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PS。みつひさんのPS法律攻略講座

みつひ 「では、プロフェッショナル・スタンダードの大項目5番、法律制度の遵守について、私なりの講義を行う。22項目全部の小項目を行うと長くなりすぎるので、適宜分割して話すことにする。まずは、最初の四項目をみてもらおう」

 1.薬事法の重要な項目を列挙できる

 2.薬事法の重要な項目を説明できる

 3.薬剤師法の重要な項目を列挙できる

 4.薬剤師法の重要な項目を説明できる

みつひ 「『項目』と書いてあるが、『条文』内の『項』のことを指しているとは思えないため、なにかの間違いだろう。そこは『条文』あるいは『部分』と訂正すること。また、列挙、説明がどの程度の目標を設定しているのかは不明であるから、あとで定義する。さて、薬事法の重要な部分は、罰則コンボで覚えるとよいだろう」

【薬事法の重要部分の例】

(製造等の禁止) 第七十六条の四  指定薬物は、疾病の診断、治療又は予防の用途及び人の身体に対する危害の発生を伴うおそれがない用途として厚生労働省令で定めるもの(次条において「医療等の用途」という。)以外の用途に供するために製造し、輸入し、販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で貯蔵し、若しくは陳列してはならない。

第八十三条の九 第七十六条の四の規定に違反して、業として、指定薬物を製造し、輸入し、販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で貯蔵し、若しくは陳列した者は、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

第九十条 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関して、次の各号に掲げる規定の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人に対して当該各号に定める罰金刑を、その人に対して各本条の罰金刑を科する。

 第八十三条の九又は第八十四条(第三号、第四号、第九号、第十号、第十三号、第十四号及び第十六号から第十九号(第七十条第二項及び第七十六条の七第二項の規定に係る部分を除く。)までに係る部分に限る。) 一億円以下の罰金刑

 第八十四条(第三号、第四号、第九号、第十号、第十三号、第十四号及び第十六号から第十九号(第七十条第二項及び第七十六条の七第二項の規定に係る部分を除く。)までに係る部分を除く。)、第八十五条、第八十六条第一項、第八十六条の三第一項、第八十七条又は第八十八条 各本条の罰金刑

みつひ 「以上のように、組織の人間が問題を起こした時の、組織に対する最高罰金刑は、一億円となっている。例は、『違法に輸入したら、実施本人だけではなく、その人間を雇っていた組織にも罰金が科せられる』という『黒幕捕縛コンボ』だ。八十三条の六以降は『罰則』の章だから、罰則から逆算して、最も重い罰則がつけられている条文が【重要】だと考えればいい。役人以外では、第八十三条の九が最も重い。つまり、薬事法上の最重要条文は、第七十六条の四である。念のため、指定薬物の入っていた製品の例を挙げておく」

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みつひ 「しかし・・・最高額一億円程度の罰金刑で抑止できるという【前提】が変だな。『消費者』に不買運動をさせる広報活動に何十億と費やす前に、罰金上限を天文学的に上げておかねば、『たかが一億円の小遣い程度』という感覚の人間なら、平気で『誰かに罪をかぶせる』のではないかと憂慮するのだが」

【薬剤師法の重要部分の例】

第19条 薬剤師でない者は、販売又は授与の目的で調剤してはならない。ただし、医師若しくは歯科医師が次に掲げる場合において自己の処方せんにより自ら調剤するとき、又は獣医師が自己の処方せんにより自ら調剤するときは、この限りでない。

1.患者又は現にその看護に当たつている者が特にその医師又は歯科医師から薬剤の交付を受けることを希望する旨を申し出た場合

2.医師法(昭和23年法律第201号)第22条各号の場合又は歯科医師法(昭和23年法律第202号)第21条各号の場合

第29条 第19条の規定に違反した者(医師、歯科医師及び獣医師を除く。)は、3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する

みつひ 「薬剤師法も同様に、罰則から考える。最高罰則は第二十九条に示されている。その対象条文は第十九条であるので、第十九条が最重要条文だと考える。ただし、【調剤】という言葉の正確な定義は存在しない点を留意すること」

列挙:要素を並べて示す修辞方法

説明:具体的、客観的に、因果関係を明らかにして、物事をわかるように教えること

みつひ 「私的定義。プロフェッショナル・スタンダードにおける『列挙できる』とは、『ひとつしか存在しないものを除き、ふたつ以上挙げられること』である。『説明できる』とは、『根拠となる文章をもとに、結果が出るまでの道筋を、納得できる形で示せること』である。以上」

※大項目5の、小項目6~8,10~15,19については、同様に、罰則から「重要項目」が判別できますので、省略します。小項目13「医師法の重要項目について説明できる」の難易度が、最高レベルである「5」となっているのが不思議ですが。項目3.3.39「相互作用と副作用の観点から、未知(未経験)の症例に対する最善の策を、知識と経験に基づいて提案できる」と同レベルだというのですが・・・。これ、明らかにおかしいんじゃないですかね。

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