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校門近くの、よくある風景

学園の校門。【ひとみ】が、猛ダッシュでやってきました。

ひとみ 「うわー、遅刻しちゃうよーっ! ぎりぎりセーフ!」

みつひ 「桃園。またお前か」

03mituhik 




ひとみ 「あー。風紀のヒト。おはようございまーす」

みつひ 「ああ、おはよう。ところで、すでに昼休みなのだが、何がセーフなのか」

ひとみ 「もちろん、皆勤賞でーす」

みつひ 「そうか、皆勤賞か」

ひとみ 「そうですっ。皆勤賞ですっ」

皆勤賞がセーフ。

なんの迷いもなく言われて、【みつひ】は思わず腕を組んで考えます。

みつひ 「皆勤賞の定義が、どうも違うように感じるが」

ひとみ 「毎日休まず学校にきたら、皆勤賞だよね?」

みつひ 「たとえば、夕方に来たとしてもか?」

ひとみ 「そうそう」

みつひ 「・・・なるほど。たしかに、校則に明記されている皆勤賞の定義が、不正確なようだ」

ひとみ 「不正確なの?」

みつひ 「さっそく校則を改正させる。桃園、良い意見を感謝する」

ひとみ 「なんだかわかんないけど、どういたしましてー」

ペコリと頭を下げると、【ひとみ】は手を振って去って行きました。

校門に残された【みつひ】は、悪魔も逃げ出すほどの冷たい目で空を眺めると、ぽつりとつぶやきました。

みつひ 「・・・もちろん、校則改正後に重役登校した場合は、皆勤などとは決して言わせないがな・・・」

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