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2009年7月

第十五回「普通の人には興味がありません」

 今回は、第七条。

 第六条のスーパーコンピューター娘、【むつき】の相方が登場します。

 第七条 地域医療への貢献
  薬剤師は、地域医療向上のための施策について、
  常に率先してその推進に努める。


007nanase 











「先導実現」紫炎 ななせ

   御薬学園高等部3年生。

   無敵のカリスマ生徒会長。
   反対勢力をねじ伏せて、やると決めたら即実行。
   すべては、自分と学園の面白さのために。

「企画を立てろ、そして実行しろ」というシンプルなこと。

 学園内でイベントを立案し、実行するのは、生徒会。

 それを「率先」していくのは、生徒会長。

 学校の伝統的なイベントだけでは、満足できない。

 もっと面白く、もっと愉快に。

 全ての枠を打ち破る。

 そういう「天才的だけれど、絶対におかしな」ヒトをイメージしてみました。

 ライトノベルの登場人物に、よくいそうなタイプになってしまいましたが…。

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図書館で迷った時の、よくある風景

放課後。

珍しく、学園内の『千年図書館』で、探し物をしている【ひとみ】です。

ひとみ 「えーと、えーと・・・」

むつき 「なにか・・・探してますか?」

06mutsukik 

ひとみ 「あっ、図書館のヒト?」

むつき 「図書館の人ではありませんが、図書館には、よくいますよ」

差し出された名刺には、『御薬学園副会長 水野睦月』と書いてあります。

よくわかりませんが、副会長さんなら、なんだか偉そうだから、いろいろ知っているかもしれません。

ひとみ 「ふたばおねーちゃんに頼まれて、本を探しているの」

むつき 「題名か作者か内容の一部を教えてもらえれば、探しますよ」

小脇に抱えていたノートパソコンを起動しながら、【むつき】は手近の机に腰掛けます。

ひとみ 「えっとねー、『薬局管理学』っていう本」

むつき 「ここから10キロ先の、著者名「かみむら」のコーナーの後半ですね」

ひとみ 「10キロ? ここの図書館、広すぎだよ~」

むつき 「仕方がありません。学園の図書館に、ない本はありませんから」

確かに、世界中から変な本を買ってきて、所蔵しているようですが。

ひとみ 「あとねー、『新人薬剤師えい子とまなぶ 薬局実務入門』っていう本も」

むつき 「地下200メートルの、「稀少本」コーナーのどこかにあります。おそらく、見つけるのに三か月はかかりますね」

ひとみ 「ええーっ? そんな生活、カニ光線だよー」

むつき 「井伏鱒二ですか」

ひとみ 「いぶせますじ?」

むつき 「『蟹工船』『黒い雨』『山椒魚』『駅前旅館』『本日休診』。あと、ガンダムのファン」

ひとみ 「ガンダム、知ってるよー。100万ダムパワーの白いのが、ツノを2個はめて、いつもの2倍赤くして、3倍速くなる人が乗ると、2×2×3=12倍で、1200万ダムパワーでしょ。いっちゃんが言ってたよ」

【ひとみ】の先輩でマンガ大好きな【いつめ】は、『キン肉マン』も大好きです。

むつき 「キャスバル専用ガンダムにはウォーズマン理論が適用されるのですか。それより、マンガが読みたいなら、隣の建物の三階から二十五階までにありますよ」

ひとみ 「マンガ読めるの? んじゃ、そっち行くー」

むつき 「そうそう、こんなこともあろうかと、お訊ねの本はマンガ棟の受付に置いておきましたから、借りていってくださいね」

どれだけ未来予知ができるのかとツッコミをいれたくなりますが、こうして【ひとみ】は、無事におつかいを終えることができました。

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皆既薬食

すこし前の日(七月二十二日)は、

皆 全て

既 尽きる。なくなる。

日 おひさま

食 かける。たべられる。くいこむ。

「月が、おひさまを隠す日」。

だったそうですが、

皆 すべて

既 尽きる。なくなる。

薬 くすり。やくざいし

食 かける。たべられる。くいこむ。

「ストライキで、薬剤師が休む日」。

なんかがあったら怖いな~、と、ちょっとだけ妄想してしまいましたとさ。

薬剤師倫理規定的には、F.I.P(国際薬剤師連盟)の提唱している薬剤師倫理規定に、

『ストライキ中でも自分の都合でサービスを低下させない』(てきとーな意訳)

といった項目がありますので、「薬剤師のストライキ」という事態は、現実に起こりうるわけですが。

・・・妄想のままで済みますように。

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第十四回「鉱脈を探し出す方法」

 【むつき】は、自分から何かをするタイプではありません。

 蓄積したデータを活用するためには、外部からの働きかけが必要です。

 【みつひ】は法律、【よつな】は歴史のプロフェッショナルなので、ほとんど、【むつき】の世話になりません。

 【ひとみ】、【ふたば】、【いつめ】は、【むつき】のデータや解説を頼れば済むことでも、自己流で解決(あるいは失敗)してしまいます。

 そんなこんなで、とても役に立つはずの【むつき】の知識は、第一条から第五条までの体現者とは相容れません。

 なにかを調べるよりも、経験則やカン、自分の得意とする知識で乗り切ってしまう・・・そういう習性をもっていると、どこかで躓きそうです。

 「価値ある情報を手に入れる方法」は「自分で確かめること」です。

 【むつき】の場合、自作パソコンの使い道は、ネット検索ではありません。

 自分で構築したデータベースに、自分の手で付加価値をつけて、まとめています。

 外部からの要請に対して、常に、価値ある情報を提供できる状態にあるわけです。



 「レンガは、どんな味がするのだろう」

 「ブルーレイディスクはどのくらい飛ぶのだろう」
 「自分は、何日くらい断食できるだろう」

 そんな疑問を、価値ある情報へと昇華させることも、管理の醍醐味ではないでしょうか。

 薬の場合は「医師や薬剤師が一度飲んでみる」という方法がありますが…

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くりかえされるもの。

※注意:今回の内容は、【よつな】さん視点だとこんな感じじゃないのかなー、という実験ですので、あんまり真面目に受け取らないでくださいませ。

――――――――――――――――

【よつな】さんの日記より。


某月某日

薬事法が改正されたので、伝統薬は、あと二年で、通販に関して、禁止される。

新聞などでは「ずっと使っている薬を買えなくなるのは可哀想だ」といった論調がある。

新聞記者は、昭和23年の旧薬事法改正のときの混乱を知らないのだろうか。

昭和23年。野放図であった民間薬に対する規制が行われた。

医薬品製造を、民間の、個人が、「秘伝の製法に基づいて」行っていた時代だ。

具体的な成分名がわからない民間薬が、資料提出を求められた。

多くの民間薬製造者が、申請を行った。

「この薬は平安時代から・・・」「天からの啓示で・・・」「その成分は秘密なり・・・」

大半、却下された。

「黒焼き」も、昔からある民間薬の一大勢力であったが、最終的には「いちいち調べるの面倒だから」「どうせ有効成分なんて入ってないよ」という理由で、却下された。

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認定実務実習指導薬剤師×倫理

これまで。

学生実務実習受け入れにあたって、「認定実務実習指導薬剤師」の養成をしてきたわけですが。

養成研修をすべて受講したにもかかわらず、認定実務実習薬剤師の登録をしていない・・・という方が、意外と多いようです。

うーん。

いいんだか、わるいんだか。

つきあいで受けてみたけれど、講習会の内容はへっぽこで学生指導の役に立つ内容はほとんどなく、ワークショップは新人研修とかわりなく・・・とやる気を減退させるばかりで、そのうえ、よく考えたら自分の薬局で実務実習なんてできないよね、ということや、登録には登録料が必要だよね、ということに、今更気づいたんだとは思いますが。

友達と一緒にオーディションに行ってたら、芸能事務所のスカウトから名刺をもらってしまって慌てている人、みたいな? ちがうか。

今回は、この事象について、「薬剤師倫理規定」視点から考えてみます。

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第十三回「ネットワークはキラキラ世界」

「薬剤師倫理規定」擬人化も、ついに後半戦。

 第六条です。

 今回は、学園の頭脳の登場です。

第六条 医薬品の安全性等の確保
  薬剤師は、常に医薬品の品質、有効性及び安全性の
  確保に努める。また、医薬品が適正に使用されるよう、
  調剤及び医薬品の供給に当たり患者等に十分な
  説明を行う。006mutsuki





















「絶対監視」水野 むつき


   御薬学園中等部3年生。
   誰が呼んだか、学園の全てを知る副会長。
   情報統制から備品管理まで、高速処理。
   「こんなこともあろうかと」が定番台詞。

 第六条は、管理業務の徹底について。

 管理するのは、物品、情報、人材、金銭。

 コンピューターと、相性が良さそうです。

 学校における情報の宝庫といえば、図書館。

 図書館といえば司書ですが、情報のスポークスマンという役割を期待して、生徒会の副会長など、いかがでしょうか。

 昔の宇宙人的な服装で、電磁波もシャットアウト。

 ちょっと電波が飛んできそうな人なのですが、「水色の髪の毛」の面目躍如です。

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外食するときの、よくある風景

授業が終わると、【ひとみ】の教室に、仲の良い先輩がやってきます。

いつめ 「ひとみー、軽く飯食いに行こうぜー」

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ひとみ 「うん、どこに行くのー?」

いつめ 「そうだなー。ちょっと遠いけど、完食無料の10kgステーキがいいなー」

ひとみ 「すごいねー。いっちゃんなら大丈夫だよー」

いつめ 「でも、あの店、行くたびにハードル上がってるからなー。今度は20kgとか言われそうだしなー。やるからには全力でかからないとなー」

なるほど、10kgは、全力でなくても完食できるようです。

一般的なステーキが200gくらいですから、【いつめ】は、二桁ほどスケールの大きいフードファイターのようです。

ひとみ 「超巨大ギョーザ三皿無料は?」

いつめ 「うーん。この前食べたけど、皮と肉のバランスが悪くて、まずかったんだよな」

ひとみ 「特大タイ焼きは? 完食新記録で無料だよー?」

いつめ 「それも、先週自分で出した新記録を抜かないといけないからなー」

ちなみに、先週の記録は2kg六枚でした。

ひとみ 「近場だと、ごはんとキャベツおかわり自由のとんかつ屋さんかなー」

いつめ 「そりゃ無理だ。学園内の店は全部出入り禁止になったんだよ・・・」

もちろん、学園外の店は、もとから出入り禁止です。

ひとみ 「それなら、ふたばおねーちゃんの手料理を食べに来れば?」

いつめ 「いや、それだけは勘弁してくれ」

ひとみ 「えー。おいしいのになー。毎日食べてるよー」

いつめ 「あの薬っぽい味つけだけは、本気で駄目だ・・・。よーし、じゃあ今日はステーキ20kgに挑戦だ! 行くぞ、ひとみ!」

ひとみ 「えいえい、おー」

そうやって意気揚々と歩き去る【ひとみ】と【いつめ】の会話を、廊下の蔭から聞いていた人物がいました。

ふたば 「薬膳ですのに・・・体にいいのに・・・おいしいのに・・・カップ麺のほうが添加物でいっぱいですのに・・・」

見回りにきた風紀委員の【みつひ】に発見されるまで、【ふたば】は何かぶつぶつと言いながら立ちつくしていましたとさ。

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第十二回「考えるな、感じろ」

 【いつめ】と【ひとみ】の共通点、それは「学力」です。

 群を抜いて(?)最下位確定の【いつめ】。

 なんとなく(!)低空飛行の【ひとみ】。

 難しいことを考えると、ふたりとも、知恵熱が出ます。

 コンビネーションはばっちりです。とても、仲良しさん。

 【ひとみ】の平穏な日々に、必要以上の情熱を注ぎ込んでくれる【いつめ】は、よい刺激です。

 誰かと何かをしていないと生きていけない【いつめ】にとっては、何も考えずについてくる【ひとみ】は、最高の相棒です。

 そんなふたりをフォローする苦労人がひとり。

 がんばれ、【ふたば】。まあ、本人にとっては、まったく苦労ではないのですが。

  ☆

 【よつな】と【いつめ】は、運動能力系の部分が共通項。

 「考えてから動く」のが【よつな】。

 「考えなしに動く」のが【いつめ】。

 お互いに「すごいなー」と尊敬していますが、接点はありません。

  ☆

 考えなしの全力疾走に対して警鐘をならすのは、【みつひ】です。

 速度制限オーバーの車を止めるために、自分も高速で走る、パトカーのような存在です。ときおり、がんばりすぎて、衝突しますが。

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そういえば忘れていましたが

ここは、「薬剤師倫理規定」擬人化のブログなのですが、

考えてみたら

まだ、一回も、薬剤師倫理規定の全体を、まとめて掲載したことがありませんでした。

一番大事なことを忘れていますね。

おかずだけ作って、ご飯を炊き忘れていました。

ネット検索すると、日本薬剤師会のホームページや、某チェーンの薬局の教育担当さんのブログより先に、がいき企画さんのホームページにたどりつきますので、そちらで読んでいただければ・・・と、逃げたくなるところですが。

逃げちゃダメだ

逃げちゃダメだ

逃げちゃダメだ

勇気を振り絞って、前文だけじゃなく、全文を掲載してみます。こっそりと。

そのうち、「ようこそー」の「つづき」にも、掲載しておくかもしれませんが、とりあえず。

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第十一回「全力全開手加減なし」

薬剤師倫理規定擬人化。

【ひとみ】の先輩で、とても面倒見が良い人の登場です。

第五条 最善尽力義務
  薬剤師は、医療の担い手として、常に同僚及び
  他の医療関係者と協力し、医療及び保健、福祉の

  向上に努め、患者の利益のため職能の最善を尽くす。

005itsume















「最大全力」赤坂 いつめ


   御薬学園中等部3年生。
   スーパー陸上助っ人少女。
   頼まれたら引き受けて、全力全開手加減なし。
   失敗しても、ご飯があれば立ち直るのはご愛嬌。

 第五条は、「とにかく考えなしに最後までやる」。

 ある意味、諸刃の剣

 どういう人を想定すればいいかというと。

 子供に野球のコーチをしていたら、全力でやりすぎて、子供を野球マシーンにしてしまった星一徹、とか。

 少年院に入る若者に「明日のために」とボクシングのコーチを全力でやりすぎて、若者を真っ白にしてしまった丹下段平、とか。

 えーと、まあ、そういうイメージでお願いします。

 で、体育会系のイメージだったので、体操着です。

 燃え盛る情熱の炎をイメージして、「赤」。

 番長さんの【よつな】がスパッツなので、絶滅種のブルマにしました。

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ここまでのおさらい。

「薬剤師倫理規定」擬人化の、ここまでのおさらい。

これまで、第一条から第四条までを擬人化しました。

第一条  元気印で、アホの子      【ひとみ】

第二条  過剰奉仕な、お姉ちゃん   【ふたば】

第三条  悩み続ける、風紀委員    【みつひ】

第四条  古き良き、寡黙な番長さん  【よつな】

以上、四名です。


条文そのものは覚えられなくても、条文の示すものや、条文の精神を、キャラクターを通してイメージできればOKです。

良識のある人から「アホの子」はやめなさい、と言われそうですが。

「天真爛漫」くらいの意味ですから、気にしないでくださいませ。

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第十回「法律にも歴史あり」

 現行法を重視する【みつひ】に対して、【よつな】は、過去の法律や、現行法成立の経緯について、よく知っています。

 【よつな】にとっての【みつひ】は、「法律をよく知っていて、律儀に守る、真似のできない偉い人」で、

 【みつひ】にとっての【よつな】は、「法の成立過程を理解している、得難い同志で、先生」です。

 なにかと叩かれた「後期高齢者医療制度」なども、(いいかどうかは別にして)成立過程を知っているかいないかで、見方がずいぶん変わります。

 日本では法律の解釈で荒れることが多いのですが、法律成立時の議論や社会情勢を踏まえれば、どう解釈するのが法律の理念に合致しているのか、理解しやすいのではないでしょうか。

 そんなわけで、【みつひ】が【よつな】を、なにかと頼りにするという関係です。

 第三条が「現在進行形」だとしたら、

 第四条は「全部まとめて」ということで。

 薬事法の改正の歴史を知っていると、現行の薬事法がどういう意図で改正されたのかが少しわかりやすくなるかもしれません。だいたい、新しい事象(本来は法律で規制しなければならないが、まだ法律で規制されていないこと)が先にあって、あとから法律がかぶさっていくようです。

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これも社会薬学、あれも社会薬学

「薬剤師倫理規定」擬人化プロジェクトは、「社会薬学」という学問の実践です。

では、「社会薬学」とは、なんでしょう。

【「社会薬学」とは、薬学研究者や薬剤師が、社会問題を単に評論家やコメンテーターとしてではなく、それぞれの立場で自分の問題として捉え、自分が何をしてこなかったかを反省し、そして自分に何ができるかを考え実践していくこと】

というのが、日本社会薬学会の定義するところです。たぶん。

このブログでやっていることでおきかえると

「社会問題」=「薬剤師倫理規定って覚えにくいし、薬剤師自身が知らないことすらあるよね」

「自分に何ができるか」=「薬剤師倫理規定のエンタメ化」

に、なります。

倫理のエンタテインメント化、擬人化というのは、

よく映画の演出にある

「頭の上に天使と悪魔が出てきて言い争いをする」

という擬人化表現の親戚ですので、昔からある表現方法です。

統計をとってアレコレいじるのも社会薬学ですが、

イラストと物語で遊んでいるようなのも、社会薬学。

社会薬学は、幅の広い学問です。

(と、勝手に納得して、おしまい。)

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買い物帰りのよくある風景

仲良し従姉妹の【ひとみ】と【ふたば】は、買い物ついでの散歩中です。

ひとみ 「ふたばおねーちゃん、お買い物って楽しいねー」

ふたば 「すっかり夕方になっちゃいましたねー」

ひとみ 「あっ、なんか、河原に人だかりができてるよ」

指さした先には、不思議な人だかり。

ふたば 「あらあら。なんでしょう」

ひとみ 「なになにー。面白そうーっ」

ふたば 「ひとみさん、危ないですよー」

注意したくらいでは止まらない【ひとみ】が走って行ったその先に。

人だかりのむこう。

伝説の人物が立っていました。

ひとみ 「あーっ! 番長さんだぁーっ! なにしてるのー?」

よつな 「・・・?」

04yotunak 














ひとみ 「うわーっ。番長さん、よく見たら、足下にライオンさんが寝てるよっ」

ふたば 「まあ・・・大きなライオンさん」

ひとみ 「四メートルくらいありそーだねー」

番長の【よつな】とくらべると、小山の上に子供がのっているようにしか見えません。

遠巻きに眺めている人たちをすり抜けて、好奇心でできている【ひとみ】とおせっかいが人の形をしている【ふたば】は、ライオンのそばにすたすたと寄っていきます。

ふたば 「このライオンさん、気絶していますね」

ひとみ 「おなか減って倒れてたのかなー」

ライオンの脈をとる【ふたば】に、ライオンの肉球を触って喜ぶ【ひとみ】。

よつな 「動物園・・・逃げ出したから・・・・倒した」

ひとみ 「番長さんが倒したのー? うわー、動物のお医者さんみたいだねー。お注射とか使ったのかなー、ふたばおねーちゃんみたいに」

ふたば 「よつなさんは、素手ですよ」

ひとみ 「素手でお注射する必殺技?」

なにか勘違いした【ひとみ】の瞳は、番長さんへの尊敬の念でいっぱいです。

よつな 「・・・帰る」

ひとみ 「あっ、番長さん、さよーならー」

ふたば 「ライオンさんの手当をしないといけませんね。怪我していないといいけど」

【ふたば】が医療器具を取り出し、【ひとみ】がライオンのたてがみにリボンを結んでいる後ろでは。

獅子を倒した【よつな】が歩き去るのを見た見物人が、一斉に逃げだしていましたとさ。

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第九回「おなじく子供とお年寄りから好かれるも…」

 【よつな】は、子供とお年寄りのアイドルです。

 番長さんですけれど。

 天真爛漫なところが『子供』として好かれる【ひとみ】と違って、憧れの対象・ヒーロー、ヒロイン的な、「何かスゴイものを持っていること」が、【よつな】が子供から好かれる理由。
 古臭いオーラを持っていて、考え方が明治~昭和なのが、お年寄りから好かれる理由。

 だからなのか、なんとなく、【ひとみ】と【よつな】は、接点がありません。

 【ひとみ】は「番長さん、すごいーっ!」と思っています。
 その他大勢の子供と同じように、【よつな】を「憧れの存在」と認識しているのです。

 【よつな】にとっては「世界の幸せを守る」ことが日常生活なので、健康体で、幸せオーラそのものである【ひとみ】に対しては、特にすることがありません。

 しかも【ひとみ】は、勉強とは無縁。

 更に、両親の苦労も知らず、【ふたば】からの世話も当然のものと考え、後輩もいないので、ちやほやされて当たり前。

 先人の苦労を知り、今があることに感謝し、後輩の育成に力を注ぐ【よつな】とは、住んでいる世界が違っているのかもしれません。

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厚生労働省×倫理規定で、パブコメ

厚生労働省が、薬剤師国家試験の試験科目を見直しています。

あれやこれやと、会議をしてきたわけですが。

(会議の議事録を読むと、声の大きい人と事務方が議論を引っ張っていることがよくわかりますが、それはさておき)

6月29日に、パブリックコメントの募集が始まりました。

「薬剤師倫理規定」擬人化プロジェクトとしては、とても注目するところです。

なにしろ、「法規・制度・倫理」という枠組みの中で、どれほどが「薬剤師倫理規定」に割かれているのかによって、

学生が「薬剤師倫理規定」を覚えるかどうかが決まりますから。

試験に出ないと、知らないままに終わるんですよね、こういうことは。

で、過去、どの程度、試験に出たかといいますと。

第91回(平成18年3月)

問101

次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 「薬剤師倫理規定」は、薬剤師が人々の信頼に応え、医療の向上及び公共の福祉の増進に貢献し、薬剤師職能を全うするために、制定されたものである。
 b ヘルシンキ宣言とは、ヒトを対象とする医学研究の倫理的原則を定めたものである。
 c 薬剤師に対する生涯教育は、全国的規模で行われている。
 d 憲法において、「すべて国民は、健康で衛生的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と規定されている

    a b c d
  1 正 正 正 誤
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 正 誤
  5 正 誤 誤 正

解答は、1。

これだけ。

これ以外、全く、出題されておりません。

しかも、制定された内容である「条文」よりも、その目的を述べただけの「前文」のほうが重要視されています。

現在の国家試験問題数が240問ですから、改正によって345問になったあかつきには、1.5倍程度、「薬剤師倫理規定」についての問題が出題されるでしょう。

えーと・・・それ、何年に一回の話でしょうか。

「倫理」は、「法律」「制度」よりも軽いようです。

薬剤師倫理規定は、所詮、日本薬剤師会が決めただけのもので、国が定めたものではないですから、扱いが低くなるのでしょう。

でも、大学の薬学教育&実務実習コアカリキュラムが基本となる改正によって、コアカリキュラムに明記されたことならば、必ず出題されるはず!

実務実習コアカリキュラムには・・・

P201 医療の担い手が守るべき倫理規範を順守する(態度)

・・・って、「薬剤師倫理規定」とは、明記されてないですよ。

えーと。パブコメの意見に「薬剤師倫理規定の各条文が『倫理』の枠組みの中に入っていることを明記すべきだ」みたいな、おばかなものがあった場合、当プロジェクトからの意見の可能性が高いということで・・・。

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第八回「勉強するは我にあり」

 「薬剤師倫理規定」擬人化。

 今回は、第四条です。

 【ひとみ】たちの通っている御薬学園には、ドラマや漫画でしかお目にかかれない、番長さんがいるようです。

第四条 生涯研鑽
  薬剤師は、生涯にわたり高い知識と技能の
  水準を維持するよう積極的に研鑽するとともに、
 004yotsuna 先人の業績を顕彰し、後進の育成に努める。



















「学究永遠」黒岩 よつな


   御薬学園高等部1年生。
   泣く子も笑顔にかわる、史上最強の番長さん。
   気がつけば側で勇気をくれる、子供と年寄りに
   好かれる歴史オタク。実家は病院兼託児所。

 第四条は、勉強だけではありません。

 「ストイックさ」「見えないカリスマ」とでもいいましょうか。

 積み重なったもの、歴史、時間。

とても重いものを背負い、走り続ける、そんな気高い精神です。

 だから、いわゆるガリ勉さんとは違うはず。

 いまどきいないよね、という古臭いものが似合いそうです。

 学園で死滅種というと、古き良き、「番長さん」。

 寡黙にして、頼れる人。

 ヤンキー系のスケバンとは違う感じで考えていたら、いつのまにか、無口な人間凶器になっていました。

 ターミネーターは美少女型のキャメロンですら169cmと大きいイメージなので、逆に「小さい」デザインにしてあります。普段は、あまり目立たないもの、ということで。

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