごめんなさい)

巻頭に、このブログでも『内服薬処方せんの記載方法の在り方に関する検討会』での活躍をちょびっと報告したかもしれないししなかったかもしれない、岩月さんが出ています。

先日のエントリ、「説明会に行ったら説明不足」では、磯部っちの提唱する非官僚的システムのススメをお伝えしましたが、

岩月さんの考える「理想の薬局」は、どうも、磯部っちと似ているようです。

磯部っちは「アメリカ型の薬局」が好きみたいなので、魅惑のトークにひっかかった薬剤師は、おおむね、「磯部っちスゲー☆ さすがは薬剤管理官であられる」とか言いながら、「アメリカ型の薬局を全員が目指せばハッピー♪」ということを真顔で言い始めるので、ほんとに勘弁してほしいのですが・・・。

まあ、磯部っち信者の話はともかくとして。

岩月さんが目指すのは、『服薬指導をしてから調剤をする』薬局。

さらに進めて、欧州型の「箱ごと薬を渡す」薬局だというのです。

・・・えーと・・・

そ・れ・は・ア・ナ・タ・の・経営・す・る・薬局・だ・け・で・や・っ・て・く・だ・さ・い。

てゆーか・・・

この「思想」は、この検討会に参加するにあたっての、日本薬剤師会執行部の総意だったってことですよね?(副会長の土屋さんも検討会に参加してましたし)

ホンキなんですかね、これ。

「おれは、欧州型の箱出し調剤薬局を目指す!」「おれは、服薬指導をしてからでないと調剤したくない!」という思想の方が、「処方せん内容を制限できる検討会」に行けば・・・、仮に大多数が「日本型の小分け世間話的な仕組みが一番」だと思っていても・・・、そりゃあ、他の人の迷惑なんか顧みずに、変えてきますよね。自分のために。

『処方せんの記載については、現行の規制がありますので、日薬としては、それを守ることを主張しました。そのうえで「分量」の記載については1回量を、1日量で書くのであれば1回量と1日量の両方を書くことを求めました』

と、岩月さんは言うのですが・・・

これ・・・おかしくないですか・・・?

「1日量だけで書く」方式を強く主張したふりをしていますが、実際には

岩月さんがインタビューで「答えなかった」ことは、ようするに・・・

『「分量」の記載については、1日量だけを書くことを求めるのをすぐにやめて、基本、1回量処方に賛成してきました』

ということです。

「現行の規制」は、「1日量で書く」ということではありませんからね。

典型的な、「都合の悪いことを言わずに済ませるテクニック」使いの言動です。

普通は、「どうしても1回量を書きたいというのなら、両方書け。そうでなければ1日量だけで良い。1回量だけなどという寝言は議論に値しない」と啖呵を切るところから始まるんじゃないかと思うのですが、最初から恭順を宣言したんですよ、岩月さんは。

なにしろ、同じ日本薬剤師会の副会長である土屋さんが、かなり強硬な「1回量」推進論者ですからね~。土屋さんは「日本病院薬剤師会常務理事」として参加しているので、形式上「日薬(岩月さん)としては現行の規則を守ると言った」のはウソではありませんが、実質、いわゆる閣内不一致が起こっていたのです。

で、連立を組んでいる相手に合わせます、みたいなことを、日本薬剤師会も行ったわけです。日薬を代表している常務理事が、病院薬剤師会を代表している「日薬の副会長」の意見にあわせたわけですね。

それを、うまーく「言わずに」済ませて、「立派に仕事をしてきました」みたいな顔をして。

演技派じゃのぉ~。

  ☆

  ☆

ここからは、おまけ。「ロジスティックってなんじゃろー」の巻

岩月さんは、

「調剤はロジスティックだ」

「最適な薬剤を、最適なルートで、最適なタイミングで、最適な量を届けるのが、薬剤師の仕事です」

とも、言いきっています。

ちょっと、意味がわかりませんでした。

検討してみます。

  ☆

まずは、誤植を疑います。

ロジスティクス(ロジスティックス) Logistics」(名詞)の誤植じゃないのかな、と。

それって、よーするに、「兵站(へいたん)」ですよね・・・?

「食料と弾薬」だけ届けて、「作戦遂行能力の高い補充員」や「各種の情報」を届けないような「兵站」は、作戦失敗の元ですから・・・

「最適な薬剤を」だけでは不足していて、「最適な人材」と「最適な情報」も入らなければ、意味がないわけです。そのあたりについて、岩月さんは触れていません。

ということは、この意味じゃないのかも・・・

  ☆

兵站じゃなくて、いわゆるビジネス・ロジスティクス?

※【ビジネス・ロジスティクス】
ロジスティクスとは、需要に対して調達、生産、販売、物流等の供給活動を同期化させるためのマネジメントであり、そのねらいは顧客満足の充足、無駄な在庫の削減や移動の極少化、供給コストの低減等を実現することにより、企業の競争力を強化し、企業価値を高めることにあります。
それを達成するためには関連する企業間の連携が不可欠であり、
サプライチェーンを通したロジスティクスの展開が強く求められます。(JILLS資料より)

普及活動をしているところの出している定義が、普及とは正反対の「わかりにくい」言葉で占められているのはどうかと思いますが、まあ、兵站じゃないとしたら、岩月さんは、調剤とは、こういうことだと思っていることになります。ほんとかな?

ビジネス・ロジスティクスを・・・薬局が行う【調剤】だと言い切るということは・・・、

よーするに、患者さんの満足追及という美名のもとに、

A.自社内部の職員が分刻みの細かいスケジュールを与えられ、活動する。

B.薬局だけが得をして、問屋さんとメーカーを泣かせるっていう関係になる。

の、どちらかが、岩月さんの言う「調剤」だということになるんですね。

「調剤」は薬局内部で行いますから、Bってことはないと思います。おそらくは、A。他にあったらゴメンね。

調剤が「供給連鎖管理(サプライチェーン・マネジメント)」で語れると思うのは自由ですけれど、それを日本薬剤師会の代表が、公式な検討会を通じて、他の薬局にも求めるとなると・・・、大迷惑です。思想の押し付けです。

これだと、『お話しする時間を十分に取りたいのです』という岩月さんの頭の中で、『調剤』=『ピッキング作業』という図式になっていそうです。最速正確に薬を集めて持ってくる作業が『調剤』で、それ以外が『服薬指導』というわけですね。

・・・うーん・・・なんか、変な感じです。これも違うような気がしました。

  ☆

ここまでは、誤植だと思い込んで検討してみました。

でも、「ロジスティック」が正しい表記かもしれません。

  ☆

筆者は数学がわからないので、説明はできないのですが、

ほら、「ロジスティック式」とか、「ロジスティック回帰」とか、ありますよね。

でも、それが調剤とどうつながるのか、さっぱりです。

・・・そーゆー意味合いだったら・・・ますますワケワカンナイ・・・これも違いそう。

  ☆

あとは・・・「記号論理学」?

「調剤は、記号論理学だ」・・・?

んーと、調剤は、

『ある薬で副作用が起こったかどうかをインタビューする際に、相手が本当のことを言うか嘘を言うか一貫してどちらかの人であるとき、どちらの場合でも真実を聞き出せるような質問を考える』

・・・みたいな、学問だったんですかね・・・。

これも違うような・・・

  ☆

調剤(名詞) は、 ロジスティック(形容詞) だ?

えーと・・・

「調剤 は、 キュート だ」

みたいな話ですかね・・・

「調剤は、兵站学的だ」

・・・これかなー? なんとなく、言いたいことはわかるけど・・・みたいな。

違うかなー?

  ☆

なんだか知恵熱が出てきたので、このへんでやめておきます。

横文字カタカナ語をつかいたがる人の思考や、その言葉をそのまま雑誌に掲載して意味を載せない編集者の思考には、ついていけません。

なんか気になるので、岩月さんには是非、「ロジスティック」について『調剤と情報』誌上で説明してほしいと願うばかり。

顧客(読者)満足って、どこにあるんでしょうね・・・。

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内服薬処方せん記載。アンケートで遊ぶ。

内服処方せん記載の在り方検討会」に関しての流れをテキトーにまとめます。

前提。昭和51年から三十年以上『内服薬は、一日量で記載する』と療養担当規則で定まっている。これが基本ルール(だと、検討会の前身の研究会の人たちは主張してました)。

考察。「療養担当規則を大幅に変える」という全体に利害が及ぶ話なのに、ごく一部のアンケートを根拠にしている。→ 検討会がとったアンケートの結果検証がなんかウサンクサイ。

  ☆

『厚生労働科学研究費補助金 医療安全・医療技術評価総合研究事業 処方せんの記載方法に関する医療安全対策の検討 平成19年度 総括研究報告書』の、『処方せん記載を変更するとした場合に付随して発生する各種問題や課題の調査及び方策 分担研究者 楠岡 英雄 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター院長』より抜粋

①保険医及び保険医療機関療養担当規則現行では処方せんの記載要領として保険局の通知(診療報酬請求書等の記載要領等について:昭和51 年8 月7 日:保険発82 号)により以下のように定められている。

「処方」欄について
投薬すべき医薬品名、分量、用法及び用量を記載し、余白がある場合には、斜線等により余白である旨を表示すること。

(1)医薬品名は、原則として薬価基準に記載されている名称を記載することとするが、一般名による記載でも差し支えないこと。
なお、当該医薬品が、薬価基準上、2 以上の規格単位がある場合には、当該規格単位をも記載すること。

また、保険医療機関と保険薬局との間で約束されたいわゆる約束処方による医薬品名の省略、記号等による記載は認められないものであること。

(2)分量は、内服薬については1 日分量、内服用滴剤、注射薬及び外用薬については投与総量、屯服薬については1 回分量を記載すること。

(3)用法及び用量は、1 回当たりの服用(使用)量、1 日当たり服用(使用)回数及び服用(使用)時点(毎食後、毎食前、就寝前、疼痛時、○○時間毎等)、投与日数(回数)並びに服用(使用)に際しての留意事項等を記載すること。

従って、本研究班が提唱する標準案を実施するに際しては、当該通知との齟齬が問題となる。

  ☆

・・・と、まあ、見ての通り。

現在の通達では、

「1日分量と、1回分量(使用量)の、両方を書く」のが、正しいのです

なので、当該通知との「齟齬」というのは、「1回量だけしか書かない」という主張の場合にだけ、生じます。両方書けば、齟齬は全くありません。

「1回量しか書かない」というのは、情報を一つ減らすということですから、「医療安全」の面では「安全性が下がる」ということになります。

「1回量を書けば、正確に伝わる」という主張ならば、「1日量と1回量の両方を書けば、もっと正確に伝わる」はずなので、「1日量を書かない」ことは、彼らの主張(正確に伝えることが重要である)に反します。

ようするに、「1回量限定表記」を主張する人は、自己矛盾しているんです、最初から。

ここを踏まえないと、「1回量限定表記」議論が迷走していることをいくら説明しても、偉い人にはわかってもらえません。

で、ウサンクサイと断じたアンケート結果なんですが・・・

  ☆

診療所・歯科診療所・薬局における標準案への評価
平成19年度総括研究報告書より。

☆診療所91 歯科診療所100 薬局100

☆回答率 診療所68% 歯科診療所32% 薬局81%

☆実質 61.88診療所 32歯科診療所 81薬局

問 標準案記載ルール(内服薬)についてどのように思われますか?
            診療所 歯科診療所 薬局
(1)妥当である    19.7%   58.1%    5.0%
(2)ほぼ妥当である 24.6%   29.0%    20.0%
(3)妥当ではない   31.1%   9.7%     58.8%
(4)その他      24.6%   3.2%     16.2%

問 標準案記載ルール(内服散剤、内服液剤)についてどのように思われますか?

(1)妥当である     38.7%  54.7%  17.3%
(2)ほぼ妥当である  21.0%  32.3%  21.0%
(3)妥当ではない    22.6%  6.5%   44.4%
(4)その他        17.7%  6.5%  17.3%

問 標準案記載ルール(坐薬等)についてどのように思われますか?

(1)妥当である     50.8%  54.8%  49.4%
(2)ほぼ妥当である  23.8%  29.0%  29.6%
(3)妥当ではない    14.3%  9.7%  16.0%
(4)その他        11.1%  6.5%  5.0%

問 標準案記載ルール(外用液、軟膏等)についてどのように思われますか?

(1)妥当である     43.6%  54.8%  46.9%
(2)ほぼ妥当である  30.6%  25.8%  28.4%
(3)妥当ではない    16.1%  12.9%  19.8%
(4)その他        9.7%   6.5%   4.9%

問 処方せんの記載方法が標準案に統一された場合の問題点についてお答え下さい(複数回答可)

(1)過渡期の対応をどのようにとるかが問題である
    34.5% 39.5% 35.5%
(2)コンピュータシステムの対応が必要である
    31.0% 34.2% 26.6%
(3)コンピュータシステムの変更に費用がかかるのは困る
    19.0% 13.2% 16.8%
(4)標準案は実施すべきではない
    9.5% 5.2% 10.3%
(5)その他
    6.0% 7.9% 10.8%

  ☆

この検討会が「現場に支持されているんだ!」と主張する根拠として出てきたのが、上記のアンケート結果(☆部分は筆者補足)です。(この前の年もやってます)

見てわかるとおり、内服薬処方せん記載の変更に関して、支持しているのは、薬局においては5%のみ。「ほぼ」を含めても25%です。内閣支持率で言えば、もうコアなファン以外からは支持されていないということです

薬局側の明確な不支持である「妥当ではない」が58.8%。

一方で、支持しているのは歯科医師で、87.1%の歯科医師が妥当だとしています

この支持率は、異常です。

って、言い切ってしまいます。なにしろ・・・他の製剤への回答と比較したときに、「妥当」の数でも、「妥当」と「ほぼ妥当」を加えた数でも、「内服薬」が最も支持されているのです。

歯科医師の考えでは、内服の「妥当」が58.1%あるのに、それ以外は54.7%,54.8%,54.8%・・・横並び。

医師では、内服以外への回答において、「妥当」「ほぼ妥当」が70%以上なのに対して、内服だけは45.3%どまりです。

つまり、医師と薬剤師の両方が妥当だと判断しなかった項目について、歯科医師だけ、なぜか、妥当だと判断したようなのです。

まあ、アンケート回答率でわかるとおり、医師約62人 歯科医師32人 薬剤師81人(単位が「人」とは限らないのがコワイんですが・・・)の中での話。

そもそもの「興味」がないんですよ。だって、かかわったら、どうなるか、賢い人なら、わかるもん。

このアンケートの打診を受けたら・・・、少なくとも「妥当」と言い切りたい人は必ず参加します。「妥当」と言いたくない場合は、参加することも棄権することもできます。

歯科医師68人が参加しなかったというエピソードは、研究考察で触れていないよーな気がしますけど・・・。まあいいや。

「錠剤・カプセル剤」の項目の%を人数に換算してみます。(なんか%で計算すると小数点以下になるのが不思議・・・)

妥当:医師約12人 歯科医師約19人 薬剤師約4人

ほぼ:医師約15人 歯科医師約9人 薬剤師約16人

ダメ:医師約19人 歯科医師約3人 薬剤師約48人

他だ:医師約15人 歯科医師約1人 薬剤師約13人

ということですよね。

全体を約174人(ひとり減ってる~☆)として合計すると、

妥当:35人 約20%

ほぼ:40人 約23%

ダメ:70人 約40%

他だ:29人 約16%

というわけで、「内服薬に関しては、議論が分かれる」とはいえますけれど、推進派といえる「妥当」だけで考えると、支持されていないのも分かるはず。

なんで、このアンケートから、「1回量処方がいいんじゃい!」という結論に至るのか、全くわかりません。

アンケートには、「理由」を書く欄もありました。

でも、

妥当だとする理由は、公表されていません。

妥当でないという理由も、公表されていません。

「その他」の意見も、公表されていません。

んでもって・・・

m3.comのインタビュー(2009年7月10日)に、研究班の土屋さん(東京医科歯科大学歯学部附属病院薬剤部長。日薬副会長。医療の質・安全学会理事)は、こう答えているようです。(「m3 土屋文人 処方せん」でググるとなんとなく見つかります)

  ☆

聞き手: ――研究班のアンケートでは、標準案に対して、どのような意見が出たのでしょうか。

土屋さん: 「錠剤、カプセル剤」については、半数以上が「妥当である」「ほぼ妥当である」と回答しています。「妥当でない」と回答した人も含めて、移行に当たって関係者にいかに周知徹底するかという過渡期に対する懸念あるいは、コンピュータシステムの変更が必要、システム変更の費用負担はたまらないなどの意見が出されました。

(引用終わり)

  ☆

確かに、「バラバラに%を算出して」「歯科医師を含めると」、半数以上ですね。

(※これ、「数量ベース」の記事で外用バカ計算方法をでっちあげたときと同じ計算です)

歯科医師以外は、半数以下、薬剤師は25%ですけど。

実際の人数で考えたら、半数いませんけど。

そして「「妥当でない」と回答した人も含めて」と言っている部分ですけど・・・、

処方せんの記載方法が標準案に統一された場合の問題点についてお答え下さい(複数回答可)

という問いなんですよ、それ。「錠剤・カプセル剤」について「妥当でない」と答えたかどうかなんて無関係に回答させる設問なんです、これ。だから、「『錠剤・カプセル剤』についての設問で『妥当でない』と回答した人が含まれているかどうかは、可能性はあるけれど、わからない」んですよ。

で、土屋さんが言っている「意見が出されました」というのは、あらかじめ設問に書いてあるもので、しかも複数選択可能なもの

意見が「出された」のではなく、明らかに、設問で、そう誘導しているじゃないですか

それを、「そういう意見が自主的に出てきた」かのように言っちゃえるわけです。

「手を汚さない捏造」にもほどがある、と感じますけどね。薬剤師倫理規定第十条的には、もう薬剤師の信用低下にものすごく貢献している感じ。(まあ、筆者も信用低下の片棒の隅っこあたりを担いでいる気がするわけですが・・・もごもご)

更に言えば・・・このアンケート・・・

「仮定に基づく問題点について想像する」タイプの質問に、「標準案は実施すべきではない」という、「仮定を否定する項目」があるのは、明らかにおかしいですよね。

「複数回答可能」なのに、医師、歯科医師、薬剤師の回答率の全てで、(1)から(5)まで全部足したら100%っていうことがどーでもよくなるくらいに、「仮定を否定する項目」については、アンケートの作り方を間違えているとしか言いようがない設問なんです。

あ、どーでもよくないか。100%って。

「総回答数に対する割合」とは書いてありませんから。回答者全員の数で、項目を選択した人の数を割って、%化したものが表示されているはずなので、「複数回答可能」な場合、どう考えても、全ての項目の数値を足したら100%になるなどということは、奇跡でしかありません。で、その奇跡が、医師、歯科医師、薬剤師と、三回連続で起こっているのが、このアンケート結果です。見たら驚きますよね。

でもご安心を。同報告書の土屋さんの報告では、(1)診療所63%、歯科診療所47%、薬局89%、(2)診療所56%、歯科診療所41%、薬局67%、(3)診療所34%、歯科診療所16%、薬局42%、(4)診療所17%、歯科診療所6%、薬局26%、と書いてあります。どうやら、書いていないけれど「総回答数に対する割合」が「結果」として出ていたようです。(下記参照)

  ☆

(4) 処方せんの記載方法が標準案に統一された場合の問題点について

 処方せんの記載方法が標準案に統一された場合の問題点については、医師、歯科医師、薬剤師とも

「過渡期の対応をどのようにとるかが問題である(診療所63%、歯科診療所47%、薬局89%)」が最も多く、

次いで「コンピュータシステムの対応が必要である(診療所56%、歯科診療所41%、薬局67%)」、

「コンピュータシステムの変更に費用がかかるのは困る(診療所34%、歯科診療所16%、薬局42%)」という順番で一致していた。

また、「標準案は実施すべきではない」としたのは、診療所17%、歯科診療所6%、薬局26%であり、個別の質問に対して妥当ではないとする意見に比べると低率であった。

  ☆

はい、赤字のところに注目。

この項目は、「設問の前提の否定を設問内で行う」項目です。

通常のアンケートでは存在しない(ってゆーか、存在しちゃいけない)項目です。

従って、この項目に賛同するという行為は、「ひっかけ問題にひっかかった」か「てへっ。なにも考えなかったっす!」か「とにかく否定したくて仕方がない」か、そのあたり。

そのあたりに該当しない回答者(ふつーの人)は、この項目に回答しません

しかも、巧妙に、「全体の否定」を肯定するかどうかという設問になっていますから、「内服薬は妥当じゃないけれど、他は妥当orほぼ妥当だよね」みたいな考えの回答者は「ほぼ妥当」と回答したいわけです。(そんな選択肢は存在しませんが

「個別の質問に対して妥当ではないとする意見に比べると低率」になるのは当然です。

そうなるような設問にしているのですから。

・・・にもかかわらず、「低率であったのだから、自分たちの主張は正しいでしょ?」という結論に持ち込んでいるのですよねー。

なんか、ずるーい。

このアンケート結果に、誰も疑問を抱かないっていうのが、すごく不思議です。

このアンケート結果を踏まえて「医療安全」を語るだなんて、恐ろしくて、筆者にはできません。

アンケートをとった歯科医師・医師・薬剤師のうちわけをみたら、35人くらいが東京医科歯科大学のOBなど、研究会委員の関係者ばかりだった・・・みたいなカラクリだったら、と妄想すると・・・。こわいこわい。(注:陰謀論なので賢明な読者の方は本気にしないように。本気にしちゃダメですからねっ☆)

ちなみに、この中学生でも作れないような特別なアンケートに、厚生労働科学研究費(税金)がいくら使われたのかというと・・・。まあ、厚生労働省から資料からテキトーに引っ張っておきますので、想像してみてくださいな。(→おまけ参照)

というわけで、今回は、アンケート研究がいかに美しくないか・・・じゃない、百万円単位でお金をかけて、統計学の先生に怒られちゃうような何かを作って、国家を動かしちゃうなんてスゴイナーという、実に興味深い童話(これは夢。きっと物語の世界の出来事ですよ)をお送りしました。

日薬雑誌に連載されていた高橋信さんの統計学の記事を読み返さないとね☆

  ☆

(おまけ)

V.公募研究事業の概要等
10.地域医療基盤開発推進研究事業(仮称)

<事業概要>
労働集約型サービスである医療サービスの分野は、人口の少子・高齢化において、医療ニーズの多様化・高度化に適切に対応するため、より一層の省力化と効率化した医療提供体制の構築と良質な医療サービスの提供、また、医学・医療技術や情報通信技術の進歩等を活用し、時代の要請に応じた効率的な医療システムを構築することにより、豊かで安心できる国民生活の実現が求められている。

このため、本研究事業は、良質な医療を合理的・効率的に提供する観点から、既存医療システム等の評価研究、医療安全体制確保に関する研究、根拠に基づく医療に関する研究等を支援し、より質の高い効率的な医療サービスの提供に資することを目的としている。

<新規課題採択方針>

課題採択に当たっては、平成15年8月の「医療提供体制の改革のビジョン(厚生労働省)」(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/04/h0430-3a.htmlに示された医療提供体制の将来像のイメージの実現に資するような研究及び社会保障審議会医療部会における「医療提供体制に関する意見中間まとめ」(http://www.mhlw.go/jp/singi/2005/08/s0801-2b.htmlにおいて個別論点となっている研究課題を優先的に採択する。

それぞれの公募研究課題において特に優先して採択する研究等がある場合には、該当する公募研究課題のところに示している。

研究費の規模:1課題当たり2,000千円~20,000千円程度(1年当たりの研究費)

研究期間:1~2年

[4] 医療現場の安全確保のための研究

(ア) 医療の質と安全性の向上に関する研究

イ)処方せんの標準的な記載方法の普及に関する研究 (20311601)

(留意点)
処方せんの標準的な記載方法についての検討を行うとともに、モデル的な実施を行い、処方せんの標準的な記載方法の導入に向けた提言を行う研究を優先して採択する。

  ☆

公募」→日薬が周知した形跡なし。

「モデル的な実施を行い」→やってない。

アンケートをとって、学会発表すれば、論文化しなくても、少なくとも200万円使えるようです。やる気のある人、チャレンジ☆

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内服薬処方せん検討会の「検討」を眺める遊び。

今日は、「内服処方せん記載の在り方」検討会の顛末を、「主なご意見」から考えていきます。

【】内の赤字は筆者の感想。まともな意見や繰り返し意見への感想は、おおむね省略しています。

また、議事録を読みながら書くと特定の委員への入れ込みがあるかもしれないので、発言者が誰なのかは忘れることにしました。というか議事録を読んでからだいぶ経っているので、正直、岩月さんと土屋さん以外の委員の名前も発言内容も忘れてますけど。

  ☆

第1回検討会の主なご意見

1.処方せんの記載方法について

 患者の立場からは、内服薬は1回の内服量がわかる形で標準化されるのが望ましい。最終的に、1日何回服用するのかが、多少手間が増えても間違わない記述で書かれている標準型ができればいいのではないか。【それは薬袋とか薬剤情報書、薬手帳の否定ですね

 1回量記載に決めて、それに向かってみんなで行きましょうということは、国民の多くにも理解してもらえるのではないか。そのための費用をどうするとか、移行期間をどうしていこうということは、それぞれの医療機関に考えていただくべきである。【国民である医療職は歯科医師以外反対多数ですが。費用を現場に押し付ける時点で暴論の極み

 現場に混乱をもたらさないことがこの検討会の重要な使命だとは思うが、最終的なゴールは間違ったことを書こうとしても書き込めないような処方せん作りを目指すべき。【あのー・・・「間違ったことを書こうとしても書きこめない記録方式」が、世界のどこかにあるんですかね

 医療現場では、注射や点滴のオーダーは1回量で出しているので、内服薬も1回量のほうが妥当。【注射・点滴と内服薬を同列で扱って平気なら、外用軟膏も1回量で妥当だと言えるはず。論理飛躍が酷すぎます

 在宅では患者の状態によって内服量を変えているケースもある。そういうときに、1回量が明示されていると、調整を間違えにくい。薬の使い方が変わってきて広がっていることを前提にして検討できればよい。【調整しているのは誰? 状態によって変更するなら、臨時処方ですよね。臨時処方なら頓用などで別の処方せんを作るのがルール。薬の使い方が変わってきているのではなく、発言者が、ルール違反を勝手に認めているだけ

 新卒の医師や薬剤師、歯科医師たちには新しいシステムを採用し、現役世代には個人の判断に任せれば、移行期間や切り替え期限の設定をしなくとも時間とともに変わってくるのではないか。【・・・同一資格者なのに資格取得時期によって二つのルールを認めるという意見ですね。医療職にも「円周率3」の世代みたいなものを作りたいんですかね

2.医療情報システム(オーダリングシステム)について

 医薬品の名称は、現在のシステムでもマスターをきちんと統一することで、大きな改変なくできる。【妥当。っていうか、マスターの統一はレセコンメーカーの問題

 用法を「3回」と書くのか「分3」と書くのか「×3」と書くのかは、システム化されている医療機関では現在のシステムで吸収できる範囲だ。調査した限りでは、この部分には標準マスターはない

 現状で少しずつでも直せるところから直すということであれば、医薬品名称をきちんと統一して規格を入れること、用法の標準マスターを整備してそれをコード化する、この2点を行えば、かなり改善することは間違いない。それは現在のシステムを使いながら直せるのではないか。

 1日量なのか1回量なのかは、薬剤部門システムとの関連や院外に出す院外処方せんの問題、医事レセプトへの連動の問題があるので、おそらく大改造になる。システムベンダーは、レセプトを基準とした医事会計システムから発展して1日量のオーダリングとなっていると主張している。技術的には、マスターを1回量にすると決めれば対応は可能である。

 どの病院もシステム更新の5年間のスパンで見ないと、実現は厳しいというのが現状。どうしてもお金がかかるので、対応方針はぶれずに、期限を決めて、粛々と進めるしかないのではないか。

 ベンダーは独自のプログラムを病院に売り込む。ベンダーのプログラムの開発も統一性を持たせるように押さえておかないと、なかなかうまくいかない。

3.教育について

 今後、医師、薬剤師、看護師等の医療職に携わる方たちへの教育の問題がある。

 学生に教えるべき処方せんの記載方法の標準型がない。年齢や姓名の記載という、基本的なことだけはあるが、それ以上に実際の薬剤についての処方せんの書き方の取り決めがないので、教えることができないというのが医学部の実態。薬剤師も教わる内容が定まっていない。【療養担当規則で定まっていますから、明らかに誤り。取り決めを知らない講師が教育できないのは当たり前ですが・・・

 薬学教育の立場からは、今年の3月で4年制の薬剤師国家試験は終わり、次は3年後の平成24年3月なので、この1年くらいで、内服薬処方せんの記載方法を変えることについて方針を決めるのは、非常にいいタイミングである。新しい薬剤師は新しい記載方法を習ってくれば、それでやることになる。【薬学教育の人間が療養担当規則を知らないという話。学生が可哀想・・・

4.処方に関する通知等について

 検討会で最終的な案ができ、医療安全上はこれでないと困るということになれば、単に医療安全だけの問題ではなく、処方せん記載に関連する通知等の変更についても、期待している。【自画自賛モード。】

 医療保険における処方せんの様式は、保険医療機関及び保険医療養担当規則(療養担当規則)で決まっている。ただし、ここでは処方は単に「処方」という欄に医師法施行規則で書かれたことを書きなさいというフリースタイルになっているのが現状である。【書く内容は決められているので、完全なフリースタイルではありません。勝手にそう思い込んでいるだけ

 薬の請求は1日量で動いている。いままでは入院の食事は1日単位だったのだが、前回の診療報酬の改定から1回食で、朝食だけ食べれば昼食、夕食は請求しない形になった。薬の場合も請求上、何日分かがすべての発想の原点になっているから、その辺は文言を見直すといった作業が必要ではないか。【一日何回であろうと実費しか取っていないので、・・・これ、「朝だけしか飲まないけれど昼と夕の分を請求できる制度である」みたいな妄想を前提にした発言ですね

 現在の療養担当規則では、原則として薬価基準に収載されている名称を書くことになっているので、製剤量を書くことになっている。また、いつ飲むのかも書きなさいと書いてあり、どれだけの日数を投薬しなさいということも書いてあるので、それらの記載については、現状でも十分できている

5.過渡期の対応について

 どのような標準案になるかは別として、現行のものの過渡期のようなものも、書くべきことと、もしそれが書かれていないときはどう解釈するか、要するに書かれていない場合はこういう解釈になるから、それ以外だったら書かなければいけないという形のルール化をしていけば、仮に手書きの場合も十分対応できてくるのではないか。全部を書かなければいけないことにすると、それが抜けてしまうとか、つい面倒くさくて等閑になるということも出てくる可能性もあるので、その点も考えなければいけないところではないか。【面倒くさいとか言ってる人間にあわせてどうするんだか。複雑な手術は面倒くさいから、とかいう意見にも耳を傾けるんですかね

 1回量しか書けないような処方せんにしてしまうことを検討会で決めて、その移行期間の対応は医療機関で決めていただければよい。【「書けないような処方せん」という不可能媒体を持ちだしたり、「医療機関に」と責任転嫁したり、この発言者、中学生ですか

 新卒の医師や薬剤師、歯科医師たちは、1回量を1日量に換算するようなことを上手にやるが、それではやりにくいという考え方があるかもしれないから、現行の記載でも、新しい記載ルールでも許容されるようなものを考えるべき。

 過渡期の混乱を考えて徐々に変えるという方法は新たな混乱を生じるおそれが非常に高い。すぐに1回量記載にできないとしても、1日量としての処方か1回量としての処方かを推測しなくて済む方法を、できるだけ間違わないような処方せん記載をすぐに始めるべき。

 システムで吸収できるところはかなりたくさんあると思うが、システムに任せてしまうと、根本があやふやになってしまう可能性もあるので、まずは基本をどこに置くかということを決めるべき。過渡的なところでは、どうしてもシステムを全面改造するのは大変だから、ある程度システムで吸収できるところはやっていくというのが一つの落ち着くところではないか。

 移行期にどのような情報を提供するのかといった点では、ある程度のモデル的な移行期の対応の仕方を検討していただきたい。【移行前提の議論を初回からするのは、まあ、これまで厚生労働省から助成金をもらってやっていた研究会の委員と重なる人が多いっていうかほぼ一緒だからでしょうけど・・・議長の議事運営に疑問が残りますね

 大学病院のような大きな施設において、なおかつ医療安全対策がかなりしっかりしていて、役割機能を明確に持って組織が動いているような病院だけではなく、そうではない病院、病院長が医療安全管理者になっている、あるいはクリニック等にも適切に対応できるような進め方を提示していただきたい。

 地域の場で長い間やっていた診療所での薬の出し方が、それぞれの医療担当者に染み付いているので、慎重かつ合理的に進めていくべき。

 ある時点から全部ではなくて、新卒者から徐々にリーズナブルな道を歩んでいくような並立法式が、最も現実的で知恵のある方法かなという気はするが、それにしても法律等のルール上の制約があると、薬剤師にしても医師にしても皆動きがつかなくなる

 医療従事者と医療を受ける側との温度差があるかもしれないが、それほど急にものを変えるリスクを取るところまでには至っていないのではないか。

その他

 何らかのマーク等により、処方せんの記載方法の新ルールに則って記載しているとわかる仕組みを考えてはどうか。【・・・マークが読みとれないといった事態は想定できますから・・・正確さを求める趣旨に反するのでは・・・

 医薬品の添付文書の中にも使用法が書かれているが、これも1回量で書いたり1日量で書いたり、まちまちの書き方がされているので、処方のやり方が決まれば、それに合わせて添付文書等も検討いただく必要が出てくるのではないか。【添付文書にも記載ルールがあるので、これは何か勘違いしているのでは?】

 散剤という剤形は海外には基本的になく、日本に独特な剤形なので、散剤の書き方についての話は日本独特の問題である。【ゆえに、海外の書きかたにあわせる必要はない・・・という結論も導けますけど・・・

 水薬や散薬には、賦型といって、量が少ないときにシロップや乳糖を足すことがある。中身と外側の量とが違っていることが間違いの原因になっているが、この賦型ということを看護師はよく理解していなかった

 賦型が行われた結果として処方内容と調剤内容に齟齬が生じることとなり、入院患者に対し医師の処方と薬剤師の調剤と2系統の指示が行われることによる病棟での投与量の間違いが全国で起きた。賦型は薬剤師の常識であっても、これは医療チームとしての常識には必ずしもなっていなかった。【? 薬剤師は足した分の種類と量を記録して提示しないのでしょうか? 医師・看護師は調剤記録を確認せずに投薬するのでしょうか。それは処方せんの書き方の問題ではないのでは?】

 ※以上のような第1回検討会を踏まえて、議論が続きます。

第2回検討会の主なご意見

1.1日量、1回量に係る処方せんの記載方法について

 1日量を書く必要が本当にあるのかが問題であるが、書かなくてもいいのではないか。【1回量を書く必要が本当にあるのかのほうがより問題であるが、書かなくてもいいのではないか・・・とも、言えちゃいますけど

 処方せんは自由に書くというスタイルになっているが、1回量、総量表記ということに統一して、例えば、薬剤名、1回量、mg×1日何回というような記載欄を設定して、それを埋めなければ処方できないようにしてはどうか。【自由に書くというスタイルには、なっていません。前提が誤っている議論が多過ぎです

 (新旧2種類の処方せん記載が混在している場合には、)新記載ルールであることを伝えるために、当面は「@」を使ってみてはどうか。【・・・おーい・・・まだ言ってたんですか、これ

医師法施行規則と、健康保険法の通知の解釈を考えると、分量の記載は1日量というのが現行の規定であるが、研究班では分量の記載を1回量にするということを提言している。【つまり研究班は現行の規定の変更を求めているのですが、そこを曖昧にしたまま議論しているので、議論として幼稚あるいは無駄な議論と化しています

1日量記載は、毎日内服するという前提での記載方法だが、例えば、内服方法が1週間に1錠という場合は、毎日内服するという前提が成り立たず紛らわしい。医療関係者全員が紛らわしさから解放されるように1回量で記載すべき。【あのー、1回量も、毎日内服するという前提での記載方法ですから・・・この意見、間違ってますよね・・・

 在宅看護では患者の状態によって内服薬の量を変えるということがあり、1回量が明示される処方せん記載に変えたほうが良い。【第一回の意見参照。違法推奨?

 薬液、水薬や散薬の賦形されている薬の量の書き方は、患者が内服する時や看護師が投与するときに量がわかるよう、用法についてのルール化をして、おくすり手帳でもきちんと明記することなどが必要。【用法は服用者・服用補助者がわかるように薬袋などに書いてあるはずです。これは処方せんの記載とは無関係な意見です

日本語で「3回に分けて」、あるいは「1日3回」と記載することが、事故防止、安全上必要で不可欠である。【議論の根本を覆す意見ですよ。1日量前提なのが「3回に分けて」で、1回量前提なのか1日量前提なのかわかりにくいのが{1日3回」です。つまり、この方の意見をそのまま受け取れば「1日量記載を前提にするべき」という議論になるはずです

 1日量だけを記載して処方すると、患者がうまく分散して内服してくれる期待があるが、1回量だけを記載して処方すると、朝食を抜いたら余った薬はどうするのかという疑問も出る。1回量の場合は「1日3回必ず時間をあけて内服」という表示規定を定めなければならず、1回量処方にしても、1日量処方にしても難しい部分は残るのではないか。【細かい部分は現場でやりとりすればいいのにね。人が介在する意味って、発言者にとっては何なのでしょうか

 医師同士のコミュニケーションも含めて、医療関係者全員が共通の解釈ができる情報伝達法をどうするか考えるべき。【そんな伝達方法が世の中に存在しないから、疑義照会やら紹介状やらカンファレンスやらミーティングやら朝礼やらがあるんでしょう?】

2.医療情報システム(オーダリングシステム)について

 レセコンのベンダー段階で統一した表記ができるようにするようなことを考えておかないと、新しいルールを決めても、特殊な服用を要する薬剤に関しては、処方せんの統一的な記載が難しくなるのではないか。

 新ルールでは、「@」がついていれば1回量記載であることが強調されるようなシステムを考えてはどうか。【・・・・

 1日量の処方記載であるか1回量の処方記載であるかを、薬剤師が推測しないで理解できる、「1日何mg」とか「1回何mg」という記載は、すぐに必要なことであり、現行のシステムでも対応可能ではないか。

3.処方に関する通知等について

 処方せんの書き方はすべての医師、薬剤師、歯科医師に関わることなので、もっと医師法等で定められているべきにもかかわらず、健康保険法等の診療報酬の関連で定められているために、現場の医療職の目に触れてこなかったという問題点がある。【あのー・・・それ、保健医療をやる人間の義務なんですけど・・・ものすごく根本的なことを否定しましたよね、この発言者

処方せんの記載に関する通知があったのは理解できたが、この通知の趣旨が広く伝わっていなかったということは問題点としてあるのではないか。【第一回検討会の資料のあちこちに、何度も何度も何度も何度もでてくる記載なのですけれど、検討会委員のくせに読んでこなかったんですかね? また、趣旨が広く伝わっていなかったなどと言ってますが、保健医療における義務ですから、かなり重大な義務の不履行です。三十年近くも続いている規則ですから、発言者が言うほど伝わっていないことはあり得ません。単に発言者が知らなかっただけなのに、全てを医療者のせいにするのが検討会委員の見識なんですか?

 現行の記載ルールでは、1日量が記載してあっても、用法、用量を書いてないものはルール違反といえるのではないか。【その通り

 商品名が書いてあり、規格用量があり、剤形が書いてあるのが、現行の通知等で定められたルールであるが、現場では必ずしもそれが徹底されていない

 現行では、院外処方せんについて1日量を記載するルールが設けてあるが、ルールどおりに記載されない場合もあることから、まずはルールがきちんと守られるような仕組みが必要ではないか。

 現行ルールは記載する事項が規定されているが、実際上は厳密に運用されているわけではなく、かなり省略されて記載されていることが現実的な問題となっている。

 経口投与剤と外用剤と注射剤という剤形の分け方があり、屯服というのはあくまで用法の話であるが、通知等では「剤形」と「用法」が並列して使用されているところに混乱の原因があるのではないか

4.プロセスについて

 この検討会で新しい記載方法を決めた場合には、医療界の全員が新しい記載方法を認識できるような普及方法を検討しておかないと、それが広まらないままということになりかねない。【現行方式が広まっていないと主張する委員がいますから、まずは現行方式が広まる方法を検討すればいいのでは?とか思いますけど

 現行ルールを変更する場合には、移行期の長短に関わらず、新旧の記載方法が必ず混在することになるので、新ルールが徹底されたという前提であっても新旧2種類の記載ルールが併存することになるので、かえって危険性が増すのではないか。

 レセコンなどの関連機器について、全面的なシステム改修になりかなりの費用負担がかかることと、全国一斉に新しい記載方法への対応が可能なのかどうかということも考えておかなければならない。

 まず現行ルールをベースとした記載方法に統一化した上で、次に1回量記載へ一斉切り替えをするのが安全上一番正しいのではないか。【これも結論ありき・・・現行ルールが守られていれば安全上の問題点は理想とする想定レベルになるという前提があるので、現行ルール徹底の実績が確認されたあとで議論するのでは?】

 まず現行の1日量記載をベースとしてやるというが、現行ルールは1日量だけでなく1回量や回数も書くルールであり、現行ルールの認識が違うのではないか

 現行のルールが守られていないという実態があり、それを補完するための仕組みがいろいろあるというのが実態なので、記載方法を変更することで波及する周辺問題までも含めて、今の仕組みの中で何が一番大事なのかを考えて記載方法を変更することを検討すべき。

 1回量処方を基本とした統一的な記載方法ということで、標準記載方法を決めて、あらかじめ設定した適用開始時期に向けて体制整備を推進する必要があるが、システム整備の時間が必要である。これは是非システムベンダーの社会貢献を期待して、至急対応していただきたい。【ベンダーの社会貢献って・・・? 1回量処方自体が評価されていない場合、むしろ社会を混乱させるわけですが・・・

5.その他

 処方せんの様式を変えるのであれば、病名、つまり薬を投薬したい医師からの診断した病名を記載するようにしてはどうか。【想像力があれば、こんな意見はでないと思いますけど・・・

 疑義照会することによって、現行の多様な処方せん記載に起因するリスクが回避されているということであれば、疑義照会のしやすさということも検討すべきではないか。【内服薬処方を1回量で書いたら疑義照会しやすくなるわけではありません。】

 病院では当直時間とか、時間外とか、緊急の場合には口頭指示とか、注射伝票といった形でルールによらない仕組みが存在している。ルールを作る以上は統一化、単純化ということをひとつ頭の中に入れて、院内の病院薬剤師も院外の開局薬剤師も同じルールが必要である。【ルールを統一するなら内規も統一されると考えるので、地域事情の反映ができなくなりそう。病院と院外、どっちにあわせる気ですかね?】

 「割り算」もできるし「掛け算」もでき、疑義照会もなさそうだが、実は医者の考えていることと調剤をした人の考えることが違っていたということを防ぐための方法を検討することが本委員会のミッションである。【それは1回量記載処方以外では実現不可能なのか、ということが論点ですよね? で、「1回量と1日量と両方書く」のが現状のルールなので、現行の方法が最も良い方法だという結論で、何の問題もありません

 賦形されて、処方せんと実際に調剤された薬が違うことで、看護師が与薬を誤ることがある。処方の段階から間違いが生じないような、病院の薬剤師だけでなく看護師も理解できるような処方せんが必要。【ここが変。処方せんは「医師から薬剤師に対しての指示書」です。看護師は「調剤された薬」を調剤情報(薬袋など)に基づいて与薬するので、「処方せん」は見ないはずなんですが。これ、ようするに、『自分は看護師に調剤業務をさせています。薬剤師は要りません』っていう、発言者の暴露ですかね・・・。また、看護師を教育すれば済む話でもあります

 処方せんの記載方法の議論と併せて、実際に患者さんの手に渡ったときに間違いないようにする調剤の仕方を含めたトータルの議論をしてほしい。【この検討会を解散すれば、そういう検討会が作れるんじゃないかとか、いじわるを言ってみたり。】

 医薬品が製剤的に工夫されて用量・用法が変わったときの対応を考慮した上で、処方せん記載を1回量に変更する際に何らかの工夫もしなければならないことも指摘しておきたい。【何言ってるのかわかりませんでした。ごめんなさい

 屯用で処方するときに、1日の最高限度量を処方せんに記載するという配慮も処方せん記載を標準化する議論の中では必要なのではないか。

 医師の処方と調剤されるものとの間に齟齬が起きる原因が、処方せんの記載方法であるとしたら、処方せんの記載方法をどう改めるべきかということが検討会のターゲットであることを認識して、処方せんの記載内容が薬剤師にあるいは看護師に行くまでの情報伝達をどうするかということに特化した議論をすべき。【で、そういう議論をしたのかどうかは、以後の検討会の意見をご覧ください

第3回検討会の主なご意見

1. 処方せん記載方法の在り方について

 分量を1日量で書くのがいいのか、1回量で書くほうがいいのか、どちらが分かりやすいという比較よりも、そのどちらが分かりやすいかという比較ではなく、いろいろな書き方があるほうがいいのか、それとも統一したほうがいいのかというのが、この検討会の論点として適切ではないか。【統一しすぎないことが大事、じゃダメなの?】

 統一ルールがない限り、医療事故につながる可能性がある。職場が変わったらルールも変わるというのでは、それは患者の立場から言えば非常に不安である。新人の医師が来ても、転勤して別の医師が来ても、対応できるような統一した記載ルールを決めるべきである。【職場が変われば「システム」が変わるので、それに伴って変わるルールも当然ありますよね。ドコモからソフトバンクに変えるとか。そういうとき、システムを使う側、つまり人間のほうが「対応」するんですよね? 人間が対応しにくい「完璧なシステム」と、人間が対応しやすい「少しゆるいシステム」。安全性は、どっちが上なんでしょうか

 処方せんの交付義務が定められているのは、患者さんに分からなくていいということではなく、患者さんに行う薬物療法に関する情報開示のためである。患者さんにも理解していただくような記載方法が求められているのではないか。【それ、院内の処置全ての情報開示が事前に必要であるという話・・・?】

 昭和30年代の頃は、がん治療などの場合もあり、患者さんには飲んでいる薬を分からせないほうがいいという文化があった。今は患者さん自身がすべてインフォームド・コンセントによって、予後の悪い病気でも深く理解しながらそれに前向きに立ち向かうという文化になっている。患者さんが分からない、昔ながらの処方せんの書式というのは、大きく見直すべき時期にきているのではないか。【全ての薬の名前が書いてあるのに? この発言者、処方せんを見たことあるんですよね? なにか違うものの話をしていませんか?】

 患者さんに参加してもらうのは、医療安全の基本で非常に重要だ。患者参加のために、患者さんにも処方の内容が伝わる記載方法を検討することが非常に大事ではないか。【患者参加」と「処方の内容が伝わる記載方法の検討」とがどう結び付くのか全く分からないのですが。医師も薬剤師も処方の内容が伝わるように説明をしますし、薬剤情報書も渡しますし・・・そこに「患者参加」はないのですか?】

2.用法・用量に係る処方せん記載方法について

 1日量か1回量かのどちらか一方に限定しないで、両方併記したほうがいいのではないか

 リウマトレックスの内服薬による非常に重大な事故も起きているので、不規則処方の事例は記号ではなく、きちんと言葉で書くなどの工夫が必要ではないか。

 現行では、処方せんを患者が見るということを前提とはしていないが、患者が普通に読み下せる処方せんは、専門家同士でも最も合理的であるので、基本的には1回用量を書くべきではないか。【それが合理的だというのなら、各業界で「基礎知識がないと普通に読み下せない書式」がものすごくたくさんあることは合理的ではないと? 競馬のレース表とか、新聞の株式市場の表とか・・・、子供でも、説明されれば読めるようになりますけど・・・処方せんは、説明されても読めるようにならないほど複雑なんでしょうか?】

これまでの議論を踏まえると、専門家の間であっても特殊な処方内容を理解するための記載は散文的な記述に収まるのではないか。

 処方せんを書く医師の立場からは、1回量記載を優先するべきだが、1日量を書かなくてもいいということではない。1回量を優先してもいいが1日量も把握すべきで、さらに不均等投薬については1週間量も把握しておくべきである。

 手書き処方せんについては、これまでの議論を踏まえると現行の規則の遵守を徹底させるべきではないか

3.処方に関する通知等について

 必要であれば、現行の法規を見直して、医療事故の発生を防ぐシステムについて議論をすべきである。現行の法規を遵守していればよいというのではなく、医療事故が起きないようにするために、法規の改正を含めて、方策を考えるべきではないか。【現行の遵守もできていないという議論で、これを言いますか・・・

 安全性をどう担保するかという意味でいうと、1日量記載がいいか、1回量記載がいいかということではない。現行の規則でも1日量を記載して、分量には1回量の服用量を記載することになっており、このルールを徹底すべきである。決して1回量反対ということではない。【←うわー・・・ひどい蛇足・・・

 法令等で規定されたルールを徹底するように指導するのは行政の務めである。法令を規定するのみならず、法令を遵守させることが重要である。

 現行の規則では、書くべきことが明確化されていないので、記載すべき項目を明示して規則を守りやすくすべきである。

 処方せん記載方法に関する現行の規則等を整理する必要があるのではないか。まず、用法及び用量を厚生科学研究班の提案の表現で統一し、その上で、必要な記載項目を明確に書くことを守ってもらうことを徹底するべきである。【科学研究班って・・・ほぼ、この検討会のメンバーですけど・・・。「まず俺たちの意見を実行しろ。話はそれからだ」・・・って、ものすごく強引な意見では?】

 記載ルールを守らせる仕組みと、それが守られない場合は、それが分かるような仕組みを考える必要があるのではないか。例えば、処方せんの記載様式を改め、薬名・1回量・1日回数・1日量・日数(回数)など、必要な情報を記載する欄を設け、何を書かせるべきか、何を書いてもらいたいかをはっきりさせるべきである。【保険給付の前提である療養担当規則を守らないのだから、機械的に「保険の支払いを停止」すれば、誰でも守りますよ。こういう考え方が、真面目にやってる側の不評を買うって、なんでわからないんですかね?】

4.移行期間の対応について

 異なる記載方法が並存するということは好ましくない。国、関連団体が協力して、一挙に、1回量記載に切り替えるようにしないと、将来的に同じ議論をすることになるのではないか。

 現状の様々な記載方法で記載されている処方せんが混在している状況に、1回量記載の処方せんが紛れ込んだにしても、明確で理解しやすい記載方法の処方せんであるので、コミュニケーションエラー等の問題はなく、むしろ薬剤師は理解しやすいのではないか。【どんなものが来ようが、疑義照会するので・・・、あんまり関係ないかも・・・。「1回量記載が明確で理解しやすい処方せんである」という前提が正しいという確証はどこに?】

 1日量記載を基本とした処方システムから1回量記載を基本とした処方システムへ変更していく必要があるが、必要な費用負担をして推進していかなければいけない。1回量記載を基本としたソフトウエアに変更する部分だけは、国からの予算措置等で推進を加速し、2~3年、遅くとも5年でシステムの変更を完了すべきである。

 分量を1回量記載に統一し注射と内服薬の差をなくすには、システム更新を待たなければならないので5~10年の移行期間が必要ではないか。その間のシステム変更、教育の徹底、分量の1回量記載によって新たに発生するリスクの検証作業を並行して進めるべきである。“あるべき姿”にするには工程表を作成し、厳密な計画のもとに粛々と推進すべきである。

紛らわしい用法をやめることが各医療機関の責任で実行可能で最も有効な方策ではないか。その上で工程表を作り、標準処方せんを目指し、標準マスタ化を推進するべきではないか。

処方せんを手書きで発行する医師には、1回量と1日量の併記には適応できない場合があるのではないか。処方と調剤を自分で行っている医師もおり、移行期間は難しい問題が残るのではないか。【どんな場合、併記に対応できないのでしょうね~。同じような理由で、「薬歴を手書きで書いている薬剤師の場合、○○には適応できない場合があるのではないか」といった意見は受け入れてもらえるのでしょうか

 根本的解決には標準化が必要であり、内服薬処方せんには1回量記載であると提案がある。1回量記載が医療安全の観点から、より有害事象を減らすことができるとのであれば推進すべきではないか。【そうとは限らないので推進しなくてもよい、という考え方もありますけどねー

現行の規則を守り1回量と1日量の両方が記載された処方せんを規則どおり発行することを医療従事者で徹底し、薬剤師が正しく読めるようになった段階で、1回量記載に変更すれば、自然に移行するのではないか。それが最適な移行プロセスではないか。【前半が達成されれば安全性は高まり祖語もなくなるので「移行する必要がなくなる」という点を、わかってないようです

 注射薬と内服薬は分量記載が統一されていないので混乱を招くことになる。注射も、頓用も、内服薬も将来的には1回量分量記載をするということを本検討会のメッセージとして明確に伝えながら、移行プロセスを進めることが重要である。【注射は注射、内服は内服、外用は外用。発言者がそう思えないのはなんででしょう?】

5.医療情報システム(オーダリングシステム)について

 オーダリングシステムの導入が進むにつれて、オーダリングシステム上で、1回量を書くと1日量も記載される、あるいは1週間量も記載されるようにすると、過量投与等の処方ミスが防げるようになるのではないか。【そのとおり

 速やかに対応するには、現行の規則を遵守し、医師の処方オーダーは従来通り1日量で処方し、処方せんには用法として1回服用量を明示させるべきである。【それだと「1日量だとダメな理由」とやらに挙げられた問題点が解決できません。これも根本を揺るがす意見です。医師が1日量入力をしても1回量が機械的に判別できるから大丈夫、というのでは、1日量否定の論理の大半が崩れます

 計算機上のロジックを使って、1日量を医師が入力すれば1回量を出させることはできるのではないか。例えば「2.0・分3」だと、0.66、0.66、0.67となり、総計が2.0にならなくて2.01になるかもしれないが、その辺りはルールを決めて、容認していくといった調整は必要ではないか。【上の意見と同じく

リスクのほとんどは1日量とか1回量ではなくて、紛らわしい用法に原因があるのではないか。「×3」とか「3×」といった用法をやめ、「分3」と書くか、「1日に3回に分けて」と書くか、あるいは、これまでの議論を踏まえ、統一していくべきである。紛らわしい用法はやめて、各病院の用法マスタからも排除することは比較的容易にでき、最も有効である。不均等処方については、用法を明確に日本語で記載することによって、現状のシステムでも対応できるのではないか

 システム的に“あるべき姿”は、分量をHL7に準拠した1回量記載に統一し、注射と内服薬の差をなくすことである。その上で、紛らわしい言葉を排除した標準用法マスタを作成し、医療機関に配付するべきである。【結局、この人たち、HL7(ヘルス レベル セブン)前提ってことを言いたいんですかね? それが、彼らの言う「世界標準」だったり「海外ではみんなそう」だったりという意見の元? いまさらグローバルスタンダードなんて言われてもねー。アメリカ発のHL7→JAHISの流れですかねー。用法の標準マスタは標準化しすぎると「誰でも読める」ようになって、かえって危険ですけど・・・まあ、ほどほどにね

 本検討会において、処方の入力方法や画面構成等を標準化し、それにシステムベンダーが準拠すべきではないか。【なんで「内服処方せんの記載」の検討会で、処方せん全体を変える話がでるんですかね?】

 用法マスタ等を標準化する、あるいは医薬品マスタ自体を全件マスタにして、採用薬と非採用薬の区別だけをするようなマスタを作成することで、病院がマスタを作る労力を軽減することを考えるべきではないか。

 用法などのマスタをまず統一すべきだ。日本全国どこでも同じ画面表示で操作ができるということを本検討会で実行すべきである。【もう一度書きます。なんで「内服処方せんの記載」の検討会で、処方せん全体を変える話がでるんですかね?】

 現行のマスタでいちばん問題になるのは、第1単位、第2単位をそれぞれ製剤量と成分量のどちらとするか、医療機関によって異なっている状況である。現行のシステムで行うべきは、このようなマスタの統一である。

 医療事故防止の観点から見たときに、メインとなる第1単位を決めることが極めて重要な意味を持つ。単位を厳密に定めて、第1単位、第2単位が病院によって異ならないようにするべきだ。

 重量単位はミリグラムかグラムか、製剤量か成分量かということが統一されていないことは改善したほうがいいが、基本的に医者の思考回路と入力の手順などは変えるべきではない。

(参考) JAHISとしては、用法マスタ等の標準化に貢献すべく取り組み、本検討会の結論に準じて協力していく。

6.その他(教育、添付文書)

 薬学教育は4年制が6年制に変わり、6年制の学生が4年生になっているが、実務実習の事前学習として模擬処方せんを使い、事前学習後の共用試験は模擬処方せんを使って試験を受ける。ここで薬剤師の指導を受け、実務実習で現場の薬剤師に学ぶ。そのタイミングで処方せんの記載方法の在るべき姿を理解すれば、同時に何万人かの薬剤師と学生の教育が行われ効率よく移行できるのではないか。【だったら今すぐ現行方式の記載方法について学べば、効率よく間違いが減るんじゃないのかなー

 薬剤師国家試験で処方せんの読み方等が出題されるが、その処方せんがルール通りの標準化された処方せんであるということが非常に大切である。その先、タイミングを見て、5~10年の間に徐々に変えるか、一挙に変えるかは、そのときの情勢で判断すべきだが、まずは、現行のルールに合った処方せんを書くこととし、いずれは理想的な記載方法に移行することが薬学生の教育上では最善であるし、教育する立場からも都合がいい

 薬剤師の教育が6年制になって、臨床実習で服薬指導等をされるのに、全国的に決められた処方せんの記載方法がないということは、薬学教育の上でも大きな問題だろう。その点で是非、今、薬学教育で4年制が6年制に変わったタイミングで、処方せんの記載方法の標準化が検討会の考え方として定着すればよいのではないか。【全国的に決められた処方せんの記載方法は「ある」んですけど・・・。検討会はリウマトレックスのような「レアケース」の記載方法を挙げてますが、それすらも、「用法容量」プラス「服用に関しての留意事項等」をしっかり書けば解決できる話です。また、いろいろな記載があるから疑義照会をきっちりする、読み解く能力を高める等の『対応能力』が磨けるよね☆」というのも教育ですけどねー

 専門家の間では了解する特殊な記号であっても、業界全体には通用していないということがあるので、特殊な処方については添付文書にも、分かるように書くべきではないか


第4回検討会の主な御意⾒(検討会報告書⾻⼦案について)

1. 内服薬処⽅せん記載の在るべき姿について

 「現状では限られた時間で全体についてすべて記載することは困難である」とあるが、これを受け取った⽅は、これがこの検討会の⾒解だと受け取るのではないか。【はい。受け取ります。そういう意見に反対する人もいなかったようですし

 「このため⽤法の記載について健康保険法等の関連法との整合性を含め、⼀定のルールを設けて標準化を図る」と、将来に向かって関係法規との整合性を図ることを⼊れ込むのはどうか。【法規を先に変えるのならともかく、法規に反する「標準」を作ってから法規を合わせるというのは、順序が違わないですか?】

 現場としては、⼀般名の記載が残っていないと困るというところがある。

 薬理学を学ぶときは原薬名、原薬量で学ぶが、臨床に出た途端に製剤名が出てくるのが現実だと思う。原則は「販売名」を「製剤名」に直しておいて、薬名を製剤名で記載した場合、分量は製剤量で書くのがルールである。ただし、どうしても原薬量で書いたときには、原薬量であることを明記することによって例外的に許されるという考え⽅でいいのではないか。

 内服薬処⽅せん記載の在るべき姿の中に「⽇本語で明確に記載する」ということをきちんと明⽰することが望ましいのではないか。

2. 内服薬処⽅せん記載⽅法の標準化に⾄るプロセスについて(短期的⽅策)

 資料2には、「以上1⽇量分2」とか、「2回に分けて」という、さまざまな表現があるが、「以上1⽇量分2」というような⾔葉は過渡期においても使わない⽅向で、「1⽇2回に分けて」と書くことを推進すべきではないか。【これは1日量記載の肯定です

 標準化に⾄るプロセスについては、プロセスであっても消滅する⼀過性のものではないということは記載したほうがいいのではないか。例えば、基本的に製剤量で記載するが、例外的に、原薬量で書かざるを得ないというような場合に関しては、原薬量であることを明⽰する。これはプロセスの段階で取り⼊れて、その後も残すようなルールとして考えるべきである。

 標準化に⾄るプロセスで⼀番重視してもらいたいのは、事故につながっている表現については使うなということを強い⼝調で盛り込むことである。危ない表現は使うなという記述を積極的に書いてもらいたい。

1⽇量で記載する場合は、回数に分けて飲む場合に関しては分けて飲むことを明⽰し、1⽇量を1回に飲むのでないことが明確になるような記載をするということを基本として⼊れておけば問題ないのではないか。【つまり、1回量記載にする必要性は、それほど高くないと認めているわけですね・・・

 製剤名で記載した場合には、製剤量の明⽰は不要ではないか。

 現⾏のシステムは1⽇量を⼊⼒するものが多いので、その場合は1回量が出⼒されることは必要。1回量を⼊⼒する在るべき姿になったときには、1⽇量を出⼒する必要はなくなるのではないか。【1日量記載が無い=用法に沿って調剤する=用法欄の記載ミスがあった場合は事故に直結する、ということも、あり得ますけど・・・

⼩児の場合には、1回量よりも1⽇量が必要である。したがって、処⽅せんに1⽇量が出てこなくなると医療安全上の問題があるのではないか

 オーダリングシステムについては、1回量で⼊⼒したときには必ず1⽇量も画⾯上⾒えるようにするべきである。画⾯上で確認できるようにするということは要求しておくべきである。

(⻑期的⽅策)

 2-5)「医療情報システムにおける標準⽤法マスタの作成・配布を⾏う」は短期的⽅策であるべきではないか。

教育機関において内服薬処⽅せんの記載⽅法を可及的速やかに標準化することにより、医療機関における標準化が進むことになる。教育機関において、短期に早く標準化することを前⾯に打ち出すことが本検討会の役割ではないか。【そう発言者が思うのならば、文部科学省に行って、そう話してくればいいのでは?】

3. 移⾏期間における対応について

 移⾏期間における対応で、遅くとも5年後に実施状況について把握し、対策について再検討するとあるが、システムの更新等を考えると、やはりスパンとして最低でも5年は考える必要があるだろう。

 2、3年後に、中間評価を⾏い、5年後には標準化推進策に関しての対応を検討してはどうか。

 移⾏期間中に、何らかの事前検証といったようなデータがあればよいのではないか

  ☆

以上。

このような意見交換の結果、できあがってきたのが、あの「報告書」ということです。

「有識者」の知識量とか論理構成力とか予習能力とかって、ある意味すごいなぁと、あらためて思いましたとさ。

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薬剤師倫理規定って英語でこう書くんだ~

『薬剤師倫理規定』日薬版の英語表記。

日薬の資料から転載。

英語表記がカッコよかったので転載しました。

各条文の翻訳としてあっているかどうかはよくわかりません。

2. A pharmacist shall always remain autonomous and free from influence and carry out all professional duties with a sense of conscience and compassion.

とか、やほー!で翻訳すると以下のように。

薬剤師は、A pharmacist shall 常に自主的で影響がないままで、always remain autonomous and free from influence 良心と同情の感覚で、with a sense of conscience and compassion.すべての職業上の任務を遂行します。and carry out all professional duties

compassion 同情。共に苦しみ悲しみを共有する。

(良心と自律)
第2 条 薬剤師は、常に自らを律し、良心と愛情をもって職能の発揮に努める。

・・・ですから、うまいこと訳してあるなぁ、と感心しました。

少なくとも、ここでの「愛情」=「人類愛」ではないことだけは、これではっきりしたかと。

  ☆

Japanese Code of Ethics for Pharmacist
薬剤師倫理規定

Revised on Oct. 24, 1997
平成9 年10月24日改定

Preamble 前文

Pharmacist, being a member of the health care profession, having been entrusted with the faith of the nation’s citizens land while observing the constitution and all the laws and ordinances of the nation, shall bear the obligation to preserve and promote the most essential of all human rights: good health and life. At the foundation of this obligation lies, not only the code of ethics born out of the reverence for life itself, but, moreover, the code of ethical pharmacy that is required in each and every step from the creation and preparation to the correct and proper usage of medicines. In order to guide the pharmacist, as they reply to the national trust, in fulfilling their professional duties and in making contributions to the progress of medical service and public health and welfare, we hereby establish the following Code of Ethics.

 薬剤師は、国民の信託により、憲法及び法令に基づき、医療の担い手の一員として、人権の中で最も基本的な生命・健康の保持増進に寄与する責務を担っている。この責務の根底には生命への畏敬に発する倫理が存在するが、さらに、調剤をはじめ、医薬品の創製から供給、適正な使用に至るまで、確固たる薬の倫理が求められる。
 薬剤師が人々の信頼に応え、医療の向上及び公共の福祉の増進に貢献し、薬剤師職能を全うするため、ここに薬剤師倫理規定を制定する。

Principles

1. A pharmacist, in accordance with the basic principles of preserving and respecting the dignity of individuals and the reverence for life itself, shall, in fulfilling their obligation to sustain and contribute to a healthy human life, strive to contribute to the progress in
and the promotion of public health and welfare in all areas of pharmaceutics from the preparation to the distribution and use of drugs and medicines.

(任務)
第1 条 薬剤師は、個人の尊厳の保持と生命の尊重を旨とし、調剤をはじめ、医薬品の供給、その他薬事衛生をつかさどることによって公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって人々の健康な生活の確保に努める。

2. A pharmacist shall always remain autonomous and free from influence and carry out all professional duties with a sense of conscience and compassion.

(良心と自律)
第2 条 薬剤師は、常に自らを律し、良心と愛情をもって職能の発揮に努める。

3. A pharmacist shall be familiar with and obey all statutes of law pertaining to their professional duties including all pharmaceutical, medical and health insurance law, as well as any other applicable law.

(法令等の遵守)
第3 条 薬剤師は、薬剤師法、薬事法、医療法、健康保険法、その他関連法規に精通し、これら法令等を遵守する。

4. A pharmacist shall maintain high standards of knowledge and skill through out their lifetime, always remembering to pass on the achievements of their predecessors and taking care to nurture their successors.

(生涯研鑽)
第4 条 薬剤師は、生涯にわたり高い知識と技能の水準を維持するよう積極的に研鑽するとともに、先人の業績を顕彰し、後進の育成に努める。

5. A pharmacist, being a member of the health care profession, shall always cooperate fully with fellow pharmacists, as well as, with other members of the medical profession in doing their best to work for the benefit of the patient in all areas of medicine, public health and welfare.

(最善尽力義務)
第5 条 薬剤師は、医療の担い手として、常に同僚及び他の医療関係者と協力し、医療及び保健、福祉の向上に努め、患者の利益のため職能の最善を尽くす。

6. A pharmacist shall always endeavor to maintain and assure the quality effectiveness, and safety of medications. They shall always explain sufficiently to patients and others about the correct and proper preparation and use of drugs and medicines.

(医薬品の安全性等の確保)
第6 条 薬剤師は、常に医薬品の品質、有効性及び安全性の確保に努める。また、医薬品が適正に使用されるよう、調剤及び医薬品の供給に当たり患者等に十分な説明を行う。

7. A pharmacist shall take a leading role in the promotion of policies for the purpose of promoting the public health.

(地域医療への貢献)
第7 条 薬剤師は、地域医療向上のための施策について、常に率先してその推進に努める。

8. A pharmacist shall, through cooperation with other pharmacists and other professionals from all walks of life, work towards making contributions to society at large.

(職能間の協調)
第8 条 薬剤師は、広範にわたる薬剤師職能間の相互協調に努めるとともに、他の関係職能をもつ人々と協力して社会に貢献する。

9. A pharmacist shall not, without just and fair cause, disclose any information about patients or otherwise which was obtained in the course of performing their professional duties.

(秘密の保持)
第9 条 薬剤師は、職務上知り得た患者等の秘密を、正当な理由なく漏らさない。

10. A pharmacist while carrying out professional duties, shall never disregard the faith placed in them; shall never act in any such way that would result in the loss of that trust or respect; nor shall they ever take any action which would result in the improper use of abuseof drugs or medicines.

(品位・信用等の維持)
第10条 薬剤師は、その職務遂行にあたって、品位と信用を損なう行為、信義にもとる行為及び医薬品の誤用を招き濫用を助長する行為をしない。

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中医協。議事録追加。三浦委員大活躍。

12月18日分から1月29日分までが抜けていた「中医協議事録」。

少しずつ埋まってきましたので、三浦委員の活躍を「シャーロックホームズの回想」的にご覧ください。(って、改定時期に過去の議事録なんか読んでいる場合じゃないんですよね、世間では・・・)

  ☆

12/18

発言なし。

12/22

 議題の中心は薬の後発品への変更など。

○三浦委員
 それでは、保険薬局における調剤報酬関係について、基本的な考え方から申し述べます。
 そこに、箇条書きで4つ書いてありますが、患者に分かりやすい調剤報酬体系の確立、
それから、かかりつけ薬剤師の役割の評価、あるいは患者ニーズに対応した技術の評価、そして、医薬品適正使用の推進ということが、基本的な考え方として、我々は、今現在やらせていただいております。
 具体的な検討事項としては、調剤報酬改定の論点に沿ったものでございまして、かかり
つけ薬剤師の役割を踏まえた薬学的管理指導の充実の評価ですとか、それから、投与日数の長期化に対応した調剤技術、薬学的管理指導の評価。それから飛びまして、医薬品適正使用のための薬剤情報提供の評価など、これはお薬手帳の活用と書いてありますが、高齢者に限らず、お薬手帳の効果、効用というのは必要なものだというふうに理解しておりますので、そこら辺も含めて評価をしていただければというふうに考えております。
 それから、1枚めくりまして、こちらは病院・診療所における薬剤師業務関係ということで、本来であれば医科のほうではありますけれども、薬剤師にかかわることとして、私のほうから申し述べさせていただきます。
 基本的な考え方といたしましては、医療安全及び医薬品適正使用への取り組みの推進ですとか、チーム医療における薬剤師の貢献、薬剤師の病棟業務の充実などでございまして、特に病棟に薬剤師を常時配置することに対する医療安全ですとか、質の向上などの評価をしていただきたい、それはチーム医療における薬剤師の役割の評価にもかかわるものであるというふうに理解しております。
 また、5番目の後発医薬品の使用促進と適正使用の評価ということでありますが、これ
につきましても、病院で採用する後発医薬品も、やはり薬剤師がその使用につきましては、評価につきましても絡むものでございますので、安心してドクターや患者さんに使ってもらうためにも、薬剤師の活用を評価していただきたいというふうに考えております。
 以上です。

1/13

チーム医療が議題に。

○勝村委員
 14ページの(1)の3行目ぐらいからですけれども、「関係職種から構成されるチームによる病棟回診」ということで、医療安全対策の推進となっているんですが、抗生剤の適正使用とか、そういうことも書いてあるわけですよね。こういうのは、チームという中に薬剤師さんを入れていく、それで薬剤師さんも含めて病棟回診していくという趣旨なのか、それは全然想定にないのかということを教えていただけたらと思うんですけれども。

○遠藤会長
 医療課長、どうぞ。

○事務局(佐藤医療課長)
 一般的な薬剤指導かどうかは別ですが、事務局では腹案として持っているものの中で、ここでは医療安全対策ということで、特に感染症ということを考えているんですけれども、ここでは、ある程度病院勤務経験を持つ薬剤師さんとか臨床検査技師さんとかいうのも想
定には入れて、腹案で考えているところです。

○遠藤会長
 そうすると、具体的な内容としては、短冊のときに要件のような形で出てくるという、そういうイメージでとらえてよろしいでしょうか。事務局、いかがでしょうか。

○事務局(佐藤医療課長)
 議論としては可能だと思います。ただ、何度も申し上げますが、一般的な調剤や、あるいはそれこそミキシングのようなものも含めた病棟での薬剤師の活動というものが、今申し上げました医療安全対策の中の感染防止対策的なところで、全部その業務が読み込るかどうかというのはまた別問題でございます。少なくともこの分野に関する限りは、そういうことが評価されております。

○遠藤会長
 勝村委員、よろしいですね。
 三浦委員、どうぞ。

○三浦委員
 今、事務局からお話があったと思いますけれども、この後、短冊の議論の中で、またそ
ういうものが出てくる可能性があるということで、今理解をしております。
 実際に病棟業務は、薬剤師がそこにいて、具体的に1つ、2つ、3つと言うこと以外にも、そこにいるだけで、そういう医療安全も含めた総合的な業務ということも改めて評価をお願いしたいというふうには考えておりますので、そこのところもよろしくお願いします。

○遠藤会長
 ほかに、IIの領域で何かありますか。よろしいでしょうか。
 それでは、III番の「医療と介護の機能分化と連携の推進等を通じて、質が高く効率的な医療を実現する視点」というところで、これについて御意見を。
 三浦委員、どうぞ。

○三浦委員
 この16ページのDPCについてでありますけれども、(1)の(1)のイのところでありますが、その4行目に、「「イ」の役割について新たな機能評価係数として評価する」というふうに書いてありますが、これについて、これは今ずっとお話が出ていたチーム医療も含めた例の7項目ということで理解してよろしいか、質問します。

○遠藤会長
 では、新機能係数の内容についての御質問ですので、事務局、お願いいたします。

○事務局(迫井医療課企画官)
 医療課企画官でございます。結論としましては、7項目の中にチーム医療の評価というものは項目としては残っております。前回、DPC絡みの基本小委で御議論いただいた内容の中には、既にデータ等がそろっているもの、これについて具体的な検討をすべきというのが4つ、それから、考え方としてはいいので具体的に数値等の具体化を急ぐというものが2つ、それを併せてシミュレーション等で判断をされると。1点について、そのチーム医療については出来高の評価等も関係しますので、小委のほうで御議論いただきたいということで、それは継続の議論となっているというのが私どもの理解でございます。

○三浦委員
 今のお答えだと、7項目含めて評価するというふうに聞こえましたけれども。つまり、シミュレーションというのはあくまでも、私は思うにシミュレーションというのはいわゆるシミュレーションでありまして、今後それも含めて検討するということで理解していいかということです。

○事務局(迫井医療課企画官)
 私ども事務局の理解は、7項目をお示しをいたしまして、繰り返しになるかもしれませんが、4項目については評価するという前提で作業を進める。2項目については、その採否も含めてシミュレーションの結果を見て決めると。残り1項目、チーム医療の評価については継続検討という理解でございますので、三浦委員が御指摘のように、評価をするというふうにお決めになったかどうかにつきましては、私どものほうでは必ずしも明確なお答えをいただいていないという理解でございます。

○遠藤会長
 三浦委員、どうぞ。

○三浦委員
 このチーム医療の取組による医療安全、それから勤務医負担軽減というのも、今回ずっと議論があったところだというふうに考えています。もしまだ検討している段階であれば、
早急に間に合うように配慮していただきたいというふうに考えております。

○遠藤会長
 今までの議論からしますと、チーム医療は継続審議という形で、22年改定の新機能係数の候補の中から実質的には漏れたという理解でよろしかったんですか。そうではなくて、もう一度シミュレーションをする候補には残っているという理解ですか。その辺は事務局の言ったことをちょっと理解できなかったので、もう一度お願いしたいと思います。

○事務局(迫井医療課企画官)
 チーム医療の評価の部分につきましては様々な御意見が、まず2点、論点がございまし
て、どのような形で評価をするのかというのが様々な御意見がありまして、ほかの指標と違いまして、こういった具体的な切り口、こういった具体的な数字で評価をするべきだという意見がまとまらなかったという論点が1つ、もう一つの論点は、DPC対象の医療機関に限られた話ではなくて、まさに今御議論になっておられますように、DPC以外のものも含めて、そもそも診療報酬の中でチーム医療をどう評価するのかという論点がございましたということを踏まえまして、DPC担当といたしましては、4つの指標、2つの指標と、少し区別をいたしまして基本小委のほうで御議論いただきたいということで、前回、小委のほうに御提出をさせていただいたという認識でおります。
 したがいまして、今の時点でチーム医療の評価につきましては、具体的な指標の軸でございますとか、評価項目について定まっておるわけではございませんので、このままですと作業は進んでいないというのが実態でございます。

○遠藤会長
 私もそのような理解をしているわけなので、そういう前提ですから、そのシミュレーションをするといっても、20年改定でチーム医療を入れたシミュレーションというのは事実上できないわけですね
 ということなのです。三浦委員、そういう前提のもとでよろしゅうございますか。

○三浦委員
 ずっとこの経緯を見ると、今回のチーム医療というのも検討項目の中に最初から入っていたわけですよね。であれば、それもDPC分科会の中では、例えば薬剤師は大変重要な役割を果たしていると。例えば薬剤師に限っていえば、日本病院薬剤師会のほうでもそういうものを持っているということでありますので、全ての職種をどういうふうに入れるかということになると、それは大変なこと、大変難しいというのは理解はできますけれども、入れられるところからそういう評価に値する、全部は評価に値するんでしょうけれども、分かっているところは含まれるという考え方でいけないでしょうか。

○遠藤会長
 チーム医療を新機能係数として採用する際に、専門組織としてどういう考え方があったのですか。それをちょっと整理していただけますか。つまり、その中で高いスコアではなかったわけです。優先順位は低かったわけですね。それで今の議論になっているわけですが。
 お願いいたします。

○事務局(迫井医療課企画官)
 お手元に、資料がすぐ出るかどうか分かりませんけれども、12月16日の基本小委のときにA4の両面で7つの指標について整理をしてお示しをいたしております
 そのときの私どもの説明の仕方、それから理解を、再度になるかもしれませんが、改めてもう一度申し上げますと、4つのデータ提出、効率性指標云々の指標を1枚目に記載してございます。これは具体的に、こういう計算方法でいかがかと。その裏面に2つの指標と1つの指標を分けて提示をさせていただいております。チーム医療指数については、その7番目の項目として掲げさせていただいておりますが、我々の認識は、ここで明確に提示をさせていただいたと思っておりますのは今、先ほど口頭で御説明しましたとおり、様々な御意見なり切り口などがあって、少し具体的にこの評価をするという方向については定まっておりませんでしたので、今後の取り扱いについては、さらに検討ということで、ほかの6指標とは明らかに区別をした上で御報告をさせていただいて、御議論いただいたというのが私どもの理解です。
 その御議論の結果、4つの指標については導入を前提で整理をする、作業を続けると。残りの2つについては、具体的に数値等の洗い出しをした上で、シミュレーションと併せて提示をしていただいて採否を決めると。7番目のチーム医療指標については言及はなったので、我々としては特段の作業をしておりませんと、こういうことでございます。現実的には、ですから、対応はできないのではないかというのが認識でございます。

○遠藤会長
 そういうことが前提になっているということで。専門組織のほうでもチーム医療については優先順位の高いほうに挙げていなかった理由が実はあるわけですが、そういうもろもろのプロセスを経て、今のところはチーム医療を新機能係数に入れるためのシミュレーション作業はしていないということです。したがって22年改定の中に入れるのは難しいという状態に今あると思いますが、技術的にどうでしょうか。

○事務局(迫井医療課企画官)
 これは、ですから、この場あるいは基本小委のほうで、こういう指標で、こういう形で
具体的に評価をしたらどうかという御提案を逆にいただかない限り、我々としてはなかなか作業ができませんというのが
偽らざる現状でございます。

○遠藤会長
 提案をすれば大丈夫ですか。

○事務局(迫井医療課企画官)
 御提案をいただいた内容に、もちろんよります。データがあるないの問題もございましょうし、作業時間も限られておりますので。もちろん、できる範囲での対応は検討させていただきますが。

○遠藤会長
 ありがとうございます。
 三浦委員、そういう流れに今なっているということなので、ここでチーム医療を復活させるかどうかということの御提案だと思いますけれども、いかがでございましょうか。三浦委員、引き続いてお願いしたいと思いますが。

○三浦委員
 これが、チーム医療も含めて、このDPCの評価係数の中に必要であるという検討項目に残っているわけでありますので、ぜひそれは間に合わせるようにお願いしたいというふ
うに考えています。

○遠藤会長
 事務局から出されたものについては、幾つかの指標が参考事例として載っているわけで
すけれども、それをこちらとしてこれを使ってほしいということを言わないと、なかなか
作業はできないと
、そういうことですが。
 西澤委員、どうぞ。

○西澤委員
 私の記憶では、1つはDPCの中の新機能係数の議論と、片方ではそうでなくて、DPC対象病院だけでなくて全ての病院での評価というのがあるのでないかという議論がたしかされていた。その中で、どうも話が、何となく方向性がちょっと見えなかったような気もいたします。
 時間が間に合うかどうか分かりませんが、もう一回DPCの中ということだけでなくて、全体でのチーム医療の中の評価ということを含めて、限られた時間の中でどのような評価ができるかという一応の検討課題としては残していただいて、ちょっと出していただけないかなという気はします。

○遠藤会長
 今年度の検討課題ということですか。

○西澤委員
 検討課題ですね。

○遠藤会長
 検討するといった場合に、DPCですと、要するにそれぞれの指標と、それから調整係数との金額だとか平均在院日数だとかと、こういうふうに比較をしているわけですよね。
それをやるということですか。

○西澤委員
 全体でということを……。

○遠藤会長
 それを全体でといことになると、これは事務局に聞いたほうがいいかもしれませんが、全体でチーム医療のパフォーマンスを何か知りたい、指標が欲しいとおっしゃっていると思うのですけれども、どういう方法が考えられますか、データ制約からいって。
 医療課長、どうぞ。

○事務局(佐藤医療課長)
 恐らく、今の御質問なり御提案というか、御意見なりは、DPCで駄目なら出来高全般
でも議論ができるんじゃないかということだったんだろうと思います

 でも、私どもが今この瞬間、文字の部分で出しているものは、先ほどの感染症に関わる
部分で薬剤師が配置をされているというところが一つのポイントかなと思いますけれども、
それ以外に必要かどうかということになりますと、基本小委で例えばデータを出して細かく議論したのかなと思って、ちょっと私も記憶をたどってみているんですけれども、DPC以外のところでチーム医療的なもので、特にとりわけ薬剤師を配置して、そこで患者さんに対応した場合にそれをどう評価するか、どういう病院を対象にするかみたいなことについては、少なくとも出来高の中でも、それほどには議論が進んでいなかったように思います
 今日この時点で言えることは、時間も限られておりまして、冒頭にも何度もありましたように、これでパブリックコメントまで求めていくということになりますので、かなり重要なテーマでもあり、何がしか文言がこの中に盛り込まれなきゃいけないのかもしれませんが、今日この時点で、ちょっと即断できかねる部分があります。待ったからいい答えができるかというのはまたちょっと別問題ですけれども、金曜日までお待ちをいただけないかというのが偽らざる気持ちです。

○遠藤会長
 西澤委員、そのような検討でよろしゅうございますか。

○西澤委員
 わかりました。今回やはり中医協が中断されて、本当に細かく議論する暇がなく、一つ一つはやはり時間がかけられなかったと。その中で、これは全体検討が必要ということが残ったときに、もう一回検討する時間があるかなと思ったけれども、ないままでここまできたという気はいたします。そういうことで、この項目だけじゃなくて、いろんなところで議論が足りなかったという気がしております。
 それは今さら言ってもしょうがないんですが、今回も……。

○遠藤会長
 いや、午後もやってもいいですよ。時間が足りないというのであれば。

○西澤委員
 というより、今日延長すればというだけの話じゃないと思います。
 それで、これについては、チーム医療ということの評価ということは全体の中で入って、今回も医療安全の中でチーム医療による病棟回診等々、ある程度のチーム医療の評価みたいな項目はありますので、そのようなトータルの中で、限られた時間なんですけれども、何らか考えられるかどうかという検討だけはお願いしたい。そのように考えております。

○遠藤会長
 DPCの中に入れなかった理由の一つは、それはDPC対象病院じゃなくたって当然対応するべきだろうという議論が一つの大きな理由だったわけです。しかも、そのチーム医療は幾つかのケースでは既に点数として入れているわけなので、それをもう少し包括的に議論したいということですね。

○西澤委員
 ちょっと、チーム医療としては既に点数入っているというのは

○遠藤会長
 いや、今回の改定の中で、評価しようという案が出ているわけですね
 三浦委員、どうぞ。

○三浦委員
 もう一度ちょっと議論を整理したいんですが、全体という話も出ておりますので、それはもちろん理解できますが、今ここのDPCについての議論をしているわけですので、再度DPCの中に評価係数としてチーム医療を入れるように、今回、先ほどそういう、この小委で、中医協の中でそういう指示が出れば間に合うように努力するというようなお話だと思いますので、ぜひ指示を出していただきたいというふうに思います

○遠藤会長
 事務局、ちょっと今の御要望に対してコメントをお願いしたいと思いますが。

○事務局(迫井医療課企画官)
 三浦委員の御指摘、それから西澤委員の御指摘も踏まえまして、もう一度、現状でどう
いったことが対応可能なのか。ただ、物理的に、やはり時間の制約もございますので、デ
ータの制約も含めまして改めて整理をして、どのような形で対応できるか再度検討させて
いただきまして、急ぎ、明後日までに御報告をさせていただくことでいかがかと思います。

○遠藤会長
 三浦委員、そういう御対応で、あるいは西澤委員、そういう御対応でよろしゅうございますか。
 ひとつ大変ですけれども、よろしくお願いいたします。

1/15

チーム医療に関連した人件費および人員増加の議論がありましたが・・・

○三浦委員
 18ページから19ページにかけまして、また資料のII-4につきましてですが、このわずかの時間の中で考え方をきちんと整理していただき、また御提案いただいたことにつきまして、事務局のほうにまず感謝を申し上げたいというふうに思います。ぜひこれで進めていただければというふうに考えております。

○遠藤会長
 ありがとうございます。
 ほかに御意見ございますか。

1/20

○遠藤会長
 どうもありがとうございます。
 短い期間でDPC対象病院の中での薬剤師の病棟勤務の状況というものをまとめていただいたわけでありますけれども。
 三浦委員どうぞ。

○三浦委員
 まず、本当に短時間で事務局の皆様方には大変な作業をしていただいて、改めてお礼を申し上げます。
 この薬剤師の病棟業務につきましては今までもずっと御議論があったかと思いますけれ
ども、チーム医療として医療安全、医療事故防止、それから勤務医の負担軽減などにも貢献しているというのが今までのずっといろいろな議論の中でもあったというふうに理解し
ております。今回、その評価の方法をどうするかということだというふうに思いますけれ
ども、この参考資料を見ていますと、実態は、医療機関の中で薬剤部にいる薬剤師が病棟に行って、そして直接患者さんのところに出向いて、そして服薬指導等、病棟業務をやってまた薬剤部に戻ってきている、あるいはそれがなかなか算定もしにくいものもあるのかなという実態なのかなということが、こういう結果になっているんだろうというふうにち
ょっと思っております。
 これは薬剤管理指導料というのがこういう算定の方式になっているということも関係し
ているのかなというふうにはちょっと思うんですけれども、本来病棟に薬剤師がなるべく
長い時間いることによって、その薬剤師の業務のいろいろなバックヤードといいますか、
医療安全等に貢献できるようにもしなると、今までもそういうふうにいろいろな意見があ
ったかと思いますけれども、もしそうだとすれば、例えばいることによるこういうような評価方法も1つ方法だというふうには考えております。本来というか、そもそも病棟薬剤師の評価というのがあって、そしてさらに実際に行っている例えば無菌調整だとかNSTだとか、そういうような病棟での業務を何らかの形で算定できるということであれば、本来そのほうがよいのかなというふうには思っているわけですが、今回は時間がない中でどういう方法があるかとした中で検討していただいたこの薬剤管理指導料を、病棟における薬剤師の配置に置きかえるということでありますのでこれがよいのかどうなのかということもありますけれども、評価の仕組みの変更といいますか、この仕組みを変更することによって、例えば病棟に薬剤師がいることが多くなる、それによるいろいろなメリットが我々は出てくるのかなというふうには思ってはおります。
 ただ、一方、今やっている医療機関、特に例えば中小病院等がこれによって経営的にマ
イナスになるということであれば、そこも含めて評価の方法については考えなければならないというふうには考えております。ただ、病棟薬剤師の配置の評価というこの方向性については、こういう方向性で再度さらに議論していただければというふうに思っております。

○遠藤会長
 ありがとうございます。
 今の話は、そうすると、本来これは今回の新機能係数の中に入れるかどうかというとこ
ろからそもそもの議論が行われたわけですけれども、今のお話ですと、薬剤師が病棟で活動することに対する評価を十分検討して、DPCの機能係数に入れるか、出来高評価の中に入れるかも含めて、今後の議論としてやっていきたいという、そういう御意見だというふうに理解してよろしゅうございますか。
 三浦委員どうぞ。

○三浦委員
 本来であれば、今このやり方で、要するに財源中立といいますか、新たな財源を求める
ということでなければ、こういう方向性も今できるのであればいいんですけれども、そこについては、今日これで決めるということかどうか分かりませんけれども、こういう方向性を出していただいたということにはまず感謝を申し上げたいということで、引き続きこれを検討していただきたいというふうにお願いいたします

○遠藤会長
 わかりました。
 新機能係数については、それぞれについては相当細かな議論をしているということがあ
るわけでありますので、ほかと同じような議論に耐えられるかどうかということがあると思いますけれども、時間制約の中ではありますけれども、今後も検討してほしいという御要望だったということですね。対応は、技術的な問題もありますのでちょっと事務局とまた御相談をしたいと思いますけれども、ほかの方から何か御意見ございますか。
 じゃ、順番で。西澤委員どうぞ。

○西澤委員
 私も病棟に薬剤師さんがいることの評価というのはあるべきと思ったんですが、今回の案を見ますと、薬剤管理指導料を置きかえるということ、これは今までは薬剤師さんが患者さんに対して服薬指導等をするその行為、技術料なんですが、しかもそれがその患者さんにオンするわけですけれども、そういうのをなくして、ただいることを評価ということになると、薬剤師さんの技術を今回評価しないと。大事な薬剤師さんの技術料であるものをやめてしまって、ただいることを評価するというのは、ちょっと方向性が違うのかなと。
 私としてはやはり薬剤管理指導料というのはあくまで技術料として残す、その上で何か考えられないかと提案をしたつもりですので、置きかえるんであればこれはちょっと趣旨と違うんじゃないかとも思います

○遠藤会長
 じゃ、関連いたしますので。
 じゃ、三浦委員どうぞ。

○三浦委員
 いつも西澤先生にはそういうふうに御指導いただいておりまして、私も先ほど意見の中
の中段に述べたように
、病棟にいるということの評価とそれから実際にやっているという
ことで、そういう評価もきちんとあった上でということが本来望むところなんですけれど
も、今回は時間がないということで、引き続きこういう方向で検討していただきたいとい
うことであります。

1/22

発言なし

1/27

発言なし

1/29

○三浦委員
 さっきのキャンサーボードの話に戻ってしまうんですけれども、先ほど医療課長のほう
から、要件についてはマストというか、後から看護師さんをつけ加えることはやぶさかで
はないというふうにお聞きしたかと思いますけれども、嘉山先生のほうからもお話があっ
たとおり、キャンサーボードというのは、当然のことですけれども、厚生労働省の参考資
料にも書いてあるように化学療法等かなり専門のスタッフが必要だということですので、
当然、薬剤師もそこにつけ加えていただきたいというふうに考えております。

○遠藤会長
 検討する中で今の情報も十分尊重していただきたいと思います。
 邉見委員、どうぞ。

  ☆

以上。

から回りっぷりが凄過ぎですが・・・。

この数回は、三浦委員が大プッシュしている「チーム医療」の議論がありました。

22日に「チーム医療は今回改定の議題じゃなくていいよね」と何度も念押しされて、

その後DPCがらみで話題にするも「たとえば、きみ(薬剤師)がいるだけで」点数になるの? という疑問に対してフラフラフラフラフラフラフラフラした態度で応じて、

事務局から「だってキミから具体的な提案をされないのに作業ができるわけないじゃん」と言われると、自ら提案するでもなく「指示を出してください」と誰か(遠藤会長)に頼み、

作業により案がでてくると、「御提案いただいて感謝」したうえ、

「薬剤管理指導料を【きみがいるだけで】な病棟配置料へと置き換えることに対して明らかな賛意を示し、直後に西澤委員に助けられる」。

という流れのようです。

活躍してるんだか、口を開くごとに墓穴を掘りまくっているんだか、わからなくなってきました。

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明細書の発行義務について。

四月。「全員への」レセプト並み明細書発行義務が生じます。(レセコン次第ですけど)

高機能レセコンを持っている病院・診療所・薬局では、やたらと細かい明細書を、全員に、無料で発行するわけです。

希望者だけとかじゃないですよ。全員です。

もともと希望者には(一応開示希望理由を訊いてから)開示していましたから、「全員でなければ駄目」という主張は・・・わけがわかりません。中医協の議論を読んでいても、なんだか謎なんですよね。

嘉山委員は明確に「全員に」という部分に反対していましたし、診療側は現状の「希望者には明細を出す」方式の継続でいくという意見をみなさん出していました。「明細書発行自体は賛成だけれど、無料全員発行を強制するのは反対」というのが、診療側のみなさんの意見で、その二日後に、一転して、賛成した、と。(何があったのか知りませんが)

・・・あ、間違えました。薬剤師代表の三浦委員は、激論していた間は、何も言っていません。

最終決着のときに、こう言っただけです。

○三浦委員
 賛同する。もともと薬からの被害である副作用等がないように人を守るのが薬剤師の役目である。
 そのような意味では勝村委員と同じスタンスである。問題は明細書のわかりにくさであり、今後どのようにしたら患者さんが明細書を理解しやすくなるのかを検討していく必要がある。


・・・って、三浦委員、「もともと」とか、最初から賛成していたかのような口ぶりですよ

しかも、二月の段階で「今後どのようにしたら患者さんが明細書を理解しやすくなるのかを検討していく必要がある」と言っておきながら、三月末までに何の検討もしない、何の提言もしないという、現場を無視した行動をしているわけです。(困ったもんです)

診療側が賛同したため・・・、

支払い側は、「診療側が」「全員」に明細書を出すことに賛成だし

厚生労働省側(公益委員)からの提案なので、当然、会長は賛成派ということは・・・

明細書、あっさり決まりました。

個人情報保護法と折り合いをつけるなら、「明細書には個人情報を記載します」と掲示するとか、個人情報の取り扱いについての掲示に使用用途として「明細書」をくわえるとか、考えないといけませんね。

  ☆

あとから「この施策を強硬に主張したのは誰だ」と疑問に思う人のために書いておくなら、

この施策の提案責任者は、中医協の勝村久司委員(連合。患者代表支払い側委員。高校の先生。市民運動家)です。それを強力に後押ししたのが、支払い側の白川委員と、厚生労働省側の遠藤会長(公益委員。その「公益」っぷりは、以前のエントリでも確認したとおり)。んでもって、薬局の明細書発行については、三浦委員に全責任があると思っといてください

  ☆

病院や診療所の明細書については、あちこちで話題になっていそうなので、薬局の明細書の話をします。

薬局の場合、開示されている「医師の処方せん」に基づいて「薬そのもの」を渡し、「薬の情報も紙で渡す」のですから、明細と言われても、これ以上何が知りたいのか、よくわかりません

もう、十年以上、ずーっと、やってますよね。情報提供。

「お薬手帳」というツールでも、希望者には、処方せんから薬の部分を転記(すると同時に全体のチェックを)していますよね。

薬の薬価はネット検索すれば誰でも調べられます。

薬局は調剤点数表を掲示しています。

あと、なにが必要ですか?

うーん・・・。「技術料を、もっと細かく書いてね」ということなのですかねー。

企業のIR情報でも、そこまではやりませんけれどね・・・。

勝村委員が大好きな「スーパーのレシート」で喩えるなら、

「トマトやキュウリの【本当の】値段である仕入れ値と一緒に、【人件費】部分の割り当てが書いてあるレシート」が欲しいということなのでしょうか。

【例】

 トマト 二個 仕入れ値 12円 売価 30円

 キュウリ 一本 仕入れ値 5円 売価 35円

  合計金額 65円

 うち利益額 計48円
  店舗家賃高熱費充当:20円
  レジ部門人件費充当:8円
  管理部門人件費充当:12円
  その他充当:8円

・・・まあ、勝村委員は、こんなレシートが欲しいと?

で、国民全員に、こんなレシートを出してねー、という話ですよね。

それに、三浦委員は賛同した、と。

他の業種は絶対にやらないことを、医療機関にだけ強制するようです。

すごいですね。

  ☆

そういえば・・・

勝村委員は、「汚い部屋に他人が入ればきれいになる」とか「その値段(点数)に実際の行為が見あっているかどうかをみんなで考えるきっかけにしよう」みたいな話をしています。

うーん。

勝村委員は中医協を盛り上げる活発な発言が多いので、議事録好きとしては頑張ってほしいのですが、こと明細書の件になると、思い入れが強すぎて、とんがったヤンチャが出るんですよね・・・。

汚い部屋に大家が入ってきて、大家から見て不要なものを全て捨てる方向で掃除をするのが正しい」とか、

ステーキハウスの値段がお客さんから見て高かったら、団体で値下げ交渉をしにいくのが正しい」とか?

なるほど・・・

高校の先生は、そういうことを生徒に教えるんでしょうか。(注:反語。普通は教えない)

→ 大家さんと店子さんとの信頼関係を破壊し、店子さんが出て行く結末

→ 営業妨害に疲れ果てた店主が店をたたんで出ていく結末

というあたりまでは、想像してほしいのですけれど。

荒れた学校に教育委員会が派遣した武装警官が入ってきて、彼らから見て反抗的な生徒を排除するのが正しい」という理屈が通るのかどうか。

学校の授業料が父兄から見て高かったら、団体で値下げ交渉をしにいくのが正しい」という理屈が、通るのかどうか。

ほんのちょっとだけ、立場を変えて、議論できるといいのですけれどね。

  ☆

仕事内容と報酬額とを、(支払い側と国の都合で決まる、限られた財源の中で)適正であるように決めるのは、勝村委員が所属する中医協です。最終決定は公益裁定になりますから、どう議論しても、最終的には、支払い側と国の意見が通ります。

「その行為(仕事)がどうしてその点数(報酬)なのか」を知っていて、何かを根拠にしてその「行為に見合っている」報酬額に決めたのは、中医協委員です。現場の人間が金額を決めたのではありません。

自分たちで「これで見あっている」と決めたんですよ。自分たちで決めておいて、その当人が「値段に現場の行為が見あっているかを患者さんに考えてもらおう」みたいなことを言ってます。これ、ものすごく無責任です。あなたが決めたものは、「適正」じゃなかったのかと。あなたたちが考える適正と国民が考える適正が異なるなら、国民の考える適正に従う(つまり「自分たちには適正を決める能力がない」と自ら認める)のかと。

ステーキハウスで「一皿5000円」と決めたオーナーが、団体客と一緒になって「一皿1000円にしろ」と、シェフ(現場)に詰め寄るようなものです。

シェフからしたら、今すぐ辞めて田舎に帰りたくなる話です。

  ☆

保健医療は、全ての値段が国によって決められます。

はじめから、ものすごくクリアな仕組みです。

しかも、報酬の申請を行うと、審査機関(支払い側)が内容を審査する仕組みです

審査が行われ、内容が適切であるから、報酬が支払われます。

【専門家である審査機関が「適切である」として処理した内容を、専門家ではない受益者の目から見たら「不適切である」かもしれないから、受益者自身が、審査機関が審査をする前に、医療機関から無料で明細書をもらい、内容をすべて確認しなければならない】という主張ですよね、勝村委員の言っていることは。

ようするに、審査機関の、専門家の判断が信用できないと。

審査機関は、仕事をしていないと。チェック能力が低すぎると。

審査機関の審査は時間がかかり過ぎると。

審査機関改革をしないとだめだと。

レセプト開示請求ができることを啓蒙しなければならないと。

受益者は、全員、専門家以上の知識と判断力を持たなければならないと。

そういうことを、勝村委員は言っているわけですよね。

・・・それ、全部、支払い側の仕事です。

そういえば、勝村委員が座っている席(支払い側。いわゆる1号側)は、審査機関側の席ですね。

審査機関側にいて議論に出てくるのなら、まず隣に座っている人たちに改革を訴えて、審査機関改革をしてきてほしいですね。

レセプト開示請求の情報が周知されていないというのならば、それは診療側の問題ではないでしょう。支払い側の問題です。

敵の敵は味方だと思い込んで加担してみたら、真の敵?は隣の味方だった」というマンガみたいな展開なんですから、ここは『はっ。俺はなんてバカなことをしていたんだ!』的なシチュエーションからの内部改革パターンがあると、B級映画好きとしては喝采です。

  ☆

あなたのためだから』といって、一方的に、強制的に、ひとりだけ残業させたり、ひとりだけケーキを奪ったりするのは、よくないですよね。

『あなたのためだから』といって、一方的に、強制的に、ひとりだけ居残り練習させたり、ひとりだけ居残り補習を受けさせたりするのは、よくないですよね。

『患者のためだから』『国民のためだから』『あなたのためだから』といって、一方的に、強制的に、医療機関という名の「ひとりだけ」に、無料明細書全員発行を強制するのは、どうでしょうか。

  ☆

  ☆

(おまけ)記事で見る厚生労働省議事録のすごさ。

厚生労働省の議事録引用バージョン(※は筆者ツッコミ)

○勝村委員

 トヨタ記念病院から始まりナショナルセンターで明細書の無料発行を行うようになったが、すべて原則として明細書を発行し不要だと申し出る患者には出していないと思う。また私は、中医協で決める診療の単価を患者や国民に知って欲しいという考えから提案してきた。

 ※トヨタ記念病院の自動会計マシーンは「明細書が必要な方は」ボタンを押して「領収書」とは別に「明細書」をもらう形式。(診療明細書が必要な方は、画面上「診療明細発行」を押してください。診療明細書と領収書が発行されます。)つまり、勝村委員の主張とは正反対の方式のようです。

 ナショナルセンターでの実績について中医協で検証は行っていないが、1回目は多くの人が持ち帰っており、2回目でも少なく見て8割以上が持ち帰っているのではないかと考えられる報道もされている。3~5年前にも今診療側の言われるような懸念は言われていたが、その後実績が積まれて来ており、請求した患者のみに明細書を出すほうがむしろ人手がかかり、原則発行としたほうがコストがかからないという話も聞いている

 ※そんな話は聞いたことがないのですけど。原則発行だと、領収書と明細書の二枚発行ですから、かかりますよ、コスト。

 保険者からレセプト開示を受ける場合には、2から3ヶ月のラグがあり、もらう単位も1ヶ月単位であること、保険者のところに本人がわざわざ行く必要があることなど、医療機関の窓口でもらう場合とは分けて考えるべきであると思う。

 ※タイムラグは保険者(支払い)側のサービスの問題ですし、わざわざ行く必要があるのも保険者の問題です。まずは保険者の対応改善や法律の改正を求めればいいような・・・。

ロハスメディカルの記事引用 バージョン

[勝村久司委員(連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員)]

 ちょっと......、(明細書発行の)イメージなんですけど、僕はまあ......、(明細書を無料で発行する病院として)6~7年前に広くテレビや新聞で報道された「トヨタ記念病院」(愛知県豊田市)というのが初めてこれをやった。

 それを国立の(ナショナル)センターが同じようにやった。それはどういうやり方かというと、「原則、発行します」。「いらない」という人には無理矢理渡さない。

それ(明細書の無料発行)をやって......、まあ、嘉山さん、僕は薬害のこともいろいろ......、薬害も気になっていることは1つなんですが、僕は中医協の委員になったことを受けてですね、患者の皆さんに単価を知ってほしい。中医協が決めている単価を知ってほしい。それが一番。(中略)

  ☆

こーゆーところで比較してみると・・・厚生労働省は、三国志演義的な「議事録」づくりに無駄な時間をかけているのが、よくわかりますよね。言ったことをそのまま書いてもらわないと、議論の流れ(特に会長がどう進行したのか)がわかりません。議事録は中医協の明細書なのですから、お役人が勝手に粉飾しては(面白いけど)ダメでしょう。勝村委員が「患者の皆さんに知ってほしい」と言っている(らしい)のを、「患者や国民に」と書き換えてしまうような議事録ですからねー(しかも傍聴人に録音禁止といってますから、情報公開ってどこにいったんだか・・・)。テープ起こしするだけでいいのにね。

※なお、このブログでは、書き換わっているだろうことは念頭に置きつつ、公開資料がそれしかないので、議事録の表現が実際と異なっていても、わざとそのままにしてツッコミをいれることが多いです。ご了承ください。

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「薬師」算ってなんだろー。

薬剤師なら「薬師算」を知っていますよね?

・・・なんてことを小学生に尋ねられたら、

「ごめんなさい、浅学のため知りません」

となること必至なので、今日は薬師算のお勉強です。

  ☆

『薬師算』とは

→碁石を使った遊び。

準備するもの

 囲碁で使う碁石(か、何か似たようなもの)

実践例

 【やつね】さんと、【ひとみ】さんが、なにやら遊んでいます。

やつね 「見ないで碁石の数をあてられたら、うちの勝ちな。ほな、碁石を渡すから。碁石を並べて、好きな大きさの正方形を作っとき」

ひとみ 「うん。じゃーねー、三つずつ並べて、碁石は九つ・・・」

やつね 「正方形の四辺だけ並べるんやで。内側に並べたらあかん。辺に三つずつなら碁石は八つ。うちは後ろ向いとるから、ちゃっちゃと並べー。なるべくたくさん並べたほうが、難しくなってええやろなー」

ひとみ 「いっぱい並べたよ~」

やつね 「そしたら、正方形の一辺だけを端まで残して、それ以外の碁石はいったん抜いておき」

ひとみ 「抜いたよ~」

やつね 「残ってる一辺を横に並べてみい。もともと横ならそのままでOKや」

  例: ●●●●●●●●●●●●●●●●

ひとみ 「並べたよ~」

やつね 「そこに沿って、抜いた三辺の碁石を並べてみい。端まで届いたら、次の列をつくる。あまりの碁石がなくなるまで置いたら終了」

   ●●●●●●●●●●●●●●●●
   ●●●●●●●●●●●●●●●●
   ●●●●●●●●●●●●●●●●
   ●●●●●●●●●●●●

ひとみ 「できたよ~」

やつね 「一番下の列の、碁石の数は、いくつになった?」

ひとみ 「えーと・・・・・・・・・、じゅうに?」

やつね 「ほな、碁石の数は全部で60個やな」

ひとみ 「え、そうなのー? うーんと・・・いち、にい、さん・・・」

やつね 「おまえ、掛け算とか苦手やろ・・・。まあ、うちの勝ちっちゅーことで」

むつき 「やつねさん、その勝負、無効です」

やつね 「ゴーグル副会長かいなー。いらんやつがきよった」

むつき 「今の話を解説します」

 ひとみさんが答えた「一番下の列の碁石の数」 X は、

 碁石の総数 Z に対して

 Zが4、8、12でない場合、

 Z = 4X + 12

 になります。

 このときの「+12」が、薬師如来の数である12なので、

 『薬師算』と呼びます。

むつき 「四辺の角の一個ずつが、ふたつの辺の構成要素なので、やつねさんが指示したとおりに並べると、四列目が四つ足りない状態になります。ですから、普通に計算すると、Z=4(X+4)-4=4X+12、ということなのですね」

ひとみ 「? ? ?」

むつき 「では、やつねさんに問題。私が正二十二角形で同じことをした場合、一番下の列の数が33なら、碁石全体はいくつですか?」

やつね 「知るかーっ!」

  ☆

薬師如来

 12の大誓願を立てて仏様になった。

 12日が縁日。

 12神将が信者を守護する。(参照:黄門じごく変)

ということです。正方形に関しては、まあ、12です。

薬師算には、変形バージョンが無数に存在します。

正三角形でもできますし、正五角形でもOK。

12と関係ありませんが、それでも薬師算と呼びます。

例:正二十二角形で端数が33個なら、全体は1188個。

やつね 「碁石、ふつう、そんなに数ないやろ」

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ファーマシューティカル・ケアってなんだろー?

どこのだれかは知らないけれど、誰でも薬剤師(みんな)知っている

ヘプラー教授は、ファーマシューティカル・ケアの人で、ヒゲの人ー。

  ☆

というわけで、やってきました、フロリダ大学薬学部(のホームページ)。

ファーマシューティカル・ケアの提唱者、ヘプラー名誉教授の、いてはるところ。

今日は、ファーマシューティカル・ケアのお勉強です。

なお、今回は、論文をCDシングルに喩えるくらい、かなりテキトーな内容になっていますので、あれこれ気になる方は各作品の原本を購入してお読みください。

  ☆

チャールズ・D・ヘプラーさんは、フロリダ大学薬学部名誉教授です。

(※あとで「”ヘプラー名誉教授”」とかヘプラー教授のフルネームとかでググったら、「一致はありません」と表示されましたから、ほんとは実在しない人物かもしれません。)

フロリダだから、アメリカですね。

アメリカ合衆国を地図で見たとき、持つとしたらここしかないと思える場所。それがフロリダ。アメリカって、仮面ライダーWのトリガーマグナムの形だし。

フロリダ大学は州立大学ですが五万人の学生がいる超マンモス校。日本大学の三分の二くらいの規模ですね。

チャールズ・D・ヘプラーさんは、世界的には、ググると45000件ヒットする有名人。だいたい、来年日薬の学術大会の会場となる静岡県浜松市出身のアイドリング12号河村唯(うめ子)さんと同じくらいの知名度です。

チャールズ・D・ヘプラーさんは、日本では、ググると五件ヒットする知名度を誇る、偉い人です。

(比較参考:”児玉孝”でググると10000ヒットです)

1988年~1993年ごろ、10ページほどの作品(論文)を発表。

『薬局の未来の未解決問題』

『薬学ケアの機会と責任』

『薬学ケアと専門実務』

これらの三部作(?)で、

これまでのやり方は古い! 「薬学ケア」のゴールは「QoL」だぜ!

とロックテイストで書いたら、ナウなヤングにバカウケ。

現場の薬剤師は誰もついてこなかったけれど、アメリカの教育関係者とか、大学病院の薬剤師とか、ようするにアカデミック大好き!な派閥の薬剤師たちが、

無気力に過ごしてきた俺たち。でも、これからの時代はロックだぜ!と、盛り上がったわけですね。

で、無垢な学生にロックの素晴らしさを伝道すべく、アカデミック派閥は「薬学ケア」の浸透に頑張ったわけです。二十年ちかく学生を洗脳し続ければ、ロックはクラシックなみの社会的地位を得られるわけで・・・、「薬学ケア」は、アメリカ薬剤師に叩き込まれる必須哲学にまでのぼりつめました。

現場では、そんな哲学・思想をいじくりまわして遊ぶような話(薬剤師倫理規定を擬人化するような話)は、まあ、正直、どーでもいいわけで、全然浸透しなかったのですが、新卒の学生がロックにかぶれて出てくるものだから、ほんの少しだけ、再教育で対応。

で。そんなロックが、日本にやってきた。ヤアヤアヤア。

来日公演をセットアップしたのは、水野薬局によると、濱田さん(誰?)。

ロックと言えば、コピーバンド。ロックに憧れ、シングル(論文など)を発表するフォロワーがでてきます。

日本での主なフォロワー作品には、次のようなものが挙げられます。

『直接的ケアto患者→貢献to医療』 伊藤さん

『薬学ケア≒服薬ケア!?』 岡村さん

『患者<薬をシンキング>医師』 菅野さん

タイトルは勝手につけました。ごめんなさい。

こうして、アメリカ発のロックは、ジャパニーズ・ポップへと変化しました。

「ファーマシューティカル・ケア」はロックなので、その定義はいいかげんです。ものすごく広義にもとれるし、ものすごく狭義にもとれます。

ロックと同じく、日本各地に「研究会」という名の様々な流派ができました。

大学を基盤とする「カントリー」、病院を基盤とする「プログレ」、コンサルタント業を基盤とする「ヘヴィメタル」、薬局を基盤とする「ニューウェイブ」・・・。

こうなってくると、「大規模商業化」「巨大産業化」の波がやってくるのは必然。

そう、『ファーマシューティカル・コミュニケーション学会』の設立です。MTVとかタワーレコードみたいなものだと思いねえ。

そうそう、ヘプラー名誉教授は、

「Balancing pharmacists' conscientious objections with their duty to serve」

という作品を出すなど、今も現役バリバリのロッカーです。

  ここまで、現在進行形。

  ここから、未来予測

次に来るのは、「デジタルとの融合」。

つまり、求めるものが複雑化しすぎて、ライブでは人間が演奏できない状態になる、ということ。

CDで聴いたときより、ライブのほうが、音質もテクニックも歌のうまさも、全て劣っている・・・そんな状態が、普通になります。

薬剤師が機械の指示に従って質問し、機械に表示された回答を話す時代の幕開けです。

まさしく、星新一のSF。(「ささやき」。)

コミュニケーションの定型化、標準化が最終的に生み出すのは、「誰が担当しても同じ」という状態。「打ち込み説明があるから、今日は説明しなくてもいいよ。口パクで大丈夫」みたいな、そういう、ぱひゅーむ薬剤師の誕生です。(最終的にはハツネミクになります)

このあたりまでくると、ようやく、原点回帰の動きが出始め、「ライブ演奏が大事なんだよ」という世良正則的硬派薬剤師や、「MCに時間をかける」松山千春的大物薬剤師、「メジャーな学会や企業に所属しない」インディーズ薬剤師が、薬剤師ロックシーンをリードしそうです。

 ☆

・・・えーと、「ファーマシューティカル・ケア」の説明って、これでいいですか?

以上、「ファーマシューティカル・ケアは、ロックである。だから、誰も説明したがらない(説明できたらロックじゃなくなるから)」というネタでした。

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