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2010年3月

第二回薬剤師国家試験問題検討委員会資料とか。

第95回薬剤師国家試験は、厚生労働省によると

受験者数 6720名

合格者数 3787名

不合格者数 2933名

合格率  56.35%

前年度不合格者数 3789名

・・・ということです。

不適切問題が1問だけだったのが少し意外でした。

  ☆  ここから本題

国家試験関連では、新しい国家試験問題の出題基準検討会(二回目)がおこなわれていたようですが・・・。

検討会の資料が公開されました。(一回目、二回目の検討会で、何をしたのかは不明)

以前【小項目】予想をしましたが、そのまんま正解でした。

で、前回会議で五十名以上がスモールグループで検討した結果が、どうも、【小項目の例示】のようです。内容はともかく、二時間で作ったのなら、頑張った資料ですね。

Syoukoumoku

公表された資料からみて、「薬剤師倫理規定」の国家試験問題への導入は絶望的です☆

小項目「医療の担い手としての使命」の例示

 薬剤師の医療の担い手としての倫理的責任

 医療過誤、リスクマネージメントにおける薬剤師の責任と義務

ということで。

具体例に『薬剤師倫理規定』の文字はありませんから、実際の出題では、ほぼ無視されることになりそうです。

【法律と制度】の小項目には、この四倍の例があがっています。

倫理重視といっていたわりに、結局、今まで以上に法律重視です。

今後の検討課題にも、倫理重視の意見は無いようですから、このままで決まりそうです。

児玉孝さんという名前の、日本薬剤師会を代表して参加している方もいたはずなのですが・・・、日本薬剤師会が制定した倫理規定については、どーでもよかったのでしょうか。なんだか、不思議・・・いえ、ある意味、納得です。はい。

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日薬。「太陽薬品工業(株)の薬事法違反について」(ママ)

 誤植は文筆の華みたいなもので、優秀な編集者がいないとだいたい起こるので、まあ、流してもらえばいいことなのですけれど・・・。

 これは、流してはいけないような気がするので、書いておきます。

 日本薬剤師会ホームページの「定例会見 三月三十一日」の内容で・・・

 「太陽薬品工業(株)の薬事法違反について」

 と書いてあった(※午後四時前に修正されていました)件は、すぐにあちこちへ謝罪したほうがいいような・・・。もう謝罪したのかな・・・。

 「太陽薬品工業」という会社はありませんが、

 「太陽薬品」さんという会社は実在します。

 たとえば、日本薬剤師会会長である児玉会長のおひざ元、大阪に拠点をもつ、置き薬の会社。

 置き薬の会社ですから、当然、薬を扱う「仲間」です。

 日本薬剤師会が太陽薬品の営業妨害を行ってどーするんですか。

 ただでさえ、日薬から関係各所へ送った「文書」の内容が・・・なんとゆーか・・・何様だという感じなのが気になるのに、そのうえ重大な誤植とは・・・。

参考
http://www.nichiyaku.or.jp/contents/kaiken/pdf/100331_1.pdf

 大洋薬品に対する、すごい上から目線での意見書です。

 読んでいて「薬剤師会は、ここまで言えちゃうんだ」と暗い気持ちになったので、リンクだけ貼っておきます。

 こんな意見書を出した人が、風評被害につながる誤植をしておいて、「気がつかなかったのならスルーしよう」という態度をとるのは、どうなんでしょうか。

 日薬からの意見書の中に書いてある「ミスに加えて、その事実を会社ぐるみで隠蔽しようとしたのではないかという疑念さえ感じております」という言葉は、そのまま日本薬剤師会にブーメランのごとく帰ってくる言葉になりました

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調剤報酬。説明会に行ったら説明不足。

厚生局から、調剤報酬の説明会をするから必ずきてね、という指令が来たので、万難排して行ってみました。

現場で資料を配って読みきかせるだけの、いつもの説明会です。

「資料」は、本来、先に渡して読んできてもらうものです。そのうえで、質疑応答を受けるのが「説明」です。「一方的な服薬指導はけしからん」と日頃文句をつけてくる偉い人たちが開催する説明会には、たいてい、質疑応答の時間がありません。これってどういうことなんでしょうかね。

本一冊を読むのにかかる時間って、人によって違いますよね。一番遅い人(ようするに、先に渡しても絶対に読まない人)にあわせて、現場で本を「読み聞かせる」ことを、「集団指導」で行うのは、正直、やめてほしいのですけれどね。

  ☆

注:「集団指導」ってなーに? という方のために。

すごく好意的に見れば、「みんなが困らないように、役所が中心となって、全員に平等に情報伝達をする機会を設けて、情報格差が生じないように、円滑な運営ができるように、助けてくれる場」のことです。

普通に見れば、「自主的に調べて勉強してきたオトナにとっては全く必要のない、通達も読まなければ勉強もしない人のための、役所的な、昔ながらの、情報伝達会」のことです。

ただし、「参加しないと、厚生局の人たちの印象がすごく悪くなる」「参加しないと、個別指導のブラックリストに載る」といった都市伝説があるため、実質的に「全員強制参加」です。

会場が近い人にとっては、軽く地元の集会に行く感覚でラクチンですが、会場から二時間以上離れた場所に住んでいる人間にとっては、業務終了を待たずに出発しないと間に合わず、地元に戻るのが深夜という、なかなかハードな(ってほどでもないですけど、まあ、参加主体はおおむね主婦ですから)状況が待っています。もちろん、交通費は自腹です。いくら参加費が無料でも、このイベントのための出費総額は6000円くらいなのですけれど・・・。(交通費および代替要員の人件費等含む)

口頭講習会なんだから、講習内容の動画&話したことの文字原稿おこしをCD-ROMに入れて、資料をエクスパックで郵送(500円)するだけでいいのですけれどね。交通費払うくらいなら、そっちのほうがいいです。CD-ROMなら、薬局のスタッフみんなで鑑賞できます。文字起こし原稿があれば、演者が「ぶつぶつ呟くだけの人」であっても問題ありません。

「休憩も無しに二時間みっちり、知っている情報しかない話を聞き続ける」のは、精神的にも体力的にもへとへとになります。なによりトイレにいけないのが「健康で文化的な生活」の侵害になっていそうです。(行ってもいいんですけれど、口頭でサラリと資料に一切書いていない大事なことを言うタイプの伝達会でそれを行うと、「再放送無し、DVD化無し、動画流通無しという連続ドラマの重要な回を見逃す」くらいのダメージをくらうのですよ)

世の中には、そういった辛さよりも、「資料とか本、説明書を自分で読むほうが辛い」「人から教えてもらわなければ勉強した気にならない」といった主義の方もいます。ですから、講習会開催自体は、そういう方のためだけにしていただいて、自分で資料を読みこなすことが苦痛でない方に対しては、質疑応答だけで済ませてほしいと願います。『国の予算を地方の部局が消費するために開催する強制参加の講習会』に大勢を付き合わせるのだけは、ほんとに、勘弁してください。

まあ、集団指導のやり方についての、ほんわかトークはこれくらいにして。

  ☆

聞いていて「ふーん」と思った点は、ふたつ。

ひとつめ。「磯部管理官は、薬歴インタビューをしてから薬を取りそろえろと言っている

ふーん。

磯部っち(愛称)のアタマの中では、

処方せん受付、患者さんにはどこかで待ってもらって、順番が来たらレセコンに入力する過程で「処方入力前に」薬歴をとりだすなり画面表示なりして、一度患者さんを呼んで、薬歴用にインタビューして、患者さんにはどこかで待っていてもらって、それからレセコンに処方を入力して、薬を取りそろえて、薬歴用インタビューをもとにアセスメントプランをたてて、再度患者さんを呼んで、お話モード、お話が終わって薬をわたしたら、患者さんにはもう一度どこかで待ってもらって、お話の結果を受けて再度レセコン入力して、それから患者さんに三回目の呼び出しをかけて、ようやく会計・・・

つまり、

   入店 → カウンター 処方せん提出
 → 待合 → カウンター 薬歴インタビュー
 → 待合 → カウンター 薬説明
 → 待合 → カウンター 会計

・・・という流れがあるんでしょうね。

なるほど。

役所の申請でこんな扱いだったら、間違いなくイライラする流れですね。

でも、薬専門官僚の現場最高責任者である磯部っちが、『薬歴インタビューをしてから薬を取りそろえろ』と言ったのなら、『この流れでなきゃ認めてやらない』という国家からの明確な指針になるわけです。

『この流れじゃなきゃ認めてやんないもん☆』という国家の姿勢。

細かいことに対して、正解をひとつしか認めないという姿勢は、実に「非官僚的」な姿勢です。

官僚なら、国民の利益を考えます。いろいろな選択肢を残したり、弾力的な運用を認めたり、しっかりしたセーフティーネットを作ったり。国民は多様な生活をしているのですから、細かい部分では多様な医療があると、国民の利益になりそうだなー、と、考えるのが官僚的。細かい部分までガチガチに規制して手とり足とりやることが国民の利益につながると言ってのける傲慢さを傲慢だと全く考えないのが、非官僚的。

官僚が、非官僚的な仕事をしたらどうなるかという、いい見本です。小学校の社会科の教科書に載せてあげてください

医療を非官僚的にして、どーするんだか。

いえ、非官僚的な医療をするところがあっても、いいとは思います。それも多様性の一つですから。でも、全ての医療を非官僚的にしようと、全ての官僚が「指導」という名前で財布を握りながら「非官僚的な医療の強制」を実行するのは、やり過ぎなんじゃないかな~。

現場が「やりたくないよー」と泣きながら言っていることを強引に推進すれば、とーぜん、医療崩壊が進むってばよ。(ナルト風)

  ☆

ふたつめ。「後発品へと変更する際は【薬価】ではなく【点数】で考えていい

ふーん。

どこにそんなことが明記されているのか知りませんが、集団指導では、演者がそう言ってました。(4/14追記。日薬のQ&Aに載ってます)

よーするに、後発品であれば、

 薬価 6.5円の薬から、薬価 13.2円の薬に変更

することも、OKということですね。(どちらも1点。なんでかわからない保険薬剤師の方は、いい機会なので勉強しましょう)

 ※さっき間違えて保健薬剤師って書いちゃいました。てへっ。誤植誤植。

うーん。これ、服用方法が同一の薬の薬価を全部足したときの「剤」単位なのか、ひとつひとつの薬で数や剤とは無関係に適用される「個別」単位なのか、どっちなんですかね。

 例

 次のような処方を考えます。

  ベザテートSR100mg 2錠
   一日二回    30日分

  ベザトールSR錠100mgの後発品
  ベザテートSR錠100を、別の後発品にする場合。

  ベザテートSR錠100mgの薬価は6.3円

  ベザレックスSR錠100mgの薬価は10.8円

 どちらも、「個別」単位なら「1点」です。

  一日二回服用する薬ですから、

  「一日二回服用」という「剤」で考えると、

  ベザテートSR錠100mgは12.6円。1点。

  ベザレックスSR錠100mgは21.6円。2点。

 「個別」単位だと、べザレックスに変更することで薬部分の点数が1点高くなっても構わないわけですから、変更できます。30日分なら30点、つまり3割負担の方の会計が100円程度高くなります。「個別」単位だと、別の後発品に変更することで、全体の会計が高くなることもあるわけです。

 もし「個別」単位が正しいなら、「変更によって必ずしも安くなる必要はない」と厚生労働省が認めたことになります。それなら、同一点数になる先発品への変更(ボルタレンとか)も、OKにできるはず。

 「剤」単位だと、べザレックスに変更することで薬部分の点数が1点高くなりますから、変更できないということになります。「剤」の部分に様々な薬が並んでいる場合、「剤」単位では、全体を計算しなければ変更可能かどうかがわかりません。

 もし「剤」単位が正しいなら、レセコン入力等で計算してみるまでは、後発品Aから後発品Bへの変更が可能かどうかがわかりません。事務処理量が少し増えます。

どっちが正しいんですかね?

演者がなにを考えて話したのかは知りません。さらっと言っただけで、特に説明はしませんでしたから。でもね、説明会っていうのは、資料に載っていないようなことを口頭で話した場合、きっちり説明しないと意味がないのでは?

  ☆

質疑応答は「あとからFAXで送ってください」とのことでした。

講習会より前に質問をFAXで送ってもらっておいて、その質問に答えるのが筋でしょ。

ようするに・・・いつものことですが・・・Q&Aの準備ができていないから、講師・演者自身が「質問を受けても答をもっていない」のが問題かと。

  ☆

おまけ。

筆者が「説明」してほしかったことの一部。

 数量ベースの計算ってどういう計算式なの?

 その計算式の根拠は?

 その計算式の解を「%」でくくるのはなぜ?

 変な計算だから説明できないんじゃないの?

 その計算式を数学者に見せてみた?

 その計算式を作った人は誰?

 数量ベースで30%という目標設定をどうやって決めたのか知ってますか?

 その目標を守れなかったからといって、何か問題がありますか?

 中医協で三浦委員は「数量ベース」に対してどんな意見を述べましたか?

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日薬。実務実習。「到達度測定できない表」公開

日薬が「学生実務実習到達度測定表」を公表しました。

以下、抜粋。

到達度測定表の使い方 


 ○この測定表を使って、
指導薬剤師自身の視点で、学生の到達度を到達目標(SBOs)毎に形成的評価(測定)してみましょう。

 ○到達度が低いと感じた場合は、学生を励まし、フィードバックを行い到達度を高めるよう支援してください。


 ○この表を学生にも渡して自己チェックしてもらい、時々見せあうのも一つの方法です
お互いの測定した到達度に差があることも考えられますが、学生を励まし、またアドバイスをすると良いでしょう。

到達度測定の考え方 


 ○参加型実習では、個々の学生の進捗度に違いはありますが、すべての到達目標
(SBOs)を学生が実際に体験することで最終的な目標に達すると考えられます。


 ○さらに、学習した内容を繰り返し実施することで、学生は確実に技能や態度を身につけることに
なります。


 ○「薬局薬剤師のための薬学生実務実習指導の手引き
2009年度版」における評価の視点には、11週間の実習期間中に最終的に到達して欲しい姿を記載しています


 ○到達度3は学生として「できた
(到達した)」、到達度5は学生として「よくできた」とします。


測定の方法 


 ○「薬局薬剤師のための薬学生実務実習指導の手引き
2009年度版」210ページ~220ページを参照してください。(薬局実習 評価の手引(案)[日本薬学会]を元に作成しています。)


「実務実習記録」の日誌・週報との関係について 


 ○毎日の進捗状況の記録(日誌)と週単位での到達度(週報)に記録した測定値を参考にして
到達度測定を記入してください。

抜粋終わり。

簡易表としては(各メーカーが作っている他の表と比較すると)普通の出来です。

公表時期があと二年早ければ、指標となったかもしれませんが、もうあちこちで既製品が発表されていますから、対応遅すぎです。

「測定表」とのことですが、基本「主観測定」です。まあ、こんなの、主観以外判断しようがないのですけれど、何年か前には主観評価を全否定して「客観的な評価をするように」と強い口調で言っていた日薬が、実務実習直前になって「主観評価」を肯定しているのが、もう、呆れるというか・・・。

学生と評価をつきあわせてみるのも手です」なんて、しれーっと言っていますが、どこまで指導薬剤師の評価能力を馬鹿にしているのでしょうか。成績判定につながる評価をする際に、学生と相談する教官がどこの世界にいるんですか?

「学生として」できたとか、よくできたとかいう評価段階の基準は、どのあたりなんですかね?

『薬学生実務実習指導の手引き』を読めばわかるかのように書いてありますが、嘘です。読んでも分かりません。テキトーに開いたページに載っている『評価の視点』を挙げてみますね。

 P306 の、「評価の視点」

 1.薬歴を活用した処方内容の妥当性の判断について説明できる。

 2.処方せんおよび薬歴の内容から処方内容の妥当性を判断できる。

で、「学生としてできた」「学生としてよくできた」って、どう判断すればいいんですか?

その部分の基準がないから、評価に困っているんですよね、みんな。

その部分の基準を日薬が全く示さないって、どういうこと?

学生として」っていう言い回しも酷い話で、学生だったらどこまでできていて当然なのかが全く分からないのに、どうしなさいと?

大学五年生ですから、現在の薬剤師で言えば、もう卒業して国家試験を受けた段階ですよね。新卒新入社員と同じレベルはあってほしいところ。今回発表された資料の「学生として」って、今の卒業生レベルよりも上?下?どちらで考えればいいのでしょうか。

「測定の方法」も無茶苦茶です。「210~220ページを参照してください」と書いてありますが、そのページを見ても、「測定方法」は書いてありません。

あるいは、書いてあるのに、筆者のおばかなアタマではわからないのかもしれません。

その可能性はありますので、みなさんも、210~220ページの間に、「測定方法」が明記してあるかどうか、探してみてください。

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お役人言葉の言い換えとか。

「後発品の薬価と先発品の薬価をほぼ同じにすれば、医療費削減効果があるんじゃない?」という議論が、どうして先へ進まないのかなー・・・と、疑問を持っている方へ。

今回は、中医協の邉見委員に「今の社保審は死んでます、もう」と、はっきり無能扱いされた社会保障審議会の、第34回医療保険部会議事録より抜粋します。

○岩本委員
 先ほどジェネリックの議論があったのですけれども、ちょっと私もわからない点があるので質問させていただきたいのですけれども、資料4の視点と方向について、その最後の方にその分に関して後発医薬品の使用促進という項目が上がっているのですけれども、ここの目的としては、薬剤費の節約という視点があるということなのですけれども、その手段としてこれがあるということは、基本的にはその新発薬の方が後発薬よりも高いという、その薬価の差を前提にした議論になっているわけなのですけれども、先ほど議論がありましたように、特許が切れれば同じ価格にしてしまえという話であれば、逆に後発医薬品がなくなって、先発医薬品の使用促進という、そういった解決の仕方もあり得る話ですし、それから新発薬の価格を下げるということでも薬剤費を下げるということも実現できるわけなので、こういう書き方で項目立てていくということは、その新発薬と後発薬の薬価の差には、現在の状態を前提とした議論に絞っていくというか、そこだけを対象にしているというふうな書き方にも読めるわけなのですけれども、過去の経緯で激論があったという話があったんですけれども、そのいろいろの状況全部変わりましたし、政権も変わったことなので、もう一遍激論をするという、そういう気持ちがあればこういう項目立てでない書き方として手段を探るということもあり得るのかなと思ったのですけれども、これでいく場合には、もうその話はないということなんでしょうか。

○糠谷議長
 それでは、どうぞ。

○磯部管理官
 薬剤管理官でございます。
 今の御指摘については、特に(2)の方でございますが、医薬品の市場実勢価格の反映等というのがございまして、市場実勢価格の反映もするとともに、それ以上どうしていくのかという視点も、先ほど行政刷新会議のお話もさせていただきましたけれども、その部分での御議論かなと思っております。
 ただ一方、私どもは基本は特許が切れた後は後発医薬品の使用促進を進めていくことはいいだろうと思っていて、私どもの方ではそういうふうに思ってはおりますけれども、当然先発医薬品の価格というものが適切だろうかということについても、当然御議論はあろうかとも思いますので、その点についてはその(2)の方での御議論だというふうに思っておるところでございます。

引用終わり。

お役人さんと政治家は、「ございます」「思っております」「させていただきました」「当然」「そういうふうに」「御議論」という言葉の使用を禁止するようにできませんかね

曖昧すぎて、ワケワカラン状態ですから。

「病院の言葉をわかりやすくする言い換え」の研究があるように、「お役人の言葉を明確化するとともに議論の時間短縮を目指す言い換え」の研究も、国語研にお願いしたいですね。

 ございます → です。

 思っております → (禁止)

 させていただきました → しました

 当然 → (禁止。ほぼ、当然ではない時に使用される)

 そういうふうに → (禁止。なんのことかわからない)

 御議論 → 意見・異議・異論。少なくとも「御」は不要

これを踏まえて、磯部さんのワケワカラン言葉を直すと・・・

『今の御指摘については、特に(2)の方ですが、医薬品の市場実勢価格の反映等というのがありまして、市場実勢価格の反映もするとともに、それ以上どうしていくのかという視点も、先ほど行政刷新会議のお話もしましたけれども、その部分での意見です。
 ただ一方、私どもは基本は特許が切れた後は後発医薬品の使用促進を進めていくことはいいと考えますが、先発医薬品の価格というものが適切だろうかということについても、異議はあるでしょう。その点についてはその(2)の方での意見です』

・・・ワケワカラン度が増しました。

ぶっちゃけた感じに超意訳すると・・・

『岩本委員の指摘、【薬価差前提で、後発品使用促進ありきの記載】は疑問である、ということですね。医薬品の実勢価格の反映という仕組みがあります。その仕組みを前提とします。そこは変えません。それ以上何かするかは未定です。少なくともここでは決めません。
 厚生労働省は、【特許が切れた後は後発医薬品の使用促進を進める】ことは変えません。先発品薬価が適切であるかは、ここでないどこかで議論してください』

・・・といった言葉でOK?

これじゃあ、「この人に何を言っても無駄だなー」・・・と感じる言葉ですね。もう少し、なにか良い「言い換え」がありそうですが、思いつかないので放置します。

まあ、ようするに、社保審では「先発品も後発品も同じ薬価にすれば全部解決するでしょ」という意見が出るたびに、ワケワカラン言語で踏みつぶしてきたんだな、ということは、当然わかるのではないかと、そういうふうにも思っているところでございますとお話しさせていただいたように、当然その点については(2)の御議論だというふうに思っております。

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日薬。なかよし内閣の人事がきまりそう。

日本薬剤師会の臨時総会が開催されます。(三月二十九日)

・・・といっても、理事の選任総会なので、ごくわずかな人が出席して、シャンシャン♪で、おしまいなものですけれど。

今回の理事者候補は、日本薬剤師会ホームページに公開されています。

【新体制の理事さんたち(予定)】

Nichiyakukouho

ちなみに、前体制の理事さんたちは、以下の通り。

(平成21年8月23日現在)
社団法人日本薬剤師会役員名簿
(任期:平成20年4月1日~平成22年3月31日)

再任  会長 児玉孝(大阪)#

再任  副会長 山本信夫(東京)#
     副会長 寺脇康文(鹿児島)
再任  副会長 土屋文人(東京)
再任  副会長 前田泰則(広島)
再任  副会長 生出泉太郎(宮城)

再任  専務理事 石井甲一(東京)# *1

再任  常務理事 木村隆次(青森)
昇格  常務理事 七海朗(奈良)
     常務理事 岩月進(愛知)
再任  常務理事 森昌平(栃木)
降格B 常務理事 藤垣哲彦(大阪)
再任  常務理事 藤原英憲(高知)
再任  常務理事 安部好弘(東京)
再任  常務理事 東洋彰宏(北海道)
再任  常務理事 清水秀行(千葉)
再任  常務理事 粟野信子(東京)

再任  理事 木俣博文(愛知)
再任  理事 福島紀子(東京)
再任  理事 後藤知良(神奈川)
     理事 奥田秀毅(奈良)
     理事 平山一男(東京) *2
再任  理事 笠井秀一(兵庫)
再任  理事 田尻泰典(福岡)
再任  理事 豊見雅文(広島)
再任  理事 永田泰造(東京)
     理事 田中俊昭(東京)
昇格  理事 三浦洋嗣(北海道)
     理事 渡辺康弘(山形)
     理事 田中英昭(神奈川)
     理事 桑原辰嘉(東京)
     理事 松井竹史(富山)
     理事 上村武(三重)
再任B 理事 東和夫(兵庫)
再任  理事 中西光景(大阪)
再任B 理事 小林健治(鳥取)
     理事 宇川英二(香川)
昇格  理事 小田利郎(福岡)

     監事 坂梨孝男(熊本)
再任  監事 菊池清二(青森)
再任  監事 楠正(東京)

注1) #は、常勤役員
2)*1 元厚生労働省医薬局食品保健部基準課長
3)*2 元厚生省医薬安全局安全対策課長
※「再任」はそのままの意味。「昇格」は今回上位職に就任予定の人。「B」はブロック代表。「降格B」はブロック代表への横滑りという見方もできます。なにも書いていない方は、今回の候補者になっていません。

今回の完全新任常務理事さん候補は、静岡の曽布川和則さん(静岡県薬剤師会会長)ただひとり。

曽布川さんは、平成二十三年度の日本薬剤師会学術大会開催地を静岡県「浜松市」(地元)に誘致した人です。明らかにそのあたりの論功行賞的な人事ですね。

浜松市には先日うなぎを食べに行きましたが、最近の土地価格の下落でも報道されていたように、以前の活気がなくなっている印象でした。これまでの学術大会開催地が「県庁所在地近辺」だった(今年の長野県でさえ、松本市じゃなくて長野市開催です)のに対して、静岡県が、グランシップなどの施設がある「静岡市」ではなく「浜松市」を選んだのは、県薬会長の地元(経営している薬局があります)だからという、すごーく微妙な理由っぽくて、イヤ。(そんなことないですよね、静岡市では、会議室が山ほど必要な一万人規模の大会は開催不可能ということですよね☆ ちゃんと静岡市案も検討したんですよね☆)

完全新任理事さん候補は、宮井さん(北海道薬剤師会副会長)、桜井さん(福島県薬剤師会会長)、長澤さん(新潟県薬剤師会会長)、亀井さん(愛知県薬剤師会会長)、森さん(愛媛県薬剤師会会長)、宮崎さん(長崎県薬剤師会会長)。

理事さんには、いわゆる「地方代表」理事ということで、「ブロック代表理事」さんが9人います。新任理事さんたちは、全員、ブロック代表です。

つまり・・・実質、曽布川さん以外は、新人さんがいないも同然。あとから追加しそうですが・・・、いまのところ、40代役員が安部さん・森さんの愉快な(褒め言葉)常務理事ふたりだけになってしまいました。50代に良い人材が多いのはわかりますが、もう少し、若手もいれないとだめなのでは?

去った人がそれなりにいます。そのなかに「処方せん記載方法変更」で活躍した岩月常務理事も含まれていますね。リベンジはしないのでしょうか。

ところで、この候補名簿の並び順、どういう順なのでしょう。偉い順か何かですか? これまで下位に書いてあった中西さん(大阪府薬剤師会会長)がいきなり理事のトップに書いてありますし、東京都の理事を外しましたし、児玉会長(大阪府薬剤師会前会長)は大阪派閥体制でいくということでしょうかねー。

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。まとめ。

『薬剤師倫理規定の注釈』を読んでいくカテゴリ。今回は「まとめ」です。

『薬剤師倫理規定の注釈』は、第十条の注釈の後に、一文、「エピローグ」みたいなものがあります。

  ☆

以上は日本のすべての薬剤師に関わる倫理規定である。

この薬剤師倫理規定は、多くの人々の前で述べる「誓いの言葉」として表現されている特徴をもっている。

この倫理規定の精神を十分に理解して、薬剤師職能業務に努めることを期待したい。

  ☆

というものですが・・・。

前文の注釈の前に、「社会の人々に対しての誓いの言葉として表現されてますので、唱和していただきたいと思います」と、書いてあります。(前文の回参照)

最初と最後に、「大事なことだから二回言った」みたいに出てくるわけですね。

最初は「ですます調」で、最後は「だである調」という時点で、国語の先生が添削したら0点の文章ですが、そのうえ、細かい部分が変化しています。

「多くの人々の前で」と「社会の人々に対して」は、だいぶ違いますよね。

「述べる」のと「唱和する」のとは、だいぶ違いますよね。

「大事なことだから二回言ったつもりで、別のことを言ってしまった」ようです。

・・・まあ、それはそれとして、「注釈」で言っていることの「まとめ」をしましょう。

  ☆

【「注釈」の、まとめ】

薬剤師倫理規定の「根源」と、薬剤師の「職能」は、日本国憲法(前文)に基づく。

しかし、「法令よりも優先して【実践】する薬の倫理が存在する」。

薬の倫理は「薬剤師倫理規定第一条」で述べられている。

薬剤師倫理規定第一条「任務」については、全ての薬剤師が咀嚼して理解していることである。つまり「倫理は自明」であるので、述べない

大事な順は、『人類愛>>一般市民>>薬の倫理>(越えられない壁)>法律>薬剤師倫理規定の根源=薬剤師の職能>薬剤師』である。

生涯学習をする理由:「一般市民のため」&「技術の進歩に追い付くため」

先人の業績顕彰=【謙虚】

後進の育成=生きがい(ただしボランティア)

最善を尽くす方法は『ファーマシューティカル・ケア』だけである。

医薬品の有効性と安全性を確保することが薬剤師の最重要の業務。

医薬品の用い方、管理保存などの適正使用が最重要の技能。

「要望に応えるのは、地域医療推進のため!」

「協調するのは薬剤師同士プラス医師のみ。他は知らない」

『「公共の福祉」「正当な理由」については無視。あくまでも、人権は守らねばならない』

『不当な利益と同じように、麻薬の取り扱いもダメ』

  ☆

こんなところでしょうか。

なお、【まとめ】に書いたことは、『薬剤師倫理規定では述べていないけれど、薬剤師倫理規定の注釈によると薬剤師倫理規定で述べていることになっているなー、と筆者が感じたこと』なので、間違えないでくださいね♪

人権人権っていうわりに、この「注釈」では、「薬剤師の人権」は、かなり無視されています。あれもこれもしなければならない・・・って、ストレスとか過労死とかいう言葉を知らないんですかね?

左巻きのインテリさんが人権の大風呂敷を世界規模で広げてみたはいいけれど、最後のほうはグダグダで、無茶苦茶になっている・・・という印象です。一言でいえば、「これ、注釈じゃなくて、中途半端なファーマシューティカル・ケア思想の押し付けじゃん」。

職業倫理は、「多様性の否定」ではなく・・・その職業を生業とするための「最低限の土台」なのですから・・・その「注釈」が、変な思想にとりつかれた感じに書いてあっては、勉強にならないと思います。

長期の学生実務実習(六年制バージョン)がはじまるにあたって、こんな注釈をほったらかしにしていて、本当にいいんですかね?

※偶然このシリーズを読んだ薬学生さんは、「注釈」を読ませてもらって、指導薬剤師さんと討論してみましょう♪

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。第十条。

『薬剤師倫理規定の注釈』を読んでいくカテゴリ。今回は、第十条です。

第九条の注釈は、『公共の福祉に関する「正当な理由」については無視し、あくまでも、人権保護は守らねばならない』というプロ市民みたいな言い分でした。

第十条、最後の条文の「注釈」は、資本主義社会への警鐘っぽいです。

  ☆

第十条(の注釈)

薬剤師は、職業的品位に反する手段で顧客を引きとめたり、不当な高利を得たりするなどの営業活動は慎まなければならない。

医薬品を販売する場合、患者の健康状態を利用して不当な利益を得ることを目的とした、職業的道徳に反する行為や協定に関与してはならない。

薬剤師として、患者および地域の人々からの信頼と尊敬を得るように努めなければならない。

特に覚せい剤や麻薬などの取り扱いや、社会的に影響の大きい医薬品の不当販売などに関わることがあってはならない。

  ☆

中途半端に具体的な、なにか「事例」があったことを匂わせる文章が並んでいます。

平成9年に薬剤師倫理規定が制定されて、平成13年にこの「注釈」が書かれるまでに、それだけ、薬剤師倫理規定第十条が守られてこなかったということなのでしょうか。

それとも・・・あれ? よく見ていくと、この話、他の条文の「注釈」で、みませんでしたか?

ほら、第三条の注釈、そのまんまですよ。

ネタ切れ?

  ☆

薬剤師倫理規定第十条

薬剤師は、その職務遂行にあたって、品位と信用を損なう行為、信義にもとる行為及び医薬品の誤用を招き乱用を助長する行為をしない。

・・・薬剤師倫理規定第十条は、「なにをしてはいけないのか」を示しています。

従って、【薬剤師として、患者および地域の人々からの信頼と尊敬を得るように努めなければならない。】という「注釈」は、第七条と混同しています。

「すでに培っている『信用』を損なう行為」を、「していけない」のです。

これから信用を得ていこう、みたいな話は、第十条とは関係ありません

さらに、【職業的道徳に反する行為や協定に関与してはならない】という言葉が、変。

「職業的道徳」が書いてあるのは「薬剤師倫理規定」ですよね。

「職業的道徳」が書いてある「規定」の中に、「職業的道徳を守る」という「職業的道徳」が書いてあるというのです。じゃあ、「職業的道徳」は、どこからどこまでを示すのでしょうか?みたいな。

患者の健康状態を利用して不当な利益を得ることを目的と】することが「職業的道徳に反する行為」の例になっていますから、これが薬剤師倫理規定のどこに反しているのかを考えると・・・・・・あれ? ないですよね。

他の条文では、「利益」については述べられていません。その行為に対する対価が正しいとか不当とか、そういったことについては考えずに、話が進んでいます。

では、薬剤師倫理規定第十条で述べているのが、利益に関する「職業的道徳」かというと・・・第十条にも、お金の話は、でていませんよね。

ポジティブ化すると、薬剤師倫理規定第十条には、

1.品位と信用、信義を保持する

2.医薬品の誤用、濫用を防ぐ

という二点しか書いてありません。

「注釈」の中のヒトが、ものすごく拡大解釈をして、話を変なほうへ広げているわけです。

で。

【特に覚せい剤や麻薬などの取り扱いや、社会的に影響の大きい医薬品の不当販売などに関わることがあってはならない。】なのだそうです。

ここで「注釈」が言う「不当」って、法律上の話(取締法があるから、みたいな・・・)に読めるんですが・・・「注釈」は「薬剤師にとっての倫理は法令以前のもの」というスタンス(前文の注釈)なんですから・・・、法令を前提とした「不当」という定義をして、それに関わることがあってはならないと言うのではなくて、「それが倫理上不当である」ことを証明・説明しないといけないのでは?

【特に

 「覚せい剤や麻薬などの取り扱い」や、

 「社会的に影響の大きい医薬品の不当販売」などに

 関わることがあってはならない。】

と、書いてある(「」は筆者がつけましたけど・・・)ので、

「どうして覚せい剤や麻薬などの取り扱いに関わってはいけないの?」(笑)

「どうして社会的に影響の大きい医薬品の不当販売に関わってはいけないの?」

という問いに対して、『自明である』と答えるのでは、「注釈」になっていないのでは?

いや、だって、麻薬の取り扱いって、薬剤師の職能だし。

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。第九条。

『薬剤師倫理規定の注釈』を読んでいくカテゴリ。今回は、第九条です。

なお、第八条の注釈は、「協調するのは薬剤師同士(+医師)のみ。他は知らない」という考え方でした。

第九条の注釈は、まあ、刑法を引用しているだけなので、あんまりツッコミどころがないのですが・・・。あいかわらず、「公共の利益」を無視した「人権万歳」っぷりを発揮しているようです。

  ☆

第九条(の注釈)

薬剤師は、医療に関わることで患者の個人の秘密を知りうる立場にある。

刑法134条により、薬剤師は「故なくその業務上取り扱いたることに付き、知り得たる人の秘密を漏らしたとき」は秘密漏洩罪に処せられる。

また処方せんや薬歴簿などの取り扱いについても、十分に個人の基本的人権を擁護することに留意しなければならない。

あくまでも、個人の人権の保護、プライバシーの保護は守らなければならない。

  ☆

「注釈」の中の人は、「人権」によほどこだわりがあるんですかね。

「刑法134条により」だけだと「?」かもしれませんから、一応、刑法の第十三章を全部載せておきます。

●第十三章 秘密を侵す罪

(信書開封)
第百三十三条 正当な理由がないのに、封をしてある信書を開けた者は、一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。

(秘密漏示)
第百三十四条 医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師、弁護士、弁護人、公証人又はこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときは、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
2 宗教、祈とう祷若しくは祭し祀の職にある者又はこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときも、前項と同様とする。

(親告罪)
第百三十五条 この章の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。

・・・というわけで、秘密漏洩罪は、信書開封罪よりも軽い罪です。

宛先人の許可なく封筒を開けたら一年以下の懲役。業務で取り扱った秘密を漏らしたら半年以下の懲役。そう、通信の秘密は、とても重要なのです。

「親告罪」ですから、「被害者」が告訴しない限りは、裁判になりません。

患者さんの秘密を同僚に話したとして、その同僚が「それ、守秘義務違反で、秘密漏洩罪だよ」と言っても、そこにはまだ「被害者」が存在しないので、秘密漏洩罪には至っていない、ということでしょうか。(話を聞いた同僚が「被害者」に告げ口すると、告訴される可能性があります)

登録販売者さん=医薬品販売業者さんの場合は、守秘義務がありますね。

法律上は、医療事務さんには、守秘義務はありません。

法律上は、薬学生にも、守秘義務はありません。

つまり、薬学生が実務実習で知りえた秘密を、「被害者」の目の前かつ公共の場でベラベラ話しても、それを罰する法律はありません。「被害者」は泣き寝入りです。

こういうとき、法で裁けないなら、指導薬剤師が実習停止にして裁くしかないと思いますが、大学の先生がすっとんできて「どうか将来のある子ですから、実習停止だけは勘弁してください」とか言いそうなのが嫌ですね。

なお、個人情報保護法の成立は平成15年ごろ(←筆者は調べてないようです)なので、平成13年の文章である「注釈」には出てきません。個人情報保護法を考慮すると、「あらかじめ使用用途を明示しておく」ことで、明示しておいた用途に関しては、個人情報を使用できます。学会発表とか、薬学的管理とか、医師とのディスカッションとか、そういった用途も明示しますので・・・処方せん、薬歴簿については「基本的人権を擁護」と大きく構えなくても問題なし。

【あくまでも、個人の人権の保護、プライバシーの保護は守らなければならない。】

と、何度も「人権」と繰り返されると、困ります。プライバシーが緩やかで世間話をするような薬局は、第二条の「注釈」で書いてあったように、「良心と勇気をもった薬剤師」とかいう人たちに「断固として阻止」されてしまうのでしょうか。前文の「注釈」のように「倫理は法令以前のもので何事にも優先」するというのなら、なにをさしおいてもプライバシー保護の設備を作らなければならないのでしょうか。

「あくまでも」なんていう表現で誤魔化していますが、ようするに、「守秘義務」の根拠となる考え方は、「刑法」による罰則への恐怖だけである、という話なのでしょうか。

倫理が法令以前のものだというならば、法令を前提として、「法令が存在するから守らなければならない」という理屈は、筋が通っていません。法令以前に、どうして守秘義務を守る必要があるのかを示さず、これが第九条の「注釈」であると胸を張られても・・・ねぇ。

薬局内で不正行為・不正請求などを行っていれば、「良心と勇気をもった薬剤師」による、その「秘密」の「内部告発(公共の利益)」があるはずなのですが、「あくまでも」という「注釈」の言葉は、それさえも否定するのでしょうか。

薬剤師倫理規定第九条

薬剤師は、職務上知りえた患者の秘密を、正当な理由なく漏らさない。

・・・ほら、「正当な理由」があれば、いいんですよ、秘密を開示しても。

法律にだって、そう明記されているじゃないですか。

公共の福祉、正当な理由・・・そういった大事なことを無視するのは、酷い話です。

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。第八条。

『薬剤師倫理規定の注釈』を読んでいくカテゴリ。今回は第八条です。

第七条の注釈では、「フフフフフ・・・・信頼を得るのも要望に応えるのも、すべては地域医療推進のため!(悪役調)」みたいなことを述べてるんじゃないかと思います。

第八条の注釈は、他の条文の内容が氾濫して、第八条の内容を埋没させる内容になっています。

  ☆

第八条(の注釈)

薬剤師は地域医療の担い手として、薬剤師の知識・技能を活用して品質の確保に努めることは、医薬品の専門家、責任者として当然の責務である。

これからの地域医療の中で、薬局薬剤師と病院薬剤師は相互に尊敬を払い密接に協力して、患者の生活の質向上のために協力することが求められている。

平成12年4月に日本医師会が制定した医の倫理綱領の注釈には「医師と薬剤師との関係も大切になってきている。薬剤師法では薬剤師に薬の説明義務を求めており、両専門職間の協力の重要性を認識すべきである」と記述されている。

また薬剤師の職域は、薬学研究・教育、医薬品の開発・製造、情報活動、病院薬局、病棟薬剤師、環境衛生、食品衛生、衛生試験、薬事行政など広域にわたっている。必ずしも直接に医療の現場ばかりではない。

薬剤師はこの倫理規定に沿って、このような広域の職域で活動している薬学の関係者に、互いに敬意を払い密接に協力して社会に貢献することが必要である。

  ☆

「地域医療の担い手」:第七条

「品質の確保」:第六条

「薬局・病院薬剤師、医師の協力」:第五条

・・・第八条の「注釈」は、なぜか、前半部分が、他の条文の内容の確認になっています。

前半、いらないですね。

第五条と良く似ていて、対象者と、アウトプットの方向が異なるのが、第八条なのですが・・・。

対象者も、アウトプットの方向も、「注釈」の考え方は、「広域」と言いつつ、すごく狭い範囲でまとまっています。

薬剤師倫理規定第八条

 薬剤師は、広範にわたる薬剤師職能間の相互協調に努めるとともに、他の関係職能をもつ人々と協力して社会に貢献する。

「注釈」における「薬剤師職能間」は「薬剤師資格を持っていることを前提とした、個々の薬剤師の就いている仕事」を指しています。また「他の関係職能」は、「このような~薬学の関係者」という表現で、実質的に、「薬剤師職能間」として示された、薬剤師資格所持者限定の話になっています。

薬剤師資格を持っていなくても、たとえば、統計の専門家や、経理のプロといった「他の関係職能」が存在します。薬の知識を普及するためのイベントのプロデューサーやタレントさんだって、「他の関係職能」です。MRさんや卸のMSさん、配送の方だって、薬剤師免許とは関係なくても、明らかに関係者ですよね。行政を言うなら、立法だって関係します。

たとえば「薬師るり」さんとか、薬剤師資格もあり、音楽活動も続けています。ものすごく社会貢献していますよね。筆者の中では神。

「相互協調」というのは、「敬意を払い」なんていう話ではなく、「すごい人たちとネットワークをつくって」くらいの意味ですよね。まあ、すごくなくても、「集合知」の力は大きいですから、「社会に貢献しよう、仲間とともに!」ですね。

第五条で「患者の利益」をアウトプットしたのに対して、第八条は「社会貢献」をアウトプットするわけですが、「社会に貢献する方法」については、「注釈」では示されません。第五条の注釈では、ファーマシューティカル・ケアという概念をムリヤリ提示したのに、こちらでは何も提示しないというのは、変な感じです。

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。第七条。

『薬剤師倫理規定の注釈』を読んでいくカテゴリ。今回は、第七条です。

第六条の「注釈」では、『最重要の業務と最重要の技能』が定義され、『情報提供にあたっては医師の協力が必須』だと述べられていました。

第七条の「注釈」は、短めです。

  ☆

第七条(の注釈)

昭和60年の医療法改正以来、医療は地域医療をもとにして行われることになった。

薬剤師は面分業の中で「かかりつけ薬局」として、地域の人々に役立つような地域医療の向上に、薬剤師の職能を発揮して貢献することが求められている。

薬剤師は地域医療を推進するために率先して地域の人々の要望に応え、人々の健康のために行動して、地域の人々から信頼されるように努めなければならない。

  ☆

これだけでは・・・注釈として・・・説明が足りないと思いますけど・・・。

昭和60年の医療法改正で何が変わったかというと、医療の地域偏在防止を目的とした「都道府県医療計画制度」の導入でしょう。

でも、それを一言で「医療は地域医療をもとにして行われることになった」と片付けるのは、飛躍しすぎでは?

現在でも、医療はその財源を国家が担当し、お金の配分を決めています。根っこを国が押さえているのに「地域医療をもとにして」というのは、国家が財源を委譲しなくても地方分権ができると呟くようなもの。

「注釈」に書いてある【薬剤師は面分業の中で「かかりつけ薬局」として、地域の人々に役立つような地域医療の向上に、薬剤師の職能を発揮して貢献することが求められている。】という部分は、冒頭部分が変なので解釈に苦しみます。たぶん、【面分業の中で「かかりつけ薬局」として】という部分が、いらない子。また、【地域の人々に役立つような地域医療の向上】っていう表現は、【地域の人々に役立たないような地域医療の向上】がありうるという指摘なのでしょうか?

もともとの条文自体もシンプルです。

薬剤師倫理規定第七条

薬剤師は、地域医療向上のための施策について、常に率先してその推進に努める。

ほら、シンプルですよね。

「注釈」では【薬剤師は地域医療を推進するために率先して地域の人々の要望に応え、人々の健康のために行動して、地域の人々から信頼されるように努めなければならない。】とまとめていますが・・・。

これ、あさっての方向にまとめています。

「地域医療向上のための施策」を「推進する」んですよ。目的は、「地域医療の向上」です。

「地域医療」を「推進するために」「要望に応え」っていう注釈では、目的が「地域医療を推進すること」になっていますよね。向上ではなく、推進。どこへ向かってもOK?

で、「地域医療の推進」のために、率先して「地域の人々の要望に応え」、さらに「人々の健康のために」「行動して」・・・って、ここでも、また、「一般市民」最優先思想のお出ましですよ。

財源がなければ、あれもこれもはできないのですから、いかにやりくりするかを含めて、できる範囲内での最善をめざすのが、「地域医療の向上のための施策」。それを横で見ているだけではなく、誰かに押し付けたままにせず、薬剤師も率先して参加して、当事者意識・責任感などをもちなさいという「倫理」ですよね。

「一般市民」の溢れる要望全てに応えれば、それが必ず地域医療の向上になるかのような妄想を、学生に叩き込んでどうするんですかね? 借金してでも今をよくしよう!という考え方を勧めている条文ではないですよ、これ。

「人々の健康のために」という「行動する」理由が書いてありますが、薬剤師倫理規定第一条ですね、ここ。

なにか行動したからといって、【地域の人から信頼される】かどうかは別問題。薬剤師倫理規定第十条とのコンボでのみ有効です。

要望に応え健康のために行動しても、「注釈」の思想では、すべては「地域医療推進のため」。第一条の注釈で「公衆衛生」、第二条の注釈で「人類愛」とか言っていたのに、いつのまにか「地域医療推進のため」に働くのだという、ご近所視点に。

これまでの暴走っぷりから、「地域」=「地球」くらいのことを言ってくるかと思っていたのですが、肩透かしされた気分です。

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。第六条。

『薬剤師倫理規定の注釈』を読んでいくカテゴリ。今回は第六条です。

第五条では、『患者の利益』が『QoL』に置き換えられるという展開でした。

第六条の注釈がまた、長いので打ち込みがメンドーなのですが、ちょっと頑張ってみます。

  ☆

第六条(の注釈)

昭和54年の薬事法改正によって、医薬品の有効性と安全性を確保することが薬剤師の最重要の業務となった。

現在の医薬品は、患者の疾病の治療効果が直接的で強力な効力を持つものが多くなってきた。そのために患者への適用は、効力の温和なかつての医薬品と比べると副作用などの安全性に注意を払うことが重要な課題となってきた。

患者のために、処方する医師と共同して医薬品の安全性を確保することは、医療の担い手として医薬品に関わる責任者である薬剤師には重大な職能義務である。

薬剤師の技能知識を活用して品質の確保に努めることは、医薬品の専門家、責任者として当然の義務である。良好な品質を持つ医薬品を患者のために効果的に適用するために、医薬品の用い方、管理保存などの適正使用が最重要の技能となった。

平成9年の薬剤師法の改正により、第25条の2として、患者への医薬品情報の提供が義務付けられた。患者の生活の質の向上のために、医薬品に関する情報を公開することが求められている。

しかし薬剤師の職能と技能を発揮して、医療行為が患者の利益になるように行う医薬品情報提供であるので、医療の担い手として医師との協力のもとに医薬品情報提供が行われなければならない。

  ☆

薬事法・薬剤師法改正をからめているのは、薬剤師倫理規定第三条・第四条的に、ヨイコトです。こういう部分がないと注釈として弱いですよね。

今回のキーワードを挙げていくと・・・

1.医薬品の有効性と安全性を確保することが薬剤師の最重要の業務

2.医薬品の用い方、管理保存などの適正使用が最重要の技能

3.医師との協力のもとに

といった三つがポイントのようです。

ついでに・・・、あいかわらず、「患者の生活の質の向上のために」という言葉がありますね。なにがなんでもファーマシューティカル・ケアにつなげたいようです。

では、条文を見てみましょう。

薬剤師倫理規定第六条

薬剤師は、常に医薬品の品質、有効性及び安全性の確保に努める。また、医薬品が適正に使用されるよう、調剤及び医薬品の供給に当たり十分な説明を行う。

はい、薬剤師倫理規定第六条では、「最重要」なことは述べられていません。

第一条で規定された「任務」遂行において、「十分な説明」という情報管理行ってくださいね、と言っているだけです。ファーマシューティカル・ケア的には最重要な業務・技能も、他の哲学においては最低限の業務・技能でしかないこともあるのですが、「注釈」の中のヒトには、そんなことは関係ないようです。

「医師との協力」についても同様。そんなこと、第六条には書いてありません。

もちろん、薬剤師倫理規定第五条・第八条とのコンボで考えれば、医師との協力も関係してきますが、「注釈」ではそこに触れていません。そこに触れずに「医師が医師が」と言われても、ちんぷんかんぷん。

医薬品の情報提供なのですから、まずは薬剤師が情報をつくりだして、それをベースに他の医療職と協力する・・・という話なら、なんとなくわかるのですけれど、はじめから、医師との協力ありき!という書きかたですからね・・・。具体的にどのように「協力」すればいいのかを書いていないので、『医師との協力のもとに医薬品情報提供が行われなければならない。』と言われても、どうしたものやら。

薬の専門家なのだから、自分で情報を集め、つくり、まとめ、活用する・・・のが先で、初めから医師ありきというのは、おかしな話です。『はじめから親をあてにして夏休みの宿題をやりましょう』なんてことを言う先生はいないと思いますが、「注釈」の先生は、そういうことを言っても平気な先生のようですね。

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。第五条。

『薬剤師倫理規定の注釈』を読んでいくカテゴリ。今回は第五条です。

前回の第四条は、

『1.一般市民のため、そして技術の進歩に追い付くため、生涯学習』

『2.先人の業績を顕彰することは【謙虚】である』

『3.後進の育成はボランティア的な生きがいである』

という楽しい注釈でした。

第五条は、注釈がとても短かったので安心していたら、なんだか変な方向に向かうようです。

  ☆

第五条(の注釈)

薬剤師は平成4年の第二次医療法改正で、医師、歯科医師、看護師とともに医療の担い手の一員になった。薬局薬剤師と病院薬剤師は互いにそれぞれの職能人として敬意と理解に努め、薬-薬連携による協力態勢を深めることが必要になってきている。

さらにチーム医療の担い手である医師、歯科医師、看護師と相互に尊敬と理解を深めて協力して、患者の生活の質向上のために、薬剤師としてファーマシューティカル・ケアに最善を尽くすことが義務となる。

  ☆

・・・薬剤師倫理規定第五条の本文も、真っ先に書いておきます。

薬剤師倫理規定第五条

薬剤師は、医療の担い手として、常に同僚及び他の医療関係者と協力し、医療及び保健、福祉の向上に努め、患者の利益のため職能の最善を尽くす。

というわけで。

「薬剤師=法律的な、医療の担い手のひとつ」ではあるのですが、「同僚及び他の医療関係者」と協力するというならば、いわゆるコメディカルも、流通も、メーカーも、行政も、全て含んで「協力」するというのが、一点目。

そのうえで、医療・保健・福祉の向上でガンバれ、という二点目が続いて。

最後に、患者の利益のために職能の範囲内で最善を尽くせ、と結論付け。

薬剤師倫理規定第五条を分割すると・・・

1.薬剤師は、医療の担い手である

2.薬剤師は、常に同僚及び他の医療関係者と協力する

3.薬剤師は、医療及び保健、福祉の向上に努める

4.薬剤師は、患者の利益のため職能の最善を尽くす。

という四つになります。

「注釈」では、法律的な「医療の担い手」同士が協力することしか想定していないようです。

「協力」に関しては、このあとの条文でも第八条にでてきます。

誰かと協力する、という部分は同じで、医療側全体に関しては第五条の守備範囲。

「薬局薬剤師」「病院薬剤師」の両者が協力していないという前提で書いてあるのは気になりますが、まあ、古い文章ですからスルー。

第五条と第八条とでは、アウトプットの方向性が異なり・・・、第五条では「患者の利益」全般に向かっているのですね。

決して、「患者の生活の質向上」なんていうものだけには向かっていません。

この「注釈」、第四条の注釈でも「患者の生活の質向上」というフレーズを使ってきました。

そして、第二条の注釈に続いて「ファーマシューティカル・ケア」というフレーズも。

薬剤師としてファーマシューティカル・ケアに最善を尽くすことが義務となる。】

・・・のだそうです。

「患者の利益」≠「ファーマシューティカル・ケア」です。

「患者の利益」=「患者の生活の質(QoL)」であると定義することで、むりやりファーマシューティカル・ケアの概念と結び付けているのです。

「QoL」なんて、「患者の利益」のごく一部に過ぎません。

『世界を救うために最善を尽くせ』という話が、『白クマを救うために最善を尽くせ』にすり替わっているわけですね。白クマを救っていれば、世界を救った気分になれるように、ファーマシューティカル・ケアを実践していれば、患者の利益になると信じているのでしょう

他にも、いろいろな方法があるはずです。

いろいろな方法があって、その中から「最善」を見つける努力こそが求められているのに、「最善は、常に、ファーマシューティカル・ケア」と決めつけることから始めるのでは、薬剤師倫理規定第五条の考え方から、だいぶ遠いように感じます。

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。第四条。

『薬剤師倫理規定の注釈』を読んでいくカテゴリ。今回は、第四条です。

第三条の注釈までで、「人類愛>>一般市民>>薬の倫理>>法律>>薬剤師」という図式が明らかになりました。

今回も、長々と、変なことが書いてありそうですよ。

  ☆

第四条(の注釈)

薬剤師はその職能として社会の人々と深い関わりあいを持つことから、生涯にわたって学習と研修に努めなければならない専門職能人である。

医療と医薬科学技術は年々進歩改良が著しい。これに伴い、薬剤師は、生涯にわたり知識と技能の習得と維持に努めなければならない。そのために(財団法人)日本薬剤師研修センターをはじめ、(社団法人)日本薬剤師会、(社団法人)日本病院薬剤師会などが薬剤師生涯研修事業として、それぞれの研修会を実施している。薬剤師はこれらの研修会に積極的に参加して、日進月歩の医療と医薬科学技術を自分のものにするように習得し、自身の技術の向上に努めなければならない。医療の担い手となる人々と協力して患者の生活の質向上のために、生涯研修は必要なものである。

また先輩の薬剤師や医療人たちの努力とその業績を理解して学び、これら先人達の献身的な努力で切り拓いてきた業績に対して、畏敬をもって正しく理解し、顕彰する謙虚さが求められる。これらの人々の業績を継承するとともに、自らの知識、技術、人格の研鑽に努めて、医療の担い手を目指す若い薬剤師たちの育成に努める。さらに将来薬剤師になることを目指す薬学生を育成することに、ボランティア精神をもって薬剤師を育成することを生きがいとして努力しなければならない。

  ☆

第三条でも用いられた、「人々(一般市民)」との「深い関わり」が全ての活動の理由づけとなる、恐ろしい脳内論理が展開されています。

「職能として人との関わりあいが深い」という話なら、他の職種だって、言えることです。

逆に訊いてみたいのですが「職能として人との関わりあいが浅い」ものって、なんですかね。この理由づけでいいなら、「職能として人との関わりあいが浅い」なら、自己研修しなくていいと主張しているとか? 変なの。

で。「生涯にわたって学習と研修に努めなければならない」≒「生涯にわたり知識と技能の習得と維持に努めなければならない」という断定の理由として、

1.社会の人々と深い関わりあいを持つこと

2.医療と医薬科学技術は年々進歩改良が著しい

という、ふたつの理由を提示されます。

どうみても、2番の理由、「科学技術の進歩」のほうが、生涯学習の理由づけとして納得できます。国家試験に「人々との深い関わりあい」関係の出題なんて、出たことありませんしね。

技術が進歩するのに伴って勉強するのは、専門職の基本。

でも、それを、「研修会参加」だのみにするのは、専門職として正しいのか、疑問。

「注釈」では、「研修会に積極的に参加して」という方向だけしか示されません。

「多くの研修会に積極的に参加した人」も、

「研修会に一度も行かずに自己研究や文献解読等を続けた人」も、

どっちも、勉強していることに変わりありませんよね。

「注釈」の記述では、まるで「最先端技術を学べる」かのように書いてありますが、実際の研修会は、そこまでのレベルではありません。予習の必要がない、具体的に何を学ぶのか前もって示されない、そんな研修会のほうが多いでしょう。

「注釈」には【医療の担い手となる人々と協力して患者の生活の質向上のために、生涯研修は必要なものである。】と書いてありますが、これ、どういう意味なんでしょうね?

もう一度読んでみてください。【医療の担い手となる人々と協力して患者の生活の質向上のために、生涯研修は必要なものである。】

・・・言い換えると、【生涯研修は必要。なぜなら、「医療の担い手となる人々と協力して患者の生活の質向上」】とか?

なんとなく、【患者の生活の質向上のために、他の医療職と協力するにあたって、生涯研修で得た知識や技能は必要でしょ?】と、言いたいのかな?

でも、薬剤師倫理規定第四条は、「他の専門職や患者との関係を抜きにした」規範なんですよね。

薬剤師倫理規定第四条

 薬剤師は、生涯にわたり高い知識と技能の水準を維持するよう積極的に研鑽するとともに、先人の業績を顕彰し、後進の育成に努める。

だれかのために学ぶのではないし、他の医療職との連携のために学ぶのでもありません。ただ、「薬剤師免許を国に返すまでは、自ら学ぶのが薬剤師である」と言っているだけです。

条文の後半部分について、「注釈」ではあれこれ述べていますが、どこまで本気なのか訊いてみたいところです。

「先輩の薬剤師や医療人たちの努力とその業績を理解して学び」

という部分までは、普通のことを言っているだけです。

「先人達の献身的な努力で切り拓いてきた業績に対して、畏敬をもって正しく理解し、顕彰する謙虚さが求められる」

「畏敬」って、先人をほぼ神格化する表現ですから「正しく」は理解できなくなりますよね。先人(ではなく、先人の業績かも…)を神様扱いしておいて、彼らを顕彰することが「謙虚(ひかえめでつつましやかなさま。自分の能力・地位などにおごることなく、素直な態度で人に接するさま)」なことだと言われても、よくわかりません。「(自分自身が神様レベルにスゴイけれど)他の神様のことも凄いと思っています」という話なら「謙虚」だなぁと思いますが・・・。

「業績を継承するとともに、自らの知識、技術、人格の研鑽に努めて、医療の担い手を目指す若い薬剤師たちの育成に努める」

という部分も、まともです。というか、薬剤師倫理規定第四条は、これしか言ってません。

ところが・・・最後に・・・

「薬剤師になることを目指す薬学生を育成することに、ボランティア精神をもって薬剤師を育成することを生きがいとして努力しなければならない」

という、超展開が待っているのです。

よくわかりませんが、ようするに、

【薬剤師の生きがいは、薬学生の育成(ボランティア)】である・・・と?

どこをどう読めば、そういう結論になるのか全く分かりませんが、こういうことを言う人が、後進を苦しめることになるんですよね。(例:アニメの製作費を格安に設定したマンガの神様)

そういうことなら、薬剤師である大学教授や学長、理事長は、ボランティア精神をもって、薬学生育成のために、超薄給でも働いてくれるんですか? と、訊いてみたくなります。

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。第三条。

「薬剤師倫理規定の注釈」を読んでいくカテゴリ。今回は第三条です。

前文で「倫理は第一条参照」

第一条で「倫理は自明」(?)

・・・という、「行ったことのない場所を訊いたら警察に行けと言われたので、警察に行ってみたら【その場所のことは教えなくてもわかるはずだから教えない】と言われた」みたいなコンボで煙に巻いて、

そのうえ際限無い「人権」を訴え、

第二条で「人類愛は法律をこえる」

と電波な主張が続いて、

第三条で、その、第二条の注釈で全否定された「法律遵守」の注釈になるのですが。

  ☆

第三条(の注釈)

医療をめぐる社会の制度は、一般市民と深いかかわりあいを持っている。そのために医療の担い手とされる者にとっては、医療に関係する法を守る義務がある。これには国が定めた法以外にも、医師、歯科医師、看護師などの関連専門団体が定めた職業規則、倫理規定なども関係している。

医療と人々との関わりの緊密さから、毎年、医療制度改革が検討されている。そのために毎年のように改正される医療と薬事に関する法規を学び、精通するよう努めなければならない。

脱税、調剤報酬の不正請求、麻薬、覚せい剤などに関する違法行為などは絶対にあってはならない。また不良医薬品の不正販売や誇大な広告販売をして不当な利益をあげることは、患者や一般市民の不利益につながるからあってはならない。薬剤師は一般用医薬品、衛生用品などの物品販売を業とし、一般市民社会と深い関わりを持っているから、このことについては格段の配慮が必要になる。

  ☆

えーと・・・。

ようするに・・・。

「一般市民(=人々)」を、絶対的な上位者と認めることから始まるのでしょうか、これ。

どこを読んでも、「一般市民と関わりがあるから」という不思議な理由で、「法律の遵守」が正当化されています。他の理由は、何も書いてありません。

うーん。

一般市民とのかかわりが薄い「薬剤師法」という身分法を、真っ先に精通し遵守するようにという話だったのですが・・・。

更に・・・

「医療と一般市民との関わりが緊密だから」という理由で、「医療制度改革が毎年検討されている」というのは、ちょっと・・・。

一般市民との関わりが緊密なものは全部、それだけを理由にして「毎年」制度改革を検討されているのでしょうか? たとえば・・・下水道・上水道や選挙の制度改革が「一般市民との関わりが緊密であるから」毎年検討されているという話なんですかね。毎年検討はされていますけれど、そういう理由だけじゃないと思うんですが。

で、「制度改革があるから」→「法律に精通しなければならない」という論理は、おかしくないですか? 制度改革がなくても「常日頃から法律に精通している」ことを求める条文だと思うんですけれど。試験があるから勉強するという論理ではなく、試験があってもなくても勉強するという話ですよね、本来の、条文の主張は。

第二条の注釈で「人類愛>>>>法律」という図式を出してきて、第三条の注釈ではさらに、「人類愛>>一般市民>>法律>>>>>>薬剤師」という図式になったようです。

「人類愛」の名のもとに、法律より尊い「人々」によってつくられた「法律」に服従するのが「薬剤師」である・・・とまあ、そんなことを、注釈は述べているようです。 

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。第二条。

「薬剤師倫理規定の注釈」を読んでいくカテゴリ。今回は、第二条です。

第一条の「注釈」では、人権原理主義が唱えられていました。人権の範囲を定めていない話で、薬剤師は人権活動家にでもならなければいけないかのようでした。

  ☆

第二条(の注釈)

薬剤師はファーマシューティカル・ケアの目的に沿って、医療の担い手として、日常から自らを自制する心構えを持たなければならないとしている。

患者とその家族や社会の人々に対して人類愛を持って接して、薬剤師職能を最大限に発揮することを心がけねばならない。人類愛こそ医療の担い手としての薬剤師にとって最も重要な信念であらねばならない。

薬剤師の職能に反する行為と認められるときには、断固として薬剤師の良心と勇気を持ってこのような行為を阻止しなければならない。

  ☆

うわー。

トンデモなキーワードがきちゃいましたよ。

『人類愛』

『職能に反する行為を見かけたら、阻止』

ということです。

「ファーマシューティカル・ケアの目的に沿う」だけでも、わけがわからないのですが。

1. ファーマシューティカルケアを実践する目的

ファーマシューティカルケアを実践する目的は、私たちが患者にサービス(専門的技能)を提供し、そのサービスに対して患者が権限を付与するような信頼関係を薬剤師と患者の間に作ることと考える。つまり、患者に選んでもらえる薬局・薬剤師になることである。

(水野薬局さんのホームページから抜粋しました)

つまり、「注釈」が述べているのは、「患者に選んでもらえる信頼関係の構築」のために「自制しなさい(正確には、心構えだけあれば自制しなくてもいい)」と、薬剤師倫理規定第二条に書いてある・・・ということです。

薬剤師倫理規定第二条

 薬剤師は、常に自らを律し、良心と愛情をもって職能の発揮に努める。

・・・うーん。書いてないと思うんですけれどー。

ファーマシューティカル・ケアも、関係ないですよね。

「常に自らを律し」で止めていますから、

 1.薬剤師は常に自らを律する。

 2.薬剤師は良心と愛情をもって職能の発揮に努める

というふたつの項目が混在しています。

常に自らを律するのは、「心構え」という努力義務ではなく、明確な行動義務です。

そして、自律と自制は異なります。

自律:他からの支配・制約などを受けずに、
    
自分自身で立てた規範に従って行動すること

自制:自分の感情や欲望を抑えること

「人から何と言われようと、自分の道徳規範に従って、行動する」ことと、「内部外部問わずいろいろな理由があれば、行動することをやめる」こととは、全く違います。

キーワード『人類愛』も、困った言葉です。

「人類愛が大事なんですよ。一緒に人類愛を信念として活動しようじゃありませんか」と、鳩山語録的なことを「注釈」は述べているのですが・・・

薬剤師にとっての人類愛って、具体的には、何?

 薬剤師は 良心と愛情をもって職能の発揮に努める

としか、書いてありませんからねー。

「愛情」を「人類愛」にもっていくのは、トンデモさんですよ。

ましてや、それが「信念」だと言うのですから、びっくりです。

セイクリッドセブン(いわゆるパワーストーン)でも身につけていれば、実践したことになるんですかね?

もうひとつのキーワード『職能に反する行為を見かけたら、阻止』も、どうかしています。

「注釈」では曖昧にしていますが、「職能に反する【自分の】行為が認められたら、【自分が】阻止する」ことはありません。

「自分で自分の行為を阻止する」とは、言いませんよね。

「阻止する」と書いてある以上、自分以外の誰かが行っている行為を止める、という意味のはず。

阻止するにあたっての「理由・状況」に挙げられているのが「薬剤師の職能に反する行為と認められたとき」なのですけれど・・・。

薬剤師の職能って、確立しないグレーゾーン的なものが多いし、そういうもののなかから、確立していく職能もあるのですが・・・明確に「反する」というと、たとえば「診断(医師固有の職能)」ですかね? そうなると、証をしっかりみる漢方相談薬局は阻止されちゃうわけですか? なにかおかしくないですか?

 薬剤師は 良心と愛情をもって職能の発揮に努める

と書いてあるのですから、人の行為を阻止するのは、明らかに、いきすぎ。

「信念」をもとに、「断固として人の行為を阻止する」って、どこかで聞いたことがある、迷惑な人たちなんですよね。そこに愛情はあるのでしょうか。

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。第一条。

「実務実習指導の手引」の冒頭部、「薬剤師倫理規定の注釈」を考察するカテゴリ。二回目は、第一条の注釈を読んでいきます。

前文の注釈では、日本国憲法より薬剤師法第一条のほうが偉い、みたいな話をされてしまいました。「注釈」の筆者は、たぶん「友愛思想」の持ち主なのでしょう。

  ☆

第一条(の注釈)

薬剤師の職能を遂行するとき、常に心すべき任務は、健康を損なっている人の人権とその人の生命を尊重することである。

この心構えのもとに薬剤師法第一条に明記されている薬剤師の任務「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする」として与えられた職能としての薬剤師の任務を果たすことを、本倫理規定の第一条に掲げている。

この薬剤師の任務については、すべての薬剤師が十分に咀嚼して理解していることである。この薬剤師の任務を重く受け止めて、薬剤師の職務を果たすことに努めることを本分とすべきである。

公衆衛生の向上と増進は、地域医療の担い手としての薬剤師には21世紀に向かって特に求められるものである。わが国は衛生薬学分野で諸外国に見られない大きな業績をあげてきた。また学校薬剤師というわが国独自の制度をもち、公衆衛生活動に薬剤師は薬学技術を発揮してきた。このような活動は公衆衛生、環境衛生分野としてこれからも一層重要なものになってくる。

  ☆

人権と生命、どっちをより尊重するの?

という問いかけに、

「どっちもだ!」と言われる感覚です。

・・・いや、それ、答になってないですし、質問も酷いです。

実のところ、前文によれば、生命保持は、「人権の最も基本的な」ものなので、注釈のように「健康を損なっている人の人権その人の生命」と併記するのはおかしいわけです。人権を守れば、生命は真っ先に守られるのですから。

第一条に明記されている「個人の尊厳の保持」は、「人権」と言いかえてしまうと、意味を見失います。ここ、ポイントです。テストにはでませんけど、薬剤師の仕事上、物事を疑ってかかる姿勢のあるなしはとても大事です。ぽやや~んと流し読みしないで、常にツッコミの機会をうかがいましょう。教育者は、一生懸命ツッコミどころをつくってくれますから。

で、「この心構え」で、薬剤師法第一条を行うことが、薬剤師倫理規定第一条ですよ、と、注釈ではつながるようです。

「この」心構えの「この」って、注釈で、その前に書いてあること、「常に心すべき任務(=人権尊重)がある」ってことですよね。

「前文の注釈」では、「実践されない倫理には意味がない」と書いてありましたので、「人権を常に意識していること」の実践が必要になります。

さあ、困りました。人権って、一口に言われても、なにをしたものやら。

人KENまもる君、人KENあゆみちゃんという、その道のプロにでも訊けばわかるのでしょうか。

「注釈」に従うと、とても難しくなります。「難しくなる」というより、何を言っているのか曖昧になると言ったほうがいいでしょうか。

だだっ広い「人権」の世界の中の、『個人の尊厳の尊重』と『生命の尊重』のふたつだけを対象にして明記しているのが、薬剤師倫理規定第一条です。他のことはとりあえず無視してOK。

更に続いて。

「この」薬剤師の任務について、全ての薬剤師が咀嚼して理解しているという言い切りが始まるのですが・・・現場の薬剤師は、「注釈」に書いてあるような理解はしていないと思いますよ。(注釈の解釈が変なんだもん☆)

任務を重く受け止めるのが正義なら、本分が忙しくて学生実習の学生にかまってあげられなくても、クレーム受付しないでほしいですね。勉強(本分?)が忙しくて部活動に出席しなかったら文句を言われた・・・みたいな話ですよね、これ。

公衆衛生の向上と増進の話はついていけないのでパス。

21世紀に向かって」求められるもの=「公衆衛生の向上と増進」という認識ですが、西暦2001年から西暦2100年までの100年間が21世紀ですから、もう10年ほど経過しています。ここは、いったん「総括」して、新しい注釈を入れる必要が・・・あるんだかないんだか・・・。いつまでも古い注釈を改定もせずに「指導の手引」に使っているのは、違和感があります。『薬剤師会って、実は倫理のことは棚上げしたいんじゃないの?』みたいな。

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『薬剤師倫理規定の注釈』の考察。前文編。

薬局薬剤師のための薬学生実務実習指導の手引き」には、1ページ目より前に、十ページほどの口絵ページがあります。

内容は、『薬剤師綱領』『薬剤師倫理規定』『薬剤師倫理規定の注釈』『はじめに』『目次』の、五つ。

いわゆる、学生さんがブログで「倫理規定なんてものを全部、正確に覚えさせられてさー、正直つらい」と嘆く部分ですが・・・。

大丈夫です。薬剤師倫理規定を暗誦できる薬剤師なんて、まず、いませんから

薬剤師倫理規定の擬人化キャラを書いている筆者なんか、条文自体はコピー&ペーストばかりで、ろくに覚えていません。いいかげんです。条文を覚えられないから擬人化キャラで覚えることにしたくらいですから。

で、そんな調子で、「ぼくのかんがえるやくざいしりんりきてい」ばかりやっているのはよくない、「他の方の考える薬剤師倫理規定」についても書いておかないといけないのかな~、と反省しまして、『薬局薬剤師のための薬学生実務実習指導の手引き』における『薬剤師倫理規定の注釈(『薬局実務実習書』(平成13年・日本薬剤師会作成)より抜粋)』を読んでいくことにしました。

これで、「実務実習の倫理関係カリキュラム、どうやって教えようかなー」と悩んだら、このブログを最初から全部読ませるだけで解決しますね。しないかな。解決すると思うんですけれど。時間も潰れるし。どうでしょう。教えて偉い人。

 ☆

 『薬剤師倫理規定の注釈』

平成9年10月、日本薬剤師会は「薬剤師倫理規定」を改定しました。本規定は、前文と本文10条より構成されています。この薬剤師倫理規定は、社会の人々に対しての誓いの言葉として表現されていますので、唱読していただきたいと思います。

 ☆

という出だしから察するに、まず、基本的に、儀式的な誓いの言葉として、呪文やお経のように、『声に出して読みたい倫理規定』であるようです。呪文やお経も、この「声に出す」部分で挫折する人が多いので、勘弁してほしいのですけれど・・・。(※『ホイミ!』とか『エクスペクト・パトローナム』くらいでもギブアップなのに『天光満る処に我はあり、黄泉の門開く処に汝あり。運命の審判を告げる銅羅にも似て、衝撃を以って世界を揺るがす者。此方、天光満るところより、彼方、黄泉の門開く所へ、生じて滅ぼさん。来たれ!神の雷!インディグネイション!』くらいの長さを誇る薬剤師倫理規定の各条文を声に出すのは、素面ではできないですよ、たぶん)

で、今回は、『注釈』の「前文の注釈」について。

 ☆

前文(の注釈)

 この前文で、本倫理規定の根源は、日本国憲法に基づいていることを明らかにしている。すなわち、日本国憲法第13条に「すべての国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」と個人の基本的人権と人間の尊厳とを明記し、その上で第25条に「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と述べ、個人の尊重に立脚した生命健康権を保障している。

 薬剤師の職能は、日本国憲法の前文に述べられている国民の安全な生存権、全世界の人々が平和のうちに生存する権利があること、および基本的人権、個人の尊重、公共の福祉、国民の生存権などに基づくことを述べている。

 しかし薬剤師にとっての倫理はこれら法令以前のもので、何事にも優先するものである。ここで言う薬剤師の倫理は、存在することだけでは倫理とは言えず、実践することによってはじめて倫理となるものである。この前文には薬剤師法に定められている薬剤師の任務としての調剤をはじめ、医薬品の創製から供給、適正な使用に至るまで、確固たる薬の倫理が求められていると明記している。

 ☆

注釈は手打ちで引用したのですが・・・。けっこう、長かったです。長い文に関しては人のことは言えませんので、もごもごもご・・・。

薬剤師倫理規定「前文」

 薬剤師は、国民の信託により、日本国憲法および法令に基づき、医療の担い手の一員として、人権の中でもっとも基本的な個人の生命・健康の保持促進に寄与する責務を担っている。
 この責務の根底には生命への畏敬に発する倫理が存在するが、さらに、調剤をはじめ、医薬品の創製から供給、適正な使用に至るまで、確固たる薬(やく)の倫理が求められる。
 薬剤師が人々の信頼に応え、医療の向上及び公共の福祉の増進に貢献し、薬剤師職能を全うするために、ここに薬剤師倫理規定を制定する。

・・・というのが、注釈で言う「この前文」ですから、

もうすこし軽く書けば、注釈の内容は、

1.薬剤師倫理規定の「根源」は、日本国憲法(第13条、第25条)に基づく。

2.薬剤師の「職能」は、日本国憲法(前文)に基づく。

3.「法令よりも優先して【実践】する薬の倫理(=薬剤師倫理規定?)が存在する」

という三点だということでしょうか。

薬剤師倫理規定第三条が「法令遵守」なので、3番目の理論は最初から挫折。

「法令よりも優先すべき」である「実践しなければ意味がない誓い」に「法令を守る」という誓いが書いてあるのですから・・・いきなり矛盾するわけです。困りました。

「倫理より法令を優先しなければ第三条は実践できない。法令よりも倫理を優先しなければ意味がない」?

・・・変なの。

あれかな、ロボット三原則のように、「1,2に反しない限りにおいて」3が成立するのかもしれません。

あるいは、日本国憲法が、トンデモな方向に変わるようなことがあれば、3が生きてくる、とか?

で、3に該当する「薬(ヤク)の倫理」ですが。

存在する、というだけで、それって何なのかという大事な部分が抜けているんですよね。本文も、注釈も。注釈なんだから、書いておいてくれればいいのに。

「法令よりも優先して【実践】する薬の倫理」は、「薬剤師倫理規定」で表現されているはずですから、どのあたりの条文がそれに該当するのかなー・・・と探すことになりそうです。

しばし、座禅を組んで考えます。

ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク

だめだぁ・・・。

閃かなかったので、再度、注釈を見直します。

「確固たる薬の倫理が求められていると明記している。」

・・・むむ。

ここだけ読めば、「求められている」と「明記されている」だけで、「確固たる薬の倫理が明記されている」わけではないようです。

でも、【この前文には薬剤師法に定められている薬剤師の任務としての調剤をはじめ、医薬品の創製から供給、適正な使用に至るまで、確固たる薬の倫理が求められていると明記している。】という流れだと、「薬剤師法第一条≒薬剤師倫理規定第一条」が「確固たる薬の倫理」として「求められている」ことになりませんかね・・・。

第1条 薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。

創製とか適正な使用とか、ひっくるめて、「その他薬事衛生」ですからね。

うーん・・・この注釈では、「薬(やく)の倫理」って、薬剤師法第一条ですよと言いたいのでしょうかねー。で、それは、法律より優先される、と。「根源」「職能」の基であるという法律・・・日本国憲法より、薬剤師法の第一条である「薬剤師倫理規定の第一条」が大事、と・・・そういうことなのでしょうか。

・・・この「注釈」、これまでに数万人の薬剤師が読んでいるはずですけれど・・・。

誰も、おかしいと思わなかったんですかね・・・。

(注釈の解説を試みようとして、注釈があまりにもアレなため、初回から挫折しております。)

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日経DI。三浦委員インタビュー。超絶言い訳がスゴイ

日経DI三月号。中医協の三浦委員がインタビューを受けています。

とりあえず、お手元の日経DIをご覧ください。

中医協での「前任」山本信夫副会長から「大変な時期だけどよろしく」と言われたという三浦委員。札幌との行き来ですから、時期&移動が、それはそれは大変だったと思います。(山本信夫副会長は東京の人です)

就任後まもなく、社会保障審議会による改定の基本方針がほぼ固まりましたし、中医協でも既に議論が進められていた状況の中での参加でしたので、今回については、「自分が何かを変える」ことは容易ではないと感じましたね

という感想を述べていますが・・・、「容易ではないと感じたけれど、がんばって、変えました」という話ならわかるのですが、「容易ではないと感じて、実際に何も変えられませんでした」という話だったら、みんな怒るんじゃないですかね。

※ここで、参考資料として、このブログで以前に書いた『中医協議事録でみる三浦委員の活躍度』シリーズを読んでみてください。

第四コーナーを回って最後の直線コースに入ったところ』から議論に参加して、議論レースを盛り上げた診療側新任委員が三人いた一方で、

第四コーナーを回って最後の直線コースに入ったところ』から議論に参加しているからという理由で、完走したことだけで満足している診療側新任委員が一人だけいたのだ

・・・ということが、よくわかります。

診療側の新任委員は、嘉山委員を筆頭に、突っ込んだ議論、前例主義の打破、議論済みとされる話の再検討、従来型の説明ばかりの議事の改革などを積極的にやっています。喧嘩腰の討論ばかりです。

新任であっても、問題意識・当事者意識がしっかりあるならば、議論には参加できるんです

三浦委員が他の診療側新任委員さんの意見に対して、「私もそう思います」「賛成です」のような意見を出していたかというと、そんなこと、全員に訊かれでもしない限り、していません。議論が熱くなると、賛成とも反対とも言わず、黙っているだけ。

「第四コーナーを回るところまで議論に参加していた人」のあとを継いだだけだから、何も変えられないんだと。前任者がおぜん立てしてくれなかったから、変えられなかったと。あるいは、前任者が引き継ぎをしてくれないから、議論に参加できなかったと。そういうことを、三浦委員は言っているようです。

これ、「第四コーナーを回るところまで議論に参加していた人」、つまり、山本信夫副会長がダメだったという話ですよね、ようするに

もし中医協の前任者のせいではなく、『社会保障審議会による改定の基本方針がほぼ固まった』ことを「変えられない」理由とするならば、社会保障審議会のせいにしたいということです。山本信夫副会長は、社会保障審議会医療部会の委員ですから・・・やっぱり、山本信夫副会長がダメだったという話になるのですけれど。

中医協でも、「根本的にここを見直すべきなのではないか」という意見を出しても、「そこはもう議論したところなので」とか、「かつて議論した結果こうなっている」と言われてしまうのです。そこに対して歯がゆい気持ちはありました。それは私だけではなく、今回、中医協の委員に新たに選ばれた皆さんがそう思ったのではないでしょうか

と、三浦委員は述べています。

この発言は、「根本的にここを見直すべきなのではないか」という意見を、三浦委員が何度か出しているということ前提ですよね。中医協の議事録はぽっかり抜けているところがありますから、そこでの発言なのでしょうか。現在公開されている議事録には、そういった意見を述べた形跡が・・・うーん・・・読みとれないです。「根本的な見直し」を迫るのであれば当然用意すべき「資料」を、三浦委員は、「医療経済実態調査に係る意見について」(診療側の全委員が提出している宿題)以外は提出していないですしね。

歯がゆく思っただけで、おしまい。そんな自分(三浦委員)と、歯がゆく思うくらいに議論の中心にいた他の新任委員とを同列に扱う、【それは私だけではなく、今回、中医協の委員に新たに選ばれた皆さんがそう思ったのではないでしょうか】という言葉には、違和感を感じました。

他の委員の方は「医師会代表」枠がなくなったため、ある意味新規&病院枠。三浦委員は、山本信夫委員から引き継いだ「薬剤師会枠」です。「もう議論した」り「かつて議論した」りという話の「議論に加わった人」には、薬剤師会枠で出席していた人が含まれます。最近で言えば、漆畑・山本ライン。同じ薬剤師会代表なのに・・・彼らの参加した「かつての議論」のせいで、三浦委員の考える「根本的に見直すべき問題」が残ったまま、議論をさせてもらえないのでしょうか。「大変な時期だけどよろしく」というエールをおくられた相手こそが、最大の敵だったという話に見えます。

インタビューは続きます。「キモ」となる発言は、以下の通り。

でも、そういう中で議論をして、切に感じたのは、常に患者さんの立場だったり、国民の目線で話をしないといけないということです。「薬剤師はこう思う」という声ばかり上げているようでは、相手に納得してもらえないのです

ということですけど。そんなことは、あたりまえです。「切に感じた」という表現は、「これまではたいして考えていなかったけれど」という前提をもった表現ですよね。今までそんな考えで日薬の理事をしていたのかと、とても驚きました。せめて「議論をしながら感じる」のではなく、「前任者からの引き継ぎ段階で覚悟」しておけば・・・とも、思いますけれど。

「薬剤師がこう思う」のは「患者さんに対する最善尽力義務を果たすために」という目的があります。薬剤師倫理規定第五条ですね。目的を見失った「声」をあげたって、無視されるのは当然です。

で、『患者さん目線』の例として、三浦委員は【口内崩壊錠から普通錠などへの剤形変更】をあげて、【薬剤師の声を受けて、裁量を広げてもらったものです】と話します。

患者さんのメリットを強調して、納得してもらいました・・・という話の主語は、「三浦委員が」です。で、「誰に」裁量を広げて「もらった」んですかね。どういう議論で?どんな過程で? そういう部分が、すごく不透明です。当初の剤形変更案では、外用の軟膏もクリームも変更可能で、そこまで変更可能なのに先発併売品の変更は不可能っていう案がでてましたけれど、これ、三浦委員が、そういう案にするよう、具体的に事務局へ頼んだとでもいうんですかね

剤形変更についての議論は・・・、「短冊」という変な専門用語で呼ばれているらしい「具体的な文章」をつくり、事務局が提示したのは二月三日分の資料。

二月三日に、議論をしたわけですが・・・現在公開されている議事録には、三浦委員が「口内崩壊錠から普通錠などへの剤形変更」について、メリットを主張した場面はありません。剤形変更案に関しては、外用剤の件など、他の委員から修正意見が出た程度。

三浦委員はインタビューに対して『こう説明することで、医師の方々にも納得していただくことができました』と言っていますが・・・それ、いつ、どこで話したのでしょうか? まるで、中医協の議論の中で医師を説得したかのような言い方ですけれど。

今後公表される部分の議事録に、その雄姿を探したいと思います。

  ☆

おまけ。

インタビュー後記にて、中医協と札幌薬剤師会の会合の両方に出ていて大変だった・・・的な話がでていますが、全国の薬剤師の代表なのですから、もっとブレーンと相談するなり資料を作成させるなり、議論にあたっての「武装」をかためるということは考えなかったのかな・・・

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薬剤師会。所信表明に今頃返答。そのうえ内容が酷いかも。

Syosin01

Syosin02

日薬が、今頃、変な文章を提出したようですよ。

(原文は、日薬のホームページでご覧下さい)

日本医師会は、三月二日に、唐澤会長名で意見書を提出していますので、じつに二週間遅れ。

日本医師会の意見書では、

 1.今後も意見交換しましょう。

 2.医師会の政策、提言を検討の土俵にあげてください。

 3.財務省と対峙しなさい。

 4.中長期のビジョンを示しなさい。資料は日医も作ります。

 5.総論はこの程度ですが、個々にその都度意見を述べます。

といったシンプルな構成になっています。

日本薬剤師会の意見書は・・・

 1.ネットプラス改定、ありがとう。

 2.日薬はこれまでの政策に一貫して反対してきました。

 3.次もネットプラス改定をお願いします。

 4.憲法25条的に、優れたOTC開発促進施策が重要ですよね。

 5.的確なリーダーシップを発揮してください。

 6.薬剤師も今まで以上に努力する覚悟です。

といった構成ですが、言いたいことが分かりにくいです。

しかも、「言いたいこと」自体をくらべてみると、

薬剤師会のほうが、建設的な意見を述べていないことは、明らかです。

医師会が対等な議論を求めているのに対して、薬剤師会は結果のおねだりしかしていません

それだけではなく、自らの首をしめる意見を提出しているのです。

『情報提供も政策提言もするから、財務省を仮想敵とみなして一緒に頑張ろうと宣言する』医師会と、

『(自民党の参議院候補を抱えているくせにこれまでの政策に一貫して反対でしたと述べ、(薬価ベースで考えればマイナス改定なのにプラス改定だと喜び、次も(「ネット」で)プラスならOKという言質を自らとられにいき、スイッチOTC促進で窮地に立たされる診療科の医師のことなど見向きもせず)、(年金のこと以外よくわからないと公言する長妻大臣に医療のリーダーシップをとれと言う』薬剤師会と・・・。

こういう文章を提出する前に、専務理事さんとかが、チェックしないんですかね?

医師会の「大人の意見」に対して、薬剤師会は「子供の感想」を提出した・・・というところ。

あとだしジャンケンで負ける感覚です。

また、医師会の意見書は、あくまで「私」、つまり唐澤会長が(日医選挙の結果を問わず)責任をとる書きかたであるのに対して、薬剤師会の意見書は、「本会」、つまり薬剤師会の総意としての書きかたになっています。会長が変わっても、この文章は残るんですよね・・・。

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日薬役員選挙。こんな投票方法でいいの?

選挙結果が出ました(だいぶ前に)。

総児玉体制です。イヤナクモユキニナッテキマシタ。

まあ、結果はともかく。

この選挙、どういった方法でやっているのでしょうか。

え? 選挙だから、一人一票を投じてるんでしょって?

違いますよ。

日本薬剤師会の役員選挙は、「不人気な誰かを落とすための選挙」であって、「有能な人材に託す選挙」ではありません。

監事の得票総数 115+112+53=280票

副会長の得票総数 122+114+114+109+104+66=629票

代議員定数は150名です。

代議員一人当たり、監事候補の選挙には2票、副会長候補の選挙には5票が与えられている?ようです。

二人当選だから2票ずつ投票できて、五人当選だから5票ずつ投票できる?

この選挙方法って、ものすごく現職(とか、再任とか)に有利なのですが・・・。

新人潰し選挙というか・・・。(今回、ホントの新人さんは飯島候補のみ)

ここまで露骨な選挙ですからねー・・・。

ある程度の「足切りライン」は必要なんじゃないですか?

たとえば・・・

ひとりの候補に全員が投票すると、得票数は150票ですよね。これを「信任率100%」とみなします。

150票のうち、薬剤師国家試験を見習って、7割5分くらいは獲得していないと、「信任率」不足で当選しないという「足切り」設定なんか、どうでしょうか。

えーと、7割5分・・・112.5票ですから、113票が、当選ラインで、それ以下は、足切り。

今回の選挙でいうと、山本さん・前田さん・飯島さんが足切りに引っ掛かります。

定数に満たなければ、副会長は空席でいいような気もしますが、どうしても必要なら、仕方がないので、決選投票で、代議員が各「1票」ずつ持って投票、上位から定数が埋まるまで当選、という方法でしょうか。

代議員の持ち票が各1票ずつなら、多少は番狂わせもあるでしょう。

え、この方法も無茶苦茶ですか?

まあ、足切りを設ければ、そのぶん、現職は組織票獲得にいそしむだけかもしれませんしね。

ようするに、もともと無茶苦茶な選挙なんですよ。

市議会議員選挙で、「市民代表」が「市議会の定数分の票を持っている」ような話ですよ。

名古屋市議会あたりで、市民代表一人が75人の委託を受けて、75票持って投票するとか、そんな選挙です。

児玉会長が大好きな「代議員だから、後ろに666人いる」という話がありますが、代議員は、重複しない薬剤師会会員666人に、投票行動の是非を訊いていますか? (そんなことしていません。全体で委任状をもらって歩くだけです)

各県薬の代表である代議員さんたちは、会員投票などで投票行動を決めていますか? (そんなことしていません。委任状を錦の御旗としています)

代議員さんたちは、各県薬内で選挙の結果「代議員」になっていますか? (だいたい県薬会長や理事会による指名、あるいは恒例のヒトが長期に居座っていて、各会員のことなど無視してます。誰が代議員なのか知らない会員も多いかなー)

・・・二年後に向けて、選挙制度改革。やってみたら、面白そうです。

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数量ベースで遊ぶ。更にふざけた追補版。

「点眼薬はどうするんですか?」という質問は受けていませんが、「数量ベースで計算してみる遊び」では触れなかったので、一応、考えてみます。

 →とりあえず、該当エントリーを読んできてください。

【テキトーに提案してみた計算方法】

.単位を決めているのは国なのだから、まず、単位の統一が必要なはず。少なくとも、点眼剤などの同一剤形のものについては、「瓶」「mL」が混在していては計算不能なはず。とはいえ、規格を今から変更することは(面倒だから)できないという話でしょうから・・・、もしできないのだったら、今ある規格を、なにか、統一した数値に『変換』できるようにすればいいわけです。

.なにをもって『変換』するのかといえば、内服薬処方せんの様式変更議論の流れからすると、「大人の一回用量」であるはず。ムコダイン250mgの後発品を1回2個使用する場合とムコダイン500mgの後発品を1回1個使用する場合とで、変換しなければ使用量二倍の差がつくわけですけれど、「大人の一回用量」=「1」とすれば、どちらも「1」で計算できます。子供の粉薬なども変換できます。半錠での調剤も、きっちり「0.25」のような数値が出ます。

.レニベースは一回5~10mgだから一回量が定まらないじゃん!というケースもあります。その場合も、国がどこかに基準を設定すれば解決。「用量の最大量を、後発品使用率算定における、大人の一回量と定義する」みたいに。で、実は、今から定義しなおさなくても・・・↓

.なんか計算が面倒~な気がしてきますが、イマドキのレセコンのメーカーは、薬剤データ入力の際に、「既に」チェック用に「大人の一回用量」を入力していますから、そちらの数値を参照して、割り算を一回させるだけで、だいたい、できちゃうんですよね・・・これ。

(以上、再掲)

「大人の一回用量」で割ると言っても、点眼剤や軟膏の「大人の一回用量」だと、割れないじゃん☆ という疑問が生まれるわけです、普通。

「今の計算よりはましでしょ♪」という遊びで作った計算方法なので、確かに、外用剤には向いていません。

一応、そのまんま、計算してみると・・・

点眼剤A【瓶】
 「点眼剤の大人一回用量」が、「片目点眼1滴」と考えます。一本あたりの「滴数」情報はメーカーから示されていますから、それを使って「108」とか「80」とか、数値を確定できます。

点眼剤B【mL】
 「点眼剤の大人一回用量」が、「片目点眼0.05mL」のように考えます。点眼一回一滴あたりの「mL」情報はメーカーから示されていますから、それを使って「108」とか「80」とか、数値を確定できます。

後発品の存在しない点眼剤に関しては、今よりも「数値」が格段に(百倍くらい)大きくなりますが、まあ、そのあたりは「統一感」重視ということで目をつぶることになります。

軟膏(g)の場合、メーカーが推奨する「一回使用量(g)」で割りたいところです。でも、【適量】と書いてある場合がほとんどなので、メーカーに全製品の適量を提示させでもしない限り、ここで頓挫します。

・・・・・・やっぱり、外用剤は数値計算に向いていませんね。

仕方がないので、内服剤と外用剤とは、別個に計算。

たとえば・・・

内服剤は「大人一回用量割り」で計算して、数量ベースの「内服剤後発品率(%)」を算出。

外用剤は、カテゴリごとに別個計算。大人一回用量割りは適用せずに、A「点眼と軟膏は一瓶・一本単位に統一、シップは一袋単位に統一」かB「点眼はmL単位に統一、軟膏はg単位、シップは枚単位に統一」のどちらかを基本として、剤形別に数量ベースの「外用剤後発品率(%)」を算出。バラバラの単位を、ムリヤリ統一させます。

(「内服剤後発品率」+(剤形別「外用剤後発品率」の総平均))÷2 =「全体後発品率」

ということにして、数量ベースの後発品率を算出するとか、どうですかね。(賢明な読者の方は、この時点で、ダメそうな結果が見えていると思いますが・・・

一応計算。

点眼 1瓶/3瓶 33%

軟膏 30本/50本 60%

シップ 20袋/20袋 100%

平均(%):193÷3≒64%

点眼 5mL/15mL 33%

軟膏 150g/250g 60%

シップ 120枚/120枚 100%

平均(%):193÷3≒64%

ここまでで、カラクリが見えてきましたでしょうか?

内服剤後発品率が10%だとしても、外用剤後発品率が50%を超えていれば、全体で、30%を超えていることになってしまいますよね。

そう・・・外用剤のカテゴリのうち、半分が「100%」だったら、数量ベースで30%、達成です。

100%であればいいので、「三ヶ月間に1個だけ使い、それが後発品だった」というケースでも、問題なし。これ、実際の数量として「たくさん」使う内服剤よりも、外用剤における後発品率(%)がものをいう、めちゃくちゃな計算方法です。

この計算方法だと、軟膏、座薬、シップを全て後発品に切り替えるだけで、大半の薬局は後発品率30%を超えます。小さな薬局には優しい仕組みかも。

どうみても、めちゃくちゃですが、国(というか薬剤管理官さんのグループ)は「後発品率目標を達成」できれば、それでいいのでしょうし・・・現場も一時的に儲かるので、めちゃくちゃな計算方法でも、いいんじゃないですかね。もともとめちゃくちゃなんだし。

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第三十九回「服装のお話」

服飾デザインに関してはまったくできないため、テキトーにしましたが。

絵のうまい人に頼めばできたかもしれない、服装への擬人化反映について。

 腕や肩の見え方:幼稚さ。長袖ほど大人。難解。

 制服の着用:法律遵守の程度。私服に近いほど自由。

 足の見え方:寛容度合い。隠れているほど頑固。

前文 【れい】

 肩丸見え。翼付きの私服。生足。

  超幼稚、法律を超越、とても寛容。

第一条 【ひとみ】

 袖なし。別の学校の制服。スカート短い。生足。

  かなり幼稚。とても自由。とても寛容。

第二条 【ふたば】

 長袖。改造看護服。スカート長め。生足。

  難解。自由。けっこう頑固。

第三条 【みつひ】

 長袖。無改造制服。スカート長め。黒タイツ。

  難解。法律徹底遵守。頑固一徹。

第四条 【よつな】

 袖が破けてる。一応制服。スカート普通。生足。ブーツ。

  幼稚。それなりに法律重視。中庸。

第五条 【いつめ】

 半袖。体操着。ブルマ。生足。運動靴。

  やや幼稚。まあまあ自由。とても寛容。

第六条 【むつき】

 長袖。未来服。スカート長め。ブーツ。

  難解。自由。ものすごく頑固。

第七条 【ななせ】

 長袖。改造制服。スカート普通。ブーツ。

  難解。やや法律重視。中庸。

第八条 【やつね】

 半袖。改造エプロン制服。スカート普通。

  やや幼稚。やや法律重視。まあまあ寛容。

第九条 【ここの】

 長袖。探偵服。長ズボン。

  難解。法律無視。頑固。

第十条 【とうあ】

 巫女服。

  難解。法律超越。頑固。

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Re:第十条 白峰とうあ

薬剤師倫理規定『第10条』娘

010toua02blogj

  御薬学園高等部3年生
   
白峰とうあ

   茶道部・華道部・日本舞踊部の部長を兼任。
   学園の品格を象徴する、下級生憧れのお姉さま。
   普段は巫女さんとして神社で書を認めている模様。

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Re:第九条 茶森ここの

薬剤師倫理規定『第9条』娘

009kokono02blogj

   御薬学園中等部1年生
    
茶森ここの

   数々の難事件を解決してきた凄腕少女探偵。
   正義と真実を求めて、今日も聞き込みと現場探索。
   昔はヤク中(ヤクルト中毒)だったが克服したらしい。

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Re:第八条 黄土やつね

薬剤師倫理規定『第8条』娘

008yatsune02blogj

   御薬学園中等部2年生
   
  黄土やつね

   世界を駆け巡る学生社長。
   「金が回れば人が回って幸せも回る」が社訓。
   えせ関西弁のお調子者で、ハワイ出身との噂。

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Re:第七条 紫炎ななせ

薬剤師倫理規定『第7条』娘

007nanase02blogj

 御薬学園高等部3年生
  
紫炎ななせ

   無敵のカリスマ生徒会長。
   反対勢力をねじ伏せて、やると決めたら即実行。
   すべては、自分と学園の面白さのために。

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Re:第六条 水野むつき

薬剤師倫理規定『第6条』娘

006mutsuki02blogj

 御薬学園中等部3年生
   水野むつき

   誰が呼んだか、学園の全てを知る副会長。
   情報統制から備品管理まで、高速処理。
   「こんなこともあろうかと」が定番台詞。

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Re:第五条 赤坂いつめ

薬剤師倫理規定『第5条』娘

005itsume02blogj

  御薬学園中等部3年生
   
赤坂いつめ

   スーパー陸上助っ人少女。
   頼まれたら引き受けて、全力全開手加減なし。
   失敗しても、ご飯があれば立ち直るのはご愛嬌。

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Re:第四条 黒岩よつな

薬剤師倫理規定『第4条』娘

004yotsuna02blogj

   御薬学園高等部1年生
   黒岩よつな

   泣く子も笑顔にかわる、史上最強の番長さん。
   気がつけば側で勇気をくれる、子供と年寄りに
   好かれる歴史オタク。実家は病院兼託児所。

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Re:第三条 青山みつひ

薬剤師倫理規定『第3条』娘

003mitsuhi02blogj

   御薬学園高等部2年生
   青山みつひ

   校門前を地獄に変える、鬼の風紀委員。
   学園長の遅刻を咎めて罰を与えたという伝説あり。
   メガネが白く曇るとき、黒い天使が舞い降りる。

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Re:第二条 緑ヶ丘ふたば

薬剤師倫理規定『第2条』娘

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     御薬学園高等部2年生
     緑ヶ丘ふたば

   いつも忙しい、頼れる保健委員さん。
   基本ほんわかムード。ときおり説教モード。
   趣味は、ボランティアと青汁づくり。

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Re:第一条 桃園ひとみ

薬剤師倫理規定『第1条』娘

001hitomi02blogj

 御薬学園中等部1年生
    桃園ひとみ

   皆勤賞を目指す、元気印のおばか娘。
   両親が仕事の都合で外国へ行ったため、
   親戚の緑ヶ丘家に居候中。

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「Re:」シリーズ開始。

薬剤師倫理規定擬人化キャラクターの紹介は、「目次」からいつでもみることができます。

で、久々に自分で見てみて・・・。

『萌える薬剤師倫理規定』とか言っているのに、全然萌えないことに気づきました。

筆者に燃え属性はあるのに、萌え属性と画力が足りないのがいけないのですけれど。

そういえば、「○○萌えーっ!」 とか、思ったことないかも・・・。オタク失格ですね。

ええと・・・まあ、そんな反省から、

擬人化キャラクター紹介記事を、再度、新規に絵を描いて、載せることにしました。

三頭身半くらいを基本にしておけば多少は萌度もアップするんではないかという、非常にいい加減な姿勢です。一部の人からは、逆に萌えないと言われるかもしれませんが・・・。

リメイク記事ですので、適当に比較してお楽しみくだされば幸いです。

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