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第六回「法律を知るということ」

 「薬剤師倫理規定」第三条は、法の遵守。

 法律を守る。大事なことです。

 「融通がきかない」と言われることが多い?薬剤師ですが。

 融通をきかせた結果、法律を破ったら、罰則があります。

 「融通がきかない」とお怒りの方、少しだけ、想像してください。

 融通をきかせると、「目の前の薬剤師が、犯罪者になる」こともあるのです。

 たとえば・・・

薬剤師法 第23条
 薬剤師は、医師、歯科医師又は獣医師の処方せんによらなければ、販売又は授与の目的で調剤してはならない。
2 薬剤師は、処方せんに記載された医薬品につき、その処方せんを交付した医師、歯科医師又は獣医師の同意を得た場合を除くほか、これを変更して調剤してはならない。

 という法律があります。

 処方箋発行者の同意がなければ、薬を増やしたり減らしたりはできません。

 「急いでるんだから、医師の確認なんかとらずに増やせばいいんだよ、医師とは友達だから、こっちから、あとで言っておくから!」と言われても、勝手に薬を増やすわけにはいきません。

 薬剤師法第23条違反による罰則は、

 1年以下の懲役若しくは50万円以下の罰金  となります。

 休日で医師との連絡がつかなかった場合などは、牢屋での一年間を想像して、ドキドキしっぱなしになりそうです。大きな不安を抱えた状態で仕事をつづけて、ひどいミスの原因になったら、目も当てられません。

 もちろん、薬剤師自身が、「その行為が違法である」と認識できなければ、話になりませんよね。

 薬剤師が「それをやっちゃうと、違法なんですよ」「これこれこういう条文があって・・・」と、言えてはじめて、「ああ、今の今まで自分がしていたことは、他人に対して「自分のために法律を破れ」と強要しているのと同じだったんだ。恥ずかしいなぁ。じゃあ、無理強いしちゃいけないよね」と、おたがいにケンカすることなく、納得できるんじゃないでしょうか。

 薬剤師倫理規定の「前文」には、薬剤師は「憲法と法令」のもとで動いてこそ薬剤師であるという宣言があるくらいです。

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