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数量ベースで計算してみる遊び。

「数量ベース」ってよくわからないので、ためしに別のもので考えてみました。

ずっと「どんな計算なのかなー。どこで公表されるのかなー」と思っているうちに月日は過ぎ、今日、問屋さんから資料をもらって、驚いたので。

【直近三ヶ月間につくったハンバーグの中に、野菜が30%以上含まれていたら合格】という話を考えます。

お嫁さんの料理に野菜が足りないことが不満な姑さんが、いじわるなことを言ってきたのだと思ってください。もちろん、インセンティブとして、合格したらお小遣いがもらえるという設定です。

ハンバーグの材料の例(四人前)
  たまねぎ・・・0.5個
  牛ひき肉・・・200g
  豚ひき肉・・・100g
  バター・・・大さじ1
  食パン・・・1枚
  卵・・・1個
  塩・・・小さじ0.5
  しょうゆ・・・小さじ0.5
  ウスターソース・・・小さじ0.5
  こしょう・・・0.1g
  ナツメグ・・・0.1g
  サラダ油・・・大さじ1

この家庭、四人家族で、三か月のうちに十回ハンバーグという家です。それぞれ10倍しますから・・・。

ハンバーグの材料の例(四人前×十回分)
 ☆たまねぎ・・・5個
  牛ひき肉・・・2000g
  豚ひき肉・・・1000g
  バター・・・大さじ10
  食パン・・・10枚
  卵・・・10個
  塩・・・小さじ5
  しょうゆ・・・小さじ5
 ☆ウスターソース・・・小さじ5
  こしょう・・・1g
 ☆ナツメグ・・・1g
  サラダ油・・・大さじ10

こんなかんじ?

で、仮に☆をつけた材料が「野菜」だと定義されたとします。なんにも考えないで☆印をつけたので、それは野菜じゃないとか、そういうツッコミは勘弁してください。大事なのは玉ねぎだけですから。

数量ベースでは「基本単位」で割り算してから、全体を足し算するようです。

たとえば「牛ひき肉」の基本単位は「10g」だとすると、全体では2000g使っていますが、数量ベースでは「200」と数えます。

基本単位は、国が・・・じゃない、お姑さんが、勝手に決めたものです

単位付きの数字で、同じ単位のついた数字を割ると、数字だけでてきますよね。

これが、「数量ベース」の基本のようです。

仮定をそのままにして計算してみます。 

 ☆たまねぎ(5)+☆ウスターソース(5)+☆ナツメグ(1)=11

 ☆たまねぎ(5)+牛ひき肉(200)+豚ひき肉(1000)+ バター(10)+食パン(10)+卵(10) +塩(5)+しょうゆ(5)+☆ウスターソース(5)+こしょう(1)+☆ナツメグ(1)+サラダ油(10)=1262

というわけで、11÷1262=・・・0.87%では、不合格。

・・・こんな計算が、『数量ベース』らしいのですけれど・・・。

なんか、おかしくないですか?

お姑さんの「考え方」ひとつで、この数値、だいぶ変わるんですよ。

たまねぎ1個って、150gあるそうです。

5個で、750gありますよね。

756÷2007=・・・37.66%で合格!じゃ、だめなの?

という、ギモンが生まれますよね、フツー。

牛ひき肉2000gのことを「牛ひき肉10個」と呼べば、それだけでも、だいぶ変わります。

そう、これは、「お姑さんが未来永劫勝利し続ける、先手必勝、悪魔の試練」なのです。

  ☆

いわゆる後発品の施設加算の顛末が馬鹿馬鹿しいな~、と感じるのは、おもに、ここ。計算方法のあほらしさです。後発品のない先発品や漢方薬を計算に入れる入れないなんてことは、かちっとした計算方法が確立した後で議論する話

そこで、世界の片隅で、別の計算方法を提案しておきます。

.単位を決めているのは国なのだから、まず、単位の統一が必要なはず。少なくとも、点眼剤などの同一剤形のものについては、「瓶」「mL」が混在していては計算不能なはず。とはいえ、規格を今から変更することは(面倒だから)できないという話でしょうから・・・、もしできないのだったら、今ある規格を、なにか、統一した数値に『変換』できるようにすればいいわけです。

.なにをもって『変換』するのかといえば、内服薬処方せんの様式変更議論の流れからすると、「大人の一回用量」であるはず。ムコダイン250mgの後発品を1回2個使用する場合とムコダイン500mgの後発品を1回1個使用する場合とで、変換しなければ使用量二倍の差がつくわけですけれど、「大人の一回用量」=「1」とすれば、どちらも「1」で計算できます。子供の粉薬なども変換できます。半錠での調剤も、きっちり「0.25」のような数値が出ます。

.レニベースは一回5~10mgだから一回量が定まらないじゃん!というケースもあります。その場合も、国がどこかに基準を設定すれば解決。「用量の最大量を、後発品使用率算定における、大人の一回量と定義する」みたいに。で、実は、今から定義しなおさなくても・・・↓

.なんか計算が面倒~な気がしてきますが、イマドキのレセコンのメーカーは、薬剤データ入力の際に、「既に」チェック用に「大人の一回用量」を入力していますから、そちらの数値を参照して、割り算を一回させるだけで、だいたい、できちゃうんですよね・・・これ。

・・・以上。

大人の一回用量で数値を変換すれば、おおむね、適正値に落ち着くのではないでしょうか。

 MS温シップ 100g
  現在基本単位 10g
  現在の使用値 10
  大人一回使用 20g(1枚)
  変換後使用値 5

 タッチロンテープ20 5枚
  現在基本単位 1枚
  現在の使用値 5
  大人一回使用 1枚
  変換後使用値 5

 タッチロンテープ40 5枚
  現在基本単位 1枚
  現在の使用値 5
  大人一回使用 0.5枚
  変換後使用値 10

こんなかんじで。

漢方薬も、大人一回量換算にすれば、「2.5g」 → 「1」のようになるんですけれどね。

今回は、頻繁にへんな計算が成り立ってしまう計算方法を薬剤管理官が推し進めることに対して薬剤師会が強く異議を唱えないので、テキトーに計算方法をでっちあげて遊んでみました。

ことが「お給料」にダイレクトに響くことですから、「20%に届かない!」という現実の壁が生まれてしまった場合、いろいろと計算方法を作ってみて、厚生労働省にメール☆というのも、いいかもしれませんよー。(Q&Aの発表前ならなんとでもなる、ことも、ありますし)

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