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PS。医療倫理2「ジュネーブ宣言のダメな読み方の例」

AT THE TIME OF BEING ADMITTED AS A MEMBER OF THE MEDICAL
PROFESSION:

I SOLEMNLY PLEDGE
to consecrate my life to the service of humanity;

I WILL GIVE
to my teachers the respect and gratitude that is their due;

I WILL PRACTICE
my profession with conscience and dignity;

THE HEALTH OF MY PATIENT
will be my first consideration;

I WILL RESPECT
the secrets that are confided in me, even after the patient has died;

I WILL MAINTAIN
by all the means in my power, the honor and the noble traditions of the medical profession;

MY COLLEAGUES
will be my sisters and brothers;

I WILL NOT PERMIT
considerations of age, disease or disability, creed, ethnic origin, gender, nationality, political affiliation, race, sexual orientation, social standing or any other factors to intervene between my duty and my patient;

I WILL MAINTAIN
the utmost respect for human life;

I WILL NOT USE
my medical knowledge to violate human rights and civil liberties, even under threat;

I MAKE THESE PROMISES
solemnly, freely and upon my honor.

一応、ジュネーブ宣言。

ジュネーブ宣言って、いろいろなテーマのものがあるので、「これ、元祖ジュネーブ宣言」と言っても、どれのことだかわかりませんが。

日本医師会の方は優しいので、日本語訳を作ってくれています。転載。(項目のアルファベットは筆者が追加)

医師の一人として参加するに際し、
A・ 私は、人類への奉仕に自分の人生を捧げることを厳粛に誓う。
B・ 私は、私の教師に、当然受けるべきである尊敬と感謝の念を捧げる。
C・ 私は、良心と尊厳をもって私の専門職を実践する。
D・ 私の患者の健康を私の第一の関心事とする。
E・ 私は、私への信頼のゆえに知り得た患者の秘密を、たとえその死後においても尊重する。
F・ 私は、全力を尽くして医師専門職の名誉と高貴なる伝統を保持する。
G・ 私の同僚は、私の兄弟姉妹である。
H・ 私は、私の医師としての職責と患者との間に、年齢、疾病もしくは障害、信条、民族的起源、ジェンダー、国籍、所属政治団体、人種、性的志向、社会的地位あるいはその他どのような要因でも、そのようなことに対する配慮が介在することを容認しない。
I・ 私は、人命を最大限に尊重し続ける。
J・私は、たとえ脅迫の下であっても、人権や国民の自由を犯すために、自分の医学的知識を利用することはしない。
K・ 私は、自由に名誉にかけてこれらのことを厳粛に誓う。

あれ・・・どっかで見たようなフレーズが並んでいます。

これ、「ヒポクラテスの誓い」と、どう違うのか、わからなくなりました。

「ヒポクラテスの誓い」の原文と対応させて、単純に言えば、

1.「神かけて誓う」っていうと、人によって「神様」がバラバラになっちゃうので、『自由と名誉にかけて誓う』と言い変え

2.「純粋と神聖」っていう概念がまぶしすぎるので『人類への奉仕』『良心と尊厳』と言い変え

3.「師匠の子孫(子供やゼミ生や派閥の医師)」を、全く意味がわからなくなるから誤魔化せるとばかりに「同僚」と言い変え

4.「師匠に財を分かつ」だとまんま派閥の集金なので「尊敬と感謝」と言い変え

5.「男/女・市民/奴隷」の区別の代わりに「年齢・疾病・障碍・信条・民族的起源・ジェンダー・国籍・所属政治団体・人種・性的志向・社会的地位・その他どのような要因でも」という、どこに配慮しているのかしらないけれどダラダラとつなげることで日頃医師が何を差別しているのかカミングアウトするような表現に言い変え

6.「結石患者は手術しない」を「私の専門職を実践する」と一見ポジティブな言葉にすることで「専門以外は知ったことか」と言わずに済むよう、言い変え

のように、あれこれ、言い変えただけです。

「だけ」っていうのは、違うか。

D.『私の患者』の健康を、『私の第一の関心事とする』

が、増えてます。

ピチューがピカチュウに進化するように、

「ヒポクラテスの誓い」が進化して「ジュネーブ宣言」なのかと思ったら、大間違い。

考え方は、基本、一緒でした。

ヒポクラテスの誓いをネタにしたときにも【おまけ】でつけましたが、

『医の倫理綱領』の超進化っぷりをご覧くださいませ。

ピチューがライチュウになるくらいのインパクトがあります。(個人差あり)

【おまけ】

 医の倫理綱領  

 医学および医療は、病める人の治療はもとより、人びとの健康の維持もしくは増進を図るもので、医師は責任の重大性を認識し、人類愛を基にすべての人に奉仕するものである。

1.医師は生涯学習の精神を保ち、つねに医学の知識と技術の習得に努めるとともに、その進歩・発展に尽くす。

2.医師はこの職業の尊厳と責任を自覚し、教養を深め、人格を高めるように心掛ける。

3.医師は医療を受ける人びとの人格を尊重し、やさしい心で接するとともに、医療内容についてよく説明し、信頼を得るように努める。

4.医師は互いに尊敬し、医療関係者と協力して医療に尽くす。

5.医師は医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に尽くすとともに、法規範の遵守および法秩序の形成に努める。

6.医師は医業にあたって営利を目的としない

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