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夕飯前の、よくある風景。

台所で編み物をしていた【ふたば】のところに、【ひとみ】が駆け込んできました。

ひとみ 「ねーねー、ふたばおねーちゃん、いちだいじだよー」

ふたば 「なんですか?」

ひとみ 「えっと。おなか減ったねー」

ふたば 「さっき食べたばかりですよ」

ひとみ 「おやつはベツバラなんだってばー」

ふたば 「もうすぐ夕ご飯ですよ」

ひとみ 「だっておなか減ったー」

ふたば 「もー、しょうがないですねー。じゃあ、食べないでとっておいたケーキを…」

冷蔵庫を開けて、【ふたば】はショートケーキを取り出します。

ひとみ 「うわー☆ さっき食べたケーキだぁーっ☆ いただきまぁーす」

ふたば 「はいはい。ゆっくり食べなさいね」

ひとみ 「もぐもぐ。ふたばおねーちゃんはケーキ嫌いなのー?」

ふたば 「大好きですよ。とっても」

ひとみ 「んじゃー、なんで食べないのー?」

ふたば 「なんででしょうねー」

ひとみ 「おいしいのになー」

ふたば 「そうですよねー」

ちょっとだけ考えて、【ひとみ】はケーキを一切れ、差し出しました。

ひとみ 「んじゃ、一口食べてもいいよー。あーん」

 ぱくり。

ふたば 「おいしいですねー。ひとみさんは優しいですねー」

ひとみ 「えへへー。ほめられちゃったー」

なんだかおかしな気がしますが、ふたりとも幸せなので、それでいいのかもしれません。

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