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夏の日薬代議員会6「認定薬剤師制度」

夏の日薬代議員会、つづき。

今回は【認定薬剤師制度】について。

石川県の能村代議員の質問です。要約します。

 1.認定薬剤師制度発足から15年。

 2.現在の認定薬剤師は3.7万人で、医療従事薬剤師の21.7%

 3.この認定率は一体どうなんだ

山本副会長が回答します。「意訳」します。

 1.【薬剤師倫理規定第四条・第六条】を守るかどうかは本人次第。

 2.認定を受けていないがもう少しで認定可能な層が多いだろう。たぶん。

この回答で勢いづいた能村代議員は、次のように締めます。要約します。

 1.点数シールを持っているが、それを日本薬剤師研修センターに出していないという薬剤師が非常に多いのではないか

 2.「研修シールを提出する月間(ママ)」などで認定率を高めよう。

・・・と、いうことですが。

内容問わずに時間だけ問題にするような認定の「質」は、どうでもいいみたいです。

『認定薬剤師』になりたがるのは、病院薬剤師会などが認定する『専門薬剤師』を目指している、病院勤務の真面目な方たちくらいだと思いますが・・・。(注:専門薬剤師の認定要件に、認定薬剤師であること、という項目があるからです。病院に勤務していない薬剤師の場合、専門薬剤師の認定要件に挙げられる「研修施設での経験」を得るためには「研修施設」にも勤務しなければなりませんが、管理薬剤師は、調剤の場所を管理する薬局に固定されるため、専門薬剤師になるのは不可能かと・・・、違うのかな?)

代議員会で言っている認定薬剤師が「日本医療薬学会認定薬剤師」なら、論文も書いて学会発表も行ったという前提があるので「質」の面で申し分ないと思いますが、「点数シール」と言ってますから、たぶん、「日本薬剤師研修センター認定薬剤師」のことなので、「この認定率はいかがなものか」と問われたら、「こんなもんじゃないの? 80%の薬剤師は、日本薬剤師研修センターの認定薬剤師に、価値を見出していないのでしょう」と答えたくなります。

何かの「認定」つながりで、もうひとつ。

京都府の乾代議員が

【「Pharm.D.」の呼称等】という質問で、

 新しい六年制の薬剤師のみ、『Pharm.D.』って言おうぜ!

と提案しています。

(医師が)諸外国で交渉するとき、BS(学士)っていうのと、M.D.(医学博士)っていうのと、Ph.D.(大学院を出た博士)っていうのとじゃ、全然違うんだもん☆

というご意見です。

肩書き社会(注:乾代議員は京都大学の教授です)で生きていくというのは、そういうものなのでしょうか。外国のホテルで対応が格段に良くなるという話も聞きますので、たぶん、そうなのでしょう。

乾代議員自身が

『アメリカの場合は、(医師は)きちんとMDプログラムになっている。それから、PhDもプログラムになっている。だから、日本とは少し違うわけであるが』

と言っているように、「違う」ので・・・

「六年制卒業だから、自動的に、Pharm.D.と名乗れる」

という論理は、ちと苦しいと思いますけど。

どうも、「日本の六年制の医師がM.D.と名乗っているから、日本の六年制の薬剤師もPharm.D.と名乗れるはずだ」という考え方のようです。どうなのでしょう。

文部科学省の『薬学教育の改善・充実に関する調査研究』で研究協力者として活躍していたころの乾代議員は

「国際的な整合性も考慮し、医師をMDと呼ぶこととしているのと同様に、6年制学士はPharm.D.という称号とし、それを目指した改革であるという説明を行えば、社会に対して薬学教育の制度がいかに変わるかということをアピールできる。Pharm.D.という称号が使えるようなシステムについても触れていくことが大事である。(文科省の議事録抄録より)」

といった主張をしています。

この時の主張が通っていれば、薬学教育のシステムの中に、Pharm.D.養成プログラムが組み込まれ、「六年制卒の薬剤師はPharm.D.と名乗れる」ことになり、めでたしめでたし。しかし、結局、そういうシステムにはならなかったわけです・・・。

平成20年の日薬代議員会(夏)で、乾代議員は

「平成14年10月文部科学省に設置された『薬学教育の改善充実に関する調査研究協力者会議』でも、この件について、薬学教育改革に当たってぜひ検討してほしいと申し上げたが、6年制の医学部でも学士であり、職業的なところで考えればよいという答えであった」

として、『文部科学省が、職業的なところ(=薬剤師会?)で考えればいい』と言っているので、薬剤師会がPharm.D.と言うべきだ、と話しています。

だとすると、これ、文部科学省が、非公式に認めた主張?

ということは・・・

「職能団体である薬剤師会が六年制の卒業生のことをPharm.D.と呼ぶと代議員会で決めて、宣言すれば、そう呼んでも構わない、今すぐ決めれば、そうなる」

と日薬の代議員会で主張して、日薬が何らかの宣言を行った場合。

文部科学省は認めてくれるの?

本当に文部科学省が認めるというのなら、ハードルはかなり低いはずですが・・・。

児玉会長は、この提案に対し、こんなことを言いました。(意訳)

 1.六年制で、やっと世界レベルの教育になった

 2.若い薬剤師はグローバルに世界的な付き合いをしろ

 3.Pharm.D.って名刺に入れるの、クールだ。すげー理解できる。

どれもこれも、ツッコミしたくなるフレーズなのは、おいといて。

結局、

「Pharm.D.」って呼称を宣言するかどうかは、返答せず。

共感するふりだけして何もしない。もちあげて、はしごを外す。

いつもの児玉ワールドでしたとさ。

乾代議員、次回もこの話題、とことんまで、よろしくお願いします。(できれば、文部科学省の責任者同伴で)

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