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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。第三条。

「薬剤師倫理規定の注釈」を読んでいくカテゴリ。今回は第三条です。

前文で「倫理は第一条参照」

第一条で「倫理は自明」(?)

・・・という、「行ったことのない場所を訊いたら警察に行けと言われたので、警察に行ってみたら【その場所のことは教えなくてもわかるはずだから教えない】と言われた」みたいなコンボで煙に巻いて、

そのうえ際限無い「人権」を訴え、

第二条で「人類愛は法律をこえる」

と電波な主張が続いて、

第三条で、その、第二条の注釈で全否定された「法律遵守」の注釈になるのですが。

  ☆

第三条(の注釈)

医療をめぐる社会の制度は、一般市民と深いかかわりあいを持っている。そのために医療の担い手とされる者にとっては、医療に関係する法を守る義務がある。これには国が定めた法以外にも、医師、歯科医師、看護師などの関連専門団体が定めた職業規則、倫理規定なども関係している。

医療と人々との関わりの緊密さから、毎年、医療制度改革が検討されている。そのために毎年のように改正される医療と薬事に関する法規を学び、精通するよう努めなければならない。

脱税、調剤報酬の不正請求、麻薬、覚せい剤などに関する違法行為などは絶対にあってはならない。また不良医薬品の不正販売や誇大な広告販売をして不当な利益をあげることは、患者や一般市民の不利益につながるからあってはならない。薬剤師は一般用医薬品、衛生用品などの物品販売を業とし、一般市民社会と深い関わりを持っているから、このことについては格段の配慮が必要になる。

  ☆

えーと・・・。

ようするに・・・。

「一般市民(=人々)」を、絶対的な上位者と認めることから始まるのでしょうか、これ。

どこを読んでも、「一般市民と関わりがあるから」という不思議な理由で、「法律の遵守」が正当化されています。他の理由は、何も書いてありません。

うーん。

一般市民とのかかわりが薄い「薬剤師法」という身分法を、真っ先に精通し遵守するようにという話だったのですが・・・。

更に・・・

「医療と一般市民との関わりが緊密だから」という理由で、「医療制度改革が毎年検討されている」というのは、ちょっと・・・。

一般市民との関わりが緊密なものは全部、それだけを理由にして「毎年」制度改革を検討されているのでしょうか? たとえば・・・下水道・上水道や選挙の制度改革が「一般市民との関わりが緊密であるから」毎年検討されているという話なんですかね。毎年検討はされていますけれど、そういう理由だけじゃないと思うんですが。

で、「制度改革があるから」→「法律に精通しなければならない」という論理は、おかしくないですか? 制度改革がなくても「常日頃から法律に精通している」ことを求める条文だと思うんですけれど。試験があるから勉強するという論理ではなく、試験があってもなくても勉強するという話ですよね、本来の、条文の主張は。

第二条の注釈で「人類愛>>>>法律」という図式を出してきて、第三条の注釈ではさらに、「人類愛>>一般市民>>法律>>>>>>薬剤師」という図式になったようです。

「人類愛」の名のもとに、法律より尊い「人々」によってつくられた「法律」に服従するのが「薬剤師」である・・・とまあ、そんなことを、注釈は述べているようです。 

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