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第二十回「口入屋の旦那、みたいな」

 【やつね】は、学園内でいろいろな商売を行っています。

 日頃から「準備」という言葉を知らない【ひとみ】や【いつめ】、何かと必要なものが多い【ふたば】は、よいお得意さんです。

 【ななせ】会長とは、表向きは対立しています。

 「(自分が議論を引っ張ることを前提として)人々の合意を得てから物事を進めていく」【ななせ】と、

 「(最終的に結果を出せば、みんな後付けで賛成するのだからと)少人数で迅速に物事を進めていく」【やつね】とでは、手法が正反対。

 周囲は、【ななせ】と【やつね】が犬猿の仲であると考えます。

 実際は、似た者同士。

 【ななせ】は、強硬反対派を排除するために【やつね】を利用し、【やつね】は【ななせ】の仕事を受注して儲けます。

 どちらも、ちょっと黒い感じです。

 【むつき】の情報提供が、ふたりの仕事を効率化します。

 いわば民間企業にも肩入れする公務員ですから、一般的には批判の的になりそうですが・・・。

 法の番人である【みつひ】は、【ななせ】と【やつね】の監視役です。

 【みつひ】に糾弾されないよう、ふたりとも、法律や校則といった決まりごとの範囲内で物事を行います。

 現行法の都合が悪いと、
 【ななせ】は法律を変える方向で考えます。
 【やつね】は、法の網をかいくぐる裏技を考案します。

 不正が発覚しなければ接点がないのですが、不正発覚と同時に最大の敵と化すのが【よつな】。

 さすがの商売人も、「信念を持った正論」「駄目な歴史を繰り返させない」という名の暴力には弱いのです。

 【ななせ】と【やつね】の手法対立は、「お互いがわかっていてやっている」ぶんにはうまく行きますが、実際の社会では、「どちらかがわかっていない」ことが多いので、第三極の『誰も議論を引っ張らないのに全員の合意を得るまで物事を進めない(ので、何も決まらない)』とか『99%実績が出ているけれど予算がない企画に、いちゃもんをつける(ので、企画が潰れる)』とかいう方向へ進むこともあるようです。

 倫理規定には、こういったネガティブな「第三極」は提唱されていませんので、少なくとも薬剤師は、ポジティブな会議をしたいものです。

 あ、いえ、別に、そういう会議をしなさいなんてことも、どこにも書いてないんですけれどね。

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