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診療報酬=1:7:0.8。

いつもは「1:1:0.4」なんていう表現で示されてきた、診療報酬の増減。

「1:1:0.4」というのは、来年のお給料を左右する、診療報酬分配における「医科:歯科:調剤」の対比のことです。

薬剤師なら、知っていて当然。

と、言い切りたいところですが、お給料やらボーナスやらは自動的に支払われるものだと思っている薬剤師さんは、聞いたこともない数値かもしれません。

平成12年度までは、診療報酬が上がる時は、この比率は、ほぼ一定でした。

でも、慣例ですから、おおむね、無視されます。特に、マイナス改定のときは

診療報酬が下がる時は、調剤の技術料下がり率は医科の三倍・歯科の四倍くらいだったこともあります。

ガクン、と下がるので、その次の診療報酬改定で「1」くらいプラスにしないと、じり貧が続きますが、上がる時は、どんなに頑張っても「0.4」。

奪うときはルール無用で、与えるときは厳格なルール。

つまり、ある意味、いじめ?

今回、選挙公約ということもあり、久々に、「診療報酬がプラス」なのですが。

その率、全体で+0.19%。

・・・え?

それだけ?

+3%とかじゃなくて?

医療崩壊を食い止めるとか言ってませんでしたっけ・・・。

国の支出増は、160億円。

本気で医療崩壊を防ぎたいのなら、ナフサ免税の30%くらいをやめれば、1兆円くらいもってこれるよーな気がします。でも、それはノータッチ。聖域。

なんか、やる気ない感じ。

しかも。

医科1.74%、歯科2.09%、調剤0.52%

ということで。

単純比較では、今回は、「1:1.2:0.29」です。

実際は、

お医者さんのうち、開業医の方の分は+0.31%とのことなので、

1:6.74:1.67」です。

さらに。

瞬間的な観測では。

薬価改定の-1.23%と材料価格改定の-0.13%の影響を加味して、医科・歯科は材料価格分、調剤は薬価分を差し引いて・・・えーと。

在庫調整をするにしても、在庫総数の30%くらいはそのまま影響すると仮定して、たとえば、材料-0.039%、薬価-0.369%で計算すると・・・「0.271%,2.051%,0.151%」。

ものすごく在庫管理を徹底して、在庫総数の15%くらいの影響で済んだと仮定して、材料-0.0195%,薬価-0.1845%で計算して・・・「0.2905%,2.0705%,0.3355%」。

ギリギリ、マイナス改定にはならない感じですが・・・。

これを「医科:歯科:調剤」で比較すると、

A(30%影響)『1:7.568:0.557』

B(15%影響)『1:7.127:1.1549』

と、なります。

おおざっぱにいうと、『開業医:歯科:調剤』=『1:7:0.8』くらいの比になりそうです。

あちこちで言われている通り、「自民支持:民主支持:自民支持」という構図ですが、報道よりも差は大きく、7倍近い上昇率の差があるようです。(←数字遊びでつくった数値なので、本気にしないように)

まあ、上昇率ですから、プロ野球選手の契約更新のように、もともとの総額によって、だいぶ印象が変わるものですけれど。「10%上昇で年俸一億一千万円」対「70%上昇で年俸一千七百万円」みたいに。

日本薬剤師会が『今回についてはやむを得ないものと受け止めています』とコメントする気持ち、なんとなく、わかります。開業医比で0.4以上ありますから。プラス改定万歳。

とはいえ、三月末は花粉症シーズンですから、在庫管理を徹底しても、60%くらいの薬に影響するかもしれないんですよね。薬価-0.738%と仮定すると、-0.218%ですから、おもいっきりマイナス改定です。一瞬だけ。

瞬間観測なんていう嘘っぱち数字遊びはさておいて。

歯科、すごいなー。うらやましいなー。

政府が「国民の健康は、まず、歯の治療から」というのなら、それもありだと思います。

でもねー。そんなキャッチフレーズ、これまでどこにもなかったはず。

8020運動(5億円)の補助金を仕分け(廃止ではなく「見直し」)していた政権が、保険に関しては大幅譲歩。

8020運動を仕分けに差し出して、8020運動(5億)と一緒に保険(数百億)が戻ってくるという、「斧を湖に落としたら、金銀の斧も手に入っちゃった」的なドラマチックストーリーになっていて、歯医者さんってPRや政治活動が得意だなぁ、と改めて感じたわけです。

薬剤師会も、「ダメ、ゼッタイ」とか、仕分けしてもらえばよかったのに

各職能の政治連盟がホームページに掲載する「職能系」国会議員数(医師:歯科医師:薬剤師)だと、

参議院 1:5(3):0

衆議院 0:1(1):4(3)

()内は、民主党所属議員さん

・・・とかいう状況なんですが、みてのとおり、「参議院に民主党の職能系議員が何人いるか」がポイントっぽいです。医師免許を持っている議員さんは多いのですが、医師連盟のホームページで紹介されていないので割愛。

来年の参議院選挙、自民党でいくのはいいとして。

63歳、当選しても、任期終了後に自民党の内規で立候補できなくなる予定の、ふじーい・もとゆっきー?

それとも、30年は活躍してくれるはずの、三十代前半のイケメン薬剤師(誰かいるでしょ)に、チェンジ?

薬剤師連盟、選択のときです。

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