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国家試験。出題基準検討第一回資料。

薬剤師国家試験出題基準改定部会、第一回会合(平成21年12月17日)の資料が、厚生労働省のホームページに掲載されました。

第一回会合の会議時間は二時間

改定部会委員の名簿が添付されています。

総勢、56名

ひとり二分、なにか喋ったら、会議時間が終わってしまいます。

大枠を決める「薬剤師国家試験出題制度検討会」の委員総数が21名でしたから、その2.5倍もの人数が参加しています。

問題作成の委員なら、このくらいの数を揃える意味があると思いますけれど・・・、出題制度が決まっている国家試験の、出題基準を決めるだけのことで、ここまで人数が必要だというのですから、よほど分厚い基準でも決めるつもりなのでしょう・・・と、思い込みたいところですが、資料の『現行の薬剤師国家試験について』に含まれている平成十六年三月の厚労省通知『薬剤師国家試験出題基準について』のようなものを作成することを最終目標とするのであれば、この人数は多すぎです。

制度検討会から引き続き参加している委員が1名だけ、というのも、不安材料です。

この56名、これまでの議事録や資料に、どれだけ目を通してくるのでしょうか。

ここは「薬剤師倫理規定」を扱っているブログなので、平成十六年三月の『薬剤師国家試験出題基準について』から、倫理の部分を抜き出してみます。

基準は、「大項目・中項目・小項目・小項目の内容の例示」で、1セットです。

平成十六年度版では、

「1.法・倫理・責任 B.倫理 b.薬剤師の倫理 a.医療の担い手としての倫理」

以上です。これだけ。

・・・現在の国家試験に、一問しか出題されないのも頷けます。

ここに『薬剤師倫理規定』と一言書いてあるかどうかで、出題される問題が変わるのです。[基準]と言うくらいですから。書いていないことをわざわざ出題する人は少数派。

で、平成十六年版を踏まえて、今回の基準は、特に「倫理」を明記した以上、『薬剤師倫理規定』についても触れてほしいわけですが。

今回、平成二十二年版の「大項目・中項目」の厚労省提示案を見てみると。

「法・制度・倫理」の大項目として、

 C18 社会と薬学

 C17 医薬品の開発と生産

 ヒューマニズム

 イントロダクション

の四項目がたち、それぞれに中項目として

 C18 社会と薬学

  1.薬剤師を取り巻く法律と制度

  2.社会保障制度と薬剤経済

  3.コミュニティファーマシー

 C17 医薬品の開発と生産

  1.医薬品開発と生産の流れ

  4.治験

  5.パイオスタティスティクス

 ヒューマニズム

  1.生と死

  2.医療の担い手としての心構え

  3.信頼関係の確立を目指して

 イントロダクション

  1.薬学への招待

  2.早期体験実習

といった具合に分けられています。

いや、「制度検討」の結論通り、薬学教育のコアカリキュラムをコピー&ペーストしただけですけれどね。

大項目と中項目にバイオスタティスティクス(生物統計学でいいんじゃ?)なんていうワケワカラン言葉までそのまま入れたということは、小項目に入る言葉は、コアカリキュラムを読めば、予想がつきますよね・・・。

【小項目を予想する。】

 C18 社会と薬学

  1.薬剤師を取り巻く法律と制度

    【医療の担い手としての使命】 

    【法律と制度】

    【管理薬】

    【放射性医薬品】

  2.社会保障制度と薬剤経済

    【社会保障制度】

    【医療保険】

    【薬剤経済】

  3.コミュニティファーマシー

    【地域薬局の役割】

    【医薬分業】

    【薬局の業務運営】

    【OTC薬・セルフメディケーション】

 C17 医薬品の開発と生産(略)

 ヒューマニズム

  1.生と死

    【生命の尊厳】

    【医療の目的】

    【先進医療と生命倫理】

  2.医療の担い手としての心構え

    【社会の期待】

    【医療行為に関わるこころ構え】

    【研究活動に求められるこころ構え】

    【医薬品の創製と供給に関わるこころ構え】

    【自己学習・生涯学習】

  3.信頼関係の確立を目指して

    【コミュニケーション】

    【相手の気持ちに配慮する】

    【患者の気持ちに配慮する】

    【チームワーク】

    【地域社会の人々との信頼関係】

 イントロダクション

  1.薬学への招待

    【薬学の歴史】

    【薬剤師の活動分野】

    【薬について】

    【現代社会と薬学との接点】

    【日本薬局方】

    【総合演習】

といったところですかねー。

で、小項目の補足に、それぞれの到達目標から、試験用にキーワードを抜き出して、終了。頭使うところがないです。

元ネタがあって、方針も決まっていて、作業の大半はお役人さんがやってくれるのですから、5人くらいでできる仕事じゃないですかね、これ。

これを「科目(領域)毎の大項目及び中項目の整理については、別紙の案でいかがか」なんていう『論点』として提出されて、56名は、なにか議論できたのでしょうか。

なお、小項目(コアカリ)には、『薬剤師倫理規定』についての項目はありません。

どうなるんでしょうね、薬剤師倫理規定・・・。

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